JPH1189526A - 米粒の連続殺菌方法及び連続殺菌装置 - Google Patents

米粒の連続殺菌方法及び連続殺菌装置

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JPH1189526A
JPH1189526A JP9273503A JP27350397A JPH1189526A JP H1189526 A JPH1189526 A JP H1189526A JP 9273503 A JP9273503 A JP 9273503A JP 27350397 A JP27350397 A JP 27350397A JP H1189526 A JPH1189526 A JP H1189526A
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隆輔 笠井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 米粒を加熱によって劣化させることなく米粒
の表面に存在する菌類を良好に加熱殺菌処理する。 【解決手段】 処理パイプ2の一端21から加圧水蒸気
を導入して、該パイプ2の他端22から排出すると共
に、他端側からの水蒸気排出圧を調整することによっ
て、処理パイプ2内を所定の加圧状態に保持しつつ、該
パイプ2内に加圧水蒸気流を形成し、このパイプ2内に
所定単位量の米粒を投入して上記加圧水蒸気流に乗せて
該パイプ2を通過させることにより、パイプ2内で米粒
を良好に流動させながら100℃を超える加圧水蒸気と
接触させて加熱殺菌を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、米粒の表面を水蒸
気により加熱殺菌する方法及び装置に関し、更に詳述す
ると、米粒の内部を殆どアルファー化させることなく、
高温で短時間に高レベルの殺菌処理を施すことができ、
後の炊飯工程で良好に米粒全体をアルファー化して風味
に優れた米飯を得ることができると共に、殺菌剤や静菌
剤を添加することなく、無菌化米飯パックを製造するこ
とができ、しかも殺菌処理時に米粒が殺菌装置内に付着
して加熱殺菌した米粒の品質を低下することを確実に防
止することができる米粒の殺菌方法及び殺菌装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
米飯をトレーや包装袋等の包装容器に密封包装した長期
保存が可能な米飯パックが種々流通している。
【0003】従来、このような米飯パックは、直下火に
より釜炊した米飯をトレーや包装袋に定量充填し、この
トレーの上端開放部をトップ材で封口し又は包装袋の開
口部をシールして、これをレトルト殺菌する方法や、炊
飯時にpH調整して炊飯し、これを包装容器内に不活性
ガス充填すると共に脱酸素剤を封入して抗菌包装として
静菌化する方法により製造されている。
【0004】しかしながら、このような方法で米飯パッ
クを製造する場合、炊飯した米飯は粘りがあり非常に取
扱い難いものであるため、この米飯を秤量し充填する際
の作業ロスを改善することは困難であり限界がある。ま
た、長期保存のための上記レトルト殺菌処理には、クエ
ン酸やグルコン酸等のpH調整剤による酸臭が生じるな
ど、風味の低下という問題がある。なお、115℃を超
えるような高温で炊飯を行なうことにより、炊飯と同時
に加熱殺菌を行なうことも考えられるが、このような高
温で炊飯を行なうと得られる米飯に黄変が生じ、米飯の
品質を低下させることとなる。
【0005】そこで、取扱いが容易な炊飯前の米粒の段
階で秤量を行い、これを所定量づつ炊飯して包装容器に
充填する方法や、更に米粒の段階で秤量し包装容器に充
填するまでの作業を行い、包装容器内で炊飯を行うこと
により、秤量及び充填作業をロスなく効率的に行う方法
が望まれ、この方法によれば秤量及び容器への充填作業
を自動的に行うことも可能となる。またこの場合、精米
を施した米粒には表面以外に耐熱菌は存在しないことが
知られていると共に、その耐熱菌(芽胞菌)も120℃
以上で加熱処理で死滅することも知られており、従って
上記米粒の段階で加熱殺菌して無菌化することにより、
レトルト殺菌処理やpH調整剤による風味や旨味の低下
を招くことなく、飯米パックを製造することが考えられ
る。
【0006】しかしながら、米粒の段階で加熱殺菌を施
す方法には、種々の問題点があり、上記方法を実施する
には至っていない。即ち、米粒を加熱殺菌する方法とし
て、熱風処理による方法と蒸気処理による方法とがある
が、熱風処理は熱容量が低いため殺菌処理に長時間を要
し、このため米粒の表面に亀裂が入りやすく、その後の
炊飯において飯米が糊化してしまうという問題がある。
一方、蒸気処理では十分な湿度が保たれるために米粒に
亀裂が生じるようなことはないが、多量の水分のために
米粒表面が結露し、米粒同士が凝固して米粒塊となりや
すく、この米粒塊の内側の米粒が十分に加熱殺菌できな
いという問題がある。この場合、長時間水蒸気を当てる
ことにより米粒塊の内側まで加熱殺菌することが可能で
あるが、この際米粒の表面が褐変し、また米粒の内部ま
でアルファー化してしまい、後の炊飯工程で二度炊きし
た場合と同様の状態となって得られる飯米の品質が極度
に低下してしまう。
【0007】ここで、所定単位量ごとに米粒に水蒸気を
当てて所定単位量の米粒に連続的に加熱処理を施す装置
として、例えば特公昭55−33622号公報に開示さ
れているように、所定単位量ごとに米粒を多数の小孔が
形成されたコンベアベルト上に載置して、これを搬送し
ながらコンベアベルトの下面から上記小孔を通して水蒸
気を米粒に当てることにより、米粒を搬送中に熱処理す
る装置が知られている。この装置は、図5に示したよう
に、ホッパーdに貯留された米粒を、ロータリーバルブ
cによって所定単位量ごとに加圧蒸煮缶a内に配設され
た多孔板状のコンベアベルトbの一端側に供給し、これ
をコンベアベルトbの循環運動により該コンベアベルト
bの他端側へと搬送すると共に、コンベアベルトbの下
側に配設された密閉室e内に供給された水蒸気をコンベ
アベルトbに設けられ多数の小孔を通してコンベアベル
トb上の米粒に接触させて、この水蒸気により米粒を搬
送中に加熱処理し、コンベアベルトbの他端側から解砕
器fを介してロータリーバルブgにより所定単位量ごと
に熱処理後の米粒を排出回収するものである。
【0008】しかしながら、この装置は、米粒を水蒸気
により炊飯或いは蒸煮するためのものであり、米粒に加
熱殺菌処理のみを施すためのものではないので、米粒を
内部までアルファー化させることなく表面のみを加熱殺
菌することについてはなんら考慮されておらず、むしろ
積極的に米粒をアルファー化させるものである。
【0009】ここで、このような従来の装置により、高
温の加圧水蒸気を用いると共に、加熱処理時間を短くす
ることにより、米粒の表面のみを加熱殺菌することは可
能であると思われるが、この場合には、上述したよう
に、水蒸気の多量の水分のために米粒表面が結露し、米
粒同士が凝固して米粒塊となりやすく、この米粒塊の内
側の米粒が十分に加熱殺菌できないという問題が生じる
こととなる。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、米粒を加熱によって劣化させることなく米粒の表面
に存在する菌類を良好に加熱殺菌処理することができ、
これを炊飯して密封包装することにより、良好な風味を
有する上、無添加で長期保存が可能な高品質の無菌化飯
米パックを製造することが可能な米粒の連続殺菌方法及
び連続殺菌装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、処理パイプの一端から加圧水蒸気を導入し
て、該処理パイプの他端から該水蒸気を排出すると共
に、処理パイプ他端側からの水蒸気排出圧を調整して、
パイプ内を所定の加圧状態に保持しつつパイプ一端側か
ら他端側へと流れる加圧水蒸気流を形成し、上記処理パ
イプ内に一端側から所定単位量の米粒を間欠的に連続投
入し、該パイプ内を上記加圧水蒸気流に乗せて流動させ
ながらパイプ他端側へと運ぶと共に、このとき米粒に1
00℃を超える加圧水蒸気を接触させて米粒を加熱殺菌
し、該パイプ他端から排出することを特徴とする米粒の
連続殺菌方法を提供する。
【0012】即ち、上記本発明の殺菌方法は、処理パイ
プの一端から加圧水蒸気を導入して、パイプの他端から
排出すると共に、他端側からの水蒸気排出圧を調整する
ことによって、処理パイプ内を所定の加圧状態に保持し
つつ、該パイプ内に加圧水蒸気流を形成し、このパイプ
内に所定単位量の米粒を投入して上記加圧水蒸気流に乗
せて該パイプを通過させることにより、パイプ内で米粒
に100℃を超える水蒸気を接触させて加熱殺菌を行う
ものである。よって、パイプ内を流れる加圧水蒸気流に
乗ってパイプ内を移動する米粒は、一粒ずつ米粒が良好
にばらけた状態で流動しながら100℃を超える温度の
水蒸気と接触することとなり、一粒単位の米粒の全表面
に確実に100℃を超える水蒸気が接触して米粒の表面
が良好に加熱殺菌され、米粒をアルファー化させること
なく短時間で高度な殺菌処理を施すことができるもので
ある。この場合、上記処理パイプを螺旋状に形成するこ
とによって、このパイプ内を流れる米粒がより効果的に
ばらけながら流動することとなり、より確実に上記効果
を得ることができる。
【0013】このように、本発明の殺菌方法によれば、
米粒を殆どアルファー化させることなく、短時間で良好
に米粒を殺菌処理することができる。従って、後の炊飯
工程で良好に炊飯を行なうことができ、更にこれを密封
包装することによりpH調整等の静菌処理を施す必要が
なく、無添加で長期保存可能な無菌化米飯パックを得る
ことができ、風味や旨味を劣化させることなく無菌化の
米飯パックを製造することができるものである。
【0014】また、本発明は、上記本発明の殺菌方法を
実施するための装置として、一端が米粒投入端、他端が
米粒排出端とされた処理パイプと、該処理パイプの米粒
投入端に設けられ、処理パイプ内に加圧水蒸気を導入す
る水蒸気導入手段と、上記処理パイプの米粒投入端に設
けられ、該処理パイプ内の加圧状態を保持しつつ所定単
位量の米粒を間欠的に連続投入する米粒投入手段と、上
記処理パイプの米粒排出端に設けられ、該処理パイプ内
を所定圧力に保持しつつ該パイプ内の加圧水蒸気をパイ
プ外に排出する圧力調節弁と、上記処理パイプの米粒排
出端に設けられ、該処理パイプ内を所定圧力に保持しつ
つ該パイプから所定単位量の米粒を間欠的に連続排出す
る米粒排出手段と、上記処理パイプを加温又は保温し
て、パイプ内部での水蒸気の結露を防止するパイプ保温
手段とを具備してなることを特徴とする米粒の連続殺菌
装置を提供する。
【0015】即ち、この殺菌装置は、上記処理パイプに
米粒投入端側から上記水蒸気導入手段により加圧水蒸気
を導入すると共に、処理パイプの米粒排出端から上記圧
力調節弁を通してこの加圧水蒸気を排出することによっ
て、処理パイプ内を所定の加圧状態に保持しつつ、該パ
イプ内に加圧水蒸気流を形成し、この処理パイプ内に米
粒投入端から上記米粒投入手段によって所定単位量の米
粒を間欠的に連続投入して、該所定単位量の米粒を上記
加圧水蒸気流に乗せて該パイプ内を米粒排出端へ移動さ
せ、このとき加圧状態にある処理パイプ内で米粒に10
0℃を超える水蒸気を接触させて加熱殺菌を行い、上記
米粒排出手段により処理パイプ内の圧力を低下させるこ
となく処理後の米粒を所定単位量ごと処理パイプから排
出することにより、上記本発明の処理方法に従って、米
粒を所定単位量ごとに連続的に加熱殺菌処理するもので
ある。従って、この処理装置によれば、米粒を殆どアル
ファー化させることなく、短時間で良好に米粒を殺菌処
理することができるものである。
【0016】この場合、本発明の殺菌装置によれば、上
記米粒投入手段に加熱殺菌処理を施す米粒を秤量して所
定単位量ずつ連続的に供給することにより、所定量ずつ
秤量した米粒を連続的に殺菌処理することができ、これ
をトレー等の包装容器に順次収容して炊飯を行い、次い
で該包装容器を密封することにより、秤量から炊飯、包
装までの作業を自動的に行なうことを可能とするもので
ある。
【0017】ここで、上記米粒投入手段としては、特に
制限されるものではないが、下端が上記処理パイプの米
粒投入端に連通する流通管と、外周面に開放する複数の
米粒収容空間部が設けられており、上記流通管の中間部
に配設されて、所定速度で回転するバルブロータと、上
記流通管の中間部に設けられ、上記バルブロータの米粒
収容空間部と連通する圧抜き孔とを具備してなり、上記
流通管の上端から投入された所定単位量の米粒を、一旦
上記バルブロータの米粒収容空間部に収容し、該バルブ
ロータの回転により下側へと運んで、上記流通管の下端
から上記処理パイプ内に移送すると共に、上記バルブロ
ータにより処理パイプ内外を遮断し、かつ上記各米粒収
容空間部が上記流通管の上端側に開放する前に上記圧抜
き孔によって該米粒収容空間部の圧力を抜くように構成
したものを好ましく用いることができる。
【0018】この米粒投入手段によれば、上記バルブロ
ータの各米粒収容空間部内に一旦収容した米粒を順次上
記処理パイプに供給することができ、所定単位量ずつ米
粒を間欠的に連続供給することができる。また、処理パ
イプ内に米粒を間欠的に連続供給しても、該米粒投入手
段は常に上記バルブロータにより閉塞された状態となる
ので、処理パイプ内の圧力、熱等が外部に漏れることが
なく、所定の加圧状態及び加熱状態を保つことができ
る。更に、バルブロータの各米粒収容空間部が上記流通
管の上端側、即ち処理パイプ外に開放する前に上記圧抜
き孔から該米粒収容空間部の圧力を抜くように構成され
ているので、加圧状態となった米粒収容空間部がそのま
まの状態で処理パイプの外側に開放することがなく、よ
って処理パイプの外側に開放した米粒収容空間部に米粒
を投入する際、該米粒収容空間部内の圧力が一気に開放
されることによって米粒が飛散したり大きな騒音(排気
音)が発生するような不都合を生じることがないもので
ある。
【0019】この場合、即ち上記バルブロータを用いた
米粒投入手段を採用した場合、特に制限されるものでは
ないが、上記水蒸気導入手段による処理パイプへの加圧
水蒸気の導入は、上記米粒投入手段を構成する上記流通
管の下端側から上記バルブロータに向けて加圧水蒸気を
噴射するようにして、加圧水蒸気を処理パイプ内に導入
することが好ましい。これにより、上記バルブロータの
米粒収容空間部内の米粒を噴射加圧水蒸気により吹き飛
ばして、米粒が水分の付着した洗米であっても該米粒収
容空間部の壁面に付着することなく、確実に処理パイプ
内へと送り込むことができる。
【0020】また、上記米粒排出手段としては、特に制
限されるものではないが、上端が上記処理パイプの米粒
排出端に連通する流通管と、外周面に開放する複数の米
粒収容空間部が設けられており、上記流通管の中間部に
配設されて、所定速度で回転するバルブロータと、上記
流通管の中間部に設けられ、上記バルブロータの米粒収
容空間部と連通する給水孔と、上記流通管の上端と上記
バルブロータとの間に設けられた、圧力調節弁を有する
水収容室とを具備してなり、上記処理パイプの米粒排出
端から排出された所定単位量の米粒を、上記水収容室内
の水中を通して一旦上記バルブロータの米粒収容空間部
に収容し、該バルブロータの回転により下側へと運ん
で、上記流通管の下端から米粒を水とともに排出すると
共に、上記水収容室内に収容された水により処理パイプ
内外を遮断し、かつ上記各米粒収容空間部が上記流通管
の上端側に移動する前に上記給水孔から該米粒収容空間
部内に水を供給して上記水収容室内に排出した分の水を
補給するように構成したものが好ましく用いられる。
【0021】この米粒排出手段によれば、処理パイプ内
に米粒投入端側から導入された加圧水蒸気を、処理パイ
プ内を所定の圧力に調節するように上記圧力調節弁から
排出し、かつ処理パイプの米粒排出端を上記水収容室内
に収容された水により気密に保つことによって、処理パ
イプ内の加圧状態を良好に保つことができるものであ
る。
【0022】また、処理パイプを通過してきた所定単位
量の米粒は、上記水収容室内に収容された水中を通っ
て、上記バルブロータの米粒収容空間部内に一旦収容さ
れ、該バルブロータの回転により米粒を水とともに装置
外へと排出するものであるから、水中を通過することに
よって加熱殺菌処理された米粒が速やかに冷却され、後
の炊飯時に良好にアルファー化し得る良好な品質を保持
したまま加熱殺菌を完了することができるものである。
即ち、熱処理した処理米は、表面処理とは云え、かなり
の比熱をもっているので、可及的すみやかに比熱から解
放しないと給水能力を失って、炊飯により良好にアルフ
ァー化させることが困難になるが、この米粒排出手段に
よれば、加熱殺菌処理された処理米が、処理後速やかに
水中に投入され冷却されて比熱から解放されるので、米
粒の品質を低下させることなく良好に熱殺菌処理を完了
することができるものである。
【0023】なお、上述のように、水収容室内に収容し
た水は所定量ずつ上記バルブロータの米粒収容空間部に
収容されて米粒とともに外部に排出されるが、上記給水
孔から該米粒収容空間部内に排出分に相当する水を供給
してバルブロータの回転により水収容室内に補給するよ
うになっているので、水収容室内の水面レベルは一定幅
に保たれるものである。
【0024】このように、本発明の米粒の連続殺菌方法
及び殺菌装置によれば、米粒を加熱によって劣化させる
ことなく米粒の表面に存在する菌類を良好に加熱殺菌処
理することができ、これを炊飯して密封包装することに
より、良好な風味を有する上、無添加で長期保存が可能
な高品質の無菌化飯米パックを製造することができるも
のである。
【0025】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、実施例を示して
本発明をより具体的に説明する。図1は、本発明の一実
施例にかかる米粒の殺菌装置を示すもので、この殺菌装
置は、本発明の殺菌方法に従って米粒に加熱殺菌処理を
施すものである。
【0026】図中1は中空円柱状の圧力缶であり、この
圧力缶1内に圧力室11が形成されている。この圧力缶
1には、公知の圧力調節弁12が取り付けられており、
この圧力調節弁12により圧力室11内が所定の加圧状
態に保たれ、これにより圧力室内が所定温度に保持され
るようになっている。
【0027】上記圧力室11内には、螺旋状に形成され
た処理パイプ2が上下方向に沿って配設されている。こ
の処理パイプ2の上下両端はそれぞれ圧力缶1の上下壁
から外部へと突出して上端が米粒投入端21、下端が米
粒排出端22となっており、米粒投入端21には米粒投
入器(米粒投入手段)3、米粒排出端22には米粒排出
器(米粒排出手段)4がそれぞれ接続されている。
【0028】上記米粒投入器(米粒投入手段)3は、図
2に示したように、下端が上記処理パイプ2の米粒投入
端21に連通状態で連結された流通管31の中間部に、
外周面に開放する複数(図では4つ)の米粒収容空間部
321が設けられたバルブロータ32を回転可能に取り
付けたものであり、このバルブロータ32により流通管
31が略気密に閉塞された状態となっている。
【0029】上記流通管31の中間部には、上記バルブ
ロータ32の配設箇所に存して流通管31内外を連通す
る圧抜き孔33が設けられており、上記各米粒収容空間
部321がバルブロータ32の回転(図中矢印方向)に
よって流通管31の上端側に解放する前にこの圧抜き孔
33と一致し、外部と連通するようになっている。
【0030】また、上記流通管32には、上記バルブロ
ータ32の下側(処理パイプ4との接続側)に存して、
中空リング状の水蒸気噴射管(水蒸気導入手段)34が
取り付けられており、導入管341からこの水蒸気噴射
管34に加圧水蒸気が供給されるようになっている。こ
の水蒸気噴射管34には、図3に示したように、その上
端面に複数(図では3つ)の噴射孔342が穿設されて
おり、図2に矢印で示したように、この噴射孔342か
ら上方に向けて、即ち上記バルブロータ32に向けて加
圧水蒸気を噴射するようになっている。
【0031】次に、上記米粒排出器(米粒排出手段)4
は、図4に示したように、上端が上記処理パイプ2の米
粒排出端22に連通状態で連結された流通管41の中間
部に、外周面に開放する複数(図では4つ)の米粒収容
空間部421が設けられたバルブロータ42を回転可能
に取り付けると共に、流通管41の上端と上記バルブロ
ータ42との間に大径に形成された水収容室43を設け
たものであり、上記水収容室43内に収容された水wに
より流通管41が気密にシールされている。
【0032】上記水収容室43には、その上端肩部に圧
力調節弁431が取り付けられており、この圧力調節弁
431により処理パイプ2内の圧力を一定の加圧状態に
保つようになっており、これにより処理パイプ2内が所
定の加熱状態に保持されるようになっている。また、特
に図示していないが、この水収容室43には、その周壁
に冷却水ジャケットが設けられており、このジャケット
内に外部から冷却水を連続的に導入し排出して循環さ
せ、水収容室43を冷却し、ひいては内部の水wを冷却
して水wを所定の温度に保持するようになっている。
【0033】また、上記流通管41の中間部には、上記
バルブロータ42の配設箇所に存して流通管41内外を
連通する給水孔44が設けられており、上記各米粒収容
空間部421がバルブロータ42の回転(図中矢印方
向)によって加熱殺菌処理後の米粒r2を排出した後、
流通管41の上端側(水収容室43側)に解放する前
に、この給水孔44と一致して、この給水孔44から各
米粒収容空間部421に水が供給されるようになってい
る。
【0034】なお、特に図示していないが、本例の装置
には、上記処理パイプ2の温度や圧力、上記圧力室11
内の温度や圧力、上記水収容室43内に収容された水w
の水温等を測定する各種温度センサーや圧力センサーが
取り付けられており、これにより各部の温度や圧力を管
理するようになっている。
【0035】次に、この殺菌装置の駆動時の作用につい
て説明する。この殺菌装置を用いて米粒の殺菌を行う場
合、まず上記米粒投入器3に設けられた水蒸気噴射管3
4に所定圧力の加圧水蒸気を供給し、上記処理パイプ内
2に加圧水蒸気を導入すると共に、この加圧水蒸気を上
記米粒排出器4の水収容室43に設けられた圧力調節弁
431から処理パイプ2内の圧力を調節しつつ排気する
ことにより、処理パイプ2内を所定の加圧状態に保つと
共に、この処理パイプ2内に米粒投入端21から米粒排
出端22へと流れる加圧水蒸気流を形成する。このと
き、加圧水蒸気の流通により処理パイプ2の温度が上昇
して、これにともない上記圧力室11内の温度が上昇
し、該圧力室11内の圧力が上昇するが、この圧力室1
1内の圧力が所定圧力以上に上昇した時点で、圧力缶1
に設けられた圧力調節弁12から圧力が排出され、圧力
室11内が所定の一定圧力に保持される。これにより、
圧力室11内が所定の加圧状態に保持されて、100℃
を超える所定温度に保たれ、上記処理パイプ2が保温さ
れて内部を流通する加圧水蒸気が処理パイプ2の内壁に
結露することが防止されるようになっている。
【0036】ここで、上記処理パイプ2内の圧力は、導
入する加圧水蒸気の圧力と、上記圧力調節弁431から
の排出圧との関係により定められるが、このパイプ内圧
は1kg/cm2以上、特に2〜5.4kg/cm2とす
ることが好ましく、これにより処理パイプ2内の水蒸気
の温度を米粒の加熱殺菌に好適な120℃以上、特に1
30〜160℃前後に設定することができる。この場
合、処理パイプ2内の温度が120℃未満であると、枯
草菌等の耐熱菌(芽胞菌)を十分に殺菌することができ
ない場合があり、一方160℃を超えると殺菌処理中に
米粒が褐変、過熱化してしまい、後の炊飯処理により良
好な風味、旨味を有する飯米が得られない場合がある。
また、処理パイプ2内に導入する加圧水蒸気の圧力は、
特に制限されるものではなく、処理パイプ2内の米粒を
良好に押し流すだけの水蒸気流を得るように、処理パイ
プの内径、長さ等の諸条件に応じて適宜設定されるもの
である。
【0037】この状態で、上記米粒投入器3の流通管3
1の上端から予め秤量した所定量の米粒r1を間欠的に
連続投入し、間欠的に回転している上記バルブロータ3
2の各米粒収容空間部321に順次所定単位量の米粒r
1を供給する。この場合、投入する米粒は、無洗米でも
洗米、浸漬米、はや炊き米等の処理米であってもよい。
【0038】投入された米粒r1は、バルブロータ32
の間欠回転により下側へと運ばれ、上記米粒r1が収容
された米粒収容空間部321が流通管31下端側と連通
したときに、米粒収容空間部321から米粒r1が処理
パイプ2内に投入される。このとき、水蒸気噴射管34
から噴射されている加圧水蒸気により米粒収容空間部3
21の米粒r1が吹き飛ばされ、米粒r1が洗米等の水
分が付着した米粒であっても、米粒が上記米粒収容空間
部321の内壁に付着したままとなるようなことがな
く、米粒収容空間部321の米粒r1を全て確実に処理
パイプ2へと送り込むことができる。
【0039】ここで、上記バルブロータ32の各米粒収
容空間部321は、米粒r1を排出した後、上記流通管
31の上端側に開放される前に上記圧抜き孔33と連通
した状態となり、該米粒収容空間部321内の圧力がこ
の圧抜き孔から抜かれ、加圧状態となった米粒収容空間
部321がそのままの状態で上記流通管31の上端側に
開放することがなく、よって該流通管31の上端側に開
放した米粒収容空間部321に米粒を投入する際、該米
粒収容空間部321内の圧力が一気に開放されることに
よって米粒が飛散したり大きな騒音(排気音)が発生す
るような不都合を生じることがなく、スムーズに米粒を
投入することができるものである。また、処理パイプ2
内に米粒r1を間欠的に連続供給しても、該米粒投入器
3の流通管31は常に上記バルブロータ32により閉塞
された状態となるので、この米粒投入器3から処理パイ
プ2内の圧力、熱、水蒸気等が外部に漏れることがな
く、処理パイプ2内を一定の処理環境に保つことができ
る。
【0040】上記米粒投入器3から処理パイプ2内に投
入された米粒r1は、処理パイプ2内を流通する加圧水
蒸気流に乗って該処理パイプ2内を米粒排出端22へと
移動すると共に、加圧水蒸気との接触によって米粒の表
面が加熱殺菌される。このとき、処理パイプ2内を流れ
る加圧水蒸気流に乗ってパイプ2内を移動する米粒は、
米粒が一粒ずつ良好にばらけた状態で流動しながら10
0℃を超える温度の水蒸気と接触することとなり、一粒
単位の米粒の全表面に確実に100℃を超える水蒸気が
接触して米粒の表面が良好に加熱殺菌され、米粒をアル
ファー化させることなく短時間で高度な殺菌処理を施す
ことができるものである。特に、本実施例の装置では、
上記処理パイプ2が螺旋状に形成されているので、この
パイプ2内を流れる米粒は極めて効果的にばらけながら
流動することとなり、より確実に上記効果を得ることが
できる。
【0041】次いで、処理パイプ2内を通過した加熱殺
菌された米粒r2は、処理パイプ2の米粒排出端22か
ら上記米粒排出器4の水収容室43内に収容された水中
wに投入され、自重により水中w内を降下して上記バル
ブロータ42の米粒収容空間部412内に収容される。
この米粒収容空間部412内に収容された殺菌処理米r
2は、バルブロータ42の間欠回転により下側へと運ば
れ、上記米粒r2が収容された米粒収容空間部421が
流通管41下端側と連通したときに、米粒収容空間部4
21から殺菌処理米r1が水とともに流通管41から装
置外へと排出される。そして、装置外へと排出された殺
菌処理米は、水切りされ、後の炊飯工程へと供されるも
のである。
【0042】このように、本例の装置では、処理パイプ
2を通過してきた所定単位量の殺菌処理米r2は、上記
水収容室43内に収容された水中wを通って、上記バル
ブロータ42の米粒収容空間部内に一旦収容され、該バ
ルブロータ42の回転により水とともに装置外へと排出
されるので、水中wを通過することによって加熱殺菌処
理された米粒が速やかに冷却され、後の炊飯時に良好に
アルファー化し得る良好な品質を保持したまま加熱殺菌
を完了することができる。即ち、熱処理した処理米は、
表面処理とは云え、かなりの比熱をもっているので、可
及的すみやかに比熱から解放しないと給水能力を失っ
て、炊飯により良好にアルファー化させることが困難に
なるが、この本例の装置によれば、加熱殺菌処理された
処理米が、処理後速やかに水中に投入され冷却されて比
熱から解放されるので、米粒の品質を低下させることな
く良好に熱殺菌処理を完了することができるものであ
る。なお、水収容室43内の水は所定量ずつ上記バルブ
ロータ42の米粒収容空間部421に収容されて米粒r
2とともに外部に排出されるが、上記給水孔44から該
米粒収容空間部421内に排出分に相当する水を供給し
てバルブロータ42の回転により水収容室43内に補給
するようになっているので、水収容室43内の水面レベ
ルは一定幅に保たれるものである。以下、同様の動作
が、間欠的に連続投入される所定単位量の米粒に対し
て、繰り返され、連続的に米粒の殺菌処理が行われる。
【0043】このように、本発明の米粒の連続殺菌方法
及び殺菌装置によれば、米粒を加熱によって劣化させる
ことなく米粒の表面に存在する菌類を良好に加熱殺菌処
理することができ、これを炊飯して密封包装することに
より、良好な風味を有する上、無添加で長期保存が可能
な高品質の無菌化飯米パックを製造することができるも
のである。
【0044】[実験例]次ぎに、実験例を示し、本発明
の効果をより具体的に説明する。 試料の調整 原米1.5kg(水分値14.5〜15.0%)に対し
て、10-2希釈芽胞菌(枯草菌)液(原液:1.0×1
9個/cc)2ccを強制汚染させ、菌数1.1×1
4個/gの細菌を有する試料米を調整した。
【0045】本発明法 上記試料米100gを秤量して上記実施例の殺菌装置を
用い、本発明に従って殺菌処理を施した。この場合、処
理条件は3.5kg/cm2の加圧水蒸気を上記水蒸気
噴射管34から処理パイプ2内に導入し、上記圧力調節
弁431によりパイプ内圧を2.0kg/cm2に調節
し、この処理パイプ内を内を流通する水蒸気の温度を1
46℃とした。このとき、処理パイプ2としては、内径
21mm、長さ15mの螺旋パイプを用いたが、この条
件で米粒は8秒で処理パイプ2内を通過し、処理時間は
8秒であった。処理後の米粒の水分値は57.5〜5
8.0%であった。この処理後の米粒の一部を採取し、
菌量を測定した(SPC法による)ところ、菌量は10
個以下/gであり、良好な殺菌処理が施されていた。
【0046】次いで、この殺菌処理米を通常の炊飯工程
に供して飯米を得た。得られた飯米について、外観(白
度)、甘味(ナチュラル)、弾性度及び風味について、
5段階(5〜1:良好〜劣悪)を行った。結果を表1に
示す。
【0047】比較例 上記試料100gを秤量してトレー状の容器に収容し、
上記本発明方法と同様の加圧条件下で、上方から容器内
に同一温度の水蒸気を同一時間から吹き付けることによ
り、殺菌処理を行った。処理後の米粒の一部を採取し、
菌量を測定した(SPC法による)ところ、菌量は3.
0×102個/gであり、このままでは殺菌が不十分で
あった。
【0048】次いで、上記処理米をpH調整剤として有
機酸を用い、pH調整をして上記本発明方法の場合と同
様に飯米した。得られた飯米について、同様に外観(白
度)、甘味(ナチュラル)、弾性度及び風味を5段階評
価した。結果を表1に示す。
【0049】
【表1】
【0050】このように、本発明の殺菌方法及び殺菌装
置によれば、米粒の品質を低下させることなく、良好な
殺菌処理を施すことができ、これを炊飯することにより
外観、旨味、風味等に優れた高品質な無菌化飯米が得ら
れることが確認された。
【0051】また、比較例の方法では、加熱殺菌後、容
器の内側壁にドレン及び米粒の付着が見られた。このこ
とは、上記表1の結果と合わせて、ドレンが加熱殺菌し
た米粒内に混入したり、容器内に付着して品質低下した
米粒が加熱殺菌した米粒内に混入したことが推測され
る。
【0052】以上、実施例及び実験例を示して、本発明
を具体的に説明したが、本発明の米粒の殺菌方法及び殺
菌装置は、上記実施例及び実験例に限定されるものでは
なく、例えば上記実施例の装置では、処理パイプ2を保
温する手段として圧力調節弁12を備えた圧力缶1を用
いたが、その他の手段により処理パイプ2を保温するよ
うにしてもよく、例えば処理パイプ2の周りに電熱線を
配して積極的に処理パイプ2を加温したり、又は処理パ
イプ2の周りに断熱材を配設して保温するようにしても
よい。また、上記実施例の装置では、米粒投入手段及び
米粒排出手段としてバルブロータを用いた米粒投入器3
及び米粒排出器4を用いたが、これら米粒投入手段及び
米粒排出手段は他の方法を採用してもよく、更にその他
の構成についても本発明の要旨を逸脱しない限り、適宜
変更して差し支えない。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の米粒の殺
菌方法及び殺菌装置によれば、米粒を極めて良好な流動
状態で加圧水蒸気に接触させることにより、米粒の内部
を殆どアルファー化させることなく、高温で短時間に高
レベルの殺菌処理を施すことができ、後の炊飯工程で良
好に米粒全体をアルファー化して風味に優れた米飯を得
ることができると共に、殺菌剤や静菌剤を添加すること
なく、無菌化米飯パックを製造することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる米粒の殺菌装置を示
す概略図である。
【図2】同殺菌装置を構成する米粒投入器(米粒投入手
段)を示す拡大概略断面図である。
【図3】同殺菌装置を構成する水蒸気噴射管(水蒸気導
入手段)を示す概略平面図である。
【図4】同殺菌装置の米粒搬出器(米粒排出手段)を示
す拡大概略図断面である。
【図5】従来の米粒の殺菌装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1 圧力缶 11 圧力室 12 圧力調節弁 2 処理パイプ 21 米粒投入端 22 米粒排出端 3 米粒投入器(米粒投入手段) 31 流通管 32 バルブロータ 321 米粒収容空間部 33 圧抜き孔 34 水蒸気噴射管(水蒸気導入手段) 4 米粒排出器(米粒排出手段) 41 流通管 42 バルブロータ 43 水収容室 431 圧力調節弁 44 吸水孔 w 水 r1 米粒(処理前) r2 米粒(処理後)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理パイプの一端から加圧水蒸気を導入
    して、該処理パイプの他端から該水蒸気を排出すると共
    に、処理パイプ他端側からの水蒸気排出圧を調整して、
    パイプ内を所定の加圧状態に保持しつつパイプ一端側か
    ら他端側へと流れる加圧水蒸気流を形成し、上記処理パ
    イプ内に一端側から所定単位量の米粒を間欠的に連続投
    入し、該パイプ内を上記加圧水蒸気流に乗せて流動させ
    ながらパイプ他端側へと運ぶと共に、このとき米粒に1
    00℃を超える加圧水蒸気を接触させて米粒を加熱殺菌
    し、該パイプ他端から排出することを特徴とする米粒の
    連続殺菌方法。
  2. 【請求項2】 上記処理パイプが螺旋状に形成されたも
    のである請求項1記載の米粒の連続殺菌方法。
  3. 【請求項3】 一端が米粒投入端、他端が米粒排出端と
    された処理パイプと、該処理パイプの米粒投入端に設け
    られ、処理パイプ内に加圧水蒸気を導入する水蒸気導入
    手段と、上記処理パイプの米粒投入端に設けられ、該処
    理パイプ内の加圧状態を保持しつつ所定単位量の米粒を
    間欠的に連続投入する米粒投入手段と、上記処理パイプ
    の米粒排出端に設けられ、該処理パイプ内を所定圧力に
    保持しつつ該パイプ内の加圧水蒸気をパイプ外に排出す
    る圧力調節弁と、上記処理パイプの米粒排出端に設けら
    れ、該処理パイプ内を所定圧力に保持しつつ該パイプか
    ら所定単位量の米粒を間欠的に連続排出する米粒排出手
    段と、上記処理パイプを加温又は保温して、パイプ内部
    での水蒸気の結露を防止するパイプ保温手段とを具備し
    てなることを特徴とする米粒の連続殺菌装置。
  4. 【請求項4】 上記処理パイプが螺旋状に形成されたも
    のである請求項3記載の米粒の連続殺菌装置。
  5. 【請求項5】 上記パイプ保温手段として、圧力調節弁
    を備えた圧力室を用い、この圧力室内に上記処理パイプ
    を配設した請求項3又は4記載の米粒の連続殺菌装置。
  6. 【請求項6】 上記米粒投入手段が、下端が上記処理パ
    イプの米粒投入端に連通する流通管と、外周面に開放す
    る複数の米粒収容空間部が設けられており、上記流通管
    の中間部に配設されて、所定速度で回転するバルブロー
    タと、上記流通管の中間部に設けられ、上記バルブロー
    タの米粒収容空間部と連通する圧抜き孔とを具備してな
    り、上記流通管の上端から投入された所定単位量の米粒
    を、一旦上記バルブロータの米粒収容空間部に収容し、
    該バルブロータの回転により下側へと運んで、上記流通
    管の下端から上記処理パイプ内に移送すると共に、上記
    バルブロータにより処理パイプ内外を遮断し、かつ上記
    各米粒収容空間部が上記流通管の上端側に開放する前に
    上記圧抜き孔によって該米粒収容空間部の圧力を抜くよ
    うに構成したものである請求項3〜5のいずれか1項に
    記載の連続殺菌装置。
  7. 【請求項7】 上記水蒸気導入手段が、上記流通管の下
    端側から上記バルブロータに向けて加圧水蒸気を噴射す
    るように構成されたものである請求項6記載の連続殺菌
    装置。
  8. 【請求項8】 上記米粒排出手段が、上端が上記処理パ
    イプの米粒排出端に連通する流通管と、外周面に開放す
    る複数の米粒収容空間部が設けられており、上記流通管
    の中間部に配設されて、所定速度で回転するバルブロー
    タと、上記流通管の中間部に設けられ、上記バルブロー
    タの米粒収容空間部と連通する給水孔と、上記流通管の
    上端と上記バルブロータとの間に設けられた、圧力調節
    弁を有する水収容室とを具備してなり、上記処理パイプ
    の米粒排出端から排出された所定単位量の米粒を、上記
    水収容室内の水中を通して一旦上記バルブロータの米粒
    収容空間部に収容し、該バルブロータの回転により下側
    へと運んで、上記流通管の下端から米粒を水とともに排
    出すると共に、上記水収容室内に収容された水により処
    理パイプ内外を遮断し、かつ上記各米粒収容空間部が上
    記流通管の上端側に移動する前に上記給水孔から該米粒
    収容空間部内に水を供給して排出した分の水を上記水収
    容室内に補給するように構成したものである請求項3〜
    7のいずれか1項に記載の米粒の連続殺菌装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US9719862B2 (en) 2009-12-31 2017-08-01 Welch Allyn, Inc. Temperature-measurement probe

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