JPH1188794A - 画像位置制御装置及び方法 - Google Patents

画像位置制御装置及び方法

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JPH1188794A
JPH1188794A JP9239369A JP23936997A JPH1188794A JP H1188794 A JPH1188794 A JP H1188794A JP 9239369 A JP9239369 A JP 9239369A JP 23936997 A JP23936997 A JP 23936997A JP H1188794 A JPH1188794 A JP H1188794A
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image
aspect ratio
center position
motion
screen
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JP9239369A
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Hisami Hinako
久美 日名子
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画面と画像のアスペクト比の違いによる違和
感を低減する。 【解決手段】 現在の映像信号と直前の映像信号の比較
を行ない(S002)、動き量に応じた画像の中心位置を検
出する(S003)。そして、画像中心位置の画面中心位置
に対する位置を判別し(S004)、画像中心位置が画面中
心位置よりも上方である場合は、さらに画像中心位置が
所定の位置よりも上方であるか否かを判別し(S005)、
上方である場合は映像信号の読み出しの始点を第1番目
の走査線として終点を設定する(S006)。また、下方で
ある場合は、画像中心位置に応じて始点及び終点を設定
する(S007)。また、画像中心位置が画面中心位置より
も下方に位置していると判別した場合は、さらに画像中
心位置が所定の位置よりも下方であるか否かを判別し
(S010)、所定の位置よりも下方である場合は、読み出
しの終点を第525番目の走査線として始点を設定する
(S011)。また、上方である場合は画像中心位置に応じ
て読みだしの始点及び終点を設定する(S012)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力された画像デ
ータにおける動きの激しい部分を検出して、その部分が
画面の中央部分に一致または近づくように制御する画像
位置制御装置及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近では、例えば16:9アスペクト比
のワイド画面の表示部を有したテレビジョン受像機など
のモニタ装置が知られている。このようなモニタ装置を
用いて、例えばワイド画面に対応したハイビジョン方式
の放送番組などを視聴すると、迫力があり臨場感が得ら
れる画像を楽しむことができる。
【0003】また、このようなモニタ装置に例えば現行
のNTSC(National TelevisionSystem Committee)
方式の4:3アスペクト比の画像を表示することも可能
とされている。この場合、例えば放送局や他の映像機器
から供給される画像(以下、本明細書では4:3アスペ
クト比の画像を標準画像という)のサイズと表示画面の
サイズが異なるので、画像サイズのサイズを引き延ばし
または縮小を行なうか、或いは画像の一部を選択的に表
示画面に映し出すことができるようにされている。
【0004】図8は標準画像の表示イメージを説明する
摸式図であり、この図に示されている標準画像を例えば
4:3アスペクト比の表示手段によって構成されている
モニタ装置に表示すると、全画像領域がそのまま表示さ
れることになる。標準画像70としては例えば一人のバ
スケットボールプレーヤ(以下、単にプレーヤという)
71がシュートを行ないボール72がゴール73に到達
するまでの経過を示すものとされている。したがって、
ボール72は時間の経過とともに破線矢印方向に移動す
るようになる。
【0005】ところで16:9アスペクト比の表示画面
に標準画像70を表示する場合には、例えば図9(a)
(b)に示されているようなる。図9(a)は、例えば
標準画像70の水平方向を縮小して、その両側にマスク
Mを施すことによって16:9アスペクト比の画像80
aを形成している。この画像80aは標準画像70が縮
小されるが画像全体を映し出すことが可能である。
【0006】図9(b)は、標準画像70を垂直方向に
拡大するズームモードとして、その水平方向が16:9
アスペクト比の表示画面の水平方向との長さがほぼ一致
するようにして画像80bを形成している。この場合、
破線で示されている例えば標準画像70の上端部分及び
/または下端部分は表示されないことになるが、比較的
大きな画像を表示することができる利点がある。さら
に、前記上端部分、下端部分を見たい場合は、ユーザの
マニュアル操作によって標準画像70を矢印Vu、矢印
Vd方向にスクロールさせることにより選択的に所望す
る部分を表示することが可能とされている。
【0007】また、図示は省略するが、ズームモードと
しては図9(b)に示した状態で特に上下の端部を垂直
方向に縮小して、標準画像70全てを表示することも知
られている。各種ズームモードは供給される標準画像7
0画像の種類(例えばノーマルの4:3画像や、ビスタ
サイズ、シネスコープサイズ等のように、画像の上下端
部に黒帯が施されている4:3画像)に応じて選択する
ことにより、良好なモニタ状態を得ることができる。な
お、図9(a)(b)で説明した標準画像70を16:
9アスペクト比に変換して映し出される画像80a、8
0bを、標準画像70に対して処理画像という。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図9(b)
で説明したようにズームモードによって処理画像80b
を形成して表示する場合、例えばオート設定モードとマ
ニュアル設定モードを選択することが可能とされてい
る。オート設定モードを選択すると、モニタ装置に対し
て供給される標準画像70の種類に応じてズーム形態が
自動的に選択されるようになる。すなわち、ユーザは標
準画像70の種類が変わった場合でも、その都度ズーム
モードを選択する必要がなくなる。これにより、自動的
に標準画像の中心が画面の中心となるように処理画像8
0bが形成されることになる。しかし、この場合画像の
内容に関係無く標準画像の中心が画像の中心とされてし
まうので、ユーザが最も注目している例えばボール72
が図示されているように画面の上端付近に位置するか、
または図示は省略するが場合によってはボール72が有
効画像領域の外側となりカットされてしまう場合があ
る。
【0009】また、先に述べたようにユーザのマニュア
ル操作によって画像をスクロールさせて所望する部分を
画面の中心に一致または近づけるように設定することは
できるが、一度設定されると次に設定が行なわれるまで
その状態で固定されてしまうので、その後に映し出され
る画像がかえって見づらくなる場合がある。さらに、画
像の動きに合わせてその都度画像の表示部分の設定を行
なうことは煩わしいものがあり、落ち着いて画像を見る
ことが困難になるという問題がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を解決するために、第一のアスペクト比とされる連続
した画像をフレーム毎に比較して画像の動きを検出する
比較手段と、前記画像の動きの中から所定量以上の動き
を検出するとともに、この動きの軌跡を検出する画像動
き検出手段と、前記動きの軌跡が中心に近づくようにし
て第二のアスペクト比とされる画像を形成する画像処理
手段を備えて画像位置制御装置を構成する。
【0011】また、画像位置制御方法としては、第一の
アスペクト比とされる連続した画像をフレーム毎に比較
して画像の動きを検出して、該画像の動きの中から所定
量以上の動きを検出するとともに該動きの軌跡を検出
し、該動きの軌跡が中心に近づくるようにして第二のア
スペクト比とされる画像を生成するようにする。
【0012】本発明によれば、モニタ装置の画面のアス
ペクト比と異なったアスペクト比の画像が供給された場
合でも、画像の表示位置などのわずらわしい設定操作を
その都度行わずに、快適な画像をモニタすることができ
るようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を例えばモニタ装置
とされるNTSC方式に対応しているテレビジョン受像
機に適用した場合の実施の形態を説明する。図1はテレ
ビジョン受像機0の特に映像信号処理系の一部回路ブロ
ックを示す図である。チューナ1は例えばBSチュー
ナ、CSチューナ、U/Vチューナなどによって構成さ
れ、アンテナAで受信した放送電波から所望のチャンネ
ルの受信信号を選択する。チューナ1で選択される受信
信号は、チューナ1で選択された受信信号は映像中間周
波増幅部(VIF・・・Video Intermediate Frequenc
y)2、スイッチ3を介してスクロール処理部4に供給
される。スイッチ3はチューナ1で選択され映像中間周
波増幅部2を介して入力された映像信号と、外部入力端
子t1、t2に接続される図示していない外部入力機器
(例えばビデオテープレコーダ、レーザディスクプレー
ヤなどのAV(Audio Visual)機器、またはゲーム機器
など・・・図示せず)から供給される映像信号を選択し
てスクロール処理部4に供給している。
【0014】スクロール処理部4は、スイッチ3で選択
された標準画像の映像信号において、動きの大きい部分
を検出するとともに、その部分が画像の中心部分に一致
または近づけるようにされている処理画像の映像信号を
生成する。なお、スクロール処理部4の構成例に関して
は後で図2で詳しく説明する。
【0015】映像信号処理部5はスクロール処理部4か
ら出力される16:9アスペクト比とされる映像信号に
対して、色信号の分離、色差信号の形成、同期信号の抽
出などの各種信号処理を行いRGB各色の映像信号を1
6:9アスペクト比で形成されている例えばCRT(Ca
thode Ray Tube)などによって構成されている表示部7
に供給する。また、ここで抽出された同期信号は偏向制
御部9及び制御部6に供給される。制御部6は図示して
いないリモートコントロール装置などのコマンド入力手
段から出力されるコマンドを受光部8を介して入力し、
チューナ1の選局、スイッチ3の切替え、またはスクロ
ール処理部4、映像信号処理部5などにおける各種画質
調整などの制御を行うようにされている。
【0016】偏向制御部9は制御部6から出力される動
作クロックに基づいて、水平周期のタイミングで水平偏
向信号を形成して表示部7のネック部分に取付けられて
いる偏向ヨーク10に供給する。これによって、チュー
ナ1、または外部入力機器から供給される画像を表示部
7で映し出すことができるようになる。
【0017】図2はスクロール処理部4の構成例を説明
するブロック図である。スイッチ3で選択された映像信
号はラッチ回路21に供給される。このラッチ回路21
は後述するアスペクト比変換部26に対して前記映像信
号をスルー出力するとともに、例えば1フィールド期間
保持した映像信号をバッファメモリ22に供給する。比
較器23はラッチ回路21から出力される現在の映像信
号と、バッファメモリ22から出力される例えば1フィ
ールド(または1フレーム)前の映像信号を比較して、
これらの連続した画像の変化を検出して、フレーム間の
画像の動き量を画像中心検出部24に供給する。
【0018】画像動き検出部24は比較器23から供給
される画像の動き量から、例えば動きの変化が一番大き
い移動体を検出するとともに、その移動体が移動してい
る軌跡の中間点を検出してメモリ制御部25に供給す
る。メモリ制御部25は画像動き検出部24からの中間
点情報に基づいて、画像処理部26に対して表示部7に
映し出す処理画像を生成する処理を実行させる制御を行
なう。画像処理部26は、例えば4:3アスペクト比の
映像信号を例えば1フレーム分格納することができるフ
レームメモリ、水平ライン補間部、スクロール制御部な
どによって構成され、メモリ制御部25の指示に基づい
て、ラッチ回路21から供給される例えば4:3アスペ
クト比の映像信号を16:9アスペクト比の映像信号と
して図1に示した映像信号処理部5に供給する。
【0019】4:3アスペクト比を標準画像として1
6:9アスペクト比の画面に映し出すための画像処理
は、偏向系の制御を行なう場合と、フレームメモリを使
用した画像処理(スクロール処理)を適用する場合があ
るが、以下、画像処理部26に設けられているフレーム
メモリによってスクロール処理が行なわれる場合につい
て説明する。
【0020】図3は4:3アスペクト比の標準画像を1
6:9アスペクト比の処理画像として映し出すためのス
クロール処理の概要を摸式的に示す図である。例えば図
3(a)に示されているように、前記フレームメモリに
例えば525本の走査線E1〜E525からなる画像を
形成することができる標準画像の映像信号が格納され
る。そして、メモリ制御部25の制御によって、画像中
心検出部24によって検出された中間点情報に対応した
走査線を画像中心位置CEとして、上方及び下方に対し
て所定の本数の走査線に対応した映像信号の読みだし点
が設定される。すなわち、525本の走査線の中から始
点n1から終点n2として示されている範囲の映像信号
を抽出して読み出すことにより、図3(b)に示されて
いるように、画像中心位置CEが、実際に画面上に表示
される際の画面中心位置CGとをほぼ一致させた16:
9アスペクト比を有する処理画像を形成することができ
るようになる。
【0021】このとき、フィールドメモリ上では始点n
1から終点n2までの走査線数は、規定の525本を満
たしていないので、読み出しを行なうとともに所要の走
査線補間処理によって走査線G1〜G525を生成する
ようにする。すなわち、前記フレームメモリ内において
始点n1に対応した走査線が例えば走査線G1に対応
し、終点n2に対応した走査線が走査線G525となる
ように16:9アスペクト比の画像を形成する映像信号
が生成されるようになる。
【0022】このようにして、前記中間点情報に基づい
て画像中心位置CEを設定して、さらに画像中心位置C
Eに基づいて始点n1及び終点n2を設定して映像信号
の読み出しを行なうことにより、画像中心位置CEと画
面中心位置CGがほぼ一致した、すなわち、動きの大き
い部分が画面中心位置CGに対応した画像を形成する映
像信号を形成することができるようになる。
【0023】同様にして、画像中心位置CEの検出位置
が標準画像の上方または下方とされることにより、その
位置に応じて始点n1及び終点n2も上方または下方に
移動して設定される。例えば図3(c)に示されている
ように、画像のやや上方部分に画像中心位置CE2が検
出された場合は、この点に対応した走査線を中心として
始点n1及び終点n2が設定される。図示している例で
は、第1番目の走査線E1が始点n1に対応し、この始
点n1から終点n2のまでの走査線に対応した映像信号
の読み出しを行う。これにより、例えば図3(d)に示
されているように、画像中心位置CEと画面中心位置C
Gがほぼ一致した、すなわち、動きの大きい部分が画面
中心位置CGに対応した画像を表示することができるよ
うになる。つまり、画像中心位置CEが画像の中心部分
よりも上方に移動した場合は、図3(a)と図3(c)
に示した範囲で始点n1と終点n2が設定される。
【0024】ただし、図3(c)に示したよりも上方で
画像中心位置CEが検出された場合は、走査線E1より
も上方には映像信号が存在しないので、その位置を中心
として設定される始点n1乃至終点n2の範囲内では、
規定される所定数の走査線を読み出すことが不可能とな
り、画面の上端部の画像が欠落して黒帯が生じることに
なってしまう。そこで、このような場合は、メモリ制御
部25において始点n1を走査線E1として設定し、さ
らに始点n1に対応して規定数の走査線を読み出すこと
ができるように終点n2を設定して読みだし制御を行な
うようにする。これにより、画像中心位置CEと画面中
心位置CGが必ずしも近づかない場合もあるが、画面上
における画像の欠落を防止することができるようにな
る。
【0025】また、例えば図3(e)に示されているよ
うに、画像のやや下方部分に画像中心位置CE3が検出
された場合は、この点に対応した走査線を中心として始
点n1及び終点n2が設定される。図示している例で
は、第525番目の走査線E525が終点n2に対応
し、始点n1から終点n2のまでの走査線に対応した映
像信号の読み出しを行う。これにより、例えば図3
(f)に示されているように、画像中心位置CEと画面
中心位置CGが一致または近づいた画像を表示すること
ができるようになる。つまり、画像中心位置CEが画像
の中心部分よりも下方に移動した場合は、図3(a)と
図3(e)に示した範囲で始点n1と終点n2が設定さ
れる。
【0026】なお、図3(e)に示したよりも下方で画
像中心位置CEが検出された場合は、走査線E525よ
りも下方には映像信号が存在しないことから、図3
(c)で説明した場合と同様の理由で、画面の下端部の
画像が欠落して黒帯が生じることになってしまう。そこ
で、この場合も、メモリ制御部25において先ず終点n
2を走査線E525として設定して、さらに終点n2に
対応して規定の走査線数を満たすように始点n1を設定
して読みだし制御を行なうようにする。
【0027】本発明ではこのようなスクロール処理を、
例えばボールなどの動きの大きい対象物を検出して、リ
アルタイムで画像中心位置CEを検出することにより、
ユーザが一番観たいとされる動きの大きい部分を、常に
画面の中央部分付近で観ることができるようになる。
【0028】次に、実際に4:3アスペクト比の画面上
に映し出される画像を例に挙げて説明する。まず図4
(a)(b)(c)にしたがい標準画像について説明す
る。これらの図に示されている標準画像40において、
プレーヤ41、ボール42、ゴール43は、それぞれ図
9で説明した標準画像70における、プレーヤ71、ボ
ール72、ゴール73に対応している。なお、図4
(a)(b)は時間的に連続した画像として示されてお
り、特にボール42の移動量を説明するものである。
【0029】図4(a)に示されているようにプレーヤ
41がシュートを打ち、ボール42がa点から波線矢印
で示されているように例えば上方に移動して、例えば図
4(b)に示されているようにb点にまで達したとす
る。この場合、比較器23では図4(a)に示す標準画
像40と図4(b)に示す標準画像40が比較され、ボ
ール42の移動量が最大であると判別される。このと
き、ボール42は図4(c)に示されているように、a
点からb点を波線矢印で示されている軌跡で移動するこ
とになる。次に、画像中心検出部24では前記軌跡の中
心を検出することになるが、この図に示す例では、波線
矢印上においてa点からb点の中間部分となる位置を画
像中心位置CEとして設定する。
【0030】例えば、図4(b)に示した標準画像40
に対してスクロール処理を行わずに、そのまま表示部7
の画面上に表示すると、図5(a)に示されているよう
になる。この図では、標準画像40の中心が画面50の
中心とされているので、ボール42が画面50の上端部
付近に表示されるようになる。そこで、スクロール処理
を行うことにより、ボール42の軌跡の画像中心位置C
Eと画面50の画面中心位置CGを一致させるようにす
ることで、画面50に表示される処理画像としては、図
5(b)に示されているようになる。
【0031】図5(b)は画像中心位置CEと画面50
の画面中心位置CGが一致しているため、ボール42が
画面の中央付近に表示されるようになる。つまり、スク
ロール処理を行うことにより、ユーザが一番観たいとさ
れているボール42の表示位置が自動的に画面50の中
央付近に移動するため、ボール42を中心とした見やす
い画像を得ることができるようになるとともに、画面内
における視線の移動を低減することができる。
【0032】次に、図6に示すフローチャートにしたが
い、スクロール処理を行う場合のスクロール処理部4の
処理動作を説明する。まず、ラッチ回路21に映像信号
を読み込んで、さらにこの映像信号を例えば1フィール
ド期間保持した後にバッファメモリ25に格納する(S0
01)。そして、ラッチ回路21からスルー出力される映
像信号と、バッファメモリ22に格納された映像信号の
比較を行ない(S002)、ここでの比較結果から入力され
た映像信号からなる画像の中心位置を検出する(S00
3)。
【0033】画像中心位置が検出されると、その画像中
心位置が画面中心位置よりも上方に位置しているか、ま
たは下方に位置しているかの判別を行なう(S004)。そ
して、画像中心位置が画面中心位置よりも上方に位置し
ていると判別した場合は、さらに画像中心位置が所定の
位置よりも上方であるか否かを判別する(S005)。ここ
で、画像中心位置が前記所定の位置よりも上方であると
判別した場合は、ラッチ回路21からスルー出力されア
スペクト比変換部26のフレームメモリに格納されてい
る映像信号の読み出しの始点を例えば第1番目の走査線
として設定し、これに応じて終点を設定する(S006)。
また、画像中心位置が所定の位置よりも下方であると判
別した場合は、画像中心位置に応じて読みだしの始点及
び終点を設定する(S007)。
【0034】このようにして、フレームメモリの読み出
しの始点と終点を設定した後、映像信号の読みだし処理
を行ない(S008)、さらに、読み出された映像信号に対
して水平ライン補間処理を行なう(S009)。
【0035】また、ステップS004で、画像中心位置が画
面中心位置よりも下方に位置していると判別した場合
は、さらに画像中心位置が所定の位置よりも下方である
か否かを判別する(S010)。ここで、画像中心位置が前
記所定の位置よりも下方であると判別した場合は、読み
出しの終点を例えば第525番目の走査線として設定
し、これに応じて始点を設定する(S011)。また、画像
中心位置が所定の位置よりも上方であると判別した場合
は、画像中心位置に応じて読みだしの始点及び終点を設
定する(S012)。さらに、この後、ステップS008及びス
テップS009において映像信号の読みだし処理、及び水平
ライン補間処理を行なう。
【0036】これにより、画像中心位置が画面中心位置
に対応した例えば16:9アスペクト比の処理画像を生
成することができるようになる。
【0037】なお、本実施の形態では、スクロール処理
部4をモニタ装置内に構成する例を挙げて説明したが、
スクロール処理部4をモニタ装置と別体に構成してもよ
い。また、本実施の形態では、例えば16:9アスペク
ト比の画面に、4:3アスペクト比の画像を映し出す場
合を例に挙げて説明したが、画面及び画像のアスペクト
比はこれに限定されるものではない。例えば16:9ア
スペクト比の画面に、例えばシネスコープサイズなどの
さらに横長のアスペクト比の画像を映し出す場合、黒帯
以外の画像領域の垂直方向を画面のサイズに対応させる
と、画像の左右が画面よりはみ出るようになりカットさ
れることになる。この場合、本発明を適用することによ
り、画像の中心が画面の中心となるように水平方向にス
クロールさせれば良い。また、4:3アスペクト比の画
面に、例えば16:9アスペクト比の画像を映し出す際
に、モニタ装置側で入力した画像が標準画像であると見
なして画像処理を行なうと画像の左右がカットされてし
まう。この場合も、画像の中心が画面の中心となるよう
に水平方向にスクロールさせれば良い。
【0038】ところで、上記実施の形態では、例えばテ
レビジョン受像機などのモニタ装置内に設ける例を説明
したが、例えばMPEG(Moving Picture Experts Gro
up)デコーダにおける動き検出処理を応用して、画像中
心位置CEを検出することも可能である。図7は他の実
施の形態とされるMPEGデコーダの要部を示すブロッ
ク図である。このMPEGデコーダ60に供給される符
号化された4:3アスペクト比の標準画像としての画像
データは、まず逆量子化部61において逆量子化された
後に、逆離散コサイン変換部62を介して動き検出部6
3に供給される。ここで、所要の動き検出処理により画
像の動きに応じた動きベクトルが検出される。そして、
映像信号処理部64ではこの動きベクトルにより所要の
映像信号処理を行うことによって画像データが生成さ
れ、さらにビデオエンコーダ65によって前記画像デー
タがアナログのビデオ信号に変換されて、図示していな
いモニタ装置等に供給される。
【0039】本発明では、動き検出部63によって検出
される動きベクトルを利用して、最大ベクトル検出部6
6において最大とされる動きベクトルを検出して、この
最大動きベクトルが検出された位置を、先に図3で説明
した画像中心位置CEと同様に16:9アスペクト比の
画像の中心位置として設定する。切り出し制御部67で
は最大ベクトル検出部66で検出された最大動きベクト
ルに基づいて、画像の切り出し位置すなわち図3で説明
した始点及び終点を設定して映像信号処理部64に設け
られている画像領域フィルタ64aに対して指示する。
画像領域フィルタ64aは切り出し制御部65の指示に
基づいて、4:3アスペクト比の画像を、例えばレター
ボックス形態とされる16:9アスペクト比の画像を形
成することができるような抽出処理を行うようにされて
いる。
【0040】このように、MPEGデコーダ60におけ
る動き検出処理を用いることによっても、例えば動きの
激しいボールなどの表示位置を検出して、その位置を中
心とした16:9アスペクト比の画像を形成することが
できるようになる。なお、上記実施の形態ではNTSC
方式のテレビジョン受像機0、また他の実施の形態では
MPEGデコーダ60を例に挙げて説明したが、この他
にも例えばハイビジョン方式のテレビジョン受像機等に
も本発明を適用することができる。
【0041】
【発明の効果】以上、説明したように本発明は、現在用
いているモニタ装置の画面のアスペクト比と異なるアス
ペクト比の画像が供給された場合でも、わずらわしい設
定操作を行わずに、快適な画像をモニタすることができ
るようになる。また、画像の内容に応じて画像の中心位
置が設定されるので、ユーザが所望する位置が常に画面
の中心に対応した位置に表示されるようにしている、見
やすい構図で形成される画像を得ることが可能になる。
したがって、本発明は例えば4:3アスペクト比の画像
を16:9アスペクト比の画面に表示する場合でも、画
像と画面のアスペクト比の違いによる違和感を低減する
ことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のテレビジョン受像機の一
部ブロック図である。
【図2】本実施の形態のテレビジョン受像機に設けられ
るスクロール処理部の構成例を説明するブロック図であ
る。
【図3】スクロール処理の概要を説明する説明図であ
る。
【図4】スクロール処理を行う標準画像の例を示す図で
ある。
【図5】スクロール処理によって生成された16:9ア
スペクト比の画像の一例を示す図である。
【図6】スクロール処理を行う場合のスクロール処理部
の処理の流れを説明するフローチャートである。
【図7】本発明の他の実施の形態を説明する図である。
【図8】従来としての、4:3アスペクト比の画像の一
例を説明する図である。
【図9】従来のアスペクト比変換処理により形成される
画像の一例を説明する図である。
【符号の説明】
4 スクロール処理部、21 ラッチ回路、22 バッ
ファメモリ、23 比較器、24 画像中心検出部、2
5 メモリ制御部、26 アスペクト比変換、CE 画
像中心位置、CG 画面中心位置、40 標準画像、5
0 画面、60MPEGデコーダ、61 逆量子化部、
62 逆離散コサイン変換部、63動き検出部、64
映像信号処理部、64a 画像領域フィルタ、65 ビ
デオエンコーダ、66 最大ベクトル検出部、67 切
り出し制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一のアスペクト比とされる連続した画
    像をフレーム毎に比較して画像の動きを検出する比較手
    段と、 前記画像の動きの中から所定量以上の動きを検出すると
    ともに、この動きの軌跡を検出する画像動き検出手段
    と、 前記動きの軌跡が中心に近づくようにして第二のアスペ
    クト比とされる画像を形成する画像処理手段と、 を備えたことを特徴とする画像位置制御装置。
  2. 【請求項2】 前記画像処理手段は、前記画像動き検出
    手段によって検出された所定量以上の動きに対応して、
    動きのある移動体を中心に近づけるようにして前記第二
    のアスペクト比とされる画像を生成するようにされてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像位置制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記画像処理手段は、前記第一のアスペ
    クト比の標準画像の端面が前記第二のアスペクト比の画
    像上に生じないような制御手段が設けられていることを
    特徴とする請求項1に記載の画像位置制御装置。
  4. 【請求項4】 第一のアスペクト比とされる連続した画
    像をフレーム毎に比較して画像の動きを検出して、該画
    像の動きの中から所定量以上の動きを検出するとともに
    該動きの軌跡を検出し、該動きの軌跡が中心に近づくる
    ようにして第二のアスペクト比とされる画像を生成する
    ようにしたことを特徴とする画像位置制御方法。
  5. 【請求項5】 前記所定量以上の動きに対応して、動き
    のある移動体を中心に近づけるようにして前記第二のア
    スペクト比とされる画像を生成するようにされているこ
    とを特徴とする請求項4に記載の画像位置制御方法。
  6. 【請求項6】 前記第一のアスペクト比の標準画像の端
    面が前記第二のアスペクト比の画像上に生じないような
    制御するようにしたことを特徴とする請求項5に記載の
    画像位置制御方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102300064A (zh) * 2011-08-30 2011-12-28 深圳创维-Rgb电子有限公司 一种宽屏信号的图像格式自动切换方法、电视和播放设备

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