JPH1189055A - グロメット、該グロメットのガラス面への接着方法および接着構造 - Google Patents

グロメット、該グロメットのガラス面への接着方法および接着構造

Info

Publication number
JPH1189055A
JPH1189055A JP9245034A JP24503497A JPH1189055A JP H1189055 A JPH1189055 A JP H1189055A JP 9245034 A JP9245034 A JP 9245034A JP 24503497 A JP24503497 A JP 24503497A JP H1189055 A JPH1189055 A JP H1189055A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
grommet
adhesive
bonding
glass surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9245034A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Kobayashi
功児 小林
Atsushi Fujisawa
厚 藤沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP9245034A priority Critical patent/JPH1189055A/ja
Publication of JPH1189055A publication Critical patent/JPH1189055A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulating Bodies (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 グロメットの接着剤を介してガラス接着面に
接着する場合に、接着力を安定かつ増強させる。 【解決手段】 ガラス2に形成した貫通穴2aに挿通し
て配索する電線にモールド成形したエラストマーあるい
は/及びゴムからなり、上記貫通穴に嵌合係止する係止
部12と、該係止部から屈曲して上記ガラス表面に沿っ
て接着固定する電線挿通部11とを備えたグロメット1
0であって、電線挿通部11のガラス接着面13は、ガ
ラス面に沿った平面とすると共に、該平面の全面より所
要間隔をあけて突出部14を設け、該突出部の先端をガ
ラス面への押圧面とすると共に、突出部の間を接着剤溜
まり部15としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はグロメット、該グロ
メットのガラス面への接着方法および接着構造に関し、
詳しくは、自動車のハッチバッグドアガラスに形成した
貫通穴に単数または複数の電線を挿通して配索する場合
等において、配索する電線にモールド成形して、上記貫
通穴を塞ぐようにガラス面に接着固定するグロメットに
関し、該グロメットのガラス面への接着性能を同時に向
上させるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のハッチバックドアガラス
(以下、ドアガラスと略す)では、リアワイパーや熱線
への電力供給のために、ドアガラスに貫通穴を形成し、
車体のルーフ側から上記ドアガラスの外面へと電線を配
索し、上記貫通穴に電線を通してガラス内面側へと電線
を配索している。
【0003】上記ルーフ側からドアガラスの貫通穴へと
配索する電線はグロメット内を通し、該グロメットに形
成した係止部を上記貫通穴に係止して、貫通穴を密閉す
ることにより室内側への漏水を防止している。さらに、
ルーフ側からドアガラスへ配索する部分は外部に露出し
て浸水が発生するため、電線束にグロメットをモールド
成形して、電線間を通って室内側への浸水が発生するの
を防止している。
【0004】即ち、図6(A)(B)に示すように、撚
線状とした複数の電線wにエラストマーでモールド成形
して、電線挿通部1aと係止部1bとからなるグロメッ
ト1を設けている。該グロメット1の電線挿通部1aの
ガラス接着面1cは所要長さの平面となっている。
【0005】上記電線挿通部1aのガラス接着面1c
は、図7に示すように、ドアガラス2への接着性を高め
るため、予めアルコールで脱脂すると共にプライマー処
理3を施しておく一方、ドアガラス2の接着面にもプラ
イマー処理4を施すと共に、接着剤としてウレタン5を
塗布しておき、図8(A)に示すように、ドアガラス2
の接着面にグロメット1のガラス接着面1cを押し付け
て接着している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにグロメット1の電線挿通部1aを外方から押圧す
ると、図8(B)に示すように、ガラス接着面1cとガ
ラス2の間のウレタン5が流動性を有するため、電線挿
通部1aの両端からはみ出して、ガラス接着面1cとガ
ラス2との間でウレタン5が殆ど残らず、安定した厚さ
の接着層を形成できない不具合がある。その結果、グロ
メット1のドアガラス2への接着力が安定しないと共に
非常に弱い。このことは、長期間、グロメット部の防水
性能を維持することができないという問題を生じる。
【0007】本発明は上記のような事情に鑑みてなされ
たもので、グロメットの電線挿通部のガラス接着面をド
アガラス面との間で所要厚さの接着層を形成して、グロ
メットをドアガラスに確実に接着できるようにし、グロ
メット部の防水性能を長期間維持することを課題として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、請求項1で、ガラスに形成した貫通穴に
挿通して配索する電線にモールド成形したエラストマー
あるいはゴムからなり、上記貫通穴に嵌合係止する係止
部と、該係止部から屈曲して上記ガラス表面に沿って接
着固定する電線挿通部とを備えたグロメットであって、
上記電線挿通部のガラス接着面は、ガラス面に沿った平
面とすると共に、該平面の全面より所要間隔をあけて突
出部を設け、該突出部の先端をガラス面への押圧面とす
ると共に、突出部の間を接着剤溜まり部としていること
を特徴とするグロメットを提供している。
【0009】上記突出部は平面よりストライプ状、格子
状あるいは/および点状に突出し、かつ、該突出部先端
を鋭角状あるいは平面状としている(請求項2)。ま
た、上記突出部を設けていない平面および突出部の表面
をナシ地加工、シボ加工、ローレット加工を施すと、よ
り好ましい。
【0010】さらに、本発明は、請求項3で、請求項1
あるいは請求項2に記載のグロメットを用い、該グロメ
ットの係止部をガラスの貫通穴に挿入係止すると共に、
上記グロメットを接着固定するガラス面に上記突出部の
高さよりも厚く接着剤を塗布しておき、該接着剤塗布面
にグロメットのガラス接着面に当接させた状態でグロメ
ットの電線挿通部をガラス側へ押し、グロメットの突出
部先端をガラス面に圧接させて、各突出部の間で接着剤
を保持した状態で、該接着剤を介してガラス表面に接着
しているグロメットのガラス面への接着方法を提供して
いる。
【0011】さらにまた、本発明は、請求項4におい
て、請求項3の記載の方法によってグロメットがハッチ
バックドアガラスの表面にウレタン樹脂からなる接着剤
で接着されたグロメットのガラス面への接着構造を提供
している。
【0012】上記のように、グロメットの電線挿通部の
ガラス接着面に所要間隔を有する突出部を設けておく
と、接着剤層を介してグロメットをガラス面に押し付け
る時、突出部の先端面がガラス面に当接して、言わば支
持棒の役目をして、突出部の間に挟まれた接着剤が流動
するのを阻止しながら、接着剤をガラス接着面とドアガ
ラス面との間に押圧固着することができ、かつ、各突出
部の間に接着剤が確実に残って、所要厚さの接着剤層を
確保することができる。さらに、突出部を設けているた
め、グロメットのガラス接着面の面積が増大し、接着力
も増すことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。グロメット10の全体的な形状は図
6に示す従来例と同様である。所要の電線wにエラスト
マーによりモールドして一体成形している。該グロメッ
ト10はドアガラス2の外面に沿って接着固定する所要
長さの電線挿通部11の先端より、屈曲させて、ドアガ
ラス2に設けた貫通穴2aに挿入係止する係止部12と
設けている。
【0014】上記電線挿通部11のドアガラス2に沿っ
て接着するガラス接着面13は、基本的にドアガラス2
の面と平行な平面とすると共に、全面に亙って長さ方向
Lに平行で、幅方向Wに所要間隔をあけて凸部からなる
突出部14をストライプ状に突設している。本実施例で
は、幅方向両端を含めて4本の突出部14を設けてい
る。これら突出部14の間の凹部15が樹脂溜まり部と
なるものである。
【0015】上記突出部14を設けたガラス接着面13
は従来と同様にプライマー処理を予め施しておくと共
に、ドアガラス2の接着面2bにもプライマー処理を施
し、所要厚さtでウレタンからなる接着剤20を塗布し
ておく。この接着剤20の厚さtは図3に示すように、
突出部14の高さHよりも大としている。
【0016】上記ドアガラス2に対して、その貫通穴2
aにグロメット10の係止部12を挿入係止した状態
で、ドアガラス2の外面の上記接着剤20を塗布した面
にグロメット10の電線挿通部11のガラス接着面13
をセットする。
【0017】この状態で、電線挿通部11を外方からド
アガラス2側へと押圧すると、まず、ガラス接着面13
から突出した突出部14が接着剤20内に押し込まれ、
該突出部14の先端14aがドアガラス2の接着面2b
に当接する。この突出部14が接着剤20に押し込まれ
る時、突出部14の間の凹部15に当たる接着剤20は
突出部14により遮断されて流動せず、突出部14の間
に確実に接着剤20が残ることとなる。
【0018】上記突出部14の先端14aがドアガラス
2の接着面2bに当接した状態で、グロメット10を押
圧すると、突出部14が言わば支持棒の役目をして、強
い力で押し付けても、接着剤20がガラス接着面13よ
り外部にはみ出すことなく、突出部14に挟まれた凹部
15内で、該凹部15の内面に隙間無く接触して、ガラ
ス接着面13とドアガラス2の接着面2bとを確実に接
着させることができる。なお、使用するウレタンからな
る接着剤20は粘度が高いため、強い力で押圧すること
により、ガラス接着面14と隙間なく接触させることが
できる。
【0019】上記のようにグロメット10の電線挿通部
11をドアガラス2に接着すると、電線挿通部11のガ
ラス接着面13とドアガラス2との接着面2bとの間
に、突出部14の高さHに相当する厚さで確保すること
ができる。即ち、接着層を一定の厚さに保持して、接着
層がない箇所が発生するのを防止できる。さらに、突出
部14を設けることにより接着面積が増大し、その結
果、グロメット10のドアガラス2への接着力を安定さ
せると共に増強することができる。
【0020】グロメット10のガラス接着面13に設け
る突出部14は上記凸形状のストライプに限定されず、
図4(A)に示すように、V字状の突出部14として、
幅方向に波形状に形成してもよい。また、図4(B)に
示すように、突出部14を格子状としてもよく、さら
に、図4(C)(D)に示すように、長さ方向および幅
方向に間隔をあけて点状に角柱、あるいは大円錐状の突
出部14を設けてもよい。さらにまた、図4(E)に示
すようにストライプ状に設けた凸部からなる突出部14
の間の凹部に角柱状の突出部14’を設けてもよい。
【0021】さらに、図5に示すように、ガラス接着面
13の突出部14および平坦部の全表面にナシ地処理3
0を施してもよく、この場合、さらに、接着剤20の接
着力を増すことができる。
【0022】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、グロメットのガラス接着面に突出部を設けて
いるため、接着剤を塗布したガラス面への接着時に、グ
ロメットを押圧した際、突出部の先端がガラス面に圧接
して、これら突出部に挟まれた部分の接着剤の流出を防
止あるいは抑制する。そのため、グロメットを強い力で
押し付けてもガラス面とグロメットのガラス面との間に
接着剤が無くなることがなく、所要以上の厚さに接着剤
層を確保することができる。故に、長期間、グロメット
部の防水性能を維持することが出来る。
【0023】さらに、突出部の表面にも接着剤が接触し
て、接着面積を増大させることができるため、グロメッ
トのガラス面に対する接着力を安定かつ増強することが
できる。
【0024】さらに、電線をモールド成形する時に同時
に上記突出部を成形するだけであるため、コストアップ
にならずに実施することができ、さらに、防水性能維持
期間を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係わるグロメットを示
し、(A)は斜視図、(B)は(A)のB−B線断面図
である。
【図2】 上記電線挿通部の要部拡大斜視図である。
【図3】 (A)(B)は上記グロメットのドアガラス
への接着作動を示すに概略図である。
【図4】 (A)乃至(E)は変形例を示す底面側から
みた斜視図である。
【図5】 他の変形例を示す斜視図である。
【図6】 従来例を示し、(A)は斜視図、(B)は断
面図である。
【図7】 従来のグロメットとガラス面との接着部を示
す拡大断面図である。
【図8】 従来の問題点を示す説明図である。
【符号の説明】
2 ドアガラス 2a 貫通穴 2b 接着面 10 グロメット 11 電線挿通部 12 係止部 13 ガラス接着面 14 突出部 15 凹部(接着剤溜まり部) 20 接着剤

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスに形成した貫通穴に挿通して配索
    する電線にモールド成形したエラストマーあるいはゴム
    からなり、上記貫通穴に嵌合係止する係止部と、該係止
    部から屈曲して上記ガラス表面に沿って接着固定する電
    線挿通部とを備えたグロメットであって、 上記電線挿通部のガラス接着面は、ガラス面に沿った平
    面とすると共に、該平面の全面より所要間隔をあけて突
    出部を設け、該突出部の先端をガラス面への押圧面とす
    ると共に、突出部の間を接着剤溜まり部としていること
    を特徴とするグロメット。
  2. 【請求項2】 上記突出部は平面よりストライプ状、格
    子状あるいは/および点状に突出し、かつ、該突出部先
    端を鋭角状あるいは平面状としている請求項1に記載の
    グロメット。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2に記載のグロ
    メットを用い、該グロメットの係止部をガラスの貫通穴
    に挿入係止すると共に、上記グロメットを接着固定する
    ガラス面に上記突出部の高さよりも厚く接着剤を塗布し
    ておき、該接着剤塗布面にグロメットのガラス接着面に
    当接させた状態でグロメットの電線挿通部をガラス側へ
    押し、グロメットの突出部先端をガラス面に圧接させ
    て、各突出部の間で接着剤を保持した状態で、該接着剤
    を介してガラス表面に接着しているグロメットのガラス
    面への接着方法。
  4. 【請求項4】 請求項3の記載の方法によってグロメッ
    トがハッチバックドアガラスの表面にウレタン樹脂から
    なる接着剤で接着されたグロメットのガラス面への接着
    構造。
JP9245034A 1997-09-10 1997-09-10 グロメット、該グロメットのガラス面への接着方法および接着構造 Withdrawn JPH1189055A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9245034A JPH1189055A (ja) 1997-09-10 1997-09-10 グロメット、該グロメットのガラス面への接着方法および接着構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9245034A JPH1189055A (ja) 1997-09-10 1997-09-10 グロメット、該グロメットのガラス面への接着方法および接着構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1189055A true JPH1189055A (ja) 1999-03-30

Family

ID=17127607

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9245034A Withdrawn JPH1189055A (ja) 1997-09-10 1997-09-10 グロメット、該グロメットのガラス面への接着方法および接着構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1189055A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6737583B2 (en) 2000-05-25 2004-05-18 Yazaki Corporation Grommet and method of producing the same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6737583B2 (en) 2000-05-25 2004-05-18 Yazaki Corporation Grommet and method of producing the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH078313Y2 (ja) 車両用ルーフモールディングとそのクリップ
KR100439159B1 (ko) 몰딩 부착용 클립 및 몰딩 부착구조
JPH1044776A (ja) ドアサッシュモールディングの先端部構造
JPH1189055A (ja) グロメット、該グロメットのガラス面への接着方法および接着構造
JPH06295755A (ja) 接続要素を備えた窓ガラス
JP2002167916A (ja) 軒樋継手
US5931523A (en) Device for enclosing the borders of the windows of motor vehicles
US20100167006A1 (en) Molding
US5793530A (en) Vehicle external rear-view mirror assembly and method for manufacturing same
JPS61132411A (ja) モ−ルデイング
JP3775768B2 (ja) モールディングのジョイント構造
JP3551518B2 (ja) ウエザストリップの取付構造
JPH027085Y2 (ja)
JP2003064833A (ja) 軒樋内継手
JP3881495B2 (ja) 自動車用ウエザーストリップ
KR200141961Y1 (ko) 차량용 클립구조
KR200155386Y1 (ko) 차량의 웨더스트립 이탈방지구조
JPH1178540A (ja) ウェザストリップ
KR200210462Y1 (ko) 자동차의 리어 윈도우 글래스 장착구조
JPS6080947A (ja) ル−フドリツプモ−ルデイング取付構造
JPH06297956A (ja) ウエザストリップの取付構造
JPH08225017A (ja) 自動車の車体への窓ガラスおよびモールの取付方法
JPH10226285A (ja) オーバフェンダ部材へのモールディング装着構造
KR100315746B1 (ko) 차량용 윈드실드 글래스 마운팅 구조
JPH10126928A (ja) 自動車のハッチバックガラスへのワイヤハーネス配索構造

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20041207