JPH1190877A - ハンド用アクチュエータおよびハンド - Google Patents

ハンド用アクチュエータおよびハンド

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JPH1190877A
JPH1190877A JP27048197A JP27048197A JPH1190877A JP H1190877 A JPH1190877 A JP H1190877A JP 27048197 A JP27048197 A JP 27048197A JP 27048197 A JP27048197 A JP 27048197A JP H1190877 A JPH1190877 A JP H1190877A
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JP
Japan
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cylinder
hand
chamber
piston
working fluid
Prior art date
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JP27048197A
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English (en)
Inventor
Koji Maeda
浩二 前田
Kazuhisa Iinuma
和久 飯沼
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストンの往復動に伴う作動流体中に混入し
ているエアによる気泡の発生を防止して、該気泡の圧縮
および膨張による動力伝達への悪影響を阻止すること。 【解決手段】 物体を把持するハンドにおける把持部材
7を往復動させるためのハンド用アクチュエータ1およ
び該ハンド用アクチュエータ1を備えたハンド3におい
て、前記把持部材7を往復動させる一方の軸駆動部シリ
ンダー4内に介挿される一方の軸駆動ピストン12と、
前記軸駆動部シリンダー4に作動流体を供給する他方の
駆動部シリンダー8内に介挿される他方の駆動ピストン
81と、前記軸駆動部および駆動部シリンダー4、8に
おける前記軸駆動および駆動のピストン12、81によ
って分割される左右の部屋41、42、81、82の圧
力差を減少させる差圧減少手段19とから成るハンド用
アクチュエータおよびハンド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体を把持する把
持部材を往復動させるためのハンド用アクチュエータお
よび該ハンド用アクチュエータを備えたハンドにおい
て、前記ハンド用アクチュエータが、前記把持部材を往
復動させる一方のシリンダー内に介挿される一方のピス
トンと、前記一方のシリンダーに作動流体を供給する他
方のシリンダー内に介挿される他方のピストンと、前記
一方および他方のシリンダーにおける前記一方および他
方のピストンによって分割される左右の部屋の圧力差を
減少させる差圧減少手段とから成り、前記ピストンの往
復動に伴う作動流体中に混入しているエアによる気泡の
発生を防止して、該気泡の圧縮および膨張による動力伝
達への悪影響を阻止するハンド用アクチュエータおよび
ハンドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動組付機においては、複雑な組
付作業の自動化を行うことが出来ないため、表1の組付
機のうち、図8に示されるような動作軸数の多い電動の
多関節ロボットRを使用し、部品Pを把持して移動させ
るピックアンドプレース動作(以下P&P)により行っ
ていた。
【表1】
【0003】またハンドの重量の増加を最小限に抑制す
ることが出来るカム式組付機は、図9に示されるように
カムCの回転により前後左右に動作するアームAと、そ
の先端に取り付けられた部品Pをピッキングするための
把持機構としてのハンドHとから構成されている。
【0004】さらに従来の大型組付機に内蔵されている
ようなサーボモータを用いた動作軸を、組付機本体とハ
ンドの中間に設けるだけでは、重量が増加し、更に組付
機が大型化するので、図10に示されるようにサーボモ
ータSM等の駆動部Dと軸駆動部Jを分離し、各々にシ
リンダCDとピストンPTによる作動機構を設け、この
2つのシリンダ間を液体パイプCPで継ないで動力を伝
達するもので、前記軸駆動部Jのみをチャックと一体化
することにより、組付機本体が支持すべき重量を低減す
ることで、組付機の小型化をはかる手段がとられてい
る。
【0005】前記動作軸と前記シリンダの作動方法は、
図10および図11に示されるように流体を押し方向の
みに流入させ使用するために、前記シリンダにかかる圧
力は、常に正圧である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図8に示される動作軸
数の多い前記電動の多関節ロボットは、結果として組付
機本体が大型化し、価格が上がり、占有スペースが大き
くならざるを得ないという問題があった。
【0007】図9に示されるカム式組付機は、ハンドの
重量の増加を最小限に抑制することが出来るが、動作軸
数の少ないカム式組付機では複雑な組み付けを行うこと
が出来ないという問題があった。
【0008】ところが前記従来の分離シリンダーを用い
る組付機においては、図10ないし図12に示されるよ
うに物体を把持する把持部材を往復動させるためにシリ
ンダーCD内において、ピストンPTを往復動させる使
用態様においては、ピストンPTを前方に押す押し動作
とピストンPTを手前に引く引き動作の両方があるた
め、正圧と負圧の両方が同時にシリンダCD内に発生す
ることになる。
【0009】そのため、作動流体の漏れが発生し易く,
流体内部での圧力降下によるキャビテーションが発生
し、すなわち作動流体が膨張することにより、作動流体
に溶け込んでいたエアによって作動流体内に気泡が発生
し、正圧が作用する圧縮状態および負圧が作用する膨張
状態において、作動流体内の気泡が圧縮され、また作動
流体内の気泡が膨張するため、作動力が気泡の圧縮およ
び膨張に変換され、動力伝達に悪影響があり、場合によ
っては動力伝達が行えなくなるという問題があった。
【0010】そこで本発明者らは、物体を把持する把持
部材を往復動させるためのハンド用アクチュエータおよ
び該ハンド用アクチュエータを備えたハンドにおいて、
一方および他方のシリンダーにおける一方および他方の
ピストンによって分割される左右の部屋の圧力差を減少
させるという本発明の技術的思想に着眼し、さらに研究
開発を重ねた結果、前記ピストンの往復動に伴う作動流
体中に混入しているエアによる気泡の発生を防止して、
該気泡の圧縮および膨張による動力伝達への悪影響を阻
止するという目的を達成する本発明に到達した。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1に記載
の第1発明)のハンド用アクチュエータは、物体を把持
するハンドにおける把持部材を往復動させるためのハン
ド用アクチュエータにおいて、前記把持部材を往復動さ
せる一方のシリンダー内に介挿される一方のピストン
と、前記一方のシリンダーに作動流体を供給する他方の
シリンダー内に介挿される他方のピストンと、前記一方
および他方のシリンダーにおける前記一方および他方の
ピストンによって分割される左右の部屋の圧力差を減少
させる差圧減少手段とから成るものである。
【0012】本発明(請求項2に記載の第2発明)のハ
ンド用アクチュエータは、前記第1発明において、前記
差圧減少手段が、前記他方のシリンダーの一方の部屋か
ら作動流体が供給される前記一方のシリンダーの一方の
部屋に対向する他方の部屋と前記他方のシリンダーの他
方の部屋を連通させる連通手段によって構成されている
ものである。
【0013】本発明(請求項3に記載の第3発明)のハ
ンド用アクチュエータは、前記第2発明において、前記
一方のシリンダーの前記他方の部屋と前記他方のシリン
ダーの前記他方の部屋と前記連通手段内に作動流体が充
填されているものである。
【0014】本発明(請求項4に記載の第4発明)のハ
ンド用アクチュエータは、前記第3発明において、前記
他方のシリンダー内に介挿される前記他方のピストン
が、サーボモータによって往復動されるように構成され
ているものである。
【0015】本発明(請求項5に記載の第5発明)のハ
ンド、物体を把持する把持部材を往復動させるためのハ
ンド用アクチュエータを備えたハンドにおいて、前記ハ
ンド用アクチュエータが、前記把持部材を往復動させる
一方のシリンダー内に介挿される一方のピストンと、前
記一方のシリンダーに作動流体を供給する他方のシリン
ダー内に介挿される他方のピストンと、前記一方および
他方のシリンダーにおける前記一方および他方のピスト
ンによって分割される左右の部屋の圧力差を減少させる
差圧減少手段とから成るものである。
【0016】本発明(請求項6に記載の第6発明)のハ
ンドは、前記第5発明において、前記ハンドが、物体を
把持する把持部材を往復動させるための複数のハンド用
アクチュエータを備えているものである。
【0017】
【発明の作用および効果】上記構成より成る第1発明の
ハンド用アクチュエータは、物体を把持するハンドにお
ける把持部材を往復動させるためのハンド用アクチュエ
ータにおいて、前記差圧減少手段が、前記一方および他
方のシリンダーにおける前記一方および他方のピストン
によって分割される左右の部屋の圧力差を減少させるの
で、前記一方および他方のピストンの往復動に伴う作動
流体中に混入しているエアによる気泡の発生を防止し
て、該気泡の圧縮および膨張による動力伝達に悪影響を
阻止するという効果を奏する。
【0018】上記構成より成る第2発明のハンド用アク
チュエータは、前記第1発明において、前記差圧減少手
段を構成する前記連通手段が、前記他方のシリンダーの
一方の部屋から作動流体が供給される前記一方のシリン
ダーの一方の部屋に対向する他方の部屋と前記他方のシ
リンダーの他方の部屋を連通させているので、前記一方
および他方のピストンの往復動に応じて前記一方および
他方のシリンダーの前記両他方の部屋の圧力を等しくす
るため、前記左右の部屋の圧力差を減少させるので、前
記作動流体中に混入しているエアによる気泡の発生を防
止して、該気泡の圧縮および膨張による動力伝達に悪影
響を阻止するという効果を奏する。
【0019】上記構成より成る第3発明のハンド用アク
チュエータは、前記第2発明において、前記一方のシリ
ンダーの前記他方の部屋と前記他方のシリンダーの前記
他方の部屋と前記連通手段内に前記作動流体が充填され
ているので、前記一方および他方のピストンの往復動に
応じて前記一方および他方のシリンダーの前記両他方の
部屋に前記作動流体を吸排するため、前記左右の部屋の
圧力差を減少させるので、前記作動流体中に混入してい
るエアによる気泡の発生を防止して、該気泡の圧縮およ
び膨張による動力伝達に悪影響を阻止するという効果を
奏する。
【0020】上記構成より成る第4発明のハンド用アク
チュエータは、前記第3発明において、前記他方のシリ
ンダー内に介挿される前記他方のピストンが、前記サー
ボモータによって往復動されるので、前記サーボモータ
の回転方向および回転量によって前記他方のピストンの
移動方向および移動量が確実に制御されるという効果を
奏する。
【0021】上記構成より成る第5発明のハンド、物体
を把持する把持部材を往復動させるためのハンド用アク
チュエータを備えたハンドにおいて、前記ハンド用アク
チュエータを構成する前記差圧減少手段が、前記一方お
よび他方のシリンダーにおける前記一方および他方のピ
ストンによって分割される左右の部屋の圧力差を減少さ
せるので、前記一方および他方のピストンの往復動に伴
う作動流体中に混入しているエアによる気泡の発生を防
止して、該気泡の圧縮および膨張による動力伝達に悪影
響を阻止するという効果を奏する。
【0022】上記構成より成る第6発明のハンドは、前
記第5発明において、前記ハンドが、物体を把持する把
持部材を往復動させるための複数のハンド用アクチュエ
ータを備えているので、動作軸数を多くして自由度の高
い複雑な把持を可能にするという効果を奏する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につき、
図面を用いて説明する。
【0024】(第1実施形態)本第1実施形態のハンド
用アクチュエータおよびハンドは、図1ないし図5に示
されるように物体を把持するハンドにおける把持部材7
を往復動させるためのハンド用アクチュエータ1および
該ハンド用アクチュエータ1を備えたハンド3におい
て、前記把持部材7を往復動させる一方の軸駆動部シリ
ンダー4内に介挿される一方の軸駆動ピストン12と、
前記軸駆動部シリンダー4に作動流体を供給する他方の
駆動部シリンダー8内に介挿される他方の駆動ピストン
83と、前記軸駆動部および駆動部シリンダー4、8に
おける前記軸駆動および駆動のピストン12、83によ
って分割される左右の部屋41、42、81、82の圧
力差を減少させる差圧減少手段19とから成るものであ
る。
【0025】自動組付機1のフランジ部2に取り付けら
れているハンド3は、図2ないし図4に示されるように
前記フランジ部2の下部に配設された前記軸駆動部シリ
ンダー4と、該軸駆動部シリンダー4内に往復動自在に
介挿された軸駆動ピストン12と、該軸駆動ピストン1
2に連結部材としてのジョイント13を介して連結され
たラック5と、該ラック5に噛合する歯車6と、該歯車
6の軸心回りに両方向に揺動するチャック7とが配設さ
れている。
【0026】前記軸駆動部シリンダー4内に往復動自在
に介挿された前記軸駆動ピストン12によって分割され
た部屋41、42は、図1および図5に示されるように
連通手段90としての2本の流体パイプの配管9によっ
て前記駆動部シリンダー8内に往復動自在に介挿された
前記駆動ピストン83によって分割された部屋81、8
2にそれぞれ連通している。
【0027】前記駆動部シリンダー8内に往復動自在に
介挿された前記駆動ピストン83は、図4に示されるよ
うにラック84が一体的に連結され、該ラック84に噛
合するする歯車(ピニオン)85と該歯車85を回転駆
動するサーボモータ10が一体的に形成されている。
【0028】前記差圧減少手段19は、前記駆動部シリ
ンダー8の一方の部屋から作動流体が供給される前記軸
駆動部シリンダー4の一方の部屋に対向する他方の部屋
と前記駆動部シリンダー8の他方の部屋を連通させる前
記連通手段90を構成する前記2本の流体パイプの配管
9によって構成されている。
【0029】前記軸駆動部シリンダー4の前記他方の部
屋と前記駆動部シリンダー8の前記他方の部屋と前記連
通手段90内に作動流体としての作動油11が充満さ
れ、前記軸駆動部および駆動部シリンダー4および8の
内径は同一である。
【0030】前記駆動部シリンダー8内に介挿された前
記駆動ピストン83が、前記サーボモータ10の回転に
よって、前記歯車85の回転による前記ラック84の直
線的往復動によって往復動されるように構成されている
ものである。
【0031】前記ハンド3が、図4に示されるように物
体を把持する把持部材を往復動させるための上述したハ
ンド用アクチュエータを複数(図中2個を例示)備えて
いるものである。
【0032】上記構成より成る本第1実施形態のハンド
用アクチュエータおよびハンドにおいては、前記サーボ
モータ10が一体的に形成されている前記歯車85を回
転駆動すると、該歯車85に噛合する前記ラック84に
一体的に連結された前記駆動ピストン83を前記駆動部
シリンダー8内において移動させる。
【0033】前記駆動ピストン83が、前記駆動部シリ
ンダー8内を押し動作で移動すると、前記駆動部シリン
ダー8の一方の部屋81から前記流体パイプの配管9を
介して前記軸駆動部シリンダー4の前記一方の部屋41
に前記作動流体が供給される。
【0034】前記軸駆動部シリンダー4の前記一方の部
屋41に前記作動流体が供給されると、前記軸駆動部シ
リンダー4内に往復動自在に介挿された前記軸駆動ピス
トン12が移動するので、前記連結部材としてのジョイ
ント13を介して連結されたラック5が移動して、該ラ
ック5に噛合する前記歯車6が回転駆動され、該歯車6
の軸心回りに前記チャック7が両方向に揺動される。
【0035】その時、前記軸駆動部シリンダー4の前記
一方の部屋41に前記作動流体が供給され、前記軸駆動
部シリンダー4内に往復動自在に介挿された前記軸駆動
ピストン12が移動すると、前記軸駆動部シリンダー4
の圧縮側の前記他方の部屋42内の前記作動流体が前記
連通手段90としての前記流体パイプの配管9を介して
前記駆動部シリンダー8の膨張側の前記他方の部屋82
に供給される。
【0036】逆に前記駆動ピストン83が、前記駆動部
シリンダー8内を引き動作で移動する場合は、前記作動
流体が前記軸駆動部シリンダー4の前記一方の部屋41
から前記駆動部シリンダー8の一方の部屋81に前記流
体パイプの配管9を介して供給されるので、前記駆動部
シリンダー8の圧縮側の前記他方の部屋82内の前記作
動流体が前記連通手段90としての前記流体パイプの配
管9を介して前記軸駆動部シリンダー4の膨張側の部屋
82に供給される。
【0037】上述したように前記作動流体が、前記駆動
部シリンダー8および前記軸駆動部シリンダー4の膨張
側の部屋に供給されるので、前記他方の部屋内が負圧に
なるのが防止されるとともに、前記駆動部シリンダー8
および前記軸駆動部シリンダー4の圧縮側の部屋から前
記作動流体が排出されるので、前記圧縮側の部屋内が高
圧になるのが防止される。
【0038】上記作用を奏する第1実施形態のハンド用
アクチュエータおよびハンドは、物体を把持するハンド
3におけるチャック7を往復揺動させるためのハンド用
アクチュエータおよびハンドにおいて、前記差圧減少手
段19が、前記軸駆動部および駆動部シリンダー4、8
における前記軸駆動および駆動ピストン12、83によ
って分割される左右の部屋41、42、81、82の圧
力差を減少させるので、前記軸駆動および駆動ピストン
12、83の往復揺動に伴う作動流体中に混入している
エアによる気泡の発生を防止して、該気泡の圧縮および
膨張による動力伝達に悪影響を阻止するという効果を奏
する。
【0039】すなわち前記連通手段を構成する前記配管
9が、前記駆動部シリンダー8の一方の部屋81から作
動流体が供給される前記軸駆動部シリンダー4の一方の
部屋41に対向する他方の部屋42と前記駆動部シリン
ダー8の他方の部屋82を連通させているので、前記軸
駆動および駆動ピストン12、83の往復動に応じて前
記軸駆動部および駆動部シリンダー4、8の前記両他方
の部屋42、82の圧力を等しくするため、前記左右の
部屋の圧力差を減少させ、前記作動流体中に混入してい
るエアによる気泡の発生を防止して、該気泡の圧縮およ
び膨張による動力伝達に悪影響を阻止するという効果を
奏する。
【0040】また前記軸駆動部シリンダー4の前記他方
の部屋と前記駆動部シリンダー8の前記他方の部屋82
と前記連通手段90内に前記作動流体が充填されている
ので、前記軸駆動および駆動ピストン12、83の往復
動に応じて前記軸駆動部および駆動部のシリンダー4、
8の前記両他方の部屋42、82に前記作動流体を吸排
するため、前記左右の部屋の圧力差を減少させるので、
前記作動流体中に混入しているエアによる気泡の発生を
防止して、該気泡の圧縮および膨張による動力伝達に悪
影響を阻止するという効果を奏する。
【0041】さらに第1実施形態のハンド用アクチュエ
ータおよびハンドは、前記駆動部シリンダー8内に介挿
される前記駆動ピストン83が、前記サーボモータ10
の回転駆動によって往復動されるので、前記サーボモー
タ10の回転方向、回転速度および回転量によって前記
軸駆動ピストン12すなわちハンド内の軸の移動方向、
移動速度および移動量(ハンド内の軸の停止位置)が確
実に制御されるという効果を奏する。
【0042】また第1実施形態のハンドは、前記ハンド
が、物体を把持する把持部材を往復動させるための複数
のハンド用アクチュエータを備えているので、動作軸数
を多くして、自由度の高い複雑な把持および動作を可能
するという効果を奏する。
【0043】さらにハンド内に複数のハンド用アクチュ
エータを備えているため、従来の自動組付機において
は、複雑な組付作業の自動化を行うことが出来ないた
め、表1の組付機のうち、動作軸数の多い電動の多関節
ロボットを使用せざるを得ないため、結果として組付機
本体が大型化し、価格が上がり、占有スペースが大きく
ならざるを得なかったが、ハンドの重量の増加を最小限
に抑制することが出来、動作軸数の少ないカム式組付機
でも容易に複雑な組み付けが出来るようになった。
【0044】以下の表2に、従来の自動組付機と今回開
発した自動組付機の機能比較を示した。すなわち、従来
の自動組付機に対して、最大可搬重量は3倍の3.0K
gであり、最大移動速度は25%アップの800mm/
sであり、電動ロボットに対して、小型化して占有スペ
ースを小さくして価格を3分の1以下にするものであ
る。
【表2】
【0045】(第2実施形態)本第2実施形態のハンド
用アクチュエータおよびハンドは、図6および図7に示
されるように軸駆動部シリンダー4の断面積S3および
S4を駆動部シリンダー8の断面積S1およびS2の2
倍に設定した点が、前記第1実施形態との相違点であ
る。
【0046】上記構成より成る第2実施形態のハンド用
アクチュエータおよびハンドは、前記軸駆動部シリンダ
ー4の断面積S3およびS4を前記駆動部シリンダー8
の断面積S1およびS2の2倍に設定したので、前記サ
ーボモータ10の駆動力の2倍の力を得ることが出来る
という効果を奏する。
【0047】すなわち、シリンダー間の作動油11の圧
力は同じであるから、断面積が2倍となればピストンの
荷重も2倍になるからである。
【0048】また、シリンダー間を移動した油量は一定
であるから、ピストンの移動量は、前記駆動部シリンダ
ー8においては、前記軸駆動部シリンダー4の移動量の
2分の1になる。つまり、前記サーボモータ10が前記
軸駆動部シリンダー4を動かした誤差も2分の1とする
ことが出来るのである。
【0049】上述の実施形態は、説明のために例示した
もので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無
く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記
載から当業者が認識することができる本発明の技術的思
想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のハンド用アクチュエー
タおよびハンドにおける押し動作および引き動作をそれ
ぞれ示す線図である。
【図2】本第1実施形態の自動組付機に適用された状態
を示す正面図である。
【図3】本第1実施形態のハンド側の軸駆動部シリンダ
ーおよびチャックを示す部分断面図である。
【図4】本第1実施形態における複数のハンド用アクチ
ュエータを備えたハンドをロボットに装着した状態を示
す全体斜視図である。
【図5】本第1実施形態の軸駆動部および駆動部シリン
ダーにおける各ピストンの移動量と断面積の関係を説明
する断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態の軸駆動部および駆動部
シリンダーにおける各ピストンの断面積と作動力と出力
との関係を説明する断面図である。
【図7】本第2実施形態の軸駆動部および駆動部シリン
ダーにおける各ピストンの移動量と断面積の関係を説明
する断面図である。
【図8】従来の電動の多関節ロボットRを使用した自動
組付機を示す斜視図である。
【図9】従来のカムを使用したカム式組付機を示す斜視
図である。
【図10】従来のアクチュエータを駆動部と軸駆動部に
分離する組付機における押し動作および引き動作を示す
断面図である。
【図11】従来の押し動作および引き動作におけるエア
シリンダーの作動方法を示す断面図である。
【図12】従来のシリンダー内の気泡の圧縮および膨張
を説明する部分断面図である。
【符号の説明】
1 ハンド用アクチュエータ 3 ハンド 4 軸駆動部シリンダー 7 把持部材 8 駆動部シリンダー 12 軸駆動ピストン 19 差圧減少手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体を把持するハンドにおける把持部材
    を往復動させるためのハンド用アクチュエータにおい
    て、 前記把持部材を往復動させる一方のシリンダー内に介挿
    される一方のピストンと、 前記一方のシリンダーに作動流体を供給する他方のシリ
    ンダー内に介挿される他方のピストンと、 前記一方および他方のシリンダーにおける前記一方およ
    び他方のピストンによって分割される左右の部屋の圧力
    差を減少させる差圧減少手段とから成ることを特徴とす
    るハンド用アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記差圧減少手段が、前記他方のシリンダーの一方の部
    屋から作動流体が供給される前記一方のシリンダーの一
    方の部屋に対向する他方の部屋と前記他方のシリンダー
    の他方の部屋を連通させる連通手段によって構成されて
    いることを特徴とするハンド用アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記一方のシリンダーの前記他方の部屋と前記他方のシ
    リンダーの前記他方の部屋と前記連通手段内に作動流体
    が充填されていることを特徴とするハンド用アクチュエ
    ータ。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記他方のシリンダー内に介挿される前記他方のピスト
    ンが、サーボモータによって往復動されるように構成さ
    れていることを特徴とするハンド用アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 物体を把持する把持部材を往復動させる
    ためのハンド用アクチュエータを備えたハンドにおい
    て、 前記ハンド用アクチュエータが、 前記把持部材を往復動させる一方のシリンダー内に介挿
    される一方のピストンと、 前記一方のシリンダーに作動流体を供給する他方のシリ
    ンダー内に介挿される他方のピストンと、 前記一方および他方のシリンダーにおける前記一方およ
    び他方のピストンによって分割される左右の部屋の圧力
    差を減少させる差圧減少手段とから成ることを特徴とす
    るハンド。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記ハンドが、物体を把持する把持部材を往復動させる
    ための複数のハンド用アクチュエータを備えていること
    を特徴とするハンド。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019136485A (ja) * 2018-02-13 2019-08-22 深▲セン▼市赫▲ジ▼科技有限公司HIZERO Technologies Co.,Ltd. 清掃ロボット用水槽及び掃除ロボット

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JP2019136485A (ja) * 2018-02-13 2019-08-22 深▲セン▼市赫▲ジ▼科技有限公司HIZERO Technologies Co.,Ltd. 清掃ロボット用水槽及び掃除ロボット

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