JPH118838A - 画像信号処理装置及び方法並びに予測パラメータの学習方法 - Google Patents

画像信号処理装置及び方法並びに予測パラメータの学習方法

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JPH118838A
JPH118838A JP16021097A JP16021097A JPH118838A JP H118838 A JPH118838 A JP H118838A JP 16021097 A JP16021097 A JP 16021097A JP 16021097 A JP16021097 A JP 16021097A JP H118838 A JPH118838 A JP H118838A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像信号の画質を向上させる。 【解決手段】 画像信号処理装置は、入力された画像信
号を分類する分類部1と、この分類に応じてパラメータ
を読み出されるパラメータテーブル2と、上記画像信号
を直交変換して直交変換係数とする直交変換部3と、上
記パラメータと上記直交変換係数とに基づいて上記直交
変換係数の個数が増加するように直交変換係数を予測生
成する予測部4と、この予測部4にて得られた直交変換
係数に対して逆直交変換を施し、上記画像信号より高解
像度の画像信号とする逆直交変換部5とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、標準解像度の画
像信号を高解像度の画像信号に変換する画像信号処理装
置及び方法、並びに上記変換を学習する予測パラメータ
の学習方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像信号としては、例えば525
本の走査線を有する標準テレビジョン受像機相当の画素
数及び画質を有する標準解像度(standard definition;
SD)のSD信号が提供されている。また、例えば11
25本の走査線を有する高解像度のテレビジョン受像器
等に対応する画素数及び画質を有する高解像度(high d
efinition; HD)のHD信号が提供されている。
【0003】ところで、HD信号に対応する高解像度の
テレビジョン受像器に対してSD信号が与えられる場合
がある。このような場合には、SD信号をHD信号に変
換する信号変換、いわゆるアップコンバージョンが施さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このアップコンバージ
ョンの際には、線形補間によって画素を増やす処理を行
っていた。しかし、この線形補間によるアップコンバー
ジョンによっては、解像度を向上させることは不可能で
あった。
【0005】この発明は、上述の課題に鑑みてなされる
ものであって、アップコンバージョンの際に解像度を向
上させる画像信号処理装置及び方法並びにアップコンバ
ージョンの際に用いられる予測パラメータの学習方法を
提供することを目的とする。
【0006】
【発明を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、この発明に係る画像信号処理装置は、画像信号を
分類する分類手段と、上記分類手段における分類に対応
した予測パラメータが読み出されるパラメータテーブル
と、上記画像信号を直交変換して画像データとする変換
手段と、上記変換手段にて得られた画像データと、上記
パラメータテーブルから読み出された予測パラメータと
に基づいて、上記直交変換された空間において、上記画
像データの領域を拡張するように画像データを予測生成
する予測手段と、上記予測手段によって上記直交変換さ
れた空間において予測生成された画像データを逆直交変
換する逆変換手段とを有するものである。
【0007】また、この発明に係る画像信号信号処理方
法は、画像信号を分類する分類工程と、上記分類工程に
おける分類に対応した予測パラメータをパラメータテー
ブルから読み出す読み出し工程と、上記画像信号を直交
変換して画像データとする変換工程と、上記変換工程に
て得られた画像データと、上記パラメータテーブルから
読み出された予測パラメータとに基づいて、上記直交変
換された空間において、上記画像データの領域を拡張す
るように画像データを予測生成する予測工程と、上記予
測工程によって上記直交変換された空間において予測生
成された画像データを逆直交変換する逆変換工程とを有
するものである。
【0008】さらに、この発明に係る予測パラメータの
学習方法は、第1の画像信号を分類する分類工程と、上
記第1の画像信号を直交変換して第1の画像データとす
る第1の変換工程と、上記第1の画像信号と同一の対象
を撮像した、上記第1の画像信号より解像度の高い第2
の画像信号を直交変換して第2の画像データとする第2
の変換工程と、上記分類手段にて取得した分類に対応し
て、上記直交変換された空間における、上記第1のデー
タと上記第2のデータとの対応関係を保持する変換テー
ブルを作成する変換テーブル作成工程とを有するもので
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る画像信号処
理装置及び方法並びに予測パラメータの学習方法につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】画像信号処理装置は、図1に示すように、
入力される画像信号を分類する分類部1と、上記分類に
対応した予測パラメータが読み出されるパラメータテー
ブル2とを有している。
【0011】上記分類部1には、例えば525本の走査
線を有する標準テレビジョン受像機相当の画素数及び画
質を有するSD信号が入力される。上記分類部1は、こ
のSD信号をその特徴に応じて分類する。
【0012】例えば、上記分類部1は、上記SD信号か
ら所定の領域を抽出してブロック化し、このブロックの
特徴に応じて分類する。この分類の一例としては、上記
ブロックを波形パターンによりクラス分類し、当該ブロ
ックのクラスを導出することが挙げられる。このクラス
分類としては、例えば、ベクトル量子化、圧縮符号化、
及び適応型ダイナミックレンジ符号化(adaptive dynam
ic range coding; ADRC)による波形分類を挙げること
ができる。
【0013】このADRCによるクラス分類は、本来V
TR向け高能率符号化用に開発された適応的再量子化法
であり、信号レベルの局所的なパターンを短い語長で効
率的に表現することができる。
【0014】ここで、1ビットADRCを例に取って、
ADRCを説明する。ADRC回路の一例を図2に示
す。このADRC回路は、図3に示すように、第1行に
図中左から右に画素P1〜P3、第2行に同じく画素P
4〜P6、第3行に同じく画素P7〜P9の(3×3)
の計9個の画素が配置されたブロックBに対しADRC
を施すものである。
【0015】即ち、上記ADRC回路は、入力端子10
1からのブロックの順序に変換されたデータに関して、
検出回路102がブロック毎に最大値MAX、最小値M
INを検出する。減算回路103に対してMAX及びM
INが供給され、その出力にダイナミックレンジDRが
発生する。入力データ及びMINが減算回路104に供
給され、減算回路104から最小値が除去されること
で、正規化された画素データが発生する。
【0016】上記ダイナミックレンジDRが減算回路1
05に供給され、正規化された画素データがダイナミッ
クレンジDRで割算され、割算回路105の出力データ
が比較回路106に供給される。比較回路106では、
中央画素P5以外の8個の画素の割算出力が0.5を基
準として、より大きいか、より小さいかが判断される。
この結果に応じて、“0”又は“1”のデータDTが発
生する。この比較出力DTが出力端子107に取り出さ
れる。この1ビットADRCを用いてクラス分割を行え
ば(3×3)のブロックBが9ビットのクラスコードで
表現される。
【0017】上記図1に示したパラメータテーブル2
は、上記分類部1から与えられるSD信号の分類に対応
した予測パラメータを読み出される、上記分類と予測パ
ラメータとの対応関係を保持するテーブルである。上記
予測パラメータは、後述する直交変換された空間におい
て、上記SD信号と、このSD信号に対応する、例えば
1125本の走査線を有する高解像度のテレビジョン受
像機に対応する画素数及び解像度を有するHD信号とを
関係付けている。なお、このパラメータテーブル2は、
後述する予測パラメータの学習方法によって作成され
る。
【0018】また、上記画像信号処理装置は、上記SD
信号を直交変換して直交変換係数とする直交変換部3
と、この直交変換部3から与えられる直交変換係数と上
記パラメータテーブル2から読み出される予測パラメー
タに基づいて、直交変換された空間において、HD信号
を予測生成する予測部4を有している。
【0019】上記直交変換部3は、上記SD信号に対し
て所定の直交変換を施して直交変換係数とする。この直
交変換部3は、所定の領域を抽出することによりブロッ
ク化されたSD信号に対して所定の直交変換を施すもの
である。ここで、上記直交変換としては、例えばウェー
ブレット変換、離散コサイン変換(DCT)が挙げられ
る。ここでは、上記SD信号にDCTを施すので、上記
SD信号は周波数領域へ変換され、上記直交変換係数は
DCT係数となる。
【0020】上記予測部4は、上記パラメータテーブル
2から読み出された予測パラメータと、上記直交変換部
3から与えられる直交変換係数とから、直交変換された
空間において、上記直交変換係数の個数が増加するよう
に予測生成をする。ここでは、上記直交変換部3にてS
D信号にDCTを施すことにより得られたDCT係数の
個数が増加するようにDCT係数を当てはめることによ
り予測生成を行う。DCT係数が拡張される周波数領域
における高周波数成分の領域は、HD信号に対応してい
る。
【0021】具体的には、上記SD信号にDCTを施す
ことにより得られたDCT係数は、周波数領域において
は、例えば、図4に示すように、図中左から右に(以下
同様とする。)要素a1及びa2を第1行、要素a3及
びa4を第2行として、各行に2個の要素を有する行が
2行配置された、計4個の要素a1〜a4を含む領域D
1にて表される。
【0022】上記領域D1を、図5に示すように、HD
信号に対応するように、領域D1〜D4にて構成される
領域にまで拡張する。即ち、図中では、領域D1の右隣
に領域D2が、領域D1の下側に隣接して領域D3が、
領域D1の右下に領域D2及びD3に隣接して領域D4
が新たに配置されている。
【0023】このように、周波数領域にてDCT係数の
領域を拡張することにより、当該SD信号の解像度を向
上させてHD信号に変換することができる。ここで、周
波数領域におけるDCT係数の予測生成は、2次元空間
の各方向について、元のSD信号に対応するDCT係数
の個数のそれぞれ2倍であり、逆直交変換することによ
り得られるHD信号の解像度は上記SD信号の2倍とな
る。
【0024】ここで、上記領域D2は、第1行に要素a
21及びa22、第2行に要素a23及びa24とし
て、各行に2個の要素を含み、全体で4個の要素a21
〜a24を含むものである。上記領域D3は、第1行に
要素a31及びa32、第2行に要素a33及びa34
として、各行に2個の要素を含み、全体で4個の要素a
31〜a34を含むものである。上記領域D4は、第1
行に要素a41及びa42、第2行に要素a43及びa
44として、各行に2個の要素を含み、全体で4個の要
素a41〜a44を含むものである。
【0025】上記予測部4における、上記直交変換され
た空間においてのSD信号に対応する領域D1からHD
信号に対応する領域D1〜D4への拡張としては、例え
ば、上記パラメータテーブル2から読み出された予測パ
ラメータと、上記SD信号のDCT係数とに基づいて領
域D1において与えられた多項式を領域D2〜D4まで
外挿することが挙げられる。
【0026】また、上記予測部4は、上記直交変換され
た空間における、上記HD信号に対応する領域への拡張
としては、上記HD信号に対応する領域D1〜D4を設
定する一組の数を上記予測パラメータに対応させて予め
準備しておくことができる。
【0027】さらに、本具体例では、上記予測部4は、
上記直交変換された空間における、上記HD信号に対応
する領域D1〜D4への拡張としては、上記SD信号に
対応する領域の値を維持して更新しないようにしてい
る。即ち、上記図5における領域D1の各要素a11〜
a14の値は、上記図4における領域D1の各要素a1
〜a4の値にそれぞれ等しく取られる。
【0028】そして、上記画像信号処理装置は、上記予
測部4から与えられる、直交変換された空間における、
上記予測部4にて予測生成された直交変換係数を逆直交
変換する逆直交変換部5を有している。
【0029】この逆直交変換部5は、上記予測部4から
与えられた直交変換係数に対して逆直交変換を施し、こ
の直交変換係数を時間軸方向に進行する通常のHD信号
とする。即ち、上記予測部5から与えられた直交変換係
数は、上記直交変換された空間内で直交変換係数の領域
を拡張することにより導出されたが、この逆直交変換部
5は、上記直交変換係数に対して上記直交変換部3にて
施した直交変換に対応する逆変換を施すことにより、時
間軸方向に進行する通常のHD信号とするものである。
ここでは、DCT係数に逆DCT変換を施すことによ
り、HD信号としている。
【0030】続いて、画像信号処理方法の一連の工程に
ついて説明する。この一連の工程は、図6に示すよう
に、ステップS1からステップS5までの5個の工程か
ら構成される。
【0031】最初のステップS1においては、入力され
るSD信号を、このSD信号の特徴に応じて分類する。
例えば、上記SD信号から所定の領域を抽出してブロッ
ク化し、このブロックの特徴に応じて分類する。
【0032】この分類の一例としては、上記ブロックを
波形パターンによりクラス分類し、当該ブロックのクラ
スを導出する。このクラス分類の一例としては、上述し
たADRCが挙げられる。上記SD信号の分類が終了す
ると、これに続くステップS2に進む。
【0033】ステップS2においては、ステップS1に
おけるSD信号の分類にて取得した、当該分類に対応し
た予測パラメータをパラメータテーブルを参照して読み
出す。このパラメータテーブルは、SD信号の分類に対
応した予測パラメータを読み出される、上記分類と予測
パラメータとの対応関係を保持するテーブルである。上
記パラメータテーブル2からの予測パラメータの読み出
しを終えると、次のステップS3に進む。
【0034】ステップS3においては、上記SD信号に
対して所定の直交変換を施す。例えば、上記SD信号か
ら所定の領域を抽出されたブロックに対して例えばDC
Tを施してDCT係数とする。そして、次のステップS
4に進む。
【0035】ステップS4においては、上記パラメータ
テーブル2から読み出された予測パラメータと、上記直
交変換部3から与えられるDCT係数とから、上記直交
変換された空間において、上記図5に示したように、こ
のDCT係数に対応する領域D1を、高周波成分に対応
する領域D2〜D4まで拡張することにより予測生成を
行う。そして、次のステップS5に進む。
【0036】ステップS5においては、ステップS4に
て得られた拡張された直交変換係数に対して逆直交変換
を施すことにより、時間軸方向に進行する通常のHD信
号とする。即ち、ステップS4にて予測生成された直交
変換係数は、上記直交変換された空間内で領域が拡張さ
れたものであるが、この逆直交変換部5は、上記HD信
号に対して上記直交変換部3にて施した直交変換に対応
する逆変換を施すことにより、時間軸方向に進行する通
常のHD信号とする。そして、このステップS5にて、
この一連の工程を終了する。
【0037】以上説明したように、この発明に係る画像
信号処理装置及び方法は、入力されたSD信号を分類し
てこの分類に対応する予測パラメータをパラメータテー
ブル2から読み出す。一方、上記SD信号に直交変換を
施し、直交変換された空間にて、上記直交変換係数の領
域から、上記予測パラメータに応じて、上記直交変換係
数の領域を拡張する。そして、この拡張された直交変換
係数に逆直交変換を施すことにより、時間軸方向に進行
する通常のHD信号を得ることができる。このことによ
り、入力するSD信号からHD信号に変換する際に、解
像度を高くして、画質の向上を図ることができる。
【0038】続いて、予測パラメータの学習方法につい
て説明する。この予測パラメータの学習方法は、図7に
示すように、入力される第1の画像信号であるSD信号
を分類部1にて分類すると共に、上記入力されるSD信
号に対して第1の直交変換部11にて直交変換を施す。
一方、上記SD信号と同一の対象を撮像した第2の画像
信号であるHD信号に対して第2の直交変換部12にて
直交変換を施す。
【0039】上記分類部1は、入力されるSD信号を所
定の方法によって分類する。例えば、上記SD信号から
所定の領域を抽出してブロックとし、このブロックを上
述したADRCに基づいてクラス分類する。
【0040】上記第1の直交変換部11は、入力される
SD信号に対して所定の直交変換を施す。この直交変換
の一例としては、上述したDCTが挙げられる。
【0041】上記第2の直交変換部12は、入力される
HD信号に対して上記第1の直交変換部における直交変
換に対応する直交変換を施す。なお、直交変換された空
間における、このHD信号に対応する領域は、上記図5
に示したように、上記空間におけるSD信号に対応する
領域D1を拡大した領域D1〜D4となっている。
【0042】また、上記予測パラメータの学習方法は、
上記分類部1から分類を、上記第1の直交変換部11及
び上記第2の直交変換部12から、SD信号及びHD信
号の直交変換係数をそれぞれ受け取り、これらの対応関
係を算出するパラメータ計算部13を有している。
【0043】このパラメータ計算部13は、上記入力さ
れたSD信号及びHD信号に対応した、上記SD信号の
分類及び直交変換係数と、上記HD信号の直交変換係数
の間の対応関係を表す予測パラメータを算出する。
【0044】このパラメータ計算部13は、図8に示す
ように、上記分類部1におけるSD信号の分類を、図中
のブロック101及び102にて示した分類部1にてイ
ンデックスとして取得し、このインデックスによってS
D信号及びHD信号についての直交変換係数に振り分
け、この振り分けられた入力信号毎に、予測パラメータ
を算出することができる。
【0045】即ち、SD信号及びHD信号は2次元信号
であるので、直交変換後の直交変換係数も2次元信号と
なる。直交変換された2次元空間における座標を便宜上
x及びy、予測パラメータをa、b、・・・、SD信号
の直交変換係数をS(x、y)、予測パラメータ導出の
際に教師としての役割を果たすHD信号の直交変換係数
をT(x、y)とすると、上記予測パラメータの推定
は、次式の値を最小にするように上記予測パラメータ
a、b、・・・を当てはめることによって行ことができ
る。
【0046】
【数1】
【0047】ここで、上式におけるx及びyについての
総和Σは直交変換された2次元空間の各座標成分につい
ての総和を、外側の総和Σは各分類に属する全ての入力
データの総和を意味している。上式にて与えられる誤差
二乗和を最小にすることにより、最小二乗法による予測
パラメータa、b、・・・を決定することができる。
【0048】上記関数 F(S(x,y),x,y,a,b,・・・) は、直交変換された空間において、SD信号の直交変換
係数からHD信号の直交変換係数を予測するための予測
関数である。この予測関数の引数は、SD信号の直交変
換係数S(x、y)、予測パラメータa、b、・・・及
び2次元座標x、yである。
【0049】上に示した二乗和において、予測関数Fは
HD信号の直交変換係数Tを教師として、二乗和を最小
にするように決定される。これは、幾何学的には、HD
信号の直交変換係数を基準として、予測関数Fの曲面フ
ィッティングを行うことに対応している。
【0050】このような予測関数Fは、上記予測パラメ
ータa、b、・・・に応じて一意的に決定される。従っ
て、直交変換されたSD信号の画像データの領域を拡張
するように、この予測関数Fを用いて画像データの予測
生成をすることができる。
【0051】但し、上記予測生成の際には、直交変換さ
れたSD信号の画像データをそのまま更新しないで利用
することがある。このように、SD信号の画像データを
そのまま利用することにより、上記予測関数Fによる画
像データの予測生成の誤差が大きくても不具合を回避す
ることができる。
【0052】さらに、上記予測パラメータの学習方法
は、判断部14にて上記予測パラメータ計算部13にて
算出された対応関係を判断した上で、上記対応関係を上
記メモリ15に記憶する。
【0053】このようにして決定された上記分類及び予
測パラメータの対応関係は、上記メモリ15に記憶され
る。このメモリ15に記憶された対応関係は、必要な場
合に読み出されて、上記画像信号処理装置のパラメータ
テーブル2に設定されたり、上記画像信号処理方法にお
いて読み出されて利用される。
【0054】以上説明したように、この予測パラメータ
の学習方法は、入力されるSD信号を所定の方法により
分類すると共に直交変換し、また、上記SD信号と同一
の対象を撮像したHD信号を直交変換する。そして、直
交変換された空間にて、上記分類に対応した、上記SD
信号の直交変換係数と、教師としての役割を果たす上記
HD信号の直交変換係数の対応関係を所定の方法により
導出し、この対応関係を上記メモリ15に記憶する。こ
のことにより、実際の撮像信号に基づいて、SD信号か
らHD信号への変換であるアップコンバートの際に解像
度を高くすることのより画質の向上を図ることができ
る。
【0055】なお、この具体例においてはSD信号から
HD信号への変換について説明したが、この発明はこれ
に限定されず、画像信号の解像度を高めて画質を向上さ
せる用途に広く利用することができる。
【0056】
【発明の効果】上記画像信号処理装置は、入力されるS
D信号を分類部にて分類すると共に変換部にて直交変換
し、予測部にてこの直交変換された空間で上記分類に応
じた予測パラメータに基づいて直交変換係数の領域を拡
張し、このHD信号を逆変換部にて逆直交変換して時間
軸方向に進行する通常のHD信号としている。従って、
入力されるSD信号から、解像度を高くして画質を向上
させたHD信号を得ることができる。
【0057】また、上記画像信号処理方法は、入力され
るSD信号を分類すると共に直交変換し、この直交変換
された空間で上記分類に応じた予測パラメータに基づい
て直交変換係数の領域を拡張し、このHD信号を逆直交
変換して時間軸方向に進行する通常のHD信号としてい
る。従って、SD信号をHD信号に変換するアップコン
バージョンの際には、解像度を高くして画質を向上させ
たHD信号を得ることができる。
【0058】さらに、上記予測パラメータの学習方法
は、同一の対象を撮像したSD信号及びHD信号を入力
し、上記SD信号を分類すると共に、上記SD信号及び
HD信号を直交変換し、上記分類に応じて、上記HD信
号の直交変換係数を教師として用いることにより、この
直交変換された空間内にてSD信号の直交変換係数との
対応関係を導出している。従って、この予測パラメータ
の学習方法は、実際の撮像に基づいたSD信号とHD信
号との対応関係を導出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像信号処理装置の概略的な構造を示すブロッ
ク図である。
【図2】適応型ダイナミックレンジ符号化回路の回路図
である。
【図3】画像信号の画素をブロック分割した1ブロック
を示す図である。
【図4】周波数領域におけるDCT係数の領域を示す図
である。
【図5】周波数領域におけるDCT係数の領域の拡張を
示す図である。
【図6】画像信号処理方法の一連の手順を示すフローチ
ャートである。
【図7】予測パラメータの学習方法の手順を示すブロッ
ク図である。
【図8】上記予測パラメータの学習方法におけるパラメ
ータの推定を説明するブロック図である。
【符号の説明】
1 分類部、2 パラメータテーブル、4 予測部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 7/30 H04N 7/133 Z (72)発明者 一木 洋 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号を分類する分類手段と、 上記分類手段における分類に対応した予測パラメータが
    読み出されるパラメータテーブルと、 上記画像信号を直交変換して画像データとする変換手段
    と、 上記変換手段にて得られた画像データと、上記パラメー
    タテーブルから読み出された予測パラメータとに基づい
    て、上記直交変換された空間において、上記画像データ
    の領域を拡張するように画像データを予測生成する予測
    手段と、 上記予測手段によって上記直交変換された空間において
    予測生成された画像データを逆直交変換する逆変換手段
    とを有することを特徴とする画像信号処理装置。
  2. 【請求項2】 上記分類手段は、上記画像信号をブロッ
    クに分割し、当該ブロックの特徴に応じて分類すること
    を特徴とする請求項1記載の画像信号処理装置。
  3. 【請求項3】 上記分類手段は、上記画像信号を波形パ
    ターンに基づいて分類することを特徴とする請求項1記
    載の画像信号処理装置。
  4. 【請求項4】 上記分類手段は、上記波形パターンを適
    応型ダイナミックレンジ符号化にて分類することを特徴
    とする請求項3記載の画像信号処理装置。
  5. 【請求項5】 上記変換手段は、離散コサイン変換にて
    直交変換をすることを特徴とする請求項1記載の画像信
    号処理装置。
  6. 【請求項6】 上記予測手段は、周波数領域において、
    高周波側の画像データの個数が増加するように画像デー
    タを予測生成することを特徴とする請求項5記載の画像
    信号処理装置。
  7. 【請求項7】 上記予測手段は、上記直交変換された空
    間において、上記画像信号に対応する画像データをその
    まま用いることを特徴とする請求項1記載の画像信号処
    理装置。
  8. 【請求項8】 上記予測手段は、上記直交変換された空
    間において、上記分類に対応した一組の数値にて予測生
    成する画像データを設定することを特徴とする請求項1
    記載の画像信号処理装置。
  9. 【請求項9】 上記予測手段は、上記直交変換された空
    間において、上記分類に対応した所定次数の曲面を当て
    はめることにより画像データを予測生成することを特徴
    とする請求項1記載の画像信号処理装置。
  10. 【請求項10】 画像信号を分類する分類工程と、 上記分類工程における分類に対応した予測パラメータを
    パラメータテーブルから読み出す読み出し工程と、 上記画像信号を直交変換して画像データとする変換工程
    と、 上記変換工程にて得られた画像データと、上記パラメー
    タテーブルから読み出された予測パラメータとに基づい
    て、上記直交変換された空間において、上記画像データ
    の領域を拡張するように画像データを予測生成する予測
    工程と、 上記予測工程によって上記直交変換された空間において
    予測生成された画像データを逆直交変換する逆変換工程
    とを有することを特徴とする画像信号処理方法。
  11. 【請求項11】 第1の画像信号を分類する分類工程
    と、 上記第1の画像信号を直交変換して第1の画像データと
    する第1の変換工程と、 上記第1の画像信号と同一の対象を撮像した、上記第1
    の画像信号より解像度の高い第2の画像信号を直交変換
    して第2の画像データとする第2の変換工程と、 上記分類手段にて取得した分類に対応して、上記直交変
    換された空間において、上記第1のデータと上記第2の
    データとの対応関係を保持する変換テーブルを作成する
    変換テーブル作成工程とを有することを特徴とする予測
    パラメータの学習方法。
  12. 【請求項12】 上記分類工程は、上記第1の画像信号
    をブロックに分割し、当該ブロックの特徴に応じて分類
    し、当該分類を出力することを特徴とする請求項11記
    載の予測パラメータの学習方法。
  13. 【請求項13】 上記分類工程は、上記第1の画像信号
    を波形パターンに基づいて分類することを特徴とする請
    求項11記載の予測パラメータの学習方法。
  14. 【請求項14】 上記分類工程は、上記波形パターンを
    適応型ダイナミックレンジ符号化にて分類することを特
    徴とする請求項13記載の予測パラメータの学習方法。
  15. 【請求項15】 上記第1及び第2の変換工程は、離散
    コサイン変換にて直交変換をすることを特徴とする請求
    項11記載の予測パラメータの学習方法。
  16. 【請求項16】 上記変換テーブル作成工程は、直交変
    換された空間において、上記第1の画像データと上記第
    2の画像データとの対応関係を最小二乗法により決定す
    ることを特徴とする請求項11記載の予測パラメータの
    学習方法。
  17. 【請求項17】 上記変換テーブル作成工程は、直交変
    換された空間において、上記第1の画像データと上記第
    2の画像データとの対応関係として、上記分類に対応し
    た多項式を決定することを特徴とする請求項11記載の
    予測パラメータの学習方法。
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