JPH1189034A - 送電線引留め用碍子連の引寄せ作業装置 - Google Patents
送電線引留め用碍子連の引寄せ作業装置Info
- Publication number
- JPH1189034A JPH1189034A JP25000697A JP25000697A JPH1189034A JP H1189034 A JPH1189034 A JP H1189034A JP 25000697 A JP25000697 A JP 25000697A JP 25000697 A JP25000697 A JP 25000697A JP H1189034 A JPH1189034 A JP H1189034A
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- pulling
- split wire
- wire
- wheel
- transmission line
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 碍子連を遠隔操作で引き寄せた後、足場の安
定した碍子連上を渡って、送電線の引留作業を行うこ
と。 【解決手段】 延線後の送電線Lを鉄塔Tの碍子連Iに
所定の張力で引き留めるために送電線L,L間を繋ぐ割
ワイヤWから碍子連Iの端部を引寄せ作業装置1で引き
寄せるようにする。鉄塔T上での遠隔操作で牽引装置2
を割ワイヤW上に走行させ、割ワイヤWの端部まで把持
装置2及び引寄せ装置3の一部を移動させる。把持装置
3で割ワイヤWの端部を強固に把持してその位置で固定
する。遠隔位置からの操作で引寄せ装置3の金車39,
41を介して碍子連Iの端部に至る引寄せワイヤ43を
引寄せドラムで巻き取って碍子連Iの端部を金車39に
引き寄せる。
定した碍子連上を渡って、送電線の引留作業を行うこ
と。 【解決手段】 延線後の送電線Lを鉄塔Tの碍子連Iに
所定の張力で引き留めるために送電線L,L間を繋ぐ割
ワイヤWから碍子連Iの端部を引寄せ作業装置1で引き
寄せるようにする。鉄塔T上での遠隔操作で牽引装置2
を割ワイヤW上に走行させ、割ワイヤWの端部まで把持
装置2及び引寄せ装置3の一部を移動させる。把持装置
3で割ワイヤWの端部を強固に把持してその位置で固定
する。遠隔位置からの操作で引寄せ装置3の金車39,
41を介して碍子連Iの端部に至る引寄せワイヤ43を
引寄せドラムで巻き取って碍子連Iの端部を金車39に
引き寄せる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄塔に取り付けら
れた碍子連に送電線を所定の張力で引き留めるために、
延線後の送電線端部に碍子連を引き寄せる引寄せ作業装
置に関するものである。
れた碍子連に送電線を所定の張力で引き留めるために、
延線後の送電線端部に碍子連を引き寄せる引寄せ作業装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】延線直後の送電線は鉄塔近傍において割
ワイヤで仮接続されている。この送電線を鉄塔に取り付
けられた碍子連で引き留めるために、送電線の端部付近
まで碍子連を引き寄せる必要がある。従来、作業者が鉄
塔から割ワイヤ上を渡って送電線端部に一方の金車を取
り付けている。そして、この金車と、予め碍子連端部に
取り付けた他方の金車と、鉄塔上に取り付けたガイド金
車とにワイヤを掛け、地上から巻取りドラムで巻き取っ
て、碍子連端部の金車を送電線端部の金車に接近させる
ことにより碍子連を送電線に引き寄せている。この後、
送電線をカムアロング等の把持装置で把持し、一旦碍子
連と送電線端部の引留クランプとを仮設ロープで繋いで
把持装置及び金車等を撤去し、張力を調整しつつ碍子連
と引留クランプとを接続している。
ワイヤで仮接続されている。この送電線を鉄塔に取り付
けられた碍子連で引き留めるために、送電線の端部付近
まで碍子連を引き寄せる必要がある。従来、作業者が鉄
塔から割ワイヤ上を渡って送電線端部に一方の金車を取
り付けている。そして、この金車と、予め碍子連端部に
取り付けた他方の金車と、鉄塔上に取り付けたガイド金
車とにワイヤを掛け、地上から巻取りドラムで巻き取っ
て、碍子連端部の金車を送電線端部の金車に接近させる
ことにより碍子連を送電線に引き寄せている。この後、
送電線をカムアロング等の把持装置で把持し、一旦碍子
連と送電線端部の引留クランプとを仮設ロープで繋いで
把持装置及び金車等を撤去し、張力を調整しつつ碍子連
と引留クランプとを接続している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の碍子連の引
寄せ手段では、作業者が鉄塔から足場の不安定な割ワイ
ヤを渡って、引寄せ作業に必要な金車及びロープやカム
アロングなどの工具を持ち運ばなければならないため、
高所での難作業となり危険が伴なっている。そこで、本
発明は、碍子連を遠隔操作で簡単に引き寄せた後、足場
の安定した碍子連上を渡って、電線の引留作業を行うこ
とができる送電線引留用碍子連の引寄せ作業装置を提供
することを課題としている。
寄せ手段では、作業者が鉄塔から足場の不安定な割ワイ
ヤを渡って、引寄せ作業に必要な金車及びロープやカム
アロングなどの工具を持ち運ばなければならないため、
高所での難作業となり危険が伴なっている。そこで、本
発明は、碍子連を遠隔操作で簡単に引き寄せた後、足場
の安定した碍子連上を渡って、電線の引留作業を行うこ
とができる送電線引留用碍子連の引寄せ作業装置を提供
することを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、第1の発明においては、延線後の送電線Lを鉄塔T
の碍子連Iに所定の張力で引き留めるために送電線L,
L間を繋ぐ割ワイヤWから碍子連Iの端部を引き寄せる
引寄せ作業装置1において、鉄塔T上での遠隔操作で牽
引装置2を割ワイヤW上に走行させ、割ワイヤWの端部
まで把持装置2及び引寄せ装置3の一部を移動させ、把
持装置3で割ワイヤWの端部を強固に把持してその位置
で固定し、遠隔位置からの操作で引寄せ装置3の金車3
9,41を介して碍子連Iの端部に至る引寄せワイヤ4
3を引寄せドラムで巻き取って碍子連Iの端部を金車3
9に引き寄せるように送電線引留用碍子連の引寄せ作業
装置を構成した。
め、第1の発明においては、延線後の送電線Lを鉄塔T
の碍子連Iに所定の張力で引き留めるために送電線L,
L間を繋ぐ割ワイヤWから碍子連Iの端部を引き寄せる
引寄せ作業装置1において、鉄塔T上での遠隔操作で牽
引装置2を割ワイヤW上に走行させ、割ワイヤWの端部
まで把持装置2及び引寄せ装置3の一部を移動させ、把
持装置3で割ワイヤWの端部を強固に把持してその位置
で固定し、遠隔位置からの操作で引寄せ装置3の金車3
9,41を介して碍子連Iの端部に至る引寄せワイヤ4
3を引寄せドラムで巻き取って碍子連Iの端部を金車3
9に引き寄せるように送電線引留用碍子連の引寄せ作業
装置を構成した。
【0005】第2の発明においては、割ワイヤW上を転
動可能に支持した駆動ローラ9と、この駆動ローラ9に
駆動力を伝達する駆動ドラム11と、この駆動ドラム1
1に掛かる駆動ロープ12と、この駆動ロープ12を遠
隔位置で巻き取る巻取りドラム13とで牽引装置2を構
成し、駆動ドラム13による駆動ロープ12の巻き取り
操作で駆動ローラ9を前進駆動させるようにした。
動可能に支持した駆動ローラ9と、この駆動ローラ9に
駆動力を伝達する駆動ドラム11と、この駆動ドラム1
1に掛かる駆動ロープ12と、この駆動ロープ12を遠
隔位置で巻き取る巻取りドラム13とで牽引装置2を構
成し、駆動ドラム13による駆動ロープ12の巻き取り
操作で駆動ローラ9を前進駆動させるようにした。
【0006】第3の発明においては、割ワイヤWを包囲
する開放可能な枠体19と、割ワイヤWの上部に当接す
るように枠体19に支持した固定挟持片25と、この固
定挟持片25に割ワイヤWを挟んで対向するように位置
する可動挟持片27と、一端部が可動挟持片27を支持
し、中間部を枠体19に回動自在に枢着し、枠体19に
対する回転位置に応じて可動挟持片27の上下位置を変
更可能な回動アーム26と、一端部を可動挟持片27に
枢着して他端部が上下に回動変位可能な支持アーム29
と、この支持アーム29で支持すると共に、連結位置を
支持アーム29の回動範囲に対応して相対変位可能に回
動アーム26を連結し、支持アーム29が上部位置から
下部位置に回転すると、回動アーム26との連結位置が
上部位置に移行して、可動挟持片27を割ワイヤWに押
し当て、さらに碍子連Iの引き寄せ時の張力で回動アー
ム26もろとも回転して可動挟持片27を割ワイヤWに
強く噛ませる張力プレート28と、この支持アーム28
を回動範囲の上部位置でロックし、遠隔操作により解除
して支持アームを下降回転させるロック機構30とから
把持装置3を構成した。
する開放可能な枠体19と、割ワイヤWの上部に当接す
るように枠体19に支持した固定挟持片25と、この固
定挟持片25に割ワイヤWを挟んで対向するように位置
する可動挟持片27と、一端部が可動挟持片27を支持
し、中間部を枠体19に回動自在に枢着し、枠体19に
対する回転位置に応じて可動挟持片27の上下位置を変
更可能な回動アーム26と、一端部を可動挟持片27に
枢着して他端部が上下に回動変位可能な支持アーム29
と、この支持アーム29で支持すると共に、連結位置を
支持アーム29の回動範囲に対応して相対変位可能に回
動アーム26を連結し、支持アーム29が上部位置から
下部位置に回転すると、回動アーム26との連結位置が
上部位置に移行して、可動挟持片27を割ワイヤWに押
し当て、さらに碍子連Iの引き寄せ時の張力で回動アー
ム26もろとも回転して可動挟持片27を割ワイヤWに
強く噛ませる張力プレート28と、この支持アーム28
を回動範囲の上部位置でロックし、遠隔操作により解除
して支持アームを下降回転させるロック機構30とから
把持装置3を構成した。
【0007】第3の発明においては、把持装置3に取り
付けた第1の金車39と、碍子連Iの端部に設けた第2
の金車41と、鉄塔T上に取り付けたガイド金車42
a,42bと、各金車に掛かって巻き取ることにより第
2の金車41を第1の金車39に接近させる引寄せワイ
ヤ43と、この引寄せワイヤ43を地上で巻き取る引寄
せドラムとから引寄せ装置4を構成した。
付けた第1の金車39と、碍子連Iの端部に設けた第2
の金車41と、鉄塔T上に取り付けたガイド金車42
a,42bと、各金車に掛かって巻き取ることにより第
2の金車41を第1の金車39に接近させる引寄せワイ
ヤ43と、この引寄せワイヤ43を地上で巻き取る引寄
せドラムとから引寄せ装置4を構成した。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。図1において、送電鉄塔T上の沿線用金
車Pには、延線後の送電線Lに引留クランプCを介して
接続された割ワイヤWが掛けられている。この割ワイヤ
Wは鉄塔Tの前後において送電線Lの相互間を繋いでい
る。鉄塔Tには送電線Lを引き留めるための碍子連Iが
取り付けられている。この碍子連Iの先端部には耐張装
置Sが設けられている。引寄せ作業装置1は、引留クラ
ンプCに耐張装置Sを接続するために、耐張装置Sを引
留クランプC付近まで引き寄せるものである。この引寄
せ作業装置1は、割ワイヤW上を移動する牽引装置2
と、引留クランプCの近傍で割ワイヤWを把持する把持
装置3と、この把持装置3に耐張装置Sを接近させる引
寄せ装置4とを備えている。
して説明する。図1において、送電鉄塔T上の沿線用金
車Pには、延線後の送電線Lに引留クランプCを介して
接続された割ワイヤWが掛けられている。この割ワイヤ
Wは鉄塔Tの前後において送電線Lの相互間を繋いでい
る。鉄塔Tには送電線Lを引き留めるための碍子連Iが
取り付けられている。この碍子連Iの先端部には耐張装
置Sが設けられている。引寄せ作業装置1は、引留クラ
ンプCに耐張装置Sを接続するために、耐張装置Sを引
留クランプC付近まで引き寄せるものである。この引寄
せ作業装置1は、割ワイヤW上を移動する牽引装置2
と、引留クランプCの近傍で割ワイヤWを把持する把持
装置3と、この把持装置3に耐張装置Sを接近させる引
寄せ装置4とを備えている。
【0009】図2乃至図4に示すように、牽引装置2は
割ワイヤWを包囲するように、結合金具8を介して上フ
レーム6と下フレーム7とが開閉可能に結合されたフレ
ーム5を有する。上フレーム6の進行方向前部には、割
ワイヤW上を転動自在の駆動ローラ9が軸支されてい
る。駆動ローラ9の外周部は、割ワイヤWを受け入れる
ように断面略V字状に切れ込んで形成されている。駆動
ローラ9には、減速機10が隣設されている。減速機1
0は、駆動ローラ9の軸9aに設けられた従動ギヤ10
aと、その上部で従動ギヤ10aに噛み合う減速ギヤ1
0bとで構成されている。減速ギヤ10bは、上フレー
ム6の外側に軸支された駆動ドラム11の軸11a上に
固着されている。駆動ドラム11には、駆動ロープ12
が巻き回されている。この駆動ロープ12はエンドレス
で、図6に示すように、鉄塔T上に設けられた巻取りド
ラム13との間で巡回動する。従って、鉄塔T上で駆動
ロープ12を巻取りドラム13で巻き取って駆動ロープ
12を引くと、駆動ローラ9が回転して割ワイヤW上を
鉄塔Tから離れる方向に移動する。駆動ドラム11から
導出された駆動ロープ12は、上フレーム6の後部外側
に軸支されたガイドローラ14に掛けられ、押圧片15
でガイドローラ14との間に挟み込まれる。上フレーム
6の後部内側には割ワイヤW上を転動自在の支持ローラ
16が軸支されている。支持ローラ16の外周部は、割
ワイヤWを受け入れるように断面略V字状に切れ込んで
形成されている。この支持ローラ16と駆動ローラ9と
の間には、下フレーム7に軸支された摩擦ローラ17が
位置する。摩擦ローラ17の外周部は円弧状に窪んで形
成されている。摩擦ローラ17は割ワイヤWを駆動ロー
ラ9及び支持ローラ16に押し当てて摩擦力を生じる。
支持ローラ16の軸16aには、連結片18により把持
装置3が連結される。
割ワイヤWを包囲するように、結合金具8を介して上フ
レーム6と下フレーム7とが開閉可能に結合されたフレ
ーム5を有する。上フレーム6の進行方向前部には、割
ワイヤW上を転動自在の駆動ローラ9が軸支されてい
る。駆動ローラ9の外周部は、割ワイヤWを受け入れる
ように断面略V字状に切れ込んで形成されている。駆動
ローラ9には、減速機10が隣設されている。減速機1
0は、駆動ローラ9の軸9aに設けられた従動ギヤ10
aと、その上部で従動ギヤ10aに噛み合う減速ギヤ1
0bとで構成されている。減速ギヤ10bは、上フレー
ム6の外側に軸支された駆動ドラム11の軸11a上に
固着されている。駆動ドラム11には、駆動ロープ12
が巻き回されている。この駆動ロープ12はエンドレス
で、図6に示すように、鉄塔T上に設けられた巻取りド
ラム13との間で巡回動する。従って、鉄塔T上で駆動
ロープ12を巻取りドラム13で巻き取って駆動ロープ
12を引くと、駆動ローラ9が回転して割ワイヤW上を
鉄塔Tから離れる方向に移動する。駆動ドラム11から
導出された駆動ロープ12は、上フレーム6の後部外側
に軸支されたガイドローラ14に掛けられ、押圧片15
でガイドローラ14との間に挟み込まれる。上フレーム
6の後部内側には割ワイヤW上を転動自在の支持ローラ
16が軸支されている。支持ローラ16の外周部は、割
ワイヤWを受け入れるように断面略V字状に切れ込んで
形成されている。この支持ローラ16と駆動ローラ9と
の間には、下フレーム7に軸支された摩擦ローラ17が
位置する。摩擦ローラ17の外周部は円弧状に窪んで形
成されている。摩擦ローラ17は割ワイヤWを駆動ロー
ラ9及び支持ローラ16に押し当てて摩擦力を生じる。
支持ローラ16の軸16aには、連結片18により把持
装置3が連結される。
【0010】把持装置3は、割ワイヤWを包囲するよう
に、結合金具22を介して上フレーム20と下フレーム
21とが開閉可能に結合されたフレーム19を備えてい
る。上フレーム20の前部には、左右一対の連結片18
の一端が回動自在に軸支されている。連結片18の他端
はフック状を成し、支持ローラ16の軸16aに掛け止
めるようになっている。上フレーム20の前後には、割
ワイヤW上を転動自在の支持ローラ23,24を有す
る。上フレーム20の前部には後方上部に傾斜した長孔
20aが形成されており、支持ローラ23の軸23aが
これに沿って移動可能である。上フレーム20の内側に
は、割ワイヤWの上部に当接する固定挟持片25が水平
に固着されている。下フレーム21の前部内側には、回
動アーム26が枢着されている。回動アーム26は鉤状
に屈曲しており、角部が下フレーム21に軸着されてい
る。回動アーム26の一端部には枢軸27aにより可動
挟持片27が、他端部には引寄せ装置4に連結される張
力プレート28が枢着されている。可動挟持片27は、
図5に示すように、固定挟持片25と割ワイヤWを上下
に挟むように対向し、回動アーム26の回動に伴って上
下動するようになっている。張力プレート28は略四角
板状を成し、回動アーム26との連結部の移動を許容す
るために長手方向に略円弧状の長孔28aを有する。ま
た、可動挟持片27と張力プレート28とは、支持アー
ム29で連結されている。支持アーム29の一端部は可
動挟持片27と回動アーム26との枢軸27aに軸支さ
れており、他端側はく字状に湾曲しており、その頂部に
係合突起29aを有する。支持アーム29はロック機構
30により上部に固定される。即ち、ロック機構30は
上フレーム20の両側に位置し、一端が支持ローラ23
の軸23aに、他端が上フレーム20の後部に夫々枢着
されている。ロック機構30は前リンク31と後リンク
32とが屈曲回動自在に結合し、後リンク31を上方へ
回転付勢するばね33が上フレーム20との間に係止さ
れている。後リンク32は、ほぼ直角に屈曲しており、
角部が上フレーム20に回動自在に枢着されている。後
リンク32の下端部には、支持アーム29の係合突起2
9aに引っ掛かるフック部32aを有する。下フレーム
21には係合突起29bの移動範囲を規制する長孔21
aを有する。従って、支持アーム29は、長孔21aの
範囲で上下に回動可能である。後リンク32の縦片の中
間部には、図示しないロックピンを挿入するためのピン
孔32bが設けられている。また、上フレーム20には
ピン孔32bに対応するピン孔20bが設けられてい
る。ロックピンには、鉄塔T上で作業者が遠隔操作する
ための操作ロープ34がつながっている。この操作ロー
プ34を引いてピン孔20b,32bからロックピンを
引き抜くと、ばね33により後リンク32が図中時計回
りに回転すると共に軸23aが長孔20aに沿って移動
して係合突起29bとフック部32aが外れ、支持アー
ム29のロックを解除する。また、支持アーム29は押
下げ機構35により下方に押されている。即ち、押下げ
機構35は、一端部が支持アーム29に枢着され、他端
部が下フレーム21に枢軸36aにより枢着されたリン
ク36を備えている。リンク36には、これを下方に回
転付勢するばね37が下フレーム21との間に係止され
ている。枢軸36aには、支持アーム29の移動範囲の
ほぼ下限位置で支持アーム29が当接するようになって
いる。
に、結合金具22を介して上フレーム20と下フレーム
21とが開閉可能に結合されたフレーム19を備えてい
る。上フレーム20の前部には、左右一対の連結片18
の一端が回動自在に軸支されている。連結片18の他端
はフック状を成し、支持ローラ16の軸16aに掛け止
めるようになっている。上フレーム20の前後には、割
ワイヤW上を転動自在の支持ローラ23,24を有す
る。上フレーム20の前部には後方上部に傾斜した長孔
20aが形成されており、支持ローラ23の軸23aが
これに沿って移動可能である。上フレーム20の内側に
は、割ワイヤWの上部に当接する固定挟持片25が水平
に固着されている。下フレーム21の前部内側には、回
動アーム26が枢着されている。回動アーム26は鉤状
に屈曲しており、角部が下フレーム21に軸着されてい
る。回動アーム26の一端部には枢軸27aにより可動
挟持片27が、他端部には引寄せ装置4に連結される張
力プレート28が枢着されている。可動挟持片27は、
図5に示すように、固定挟持片25と割ワイヤWを上下
に挟むように対向し、回動アーム26の回動に伴って上
下動するようになっている。張力プレート28は略四角
板状を成し、回動アーム26との連結部の移動を許容す
るために長手方向に略円弧状の長孔28aを有する。ま
た、可動挟持片27と張力プレート28とは、支持アー
ム29で連結されている。支持アーム29の一端部は可
動挟持片27と回動アーム26との枢軸27aに軸支さ
れており、他端側はく字状に湾曲しており、その頂部に
係合突起29aを有する。支持アーム29はロック機構
30により上部に固定される。即ち、ロック機構30は
上フレーム20の両側に位置し、一端が支持ローラ23
の軸23aに、他端が上フレーム20の後部に夫々枢着
されている。ロック機構30は前リンク31と後リンク
32とが屈曲回動自在に結合し、後リンク31を上方へ
回転付勢するばね33が上フレーム20との間に係止さ
れている。後リンク32は、ほぼ直角に屈曲しており、
角部が上フレーム20に回動自在に枢着されている。後
リンク32の下端部には、支持アーム29の係合突起2
9aに引っ掛かるフック部32aを有する。下フレーム
21には係合突起29bの移動範囲を規制する長孔21
aを有する。従って、支持アーム29は、長孔21aの
範囲で上下に回動可能である。後リンク32の縦片の中
間部には、図示しないロックピンを挿入するためのピン
孔32bが設けられている。また、上フレーム20には
ピン孔32bに対応するピン孔20bが設けられてい
る。ロックピンには、鉄塔T上で作業者が遠隔操作する
ための操作ロープ34がつながっている。この操作ロー
プ34を引いてピン孔20b,32bからロックピンを
引き抜くと、ばね33により後リンク32が図中時計回
りに回転すると共に軸23aが長孔20aに沿って移動
して係合突起29bとフック部32aが外れ、支持アー
ム29のロックを解除する。また、支持アーム29は押
下げ機構35により下方に押されている。即ち、押下げ
機構35は、一端部が支持アーム29に枢着され、他端
部が下フレーム21に枢軸36aにより枢着されたリン
ク36を備えている。リンク36には、これを下方に回
転付勢するばね37が下フレーム21との間に係止され
ている。枢軸36aには、支持アーム29の移動範囲の
ほぼ下限位置で支持アーム29が当接するようになって
いる。
【0011】引寄せ装置4は、把持装置3の張力プレー
ト28にクレビス38を介して取り付けられる飛び金車
39と、耐張装置Sにクレビス40を介して取り付けら
れる飛び金車41と、鉄塔T上に設けられたガイド金車
42a,42bとを備えている。各金車39,41,4
2a,42b間には、引寄せロープ43が掛け回され
る。引寄せロープ43は、地上に設置された図示しない
ウィンチで巻き取られる。即ち、引寄せ装置4は、ウィ
ンチで引寄せロープ43を巻き取っていくと、図1に示
すように、飛び金車39と飛び金車41との距離が縮小
していき両者を接近させる。
ト28にクレビス38を介して取り付けられる飛び金車
39と、耐張装置Sにクレビス40を介して取り付けら
れる飛び金車41と、鉄塔T上に設けられたガイド金車
42a,42bとを備えている。各金車39,41,4
2a,42b間には、引寄せロープ43が掛け回され
る。引寄せロープ43は、地上に設置された図示しない
ウィンチで巻き取られる。即ち、引寄せ装置4は、ウィ
ンチで引寄せロープ43を巻き取っていくと、図1に示
すように、飛び金車39と飛び金車41との距離が縮小
していき両者を接近させる。
【0012】本実施形態の引寄せ作業装置1において
は、送電線Lの延線後、先ず鉄塔T上で割ワイヤWに把
持装置3及びこれに連結した牽引装置2を取り付ける。
牽引装置2においては、図4に示すように、フレーム5
を開放して割ワイヤWを挿入し、ローラ9,16,17
で上下に保持して、フレーム5を閉じる。把持装置3に
おいても、図5に示すように、ほぼ同様にフレーム19
を開放して割ワイヤWを挿入し、挟持片25,27で挟
み込みローラ23,24を載せて割ワイヤWに保持し、
フレーム19を閉じる。そして、把持装置3は、図7に
示すように、支持アーム29を上限位置にセットして、
挟持片25,27間を拡げて割ワイヤWを自由に通過さ
せる間隔に保持しておく。即ち、支持アーム29が下限
位置にある状態で、ロック機構30のばね33を蓄勢し
ながらリンク31,32を押し下げると共に、押下げ機
構35のばね37を蓄勢しながら下限位置にある支持ア
ーム27を押し上げ、支持アーム29の係合突起29a
にフック部32aを引っ掛かけ、ロック孔32b,20
bにロックピンを挿入して支持アーム29を上限位置に
ロックする。
は、送電線Lの延線後、先ず鉄塔T上で割ワイヤWに把
持装置3及びこれに連結した牽引装置2を取り付ける。
牽引装置2においては、図4に示すように、フレーム5
を開放して割ワイヤWを挿入し、ローラ9,16,17
で上下に保持して、フレーム5を閉じる。把持装置3に
おいても、図5に示すように、ほぼ同様にフレーム19
を開放して割ワイヤWを挿入し、挟持片25,27で挟
み込みローラ23,24を載せて割ワイヤWに保持し、
フレーム19を閉じる。そして、把持装置3は、図7に
示すように、支持アーム29を上限位置にセットして、
挟持片25,27間を拡げて割ワイヤWを自由に通過さ
せる間隔に保持しておく。即ち、支持アーム29が下限
位置にある状態で、ロック機構30のばね33を蓄勢し
ながらリンク31,32を押し下げると共に、押下げ機
構35のばね37を蓄勢しながら下限位置にある支持ア
ーム27を押し上げ、支持アーム29の係合突起29a
にフック部32aを引っ掛かけ、ロック孔32b,20
bにロックピンを挿入して支持アーム29を上限位置に
ロックする。
【0013】次に、牽引装置2で割ワイヤW上を送電線
Lの端部近傍まで移動させる。牽引装置2は、図6に示
すように、鉄塔T上で作業者が駆動ロープ12を巻取り
ドラム13で巻き取っていくと、駆動ロープ12が引か
れ、これに応じて駆動ドラム11が駆動ロープ12を送
り出すように回転するので、減速機10を介して駆動ロ
ーラ9が割ワイヤW上を転動し、送電線L側に向かって
移動する。
Lの端部近傍まで移動させる。牽引装置2は、図6に示
すように、鉄塔T上で作業者が駆動ロープ12を巻取り
ドラム13で巻き取っていくと、駆動ロープ12が引か
れ、これに応じて駆動ドラム11が駆動ロープ12を送
り出すように回転するので、減速機10を介して駆動ロ
ーラ9が割ワイヤW上を転動し、送電線L側に向かって
移動する。
【0014】牽引装置2を割ワイヤWの端部のほぼ直前
まで移動させたら停止させ、把持装置3で割ワイヤWを
把持する。把持装置3は、鉄塔T上で操作ロープ34を
引いてロックピンを抜き取ると、ロック機構30及び押
下げ機構35のロックが解除され、挟持片25,27が
割ワイヤWを強く挟み込む。即ち、図8に示すように、
ロック機構30のばね33により後リンク32が図中時
計回りに回転して係合突起29aからフック部32aが
外れる。このとき、前リンク31の端部が長孔20aに
沿って上方に移動してリンク31,32間が屈曲する。
支持アーム29は、これが支持する張力プレート28等
を含む後方部材の自重と押下げ機構35のばね37の付
勢力により枢軸27aを中心に下降回転して、枢軸36
a(長孔21a及びのほぼ下限位置)で停止する。この
とき、張力プレート28が支持アーム29と共に下降
し、同時に張力プレート28が後方部材を含む自重によ
り支持アーム29との連結部29bを中心に図中反時計
方向へ僅かに回転するので、回動アーム26の連結部が
長孔28aに沿って相対的に上昇すると共に、図中反時
計方向に回転して、可動挟持片27を押し上げ、固定挟
持片25と可動挟持片27とで割ワイヤWを挟み込む。
まで移動させたら停止させ、把持装置3で割ワイヤWを
把持する。把持装置3は、鉄塔T上で操作ロープ34を
引いてロックピンを抜き取ると、ロック機構30及び押
下げ機構35のロックが解除され、挟持片25,27が
割ワイヤWを強く挟み込む。即ち、図8に示すように、
ロック機構30のばね33により後リンク32が図中時
計回りに回転して係合突起29aからフック部32aが
外れる。このとき、前リンク31の端部が長孔20aに
沿って上方に移動してリンク31,32間が屈曲する。
支持アーム29は、これが支持する張力プレート28等
を含む後方部材の自重と押下げ機構35のばね37の付
勢力により枢軸27aを中心に下降回転して、枢軸36
a(長孔21a及びのほぼ下限位置)で停止する。この
とき、張力プレート28が支持アーム29と共に下降
し、同時に張力プレート28が後方部材を含む自重によ
り支持アーム29との連結部29bを中心に図中反時計
方向へ僅かに回転するので、回動アーム26の連結部が
長孔28aに沿って相対的に上昇すると共に、図中反時
計方向に回転して、可動挟持片27を押し上げ、固定挟
持片25と可動挟持片27とで割ワイヤWを挟み込む。
【0015】把持装置3で割ワイヤWを把持したら、引
寄せ装置4を操作して碍子連Iの先端部の耐張装置Sを
把持装置3に引き寄せる。引寄せ装置4は、地上におい
てウィンチで引寄せロープ43を巻き取っていくと、飛
び金車39,41の相互間が縮小する。飛び金車39に
金車41が接近して把持装置3に割ワイヤWの延長方向
の張力がかかると、図9に示すように、回動アーム26
の枢着点が張力プレート28の長孔28aのほぼ上端縁
に位置し、回動アーム26及び支持アーム29と張力プ
レート28との相対的位置関係が固定されると共に、可
動挟持片27を割ワイヤWに強く押し付ける。さらに張
力がかかると、図10に示すように、可動挟持片27の
前端で割ワイヤWが上方に屈曲して回動アーム26、支
持アーム29及び張力プレート28がフレーム19と一
体に上方に回転する。このとき、可動挟持片27は回動
アーム26に押されて割ワイヤWをさらに強く押し付け
る。従って、挟持片25,27と割ワイヤWとの滑りに
対する大きな摩擦力が生じて、把持装置3は割ワイヤW
を確実に把持する。
寄せ装置4を操作して碍子連Iの先端部の耐張装置Sを
把持装置3に引き寄せる。引寄せ装置4は、地上におい
てウィンチで引寄せロープ43を巻き取っていくと、飛
び金車39,41の相互間が縮小する。飛び金車39に
金車41が接近して把持装置3に割ワイヤWの延長方向
の張力がかかると、図9に示すように、回動アーム26
の枢着点が張力プレート28の長孔28aのほぼ上端縁
に位置し、回動アーム26及び支持アーム29と張力プ
レート28との相対的位置関係が固定されると共に、可
動挟持片27を割ワイヤWに強く押し付ける。さらに張
力がかかると、図10に示すように、可動挟持片27の
前端で割ワイヤWが上方に屈曲して回動アーム26、支
持アーム29及び張力プレート28がフレーム19と一
体に上方に回転する。このとき、可動挟持片27は回動
アーム26に押されて割ワイヤWをさらに強く押し付け
る。従って、挟持片25,27と割ワイヤWとの滑りに
対する大きな摩擦力が生じて、把持装置3は割ワイヤW
を確実に把持する。
【0016】この状態では碍子連Iが割ワイヤWのほぼ
延長方向に沿うので、作業者は碍子連I上を比較的容易
に渡ることができる。そして、図11に示すように、一
旦耐張装置Sと引留クランプCとの間にレバーブロック
Bを介設したワイヤロープRを接続して、牽引装置2、
把持装置3及び引寄せ装置4を撤去する。しかる後、所
定の張力で耐張装置Sを引留クランプCに接続する。
延長方向に沿うので、作業者は碍子連I上を比較的容易
に渡ることができる。そして、図11に示すように、一
旦耐張装置Sと引留クランプCとの間にレバーブロック
Bを介設したワイヤロープRを接続して、牽引装置2、
把持装置3及び引寄せ装置4を撤去する。しかる後、所
定の張力で耐張装置Sを引留クランプCに接続する。
【0017】なお、牽引装置2は、図1に示すように、
送電線Lの径間に高低差があっても、ローラ9,16,
17で割ワイヤWを確実に保持するので、割ワイヤW上
を移動できる。
送電線Lの径間に高低差があっても、ローラ9,16,
17で割ワイヤWを確実に保持するので、割ワイヤW上
を移動できる。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、延線
後の送電線Lを鉄塔Tの碍子連Iに所定の張力で引き留
めるために送電線L,L間を繋ぐ割ワイヤWから碍子連
Iの端部を引き寄せる引寄せ作業装置1において、鉄塔
T上での遠隔操作で牽引装置2を割ワイヤW上で走行さ
せ、割ワイヤWの端部まで把持装置2及び引寄せ装置3
の一部を移動し、把持装置3で割ワイヤWの端部を強固
に把持してその位置で固定し、遠隔位置からの操作で引
寄せ装置3の金車39,41を介して碍子連Iの端部に
至る引寄せワイヤ43を引寄せドラムで巻き取って碍子
連Iの端部を金車39に引き寄せるように送電線引留用
碍子連の引寄せ作業装置を構成したため、作業者が遠隔
操作で簡単に碍子連を送電線端部付近まで引き寄せるこ
とができるし、鉄塔から比較的渡りやすい碍子連上を移
動することができ、しかも引き寄せ作業に必要な工具類
を持たずに引留作業位置まで移動できるので、高所で安
全に送電線と碍子連との接続作業を行うことができると
いう効果を有する。
後の送電線Lを鉄塔Tの碍子連Iに所定の張力で引き留
めるために送電線L,L間を繋ぐ割ワイヤWから碍子連
Iの端部を引き寄せる引寄せ作業装置1において、鉄塔
T上での遠隔操作で牽引装置2を割ワイヤW上で走行さ
せ、割ワイヤWの端部まで把持装置2及び引寄せ装置3
の一部を移動し、把持装置3で割ワイヤWの端部を強固
に把持してその位置で固定し、遠隔位置からの操作で引
寄せ装置3の金車39,41を介して碍子連Iの端部に
至る引寄せワイヤ43を引寄せドラムで巻き取って碍子
連Iの端部を金車39に引き寄せるように送電線引留用
碍子連の引寄せ作業装置を構成したため、作業者が遠隔
操作で簡単に碍子連を送電線端部付近まで引き寄せるこ
とができるし、鉄塔から比較的渡りやすい碍子連上を移
動することができ、しかも引き寄せ作業に必要な工具類
を持たずに引留作業位置まで移動できるので、高所で安
全に送電線と碍子連との接続作業を行うことができると
いう効果を有する。
【図1】本発明に係る引寄せ作業装置の概略的側面図で
ある。
ある。
【図2】引寄せ装置の側面図である。
【図3】引寄せ装置の平面図である。
【図4】フレームを解放した状態の牽引装置の正面図で
ある。
ある。
【図5】フレームを解放した状態の把持装置の正面図で
ある。
ある。
【図6】移動時の牽引装置の側面図である。
【図7】ロックした状態の把持装置の側面図である。
【図8】ロックを解除した状態の把持装置の側面図であ
る。
る。
【図9】張力がかかった状態の把持装置の側面図であ
る。
る。
【図10】強い張力がかかった状態の把持装置の側面図
である。
である。
【図11】引き寄せた状態の引寄せ装置の側面図であ
る。
る。
1 引寄せ作業装置 2 牽引装置 3 把持装置 4 引寄せ装置 9 駆動ローラ 11 駆動ドラム 12 駆動ロープ 13 巻取りドラム 20b ピン孔 21a 長孔 25 固定挟持片 26 回動アーム 27 可動挟持片 28 張力プレート 28a 長孔 29 支持アーム 29a 係合突起 30 ロック機構 32b ピン孔 34 操作ロープ 35 押下げ機構 39 飛び金車 41 飛び金車 43 引寄せロープ T 鉄塔 P 沿線用金車 L 送電線 C 引留クランプ W 割ワイヤ I 碍子連 S 耐張装置
Claims (4)
- 【請求項1】 延線後の送電線を鉄塔の碍子連に所定の
張力で引き留めるために送電線間を繋ぐ割ワイヤから碍
子連の端部を引き寄せる引寄せ作業装置において、 前記鉄塔上での遠隔操作で割ワイヤ上を走行し、割ワイ
ヤの端部まで移動する牽引装置と、 この牽引装置に牽引され、割ワイヤの端部を強固に把持
してその位置で固定する把持装置と、 前記牽引装置により牽引され、前記把持装置により固定
された位置において、遠隔位置からの操作により碍子連
の端部を引き寄せる引寄せ装置であって、前記牽引装置
により牽引される金車と、この金車を介して碍子連の端
部に至る引寄せワイヤと、この引寄せワイヤを遠隔位置
で巻き取って碍子連の端部を金車に引き寄せる引寄せド
ラムとを有するものとを具備することを特徴とする送電
線引留用碍子連の引寄せ作業装置。 - 【請求項2】 前記牽引装置は、割ワイヤ上を転動可能
に支持された駆動ローラと、この駆動ローラに駆動力を
伝達する駆動ドラムと、この駆動ドラムに掛かる駆動ロ
ープと、この駆動ロープを遠隔位置で巻き取る巻取りド
ラムとを具備し、この駆動ドラムによる駆動ロープの巻
き取り操作により駆動ローラを前進駆動することを特徴
とする請求項1に記載の送電線引留具の引寄せ装置。 - 【請求項3】 前記把持装置は、前記割ワイヤを包囲す
ることができる開放可能な枠体と、 この枠体に支持され、割ワイヤの上部に当接する固定挟
持片と、 この固定挟持片に割ワイヤを挟んで対向するように位置
する可動挟持片と、 一端部が可動挟持片を支持し、中間部が枠体に回動自在
に枢着され、枠体に対する回転位置に応じて可動挟持片
の上下位置を変更可能な回動アームと、 一端部が前記可動挟持片に枢着されて他端部が上下に回
動変位可能な支持アームと、 この支持アームに支持されると共に、前記回動アームが
連結位置を支持アームの回動範囲に対応して相対変位可
能に連結され、支持アームが上部位置から下部位置に回
転すると、回動アームとの連結位置が上部位置に移行し
て、可動挟持片を割ワイヤに押し当て、さらに前記碍子
連の引き寄せ時の張力で回動アームもろとも回転して可
動挟持片を割ワイヤに強く噛ませる張力プレートと、 この支持アームを回動範囲の上部位置でロックし、遠隔
操作により解除して支持アームを下降回転させるロック
機構とを具備することを特徴とする請求項1に記載の送
電線引留用碍子連の引寄せ作業装置。 - 【請求項4】 前記引寄せ装置は、前記把持装置に取り
付けられた第1の金車と、 前記碍子連の端部に設けらけられた第2の金車と、 鉄塔上に取り付けられたガイド金車と、 各金車に掛かって巻き取られることにより第2の金車を
第1の金車に接近させる引寄せワイヤと、 この引寄せワイヤを地上で巻き取る引寄せドラムとを具
備することを特徴とする請求項1に記載の送電線引留用
碍子連の引寄せ作業装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25000697A JPH1189034A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 送電線引留め用碍子連の引寄せ作業装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25000697A JPH1189034A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 送電線引留め用碍子連の引寄せ作業装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1189034A true JPH1189034A (ja) | 1999-03-30 |
Family
ID=17201452
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25000697A Pending JPH1189034A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 送電線引留め用碍子連の引寄せ作業装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1189034A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101328378B1 (ko) * | 2013-04-16 | 2013-11-13 | (주)한백 | 장력 측정형 휴대용 윈치를 이용한 송전선로 긴선 공법 |
-
1997
- 1997-08-29 JP JP25000697A patent/JPH1189034A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101328378B1 (ko) * | 2013-04-16 | 2013-11-13 | (주)한백 | 장력 측정형 휴대용 윈치를 이용한 송전선로 긴선 공법 |
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