JPH1190276A

JPH1190276A - シャワーヘッド

Info

Publication number: JPH1190276A
Application number: JP9279424A
Authority: JP
Inventors: Atsushi Tajima; 淳田嶋
Original assignee: ASAKO KK
Current assignee: ASAKO KK
Priority date: 1997-09-25
Filing date: 1997-09-25
Publication date: 1999-04-06

Abstract

(57)【要約】【課題】湯水に含まれる残留塩素の除去機能や、湯水の
磁気処理機能、さらには湯水に界面活性効果を付与する
機能を並行して行い得る多機能なシャワーヘッドを提供
する。【解決手段】ろ剤として少なくとも脱塩素剤を用いたろ
過カートリッジを交換可能に収容したヘッドと、通水路
にペレット状のトルマリンを封入した上、上記通水路に
磁界を形成するように磁石片を設けたグリップとによっ
てシャワーヘッドを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、シャワーヘッドの
改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】上水は一般に、塩素を投入して浄化、殺
菌処理を行っているが、このため上水にはカルキ臭とい
われる刺激臭が残存している。そこで、この刺激臭を除
去するために、簡易な家庭用の浄水装置が各種提供され
ている。

【０００３】また、亜硫酸カルシウムのみをろ剤として
封入したろ過構造を有するシャワーヘッドは知られてい
る。即ち、給湯器などから供給される湯水について、亜
硫酸カルシウムを通過させることで、亜硫酸カルシウム
に残留塩素を吸着させて不快臭あるいは刺激臭を除去し
ようとするものである。

【０００４】他方、従来より、水を磁気処理により活性
化するという技術が利用されている。即ち、磁界の中に
水を通して磁気処理された水（以下、磁化水という）
は、人体の細胞を活性化させて、新陳代謝を促すと共
に、磁化水自体にも滅菌効果があることが経験的に知ら
れているところである。また、磁化水は水あか等が発生
し難く、磁気処理により水自体の浄化効果が促進される
ともいわれている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上述のように、浄水場
で塩素処理された上水には、各家庭に配水された時点で
も、かなりの量の残留塩素が含まれているため、次のよ
うな問題がある。即ち、残留塩素は、ビタミンやタンパ
ク質を破壊する作用があるため、素肌や髪の毛を痛め、
肌荒れ等の原因となっている。また、その脱色作用によ
り髪の毛を茶色に変色させる原因ともなっているのであ
る。

【０００６】本発明は上述した課題に基づいてなされた
もので、その目的は上記課題を一挙に解決できる多機能
なシャワーヘッドを提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために本発明では、ろ剤として少なくとも脱塩素剤を用
いたろ過カートリッジを交換可能に収容したヘッドと、
通水路に磁界を形成するように磁石片を設けた上、上記
通水路にペレット状のトルマリンを封入したグリップと
からシャワーヘッドを構成した。当該手段によれば、ろ
過カートリッジ内の脱塩素剤が湯水に含まれる残留塩素
を完全に吸着・除去すると共に、磁石片により生じる磁
界を湯水が通過することで、湯水を磁化水とし、活性化
した湯水を供給するという作用を有する。また、グリッ
プに磁石片を設けたので、外方へ放出される磁力線がグ
リップを持つ手に作用して、血行を促進するという作用
を併有する。

【０００８】さらに電気石とも云われるトルマリンは微
弱電流を発し、ヒドロキシルイオンと云われる界面活性
効果を有するイオンを発生するため、水自体に界面活性
効果を与え、油汚れ等の洗浄作用を付与する。また、ト
ルマリンは強磁界中に曝すことによって発生電流が大き
くなる性質があるが、本発明ではトルマリンに磁石片の
磁力が作用するため、相乗的にヒドロキシルイオンの発
生を促し、界面活性効果がより高まる。

【０００９】請求項２では、ヘッドの空き部に、さらに
ペレット状のトルマリンを封入するという手段を用いた
ので、増量したトルマリンによって湯水により高い洗浄
作用を付与する。

【００１０】請求項３では、ろ過カートリッジをヘッド
に見合った形状としたので、ろ過カートリッジの容量を
大きくして湯水の浄化作用を高めることができる。

【００１１】請求項４では、磁石片は、通水路を挟み、
異なる磁極が向き合うように一対に設けるという手段を
用いたので、通水路に通水方向と直交するように磁力線
が生成され、湯水の磁気処理を高めることができる。

【００１２】請求項５では、隣接する磁石片同士が異極
となるように、磁石片を複数対設けるという手段を用い
た。当該手段によれば、磁石片の隣接部分の磁束密度が
大きくなり、通水路に生成される磁力線の数を増やすこ
とができるため、湯水の磁気処理およびトルマリンの電
気的効果がより高まる。

【００１３】請求項６では、ペレット状のトルマリンと
共に、ミネラルを含むペレット状の焼結石灰を混合封入
するという手段を用いた。なお、本発明においてミネラ
ルを含むペレット状の焼結石灰とは、俗に石灰セラミッ
クスと称されるもので、ミネラルを含有する石灰岩を通
常の方法によりたて窯でペレット状に焼結したものと定
義する。また、当該焼結石灰は、焼結当初よりペレット
状に生成する場合のみならず、ミネラルを含む粉末状の
石灰を再焼結してペレット状に生成したものも本発明の
技術的範囲に含まれるものとする。当該手段によれば、
湯水が上記焼結石灰と接触することで、これに含まれる
ミネラルが湯水に溶出すると共に、その石灰分によって
湯水をアルカリ化する作用を有する。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を添付した図面に従って説明する。図１は、本発明に
係るシャワーヘッドの第一実施形態を示したもので、図
中、１はヘッドキャップ１ａを脱着可能に備えたヘッ
ド、２は下端ネジ部２ａ（図示省略）を、そのまま若し
くは図示しないアダプターを介してシャワーホースに取
り付け可能としたグリップであって、両者１・２をネジ
３により結合可能に構成している。４は、ケースにろ剤
として少なくとも脱塩素剤を充填してなるろ過カートリ
ッジであって、ヘッドキャップ１ａを脱着することによ
り、ヘッド１に交換可能に収容されている。５はグリッ
プ２の通水路２ｂに封入されたペレット状のトルマリ
ン、６・６は上記通水路２ｂに通水方向と直交して磁力
線Ｈが生じるようにＮ極とＳ極を対峙させた一対の磁石
片である。

【００１５】なお、ろ過カートリッジ４に充填されるろ
剤は、例えば抗菌粒状活性炭および脱塩素剤として亜硫
酸カルシウムを混合したものを用い、また磁石片６とし
ては磁束密度３００〜１０００ガウスのフェライト磁石
を用いている。ただし、磁石片６の磁束密度や材質はこ
れに限定されない。

【００１６】上記構成のシャワーヘッドによれば、先ず
グリップ２の通水路２ｂを通過する湯水にトルマリン５
が発生するヒドロキシルイオンによって界面活性効果が
与えられ、この界面活性効果により洗浄力に優れた湯水
を供給することができる。また、湯水は磁石片６・６に
より生じた磁力線Ｈ内を通過することで、その磁気処理
により浄化される。このとき磁石片６・６による磁力は
トルマリン５にも作用するが、この相乗効果によってト
ルマリン５によるヒドロキシルイオンの発生が促され、
湯水に高い界面活性効果を付与することができる。さら
に、湯水がろ過カートリッジ４を通過することによっ
て、ろ剤の亜硫酸カルシウムにより残留塩素が除去され
ると共に、活性炭により不純物や不快臭等が除去され
る。従って、シャワーヘッドから放出される湯水は完全
に浄化されたものとなり、肌や髪に極めて優しいものと
なって供給されるのである。

【００１７】さらに、本発明ではトルマリン５と混合し
てミネラルを含むペレット状の焼結石灰５’をヘッド１
およびグリップ２の通水路２ｂに封入することもあり、
このような構成とすることで、湯水が焼結石灰５’に接
触することによってミネラルが溶出され、さらに石灰分
によって湯水はアルカリ化される。このため、湯水の酸
性を中和できるなど、より肌や髪に優しい湯水を供給す
ることができるのである。なお、この構成において焼結
石灰５’の粒度は湯水の通路を確保する理由からトルマ
リン５とほぼ同じとすることが好ましい。

【００１８】さらにまた、上記構成においてトルマリン
５や磁石片６による電気的・磁気的作用は半永久的であ
るため交換が不要である一方、ろ過カートリッジ４は経
時的に脱塩素能力が低下するが、本発明ではろ過カート
リッジ４のみを交換可能としたので経済的でもある。

【００１９】ところで、ろ過カートリッジ４を収容した
ヘッド１の内部には空き部１ｂが形成されるが、この空
き部１ｂの有効利用を図ることが好ましいことは勿論で
ある。この観点から本発明の他の実施形態を説明する
と、先ず図２に示した第二実施形態では、ヘッド１の空
き部１ｂに、グリップ２の通水路２ａに封入したと同じ
ペレット状のトルマリン５を封入している。従って、ト
ルマリンの封入量を増加した分、界面活性効果による湯
水の洗浄力を高めることができる。一方、図３に示した
第三実施形態では、ろ過カートリッジ４の形状をヘッド
１の内部形状に見合ったものとし、ろ剤の容量を増大し
てヘッド１の空き部１ｂの有効利用を図った。従って、
増量したろ剤により湯水の浄化作用をより高めることが
できる。

【００２０】さらに図４は、本発明の第四実施形態に係
るシャワーヘッドを示したものであり、磁石片６・６の
配置に特徴がある。つまり、グリップ２に隣接する磁石
片６・６同士が異極となるように、対峙関係の磁石片６
・６を３対設けたものである。従って、磁石片６を増加
した分、磁力線Ｈの本数が増し、磁気処理による湯水の
浄化作用が高まる。また、当該配置では磁力線Ｈは対峙
する磁石片６のみならず、湾曲して隣接する磁石片６・
６間にも形成されるため、通水路２ｂに密に磁力線Ｈを
形成できると共に、グリップ２の外側にも同様に磁力線
Ｈが形成されるため、その磁力線Ｈによりグリップ２を
握る掌のツボを刺激し、血行を良好にする効果も併せて
得ることができる。

【００２１】なお、本発明において使用する磁石片の材
質や磁束密度は、上記実施形態で説明したものに限定さ
れず、生成される磁界内を通過する湯水を磁化して活性
化させる強力なものであればよい。又、ろ剤は上述した
ものに限定するものではなく、脱塩素性や不純物等の吸
着能力を有するものであればよい。更に、上述した実施
形態ではヘッド１とグリップ２とをネジ３により結合可
能な分割構造としたが、両者１・２を一体的に成形する
ことであってもよいことはもちろんである。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のシャワー
ヘッドによれば、トルマリンによって湯水に洗浄作用を
付与すると共に、磁石片により形成された磁界を湯水が
通過することによって湯水が磁化水となり、さらにろ過
カートリッジの脱塩素作用によって完全に浄化された湯
水が供給されるので、これらの複合的な作用により髪や
肌に極めて優しい湯水を供給できる。さらに、経時的に
脱塩素能力が低下するろ過カートリッジは交換可能とし
たので、消耗部分を交換するのみで所期の効果を再現で
き、しかも経済的である。

【００２３】またヘッドに、さらにトルマリンを封入し
たり、その内部形状に応じた形状のろ過カートリッジを
収容した構成では、ヘッドの空き部の有効利用を図りつ
つ、湯水の洗浄作用や浄化作用を高めることができる。

【００２４】さらに磁石片を通水路を挟んで異極が対峙
するように配置したものにあっては、湯水の磁気処理能
力を向上させることができ、さらに対峙する磁石片を複
数対設けた構成とすることで、さらに磁気処理能力を高
めると共に、掌のツボを刺激するなど人体に直接作用し
て血行を促進するという効果も得ることができる。

【００２５】また、トルマリンの封入部にペレット状の
ミネラルを含むペレット状の焼結石灰を混合封入した構
成にあっては、焼結石灰から湯水にミネラルが溶出する
と共に、その石灰分によって湯水をアルカリ化すること
ができるので、より髪や肌に優しい湯水を供給すること
ができるなど、多機能なシャワーヘッドを提供すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第一実施形態を示したシャワーヘッド
の分解断面図

【図２】本発明の第二実施形態を示したヘッドの断面図

【図３】本発明の第三実施形態を示したヘッドの断面図

【図４】本発明の第四実施形態を示したグリップの断面
図

【符号の説明】

１ヘッド１ａヘッドキャップ１ｂヘッドの空き部２グリップ２ａ下端ネジ部２ｂ通水路３ネジ４ろ過カートリッジ５ペレット状のトルマリン５’ ミネラルを含むペレット状の焼結石灰６磁石片

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ろ剤として少なくとも脱塩素剤を用いたろ
過カートリッジを交換可能に収容したヘッドと、通水路
にペレット状のトルマリンを封入した上、上記通水路に
磁界を形成するように磁石片を設けたグリップとからな
ることを特徴としたシャワーヘッド。
【請求項２】ヘッドの空き部に、さらにペレット状のト
ルマリンを封入した請求項１記載のシャワーヘッド。
【請求項３】ろ過カートリッジは、ヘッドの内部形状に
見合った形状である請求項１記載のシャワーヘッド。
【請求項４】磁石片は、通水路を挟み、異なる磁極が向
き合うように一対に設けた請求項１〜３のうち何れか一
項記載のシャワーヘッド。
【請求項５】隣接する磁石片同士が異極となるように、
磁石片を複数対設けた請求項４記載のシャワーヘッド。
【請求項６】ペレット状のトルマリンと共に、ミネラル
を含むペレット状の焼結石灰を混合封入した請求項１〜
５のうち何れか一項記載のシャワーヘッド。