JPH1190465A - セパレート式汚水浄化システム - Google Patents

セパレート式汚水浄化システム

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JPH1190465A
JPH1190465A JP26144197A JP26144197A JPH1190465A JP H1190465 A JPH1190465 A JP H1190465A JP 26144197 A JP26144197 A JP 26144197A JP 26144197 A JP26144197 A JP 26144197A JP H1190465 A JPH1190465 A JP H1190465A
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JP
Japan
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sewage
tank
unit
units
toilet
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Withdrawn
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JP26144197A
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English (en)
Inventor
Norimoto Matsuda
紀元 松田
Akihiro Ando
昭宏 安藤
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Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shin Meiva Industry Ltd
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Publication date
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  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
  • Treatment Of Biological Wastes In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】各ユニットでの生活排水を圧送可能とするカッ
タポンプを設け、合併浄化槽との間を接離可能なゴム性
の汚水圧送配管により連結することで、汚水浄化システ
ムの機器設置拡大化、施工容易化(汎用性)および移
設、追加、撤去または保守の円滑化を図る。 【解決手段】各水洗トイレユニットA,B の手洗い台2 ,
洋式便器 3及び小便器10a 〜10c 、各シャワーユニット
C,D の浴槽13,シャワー器14及び蛇口15、洗濯ユニット
E の洗濯場20a 〜20c 、炊事ユニットF の炊事場25a 〜
25e などにおいて発生した生活排水を各ユニット毎の汚
水槽8,11,17,19,23,28に収容し、各汚水槽に設けたカッ
タポンプ31と合併浄化槽32とを汚水圧送配管34によって
汚水圧送可能な連結状態又は汚水圧送不能な非連結状態
に接離する。各ユニットおよび合併浄化槽をコンテナに
収容して車両で輸送可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生活排水が発生す
る便器などの機器を備えた複数のユニットを必要に応じ
て移設、追加、撤去および保守可能としかつ該各ユニッ
トにおいて発生した生活排水を浄化するセパレート式汚
水浄化システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、手洗い台および便器などの機器
を備えた水洗トイレユニットにあっては、その各機器で
発生した生活排水は汚水の源となり、このような汚水
(生活排水)が自然流下により汚水流下配管を介して既
存の下水管または汚水槽まで排出されたり、一旦既存の
汚水槽に溜めてから排水ポンプで下水道に圧送されてい
る。
【0003】また、下水管や下水道が近くにない地域で
は、汚水は、近くに埋設された浄化槽まで自然流下によ
り汚水流下配管を介して送られ、この浄化槽で浄化した
のち河川や用水路に放出されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、手洗い台、
便器、炊事場、洗面台、洗濯場、浴槽およびシャワーな
どの機器は、イベント会場や被災地などで短期間だけ使
用されたり、キャンプ場、海水浴場およびスキー場など
で季節限定期間だけ使用されたり、小規模集落、地下街
および社寺などで長期に亘って使用される傾向にある。
その場合、これらの機器は、下水管や下水道が近くにな
い地域での使用を配慮して浄化槽に連結されるものを用
いるのが有効である。
【0005】しかし、このように浄化槽を備えた汚水浄
化システムでは、汚水が自然流下可能な状態となるよう
汚水流下配管の勾配を確保する必要がある上、浄化槽を
機器よりも低所に埋設する必要があり、施工する上で大
きな障害となる。特に、機器の設置場所が狭く、また浄
化槽により景観が損なわれる場合や、地下街などに新た
に機器を設ける場合などには、浄化槽を機器の下方に埋
設する必要があり、浄化槽の設置が非常に煩わしく、汚
水浄化システムを容易に設置することができない。
【0006】そこで、機器で発生した汚水(生活排水)
を排出する汚水配管に圧送ポンプを付設し、汚水配管を
その勾配を配慮することなく上向きに配置し、機器で発
生した汚水を上記圧送ポンプにより機器よりも高所に汚
水配管を介して圧送するようにしたものが提案されてい
る(特開平8−302764号公報参照)。
【0007】しかしながら、上述の如きものは、機器で
発生した汚水を既存の下水管や下水道まで圧送するため
の単なる汚水排出システムに過ぎず、下水管や下水道が
近くにない地域では使用することができない。また、嵩
のある圧送ポンプが汚水配管に設けられていると、機器
の設置場所での汚水配管の占有スペースが増加し、この
汚水配管自体が予め設計された形状に基づくレイアウト
しか採れないため、そのレイアウトによっては狭い機器
の設置場所がさらに窮屈なものとなる。
【0008】しかも、このような汚水排出システムで
は、慣例的に汚水配管が機器に対して汚水洩れ防止を最
優先して分離不能な固定状態に連結されているため、シ
ステムをそのままの状態で輸送すれば非常に嵩高いもの
となる。これは、上述した汚水浄化システムでもいえる
ことであり、この汚水浄化システムに浄化槽を備えてい
る場合には、システムをそのままの状態で輸送すればさ
らに嵩高いものとなることは否めず、機器が期間限定で
使用される傾向にあることからも、汚水浄化システムの
移設、追加、撤去または保守を円滑に行う上での改善が
望まれていた。
【0009】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、汚水浄化システムにおい
て汚水を圧送可能とする圧送ポンプを付設し、その機器
および浄化槽を接離可能な可撓性の汚水圧送配管により
連結することで、あらゆる地域での機器の設置を可能に
しつつ、汚水浄化システム施工上における浄化槽および
汚水流下配管のレイアウト上の障害を解消して汚水浄化
システムの施工容易化(汎用性)並びに移設、追加、撤
去または保守の円滑化を図らんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、セパレー
ト式汚水浄化システムとして、生活排水が発生する機器
を備えた複数のユニットと、該各ユニットの機器で発生
した生活排水を合併して浄化する合併浄化槽と、上記各
ユニットに設けられ、その機器において発生した生活排
水を上記合併浄化槽まで圧送する圧送ポンプと、上記各
ユニットと合併浄化槽との間において各ユニットからの
生活排水を圧送可能な連結状態又は圧送不能な非連結状
態に接離する可撓性の汚水圧送配管とを備え、上記各ユ
ニットおよび合併浄化槽を、上記汚水圧送配管による非
連結状態で搬送可能にする構成としたものである。
【0011】これにより、請求項1記載の発明では、複
数のユニットの便器などの機器において発生した生活排
水(汚水)は、圧送ポンプによって機器側からより圧送
可能となっている。そして、複数のユニットと合併浄化
槽とを汚水圧送配管によって汚水圧送可能に連結するこ
とで、各ユニットの機器からの汚水が合併して合併浄化
槽に円滑に圧送され、この合併浄化槽において汚水が浄
化されるので、下水管または下水道が近くにある地域に
限定されることなくあらゆる地域での機器の設置が可能
となる。
【0012】このため、合併浄化槽は、各ユニットの機
器の下方に埋設したり機器の近くなどに設置する必要が
なく、たとえば機器から離れた任意の空所や機器よりも
高位置などに設置することも可能となり、機器の設置場
所が狭い場合のみならず、景観を重要視する施設や地下
街などにも容易に設置されることになる。また、汚水圧
送配管として可撓性のあるものが用いられるので、圧送
ポンプの取付位置が空所にレイアウト可能となる上、汚
水圧送配管を壁などに沿わせるなどしてレイアウトする
ことも可能となり、機器の設置場所が狭くても窮屈にな
ることが解消され、汚水圧送配管が省スペースで円滑に
レイアウトされる。
【0013】しかも、各ユニットと合併浄化槽との間が
汚水圧送配管により汚水圧送不能な非連結状態となり、
この状態で搬送可能となるので、機器の期間限定外の不
使用時などに各ユニットと合併浄化槽とを車両等によっ
て個別に輸送することが可能となる。そのため、機器が
イベント会場や被災地などで短期間使用、キャンプ場、
海水浴場およびスキー場などで季節限定期間使用、また
は小規模集落、地下街および社寺などで長期間使用され
る場合において、汚水浄化システムの移設、追加、撤去
または保守が円滑に行われる。
【0014】請求項2記載の発明が講じた解決手段は、
請求項1記載の発明の圧送ポンプを特定したことを特徴
とする。具体的には、生活排水中に含まれる固形物を破
砕する破砕機能を圧送ポンプに備える構成としたもので
ある。
【0015】これにより、請求項2記載の発明では、各
ユニットの生活排水中(汚水中)に固形物などが含まれ
ていても円滑に破砕され、汚水圧送配管中での固形物の
詰まりが確実に防止される。
【0016】請求項3記載の発明が講じた解決手段は、
請求項1または請求項2記載の発明のユニットを特定し
たことを特徴とする。具体的には、各ユニットに少なく
とも水洗トイレユニットを備える。そして、上記水洗ユ
ニットに、手洗い台および便器などの機器を備え、その
手洗い台の下方に、手洗い台で発生した生活排水および
便器で発生した生活排水を貯留する汚水槽を設け、該汚
水槽に圧送ポンプを収容する構成としたものである。
【0017】これにより、請求項3記載の発明では、便
器よりも高位置にある手洗い台下方の空きスペースが汚
水槽の設置場所として有効利用され、嵩のある圧送ポン
プが円滑に収容される。
【0018】さらに、請求項4記載の発明が講じた解決
手段は、請求項1または請求項2記載の発明のユニット
を特定したことを特徴とする。具体的には、各ユニット
に少なくとも水洗トイレユニットを備える。そして、上
記水洗ユニットに便器などの機器を備え、その便器の下
方に、該便器で発生した生活排水を貯留する汚水槽を設
ける。さらに、上記汚水槽に、便器に対して連通する連
通口と、該連通口下方の浅底部と、該浅底部よりも深い
深底部と、上記両底部間を連結する傾斜底部とを備え、
上記深底部に圧送ポンプを収容する構成としたものであ
る。
【0019】これにより、請求項4記載の発明では、便
器から連通口を経て汚水槽に流下した生活排水(汚水)
は、浅底部から傾斜底部を経て深底部に流れ込み、この
深底部に流れ込んだ汚水が圧送ポンプにより汚水圧送配
管に圧送されるので、汚水槽底部の高低差を利用して汚
水が圧送ポンプまで円滑に案内される。しかも、汚水槽
の底部に高低差を付けることで、嵩のある圧送ポンプの
収容スペースが効果的に確保され、便器下方のスペース
が効率良く有効利用される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0021】図1は本発明の第1の実施形態に係るセパ
レート式汚水浄化システムを示し、このセパレート式汚
水浄化システム1は、2種類の第1および第2水洗トイ
レユニットA,B、2種類の第1および第2シャワーユ
ニットC,D、洗濯ユニットE並びに炊事ユニットFを
備えている。
【0022】上記第1水洗トイレユニットAは、図2に
も示すように、機器としての1つの手洗い台2および3
つの洋式便器3(図では一箇所のみ示す)を備えてい
る。上記手洗い台2および洋式便器3は、4つに区画さ
れた室4a,4b,4c,4d内に個別に収容されてい
る。上記手洗い台2を収容した室4aの前面は開放され
ているのに対し、上記洋式便器3を収容した室4b〜4
dの前面はそれぞれ鍵付きの扉5により遮蔽されるよう
になっている。
【0023】上記手洗い台2の上方には水道の蛇口2a
が設けられ、図示しない水道管に接続された給水管(図
示せず)を経て水道水が蛇口2aから供給されるように
なっている。この手洗い台2の最深部には排水口2bが
設けられ、手洗い台2での手洗いにより汚れた水道水が
生活排水として排水口2bから排水管2cを経て排出さ
れるようになっている。また、上記各洋式便器3には水
槽6が付設され、該水槽6にも給水管(図示せず)を経
て水道水が供給されるようになっている。この水槽6に
供給された水は、洋式便器3での用便後の洗浄水として
貯留され、その用便後に生活排水となって排水管3aを
経て排出されるようになっている。そして、上記第1水
洗トイレユニットAの下部、つまり手洗い台2および各
洋式便器3の下方には汚水槽8が設けられ、この汚水槽
8には、手洗い台2での手洗いにより発生した生活排水
たる汚水、および各洋式便器3での用便後に発生した生
活排水たる汚水がそれぞれ排水管2c,3aを経て収容
されるようになっている。
【0024】上記第2水洗トイレユニットBは、図3に
も示すように、機器としての1つの手洗い台2、3つの
小便器10a,10b,10cおよび1つの洋式便器3
を有している。上記各小便器10a〜10cは、前面が
開放する室4eに収容されている。上記各小便器10a
〜10cの上部には給水管10dが接続されているとと
もに、最深部には排水管10eが接続されている。そし
て、上記給水管10dからの水は、小便器10a〜10
cでの用足し後に洗浄水として供給され、その供給後に
生活排水となって排水管10eより排出されるようにな
っている。また、上記第2水洗トイレユニットBの下
部、つまり手洗い台3、各小便器10a〜10cおよび
洋式便器3の下方には汚水槽11が設けられ、この汚水
槽11には、手洗い台2での手洗いにより発生した汚
水、各小便器10a〜10cでの用足し後に発生した生
活排水たる汚水、および洋式便器3での用便後に発生し
た汚水がそれぞれ排水管2c,10e,3aを経て収容
されるようになっている。
【0025】上記第1シャワーユニットCは、図4にも
示すように、機器としての1つの手洗い台2、1つの浴
槽13および1つのシャワー器14を有している。上記
浴槽13およびシャワー器14を個別に収容した室4
f,4gの前面は、それぞれ鍵付きの扉5により遮蔽さ
れるようになっている。上記浴槽13を収容した室4f
には、浴槽13の他に給水器としてのシャワー器14お
よび蛇口15(機器)が設けられているとともに、浴槽
13の内外両床面に開口する排水口18a,18bには
排水管16a,16bが接続されている。一方、上記シ
ャワー器14を収容した室4gにも蛇口15が設けら
れ、シャワー器14および蛇口15に給水管(図示せ
ず)が同様に接続されているとともに、床面に開口する
排水口18cには排水管16cが接続されている。そし
て、上記浴槽13、シャワー器14および蛇口15に供
給された水は、使用後に生活排水となり、床面の排水管
16a,16b,16cを経て排出されるようになって
いる。そして、上記第1シャワーユニットCの下部、つ
まり手洗い台3、浴槽13およびシャワー器14の下方
には汚水槽17が設けられ、この汚水槽17には、手洗
い台2での手洗いにより発生した汚水、浴槽13並びに
シャワー器14および蛇口15での使用後に発生した生
活排水たる汚水がそれぞれ排水管2c,16a〜16c
を経て収容されるようになっている。
【0026】上記第2シャワーユニットDは、図5にも
示すように、機器としての1つの手洗い台2および3つ
のシャワー器14(図では一箇所のみ示す)を有してい
る。上記各シャワー器14を個別に収容した室4gの前
面は、それぞれ鍵付きの扉5により遮蔽されるようにな
っている。上記シャワー器14を収容した室4gには蛇
口15が設けられ、シャワー器14および蛇口15に給
水管(図示せず)が接続されているとともに、床面に開
口する排水口18cには排水管16cが接続されてい
る。そして、上記シャワー器14および蛇口15に供給
された水は、使用後に生活排水となり、床面の排水管1
6cを経て排出されるようになっている。そして、上記
第2シャワーユニットDの下部、つまり手洗い台3およ
び各シャワー器14の下方には汚水槽19が設けられ、
この汚水槽19には、手洗い台2での手洗いにより発生
した汚水、シャワー器14および蛇口15での使用後に
発生した生活排水たる汚水がそれぞれ排水管2c,16
cを経て収容されるようになっている。
【0027】上記洗濯ユニットEは、図6にも示すよう
に、機器としての1つの手洗い台2および3つの洗濯場
20a,20b,20cを有している。上記各洗濯場2
0a〜20cには、それぞれ蛇口15が設けられ、これ
ら蛇口15に対応して洗濯機21が設置されている。上
記各蛇口15には給水管(図示せず)が接続されている
とともに、各洗濯機21の設置面には排水管22が個別
に接続されている。そして、上記各蛇口15から洗濯機
21に供給された水は、洗濯機21による洗濯後に生活
排水となり、設置面の排水管22を経て排出されるよう
になっている。そして、上記洗濯ユニットEの下部、つ
まり手洗い台3および各洗濯場20a〜20cの下方に
は汚水槽23が設けられ、この汚水槽23には、手洗い
台2での手洗いにより発生した汚水および各洗濯機21
での洗濯後に発生した生活排水たる汚水がそれぞれ排水
管2c,22を経て収容されるようになっている。
【0028】さらに、上記炊事ユニットFは、図7にも
示すように、機器としての5つの炊事場25a,25
b,25c,25d,25eを有している。上記各炊事
場25a〜25eには、それぞれ蛇口15が設けられて
いるとともに、これら蛇口15に対応する横長の単一の
シンク26が設置されている。上記各蛇口15には給水
管(図示せず)が接続されている。上記シンク26の底
部長手方向3箇所には所定間隔隔てて排水口29a,2
9b,29cが開口しており、この各排水口29a〜2
9cに排水管27a〜27cが接続されている。そし
て、上記各蛇口15から供給された水は、シンク26で
の炊事後に生活排水となり、3本の排水管27a〜27
cを経て排出されるようになっている。また、上記炊事
ユニットFの下部、つまり炊事場25a〜25eの下方
には汚水槽28が設けられ、この汚水槽28には、シン
ク26での炊事後に発生した生活排水たる汚水がそれぞ
れ排水管27a〜27cを経て収容されるようになって
いる。
【0029】また、上記各ユニットA〜Fの汚水槽8,
11,17,19,23,28には、その汚水中に含ま
れる固形物を破砕する破砕機能を有する圧送ポンプとし
てのカッタポンプ31がそれぞれ配設(収容)されてい
る。該各カッタポンプ31の吐出口(図示せず)には吐
出管31aの一端が接続されている。この場合、カッタ
ポンプ31は、汚水槽8,11,17,19,23,2
8内での汚水の水位が所定位置になると作動するように
なっている。
【0030】さらに、上記各ユニットA〜Fから所定距
離(たとえば数百メートル)離れた位置には合併浄化槽
32が設置されている。該合併浄化槽32には、上記ユ
ニットA〜Fの汚水槽8,11,17,19,23,2
8の汚水、具体的には、手洗い台2での手洗い後に発生
した汚水、洋式便器3での用便後に発生した汚水、小便
器10a〜10cでの用足し後に発生した汚水、浴槽1
3並びにシャワー器14および蛇口15での使用後に発
生した汚水、各洗濯機21での洗濯後に発生した汚水、
シンク26での炊事後に発生した汚水が合併して収容さ
れ、この合併浄化槽32において、図示しないエアポン
プによる積極的な曝気作用によって付近の河川への放流
が可能な程度まで汚水が浄化されるようになっている。
上記合併浄化槽32は、その周囲が化粧板33により覆
われ、外観上の見栄えが良好に保たれるようになってい
る。また、上記合併浄化槽32の上端左右両位置には、
化粧板33の左右両側面上端を貫通する汚水導入管32
aがそれぞれ突設されている。
【0031】そして、上記各ユニットA〜Fのカッタポ
ンプ31の吐出管31aの他端と、上記合併浄化槽32
の一方の汚水導入管32a(図1では右側)の先端との
間は、汚水を圧送する汚水圧送配管34により連結され
ている。上記汚水圧送配管34は、本管35と副管36
a,36b,36c,36d,36e,36fとを備
え、その各副管36a〜36fの一端がそれぞれ連結具
37a,37b,37cにより本管35に対して接続さ
れている。上記本管35および各副管36a〜36fは
耐久性に富むゴム製の可撓管よりなる。さらに、上記各
ユニットA〜Fのカッタポンプ31の吐出管31aの他
端には各副管36a〜36fの他端を接離可能とする吐
出管側アダプタ38がそれぞれ取付けられている。ま
た、上記合併浄化槽32の汚水導入管32aの先端には
上記本管35の反副管側端部を接離可能とする導入管側
アダプタ39が取り付けられている。そして、上記汚水
圧送配管34(本管35および副管36a〜36f)
は、各アダプタ38,39との接続によって上記各ユニ
ットA〜Fの汚水槽8,11,17,19,23,28
(吐出管31aの他端)と合併浄化槽32(汚水導入管
32aの先端)との間を連結状態にし、カッタモータ3
1の作動時に汚水槽8,11,17,19,23,28
内の汚水が合併浄化槽32に圧送されるようになってい
る。一方、上記汚水圧送配管34は、上記各アダプタ3
8,39からの離脱によって上記各ユニットA〜Fの汚
水槽8,11,17,19,23,28と合併浄化槽3
2との間を汚水圧送不能な非連結状態にするようにして
いる。上記各アダプタ38,39は、上記汚水圧送配管
34の離脱により、汚水槽8,11,17,19,2
3,28からの吐出管31aを経た汚水洩れおよび合併
浄化槽32からの汚水導入管32aを経た汚水洩れを防
止するようにしている。
【0032】また、図8に示すように、上記各ユニット
A〜Fおよび合併浄化槽32は、汚水圧送配管34の非
連結状態で、汚水圧送配管34と共にコンテナ41a〜
41d内に収容されるようになっている。具体的には、
各ユニットA〜Fは、2つのユニット(たとえば第1お
よび第2水洗トイレユニットA,B、第1および第2シ
ャワーユニットC,D、又は洗濯ユニットEおよび炊事
ユニットF)を組合わせ、互いの背面同士を抱き合わせ
た状態で第1ないし第3コンテナ41a,41b,41
c内に収容される。また、合併浄化槽32は、専用の第
4コンテナ41d内に収容される。さらに、汚水圧送配
管34は、合併浄化槽32を収容した第4コンテナ41
dの空きスペースにコンパクトに折り曲げられて収容さ
れる。
【0033】そして、上記各コンテナ41a〜41d
は、荷役装置42を搭載した車両Xにより個々に積み込
まれて輸送されるようになっている。上記荷役装置42
は、車体フレーム43上に傾動可能に搭載された略L字
状の傾動フレーム44と、該傾動フレーム44を傾動さ
せる伸縮シリンダ45とを備え、コンテナ41a〜41
d積込時に伸縮シリンダ45を伸長させて傾動フレーム
44を後方へ傾動させ、その傾動フレーム44先端のフ
ック44aをコンテナ41a〜41d前面上端の係合ピ
ン40に係合させた状態で、伸縮シリンダ45を収縮さ
せて傾動フレーム44を前方へ傾動させることで、コン
テナ41a〜41dを車体フレーム43上に搭載するよ
うにしている。一方、コンテナ41a〜41d降し時に
伸縮シリンダ45を伸長させて傾動フレーム44を後方
へ傾動させ、コンテナ41a〜41dを傾動フレーム4
4基端の案内ローラ44bで案内しながら自重により地
上に降すようにしている。
【0034】したがって、上記第1の実施形態では、手
洗い台2での手洗い後に発生した汚水、洋式便器3での
用便後に発生した汚水、小便器10a〜10cでの用足
し後に発生した汚水、浴槽13並びにシャワー器14お
よび蛇口15での使用後に発生した汚水、各洗濯機21
での洗濯後に発生した汚水、シンク26での炊事後に発
生した汚水は、それぞれ各ユニットA〜Fの汚水槽8,
11,17,19,23,28に収容され、カッタポン
プ31によって汚水槽8,11,17,19,23,2
8から圧送可能となっている。そして、このカッタポン
プ31の吐出管31a他端と合併浄化槽32の汚水導出
管32a先端とを汚水圧送配管34(本管35および各
副管36a〜36f)によって汚水圧送可能に連結する
ことで、複数の汚水槽8,11,17,19,23,2
8からの汚水が合併して合併浄化槽32に円滑に圧送さ
れ、この合併浄化槽32において汚水が河川への放流可
能な状態に浄化されるので、下水管または下水道が近く
にある地域に限定されることなくあらゆる地域での手洗
い台2、洋式便器3、小便器10a〜10c、浴槽1
3、シャワー器14、蛇口15、各洗濯機21、および
シンク26などの機器の設置が可能となり、これらの機
器の設置拡大化が達成される。
【0035】このため、合併浄化槽32は、各ユニット
A〜Fの汚水槽8,11,17,19,23,28の下
方に埋設したり各ユニットA〜Fの近くなどに設置する
必要がなく、たとえば各ユニットA〜Fの汚水槽8,1
1,17,19,23,28から離れた任意の空所や汚
水槽8,11,17,19,23,28よりも高位置な
どに設置することも可能となり、手洗い台2、洋式便器
3、小便器10a〜10c、浴槽13、シャワー器1
4、蛇口15、各洗濯機21およびシンク26などの機
器の設置場所が狭い場合のみならず、景観を重要視する
施設や地下街などにも容易に設置することができる。ま
た、汚水圧送配管34は耐久性に富むゴム製の可撓管よ
りなるので、汚水圧送配管34を壁などに沿わせてレイ
アウトすることが可能となり、機器の設置場所が狭くて
も窮屈になることが解消され、汚水圧送配管34が省ス
ペースで円滑にレイアウトできる。よって、汚水浄化シ
ステム1の施工を容易に行うことができるとともに、汚
水浄化システム1の汎用性を飛躍的に拡大させることが
できる。
【0036】しかも、汚水圧送配管34は、吐出管側ア
ダプタ38および導入管側アダプタ39からの離脱によ
って各ユニットA〜Fの汚水槽8,11,17,19,
23,28と合併浄化槽32との間を汚水圧送不能な非
連結状態にするので、機器の期間限定外の不使用時など
にユニットA〜Fと合併浄化槽32とを個別に輸送する
ことが可能となる。そのため、機器がイベント会場や被
災地などで短期間使用、キャンプ場、海水浴場およびス
キー場などで季節限定期間使用、または小規模集落、地
下街および社寺などで長期間使用される場合において、
汚水浄化システム1の移設、追加、撤去または保守を円
滑に行うことができる。
【0037】さらに、各ユニットA〜Fの汚水槽8,1
1,17,19,23,28に汚水中に含まれる固形物
を破砕する破砕機能を有するカッタポンプ31を備えて
いるので、汚水中に固形物などが含まれていても円滑に
破砕され、汚水圧送配管34中での固形物の詰まりを確
実に防止することができる。
【0038】また、各ユニットA〜Fおよび合併浄化槽
32は、汚水圧送配管34の非連結状態で、各ユニット
A〜Fが2つのユニットの背面同士を抱き合わせて第1
ないし第3コンテナ41a,41b,41c内に収容さ
れるとともに、合併浄化槽32が汚水圧送配管34と共
に第4コンテナ41d内に収容されて車両Xにより輸送
されるようになっているので、機器の期間限定外の不使
用時などにユニットA〜Fと合併浄化槽32とを輸送す
ることが可能となり、期間限定で使用される汚水浄化シ
ステム1の移設、追加、撤去または保守の円滑化を図る
ことができる。
【0039】次に、本発明の第2の実施形態を図9に基
づいて説明する。
【0040】この実施形態では、3組の水洗トイレユニ
ットを備えたセパレート式汚水浄化システムを示してい
る。
【0041】すなわち、本実施形態では、図9に示すよ
うに、セパレート式汚水浄化システム1´の各水洗トイ
レユニットGは、水槽50が付設された洋式便器3を備
え、図示しない鍵付き扉を正面に備えた縦長直方体状に
形成され、たとえば所定距離離して遠隔配置したり、引
っ付け合って隣接配置したりしてレイアウトできるよう
になっている。
【0042】上記水槽50の上部には給水孔(図示せ
ず)が開口しており、この給水孔の上方に給水管50a
の一端が対向するよう該給水管50aの一端側がヘアピ
ン状に湾曲形成されてなる。この給水管50aの他端
は、図示しない水供給配管を経て水道管(図示せず)に
連結されている。そして、水道管より水供給配管を経て
給水管50aに供給され水槽50の給水孔に向けて落下
する水は、使用者の手洗いに供された後、給水孔を経て
水槽50の内部に貯留され、洋式便器3の洗浄水として
使用されるようになっている。
【0043】上記各水洗トイレユニットGの洋式便器3
の設置面3b下方には汚水槽51が設けられている。こ
の各汚水槽51には、洋式便器3での用便後に水槽50
内から供給される洗浄水が生活排水(汚水)となって排
水管3aを経て収容されるようになっている。そして、
上記各汚水槽51にはカッタポンプ31が配設されてい
る。
【0044】さらに、上記各水洗トイレユニットGから
所定距離離れた位置に設置された合併浄化槽32には、
各水洗トイレユニットGの洋式便器3での用便後に発生
した生活排水たる汚水がその各水洗トイレユニットGご
とに合併して収容されるようになっている。上記各水洗
トイレユニットGの汚水槽51におけるカッタポンプ3
1の吐出管31aの他端には、吐出管側アダプタ38に
より汚水圧送配管34の副管36gの他端がそれぞれ接
離可能に接続されている。また、上記合併浄化槽32の
一方の汚水導入管32aの先端には、導入管側アダプタ
39により汚水圧送配管34の本管35の一端が接離可
能に接続されている。上記各副管36gの一端がそれぞ
れ連結具37d,37e,37fにより本管35の他端
側に対して接続されている。そして、上記汚水圧送配管
34(本管35および副管36g)は、各アダプタ3
8,39との接続によって上記各水洗トイレユニットG
の汚水槽51(吐出管31aの他端)と合併浄化槽32
(汚水導入管32aの先端)との間を連結状態にし、カ
ッタモータ31の作動時に汚水が圧送されるようになっ
ている。一方、上記汚水圧送配管34は、上記各アダプ
タ38,39からの離脱によって上記各水洗トイレユニ
ットGの汚水槽51と合併浄化槽32との間を汚水圧送
不能な非連結状態にするようにしている。
【0045】この場合、各水洗トイレユニットGおよび
合併浄化槽32は、図示しない単一のコンテナに収容さ
れ、車両による輸送を可能にしている。
【0046】したがって、第2の実施形態では、洋式便
器3を備えた3組の水洗トイレユニットGが所定距離離
して遠隔配置されたり、引っ付け合って隣接配置された
りしてレイアウトされるので、たとえば地下街などにお
いて最も必要な水洗トイレユニットGが各店舗ごと又は
増設自在に設置できる上、嵩張る合併浄化槽32を地上
に設置することもでき、実施する上で非常に有利なもの
となる。
【0047】次に、本発明の第3の実施形態を図10お
よび図11に基づいて説明する。
【0048】この実施形態では、手洗い台および便器な
どの機器を備えた複数の水洗トイレユニットからなるセ
パレート式汚水浄化システムを示している。
【0049】すなわち、本実施形態では、図10および
図11に示すように、各水洗トイレユニットH(図では
1つの水洗トイレユニットのみ示す)は、それぞれ個別
の室4a,4bに収容された手洗い台2および洋式便器
3を備えている。上記手洗い台2下方の床面上には汚水
槽61が設置され、該汚水槽61にはカッタポンプ31
が配設されている。また、上記洋式便器3の背面側には
水槽50が付設されている。そして、上記汚水槽61に
は、洋式便器3での用便後に水槽50内から供給される
洗浄水が生活排水(汚水)となって排水管3aを経て収
容されるとともに、手洗い台2での手洗いにより発生し
た汚水が排水管2cを経て収容されるようになってい
る。また、上記各水洗トイレユニットHから所定距離離
れた位置に設置された合併浄化槽(図示せず)には、各
水洗トイレユニットHの洋式便器3での用便後に発生し
た汚水と、手洗い台2での手洗いにより発生した汚水と
がそれぞれ汚水圧送配管34を経て圧送され、この合併
浄化槽において各水洗トイレユニットHの汚水が合併し
て収容される。
【0050】この場合、汚水圧送配管34は、吐出管側
アダプタ38および導入管側アダプタ(図示せず)から
の離脱によって各水洗トイレユニットHの汚水槽61と
合併浄化槽との間を汚水圧送不能な非連結状態にするよ
うにしている。また、各水洗トイレユニットHおよび合
併浄化槽は、図示しない単一のコンテナに収容され、車
両による輸送を可能にしている。
【0051】したがって、第3の実施形態では、各水洗
トイレユニットHの洋式便器3よりも高位置にある手洗
い台2下方の空きスペースが汚水槽61の設置場所とし
て有効利用され、嵩のある圧送ポンプ31を円滑に配設
することができる。
【0052】次に、本発明の第4の実施形態を図12お
よび図13に基づいて説明する。
【0053】この実施形態では、手洗い用の水槽を付設
した洋式便器(機器)を備えた複数の水洗トイレユニッ
トからなるセパレート式汚水浄化システムを示してい
る。
【0054】すなわち、本実施形態では、図12に示す
ように、各水洗トイレユニットJ(図では1つの水洗ト
イレユニットのみ示す)は、室4bに収容された洋式便
器3を備えている。この洋式便器3の背面側には水槽5
0が付設されている。
【0055】上記洋式便器3の設置面3bの下方には汚
水槽72が設けられている。該汚水槽72の一端部(洋
式便器3では背面側端部)は上記水槽50の下方に対応
しており、その汚水槽72上面の水槽50との対応部位
の一側(図13では下側)には、洋式便器3との間を連
結する排水管3aの下流端開口たる連通口73が開口し
ている。上記汚水槽72の対応部位の一側には、上記連
通口43の下方に対向する浅底部72aが設けられてい
る。この浅底部72aは、汚水槽72の略半分の深さに
設定されている。また、上記汚水槽72の対応部位の他
側(図13では上側)には、汚水槽72の下端に相当す
る深さに設定された深底部72bが設けられている。さ
らに、上記両底部72a,72b間には、該両底部72
a,72b間を連結する傾斜底部72cが設けられてい
る。そして、図13に示すように、上記傾斜底部72c
は、浅底部72aより一側を水槽50との反対応部位側
に向かって延びたのちその反対応部位においてヘアピン
状に湾曲して他側を水槽50との対応部位側に向かって
延びて深底部72bに至る略U字状の流路に形成され、
両底部72a,72b間の高低差を収束させるように傾
斜している。さらに、上記深底部72bにはカッタポン
プ31が配設されている。
【0056】そして、上記汚水槽72には、洋式便器3
での用便後に水槽50内から供給される洗浄水洗浄水が
生活排水(汚水)となって排水管3aを経て収容される
ようになっている。また、上記各水洗トイレユニットJ
から所定距離離れた位置に設置された合併浄化槽(図示
せず)には、各水洗トイレユニットJの洋式便器3での
用便後に発生した汚水がそれぞれ汚水圧送配管34を経
て圧送され、この合併浄化槽において各水洗トイレユニ
ットHの汚水が合併して収容される。
【0057】この場合、汚水圧送配管34は、吐出管側
アダプタ38および導入管側アダプタ(図示せず)から
の離脱によって各水洗トイレユニットJの汚水槽72と
合併浄化槽との間を汚水圧送不能な非連結状態にするよ
うにしている。また、各水洗トイレユニットJおよび合
併浄化槽は、図示しない単一のコンテナに収容され、車
両による輸送を可能にしている。
【0058】したがって、上記第4の実施形態では、各
水洗トイレユニットJの洋式便器3から排水管3aを経
て連通口73より汚水槽72に流下した汚水は、図13
に破線矢印で示すように、浅底部72aから傾斜底部7
2cを経て深底部72bに流れ込み、この深底部72b
に流れ込んだ汚水がカッタポンプ31により吐出管31
aを経て汚水圧送配管34に圧送されるので、汚水槽7
2底部の高低差を利用して汚水をカッタポンプ31まで
円滑に案内することができる。しかも、汚水槽72の底
部に高低差を付けることで、嵩のあるカッタポンプ31
の収容スペースが効果的に確保され、洋式便器3下方の
スペースを効率良く有効利用できる。
【0059】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものではなく、その他種々の変形例を包含するものであ
る。例えば、上記各実施形態では、汚水を合併浄化槽3
2により河川への放流可能な程度まで浄化させるように
したが、合併浄化槽において浄化した浄化水を、実際に
付近の河川や用水路などに放流しても良く、また、合併
浄化槽の浄化能力を高めることで浄化した浄化水を水道
水の代わりに再利用しても良い。
【0060】さらに、上記第1の実施形態では、第1,
第2シャワーユニットC,Dおよび洗濯ユニットEの汚
水槽17,19,23にそれぞれカッタポンプ31を設
けたが、この各シャワーユニットおよび洗濯ユニットの
汚水槽に収容される汚水中には固形物が存在しないこと
から、これらの汚水槽には単なる圧送ポンプが設けられ
るようにしても良い。
【0061】また、上記各実施形態のユニットはそれを
構成するユニットのみに限定されるものではなく、ま
た、各ユニットの機器もその機器の組合わせのみに限定
されるものではない。
【0062】しかも、上記第1の実施形態では、各ユニ
ットA〜Fを2つずつ収納するコンテナ41a〜41c
を用いたが、1つのユニットのみ又は3つないし6つの
ユニットをまとめて収容できるコンテナであっても良
い。また、上記各実施の形態では、各コンテナ41a〜
41dを荷役装置42により車体フレーム43上に搭載
したが、クレーンやフォークリフトなどで車体フレーム
上に搭載しても良い。
【0063】さらにまた、上記各実施形態では、カッタ
ポンプ31を各ユニットA〜H,Jの汚水槽8,11,
17,19,23,28,51,61,72に設けた
が、汚水圧送配管中にカッタポンプ(圧送ポンプ)が取
付けられるようにしても良い。この場合、レイアウト自
由度の高い汚水圧送配管により、汚水圧送配管のカッタ
ポンプ取付部位をユニット内の空所に適宜レイアウトで
き、ユニット内のスペースを有効利用できる。
【0064】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明におけ
るセパレート式汚水浄化システムによれば、各ユニット
の機器で発生した生活排水を圧送ポンプによって高所の
合併浄化槽への圧送を可能としたので、合併浄化槽を機
器から離れた任意の空所や高位置などに設置可能とし、
機器の設置場所が狭く、また景観を重要視する施設や地
下街などにも容易に設置できる上、下水管または下水道
の有無に左右されることなく機器の設置拡大化を図るこ
とができる。さらに、可撓性の汚水圧送配管を用いるこ
とで、圧送ポンプの取付位置を空所にレイアウトした
り、汚水圧送配管を壁などに沿わせるなどしてレイアウ
トすることも可能となり、狭い設置場所でも汚水圧送配
管を省スペースで円滑にレイアウトできる。よって、汚
水浄化システムの施工を容易に行うことができるととも
に、汚水浄化システムの汎用性を飛躍的に拡大させるこ
とができる。
【0065】しかも、各ユニットと合併浄化槽との間を
汚水圧送配管によって搬送可能な非連結状態とすること
で、機器の使用期間に応じた汚水浄化システムの移設、
追加、撤去または保守を円滑に行うことができる。
【0066】請求項2記載の発明におけるセパレート式
汚水浄化システムによれば、圧送ポンプに破砕機能を備
えたので、生活排水中の固形物などを円滑に破砕し、汚
水圧送配管中での固形物の詰まりを確実に防止すること
ができる。
【0067】請求項3記載の発明におけるセパレート式
汚水浄化システムによれば、水洗トイレユニットの手洗
い台下方の汚水槽に嵩のある圧送ポンプを収容したの
で、手洗い台下方の空きスペースを有効利用して汚水層
および圧送ポンプを円滑に収容することができる。
【0068】さらに、請求項4記載の発明におけるセパ
レート式汚水浄化システムによれば、水洗トイレユニッ
トの便器下方に汚水槽を設置し、該汚水槽に流下した生
活排水を汚水槽底部の高低差を利用して浅底部から傾斜
底部を経て深底部まで円滑に案内できるとともに、この
汚水槽底部の深底部に嵩のある圧送ポンプの収容スペー
スを確保でき、便器下方のスペースを効率良く有効利用
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るセパレート式汚
水浄化システムの構成図である。
【図2】第1水洗トイレユニットの正面図である。
【図3】第2水洗トイレユニットの正面図である。
【図4】第1シャワーユニットの正面図である。
【図5】第2シャワーユニットの正面図である。
【図6】洗濯ユニットの正面図である。
【図7】炊事ユニットの正面図である。
【図8】各ユニットのコンテナ内への収容状態およびコ
ンテナの車台上への積込動作を示す側面図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係るセパレート式汚
水浄化システムの構成図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る水洗トイレユ
ニットの正面図である。
【図11】水洗トイレユニットの平面図である。
【図12】本発明の第3の実施形態に係る水洗トイレユ
ニットの正面図である。
【図13】水洗トイレユニットの汚水槽の平面図であ
る。
【符号の説明】
1,1´ セパレート式汚水浄化システム 2 手洗い台(機器) 3 洋式便器(機器) 10a〜10c 小便器(機器) 13 浴槽(機器) 14 シャワー器(機器) 15 蛇口(機器) 20a〜20c 洗濯場(機器) 25a〜25e 炊事場(機器) 31 カッタポンプ(圧送ポンプ) 32 合併浄化槽 34 汚水圧送配管 61,72 汚水槽 72a 浅底部 72b 深底部 72c 傾斜底部 73 連通口 A 第1水洗トイレユニット B 第2水洗トイレユニット C 第1シャワーユニット D 第2シャワーユニット E 洗濯ユニット F 炊事ユニット G,H,J 水洗トイレユニット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生活排水が発生する機器を備えた複数の
    ユニットと、 該各ユニットの機器で発生した生活排水を合併して浄化
    する合併浄化槽と、 上記各ユニットに設けられ、その機器において発生した
    生活排水を上記合併浄化槽まで圧送する圧送ポンプと、 上記各ユニットと合併浄化槽との間において各ユニット
    からの生活排水を圧送可能な連結状態又は圧送不能な非
    連結状態に接離する可撓性の汚水圧送配管とを備え、 上記各ユニットおよび合併浄化槽は、上記汚水圧送配管
    による非連結状態で搬送可能となっていることを特徴と
    するセパレート式汚水浄化システム。
  2. 【請求項2】 上記圧送ポンプは、生活排水中に含まれ
    る固形物を破砕する破砕機能を有している請求項1記載
    のセパレート式汚水浄化システム。
  3. 【請求項3】 上記各ユニットは少なくとも水洗トイレ
    ユニットを有し、 該水洗ユニットは、手洗い台および便器などの機器を備
    え、 その手洗い台の下方には、手洗い台で発生した生活排水
    および便器で発生した生活排水を貯留する汚水槽が設け
    られ、 該汚水槽には上記圧送ポンプが収容されている請求項1
    または請求項2記載のセパレート式汚水浄化システム。
  4. 【請求項4】 上記各ユニットは少なくとも水洗トイレ
    ユニットを有し、 該水洗ユニットは便器などの機器を備え、 その便器の下方には、該便器で発生した生活排水を貯留
    する汚水槽が設けられ、 該汚水槽は、便器に対して連通する連通口と、該連通口
    下方の浅底部と、該浅底部よりも深い深底部と、上記両
    底部間を連結する傾斜底部とを備え、 上記深底部には上記圧送ポンプが収容されている請求項
    1または請求項2記載のセパレート式汚水浄化システ
    ム。
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