JPH1191382A - 駆動車軸 - Google Patents

駆動車軸

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JPH1191382A
JPH1191382A JP10035944A JP3594498A JPH1191382A JP H1191382 A JPH1191382 A JP H1191382A JP 10035944 A JP10035944 A JP 10035944A JP 3594498 A JP3594498 A JP 3594498A JP H1191382 A JPH1191382 A JP H1191382A
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JP
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gear
drive axle
drive
driven shaft
reduction
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JP10035944A
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English (en)
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Furetsukenshiyutain Furantsu
フレッケンシュタイン フランツ
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Linde GmbH
Original Assignee
Linde GmbH
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成部材の数がより少なく、構造および製作
のコストを減らした駆動車軸を提供することである。 【解決手段】 走行モータ4と車軸端部に配置された2
つの減速歯車装置17、26とを有していて、1つの車
輪を駆動するためにそれぞれ1つの減速歯車装置17、
26が設けられており、前記走行モータ4から駆動され
る車輪への力の伝達経路が前記減速歯車装置17、26
の1つの入力段と少なくとも1つの最終段とを通して行
われる形式の駆動車軸において、前記減速歯車装置1
7、26の前記入力段が共通の単段式遊星歯車装置12
として構成されており、該遊星歯車装置がそれぞれ1つ
の被動軸15、25を介して両方の減速歯車装置17、
26の最終段と結合している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動車軸であっ
て、走行モータと、車軸端部に配置された、特に遊星歯
車装置として構成された2つの減速歯車装置とを有して
いて、1つの車輪を駆動するためにそれぞれ1つの減速
歯車装置が設けられており、前記走行モータから駆動さ
れる車輪への力の伝達経路が前記減速歯車装置の入力段
と少なくとも1つの最終段とを通して行われる形式のも
のに関する。
【0002】
【従来の技術】このような駆動車軸は自動車に用いられ
る。回転数を相応に下げ、したがって駆動される車輪で
トルクの上昇を達成するために、走行モータと駆動され
る車輪との間に、それぞれ少なくとも1つの伝動段階を
有する減速歯車装置が配置されている。公知の技術によ
る駆動車軸では、減速歯車装置を多段式減速歯車装置と
して、たいていは2段式減速歯車装置として、特に遊星
歯車装置として構成することが知られている。この場
合、第1の伝動段階は入力段であり、第2の伝動段階は
最終段を形成している。したがって、減速歯車装置とし
ての2段式遊星歯車装置を有するこのような駆動車軸で
は、合計4つの遊星段階を有する2つの遊星歯車装置を
設けなければならない。平歯車装置として構成された2
段式減速歯車装置では、やはり4つの伝動段階が存在す
る。これにより、駆動車軸のための多大な構造コストが
生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、構成
部材の数が比較的少なく、構造および製作のコストを減
らした、冒頭で述べた形式の駆動車軸を提供することで
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明の構成では、減速歯車装置の入力段が共通の
単段式遊星歯車装置として構成されており、該遊星歯車
装置がそれぞれ1つの被動軸によって両方の減速歯車装
置の最終段と結合しているようにした。
【0005】公知の技術の駆動車軸と比べて、本発明に
よる駆動車軸は構成部材が少ない。なぜならば、それぞ
れ2つの多段式減速歯車装置の代わりに、1つの共通の
伝動入力段を用いるからである。これにより、減速歯車
装置の構成、したがってまた駆動車軸の構成は、構成部
材を省略することによって単純にすることができる。こ
うして製作コストを減らすことができる。
【0006】それぞれ減速歯車装置の最終段と作用結合
している2つの被動軸を用いることにより、カーブ走行
で駆動される車輪の異なる回転数を補償することが同時
に可能になる。本発明に従い減速歯車装置の入力段を、
2つの被動軸を有する共通の単段式遊星歯車装置に置き
換えることによって、差動歯車装置の機能が実現され
る。これにより、駆動車軸の構造コストは大幅に減少す
る。なぜならば、公知の技術の駆動車軸に対して、独自
の差動歯車装置を省略できるからである。別の利点は、
駆動車軸が必要とする構造スペースが減ることである。
その上、製作コストを減らすことができる。
【0007】本発明の別の有利な構成において、前記遊
星歯車装置が回転可能な太陽歯車と回転可能な遊星キャ
リアと回転可能な内歯車とを有しており、前記遊星歯車
装置の1つの回転可能な構成要素が前記被動軸と駆動結
合していて、衛星歯車装置のそれぞれ1つの別の回転可
能な構成要素が前記減速歯車装置を駆動するために第1
の被動軸および第2の被動軸と作用結合している。した
がって、遊星歯車装置の太陽歯車、遊星キャリアおよび
内歯車は互いに独立して回転できて、異なる回転数を有
している。その際に、遊星歯車装置の駆動要素と被動要
素を適当に選択することによって、遊星歯車装置の駆動
要素と被動要素との間で任意の増速および減速が可能に
なる。
【0008】路面の状態が変化したり、本発明の駆動車
軸を装備した自動車でカーブを走行したりする際に、遊
星歯車装置の互いに独立に回転可能な被動要素に基づい
て、駆動される車輪の回転数を補償することが簡単に可
能になる。この目的のために、本発明による駆動車軸で
は、公知の技術の駆動車軸とは異なり、独自の差動歯車
装置は必要ない。なぜならば、差動歯車装置の機能は、
遊星歯車装置として構成された共通の歯車装置入力段に
組み込まれているからである。したがって、この遊星歯
車装置は差動歯車装置の機能と減速歯車装置の歯車装置
入力段の機能とを統合している。こうすることにより、
本発明による駆動車軸における構成部材の数は、公知の
技術の駆動車軸と比べて大幅に減る。
【0009】本発明の有利な構成において、遊星歯車装
置の太陽歯車が被動軸と作用結合しており、遊星キャリ
アが第1の被動軸と駆動結合し、内歯車が第2の被動軸
と駆動結合している。これにより、被動軸に異なる回転
数および回転方向が生じる。さらに、遊星歯車装置の太
陽歯車を介して駆動し、一方では遊星キャリアを介して
被動され、他方では内歯車を介して被動されることによ
り、駆動軸と被動軸との間で緩慢に増速することが可能
になる。このように構成することによって、走行モータ
の入力回転数の第1の減少が達成され、それにより減速
歯車装置において1つの伝動段階を省略することができ
る。
【0010】本発明の第2の構成では、被動軸が内歯車
と駆動結合しており、それぞれ1つの被動軸が太陽歯車
および遊星キャリアと結合している。したがって、回転
可能な構成部材の形態を適当に選択することによって、
駆動軸とそれぞれの被動軸との間で任意の増速を可能に
できる。駆動軸と被動軸との間で急速に増速する際に、
たとえば被動軸の直径を小さくできる。なぜならば、減
速歯車装置に比較的少ないトルクを伝達すればよいから
である。さらに、遊星キャリアは駆動軸と作用結合する
ことができ、被動要素として太陽歯車および内歯車を設
けることができる。
【0011】本発明の別の構成に従い、減速歯車装置が
それぞれ単段式遊星歯車装置として構成されている。遊
星歯車装置の太陽歯車を駆動し、遊星歯車装置において
入力回転数の第1の減少を行う際に、減速歯車装置の構
成は1伝動段階減少できるので、この減速歯車装置では
最終段のみ必要である。したがって、走行モータから駆
動される車輪へのトルクの増強は、遊星歯車装置と減速
歯車装置において行われる。したがって、本発明による
駆動車軸は、公知の技術の駆動車軸に対し、合計3遊星
段階しかない3つの遊星歯車装置を有している。
【0012】したがって、減速歯車装置における歯車入
力段と独自の差動歯車装置を省略することによって、軸
箱内では軸方向で既存の構成部材または追加の構成部材
のために追加の構造スペースが得られる。
【0013】被動軸がそれぞれ減速歯車装置の太陽歯車
として構成されており、第1の減速歯車装置の被動が遊
星キャリアを介して行われ、内歯車が軸箱に対して相対
的に固定しており、第2の減速歯車装置の被動が内歯車
を介して行われ、遊星キャリアが軸箱に対して相対的に
固定していると、特に実用的である。これにより、遊星
歯車装置における被動軸の異なる回転数と異なる回転方
向が、減速歯車装置における2つの最終段によって補償
される。
【0014】本発明の構成形態において、減速歯車装置
が単段式平歯車装置として構成されており、1つの平歯
車装置に被動軸の回転方向逆転が設けられている。この
際に、減速歯車装置の最終段は単段式平歯車装置として
構成されており、遊星歯車装置の被動軸の異なる回転方
向が平歯車装置において補償される。そうすることによ
って、やはり3伝動段階のみ有する配置構成が生じ、そ
の結果、歯車装置入力段と独立の差動歯車装置を省略す
ることによって本発明による駆動車軸の単純な構成が達
成される。
【0015】ここにおいて、平歯車装置がそれぞれ1つ
の歯車対を有しており、1つの平歯車装置が歯車対の間
に配置された遊び歯車を有していると、特に実用的であ
る。この遊び歯車により、平歯車装置において回転方向
の逆転が達成される。そうすることによって、遊星歯車
装置の被動軸の異なる回転方向が平歯車装置で補償され
ることができる。
【0016】本発明の有利な構成において、駆動軸が中
空軸として形成されていて、被動軸と共軸に配置されて
1つの被動軸を包囲しているようにした。これにより、
被動軸が駆動軸の中心を貫通し、被動軸が駆動軸と共軸
に配置されていることによって、駆動車軸のための半径
方向の構造スペースを減らすことが可能となる。
【0017】さらに、駆動軸が軸箱内に配置された走行
モータの軸として構成されていて、軸箱内でころがり軸
受によって支持されており、前記走行モータが配置され
ている軸箱の範囲が、遊星歯車装置と減速歯車装置に対
して密封されていると、特に実用的である。そうするこ
とによって、一方では減速歯車装置と遊星歯車装置が潤
滑剤に浸漬され、他方では走行モータが潤滑剤から遮断
されたモータ室に配置されているようにすることが容易
に達成される。
【0018】さらに、走行モータが電気モータまたは油
圧モータとして形成されていると実用的であることが分
かった。潤滑剤を供給された歯車装置構成部材に対して
モータ室を簡単に密封できることにより、本発明による
駆動車軸では公知の駆動車軸と比べて構造コストを少な
くできる。その上、差動歯車装置を省くことにより、駆
動車軸の軸方向で追加的に得られる電気モータの構造ス
ペースを活用できる。そうすることによって、一方では
より大きい出力の電気モータを取り付けることが可能で
ある。他方では、電気モータの同じ大きさの出力で、電
気モータの半径方向寸法を減らすことができる。そうす
ることによって、軸箱の直径も減らすことができる。こ
れにより、たとえば本発明による駆動車軸を装備した自
動車の地上高を増すことができる。
【0019】本発明の有利な構成は、遊星歯車装置に共
通のブレーキ操作装置を有するブレーキ装置が配置され
ている点にある。公知の技術による駆動車軸では、2つ
の両方の被動軸に高いトルク範囲でブレーキ操作装置を
有するそれぞれ1つのブレーキ装置が存在する。これに
対し、本発明の駆動車軸の遊星歯車装置では、被動軸と
両方の被動軸が1つのブレーキ装置から容易に到達およ
び接近できる。これにより、ブレーキ操作装置を有する
1つのブレーキ装置を配置することが可能となり、ブレ
ーキ装置は直接被動軸に作用する。こうすることによ
り、ブレーキ装置のための構成部材を省くことによっ
て、構造コストは公知の技術の駆動車軸に対して単純に
なる。
【0020】ここで、ブレーキ装置を軸方向で前記走行
モータと遊星歯車装置との間に配置し、マルチプレート
ブレーキとして構成することが実用的であることが分か
った。ブレーキ装置を遊星歯車装置の範囲に配置するこ
とにより、小さい寸法のブレーキ装置を使用できる。な
ぜならば、制動力は力の伝達経路の範囲で生み出される
からである。さらに、差動歯車装置の潤滑剤中を循環す
るマルチプレートブレーキを用いることにより、ブレー
キ装置の摩耗が減少する。
【0021】さらに、遊星歯車装置の太陽歯車と遊星キ
ャリア、または遊星歯車装置の太陽歯車と内歯車が、そ
れぞれ少なくとも1つのブレーキプレートと回転不能、
かつ軸方向に移動可能に結合していることが実用的であ
る。ブレーキ装置の別の実用的な構成は、遊星歯車装置
の内歯車と遊星キャリアが、それぞれ少なくとも1つの
ブレーキプレートと回転不能、かつ軸方向に移動可能に
結合している点にある。こうすることにより、駆動軸と
両方の被動軸の一方を、ブレーキ操作装置を有する共通
のブレーキ装置で制動し、または両方の被動軸と作用結
合している遊星歯車装置の構成部材に直接作用するブレ
ーキ装置を設けることが可能となる。
【0022】ブレーキ操作装置として種々の系、すなわ
ち油圧系、空気圧系、電気系または機械系を使用でき
る。しかしながら、ブレーキ操作装置が環状ピストンと
して構成され、このピストンが軸箱と一緒に圧力媒体を
供給するための環状空間を形成していると好都合であ
る。さらに、ブレーキ装置はスプリングブレーキとして
構成できる。
【0023】これにより、構造コストは減少する。なぜ
ならば、車輪または駆動車軸の減速歯車装置には、2つ
のブレーキ装置の代わりに、ブレーキ操作装置を有する
1つのブレーキ装置のみが存在しているからである。ブ
レーキ装置を省略することにより構成部材の数が減少
し、それによって製作コストを引き下げることができ
る。ここで、別の利点として、1つのブレーキ装置を省
略することにより、軸箱内で軸方向に既存の構成部材ま
たは追加の構成部材のための追加的な構造スペースが得
られることが揚げられる。
【0024】本発明の駆動車軸を、床上運搬車、特に電
気駆動または油圧駆動を有するカウンタウェイト式フォ
ークリフトに使用することが特に実用的である。差動歯
車装置機能を有する共通の歯車装置入力段を用い、これ
に伴い独立の差動歯車装置と減速歯車装置における歯車
装置入力段を省略する結果として構造スペースが減少す
ることによって、軸箱内に存在する構造スペースは他の
構成部材のために用いることができる。たとえば、得ら
れた構造スペースを電気モータの軸方向に用いることが
可能である。これにより、床上運搬車に高出力の駆動装
置を装備することが可能である。他方、電気モータの出
力は変えないで、電気モータおよび軸箱の寸法を半径方
向に減らすことが可能である。こうすることによって、
床上運搬車の地上高を増す。さらに、駆動車軸をカウン
タウェイト式フォークリフトの吊上げ手段の近傍に配置
でき、それにより突出部の寸法が小さくなる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の別の利点と詳細
を概略図に示された本発明の実施例に基づいて詳しく説
明する。
【0026】図1は、軸箱1を有する本発明による駆動
車軸を示す。軸箱1には外側端部で、それぞれ1つのハ
ウジング2および3が接続しており、それらの中に減速
歯車装置17、26が配置されている。軸箱1内には電
気モータ4が配置されており、その回転子5は中空軸と
して形成された駆動軸6と回転不能に結合していて、単
段式遊星歯車装置12を駆動する。駆動軸6は軸箱1内
でころがり軸受7、8によって回転可能に支承されてい
る。軸箱1の走行モータが配置されている範囲は、シー
リング9および10によって密封されている。
【0027】駆動軸6は遊星歯車装置12に対面した端
部に歯列を有しており、これが遊星歯車装置12の太陽
歯車11を形成している。太陽歯車11は幾つかの遊星
歯車13と結合している。遊星歯車13は遊星キャリア
14上に回転可能に支承されていて、内歯車24に沿っ
て転動する。遊星キャリア14は歯列を介して、駆動軸
6を通って軸箱1の図で左側に向かって延びている第1
の被動軸15を駆動する。遊星歯車装置12の内歯車2
4は、軸箱1の右側に延びている第2の被動軸25と回
転不能に結合している。
【0028】被動軸15には、遊星歯車装置12と反対
側の端部に、たとえば単段式遊星歯車装置として構成さ
れた減速歯車装置17の太陽歯車16が一体的に成形さ
れている。減速歯車装置17の遊星歯車18は遊星キャ
リア19上に回転可能に配置されている。遊星キャリア
19の支持ジャーナルは軸箱1に成形されているか、こ
れと回転不能に結合している。減速歯車装置17の中空
軸20は最終被動軸21aと駆動結合している。
【0029】差動歯車装置12の内歯車24と結合した
被動軸25は、やはり駆動車軸の図で右側の範囲に対す
る減速歯車装置26をなす単段式遊星歯車装置の太陽歯
車として構成されている。減速歯車装置26の内歯車2
7はハウジング3と回転不能に結合している。ハウジン
グ3のハウジング内壁に内歯車27を成形することも可
能である。減速歯車装置26の被動要素として、歯列を
介して最終被動軸21bと作用結合している遊星キャリ
ア28が設けられている。
【0030】最終被動軸21a、21bには、ホイール
リム23a、23bを保持するために設けられたそれぞ
れ1つのホイールフランジ22a、22bが成形されて
いる。最終被動軸21a、21bは、ホイールハブハウ
ジング2および3内に軸受6aおよび6bによって回転
可能に支承されている。
【0031】電気モータ1と遊星歯車装置12との間に
は、ブレーキ装置30が設けられている。ブレーキ装置
30は、たとえばブレーキ装置はたとえば幾つかのブレ
ーキプレート31、32および33を有するマルチプレ
ートブレーキとして構成できる。ブレーキプレート31
は差動歯車装置12の太陽歯車11として構成された駆
動軸6に回転不能に、しかし軸方向に移動可能に固定さ
れている。ブレーキプレート32および33は、差動歯
車装置12の遊星キャリア14および内歯車24と同じ
形式で作用結合している。ブレーキプレート31から3
3の間には、それぞれ1つのブレーキプレート34が配
置されている。このブレーキプレート34は同様に軸箱
1またはこの軸箱と回転不能に結合した構成部材と、回
転不能に、しかし軸方向に移動可能に作用結合してい
る。この際に、駆動軸6と遊星キャリア14また内歯車
24にブレーキプレートを装備すれば十分である。同様
に、遊星キャリア14および内歯車24のみにブレーキ
プレートを設けることができる。それぞれ1つのプレー
トパッケージを構成する幾つかのブレーキプレート3
1、32および33をそれぞれ設けることも可能であ
る。プレーキ操作装置として環状ピストン35が設けら
れている。環状ピストン35は軸箱1と一緒に、油圧作
動液を供給できるピストン室36を形成する。
【0032】したがって、本発明に従い、電気モータ5
は駆動軸6を介して遊星歯車装置12の太陽歯車11を
駆動する。減速歯車装置17および26の駆動は、被動
軸15および25によって行われる。被動軸15および
25は、差動歯車装置12の遊星キャリア14および内
歯車24と作用結合している。この構成により、一方で
は駆動される車輪の回転数の補償が可能になり、他方で
は遊星歯車装置内に第1の増速を組み込むことができ
る。遊星キャリア14と内歯車24、したがって被動軸
15と25の種々の回転数および回転方向は、減速歯車
装置17および26における異なる増速によって補償さ
れる。したがって駆動車軸は、合計3つのそれぞれ単段
式の遊星歯車装置12、17および26しか有しておら
ず、これにより構造コストおよび製作コストを大幅に削
減できる。
【0033】図2は、図1に従う駆動車軸の概略図を示
し、走行モータ1は駆動軸6を介して遊星歯車装置12
の太陽歯車11を駆動する。遊星歯車装置12の遊星キ
ャリア14および内歯車24は、それぞれ1つの被動軸
15および25と結合しており、同時にやはり遊星歯車
装置として構成された減速歯車装置17および26の太
陽歯車を構成している。図の左側の減速歯車装置17の
遊星キャリア19は、たとえば軸箱に回転不能に固定さ
れている。そうすることによって、最終被動軸21aへ
の駆動は内歯車20を介して行われる。これと反対に、
図で右側に示された減速歯車装置26は、内歯車27が
箱構成部材に回転不能に固定されているので、最終被動
軸21bは遊星歯車装置28と作用結合している。
【0034】図3は、本発明による駆動車軸の変形例を
示す。この場合、図2に従う構成に対して、減速歯車装
置17および26の被動要素の配置構成が変わってい
る。左側の減速歯車装置17では、最終被動軸21aの
駆動は遊星歯車装置19を介して行われる。この際に、
内歯車20は軸箱に回転不能に形成されている。これに
対し、右側の減速歯車装置では遊星キャリア28が箱構
成部材に固定されているので、最終被動軸21bは内歯
車27と回転不能に結合している。
【0035】図2および3から、被動軸15と25の異
なる回転数および回転方向が、単段式遊星歯車装置とし
て構成された2種類の減速歯車装置により、減速歯車装
置の被動要素を適当に選択することによって簡単に補償
できることが明らかである。
【0036】図4は、それぞれ単段式平歯車装置として
構成された減速歯車装置17および26を有する本発明
による被動軸の構成を示している。減速歯車装置26は
歯車40と歯車41とから構成された歯車対を有してお
り、歯車40は被動軸25と回転不能に結合し、歯車4
1は最終被動軸21bと駆動結合している。減速歯車装
置17は被動軸15と結合した歯車42、および最終被
動軸21aと結合した歯車44とを有しており、歯車4
2と44との間には遊び歯車43が配置されている。こ
こでは遊び歯車43は、たとえば軸箱に固定されたジャ
ーナル45に回転可能に支承されている。遊び歯車43
により、減速歯車装置17において回転方向の逆転が達
成される。そうすることによって、平歯車装置として構
成された減速歯車装置を用いると被動軸15と25の異
なる回転方向が簡単に補償される。
【0037】たとえば遊星キャリア14および内歯車2
4と結合しているブレーキプレート34を有するブレー
キ装置30は、同様に遊星歯車装置12の半径方向外部
に配置することができる。
【0038】たとえば低速走行モータの使用により、走
行モータから駆動される車輪まで比較的小さい減速が必
要な場合は、被動軸が最終被動軸と直接作用結合するこ
とも可能である。第2の被動軸の同じ回転方向および同
じ回転数を作るために、他方の被動軸は、内歯車または
遊星キャリアが最終被動軸と結合している単段式減速歯
車装置、たとえば遊星歯車装置と作用結合している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の駆動車軸の縦断面図である。
【図2】図1に従う駆動車軸の概略図である。
【図3】駆動車軸の変形例の概略図である。
【図4】駆動車軸の別の変形例の概略図である。
【符号の説明】
1 軸箱、 4 走行モータ、 6 駆動軸、 7 こ
ろがり軸受、 8 ころがり軸受、 9 シーリング、
10 シーリング、 11 太陽歯車、 12 遊星
歯車装置、 14 遊星キャリア、 15 被動軸、
17 減速歯車装置、20 内歯車、 24 内歯車、
25 被動軸、 26 減速歯車装置、 27 内歯
車、 30 ブレーキ装置、 31 ブレーキプレー
ト、 32ブレーキプレート、 33 ブレーキプレー
ト、 35 ピストン、 36環状空間、 40 歯車
対、 41 歯車対、 42 歯車対、 43 遊び歯
車、 44 歯車対

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動車軸であって、走行モータ(4)と
    車軸端部に配置された2つの減速歯車装置(17、2
    6)とを有していて、1つの車輪を駆動するためにそれ
    ぞれ1つの減速歯車装置(17、26)が設けられてお
    り、前記走行モータ(4)から駆動される車輪への力の
    伝達経路が前記減速歯車装置(17、26)の1つの入
    力段と少なくとも1つの最終段とを通して行われる形式
    のものにおいて、 前記減速歯車装置(17、26)の前記入力段が共通の
    単段式遊星歯車装置(12)として構成されており、該
    遊星歯車装置がそれぞれ1つの被動軸(15、25)を
    介して両方の減速歯車装置(17、26)の最終段と結
    合していることを特徴とする駆動車軸。
  2. 【請求項2】 前記遊星歯車装置(12)が回転可能な
    太陽歯車(11)と回転可能な遊星キャリア(14)と
    回転可能な内歯車(24)とを有しており、前記遊星歯
    車装置(12)のいずれか1つの回転可能な構成要素
    (11、14、24)が駆動軸(6)と駆動結合してい
    て、衛星歯車装置(12)のそれぞれ1つの別の回転可
    能な構成要素(11、14、24)が前記減速歯車装置
    (17、26)を駆動するために第1の被動軸(15)
    および第2の被動軸(25)と作用結合している、請求
    項1記載の駆動車軸。
  3. 【請求項3】 前記遊星歯車装置(12)の前記太陽歯
    車(11)が前記駆動軸(6)と作用結合しており、前
    記遊星キャリア(14)が前記第1の被動軸(15)と
    駆動結合し、前記遊星歯車装置(12)の前記内歯車
    (24)が前記第2の被動軸(25)と駆動結合してい
    る、請求項2記載の駆動車軸。
  4. 【請求項4】 前記駆動軸(6)が前記遊星歯車装置
    (12)の前記内歯車(24)と駆動結合しており、前
    記遊星歯車装置(12)の前記太陽歯車(11)が前記
    第1の被動軸(15)と作用結合し、前記遊星歯車装置
    (12)の前記遊星キャリア(14)が前記第2の被動
    軸(25)と作用結合している、請求項2記載の駆動車
    軸。
  5. 【請求項5】 前記減速歯車装置(17、26)がそれ
    ぞれ単段式遊星歯車装置として構成されている、請求項
    1から4のいずれか1項記載の駆動車軸。
  6. 【請求項6】 前記被動軸(15、25)がそれぞれ前
    記減速歯車装置(17、26)の太陽歯車として構成さ
    れており、前記第1の減速歯車装置(17、26)の被
    動が遊星キャリア(19、28)を介して行われ、前記
    第1の減速歯車装置(17、26)の内歯車(20、2
    7)が前記軸箱(1)に対して相対的に静止しており、
    前記第2の減速歯車装置(26、17)の被動が内歯車
    (27、20)を介して行われ、前記第2の減速歯車装
    置(26、17)の遊星キャリア(28、19)が前記
    軸箱(1)に対して相対的に静止している、請求項5記
    載の駆動車軸。
  7. 【請求項7】 前記減速歯車装置(17、26)が単段
    式平歯車装置として構成されており、1つの平歯車装置
    に前記被動軸(15、25)の回転方向逆転が設けられ
    ている、請求項1から4のいずれか1項記載の駆動車
    軸。
  8. 【請求項8】 前記平歯車装置がそれぞれ1つの歯車対
    (40、41:42、44)を有しており、1つの平歯
    車装置が歯車対(42、44)の間に配置された遊び歯
    車(43)を有している、請求項7記載の駆動車軸。
  9. 【請求項9】 前記駆動軸(6)が中空軸として形成さ
    れていて、前記被動軸(15、25)と共軸に配置され
    て1つの被動軸(15)を包囲している、請求項1から
    8のいずれか1項記載の駆動車軸。
  10. 【請求項10】 前記駆動軸(6)が軸箱(1)内に配
    置された走行モータ(4)の軸として形成されていて、
    軸箱(1)内でころがり軸受(7、8)によって支持さ
    れており、前記軸箱(1)の前記走行モータ(4)が配
    置されている範囲が、前記遊星歯車装置(12)と前記
    減速歯車装置(17、26)に対して密封されている、
    請求項1から9のいずれか1項記載の駆動車軸。
  11. 【請求項11】 前記走行モータ(4)が電気モータま
    たは油圧モータとして構成されている、請求項10記載
    の駆動車軸。
  12. 【請求項12】 前記遊星歯車装置(12)に、共通の
    ブレーキ操作装置を有するブレーキ装置(30)が配置
    されている、請求項1から11のいずれか1項記載の駆
    動車軸。
  13. 【請求項13】 前記ブレーキ装置(30)が軸方向で
    前記走行モータ(4)と前記遊星歯車装置(12)との
    間に配置されていて、マルチプレートブレーキとして構
    成されている、請求項12記載の駆動車軸。
  14. 【請求項14】 前記遊星歯車装置(12)の前記太陽
    歯車(11)と前記遊星キャリア(14)、または前記
    遊星歯車装置(12)の前記太陽歯車(11)と前記内
    歯車(24)が、それぞれ少なくとも1つのブレーキプ
    レート(31、32、33)と回転不能、かつ軸方向に
    移動可能に結合している、請求項12または13記載の
    駆動車軸。
  15. 【請求項15】 前記遊星歯車装置(12)の前記内歯
    車(24)と前記遊星キャリア(14)が、それぞれ少
    なくとも1つのブレーキプレート(32、33)と回転
    不能、かつ軸方向に移動可能に結合している、請求項1
    2または13記載の駆動車軸。
  16. 【請求項16】 操作装置として環状ピストン(35)
    が設けられており、該ピストン(35)が前記軸箱
    (1)と一緒に圧力媒体を供給するための環状空間(3
    6)を形成している、請求項12から15のいずれか1
    項記載の駆動車軸。
  17. 【請求項17】 請求項1から16のいずれか1項記載
    の駆動車軸を、床上運搬車、特に電気駆動または油圧駆
    動を有するカウンタウェイト式フォークリフトに使用す
    ることを特徴とする、駆動軸の使用法。
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