JPH1187305A - 基板乾燥装置およびそれを備えた基板処理装置ならびに基板乾燥方法 - Google Patents

基板乾燥装置およびそれを備えた基板処理装置ならびに基板乾燥方法

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JPH1187305A
JPH1187305A JP24559997A JP24559997A JPH1187305A JP H1187305 A JPH1187305 A JP H1187305A JP 24559997 A JP24559997 A JP 24559997A JP 24559997 A JP24559997 A JP 24559997A JP H1187305 A JPH1187305 A JP H1187305A
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substrate
processing
temperature
ipa
processing tank
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JP24559997A
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English (en)
Inventor
Masahiro Motomura
雅洋 基村
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶剤の消費量およびパーティクルの発生を抑
えた基板乾燥装置およびそれを備えた基板処理装置なら
びに基板処理方法を提供する。 【解決手段】 処理槽562内で基板の純水洗浄が終了
した後に純水供給源567cから配管562eを通じて
処理槽562内に供給される純水DIWは、純水温度調
節部567dにより冷却され常温より低い一定温度に維
持されている。また、IPA・N2供給部565により
上方へ向けてN2をキャリアガスとしてIPAベーパー
を供給し、処理槽562上方に高濃度で常温のIPAベ
ーパーを含む雰囲気を形成する。それにより、低温にな
った基板は処理槽562から引き上げられると、その雰
囲気内において乾燥される。そのため、IPAベーパー
の消費量を抑え、さらにパーティクルの発生をも抑える
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内部に処理槽を
備えた処理室内において、処理液を貯留した前記処理槽
に半導体ウエハ、フォトマスク用ガラス基板、液晶表示
用ガラス基板、光ディスク用基板等の基板(以下、単に
「基板」という。)を浸漬して処理を施すとともに、前
記処理槽から基板を溶剤の蒸気を含む雰囲気内に移動さ
せることによって乾燥させる基板乾燥装置およびそれを
備えた基板処理装置ならびに基板乾燥方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から基板の洗浄と乾燥を行う基板洗
浄・乾燥装置においては、処理室内に処理槽を設け、そ
の処理槽に純水を貯留して基板の浸漬処理を行い、その
間に処理室内にIPAベーパー(イソプロピルアルコー
ル蒸気)を含んだ雰囲気を形成しておき、基板の浸漬処
理が終了した後、その基板を処理槽からIPAベーパー
を含んだ雰囲気中に引き上げ、基板表面に付着した純水
を、それに対してIPAを凝縮させることにより除去し
て基板を乾燥させている。
【0003】そして、基板表面においてIPAを凝縮さ
せるために、常温である基板の温度や、それが浸漬され
ていた純水の温度よりもIPAベーパーの温度を高くし
て処理室内に供給している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な高温のIPAベーパーは処理槽内の純水に溶解され易
いため、IPAの消費量が多くなる。
【0005】また、十分に基板を洗浄してから、処理液
中より基板を引き上げているにもかかわらず、基板にパ
ーティクルが発生することがあった。
【0006】この発明は、従来技術における上述の問題
の克服を意図しており、溶剤の消費量およびパーティク
ルの発生を抑えた基板乾燥装置およびそれを備えた基板
処理装置ならびに基板処理方法を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の請求項1の装置は、内部に処理槽を備え
た処理室内において、処理液を貯留した処理槽に基板を
浸漬して処理を施すとともに、処理槽から基板を溶剤の
蒸気を含む雰囲気内に移動することによって乾燥させる
基板乾燥装置であって、所定温度にほぼ維持された処理
液である温度調節液を処理槽に供給する温度調節液供給
手段と、処理室内に溶剤の蒸気と不活性ガスとの混合気
体を上方向または斜め上方向に向けて供給する混合気体
供給手段と、を備える。
【0008】また、この発明の請求項2の装置は、請求
項1記載の基板乾燥装置であって、温度調節液が洗浄液
であるとともに、所定温度が常温より低いことを特徴と
する。
【0009】また、この発明の請求項3の装置は、請求
項1または請求項2記載の基板乾燥装置であって、混合
気体供給手段が処理槽の上端より下の側方において、上
方向に向くように開口した混合気体供給口を有すること
を特徴とする。
【0010】また、この発明の請求項4の装置は、基板
に対して処理液による処理を施す基板処理部と、請求項
1ないし請求項3のいずれかに記載の基板乾燥装置を用
いて構成された基板乾燥部と、を備える。
【0011】また、この発明の請求項5の方法は、内部
に処理槽を備えた処理室内において、処理液を貯留した
処理槽に基板を浸漬して処理を施すとともに、処理槽か
ら基板を溶剤の蒸気を含む雰囲気内に移動させることに
よって乾燥させる基板乾燥方法であって、所定温度にほ
ぼ維持された処理液である温度調節液を処理槽に供給す
る温度調節液供給工程と、処理槽内の当該温度調節液に
基板を浸漬することによって当該基板の温度を調節する
温度調節工程と、処理室内に溶剤の蒸気と不活性ガスと
の混合気体を上方向または斜め上方向に向けて供給する
混合気体供給工程と、処理槽から基板を上げて、混合気
体中の溶剤の蒸気を含んだ雰囲気中に移動させて当該基
板を乾燥させる乾燥工程と、を備える。
【0012】また、この発明の請求項6の方法は、請求
項5記載の基板乾燥方法であって、温度調節液が洗浄液
であるとともに、所定温度が常温より低いことを特徴と
する。
【0013】さらに、この発明の請求項7の方法は、請
求項5または請求項6記載の基板乾燥方法であって、混
合気体供給工程において処理槽の上端より下の側方か
ら、上方向に向けて混合気体を供給することを特徴とす
る。
【0014】
【発明の実施の形態】
<1.実施の形態の機構的構成と装置配列>以下、図面
を参照しつつ、この発明の具体的な実施の形態について
説明する。
【0015】図1は、実施の形態の基板処理装置1の構
成を示す斜視図である。図示のように、この装置は、未
処理基板を収納しているカセットCが投入されるカセッ
ト搬入部2と、このカセット搬入部2からのカセットC
が載置され内部から複数の基板が同時に取り出される基
板取出部3と、カセットCから取り出された未処理基板
が順次洗浄処理される基板処理部5と、洗浄処理後の複
数の処理済み基板が同時にカセット中に収納される基板
収納部7と、処理済み基板を収納しているカセットCが
払い出されるカセット搬出部8とを備える。さらに、装
置の前側には、基板取出部3から基板収納部7に亙って
基板移載搬送機構9が配置されており、洗浄処理前、洗
浄処理中及び洗浄処理後の基板を一箇所から別の箇所に
搬送したり移載したりする。
【0016】カセット搬入部2は、水平移動、昇降移動
及び垂直軸回りの回転が可能なカセット移載ロボットC
R1を備え、カセットステージ2a上の所定位置に載置
された一対のカセットCを基板取出部3に移載する。
【0017】基板取出部3は、昇降移動する一対のホル
ダ3a、3bを備える。そして、各ホルダ3a、3bの
上面にはガイド溝が刻設されており、カセットC中の未
処理基板を垂直かつ互いに平行に支持することを可能に
する。したがって、ホルダ3a、3bが上昇すると、カ
セットC中から基板が取り出される。カセットC中から
取り出された基板は、基板移載搬送機構9に設けた搬送
ロボットTRに受け渡され、水平移動後に基板処理部5
に投入される。
【0018】基板処理部5は、薬液を収容する薬液槽C
Bを備える薬液処理部52と、純水を収容する水洗槽W
Bを備える水洗処理部54(薬液処理部52および水洗
処理部54が「基板処理部」に相当する)と、単一槽内
で各種の薬液処理や水洗処理を行う処理槽562を備え
る後に詳述する多機能処理部56とから構成される。
【0019】基板処理部5において、薬液処理部52及
び水洗処理部54の後方側には、第1基板浸漬機構55
が配置されており、これに設けた上下動及び横行可能な
リフタヘッドLH1によって、搬送ロボットTRから受
け取った基板を薬液処理部52の薬液槽CBに浸漬した
り、水洗処理部54の水洗槽WBに浸漬したりする。ま
た、多機能処理部56の後方側には、第2基板浸漬機構
57が配置されており、これに設けた上下動可能なリフ
タヘッド563aによって、搬送ロボットTRから受け
取った基板を多機能処理部56の処理槽562内に支持
する。
【0020】基板収納部7は、基板取出部3と同様の構
造を有し、昇降可能な一対のホルダ7a、7bによっ
て、搬送ロボットTRに把持された処理済み基板を受け
取ってカセットC中に収納する。
【0021】また、カセット搬出部8は、カセット搬入
部2と同様の構造を有し、移動自在のカセット移載ロボ
ットCR2を備え、基板収納部7上に載置された一対の
カセットをカセットステージ8a上の所定位置に移載す
る。
【0022】基板移載搬送機構9は、水平移動及び昇降
移動が可能な搬送ロボットTRを備える。そして、この
搬送ロボットTRに設けた一対の回転可能なハンド9
1、92よって基板を把持することにより、基板取出部
3のホルダ3a、3bに支持された基板を基板処理部5
の第1基板浸漬機構55に設けたリフタヘッドLH1側
に移載したり、このリフタヘッドLH1側から隣りの第
2基板浸漬機構57に設けたリフタヘッド563a側に
移載したり、このリフタヘッド563a側から基板収納
部7のホルダ7a、7bに移載したりする。
【0023】つぎに、多機能処理部56の縦断面図であ
る図2および図3を用いて、その機構的構成および概略
動作を説明していく。
【0024】多機能処理部56は主にケーシング56
0、シャッタ561、処理槽562、リフタ563、リ
フタ駆動部564、IPA・N2供給部565およびN2
供給部566を備えている。なお、IPA・N2供給部
565およびN2供給部566がそれぞれ「間接供給手
段」および「直接供給手段」に相当するとともに、これ
らを併せたものが「複数組の気体供給手段」に相当す
る。
【0025】ケーシング560は上面に基板搬出入口T
Oを備え、その周囲にシール部材560aが固着されて
おり、また、底面には排気用の配管560bを備えてい
る。
【0026】シャッタ561は遮蔽板561aとそれを
挟むようにしてケーシング560の側面上端に設けられ
たガイド561bを備えており、当該ガイド561bの
ガイドレールに沿って遮蔽板561aが若干上下動する
とともに水平方向にスライドすることによって開閉す
る。なお、ケーシング560上面に設けられたシール部
材560aにより、閉じた状態ではシャッタ561は気
密性が保たれている。
【0027】処理槽562はフッ酸(HF)および洗浄
液である純水DIW(以下、併せて「処理液」とい
う。)を満たすことが可能で、それらに基板Wが浸漬さ
れて、それぞれエッチング処理や洗浄処理が行われる。
また、処理槽562の底面には処理液の帰還用の配管5
62c、廃液用の配管562d、処理液供給用の配管5
62eが連結されている。さらに、処理槽562の四方
の外側面の上端には処理液回収溝562aが設けられて
おり、それには処理液回収用の配管562bが連結され
ている。
【0028】リフタ563はリフタヘッド563aと保
持板563bとの間に、基板Wが遊嵌され、保持される
保持溝を多数備えた基板ガイド563cを3本備えてい
る。
【0029】リフタ駆動部564はサーボモータ564
aに取り付けられたタイミングベルト564bに、その
長手方向が鉛直方向となっているシャフト564cが連
結されるとともに、シャフト564cの上端はリフタ5
63のリフタヘッド563aに連結されており、サーボ
モータ564aの駆動によりリフタ563およびそれに
保持された複数の基板Wを昇降させ、図2および図3に
示した基板Wの搬送ロボットTRとの受け渡し位置T
P、基板Wの乾燥位置DR、基板Wの上記処理液への浸
漬位置DPに位置させることが可能となっている。
【0030】IPA・N2供給部565はケーシング5
60の内部側面に一対のIPA・N2供給管565aが
それぞれブラケット565bに、処理槽562に貯留さ
れている処理液の液面より下の位置により取り付けら
れ、IPA・N2供給管565aには溶剤であるIPA
をN2ガスとともに供給するための複数の供給口IOが
上向きに開孔して設けられている。また、図2および図
3には図示しないがIPA・N2供給管565aには配
管565c(図4参照)が連結されている。
【0031】N2供給部566もケーシング560の内
部側面に一対のN2供給管566aがそれぞれブラケッ
ト566bにより取り付けられ、N2供給管566aに
はN2を供給するための複数の供給口NO(図3には一
部にのみ参照符号を付した)が設けられている。また、
図2および図3には図示しないがN2供給管566aに
は配管566c(図4参照)が連結されている。
【0032】図4は多機能処理部56の構造を示す模式
図である。多機能処理部56は上記機構的構成以外に制
御部567aを備えており、後述の三方弁V1,V6お
よびバルブV2〜V5,V7のそれぞれに電気的に接続
されており、制御部567aの制御により三方弁V1,
V6はその流路を切替えられるとともに、三方弁V6お
よびバルブV2〜V7は開閉される。なお、三方弁V6
およびバルブV7が「切り替え手段」に相当する。
【0033】配管562bには三方弁V1、ポンプPお
よびフィルタFが介挿されており、さらにフィルタFに
は配管562cが連結されている。また、三方弁V1の
配管562bに連結されていないポートは配管562b
cを通じて処理槽および施設内の排液ラインを連通する
配管562dに連結されており、さらに配管562dの
その先にバルブV2が介挿されている。そして、制御部
567aは三方弁V1の制御により所定のタイミング
で、処理槽562から処理液回収溝562aに溢れた処
理液のフィルタFによる濾過後の処理槽562への帰還
と、排液ラインへ排出とを切替える。
【0034】配管562eは二又に分かれ、その一方は
バルブV3を介してHF供給源567bに連結され、他
方はバルブV4および純水温度調節部567dを介して
純水供給源567cが連結されており、制御部567a
はバルブV3,V4の制御によりHFと純水DIWのい
ずれかを処理槽562に所定のタイミングで供給する。
【0035】配管560bはバルブV5およびエアポン
プAPを介して施設内の排気ラインに連通されており、
制御部567aはバルブV5の制御によりケーシング5
60内の雰囲気を所定のタイミングで排出する。
【0036】配管565cは三方弁V6を介してN2供
給源567fおよびIPA供給源567eならびにN2
供給源567fに連結されており、制御部567aは三
方弁V6の制御によりIPA・N2供給管565aを通
じてケーシング560内にIPAベーパーをN2をキャ
リアガスとして供給したり、N2ガスのみを供給した
り、さらには閉じたりすることを所定のタイミングで行
う。
【0037】配管566cはバルブV7を介してN2供
給源567fに連結されており、制御部567aはバル
ブV7の制御によりN2供給管566aを通じてケーシ
ング560内にN2ベーパーを所定のタイミングで供給
する。
【0038】つぎに、この多機能処理部56の主要部に
ついて説明していく。
【0039】この多機能処理部56は前述のように純水
温度調節部567dは純水供給源567cから供給され
る純水DIWの温度を計測する温度センサと純水DIW
を冷却するヒートポンプよりなる冷却手段を備えてお
り、制御部567aは温度センサによる純水DIWの温
度計測結果を基に、その温度計測結果が所定温度以上と
なると冷却手段を駆動し、その所定温度以下となると停
止するといったように制御して純水DIWを所定温度に
冷却、維持可能としている。また、制御部の制御によ
り、この純水の温度調節は後述するように処理工程に応
じて行うか否かの切り替えが可能となっている。
【0040】また、この多機能処理部56のIPA供給
源567eとIPA・N2供給部565との間の配管5
65cには温度加熱手段が設けられていない。そのた
め、この実施の形態ではIPA・N2供給部565から
ケーシング560に供給されるIPAベーパーの温度は
常温(室温とほぼ等しく20℃前後)程度であり、それ
に対して上記純水DIWの所定温度を10℃程度低い温
度、すなわち約10℃に一定に維持するものとしてい
る。なお、温度センサおよび冷却手段は公知のものを用
いることができる。
【0041】そして、上記の温度調節を行う処理工程で
は、温度調節を行った純水DIWを処理槽562に供給
し、それに基板Wを浸漬することによって、基板Wの温
度も常温のIPAベーパーに対して10℃前後低い約1
0℃に維持することができる。そのため、この実施の形
態ではIPAベーパーを加熱しなくても、基板W表面に
付着した純水についてIPAの凝縮が発生し、基板Wを
処理槽から引き上げる際にも速やかに基板Wから純水を
除去することができるのである。
【0042】また、多機能処理部56のIPA・N2供
給部565は処理槽562の上端より下方位置(処理槽
562いっぱいに貯留された純水DIW等の処理液の液
面より下方位置)で処理槽562の側方において設けら
れ、その供給口IOは上方に向けられている。これによ
りIPAベーパーを基板Wが処理槽562から実質的に
引き上げが完了する前から上方に向けて吹き出して供給
している。
【0043】このようにIPAベーパーを供給すること
により、従来の上方から処理槽に貯留された外気温の純
水DIWに向けて高温のIPAベーパーを供給する装置
では50枚の200mm径の基板Wを乾燥させるのに必
要なIPA量が約300cc以上であったのが、約30
cc以下で済むようになった。また、特筆すべき効果と
して、従来装置に比べてパーティクルの発生量も減少し
た。
【0044】これらの理由は以下のように推察される。
【0045】すなわち、IPA・N2供給口IOから供
給されるIPAベーパーは直接処理槽562内の純水D
IW表面に当たること、およびその純水DIWの表面を
波立たせるといったことがないので、処理槽562内の
純水DIWへのIPAの溶解量が減少したためIPAの
消費量が減少したものと推察される。また、処理槽56
2内の純水へのIPAの溶解量が減少したことにより、
溶解したIPAが洗浄中の基板W表面に触れることが少
なくなり、このことにより、パーティクルの発生量が減
少したと推察される。なお、IPAベーパーの温度を高
温にしないで常温としているため、より純水DIWへの
溶解度が低下し、それにより、一層乾燥処理を高速化
し、IPAの消費量を抑えるとともに、パーティクルの
発生を抑えているものと推察される。
【0046】また、次のような理由も影響しているもの
と推察される。図5は基板乾燥処理の処理手順を示す模
式図であり、以下、図5(c)を用いて説明する。
【0047】従来装置では処理槽562の上方からのI
PAベーパーの噴射により処理槽562に貯留された純
水DIWの水面近くの雰囲気を攪拌していたため、N2
ガスとIPAベーパーとは分離しにくかったが、本発明
では図5(c)に示すように、上方に向けて供給された
N2をキャリアガスとしたIPAベーパーは、やがて重
力と雰囲気による抵抗により上昇速度が減少し、やがて
上昇を停止するとN2分子とIPA分子との分子量の差
により次第に両者が分離し、上方に分子量の小さいN2
の濃い層ができ、下方(水面付近)にIPAベーパーの
濃い層が形成されるものと推察される。これにより、こ
ういったN2層とIPA層が形成された後に処理槽56
2の純水DIWから引き上げられた基板Wは引き上げ後
すぐにIPAベーパーの濃い層を通過することになるの
で、その際に基板Wに付着していた純水DIWにIPA
が溶解し易く、そのため純水DIWが基板Wから離れ易
くなり、したがって、従来装置に比べてIPAの処理量
が少なくて済むものと推察される。なお、IPAベーパ
ーの温度を高温にしないで常温としていることにより、
雰囲気の内部エネルギーが低く拡散が抑えられるのでケ
ーシング560内の雰囲気がIPA層とN2層に、より
分かれやすくなり、それが一層IPAの消費量を減少さ
せているものと推察される。
【0048】また、純水DIWの冷却を行わないでIP
A・N2供給部565から上方に向けて高温のIPAベ
ーパーを処理槽560内に供給した場合と、この多機能
処理部56において、上記のように純水DIWの冷却を
行うとともにIPA・N2供給部565から上方に向け
て常温のIPAベーパーを供給した場合とでは、50枚
の200mm径の基板Wを乾燥させるのに必要なIPA
量が約50ccであったのが、約30cc以下で済むよ
うになった。また、パーティクルの発生量も減少した。
【0049】これらの理由については以下のように推察
される。
【0050】すなわち、IPAベーパーの温度を高温に
しないで常温としていることにより、雰囲気の内部エネ
ルギーが低く、拡散が抑えられるのでケーシング560
内の雰囲気がIPA層とN2層に、より分かれやすくな
り、それが一層IPAの消費量を減少させているものと
推察される。
【0051】また、上記のようにケーシング560内の
雰囲気が分離して形成されたIPA層とN2層のうち、
下方に形成されたIPA層が常温であるため、高温であ
る場合より処理槽562内の純水DIWに溶解しにくく
なり、そのため一層IPAベーパーの消費量を減少させ
るとともに、処理槽562内の純水DIWに溶解したI
PAが基板W表面に至ってパーティクルを発生させるこ
とが少なくなっているものと推察される。
【0052】さらに、この実施の形態の多機能処理部5
6では図2に示すようにケーシング560の上部に設け
られたN2供給管566の供給口NOは斜め下方に向け
て設けられている。より正確には、乾燥位置DRに位置
する際の基板W表面およびリフタ563の基板ガイド5
63c付近に向けて供給口NOが設けられている。その
ため、処理槽562内での純水洗浄の終了後、リフタ5
63を乾燥位置DRに基板Wを保持した状態で位置させ
るとともにN2供給部566からN2を噴射させることに
より基板W表面やリフタ563の基板ガイド563c付
近にN2ガスを吹き付けて、基板Wと保持溝との間に残
った純水DIWを吹き飛ばし、基板Wの乾燥を速くして
いる。なお、後述するように、基板Wを処理槽562内
の純水から引き上げた後には再度、その純水内に基板W
を戻すことはないため、処理槽内の純水表面を波立たせ
てIPAの純水への溶解を助長することによる問題は生
じない。
【0053】<2.実施の形態の処理手順および効果>
つぎに、この実施の形態の多機能処理部56による基板
乾燥処理の処理手順を示す図である図5およびN2供給
部566とIPA・N2供給部565のN2またはIPA
ベーパー供給のタイミングチャートである図6を用い
て、その処理手順について説明する。なお、以下の処理
以前にHFによるエッチング処理等は終了している(バ
ルブV3は閉じている)ものとする。また、以下の制御
は制御部567aにより行われる。
【0054】まず、予め処理槽562には常温の純水D
IWが満たされている状態で、基板Wは処理槽562に
搬入されて洗浄処理が行われる(図5(a))。なお、
このとき、処理槽562の純水DIWはオーバーフロー
状態であり、三方弁V1は配管562bにつながってお
り、バルブV2,V4,V5は閉じられ、溢れた純水D
IWは配管562cにより処理槽562に戻され、さら
にバルブV7は閉じられた状態で、N2供給部566か
らはN2ガスは供給されておらず、三方弁V6はN2供給
源567fからの流路を配管565cにつないだ状態で
IPA・N2供給部565からN2ガスが供給されている
(図6時刻T0)。
【0055】つぎに、処理槽562内からオーバーフロ
ー状態で配管562eから、純水温度調節部567dに
より冷却された純水DIWを供給することによって、処
理槽562内のHFまたは常温の純水DIWを冷却され
たものに置換する(図5(b)、図6時刻T0〜T1)。
すなわち、常温の純水DIWの下方に低温の純水DIW
を供給することにより、両純水の温度の関係から両純水
の間に対流による入れ替わりは生じず、常温の純水DI
Wが処理槽562上端から順次溢れていくことにより、
最終的には処理槽562内が低温の純水DIWにより満
たされることになり、効率よく置換を行うことができる
ものとなっている。なお、図6に示すように、この段階
では三方弁V1が配管562bcにつながるとともにバ
ルブV2,V4が開いた以外は、他のバルブ、IPA・
N2供給部565およびN2供給部566の気体の供給状
況は時刻T0と同様である。
【0056】つぎに、三方弁V6がIPA供給源567
eおよびN2供給源567fの両方につながる流路が配
管565cにつながれた状態となり、IPA・N2供給
部565からN2をキャリアガスとしてIPAベーパー
の供給を開始する(図5(c)、図6時刻T1)。な
お、このとき、三方弁V1は配管562bにつながって
おり、バルブV2,V4,V5は閉じられ、オーバーフ
ロー状態で溢れた純水DIWは配管562cにより処理
槽562に戻され、配管バルブV7は閉じられた状態
で、N2供給部566からはN2ガスは供給されていな
い。
【0057】さらに、IPAベーパーの供給をしばらく
続けることによって前述のようにケーシング560内に
おいて上方にN2層、下方(したがって、処理槽562
直上)にIPAベーパー層が形成されるものと推察され
る(図5(d)、図6時刻T1〜時刻T2)。なお、この
段階では、三方弁V1,V6および各バルブV1〜V
5,V7の開閉状態、ならびにIPA・N2供給部56
5およびN2供給部566の気体の供給状況は時刻T1と
同様である。
【0058】つぎに、リフタ563を上昇させて基板W
を処理槽562内の冷却された純水DIWから引き上
げ、さらに上述のIPAベーパー層を通過させ、基板W
に付着した大半の純水DIWを除去する(図5(e)、
図6時刻T1〜時刻T2)。なお、この段階でも三方弁V
1,V6および各バルブV1〜V5,V7の開閉状態、
ならびにIPA・N2供給部565およびN2供給部56
6の気体の供給状況は時刻T1と同様である。
【0059】つぎに、三方弁V6を閉じてIPA・N2
供給部565からのIPAベーパーの供給を停止すると
ともに、バルブV7を開いてN2供給部566より乾燥
位置DRに位置するリフタ563の基板ガイド563c
付近に向けてN2を供給し、その保持溝内や基板W表面
に残った純水DIWを吹き飛ばす。また、バルブV2が
開かれ、処理槽562内の純水DIWは配管562dか
ら排液ラインに排出される(図5(f)図6時刻T
2)。なお、この段階では、その他のバルブ、三方弁V
1の開閉状態は時刻T1と同様である。
【0060】つぎに、三方弁V6をN2供給源567f
のみに通じる流路を配管565cにつなぎ、IPA・N
2供給部565からもN2のみを供給し、ケーシング56
0内をほぼ完全にN2雰囲気で満たす(図5(g)、図
6時刻T3)。なお、この段階では、三方弁V1および
各バルブの開閉状態は時刻T2と同様であり、N2供給部
566の気体の供給状況は時刻T2と同様である。
【0061】つぎに、バルブV5を開き、配管560b
によりケーシング560内の雰囲気を配管560bを通
じて排気し、ケーシング560内の気圧を減圧すること
によって基板Wを完全に乾燥させる(図5(h)、図6
時刻T4)。なお、この段階では、N2供給部566の気
体の供給状況は時刻T3と同様であり、三方弁V6を閉
じてIPA・N2供給部565からの気体の供給を停止
し、三方弁V1およびその他のバルブの開閉状況は時刻
T3と同様である。
【0062】最後に、シャッタ561を開いて大気解放
し、リフタ563を受け渡し位置TPまで上昇させるこ
とにより基板Wをケーシング560外に取り出して、一
連の基板乾燥処理を終了する(図5(i)、図6時刻T
4以降)。なお、この段階では各三方弁および各バルブ
の開閉状況、ならびにIPA・N2供給部565および
N2供給部566の気体の供給状況は時刻T4と同様であ
る。
【0063】以上説明したように、この発明の実施の形
態によれば、多機能処理部56において、純水DIWを
ほぼ一定温度に維持するので純水DIWの温度の変動を
考慮してIPAベーパーの温度を必要以上に高める必要
がなく、さらに、純水DIWを冷却して所定温度に維持
するので、供給するIPAベーパーを常温または、あま
り高温にしなくても基板Wを乾燥することができるた
め、乾燥性能を維持しつつ安全性が高まるとともに、I
PAベーパーが高温でないので処理槽562内の純水D
IWに溶解する量が少なくて済み、したがって、IPA
ベーパーの消費量を抑えることができ、それとともに、
その溶解したIPAが純水DIW中の基板W表面に触れ
ることが少ないためパーティクルの発生を抑えることが
できる。
【0064】また、多機能処理部56のIPA・N2供
給部565の供給口IOは上方に向けて設けられている
ため、基板Wの処理槽562からの引き上げ時に必要な
IPAベーパーの消費量を抑え、乾燥時間を短縮して、
パーティクルの発生を抑えることができる。
【0065】また、基板Wの処理段階に応じてN2やI
PAベーパーの供給を行うN2供給部566とIPA・
N2供給部565とを切り替えることができるので、効
果的な位置にIPAベーパーやN2を供給することがで
き、効率的な基板Wの乾燥が行え、IPAベーパーやN
2の消費量も抑えることができる。
【0066】また、基板Wの処理槽562からの引き上
げが実質的に完了する前には上方のN2供給部566か
ら下方に向けてN2ガスを供給しないので、パーティク
ルの発生を抑えることができ、IPAの消費量も抑える
ことができる。
【0067】さらに、基板Wの引き上げ後は上方から基
板Wおよび基板ガイド563c周辺にN2を吹き付ける
ことにより、保持溝と基板Wとの間に残った純水をも吹
き飛ばすことができ、乾燥を速めることができる。
【0068】<3.変形例>以上、この実施の形態にお
ける多機能処理部56では溶剤としてIPAを用い、不
活性ガスとしてN2を用いたが、この発明はこれに限ら
れず、溶剤としてエタノールやメタノール等のその他の
溶剤、不活性ガスとしてヘリウムガスやアルゴンガス等
のその他の不活性ガスを用いてもよい。
【0069】また、この実施の形態における多機能処理
部56ではN2供給部566を備えるものとしたが、N2
供給部566を設けないでIPA・N2供給部565の
みによりIPAベーパーやN2を供給してもよい。
【0070】また、この実施の形態における多機能処理
部56ではIPAベーパーを常温としたが、この発明は
これに限られず、多少加熱する等、基板W引き上げ前の
純水DIWよりIPAベーパーの方が高温であればその
他の温度でもよい。また、IPAベーパーを多少加熱す
る場合には、純水DIWを冷却しないで常温程度の一定
温度に維持するものとしてもよい。
【0071】また、この実施の形態における多機能処理
部56では純水温度調節部567dにおいて冷却手段を
ヒートポンプを用いるものとしたが、この発明はこれに
限られず、ペルチェ素子等その他のものを用いてもよ
い。
【0072】また、この実施の形態における多機能処理
部56では純水温度調節部567dを多機能処理部56
内に備えるものとしたが、基板処理装置1外の冷却手段
により純水を冷却して供給するものとしてもよい。
【0073】さらに、この実施の形態における多機能処
理部56では供給口IOを上方に向けて設けたIPA・
N2供給部565を処理槽562の上端より下方位置の
側方に設け、それによりIPAベーパーを上向きに供給
するものとしたが、この発明はこれに限られず、IPA
・N2供給部565を処理槽562の上端より上に設け
る等その他の位置に設置してもよく、さらに、供給口I
Oを斜め上方向に向けて設けてもよい。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項7の発明によれば、所定温度にほぼ維持された処理
液である温度調節液を処理槽に供給するので、処理液の
温度変動を考慮して溶剤の蒸気を含む雰囲気の温度を必
要以上に高める必要がないので、乾燥性能を維持しつつ
安全性を高めることができるとともに、処理槽内の温度
調節液に溶解する溶剤の量が少なくて済むので、溶剤の
消費量を抑えることができ、また、溶解した溶剤が温度
調節液中の基板表面に至ることが少ないため、パーティ
クルの発生を抑えることができる。
【0075】また、処理室内に溶剤の蒸気と不活性ガス
との混合気体を上方向または斜め上方向に向けて供給す
るため、処理槽に貯留される処理液の液面に向けて溶剤
蒸気を含む気体を供給することがなく、溶剤蒸気の処理
液への溶剤量が減少し、しかも、上方向または斜め上方
向に向けて供給された不活性ガスと溶剤蒸気は、重力と
雰囲気による抵抗で上昇速度が減少すると、やがて分子
量の差により次第に分離して、処理液の液面近くに溶剤
蒸気の濃い層と、その上方には不活性ガスの層とに分離
し、溶剤蒸気の供給量がより少なくても、処理液の液面
近くには、所要濃度の溶剤蒸気の層を形成することがで
きるので、溶剤の消費量を一層抑えることができ、さら
に、前記したように液面に向けて溶剤蒸気を含む気体を
供給しないことと、供給する溶剤蒸気量が少ないことと
が相まって、処理液への溶剤溶解量が少なく、溶剤溶解
量が少ない処理液で基板を浸漬することで、パーティク
ルの発生も抑えることができる。
【0076】とくに、請求項2および請求項6の発明に
よれば、温度調節液がほぼ維持される所定温度を常温よ
り低いものとしているので、供給する溶剤の蒸気を常温
または、あまり高温にしなくても基板Wを乾燥すること
ができるため、乾燥性能を維持しつつ、さらに安全性を
高めることができるとともに、処理槽内の温度調節液に
溶解する溶剤の量が、さらに少なくて済むため、パーテ
ィクルの発生を、さらに抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の基板処理装置の構成を示
す斜視図である。
【図2】実施の形態における多機能処理部の縦断面図で
ある。
【図3】実施の形態における多機能処理部の別の縦断面
図である。
【図4】実施の形態における多機能処理部の構造を示す
模式図である。
【図5】実施の形態における基板乾燥処理の処理手順を
示す模式図である。
【図6】実施の形態におけるN2供給部とIPA・N2供
給部の気体供給のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 基板処理装置 5 基板処理部 52 薬液処理部 54 水洗処理部 56 多機能処理部(基板乾燥装置、基板乾燥部) 58 乾燥部 560 ケーシング(処理室) 562 処理槽 562e 配管(温度調節液供給手段) 565 IPA供給部(混合気体供給手段) DIW 純水(処理液、温度調節液、洗浄液) DP 浸漬位置 IO 供給口 W 基板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に処理槽を備えた処理室内におい
    て、処理液を貯留した前記処理槽に基板を浸漬して処理
    を施すとともに、前記処理槽から基板を溶剤の蒸気を含
    む雰囲気内に移動することによって乾燥させる基板乾燥
    装置であって、 所定温度にほぼ維持された前記処理液である温度調節液
    を前記処理槽に供給する温度調節液供給手段と、 前記処理室内に溶剤の蒸気と不活性ガスとの混合気体を
    上方向または斜め上方向に向けて供給する混合気体供給
    手段と、を備えることを特徴とする基板乾燥装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の基板乾燥装置であって、 前記温度調節液が洗浄液であるとともに、前記所定温度
    が常温より低いことを特徴とする基板乾燥装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の基板乾燥
    装置であって、 前記混合気体供給手段が前記処理槽の上端より下の側方
    において、上方向に向くように開口した混合気体供給口
    を有することを特徴とする基板乾燥装置。
  4. 【請求項4】 基板に対して処理液による処理を施す基
    板処理部と、 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の基板乾燥装
    置を用いて構成された基板乾燥部と、を備えることを特
    徴とする基板処理装置。
  5. 【請求項5】 内部に処理槽を備えた処理室内におい
    て、処理液を貯留した前記処理槽に基板を浸漬して処理
    を施すとともに、前記処理槽から基板を溶剤の蒸気を含
    む雰囲気内に移動することによって乾燥させる基板乾燥
    方法であって、 所定温度にほぼ維持された前記処理液である温度調節液
    を前記処理槽に供給する温度調節液供給工程と、 前記処理槽内の当該温度調節液に基板を浸漬することに
    よって当該基板の温度を調節する温度調節工程と、 前記処理室内に溶剤の蒸気と不活性ガスとの混合気体を
    上方向または斜め上方向に向けて供給する混合気体供給
    工程と、 前記処理槽から基板を上げて、前記混合気体中の前記溶
    剤の蒸気を含んだ雰囲気中に移動させて当該基板を乾燥
    させる乾燥工程と、を備えることを特徴とする基板乾燥
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の基板乾燥方法であって、 前記温度調節液が洗浄液であるとともに、前記所定温度
    が常温より低いことを特徴とする基板乾燥方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6記載の基板乾燥
    方法であって、 前記混合気体供給工程において前記処理槽の上端より下
    の側方から、上方向に向けて前記混合気体を供給するこ
    とを特徴とする基板乾燥方法。
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