JPH1189160A - 電動機の軸受装置 - Google Patents

電動機の軸受装置

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Publication number
JPH1189160A
JPH1189160A JP9242259A JP24225997A JPH1189160A JP H1189160 A JPH1189160 A JP H1189160A JP 9242259 A JP9242259 A JP 9242259A JP 24225997 A JP24225997 A JP 24225997A JP H1189160 A JPH1189160 A JP H1189160A
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JP
Japan
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oil
bearing
bearing device
electric motor
oil recovery
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Application number
JP9242259A
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English (en)
Inventor
Hideaki Miyagawa
秀明 宮川
Hirotaka Kawasaki
啓宇 川崎
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2380/00Electrical apparatus
    • F16C2380/26Dynamo-electric machines or combinations therewith, e.g. electro-motors and generators

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  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Support Of The Bearing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動機を縦型に使用した場合にも、含油部材
および軸受よりの油が外筐外へ流出することなく、さら
に、フェルトよりの塵埃、毛羽などが発生することな
く、これらにより油が外筐内部で確実にリターン、回収
される電動機の軸受装置を得ることにある。 【解決手段】 板金よりなるモータケース13と、前記
モータケース13に軸挿孔16を有して一体に形成され
た軸受支承部15と、前記軸受支承部15の内壁に当接
して回転軸26を支承するとともに、球状面を介して配
設された軸受21と、前記軸受21の周囲に配設された
含油部材22とを備え、前記含油部材22を繊維状樹脂
が加熱圧縮により形成された繊維状焼結樹脂22aで形
成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、軸受部の油持ち
がよい電動機の軸受装置であって、電動機を縦方向に用
いたとき特にその優れた性能を発揮し、電動機寿命を伸
ばす電動機の軸受装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10および図11は電動機の軸受装置
の従来例を示す断面図である。図10は従来の電動機の
軸受装置の実施の形態の1例を示すもので、電動機1の
モーターケース2には裁頭円錐状の軸受支承部3が一体
に形成されている。前記軸受支承部3の内側には、軸受
4が配設されている。前記軸受4の周囲に当接させた環
状のフェルトからなる含油部材5を、円盤状のメタル押
えばね6で前記軸受支承部3との間に挟み込み、その上
から椀状のメタルカバー7で押さえ込む状態に固定する
ことにより軸受部8を形成している。そして、回転軸1
1に挿通されたワッシャ10を前記軸受4と当接させる
ようにカラー9で支承した電動機の軸受装置が知られて
いる(例えば、実開昭60−174453号公報参
照)。
【0003】また、図11は従来の電動機の軸受装置の
実施の形態の他の例を示すもので、電動機1のモーター
ケース2に断面形状が台形に陥没させて形成した軸受支
承部3に軸受4を保持し、前記軸受4の周囲に外接させ
た環状の含油部材5を設け、円盤状のメタル押えばね6
で前記軸受支承部3との間に前記含油部材5を挟み込
み、その上から椀状のメタルカバー7で押さえ込む状態
に固定することにより軸受部8を形成するようにしてい
るが、軸受4に挿通された回転軸11の方向に含油部材
5を押さえ込むように設けたメタルカバー7の開孔部の
上から、回転軸11を取り囲むようにフェルトからなる
環状の油回収部材12を設け、さらに前記油回収部材1
2に対峙する油切りカラー9を前記回転軸11に軸受4
とは離間させて装着した電動機の軸受装置が知られてい
る(例えば、実開昭62−14950号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の電
動機の軸受装置の実施の形態の1例では、例えば電動機
1を縦型に使用した場合、スラスト力からくる圧力が回
転軸11に加わり、すなわち、軸受4にもワッシャ10
を介して圧力が伝わり、含油部材5および軸受4よりの
油が圧力により回転軸11の表面に流入し、遠心力によ
りモーターケース2の外へ流出するという問題点があっ
た。
【0005】また、従来の電動機の軸受装置実施の形態
の他の例では、含油部材5および油回収部材12がフェ
ルトよりなるため、塵埃、毛羽が発生し、軸受部分とし
ての油回収機能に対し障害となり、油回収効率が低下
し、結果的に軸受部分の寿命が短くなることから、さら
なる改良が望まれていた。
【0006】この発明は係る課題を解決するためになさ
れたもので、電動機を縦型に使用した場合にも、含油部
材および軸受よりの油がモーターケース外へ流出するこ
となく、さらに、フェルトよりの塵埃、毛羽などが発生
することなく、これらにより油がモーターケース内部で
確実にリターン、回収される電動機の軸受装置を得るこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電動機の
軸受装置の第1の発明は、軸挿孔を有して一体に形成さ
れた軸受支承部を設けたモータケースと、前記軸受支承
部の内面に当接して回転軸を支承するとともに、球状面
を介して配設された軸受と、前記軸受の周囲に配設され
た含油部材とを備え、前記含油部材を繊維状樹脂が加熱
圧縮により形成された繊維状焼結樹脂で形成したもので
ある。
【0008】また、第2の発明は、軸挿孔を有して一体
に形成された軸受支承部を設けたモータケースと、前記
軸受支承部の内面に当接して回転軸を支承するととも
に、球状面を介して配設された軸受と、前記軸受の周囲
に配設された含油部材と、前記含油部材に隣接して前記
回転軸を取り囲むように配設された油回収部材とを備
え、前記油回収部材を繊維状樹脂が加熱圧縮により形成
された繊維状焼結樹脂で形成したものである。
【0009】また、第3の発明は、軸挿孔を有して一体
に形成された軸受支承部を設けたモータケースと、前記
軸受支承部の内面に当接して回転軸を支承するととも
に、球状面を介して配設された軸受と、前記軸受の周囲
に配設された含油部材と、前記含油部材に隣接して前記
回転軸を取り囲むように配設された油回収部材とを備
え、前記油回収部材の内面に当接し回転軸を取り囲むよ
うに配設されたリングを繊維状焼結樹脂で形成したもの
である。
【0010】また、第4の発明は、含油部材と油回収部
材を繊維状焼結樹脂で一体型に形成したものである。
【0011】また、第5の発明は、含油部材と油回収部
材の各々を繊維状焼結樹脂で形成したものである。
【0012】また、第6の発明は、油回収部材の一端に
含油部材と当接する連結凸部を設けたものである。
【0013】また、第7の発明は、油回収部材またはリ
ングの内周に、鍔状の油受凸部を形成したものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1である電
動機の軸受装置を示す断面図で、図2は同じく部分拡大
断面図である。図において、13は電動機、14はモー
タケースである。前記モータケース14は、板金製より
なり二分割された胴部を結合している。15はこのモー
タケース14に一体に設けられた軸受支承部で、中央に
軸挿孔16を有する裁頭円錐状に形成されている。17
はこの軸受支承部15の前記軸挿孔16に周設された軸
受当接部で、後述する軸受21が当接し、軸受21の外
形と同一形状部に形成された絞り部18が一体に形成さ
れている。19は前記モータケース14に内設された固
定子で、コイル20が巻回してある。21は軸受で、外
形が球状面からなる焼結合金にて、中央に回転軸挿通孔
21aが設けられている。22は含油部材で、例えばポ
リエステルあるいはポリプロピレン等からなる繊維状樹
脂を図示されない金型で加熱圧縮して成形された多孔質
プラスチック構造の繊維状焼結樹脂22aからなってい
る。
【0015】23はこの含油部材22および軸受21を
押圧する押えばね、24はこれらの軸受21、含油部材
22および押えばね23等からなる軸受部25を覆う漏
斗状のカバーで、一端側が前記モータケース14に係着
されている。26は回転軸で、回転子27が嵌着され、
後述するカラー30および前記軸受21の端部と当接す
るワッシャ28を有し、前記軸受21の回転軸挿通穴2
1aに支承される。29は前記回転軸26に嵌着された
止めリング、30はこの止めリング29と前記軸受21
との間に嵌着されたカラーで、前記止めリング29と当
接する上面を小径とする台形状よりなり、下面に両側に
連通される凹部33が穿設され、この凹部33が前記軸
受21と対向するよう回転軸26に嵌着される。なお、
この凹部33は前記回転軸26、即ち、軸中心側を低、
外周側を高とする傾斜状に形成されている。
【0016】上記のように構成された実施の形態1にお
ける電動機の軸受装置においては、その組立はモータケ
ース14の軸受支承部15に軸受21および含油部材2
2が配設され、これらを押えばね23にて押圧した後、
カバー24にて覆い軸受部25を形成する。次に、この
モータケース14の一方に固定子19を嵌入し、回転子
27、カラー30およびワッシャ28が装着された回転
軸26を軸受21に挿通し支承させ、モータケース14
の他方を一方に接合させる。そして、図示されない負荷
を回転軸26先端に装着し、回転軸26を縦方向とする
縦型にて運転される。
【0017】含油部材22を多孔質プラスチック構造の
繊維状焼結樹脂22aで形成したので、毛細管現象によ
る油の移動が大きくなり、また、従来のフェルトを用い
た含油部材に比べ、フェルトより塵埃、毛羽の発生がな
くなり、延いてはこれら塵埃、毛羽の回転軸26への付
着がなくなるので、潤滑油の流れに障害をきたすことが
なく、繊維状焼結樹脂22aの軸受21との間における
油の回収効率が向上され、軸受装置の長寿命化が図れ
る。さらに、含油部材22が金型による成形品であるた
め、用途に応じていろいろな形状が得られ、その形状が
容易に型崩れせず、汎用性が有り製造が容易となる。ま
た、軸受装置の自動組立も可能となる。
【0018】また、回転軸26の回転により含油部材2
2から軸受21への潤滑油は回転軸26からその圧力に
より外方へ流出した場合においては、カラー30の下面
に設けられた凹部33へ流れ、この凹部33の端部より
図2に示す矢印のように含油部材22へとリターンされ
る。そして、軸受21へと伝わり、この動作を繰り返す
ことによって、潤滑油はモーターケース14外へ流出す
ることはない。なお、ここではモータケース14が板金
製であるものについて記載したが、他の材質のものを用
いた場合も同様である。
【0019】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2である電動機の軸受装置を示す断面図であり、特に
軸貫通型の軸受装置を示すものである。図において、4
0は軸受支承部15の軸挿孔16から径大側に離間した
周囲に設けられた連結穴で、1個または複数個設けられ
ている。41は軸受支承部15の反対側に装着された短
筒状の油回収カバーで、底板の中央に軸穴42を有し、
縁部がモータケース14に固定されている。43は油回
収部材で、繊維状焼結樹脂22aからなるリング状を呈
し、前記油回収カバー41内に配設されるものであり、
図4(a)および(b)に示すように、一端に短い円柱
状に突出した連結凸部44が設けられ、前記連結穴40
に貫装されるようになっている。前記連結凸部44は連
結穴40の個数に等しい1個あるいは複数個を有するも
のである。
【0020】45は軸受支承部15に設けられた軸受カ
バーで、内部に回転軸26が挿通される軸受21と、前
記軸受21の周りに配設されたフェルトからなる含油部
材46と、前記軸受21および含油部材46とを押圧す
る押えばね23とが内設されている。47は回転軸26
に装着されたオイルスロアーである。
【0021】上記のように構成された実施の形態2にお
ける電動機の軸受装置においては、軸受部25の組立時
油回収カバー41内に納められた油回収部材43の連結
凸部44が連結穴40より突出され、含油部材46に当
接される。他は上記実施の形態1と同様にして軸受部2
5が組立られる。そして、電動機13が運転されること
で含油部材46から軸受21への潤滑油は、回転軸26
からその圧力により外方へ流出した場合、オイルスロア
ー47へ流れ、前記オイルスロアー47より油回収カバ
ー41に飛散し、溜る。さらに、油回収カバー41に溜
った油は毛細管現象の大きい油回収部材43に吸収さ
れ、連結凸部44を介して含油部材46にリターンされ
る。
【0022】以上、油回収部材43を繊維状焼結樹脂2
2aで構成したことにより、毛細管現象による油の移動
が大きくなり、油回収部材にフェルトを用いたのに比
べ、フェルトより塵埃、毛羽の発生がなく、軸受部25
における故障、油回収低下が発生することがない。さら
に、小型の軸受部25および軸貫通型のものにおいて、
フェルトより成形が簡単で効果が有り低コストの軸受部
25が形成でき、連結凸部44にて確実に油回収ができ
るものである。
【0023】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3である電動機の軸受装置を示す断面図であり、上記
実施の形態2では油回収部材43を連結凸部44を有す
るリング状に形成したが、この実施の形態3では、リン
グ状に形成した油回収部材43の連結凸部44が設けら
れた一端とは異なる他端側の内周に、鍔状の油受凸部5
0を設けて略L字状の断面形状に繊維状焼結樹脂22a
で形成し、オイルスロアー47とは重なる状態を採るよ
うにしたものである。
【0024】上記のように構成された実施の形態3にお
ける電動機の軸受装置においては、上記実施の形態2と
同様にオイルスロアー47に油が飛散した場合、オイル
スロアー47の油は油受凸部50に落下し、油回収部4
3に吸収、含油部材46へリターンされる。油受凸部5
0により油回収の効率をより向上させることができる。
さらに、縦型使用においての油の落下が防止できる。
【0025】なお、前記油受凸部50は一端側の内周に
設けて略L字状の断面形状にしたが、このような断面形
状でなく、内周の中間側にずれした位置から突出した状
態に形成してもよい。
【0026】実施の形態4.図6はこの発明の実施の形
態4である電動機の軸受装置を示す断面図であり、図に
おいて、60は油回収カバー41内に設けられた油回収
部材で、連結穴40を介して含油部材46と連設されて
おり、例えばフェルトにより構成されている。61はリ
ングで、図7に示すように繊維状焼結樹脂22aにて形
成され、その外周が前記油回収部材60の内面に当接し
ており、回転軸26を囲むように配設されているもので
ある。
【0027】上記のように構成された実施の形態4にお
ける電動機の軸受装置においては、リング61が組み立
て時油回収部材60の内側になるよう軸受部25に配設
される。そして、電動機13が運転されることによっ
て、含油部材46から軸受21への油はリング61へ飛
散し、リング61が繊維状焼結樹脂22aから形成され
ていることの特性により確実に吸収され、リング61と
当接している油回収部材60から含油部材46へリター
ンされる。
【0028】これにより、油回収部材60を全て繊維状
焼結樹脂22aで形成することなく、小型部品で実施の
形態2および実施の形態3と同等の効果が得られる。特
に、大型電動機においてはその効果は顕著なもので、低
コストで、油回収効率の良い長寿命の軸受部25が得ら
れる。
【0029】なお、上記実施の形態4において、リング
61は内周の端部または中間から、実施の形態3で採用
した油受凸部50と同様の鍔状のものを突出させてL字
状またはT字状の断面形状に繊維状焼結樹脂22aで形
成してもよい。
【0030】また、リング61は、実施の形態2と同様
に一端に短い円柱状に突出した連結凸部を設け、かつ押
えばね23に連結穴を設けて、この連結穴に貫装させて
含油部材46に当接させるようにしてもよい。
【0031】実施の形態5.図8はこの発明の実施の形
態5である電動機の軸受装置を示す断面図であり、前記
実施の形態2〜4では別個になっていた含油部材46と
油回収部材43を、この実施の形態5では繊維状焼結樹
脂22aで一体型に形成している。この場合、回転軸に
は油切り手段として切欠部を設けているので、繊維状焼
結樹脂22aは可能な限り回転軸26に近接させること
ができる。
【0032】上記のように構成された実施の形態5にお
ける電動機の軸受装置においては、繊維状焼結樹脂22
aの特性により油回収効率の向上と軸受部25の長寿命
を図っている。さらに、特に小型電動機に用いることに
て、低コストで一体化による部品点数の削減と組立時の
自動化が図れる。
【0033】なお、上記実施の形態5において、一体型
に成形している繊維状焼結樹脂22aは、回転軸26と
対向する内周の端部または中間から、実施の形態3で採
用した油受凸部50と同様の鍔状のものを突出させてL
字状またはT字状の断面形状に繊維状焼結樹脂22aで
形成したものとしてもよく、また、回転軸26の油切り
手段も実施の形態3と同様に、オイルスロアーを用いて
もよい。
【0034】実施の形態6.図9はこの発明の実施の形
態6である電動機の軸受装置を示す断面図であり、この
実施の形態6では、含油部材46と油回収部材43とを
別々に繊維状焼結樹脂22aにて形成している。
【0035】上記のように構成された実施の形態6にお
ける電動機の軸受装置においては、各々の部品の形状が
単純形状にでき、金型作成が容易となり、低コスト化が
図れる。さらに、大型電動機の軸受部25に用いる場
合、製造が容易となる。
【0036】なお、上記実施の形態6において、油回収
部材43を形成している繊維状焼結樹脂22aは、回転
軸26と対向する内周の端部または中間から、鍔状のも
のを突出させた断面形状にしたものとしてもよく、ま
た、回転軸26の油切り手段も実施の形態3と同様に、
オイルスロアーを用いてもよい。
【0037】さらに、油回収部材43を形成している繊
維状焼結樹脂22aは、実施の形態2と同様に一端に短
い円柱状に突出した連結凸部を設け、かつ押えばね23
に連結穴を設けて、この連結穴に貫装させて含油部材4
6を形成している繊維状焼結樹脂22aに当接させるよ
うにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
ているので、以下に示すような効果を奏する。
【0039】この発明の電動機の軸受装置に係る第1の
発明においては、軸受支承部の軸受の周囲に配設される
含油部材を繊維状樹脂を加熱圧縮し成形された繊維状焼
結樹脂で構成したことにより、毛細管現象による油の移
動が大きくなり、油が外部へ流出するようなことがなく
なり、また、従来の含油部材のような塵埃、毛羽の発生
がなく、油回収効率が向上し、長寿命化が図れる等の性
能向上に寄与する。さらに、金型による成形品であるた
め、複雑な形状のものが容易に製造でき、その形状が容
易に型崩れせず、汎用性を有し、また、軸受装置の自動
組立も可能となる等生産性、経済性の向上が図れる。
【0040】また、第2の発明においては、軸受支承部
の軸受の周囲に配設される含油部材に隣接される油回収
部材を繊維状樹脂を加熱圧縮し成形された繊維状焼結樹
脂で構成したことにより、毛細管現象による油の移動が
大きくなり、油が外部へ流出するようなことがなくな
り、また、従来の含油部材のような塵埃、毛羽の発生が
なく、油回収効率の向上が図れる。さらに、電動機を縦
型として使用しても油が外部への流出を防止でき、軸貫
通形の軸受部においても軸受より落下する油を確実に回
収することができる等性能向上が図れる。
【0041】また、第3の発明においては、油回収部材
の内面に当接し回転軸を取り囲むようにリングを繊維状
焼結樹脂で形成したことにより、少ない焼結樹脂量で油
回収機能を向上できる等経済性の向上が図れる。
【0042】また、第4の発明においては、含油部材と
油回収部材を繊維状焼結樹脂で一体型に形成したこと
で、軸受部の部品点数が削減でき、組立が容易になり自
動化が図れる等生産性の向上に寄与する。
【0043】また、第5の発明においては、含油部材と
油回収部材の各々を繊維状焼結樹脂で形成したことで、
それぞれの部品の形状が単純になり、金型の製作が容易
になり製造コストの低減、経済性の向上等に寄与する。
【0044】また、第6の発明においては、油回収部材
に含油部材と当接する連結凸部を設けたことにより、油
回収部材より含油部材への油の循環が確実にできる等さ
らに性能の向上が図れる。
【0045】また、第7の発明においては、油回収部材
またはリングの内周に、鍔状の油受凸部を形成したこと
により、軸受より落下した油が軸受凸部で受けられリン
グに吸収されるので、油が外部へ飛び散ることがなく、
効率よく油回収ができる等より一層の性能向上が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す電動機の軸受
装置の断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1を示す電動機の軸受
装置の部分拡大断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態2を示す電動機の軸受
装置の断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態2を示す油回収部材の
斜視図である。
【図5】 この発明の実施の形態3を示す電動機の軸受
装置の断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態4を示す電動機の軸受
装置の断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態4を示すリングの斜視
図である。
【図8】 この発明の実施の形態5を示す電動機の軸受
装置の断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態6を示す電動機の軸受
装置の断面図である。
【図10】 従来の実施の形態の1例を示す電動機の軸
受装置の断面図である。
【図11】 従来の実施の形態の他の例を示す電動機の
軸受装置の断面図である。
【符号の説明】
13 電動機、14 モータケース、15 軸受支承
部、16 軸挿孔、17軸受当接部、18 絞り部、1
9 固定子、20 巻線、21 軸受、21a回転軸挿
通穴、22 含油部材、22a 繊維状焼結樹脂、23
押えばね、24 カバー、25 軸受部、26 回転
軸、27 回転子、28 ワッシャー、29 止めリン
グ、30 カラー、40 連結穴、44 連結凸部、4
1 油回収カバー、45 軸受カバー、42 軸穴、4
3 油回収部材、46 含油部材、47 オイルスロア
ー、50 軸受凸部、61 リング。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸挿孔を有して一体に形成された軸受支
    承部を設けたモータケースと、前記軸受支承部の内面に
    当接して回転軸を支承するとともに、球状面を介して配
    設された軸受と、前記軸受の周囲に配設された含油部材
    とを備え、 前記含油部材を繊維状樹脂が加熱圧縮により形成された
    繊維状焼結樹脂で形成したことを特徴とする電動機の軸
    受装置。
  2. 【請求項2】 軸挿孔を有して一体に形成された軸受支
    承部を設けたモータケースと、前記軸受支承部の内面に
    当接して回転軸を支承するとともに、球状面を介して配
    設された軸受と、前記軸受の周囲に配設された含油部材
    と、前記含油部材に隣接して前記回転軸を取り囲むよう
    に配設された油回収部材とを備え、 前記油回収部材を繊維状樹脂が加熱圧縮により形成され
    た繊維状焼結樹脂で形成したことを特徴とする電動機の
    軸受装置。
  3. 【請求項3】 軸挿孔を有して一体に形成された軸受支
    承部を設けたモータケースと、前記軸受支承部の内面に
    当接して回転軸を支承するとともに、球状面を介して配
    設された軸受と、前記軸受の周囲に配設された含油部材
    と、前記含油部材に隣接して前記回転軸を取り囲むよう
    に配設された油回収部材とを備え、 前記油回収部材の内面に当接し回転軸を取り囲むように
    配設されたリングを繊維状焼結樹脂で形成したことを特
    徴とする電動機の軸受装置。
  4. 【請求項4】 含油部材と油回収部材を繊維状焼結樹脂
    で一体型に形成したことを特徴とする請求項2記載の電
    動機の軸受装置。
  5. 【請求項5】 含油部材と油回収部材の各々を繊維状焼
    結樹脂で形成したことを特徴とする請求項2記載の電動
    機の軸受装置。
  6. 【請求項6】 油回収部材の一端に含油部材と当接する
    連結凸部を設けたことを特徴とする請求項2記載の電動
    機の軸受装置。
  7. 【請求項7】 油回収部材またはリングの内周に、鍔状
    の油受凸部を形成したことを特徴とする請求項2または
    3記載の電動機の軸受装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7178985B2 (en) 2000-02-24 2007-02-20 Asmo Co., Ltd. Bearing holding structure and motor having same
JP2012167818A (ja) * 2012-04-18 2012-09-06 Mitsubishi Electric Corp 電動機
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