JPH1187921A - 多層配線板の製造法 - Google Patents

多層配線板の製造法

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JPH1187921A
JPH1187921A JP9246292A JP24629297A JPH1187921A JP H1187921 A JPH1187921 A JP H1187921A JP 9246292 A JP9246292 A JP 9246292A JP 24629297 A JP24629297 A JP 24629297A JP H1187921 A JPH1187921 A JP H1187921A
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hole
metal foil
conductive metal
plating
insulating adhesive
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JP9246292A
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English (en)
Inventor
Shigeharu Ariga
茂晴 有家
Kazuhisa Otsuka
和久 大塚
Toyoki Ito
豊樹 伊藤
Naoyuki Urasaki
直之 浦崎
Daisuke Fujimoto
大輔 藤本
義之 ▲つる▼
Yoshiyuki Tsuru
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特殊な絶縁材料を用いず、多大な設備投資を必
要とせずに配線の高密度化が可能な多層配線板の製造法
を提供する。 【解決手段】内層回路3を形成した内層基板4の表面
に、絶縁性接着層2と導体金属箔1とをこの順に重ね、
加圧加熱して一体化し、導体金属箔1と内層回路3の電
気的接続を行うIVH9を形成する箇所に開口部5を形
成し、その開口部5にレーザー光6を照射して非貫通穴
11をあけ、めっき用触媒7を付与し、導体金属箔1の
表面に、非貫通穴11とその周囲を除いて、めっきレジ
スト8を形成し、めっきレジスト8が形成されていない
箇所にめっき13を行い、めっきレジスト8を除去し、
導体金属箔1の不要な箇所をエッチング除去して、外層
配線10を形成する工程を含むIVH9を持つ多層配線
板の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、隣接する層間のみ
を接続するための InterstitialVia
Hole(以下、IVHという。)を持つ多層配線板の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】多層配線板においては、従来から層間を
電気的に接続する方法としては、貫通穴をあけた後に金
属めっきする手法が主流であった。しかし、この方法で
は貫通穴による配線禁止領域が全層にあるため高密度化
の障害となっており、近年は、隣接する層間のみを接続
するためのIVHを使用する方式が実用化されてきてい
る。この製造方法としては、特開平4−148590号
公報に記載されているように、内層回路基板の表面に感
光性を有する絶縁層を形成し、層間接続を行う部分の基
板表面の絶縁層にフォトリソグラフ法で非貫通穴をあ
け、その穴及び基板表面を金属めっきした後、基板表面
の導体をエッチング法により回路形成する方法(フォト
ビア法)がある。
【0003】また、特公平4−3637号公報に記載さ
れている様に、金属箔と絶縁性接着剤を、内層回路基板
の表面に重ねて積層接着し、層間接続を行う部分の基板
表面の金属層にエッチング法で穴をあけ、更にレーザー
等で非貫通穴をあけ、その穴及び基板表面を金属めっき
した後、基板表面の導体をエッチング法により回路形成
する方法(レーザー穴あけ法)もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平4−14859
0号公報に記載された方法では、絶縁層にはフォトリソ
性、絶縁性、めっき金属との接着性、基板への塗膜形成
性等の多くの特性が求められることになるが、現在、全
てを満たすものは少なく、また、現在の設備だけで行う
こともできず、何らかの設備的な投資が必要となる。例
えば、絶縁性とフォトリソ性を両立するために、極性基
の少ない材料系を選択するとフォトリソ工程の現像にお
いては、溶剤現像を採用しなければならず、環境保護の
観点から塩素系溶剤が使えないため、可燃性溶剤を用い
て完全防爆型の装置が必要となる。また、特公平4−3
637号公報に記載された方法では、金属箔上に更に金
属めっきを付けるために導体回路となる金属層の厚みが
厚く、エッチング法で回路を形成する場合には、回路の
微細化に限界がある。
【0005】本発明は、特殊な絶縁材料を用いず、多大
な設備投資を必要とせずに配線の高密度化が可能な多層
配線板の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の多層配線板の製
造法は、隣接する層間のみを接続するためのIVH9を
持つ多層配線板の製造方法において、以下の工程を含む
ことを特徴とする。 a.図1(a)に示すように、内層回路3を形成した内
層基板4の表面に、絶縁性接着層2と導体金属箔1とを
この順に重ね、加圧加熱して一体化する工程、 b.図1(b)に示すように、導体金属箔1と内層回路
3の電気的接続を行うIVH9を形成する箇所の、導体
金属箔1をエッチング除去して開口部5を形成する工
程、 c.図1(c)に示すように、導体金属箔1に形成した
開口部5にレーザー光6を照射して、絶縁性接着層2
に、内層回路3が露出するまで非貫通穴11をあける工
程、 d.図1(d)に示すように、少なくとも、非貫通穴1
1内壁の絶縁性接着層2に、めっき用触媒7を付与する
工程、 e.図1(e)に示すように、導体金属箔1の表面に、
非貫通穴11とその周囲を除いて、めっきレジスト8を
形成する工程、 f.図1(f)に示すように、めっきレジスト8が形成
されていない箇所にめっき13を行う工程、 g.図1(g)に示すように、めっきレジスト8を除去
する工程、 h.図1(h)に示すように、導体金属箔1の不要な箇
所をエッチング除去して、外層配線10を形成する工
程。
【0007】多層化するには、以下のようにすることに
よって可能である。 a.内層回路3を形成した内層基板4の表面に、絶縁性
接着層2と導体金属箔1とをこの順に重ね、加圧加熱し
て一体化する工程、 b.導体金属箔1と内層回路3の電気的接続を行うIV
H9を形成する箇所の、導体金属箔1をエッチング除去
して開口部5を形成する工程、 c.導体金属箔1に形成した開口部5にレーザー光6を
照射して、絶縁性接着層2に、内層回路3が露出するま
で非貫通穴11をあける工程、 d.少なくとも、非貫通穴11内壁の絶縁性接着層2
に、めっき用触媒7を付与する工程、 e.導体金属箔1の表面に、非貫通穴11とその周囲を
除いて、めっきレジスト8を形成する工程、 f.めっきレジスト8が形成されていない箇所にめっき
13を行う工程、 g.めっきレジスト8を除去する工程、 h1.導体金属箔1の不要な箇所をエッチング除去し
て、第1の外層配線を形成する工程、 j.工程a〜工程h1を必要回数繰り返し、工程a〜工
程hを行う工程。
【0008】また、工程aにおいて、絶縁性接着層2と
導体金属箔1とを重ねることに代えて、これらが一体化
した導体金属箔付き絶縁性接着層12を用いることもで
きる。
【0009】さらに、以下の工程を追加して、図2に示
すように、貫通穴14も同時に設けることができる。 ・工程bまたは工程cに貫通穴14をあける工程、 ・工程dにおいて、貫通穴14の内壁にもめっき用触媒
を付与する工程、 ・工程eにおいて形成するめっきレジスト8が、貫通穴
14とその周囲においても除かれているように形成する
工程、及び、 ・工程fにおいて、貫通穴14の内壁にもめっき13を
行う工程。
【0010】
【発明の実施の形態】
(工程a)本発明で使用する導体金属箔1は、エッチン
グ法で配線形成できるものであれば使用可能であり、一
般的には銅箔が好ましい。また、微細配線を形成するた
めに金属箔の厚みはできるだけ薄いものが好ましいが、
銅箔が単層の場合には、取扱性から考えると9μmから
18μmが良い。また、ライン/スペースが50μm/
50μm未満の極めて微細な配線を形成する場合には、
銅箔の厚さは更に薄いものが望ましく、このような場合
には3〜9μmの極薄銅箔とその極薄銅箔の強化層から
なる複合箔を使用する。この強化層は加圧加熱積層後
に、引き剥がしによって剥離するか、もしくはエッチン
グによって除去する。引き剥がし可能な複合箔の例とし
ては、70μm厚さの銅箔と9μmの極薄銅箔からなる
ピーラブル銅箔(古河サーキットホイル株式会社製、商
品名)がある。エッチングによって強化層が除去できる
ものとして、アルミニウム箔に5μmの極薄銅箔を複合
化したアルミニウム箔をエッチングで除去する複合箔
(三井金属工業株式会社製)等がある。
【0011】本発明で用いる、絶縁性接着層2の樹脂と
しては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹
脂などの樹脂が使用できる。この絶縁性接着層2は、内
層基板4に加圧加熱して積層後、レーザー光6を照射し
て層間接続のための穴をあけるので、層間接続の直径を
越える無機質繊維がこの絶縁性接着層2に含まれている
と、レーザー加工に要する時間が長くなり生産性が著し
く低くなるため、この絶縁性接着層2にはレーザー光6
であける穴の直径以上の長さの無機繊維を含まないこと
が望ましい。絶縁性接着層2としては、エポキシやポリ
イミド類を成分として含むものであり、例えば、分子量
10万以上の高分子量エポキシ重合体を主成分としたエ
ポキシ系接着フィルムとして、AS−3000E(日立
化成工業株式会社製、商品名)がある。変成ゴムを添加
したエポキシ系接着フィルムとしてGF−3500(日
立化成工業株式会社製、商品名)がある。ポリイミド系
接着フィルムとしてはAS−2500(日立化成工業株
式会社製、商品名)がある。直径が0.1〜6μmで長
さが約5〜100μmの繊維状物質をエポキシ系樹脂中
に分散させたエポキシ系接着剤フィルムとして、AS−
6000E(日立化成工業株式会社製、商品名)があ
る。これらの絶縁性接着層2は引き剥がし可能なフィル
ム上に、熱硬化性樹脂を溶剤に溶解したワニスを塗布し
た後、溶剤分を乾燥することによって得られる。この絶
縁性接着層2の厚さは内層回路3の厚さと関係してお
り、内層回路3の充填性の点から、少なくとも内層回路
3の厚さ以上であることが必要である。内層回路3の厚
さが12μmの場合には、25μm程度の厚さのものに
する。内層回路3の厚さが5μm程度の薄さであれば、
10μm程度でも内層回路3を充填することができる。
一般にはこの絶縁性接着層2の厚さは10〜500μm
の範囲である。
【0012】導体金属箔1と絶縁性接着層2を重ねるこ
とに代えて用いることのできる、導体金属箔1と一体化
した導体金属箔付絶縁性接着層12は、導体金属箔1の
表面に上述した引き剥がし可能なフィルムに絶縁性接着
剤を塗布したものを貼り合わせ、その後フィルムを引き
剥がすことで得られる。引き剥がし可能なフィルムは、
有機フィルムが好適であり、接着剤を塗布する有機フィ
ルムとしては、塗布後に溶剤分を加熱乾燥除去するため
に、この加熱温度での耐熱性が必要である。このような
有機フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート、
ポリプロピレン、4メチルペンテン1ポリマー、ポリフ
ッ化エチレン等が使用できる。これらのフィルムの厚さ
は5μm以上であり、取り扱い性の点からはある程度の
厚さが必要である。このような点から望ましい厚さは1
0〜70μmである。
【0013】また、この導体金属箔付絶縁性接着層12
は、絶縁性接着剤樹脂を溶剤に溶解したワニスを、直接
金属箔に塗布することでも得られる。このような材料と
しては、例えば、分子量10万以上の高分子量エポキシ
重合体を主成分とした銅箔付エポキシ系接着フィルムと
して、MCF−3000(日立化成工業株式会社製、商
品名)がある。また、直径が0.1〜6μmで長さが約
5〜100μmの繊維状物質をエポキシ系樹脂中に分散
させた銅箔付エポキシ系接着剤フィルムとして、MCF
−6000E(日立化成工業株式会社製、商品名)があ
る。
【0014】本発明で使用する内層基板4としては、紙
基材やガラス基材を含むエポキシ系、フェノール系、ポ
リイミド系の片面銅張積層板が使用できる。また、これ
らの基材と樹脂からなる両面銅張積層板が使用される。
これらの基材を使用してエッチング法やめっきとエッチ
ングの両方を用いて内層回路3を形成する。また、紙基
材やガラス基材を含むエポキシ系、フェノール系、ポリ
イミド系基板にアディティブ法で導体パターンを形成し
たものも使用できる。また、金属基板やセラミック基板
等の表面に導体パターンを形成したものも使用できる。
内層基板4がその両面に回路を形成した両面回路基板の
場合には、層間接続穴は導電性ペーストまたは絶縁性樹
脂で充填した両面回路基板を使用する。
【0015】この内層基板4に絶縁性接着層2と導体金
属箔1をこの順に重ね、加圧加熱して一体化する条件
は、使用する樹脂に依存するが、一般には160〜28
0℃の加熱温度範囲で、圧力は一般に1〜50MPaの
範囲である。
【0016】(工程b)導体金属箔1に設ける開口部5
の穴径は特に限定するものではなく、基板の高密度化の
観点から小さいほど良いが、エッチング法での工程能力
やめっき付まわり性等から考慮して、50μm以上が好
ましい。
【0017】(工程c)開口部5に照射するレーザー光
としては、エキシマレーザー、炭酸ガスレーザー等があ
るが、導体金属箔1以外の樹脂層を選択的に加工しやす
いこと、加工速度が早くメンテナンスの容易な炭酸ガス
レーザーが好適である。レーザー穴あけでは、開口部5
の直径より大きなビーム径のレーザー光を照射すること
で、導体金属箔1の開口部5と同一の場所の絶縁性接着
層2に同一の直径の穴をあけて、内層回路3が露出する
まで非貫通穴11をあけることができる。この時のレー
ザー加工条件は、絶縁性接着剤層の種類により変化する
ため、予め実験的に最適条件を選択する。
【0018】(工程d)非貫通穴11の内壁の絶縁性接
着層に、付与するめっき用触媒7は、一般にシーディン
グと呼ばれている微細金属粒子を析出させる方法や、導
電性の皮膜を形成する方法、例えば、DE380688
4C1号公報に記載されているように、穴部分の樹脂部
分に対し、異原子として窒素又は硫黄を有する5又は6
員の複素環基からなるモノマーを吸着させた後、酸化剤
により重合させることで、導電性ポリマー層を形成する
方法等がある。本発明においては、穴内壁と穴近傍のみ
をめっきするため、短い工程で短時間に処理可能な電気
めっきを併用できる後者の方法が好ましい。また、めっ
き用触媒7及び金属めっきと穴内部の樹脂層との密着強
度を上げて接続部分の信頼性を向上させるために、めっ
き用触媒付与工程の前に穴内部の樹脂層表面を酸化処理
するデスミア工程を追加することができる。
【0019】(工程e)導体金属箔1の表面に非貫通穴
11とその周囲を除いて形成するめっきレジスト8の穴
径は、先に形成した非貫通穴11の穴径と、次に形成す
るめっきレジスト層に設ける穴との位置合わせ誤差を加
算した大きさ以上にする。これ以上小さい穴径の場合、
めっき層と導体金属箔1との接合部分が導体金属箔1の
穴端面のみとなり、接続信頼性が低下するためである。
めっきレジスト8としては、通常のプリント基板に使用
されているものが使用でき、例えば、フォテックH−K
425、フォテックH−W425(いずれも、日立化成
工業株式会社製、商品名)等のドライフィルムが使用で
きる。
【0020】(工程f)穴あけした部分に金属めっき
し、内層回路3と導体金属箔1とを接続するIVH9を
形成する方法としては、特に限定するものではなく、通
常のプリント基板で行われる無電解めっき又は電気めっ
き等が適用可能である。
【0021】
【実施例】
実施例1 導体金属箔付絶縁性接着層12として、銅箔厚さが12
μmで、樹脂層厚さが50μm、分子量10万以上の高
分子量エポキシ重合体を主成分としたエポキシ系接着フ
ィルムであるMCF−3000E(日立化成工業株式会
社製、商品名)、内層基板4として、厚さが0.2mm
で回路加工済のエポキシ系片面銅張積層板を準備した。
次に、これらを重ね合わせて、圧力2.5MPa、温度
170℃、60分間、加圧加熱して多層配線板を作製
し、エッチング法で表面の銅箔層に直径0.1mmの開
口部5を形成した。次に、炭酸ガスレーザーを照射して
内層基板4の内層回路3まで届く非貫通穴11をあけ
た。次に、めっき用触媒7として、DMS−E処理液
(ブラスベルク・オーベルフレヒエンテヒニーク・ゲー
・エム・ベー・ハー社製、商品名)によって、非貫通穴
11の絶縁性接着層2に導電性の皮膜を形成した。次
に、めっきレジスト8として、フォテックH−W425
(日立化成工業株式会社製、商品名)をホットロールラ
ミネートした後、非貫通穴11とその周囲を含む直径
0.3mmの穴を形成するマスクパターンを用いて露
光、現像した。その後、非貫通穴11内部と周囲に12
μmの厚さの電気めっきを行い、めっきレジスト8を剥
離除去した。更に、新たにエッチングレジストを形成し
て、外層配線10の形状にマスクパターンを用いて露
光、現像し、エッチング法で最外層の回路を形成し2層
の基板を作製した。
【0022】実施例2 導体金属箔1として、強化層としての70μm厚さの銅
箔と9μmの極薄銅箔からなるピーラブル銅箔(古河サ
ーキットホイル株式会社製、商品名)、絶縁性接着層2
として、樹脂層が厚み70μmのエポキシ系接着剤フィ
ルムとしてAS−6000E(日立化成工業株式会社
製、商品名)、内層基板4として、厚さが0.2mmで
回路加工済のエポキシ系両面銅張積層板を準備した。次
に、内層基板4の両面にAS−6000E(日立化成工
業株式会社製、商品名)及びピーラブル銅箔(古河サー
キットホイル株式会社製、商品名)をこの順に重ね合わ
せて、圧力2.5MPa、温度170℃、60分間、加
圧加熱して多層配線板を作製した。次に、強化層である
70μm厚さの銅箔を引き剥がした後、エッチング法で
表面の銅箔層に直径0.1mmの開口部5を形成した。
次に、炭酸ガスレーザーを照射して内層基板の内層回路
3まで届く非貫通穴11をあけた。次に、めっき用触媒
として、DMS−E処理液(ブラスベルク・オーベルフ
レヒエンテヒニーク・ゲー・エム・ベー・ハー社製、商
品名)によって、非貫通穴11の絶縁性接着層2の部分
に導電性の皮膜を形成した。次に、めっきレジスト8と
して、フォテックH−W425(日立化成工業株式会社
製、商品名)をホットロールラミネートした後、非貫通
穴11を含む直径0.3mmの穴を形成するマスクパタ
ーンを用いて露光、現像した。その後、非貫通穴11と
その周囲に12μmの厚みの電気めっきを行い、めっき
レジスト8を剥離除去した。更に、新たにエッチングレ
ジストを形成して、外層配線10の形状にマスクパター
ンを用いて露光、現像し、エッチング法で最外層の回路
を形成し、4層の多層基板を作製した。
【0023】実施例3 実施例2の基板を内層基板4として、更に両面に絶縁性
接着層2と銅箔層を積み上げて、その他の材料は同じも
のを用い、実施例2と同じ工程を繰り返し、6層の多層
基板を作製した。
【0024】比較例1 実施例1において、めっき用触媒7を付与した後、めっ
きレジスト8を形成せずに電気めっきした。その後、実
施例1と同様の回路を形成した。
【0025】以上の実施例及び比較例で作製した基板を
比較評価した。各基板に設けた配線パターンで、配線ル
ールがライン/スペース=50μm/50μmの部分に
ついては、実施例1、2、3共に短絡、断線の不良がな
かったが、比較例1においては短絡と断線不良が多発し
た。なお、直列にIVHを100個接続した試験片で、
信頼性試験の一つであるホットオイル試験(260℃ホ
ットオイル10秒ディップと室温水中10秒ディップを
繰り返し行うサイクル試験)を50サイクル行ったとこ
ろ、何れの試験片も抵抗値の変化は、10%以内で良好
であった。
【0026】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によっ
て、高密度な微細配線が可能な多層配線板の製造が可能
になる。また、レーザーによって非貫通穴をあけるため
に直径が100μmレベルの微小径が加工できる。更
に、絶縁性接着剤層は多層プリント基板用に使用される
一般的な絶縁材料が使用できるため、用途に応じて絶縁
材料を使い分けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(h)は、本発明の一実施例を説明す
るための各工程における断面図であり、(a’)は、本
発明の他の実施例の一工程における断面図である。
【図2】本発明のさらに他の実施例の方法によって製造
された多層配線板を示す断面図である。
【符号の説明】
1.導体金属箔 2.絶縁
性接着層 3.内層回路 4.内層
基板 5.開口部 6.レー
ザ光 7.めっき用触媒 8.めっ
きレジスト 9.IVH 10.外
層配線 11.非貫通穴 12.導
体金属箔付絶縁性接着層 13.めっき 14.貫
通穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浦崎 直之 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社下館研究所内 (72)発明者 藤本 大輔 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社下館研究所内 (72)発明者 ▲つる▼ 義之 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社下館研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】隣接する層間のみを接続するためのIVH
    (9)を持つ多層配線板の製造方法において、以下の工
    程を含むことを特徴とする多層配線板の製造法。 a.内層回路(3)を形成した内層基板(4)の表面
    に、絶縁性接着層(2)と導体金属箔(1)とをこの順
    に重ね、加圧加熱して一体化する工程、 b.導体金属箔(1)と内層回路(3)の電気的接続を
    行うIVH(9)を形成する箇所の、導体金属箔(1)
    をエッチング除去して開口部(5)を形成する工程、 c.導体金属箔(1)に形成した開口部(5)にレーザ
    ー光(6)を照射して、絶縁性接着層(2)に、内層回
    路(3)が露出するまで非貫通穴(11)をあける工
    程、 d.少なくとも、非貫通穴(11)内壁の絶縁性接着層
    (2)に、めっき用触媒(7)を付与する工程、 e.導体金属箔(1)の表面に、非貫通穴(11)とそ
    の周囲を除いて、めっきレジスト(8)を形成する工
    程、 f.めっきレジスト(8)が形成されていない箇所にめ
    っき(13)を行う工程、 g.めっきレジスト(8)を除去する工程、 h.導体金属箔(1)の不要な箇所をエッチング除去し
    て、外層配線(10)を形成する工程。
  2. 【請求項2】以下の工程を含むことを特徴とする請求項
    1に記載の多層配線板の製造法。 a.内層回路(3)を形成した内層基板(4)の表面
    に、絶縁性接着層(2)と導体金属箔(1)とをこの順
    に重ね、加圧加熱して一体化する工程、 b.導体金属箔(1)と内層回路(3)の電気的接続を
    行うIVH(9)を形成する箇所の、導体金属箔(1)
    をエッチング除去して開口部(5)を形成する工程、 c.導体金属箔(1)に形成した開口部(5)にレーザ
    ー光(6)を照射して、絶縁性接着層(2)に、内層回
    路(3)が露出するまで非貫通穴(11)をあける工
    程、 d.少なくとも、非貫通穴(11)内壁の絶縁性接着層
    (2)に、めっき用触媒(7)を付与する工程、 e.導体金属箔(1)の表面に、非貫通穴(11)とそ
    の周囲を除いて、めっきレジスト(8)を形成する工
    程、 f.めっきレジスト(8)が形成されていない箇所にめ
    っき(13)を行う工程、 g.めっきレジスト(8)を除去する工程、 h1.導体金属箔(1)の不要な箇所をエッチング除去
    して、第1の外層配線を形成する工程、 j.工程a〜工程h1を必要回数繰り返し、工程a〜工
    程hを行う工程。
  3. 【請求項3】工程aにおいて、絶縁性接着層(2)と導
    体金属箔(1)とを重ねることに代えて、これらが一体
    化した導体金属箔付き絶縁性接着層(12)を用いるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の多層配線板の
    製造法。
  4. 【請求項4】以下の工程を追加して貫通穴(14)も同
    時に設けることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれ
    かに記載の多層配線板の製造法。 ・工程bまたは工程cに貫通穴(14)をあける工程、 ・工程dにおいて、貫通穴(14)の内壁にもめっき用
    触媒を付与する工程、 ・工程eにおいて形成するめっきレジストが、貫通穴
    (14)とその周囲においても除かれているように形成
    する工程、及び、 ・工程fにおいて、貫通穴(14)の内壁にもめっき
    (13)を行う工程。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7278205B2 (en) * 2002-08-19 2007-10-09 Taiyo Yuden Co., Ltd. Multilayer printed wiring board and production method therefor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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