JPH1190367A - 清掃具 - Google Patents

清掃具

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JPH1190367A
JPH1190367A JP9270356A JP27035697A JPH1190367A JP H1190367 A JPH1190367 A JP H1190367A JP 9270356 A JP9270356 A JP 9270356A JP 27035697 A JP27035697 A JP 27035697A JP H1190367 A JPH1190367 A JP H1190367A
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JP
Japan
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air
nozzle
cleaning tool
brush
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JP9270356A
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Inventor
Fukumi Hidaka
幅実 日高
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Seibu Electric and Machinery Co Ltd
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Seibu Electric and Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、ブラシによる清掃,エアによる
吹付け清掃,又は両者を組み合わせた清掃が可能な清掃
具を提供する。 【解決手段】 エアガン4にエアホース3を通じて供給
された圧縮空気は,エアガン4のエア通路31を通っ
て,銃身部33の先端に設けられたノズル36の吹出し
孔40からエアジェットJとして吹き出される。ノズル
36の外周に嵌着された植毛リング44に植設された毛
46がエアジェットJ内に延出可能であり,毛46によ
る掃出し清掃が単独に又はエアジェットJによる吹き飛
ばし清掃と組み合わせて可能である。摺動リング41に
取外し可能に取り付けられた植毛リング44は,後退位
置で吹出し孔40を毛46の外部に露出させることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ブラシによる清
掃,エアジェットの吹き付けによる清掃,又はブラシと
エアジェットとによる清掃が可能であり,しかもエアジ
ェットによる清掃が少量のエアで行うことができる清掃
具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,超精密を必要とする部品の測定や
工作作業等の諸作業については,付着する切り屑が微細
なものであっても,正確さを欠くことになる。したがっ
て,作業の前後には,工作物や装置の清掃を必要として
いる。精密切削加工にあっては,加工の際に発生した細
かな切り屑を除去する方法の一つとして,切削熱の除去
及びバイト等の刃具の損傷の防止も兼ねて,大量の切削
油を用いる方法が知られている。切削油を用いる方法
は,有効な切り屑除去方法ではあるが,切削油の飛散防
止措置を施し,洗い流されて浮遊する切り屑を濾過し,
洗浄した工作物の脱油処理,防錆処理や乾燥処理を施す
必要があると共に,工作物の材質によっては地肌に影響
が及ぶので添加剤や切削油の選択にも注意を払う必要が
ある。
【0003】清掃をすべき箇所としては,例えば,超精
密加工機械では工作物を着座させる部分がある。着座部
分に切り屑や塵埃が存在していると,工作物の姿勢に微
小な変化が生じて所定の精密精度を維持することができ
ない。また,計測のための工作物自体の表面等も清掃す
る必要がある。工作物の表面に付着した塵埃は,正確な
計測の妨げとなる。段取りを変更する際にも,パーツを
装置に正確に装着するために各パーツや装置の清掃を行
う必要がある。精密測定機具自体についても,測定誤差
を極力少なくするために清掃する必要がある。光学装置
のレンズ周辺についても,正確な結像のために清掃が欠
かせない。更に,清掃すべき精密な座着箇所の例とし
て,各パーツ類が配置されたプリント基盤等の電子部品
もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】切削油に依らずに塵埃
や切り屑を除去する手段として,従来,ブラシが用いら
れている。ブラシは,必要な箇所にブラシ先をあてがっ
て,細やかな操作によって微小な塵埃や切り屑まで取り
除くことができるが,作業員の手作業であるので,個人
差が発生し,効率的でない面がある。また,圧縮空気を
吹き付けることにより塵埃や切り屑を吹き飛ばして清掃
をするエアガンは,一度に且つ短時間に清掃することが
できる手段として,従来から知られている。しかしなが
ら,エアガンによる清掃は,塵埃が空気中に舞い,作業
員の目に入いることがあると共に,パーツや装置の角部
に溜まった塵埃や切り屑を取り除くのに,幾度となく圧
縮空気を吹き付けて大量のエアを消費するため,清掃個
所の近傍までのエア配管やエア機器の設備が必要にな
り,更には吐出するエアを油分や水分が完全に除去され
た乾燥エアとする必要がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は,上記
課題を解決することであり,パーツ又は装置等の清掃が
必要な箇所について,圧縮空気を吹き付けて塵埃や切り
屑を吹き飛ばすことによる清掃と,ブラシの操作によっ
て微小な塵埃や切り屑まで取り除く清掃とを,同じ清掃
具でそれぞれ別個に又は同時に行うことを可能とする清
掃具を提供することである。
【0006】この発明は,圧縮空気供給手段に接続され
るエア通路を備えた本体,前記本体に設けられ且つ前記
エア通路を通じて供給された圧縮空気を吹き出す吹出し
孔が形成されたノズル,及び前記本体又は前記ノズルに
取り付けられたブラシ台と前記ブラシ台に植設され且つ
前記吹出し孔から吹き出されるエアジェット内に延びる
毛とを有するブラシ,から成る清掃具に関する。
【0007】また,前記清掃具において,ブラシ台は,
毛を径方向内方に向かって押さえる押さえ部材を備えて
いる。ブラシ台に植え付けられている毛は,押さえ部材
によって外側からリングの径方向内方へと押され,ブラ
シの毛は,吹出し孔から吹き出されるエアジェット内に
延びる姿勢となる。
【0008】また,前記清掃具において,ブラシ台は,
ノズルの外周部において,毛がノズルの吹出し孔から吹
き出されるエアジェット内に延びる進出位置と,吹出し
口が毛の外部に露出する後退位置との間で移動可能であ
る。ブラシ台が進出位置を取る状態では,ブラシの毛が
ノズルの吹出し孔から吹き出されるエアジェット内に延
びているので,ブラシ単独による清掃ができるととも
に,ブラシによる清掃とブラシを通過して吹き出した圧
縮空気の吹き付けによる清掃とを同時に行うこともでき
る。ブラシ台が後退位置を取る状態では,吹出し口がブ
ラシの毛の外部に露出するので,塵埃や切り屑は吹出し
口から吹き出された圧縮空気によって直接に吹き飛ばす
というエアジェットによる清掃が行われる。
【0009】また,前記清掃具において,ブラシ台は,
本体又はノズルに嵌着された環状体の形状を有し且つ前
記毛が環状体の端面に植設された植毛リングである。即
ち,ブラシの毛が植え付けられるブラシ台としては,本
体又はノズルに嵌着された環状のリングが用いられ,ブ
ラシの毛はリングの環状の端面に植設されているので,
あたかも習字筆の毛のような形状に保たれる。
【0010】また,前記清掃具において,ブラシ台は,
前記本体,前記ノズル,又は前記ノズルの外周上をノズ
ルの軸方向に進退可能な摺動リングに対して,取外し可
能に連結されている。ブラシの毛は消耗品であるので,
毛が擦り切れた状態となったときには,ブラシ台を含め
てブラシを交換する。そのため,ブラシ台を取り付ける
相手となる本体,ノズル,又はノズルの外周上をノズル
の軸方向に進退可能な摺動リングに対して,取り外し可
能に連結される。ブラシは,上記の場合以外にも,清掃
する相手となるパーツや装置の表面の性質によっても交
換される。清掃される表面が柔らかい場合,或いは少し
のキズも嫌う場合には,例えば光学機器の清掃に用いら
れる動物の毛を用いたブラシと交換される。
【0011】また,前記清掃具において,摺動リングに
は,ノズルの軸方向に延び且つ本体に取り付けられた押
さえばねの自由端が係合するガイド溝が形成されてお
り,植毛リングの進出位置と後退位置とにそれぞれ対応
する前記ガイド溝の両端には,押さえばねの自由端が係
合するノッチ穴が形成されている。摺動リングは,本体
に取り付けられた押さえばねの自由端が摺動リングに形
成されたガイド溝に係合して案内されることでノズルの
軸方向に摺動可能である。押さえばねの自由端は,植毛
リングの進出位置又は後退位置に到達したとき,ガイド
溝の両端に形成されたノッチ穴に係合するので,摺動リ
ング及び摺動リングに連結された植毛リングは不用意に
変位せず,植毛リングは進出位置又は後退位置とに安定
して保持される。
【0012】また,前記清掃具において,本体には,エ
ア通路内の圧力を検出する圧力ゲージ,及びノズルから
吹き出される最大流量を制御する調節ねじが設けられて
いる。清掃具を操作する者は,圧力ゲージを見ることに
よってエア通路内の圧力を知ることができ,調節ねじを
操作することによってノズルから吹き出される最大流量
を調整することができる。圧力ゲージが指す圧力を知
り,調節ねじを調節することで,ノズルの吹出し孔から
吹き出される清掃に必要なエアジェットの強さを調節す
ることができる。
【0013】また,前記清掃具において,圧縮空気供給
手段は,空気を圧縮する圧縮手段と圧縮手段によって圧
縮された空気を貯留する蓄圧器とを備えた可搬式の圧縮
空気供給源,又は圧縮空気を取出し可能な接続口を備え
たエア配管である。適当な圧縮空気源が設備として用意
されていない場合には,圧縮空気供給手段として可搬式
の圧縮空気供給源が用いられる。蓄圧器に対しては,例
えば可撓性のエアホースを通じて清掃具に接続すること
ができる。逆に,可搬式の圧縮空気供給源があれば,ど
こへでも持ち運んで,その場で清掃作業を行うことがで
きる。可搬式の圧縮空気供給源は,圧縮空気の供給能力
が低くても,ブラシを備えた清掃具は,充分且つ効率的
に清掃を行うことができる。圧縮空気を取出し可能な接
続口を備えたエア配管が利用できるところでは,この発
明による清掃具を可撓性のエアホースを通じてエア配管
の接続口に接続することで,エア配管から圧縮空気を取
り出すことができる。
【0014】更に,前記清掃具は,ノズルが銃身部の先
端に適用され,且つエア通路に設けられた開閉弁を開閉
操作する操作レバーが引金に適用されたエアガンから構
成されている。清掃具をエアガンの形態に構成すること
により,作業員は,片手でエアガンを持ち,引金として
適用された操作レバーを操作することにより,ノズルの
吹出し孔から吹き出されるエアジェットの方向及びその
強さを調節することができる。また,エアガンを動かし
てノズルの吹出し先に延びるブラシの毛で清掃すること
もできる。
【0015】この発明による清掃具は,以上のように構
成されているので,本体に備わり且つ圧縮空気供給手段
に接続されるエア通路を通じて供給された圧縮空気は,
本体に設けられたノズルの吹出し孔からエアジェットと
なって吹き出される。毛の掃き出し作用のみ又はエアジ
ェットによる吹き飛ばし作用のみを利用した清掃が可能
であると共に,エアジェットによる吹き飛ばし作用とそ
のエアジェット内に延びる毛の掃き出し作用とによっ
て,パーツ又は装置に付着した塵埃や切り屑を有効に且
つ効率良く清掃することも可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ、こ
の発明の実施例を説明する。図1はこの発明による清掃
具が蓄圧部と共に用いられる使用形態の概念図,図2は
この発明による清掃具の一実施例を,一部を断面で示し
た側面図,図3は図2に示す清掃具の一部を,ブラシが
別の位置にある状態で示した部分断面側面図,図4はこ
の発明による清掃具に関連して用いられる可搬式の蓄圧
部を示す側面図である。
【0017】図1に示す清掃具が蓄圧部と共に用いられ
る使用形態の概念図に基づいて説明すると,清掃具1
は,蓄圧部2と,蓄圧部2から可撓性のエアホース3を
通じて接続されたエアガン4とから構成されている。蓄
圧部2は,内部に加圧室5を形成するシリンダ6,シリ
ンダ6内を往復動するピストン7,ピストン7に取り付
けられてシリンダ6の外部に延びるピストンロッド8,
ピストンロッド8に枢着されて往復操作される加圧レバ
ー9を備えている。加圧室5の吸入ポート10は,フィ
ルタ12及び逆止弁13を備えた吸入管11を通じて大
気に接続しており,吐出ポート14は,逆止弁16を備
えた吐出管15を通じて蓄圧器17に接続している。逆
止弁13,16は,それぞれ大気から加圧室5へ,加圧
室から蓄圧器17へ向かう流れのみを許容する。加圧レ
バー9は清掃具1の機枠18に対してリンク19を介し
て回動可能に連結されており,加圧レバー9の一端と機
枠18との間には戻しばね20が介装されている。加圧
レバー9の自由端は,足踏み操作ができるように,ペダ
ル(図4の符号21を参照)となっている。
【0018】かかる清掃具の作動の概略を説明すると,
加圧レバー9に足を載せて踏下ろす操作をすると,ピス
トンロッド8を介してピストン7がシリンダ6内を移動
して,加圧室5内の空気を圧縮する。圧縮空気は,吐出
ポート14から吐出管15に設けられた逆止弁16を経
て蓄圧器17に蓄えられる。足の踏下ろしを止めると戻
しばね20によって加圧レバー9が戻り,それに伴っ
て,ピストンロッド8を介してピストン7が加圧室5内
の容積を増加する方向に移動する。この状態では,大気
は,フィルタ12で濾過された後,逆止弁13を経て吸
入管11を通じて吸入ポート10から加圧室5に流入す
る。以上の動作を繰り返すことによって,蓄圧器17に
は所定のレベルまで圧縮空気が蓄えられる。エアガン4
を操作すると,蓄圧器17内の圧縮空気は,エアホース
3を通じてエアガン4から吹き出されることにより,消
費される。
【0019】次に,エアガン4の構造について,図2を
参照して説明する。エアガン4は,全体としてピストル
の形状を有しており,握り部30の底部には可撓性のエ
アホース3が接続されている。エアホース3と接続する
エア通路31がエアガン4の内部に設けられており,エ
ア通路31に接続し且つ握り部30の外部に突出して設
けられた圧力ゲージ32が,蓄圧器17の圧力,即ち,
エアガン4から吹き出す圧縮空気の静圧を検出してい
る。銃身部33の後方には,調節ねじ34が設けられて
おり,エアガン4から吹き出す圧縮空気の最大流量を調
整している。指で操作可能な操作レバー35が,引金を
引くのと同じ要領で操作される。操作レバー35の引き
量に応じて,エアガン4から吹き出される圧縮空気の空
気量を加減することができる。
【0020】エアガン4の銃身部33の先端にノズル3
6が突出して設けられている。ノズル36は,大径の円
筒状の基部37,基部37の先端側に設けられ且つ基部
37よりも小径の円筒状の中間部38,及び中間部38
の先端側に設けられ且つ先細の先端部39から構成され
ている。ノズル36の中心には,エア通路31に接続す
る吹出し孔40が貫通して形成されており,吹出し孔4
0からエアが吹き出される。摺動リング41は,ノズル
36の基部37に対して長手方向に摺動可能に嵌合して
いる。摺動リング41の先端側内周部には雌ねじ42が
螺刻されており,後述する植毛リング44は,その外周
部に螺刻された雄ねじ43が摺動リング41の雌ねじ4
2と螺合することにより,摺動リング41と連結されて
いる。植毛リング44は,中間部38に対して長手方向
に摺動可能に嵌合している。
【0021】植毛リング44の環状の端面45には,清
掃用の毛46がリング状に植設されている。植毛リング
44は,ブラシ台としての役割を有しており,植毛リン
グ44と毛46とでブラシが構成されている。毛46の
物質に関しては,清掃される相手方の物質が柔らかい場
合や少しのキズをも嫌うものの場合には,光学機器の清
掃に用いられるような動物の毛が好ましい。毛46の材
質に応じて植毛リング44を複数種類予め製作してお
き,清掃相手の特質に応じて植毛リング44ごと交換す
ればよい。毛46は消耗品であり,毛46が擦り切れる
等の損傷が進めば,ブラシごと,即ち,植毛リング44
と共に交換される。
【0022】植毛リング44の先端外周には,耐油性の
ゴム等の弾性体で作られた押さえ部材としての縮径部材
47が螺着又は冠着されている。清掃箇所が潤滑油等の
油が付着している場合があるので,縮径部材47は耐油
性の材料が使用される。縮径部材47の先端部は,ノズ
ル36の先端部39の外面に倣うように湾曲しており,
毛46をノズル36から吹き出されるエアジェットJの
中心部に向かって押さえる方向に作用する。毛46は,
全周方向から縮径されることであたかも習字筆の如き形
状を保っている。毛46の先端は,ノズル36の吹出し
孔40から吹き出されるエアジェットJ内に延びてい
る。
【0023】摺動リング41の外周には,中心軸と平行
に複数のガイド溝48が形成されている。ガイド溝48
の両端には凹部から構成される第1ノッチ穴49と第2
ノッチ穴50が形成されている。長尺な押さえばね51
は,摺動リング41のガイド溝48と同数個用意されて
いる。押さえばね51の基端52はエアガン4の銃身部
33にねじ54によって固着され,押さえばね51の自
由端53は,摺動リング41の位置に応じてガイド溝4
8の第1ノッチ穴49又は第2ノッチ穴50に係合可能
である。押さえばね51の本数は,コスト低減の観点及
び摺動リング41の安定的な保持の観点から,3本とす
るのが好ましい。摺動リング41の組立又は交換に際し
ては,押さえばね51を開きながら,摺動リング41に
設ける複数のガイド溝48に係合させる。
【0024】エアガン4を構成する材料は,軽量とする
ため,押さえばね51を除き,合成樹脂のなかから適宜
選択するのが好ましい。耐久性を考慮するのであれば,
合成樹脂に代えて,金属として比較的入手し易いアルミ
ニウム材を用いるのが好ましい。押さえばね41に関し
ては,ステンレス材或いは燐青銅板等,ある程度の防錆
特性を備えた薄板が,耐久性と加工性の観点から好まし
いが,その他の材料で作製してもよい。
【0025】エアガン4には,二通りの使用形態があ
る。図2は,ブラシの毛46が引き出された状態,即
ち,ノズル36が毛46の内部に納まり,圧縮空気は毛
46を通して吹き出される使用形態である。摺動リング
41を手前に引き出すと,ガイド溝48に設けられた第
1ノッチ穴49に押さえばね51の自由端53が嵌まり
込んで係止する。この状態で圧縮空気を吐出させない
で,毛46のみで工作物等の清掃部分を掃くことができ
る。また,この状態で圧縮空気を吐出させると,毛46
で工作物等の清掃部分を掃きながら,塵埃や切り屑等を
エアで吹き飛ばす清掃を行うことができる。図3は,摺
動リング41を後退させることで,ノズル36がブラシ
の毛46から先方に露出した状態を示す図であり,押さ
えばね51の自由端53は,ガイド溝48に設けられた
第2ノッチ穴50に嵌まり込んで係止する。圧縮空気
は,ノズル36の吹出し孔40から毛46を通過するこ
となく,清掃部分に直接吹き付けられる。図3に示す使
用形態は,ブラシによる清掃を必要としない場合や,ブ
ラシによる清掃前に圧縮空気の吹付けによる予備的な清
掃をする場合に有効な形態である。
【0026】図4には,図1に示した蓄圧部2の更に具
体的な構造が示されている。即ち,シリンダ6のヘッド
側には2個のポート10,14が設けられ,吸入ポート
10は逆止弁13を介してフィルタ12に接続してい
る。吐出ポート14は,吐出管15に設けられた逆止弁
16を介して,密封容器である蓄圧器17内に接続して
いる。シリンダ6のヘッド側,逆止弁16,吸入管1
1,及び吐出管15は,蓄圧器17内に収容されてい
る。エアガン4は,可撓性のエアホース3を通じて蓄圧
器17に接続されている。シリンダロッド8には,加圧
レバー9が回動自在に保持され,更に,加圧レバー9
は,リンク19の上端に回動自在に保持されている。リ
ンク19の下端は清掃具1の機枠18としての蓄圧器1
7の密封容器に回動自在に取り付けられている。加圧レ
バー9の一端と蓄圧器17の密封容器との間には,加圧
レバー9の一端を密封容器側に引きつける方向に付勢す
る戻しばね20が介装されている。加圧レバー9の自由
端は,足踏み操作ができるように,ペダル21となって
いる。蓄圧部2を持ち運ぶのを容易にするために,蓄圧
器17には,手で握ることができる持ち運びハンドル2
2が取り付けられている。
【0027】蓄圧器17とエアガン4を可撓性のエアホ
ース3で直結した後,蓄圧部2のペダル21を踏むのと
ペダル21を解放するのとを繰り返すと,戻しばね20
の復帰作用によってピストン7が上昇するときに,フィ
ルタ12,逆止弁13を介してシリンダ6のヘッド側の
吸入ポート10から外気が吸入される。ペダル21を踏
むと,ピストン7が下降してシリンダ6内の空気は圧縮
され,吐出ポート14から蓄圧器17の内部に圧縮空気
が吐出される。この繰返し動作によって,蓄圧器17内
部には圧縮された空気が充満する。吸入ポート10に接
続された逆止弁13は,吸気時には流れを許容し,吐出
ポート14に接続された逆止弁16は,吐出時に流れを
許容し,いずれもその逆方向の流れを阻止する。
【0028】圧縮空気供給手段としての蓄圧部2を可搬
式とすることについて,以下に説明する。清掃をすべき
箇所が,自動化された工作機械の内部等の,各種アクチ
ュエータ作動のためのエア配管が予め設備として備わっ
ているところであれば,清掃を必要とする近傍までエア
配管を延長し,延長したエア配管のエア取出し口に接続
することでエアガンにエアが供給され,エアガンからの
エアジェットによってパーツや装置を清掃することがで
きる。しかし,自動化を必要としない工作機械は,通
常,清掃のためのエア配管設備を備えていない。更に,
工作機械が稼働している間,常時,清掃をするのであれ
ばエア配管の配設工事をすることにも意味があるが,一
日に数回程度の段取り替え作業や,測定作業,或いはメ
ンテナンス作業にあっては事前にエア配管工事を行うこ
とはコストアップにつながる。
【0029】また,加工された工作物の測定について
は,測定室に工作物を運び込んで行う場合と,作業者が
測定機器類を測定を必要とする場所まで持ち出して行う
場合がある。前者の場合は,測定室内での測定作業とな
るので測定のための設備も環境も整っているが,作業者
が出向いての作業にあっては可搬式の清掃具が必要であ
る。また,メンテナンス作業については,メンテナンス
作業の発生については予測がつかないが,発生すれば,
作業者が即座に出向き,速やかに原状に復元させる必要
がある。復元作業を実施する作業に当たっては,殆どの
場合に,パーツの分解,組立,或いは高度化された電装
品の点検等に清掃が必要となる。
【0030】このように,エア源が近くに確保できない
場合でも,簡単に持ち運びができて,操作が簡単である
可搬式清掃具の役割は大きい。可搬式とした場合の本発
明による清掃具は,大量の圧縮空気を供給することが困
難であっても,ブラシによる清掃と組み合わせれば,そ
の場で作られた少量の圧縮空気によってパーツや装置の
必要な箇所を迅速に清掃することができる。
【0031】この発明による清掃具は,冒頭で記載した
適用例に加えて,制御盤,操作盤等にはNC化或いは集
約化された装置のように,プリント基盤や多数の接点を
備えたコネクタを有する機器の清掃にも適している。こ
れらの機器は,長期にわたる稼働のため機器内に埃を吸
い込んで汚れている。これらのプリント基板やコネクタ
を引抜いて,ブラシによる清掃と合わせて,エアの吹付
けによって効率良く清掃される。更に,洗車をした後に
ワックス掛けをする前の,水分の除去にも有効に適用さ
れる。即ち,洗車を終えて水分を拭き取り,ワックス掛
け作業に着手したとき,フェッダミラーやドアの錠穴
等,凹のある箇所から水分が滴り落ちることがある。水
分を嫌うワックス掛けにあっては,このような時,ワッ
クス掛けを一時中断して,再度拭き取ることになる。こ
のような場合,本発明による清掃具を用いて,エアを吹
き出しながら,植毛でも凹部分を清掃すれば,凹部分の
水分を簡単に除去することができる。
【0032】この発明による清掃具を一実施例に基づい
て説明したが,この発明はかかる実施例に限定されるも
のではなく,種々の変更がなされ得るものである。例え
ば,蓄圧部2は,足踏み式としたが,手動式でもよく,
或いは,電源に接続したモータによって圧縮機を運転し
てもよい。ピストン7やシリンダ6の機構は,本質的に
ポンプであるので,ポンプであれば,回転式のポンプ,
ダイヤフラム式のポンプ等の種々の態様のものを選択し
て採用することができる。その他,ブラシの毛46は,
必ずしも環状の全周に存在する必要はない。植毛リング
44が取外し可能とされる相手部材は摺動リング41に
限られず,植毛リング44をノズル36又は銃身部33
に直接,取外し可能に連結してもよい。摺動リング41
等の構造も,適宜変更可能である。更に,摺動リング4
1の進出位置と後退位置における保持構造については,
ばねによる自己保持動作を有するものに限らず,任意の
固着手段によって各位置で保持してもよい。
【0033】
【発明の効果】この発明は、上記のように構成されてい
るので、次のような効果を奏する。即ち、エア通路を備
えた本体に設けられたノズルに形成された吹出し孔か
ら,エア通路を通じて圧縮空気供給手段から供給された
圧縮空気を吹き出し,本体又はノズルに取り付けたブラ
シの毛を,吹出し孔からのエアジェットの吹出し方向に
延ばしているので,ブラシの毛による清掃と,エアの吹
き飛ばしによる清掃とを,それぞれ単独又は組み合わせ
ることにより,工作物等に付着した塵埃や切り屑を取り
除くことができる。ブラシの毛を利用すると,低圧少量
のエアでありながら効率的な清掃ができ,塵埃を舞い上
げることが少なく,作業者の目に埃が飛び込むことも少
ない。同一のエアガンで,ブラシの位置を進出位置と後
退位置とに切り換えることにより,ノズルの吹出し孔の
前方にブラシの毛を存在させるか又は存在させないかを
ワンタッチで切り換え可能である。また,清掃する相手
方材質に対応してブラシを交換可能とすることができ
る。また,清掃具全体が簡素な構造であり,メンテナン
スが不要である。また,エアガンの形態を採用すると,
全体を片手で取り扱うことができ,清掃作業を片手作業
で行うことができる。更に,加圧室と蓄圧器とを可搬式
の蓄圧部とすることにより,エア源のない所であって
も,蓄圧部と共に清掃具を運搬して,任意の場所で清掃
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による清掃具が,蓄圧部と共に用いら
れる使用形態の概念図である。
【図2】この発明による清掃具の一実施例を,一部を断
面で示した側面図である。
【図3】図2に示す清掃具の一部を,ブラシが別の位置
にある状態で示した部分断面側面図である。
【図4】この発明による清掃具に関連して用いられる可
搬式の蓄圧部を示す側面図である。
【符号の説明】
1 清掃具 2 蓄圧部 3 エアホース 4 エアガン 6 シリンダ 7 ピストン 17 蓄圧器 30 握り部 31 エア通路 32 圧力ゲージ 33 銃身部 34 調節ねじ 35 操作レバー 36 ノズル 40 吹出し孔 41 摺動リング 44 植毛リング 45 端面 46 毛 47 縮径部材 48 ガイド溝 49,50 ノッチ穴 51 押さえばね 53 自由端 J エアジェット

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮空気供給手段に接続されるエア通路
    を備えた本体,前記本体に設けられ且つ前記エア通路を
    通じて供給された圧縮空気を吹き出す吹出し孔が形成さ
    れたノズル,及び前記本体又は前記ノズルに取り付けら
    れたブラシ台と前記ブラシ台に植設され且つ前記吹出し
    孔から吹き出されるエアジェット内に延びる毛とを有す
    るブラシ,から成る清掃具。
  2. 【請求項2】 前記ブラシ台は,前記毛を径方向内方に
    向かって押さえる押さえ部材を備えていることから成る
    請求項1に記載の清掃具。
  3. 【請求項3】 前記ブラシ台は,前記本体又は前記ノズ
    ルにおいて,前記毛が前記ノズルの前記吹出し孔から吹
    き出される前記エアジェット内に延びる進出位置と,前
    記吹出し口が前記毛の外部に露出する後退位置との間で
    移動可能であることから成る請求項1又は2に記載の清
    掃具。
  4. 【請求項4】 前記ブラシ台は,前記本体又は前記ノズ
    ルに嵌着された環状体の形状を有し且つ前記毛が前記環
    状体の端面に植設された植毛リングであることから成る
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の清掃具。
  5. 【請求項5】 前記ブラシ台は,前記本体,前記ノズ
    ル,又は前記ノズルの外周上を前記ノズルの軸方向に進
    退可能な摺動リングに対して,取外し可能に連結されて
    いることから成る請求項1〜4のいずれか1項に記載の
    清掃具。
  6. 【請求項6】 前記摺動リングには,前記ノズルの前記
    軸方向に延び且つ前記本体に取り付けられた押さえばね
    の自由端が係合するガイド溝が形成されており,前記植
    毛リングの前記進出位置と前記後退位置とにそれぞれ対
    応する前記ガイド溝の両端には,前記押さえばねの前記
    自由端が係合するノッチ穴が形成されていることから成
    る請求項5に記載の清掃具。
  7. 【請求項7】 前記本体には,前記エア通路内の圧力を
    検出する圧力ゲージ,及び前記ノズルから吹き出される
    最大流量を制御する調節ねじが設けられていることから
    成る請求項1〜6のいずれか1項に記載の清掃具。
  8. 【請求項8】 前記圧縮空気供給手段は,空気を圧縮す
    る圧縮手段と前記圧縮手段によって圧縮された空気を貯
    留する蓄圧器とを備えた可搬式の圧縮空気供給源,又は
    前記圧縮空気を取出し可能な接続口を備えたエア配管で
    あることから成る請求項1〜7のいずれか1項に記載の
    清掃具。
  9. 【請求項9】 前記清掃具は,前記ノズルが銃身部の先
    端に適用され,且つ前記エア通路に設けられた開閉弁を
    開閉操作する操作レバーが引金に適用されたエアガンの
    形態を有していることから成る請求項1〜8のいずれか
    1項に記載の清掃具。
JP9270356A 1997-09-18 1997-09-18 清掃具 Pending JPH1190367A (ja)

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