JP2003245060A - 固形物の殺菌方法及び殺菌装置 - Google Patents
固形物の殺菌方法及び殺菌装置Info
- Publication number
- JP2003245060A JP2003245060A JP2002046872A JP2002046872A JP2003245060A JP 2003245060 A JP2003245060 A JP 2003245060A JP 2002046872 A JP2002046872 A JP 2002046872A JP 2002046872 A JP2002046872 A JP 2002046872A JP 2003245060 A JP2003245060 A JP 2003245060A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- carry
- sterilization
- sterilizing
- pressure vessel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
Abstract
方法を提供する。 【解決手段】 複数の圧力容器3を、所定の搬入部12
から無菌領域Z1内の搬出部13へと順次移動させる。
搬入部12では、所定量の固形物10が収容された保持
具8を所定数ずつ各圧力容器3に挿入して各圧力容器3
を個別に密閉する。搬入部12から搬出部13へ移動中
の各圧力容器3の内部では固形物10を殺菌するための
処理を実行する。搬出部13では各圧力容器3を開放し
て保持具8及び固形物10を圧力容器3から取り出す。
空の圧力容器3を搬出部13から搬入部12へと返送す
る。
Description
調理済食品に含まれる固形物を蒸気等の熱媒と直接接触
させて殺菌する方法及び装置に関する。
り調理済食品を袋詰めして密封した後、その袋をレトル
ト釜に収容して高温に加熱することにより、内容物を殺
菌する間接加熱殺菌法が使用されていた。しかし、袋を
介した間接殺菌法においては、液体成分も固形物も同一
条件で加熱される、液体成分の熱伝導によって徐々に固
形物の中心まで殺菌するため、殺菌時間が長くなり、固
形物と液体成分がともに過加熱状態となって風味が損な
われる、等の問題がある。
熱殺菌する直接加熱殺菌法が種々提案され、実施されて
いる。直接加熱殺菌方法による固形物の殺菌において
は、殺菌前に固形物が計量されて所定量ずつ小分けさ
れ、分けられた固形物がカップに収容される。各カップ
は同一の殺菌釜(圧力容器に相当)に収容される。殺菌
釜の密閉後、その内部は真空吸引され、その後に殺菌釜
内に蒸気が導入される。蒸気による加熱が所定時間継続
された後、真空冷却が行われ、その後に各カップが殺菌
釜から取り出される。こうした直接加熱殺菌方法によれ
ば、固形物を蒸気と直接接触させているので、固形物に
適した殺菌条件が設定でき、加熱処理が短時間で完了し
て固形物の風味が損なわれない、殺菌前に計量して包装
単位量ずつの小分けを済ませるので、殺菌後に固形物を
計量して小分けを行う場合と比較して、個食化に容易に
対応できる等の利点がある。
直接加熱殺菌方法は、大量のカップを同一の殺菌釜に収
容して一度に処理するいわゆるバッチ処理である。従っ
て、処理能力を上げようとすれば殺菌釜を大型化する必
要があり、装置の設置面積が嵩む。殺菌処理後には大量
のカップを一度に取り出す必要があり、かつその作業も
無菌環境で行う必要があるため、殺菌釜の出口側に広大
な無菌アキューム領域を確保する必要があり、設備がさ
らに大規模化する。殺菌後の大量のカップを殺菌釜から
無菌アキューム領域へ一度に取り出し、その後に各カッ
プから順次固形物を取り出して後工程へ送り出す処理を
行うと、各カップの固形物が無菌アキューム領域に保持
される時間が処理の前後によって大きく相違する。無菌
アキューム領域は無菌エアが絶えず供給されて陽圧に維
持されているため、その内部に保持される時間が長いほ
ど固形物の乾燥が進行し、品質にばらつきが生じる。
許第2907763号公報の殺菌装置では、複数の殺菌
機を並べておき、所定数のカップを収容したカセットを
各殺菌機に選択的に投入することにより、複数の殺菌機
で並行してバッチ処理を行って連続的に固形物を取り出
している。しかし、複数の殺菌機の出口側をすべて無菌
アキューム領域に収容する必要があり、無菌アキューム
領域がやはり大きくなる。
に複数の処理室に仕切った殺菌処理槽を用意し、固形物
を収容したカップを各処理室に順次送ることにより、単
一の処理槽で連続的に殺菌を行う装置が提案されてい
る。しかし、このように単一の処理槽の内部を複数の処
理室に気密に区切ることは難しく、かつ処理槽の内部は
真空や高温環境に曝されるので処理槽内でカップを搬送
することが難しい。そのため、当該公報の装置において
も処理槽そのものをシーソー状に揺動させてカップを搬
送するものとしているが、現実問題としてこうした機構
を実用化することは困難が伴う。
であり、従来とは異なる構成により固形物を所定量ずつ
連続的に処理可能な殺菌方法及び殺菌装置を提供するこ
とを目的とする。
及び殺菌装置について説明する。なお、本発明の理解を
容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付
記するが、それにより本発明が図示の形態に限定される
ものではない。
(3)を、所定の搬入部(12)から無菌領域(Z1)
内の搬出部(13)へと順次移動させ、前記搬入部で
は、所定量の固形物(10)が収容された保持具(8)
を所定数ずつ各圧力容器に挿入して該圧力容器を個別に
密閉し、前記搬入部から前記搬出部へ移動中の各圧力容
器の内部では固形物を殺菌するための処理を実行し、前
記搬出部では各圧力容器を開放して保持具及び固形物を
圧力容器から取り出し、空の圧力容器を前記搬出部から
前記搬入部へと返送する、ことを特徴とする。
送しつつ殺菌を行うので、圧力容器に収容する保持具の
個数を例えば数個以内に制限し、その制限と引き替えに
圧力容器の個数を増加させることにより、各圧力容器に
おける殺菌処理そのものはバッチ式であっても、全体と
しては、固形物を少量ずつ順に殺菌して連続的な処理を
実現することができる。搬出部には、殺菌処理が完了し
た圧力容器が順に送り込まれるようになり、搬出部にて
一度に大量の保持具を処理する必要がなくなる。このた
め、広大な無菌アキューム領域は不要となる。さらに、
一つ一つの圧力容器が小型化されることにより、これら
を容易に搬送することができる。しかも、圧力容器内に
て保持具を搬送する必要がない。従って、装置が簡素化
される。
域の手前に外面殺菌領域(Z2)を区画し、当該外面殺
菌領域に導入された圧力容器に対して外面殺菌処理を行
うことが望ましい。これによれば、無菌領域に取り込ま
れる前に圧力容器の外面が殺菌される。従って、搬入部
から外面殺菌領域に至る部分を、無菌処理された環境に
設置する必要がなくなる。さらに、外面殺菌領域内を陰
圧に保持した場合には、無菌領域が陽圧に維持されるた
めに、外面殺菌領域の雰囲気が無菌領域へ影響せず、外
面殺菌領域が無菌領域と外部環境との間に介在するバッ
ファ領域として機能し、無菌領域の無菌性がより確実に
保証される。
的には液体成分と混合されて調理済食品を構成するもの
であるが、その他の各種の固形物を本発明によって殺菌
処理してよい。固形物を収容する保持具は、カップ状、
トレイ状等の各種の形状に形成してよい。製品の容器そ
のものが保持具として利用されてもよいし、殺菌処理に
専用の保持具が使用されてもよい。
するための処理は、圧力容器の内部を真空脱気する処理
と、圧力容器内に蒸気を導入して該圧力容器内を加圧加
熱する処理と、蒸気が導入された圧力容器の内部を真空
脱気して固形物を冷却する処理とを含むものとすること
ができる。但し、固形物に応じて適宜の処理を追加、変
更又は削除してもよい。
0)が収容された保持具(8)を所定数ずつ収容して個
別に密閉可能な複数の圧力容器(3)と、前記複数の圧
力容器を、所定の搬入部(12)と無菌領域(Z1)内
の搬出部(13)との間で循環させる搬送機構(2)
と、前記複数の圧力容器のそれぞれを、殺菌処理用の付
帯設備(27,28)と接続するための接続手段(2
5,26)と、を具備することを特徴とする。
容器を循環させ、搬入部においては、各圧力容器に所定
数ずつ保持具を装着して各圧力容器を密閉し、搬入部か
ら搬出部へ向かう圧力容器に対しては接続手段を介して
殺菌処理を施して固形物を殺菌し、搬出部においては各
圧力容器を開放して保持具及び固形物を取り出すことに
より、本発明の殺菌方法を実施することができる。
域の手前に外面殺菌領域(Z2)が区画され、当該外面
殺菌領域に対して、前記圧力容器の外面と接触するよう
にして殺菌剤を供給する殺菌剤供給手段(30,31)
がさらに設けられてもよい。この場合には、無菌領域に
取り込まれる前に圧力容器の外面が殺菌されるので、搬
入部から外面殺菌領域に至る部分を無菌処理された環境
に設置する必要がなくなり、装置の設置や取り扱いが容
易となる。前記外面殺菌領域内を陰圧に保持する圧力調
整手段(33)を設けた場合には、外面殺菌領域が無菌
領域と外部環境との間に介在するバッファ領域として機
能し、無菌領域の無菌性がより確実に保証される。
は、前記保持具を収容する本体(5)と、その本体を閉
じる蓋(6)とを含んでおり、前記蓋には、前記保持具
を支持するトレイ(7)が一体に設けられてもよい。こ
の場合にはトレイに所定数の保持具を載せ、これを本体
内に差し入れるだけで保持具の収容と圧力容器の密閉と
が完了する。保持具を取り出す際にも蓋を本体から外し
てそのままトレイを引き出すだけでよい。従って、搬
入、搬出作業を手際よく行うことができる。なお、ここ
でいう一体とは、蓋とトレイとが本体に対して一体に着
脱できる関係にあればよく、蓋及びトレイが一体成形さ
れる場合の他に、蓋とトレイとが別々に製造された後に
組み合わされる構造も一体の概念に含まれる。
循環経路は円形としてもよい。この場合には、循環経路
の中心(C)に対して各圧力容器が常に一定の距離を保
ちながら移動する。従って、付帯設備と各圧力容器とを
配管やフレキシブルチューブ等の接続手段にて接続する
場合において、循環経路の中心部を経由させることによ
り、配管やチューブを比較的容易に引き回すことができ
る。
て、真空吸引装置(27)と蒸気供給装置(28)とを
さらに備えることができる。この場合には、搬送中の圧
力容器に対して真空脱気処理、蒸気による加圧加熱処
理、真空脱気による冷却処理等を行って固形物を直接加
熱殺菌方式により殺菌することができる。但し、付帯設
備はこれらに限定されることなく、他の装置を追加し、
他の装置に置換してもよい。
(10)が収容された複数の保持具(8)を蓋部材(4
0)にて個別に密閉し、前記蓋部材に設けた接続手段
(41)を介して各保持具の内部で前記固形物を殺菌す
るための処理を実行することを特徴とする。
れで個別に殺菌処理が行われるので、大きな圧力容器を
用意する必要がない。殺菌処理を終えた保持具を個別に
無菌領域へ持ち込んで開封すればよいので、広大な無菌
アキューム領域を用意する必要もない。
殺菌装置の平面図を示している。この実施形態の殺菌装
置1は、搬送機構2と、搬送機構2によって搬送される
多数の圧力容器3…3とを備えている。搬送機構2は例
えば円形のインデックステーブル4と、そのテーブル4
を中心Cの周りに回転駆動する不図示の駆動装置とを備
えている。駆動装置は所定角度ずつ間欠駆動可能であ
る。
容器3は、本体5と、その本体5を閉じる蓋6とを備え
ている。なお、図2(a)は圧力容器3の縦断面図、
(b)は蓋側から見た側面図である。蓋6にはトレイ7
が一体に取り付けられている。トレイ7には所定数、例
えば4個のカップ8…8を並べて搭載可能である。図3
に示したように、トレイ7にカップ8を載せた状態で蓋
6とトレイ7とは本体5に対して一体的に着脱可能であ
る。なお、蓋6とトレイ7は一体成形されてもよいし、
分離結合が可能であってもよい。蓋6と本体5との間の
密閉性を確保するため、両者の対向部分には適宜パッキ
ン9が設けられる。図2(c)にも示すように、カップ
8は上端が開口する円筒形状であり、その内部には所定
量ずつ小分けされた固形物10が収容される。なお、蓋
6はトレイ7から分離してもよい。本体5に対して蓋6
を開閉可能に取り付けてもよい。
テーブル4の外周に一定のピッチで取り付けられる。従
って、圧力容器3はインデックステーブル4の回転に伴
って円形の循環経路11に沿って搬送される。循環経路
11上には、カップ8の搬入部12と搬出部13とが設
定されている。搬入部12には固形物10を収容したカ
ップ8が搬入ライン15を介して順次供給される。搬出
部13は、不図示の無菌充填機と搬出ライン16を介し
て結ばれる。搬出部13は無菌充填機と同一の無菌チャ
ンバー17の内部に設定されている。また、インデック
ステーブル4の回転方向に関して無菌チャンバー17の
手前には外面殺菌チャンバー18が設けられている。イ
ンデックステーブル4の一部は、これらのチャンバー1
7,18内の無菌領域Z1及び外面殺菌領域Z2に入り
込んでいる。
容器3及びインデックステーブル4を示している。イン
デックステーブル4の下面4aの外周にはフランジ4b
が全周に亘って設けられている。無菌チャンバー17に
はそのフランジ4bが入り込む貯液部17aが設けられ
ており、その貯液部17aの内部には殺菌剤19が蓄え
られている。無菌チャンバー17内への取込部分におい
てインデックステーブル4のフランジ4bは殺菌剤19
に浸漬される。
器3よりも内周側にオフセットして縦壁20が設けられ
ている。縦壁20もインデックステーブル4の全周に亘
って延びている。縦壁20は圧力容器3よりも高く、そ
の上端には貯液部21が全周に亘って設けられている。
貯液部21にも殺菌剤19が蓄えられている。無菌チャ
ンバー17にはその貯液部21の殺菌剤19に浸漬され
るフランジ17bが設けられている。以上により、イン
デックステーブル4の上下において無菌チャンバー17
内の無菌領域Z1が外部に対してシールされる。なお、
殺菌装置1の稼働中、無菌チャンバー17の内部には不
図示の無菌エア供給装置から常時無菌エアが供給され、
それにより無菌領域Z1は常時陽圧に保たれる。
本体5には接続手段としてのユーティリティチューブ2
5,26が取り付けられている。これらのチューブ2
5,26は縦壁20を貫いてインデックステーブル4の
内周側に引き出されている。図1に一部を例示したよう
に、チューブ25,26はインデックステーブル4の回
転中心Cの近傍まで延ばされ、そこに設置された不図示
のロータリーバルブを介して真空吸引装置27及び蒸気
供給装置28とそれぞれ接続される。接続手段は剛性を
有する配管によって構成されてもよい。
圧力容器3及びインデックステーブル4を示している。
外面殺菌チャンバー18には、その内部の外面殺菌領域
Z2に対して殺菌剤を噴霧するノズル30…30が設け
られている。ノズル30は図1に示す殺菌剤供給装置3
1と接続される。殺菌剤供給装置31は例えば過酸化水
素のミスト32をノズル30に供給して各ノズル30か
ら噴霧させる。なお、ここでいうミストとは、過酸化水
素水をその沸点以上の高温雰囲気に噴霧(スプレー)し
て一旦気化させ、気化した過酸化水素成分を凝結させて
得られる微細な滴の集合を意味する。このようなミスト
は、少ない量で十分な殺菌効果が得られ、かつ乾燥も早
期に終了するので、本装置1のように連続的な処理を行
う途中で殺菌を完了させる手段として好適である。な
お、図5に示すように外面殺菌チャンバー18において
も、図4の無菌チャンバー17と同様の貯液部18a及
びフランジ18bが設けられ、外面殺菌領域Z2が外部
からシールされる。さらに、図1に示すように外面殺菌
チャンバー18が圧力調整装置33と接続されることに
より、装置1の稼働中は外面殺菌領域Z2が僅かに陰圧
(外部圧力よりも低い圧力)に維持される。
菌領域Z1及び外面殺菌チャンバー18内の外面殺菌領
域Z2が構成されているので、インデックステーブル4
は搬出部13において外部と接触せずに回転することが
できる。
手順を説明する。殺菌装置1における殺菌処理では、イ
ンデックステーブル4が圧力容器3の並ぶピッチを単位
として所定のインターバルで間欠的に駆動される。搬入
部12では、搬入ライン15から供給される固形物入り
のカップ8がトレイ7に載せ換えられる。4つのカップ
8がトレイ7に載せられる毎に、搬入部12へ繰り出さ
れた空の圧力容器3の本体5にトレイ7及び蓋6が装着
されて圧力容器3が密閉される。
って移動を開始すると、その圧力容器3の空気がチュー
ブ25を介して真空吸引装置27に吸引されて真空脱気
が行われる。圧力容器3が所定区間移動する間に真空脱
気が完了する。真空脱気が完了した圧力容器3には、蒸
気供給装置28からチューブ26を介して蒸気が導入さ
れる。これにより圧力容器3の内部が加圧加熱され、蒸
気とカップ8内の固形物10とが接触して殺菌が行われ
る。圧力容器3が所定区間移動する間、蒸気による加圧
状態が維持される。その後、真空吸引装置27を利用し
て、圧力容器3に対する真空脱気が行われる。これによ
り固形物が冷却される。冷却途中で圧力容器3は外面殺
菌領域Z2に移動し、固形物の冷却と並行して圧力容器
3の外面が殺菌される。
すると、真空脱気が完了し、搬出部13において蓋6及
びトレイ7が本体5から引き出されてカップ8が搬出ラ
イン16に移される。なお、真空脱気の完了後、圧力容
器3内に無菌エアを導入して、蓋6の開放前に容器3内
の圧力を常圧に戻すようにしてもよい。カップ8の取り
出し後、空となった圧力容器3はインデックステーブル
4の動作に伴って搬出部13から搬入部12へ返送さ
れ、次の殺菌処理に供される。
されることにより、搬出部13には殺菌された固形物が
ほぼ連続して供給される。この結果、効率よく殺菌処理
を行える。搬出部13にて一度に大量のカップ8を処理
する必要がないので、広大な無菌アキューム領域を設け
る必要がなく、搬出部13を無菌チャンバー17内に容
易に収容できる。圧力容器3から取り出されたカップ8
は逐次無菌充填機側へ送られるので、カップ8内の固形
物10が無菌エアに長時間さらされて乾燥が進行するお
それもない。
となく、各種の形態にて実施することができる。例えば
搬送機構はカップを円形の搬送経路(循環経路)に沿っ
て循環させる例に限らず、直線状の経路を往復したり、
その他、各種の形状の循環経路を移動するものとしても
よい。圧力容器の外面殺菌にはミストに限らず各種の殺
菌剤を利用してよい。インデックステーブルに設けられ
た縦壁を圧力容器よりもオフセットして設ける構成に代
え、圧力容器の胴部に縦壁を設けてもよい。無菌チャン
バー及び外面殺菌チャンバーにおける上部側の貯液部は
チャンバー天井の固定側に設けてもよい。搬入部及び搬
出部におけるカップの搬入及び搬出は例えばロボットハ
ンド等によって自動化することができる。保持具はカッ
プ8に限らず、種々の形状としてよい。カップ8は固形
物を含んだ製品の容器でもよいし、殺菌処理に専用で使
用するものでもよい。なお、圧力容器3には蒸気の凝結
等によって発生した液状成分を排出するドレン弁を設け
てもよい。
この例では、カップ8を蓋40にて閉じることにより、
これらカップ8と蓋40とを圧力容器として機能させる
ものである。蓋40には接続手段としてのチューブ41
を接続し、これを介してカップ8の内部を真空吸引装置
27や蒸気供給装置28と接続する。なお、カップ8は
図1の例と同様にインデックステーブル4等に載せて搬
送することができる。
法及び殺菌装置によれば、圧力容器を搬送しつつ殺菌処
理を行うようにしたので、固形物を少量ずつ順次殺菌し
て連続的な処理を実現することができる。搬出部には、
殺菌処理が完了した圧力容器が順に送り込まれるように
なり、搬出部にて一度に大量の保持具を処理する必要が
なくなる。このため、広大な無菌アキューム領域は不要
となる。さらに、一つ一つの圧力容器が小型化されるこ
とにより、これらを容易に搬送することができる。しか
も、圧力容器内にて保持具を搬送する必要がない。従っ
て、装置が簡素化され、実用化に有利である。
内部に収容するカップを示す図。
態を示す図。
Claims (11)
- 【請求項1】 複数の圧力容器を、所定の搬入部から無
菌領域内の搬出部へと順次移動させ、 前記搬入部では、所定量の固形物が収容された保持具を
所定数ずつ各圧力容器に挿入して該圧力容器を個別に密
閉し、 前記搬入部から前記搬出部へ移動中の各圧力容器の内部
では、固形物を殺菌するための処理を実行し、 前記搬出部では各圧力容器を開放して保持具及び固形物
を圧力容器から取り出し、 空の圧力容器を前記搬出部から前記搬入部へと返送す
る、ことを特徴とする固形物の殺菌方法。 - 【請求項2】 前記無菌領域の手前に外面殺菌領域を区
画し、当該外面殺菌領域に導入された圧力容器に対して
外面殺菌処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の
殺菌方法。 - 【請求項3】 前記外面殺菌領域内を陰圧に保持するこ
とを特徴とする請求項2に記載の殺菌方法。 - 【請求項4】 前記殺菌するための処理が、前記圧力容
器の内部を真空脱気する処理と、前記圧力容器内に蒸気
を導入して該圧力容器内を加圧加熱する処理と、前記蒸
気が導入された圧力容器の内部を真空脱気して固形物を
冷却する処理とを含むことを特徴とする請求項1〜3の
いずれか1項に記載の殺菌方法。 - 【請求項5】 所定量の固形物が収容された保持具を所
定数ずつ収容して個別に密閉可能な複数の圧力容器と、 前記複数の圧力容器を、所定の搬入部と無菌領域内の搬
出部との間で循環させる搬送機構と、 前記複数の圧力容器のそれぞれを、殺菌処理用の付帯設
備と接続するための接続手段と、 を具備することを特徴とする固形物の殺菌装置。 - 【請求項6】 前記無菌領域の手前に外面殺菌領域が区
画され、当該外面殺菌領域に対して、前記圧力容器の外
面と接触するようにして殺菌剤を供給する殺菌剤供給手
段がさらに設けられていることを特徴とする請求項5に
記載の殺菌装置。 - 【請求項7】 前記外面殺菌領域内を陰圧に保持する圧
力調整手段を備えたことを特徴とする請求項6に記載の
殺菌装置。 - 【請求項8】 各圧力容器が、前記保持具を収容する本
体と、その本体を閉じる蓋とを含んでおり、前記蓋に
は、前記保持具を支持するトレイが一体に設けられてい
ることを特徴とする請求項5に記載の殺菌装置。 - 【請求項9】 各圧力容器の循環経路が円形とされてい
ることを特徴とする請求項5に記載の殺菌装置。 - 【請求項10】 前記付帯設備として、真空吸引装置と
蒸気供給装置とをさらに備えることを特徴とする請求項
5〜9のいずれか1項に記載の殺菌装置。 - 【請求項11】 所定量の固形物が収容された複数の保
持具を蓋部材にて個別に密閉し、前記蓋部材に設けた接
続手段を介して各保持具の内部で前記固形物を殺菌する
ための処理を実行することを特徴とする固形物の殺菌方
法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002046872A JP4031260B2 (ja) | 2002-02-22 | 2002-02-22 | 固形物の殺菌方法及び殺菌装置 |
CNB03106180XA CN1313035C (zh) | 2002-02-22 | 2003-02-20 | 固态物的灭菌方法及灭菌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002046872A JP4031260B2 (ja) | 2002-02-22 | 2002-02-22 | 固形物の殺菌方法及び殺菌装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007244979A Division JP2007330272A (ja) | 2007-09-21 | 2007-09-21 | 固形物の殺菌方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003245060A true JP2003245060A (ja) | 2003-09-02 |
JP4031260B2 JP4031260B2 (ja) | 2008-01-09 |
Family
ID=27800007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002046872A Expired - Fee Related JP4031260B2 (ja) | 2002-02-22 | 2002-02-22 | 固形物の殺菌方法及び殺菌装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4031260B2 (ja) |
CN (1) | CN1313035C (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005096817A (ja) * | 2003-09-25 | 2005-04-14 | Asahi Breweries Ltd | 処理装置 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8430264B2 (en) | 2009-05-20 | 2013-04-30 | The Bergquist Company | Method for packaging thermal interface materials |
US8205766B2 (en) | 2009-05-20 | 2012-06-26 | The Bergquist Company | Method for packaging thermal interface materials |
CN102633106A (zh) * | 2012-04-24 | 2012-08-15 | 无锡凯夫制药有限公司 | 一种无菌室的药瓶输送装置 |
CN109275835A (zh) * | 2017-07-21 | 2019-01-29 | 广州卓诚食品科技有限公司 | 无菌罐装的工艺方法及无菌罐装系统 |
CN111470279B (zh) * | 2020-04-16 | 2021-08-31 | 上海先惠自动化技术股份有限公司 | 一种无菌室无菌进出的输送线 |
CN111789989A (zh) * | 2020-08-11 | 2020-10-20 | 山东新华医疗器械股份有限公司 | 一种连续式灭菌系统 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0647230B2 (ja) * | 1987-07-29 | 1994-06-22 | 株式会社日立製作所 | 円板加工方法およびその装置 |
EP0780056A1 (en) * | 1995-12-22 | 1997-06-25 | Societe Des Produits Nestle S.A. | Apparatus and method for treating a fluid product |
EP1048608B1 (en) * | 1999-04-29 | 2007-10-03 | Simonazzi S.p.A. | Continuous method and apparatus for the sterilization of bottled drinks |
-
2002
- 2002-02-22 JP JP2002046872A patent/JP4031260B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2003
- 2003-02-20 CN CNB03106180XA patent/CN1313035C/zh not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005096817A (ja) * | 2003-09-25 | 2005-04-14 | Asahi Breweries Ltd | 処理装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1313035C (zh) | 2007-05-02 |
JP4031260B2 (ja) | 2008-01-09 |
CN1439315A (zh) | 2003-09-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR970001492B1 (ko) | 뼈이식조직의 소독처리방법 및 그 장치 | |
JP4031260B2 (ja) | 固形物の殺菌方法及び殺菌装置 | |
JP2002321715A (ja) | 無菌充填方法およびシステム | |
JPS58500661A (ja) | フレキシブルな容器の無菌充填装置と方法 | |
JP2007330272A (ja) | 固形物の殺菌方法 | |
JP4091996B2 (ja) | 包装材料の殺菌装置 | |
JP3528971B2 (ja) | 無菌充填装置 | |
JPS60123328A (ja) | 包装機械における容器殺菌装置 | |
JPH0958635A (ja) | 無菌充填包装装置及び無菌充填包装装置の殺菌方法 | |
JPH0733123A (ja) | 外面殺菌装置 | |
JP2907763B2 (ja) | 固形物含有食品の殺菌包装方法および装置 | |
JP3195278B2 (ja) | 容器入り食品の製造装置の殺菌方法 | |
JP4467159B2 (ja) | 無菌充てんシステム | |
JP3160006B2 (ja) | 包装材を滅菌する方法及び装置 | |
JPH10157713A (ja) | 過酸化水素及びマイクロ波を利用した容器殺菌方法及び容器殺菌装置 | |
JPH0958631A (ja) | 包装材料の殺菌方法及び殺菌装置 | |
JP4601773B2 (ja) | 口栓付きパウチの滅菌方法、滅菌システムおよび無菌充填システム | |
JPH099937A (ja) | 食材の殺菌方法 | |
JPH08173509A (ja) | 電子線照射装置を使用した容器の殺菌方法及び装置 | |
CN214285161U (zh) | 一种消毒供应中心用工作台 | |
JP3096057B2 (ja) | 無菌充填装置のチャンバー内殺菌方法および無菌充填装置 | |
JPH05330524A (ja) | 容器搬送板の冷却方法および冷却装置 | |
JPH09187238A (ja) | 無菌化包装米飯製造方法及び装置 | |
JPH0298522A (ja) | レトルト食品のフイルム包装容器並びに缶詰の乾燥方法 | |
JP3724533B2 (ja) | 米粒の連続殺菌装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050218 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070424 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070625 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070724 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070921 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071016 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071018 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101026 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111026 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121026 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121026 Year of fee payment: 5 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D04 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131026 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |