JP3552190B2 - 基板乾燥装置およびそれを備えた基板処理装置ならびに基板乾燥方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、処理室内に溶剤の蒸気を含む雰囲気を供給し、処理液による処理後の半導体ウエハ、フォトマスク用ガラス基板、液晶表示用ガラス基板、光ディスク用基板等の基板(以下、単に「基板」という。)を溶剤の蒸気を含む雰囲気内に移動させることによって乾燥させる基板乾燥装置およびそれを備えた基板処理装置ならびに基板乾燥方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から基板の洗浄と乾燥を行う基板洗浄・乾燥装置においては、処理室内に処理槽を設け、その処理槽に純水を貯留して基板を浸漬処理を行い、その間に処理室内にIPAベーパー(イソプロピルアルコール蒸気)を含んだ雰囲気を形成しておき、基板の浸漬処理が終了した後、その基板を処理槽からIPAベーパーを含んだ雰囲気中に引き上げ、基板表面に付着した純水を、それに対してIPAを凝縮させることにより除去して基板を乾燥させている。そのIPAベーパーの処理室内への供給は、短時間で処理室内に高濃度のIPAベーパーを含んだ雰囲気を形成するために、一般に処理室内の上部に設けられたIPAベーパー供給ノズルからN2をキャリアガスとしてIPAベーパーを下方へ向けて噴射することによって行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この様な基板乾燥装置では、雰囲気中のIPAベーパーの濃度を飽和状態近くにまで高める必要があるため大量のIPAが必要であった。
【0004】
この発明は、従来技術における上述の問題の克服を意図しており、溶剤の消費量の少ない基板乾燥装置およびそれを備えた基板処理装置ならびに基板乾燥方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明の請求項1の装置は、処理室内に溶剤の蒸気を含む雰囲気を供給し、純水による洗浄処理後の基板を溶剤の蒸気を含む雰囲気内に移動させることによって乾燥させる基板乾燥装置であって、処理室内に溶剤の蒸気と不活性ガスとの混合気体を上方向または斜め上方向に向けて供給し、純水の水面付近に溶剤の蒸気の層を形成する混合気体供供給手段を備える。
また、この発明の請求項2の装置は、請求項1に記載の基板乾燥装置であって、混合気体の供給を停止した後に、処理室内の上部から不活性ガスを下方に向けて供給する不活性ガス供給手段をさらに備えることを特徴とする。
【0006】
また、この発明の請求項3の装置は、請求項1または請求項2に記載の基板乾燥装置であって、混合気体供給手段が、処理槽の上端より下の側方において、上方向に向くように開口した混合気体供給口を有することを特徴とする。
【0007】
また、この発明の請求項4の装置は、基板に対して処理液による処理を施す基板処理部と、請求項1から請求項3までのいずれかに記載の基板乾燥装置を用いて構成された基板乾燥部と、を備える。
【0008】
また、この発明の請求項5の方法は、処理室内に溶剤の蒸気を含む雰囲気を供給し、純水による洗浄処理後の基板を溶剤の蒸気を含む雰囲気内に移動させることによって乾燥させる基板乾燥方法であって、処理室内に溶剤の蒸気と不活性ガスとの混合気体を上方向または斜め上方向に向けて供給し、純水の水面付近に溶剤の蒸気の層を形成することを特徴とする。
また、この発明の請求項6の方法は、請求項5に記載の基板乾燥方法であって、混合気体の供給を停止した後に、処理室内の上部から不活性ガスを下方に向けて供給することを特徴とする。
【0009】
さらに、この発明の請求項7の方法は、請求項5または請求項6に記載の基板乾燥方法であって、混合気体を処理槽の上端より下の側方から上方向に供給することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
<1.実施の形態の機構的構成と装置配列>
以下、図面を参照しつつ、この発明の具体的な実施の形態について説明する。
【0011】
図1は、実施の形態の基板処理装置1の構成を示す斜視図である。図示のように、この装置は、未処理基板を収納しているカセットCが投入されるカセット搬入部2と、このカセット搬入部2からのカセットCが載置され内部から複数の基板が同時に取り出される基板取出部3と、カセットCから取り出された未処理基板が順次洗浄処理される基板処理部5と、洗浄処理後の複数の処理済み基板が同時にカセット中に収納される基板収納部7と、処理済み基板を収納しているカセットCが払い出されるカセット搬出部8とを備える。さらに、装置の前側には、基板取出部3から基板収納部7に亙って基板移載搬送機構9が配置されており、洗浄処理前、洗浄処理中及び洗浄処理後の基板を一箇所から別の箇所に搬送したり移載したりする。
【0012】
カセット搬入部2は、水平移動、昇降移動及び垂直軸回りの回転が可能なカセット移載ロボットCR1を備え、カセットステージ2a上の所定位置に載置された一対のカセットCを基板取出部3に移載する。
【0013】
基板取出部3は、昇降移動する一対のホルダ3a、3bを備える。そして、各ホルダ3a、3bの上面にはガイド溝が刻設されており、カセットC中の未処理基板を垂直かつ互いに平行に支持することを可能にする。したがって、ホルダ3a、3bが上昇すると、カセットC中から基板が取り出される。カセットC中から取り出された基板は、基板移載搬送機構9に設けた搬送ロボットTRに受け渡され、水平移動後に基板処理部5に投入される。
【0014】
基板処理部5は、薬液を収容する薬液槽CBを備える薬液処理部52と、純水を収容する水洗槽WBを備える水洗処理部54(薬液処理部52および水洗処理部54が「基板処理部」に相当する)と、単一槽内で各種の薬液処理や水洗処理を行う処理槽562を備える後に詳述する多機能処理部56とから構成される。
【0015】
基板処理部5において、薬液処理部52及び水洗処理部54の後方側には、第1基板浸漬機構55が配置されており、これに設けた上下動及び横行可能なリフタヘッドLH1によって、搬送ロボットTRから受け取った基板を薬液処理部52の薬液槽CBに浸漬したり、水洗処理部54の水洗槽WBに浸漬したりする。また、多機能処理部56の後方側には、第2基板浸漬機構57が配置されており、これに設けた上下動可能なリフタヘッド563aによって、搬送ロボットTRから受け取った基板を多機能処理部56の処理槽562内に支持する。
【0016】
基板収納部7は、基板取出部3と同様の構造を有し、昇降可能な一対のホルダ7a、7bによって、搬送ロボットTRに把持された処理済み基板を受け取ってカセットC中に収納する。
【0017】
また、カセット搬出部8は、カセット搬入部2と同様の構造を有し、移動自在のカセット移載ロボットCR2を備え、基板収納部7上に載置された一対のカセットをカセットステージ8a上の所定位置に移載する。
【0018】
基板移載搬送機構9は、水平移動及び昇降移動が可能な搬送ロボットTRを備える。そして、この搬送ロボットTRに設けた一対の回転可能なハンド91、92よって基板を把持することにより、基板取出部3のホルダ3a、3bに支持された基板を基板処理部5の第1基板浸漬機構55に設けたリフタヘッドLH1側に移載したり、このリフタヘッドLH1側から隣りの第2基板浸漬機構57に設けたリフタヘッド563a側に移載したり、このリフタヘッド563a側から基板収納部7のホルダ7a、7bに移載したりする。
【0019】
つぎに、多機能処理部56の縦断面図である図2および図3を用いて、その機構的構成および概略動作を説明していく。
【0020】
多機能処理部56は主にケーシング560、シャッタ561、処理槽562、リフタ563、リフタ駆動部564、IPA・N2供給部565およびN2供給部566を備えている。なお、IPA・N2供給部565およびN2供給部566がそれぞれ「間接供給手段」および「直接供給手段」に相当するとともに、これらを併せたものが「複数組の気体供給手段」に相当する。
【0021】
ケーシング560は上面に基板搬出入口TOを備え、その周囲にシール部材560aが固着されており、また、底面には排気用の配管560bを備えている。
【0022】
シャッタ561は遮蔽板561aとそれを挟むようにしてケーシング560の側面上端に設けられたガイド561bを備えており、当該ガイド561bのガイドレールに沿って遮蔽板561aが若干上下動するとともに水平方向にスライドすることによって開閉する。なお、ケーシング560上面に設けられたシール部材560aにより、閉じた状態ではシャッタ561は気密性が保たれている。
【0023】
処理槽562はフッ酸(HF)および洗浄液である純水DIW(以下、併せて「処理液」という。)を満たすことが可能で、それらに基板Wが浸漬されて、それぞれエッチング処理や洗浄処理が行われる。また、処理槽562の底面には処理液の帰還用の配管562c、廃液用の配管562d、処理液供給用の配管562eが連結されている。さらに、処理槽562の四方の外側面の上端には処理液回収溝562aが設けられており、それには処理液回収用の配管562bが連結されている。
【0024】
リフタ563はリフタヘッド563aと保持板563bとの間に、基板Wが遊嵌され、保持される保持溝を多数備えた基板ガイド563cを3本備えている。
【0025】
リフタ駆動部564はサーボモータ564aに取り付けられたタイミングベルト564bに、その長手方向が鉛直方向となっているシャフト564cが連結されるとともに、シャフト564cの上端はリフタ563のリフタヘッド563aに連結されており、サーボモータ564aの駆動によりリフタ563およびそれに保持された複数の基板Wを昇降させ、図2および図3に示した基板Wの搬送ロボットTRとの受け渡し位置TP、基板Wの乾燥位置DR、基板Wの上記処理液への浸漬位置DPに位置させることが可能となっている。
【0026】
IPA・N2供給部565はケーシング560の内部側面に一対のIPA・N2供給管565aがそれぞれブラケット565bにより、処理槽562に貯留されている処理液の液面より下の位置に取り付けられ、IPA・N2供給管565aには溶剤であるIPAをN2ガスとともに供給するための複数の供給口IOが上向きに開孔して設けられている。また、図2および図3には図示しないがIPA・N2供給管565aには配管565c(図4参照)が連結されている。
【0027】
N2供給部566もケーシング560の内部側面に一対のN2供給管566aがそれぞれブラケット566bにより取り付けられ、N2供給管566aにはN2を供給するための複数の供給口NO(図3には一部にのみ参照符号を付した)が設けられている。また、図2および図3には図示しないがN2供給管566aには配管566c(図4参照)が連結されている。
【0028】
図4は多機能処理部56の構造を示す模式図である。多機能処理部56は上記機構的構成以外に制御部567aを備えており、後述の三方弁V1,V6およびバルブV2〜V5,V7のそれぞれに電気的に接続されており、制御部567aの制御により三方弁V1,V6はその流路を切替えられるとともに、三方弁V6およびバルブV2〜V7は開閉される。なお、三方弁V6およびバルブV7が「切り替え手段」に相当する。
【0029】
配管562bには三方弁V1、ポンプPおよびフィルタFが介挿されており、さらにフィルタFには配管562cが連結されている。また、三方弁V1の配管562bに連結されていないポートは配管562bcを通じて処理槽および施設内の排液ラインを連通する配管562dに連結されており、さらに配管562dのその先にバルブV2が介挿されている。そして、制御部567aは三方弁V1の制御により所定のタイミングで、処理槽562から処理液回収溝562aに溢れた処理液のフィルタFによる濾過後の処理槽562への帰還と、排液ラインへ排出とを切替える。
【0030】
配管562eは二又に分かれ、その一方はバルブV3を介してHF供給源567bに連結され、他方はバルブV4および純水温度調節部567dを介して純水供給源567cが連結されており、制御部567aはバルブV3,V4の制御によりHFと純水DIWのいずれかを処理槽562に所定のタイミングで供給する。
【0031】
配管560bはバルブV5およびエアポンプAPを介して施設内の排気ラインに連通されており、制御部567aはバルブV5の制御によりケーシング560内の雰囲気を所定のタイミングで排出する。
【0032】
配管565cは三方弁V6を介してN2供給源567fおよびIPA供給源567eならびにN2供給源567fに連結されており、制御部567aは三方弁V6の制御によりIPA・N2供給管565aを通じてケーシング560内にIPAベーパーをN2をキャリアガスとして供給したり、N2ガスのみを供給したり、さらには閉じたりすることを所定のタイミングで行う。
【0033】
配管566cはバルブV7を介してN2供給源567fに連結されており、制御部567aはバルブV7の制御によりN2供給管566aを通じてケーシング560内にN2ベーパーを所定のタイミングで供給する。
【0034】
つぎに、この多機能処理部56の主要部について説明していく。
【0035】
この多機能処理部56は前述のように純水温度調節部567dは純水供給源567cから供給される純水DIWの温度を計測する温度センサと純水DIWを冷却するヒートポンプよりなる冷却手段を備えており、制御部567aは温度センサによる純水DIWの温度計測結果を基に、その温度計測結果が所定温度以上となると冷却手段を駆動し、その所定温度以下となると停止するといったように制御して純水DIWを所定温度に冷却、維持可能としている。また、制御部の制御により、この純水の温度調節は後述するように処理工程に応じて行うか否かの切り替えが可能となっている。
【0036】
また、この多機能処理部56のIPA供給源567eとIPA・N2供給部565との間の配管565cには温度加熱手段が設けられていない。そのため、この実施の形態ではIPA・N2供給部565からケーシング560に供給されるIPAベーパーの温度は常温(室温とほぼ等しく20℃前後)程度であり、それに対して上記純水DIWの所定温度を10℃程度低い温度、すなわち約10℃に一定に維持するものとしている。なお、温度センサおよび冷却手段は公知のものを用いることができる。
【0037】
そして、上記の温度調節を行う処理工程では、温度調節を行った純水DIWを処理槽562に供給し、それに基板Wを浸漬することによって、基板Wの温度も常温のIPAベーパーに対して10℃前後低い約10℃に維持することができる。そのため、この実施の形態ではIPAベーパーを加熱しなくても、基板W表面に付着した純水についてIPAの凝縮が発生し、基板Wを処理槽から引き上げる際にも速やかに基板Wから純水を除去することができるのである。
【0038】
また、多機能処理部56のIPA・N2供給部565は処理槽562の上端より下方位置で処理槽562の側方において設けられ、その供給口IOは上方に向けられている。これによりIPAベーパーを基板Wが処理槽562から実質的に引き上げが完了する前から上方に向けて吹き出して供給している。
【0039】
このようにIPAベーパーを供給することにより、従来の上方から処理槽に貯留された外気温の純水DIWに向けて高温のIPAベーパーを供給する装置では50枚の200mm径の基板Wを乾燥させるのに必要なIPA量が約300ccであったのが、約30cc以下で済むようになった。また、従来装置に比べてパーティクルの発生量も減少した。
【0040】
これらの理由は以下のように推察される。
【0041】
すなわち、IPA・N2供給口IOから供給されるIPAベーパーは直接処理槽562内の純水DIW表面に当たること、およびその純水DIWの表面を波立たせるといったことがないので、処理槽562内の純水DIWへのIPAの溶解量が減少したためIPAの消費量が減少したものと推察される。また、処理槽562内の純水へのIPAの溶解量が減少したことにより、溶解したIPAが洗浄中の基板W表面に触れることが少なくなり、このことによりパーティクルの発生量が減少したと推察される。なお、IPAベーパーの温度を高温にしないで常温としているため、より純水DIWへの溶解度が低下し、それにより、一層乾燥処理を高速化し、IPAの消費量を抑えるとともに、パーティクルの発生を抑えているものと推察される。
【0042】
また、次のような理由も影響しているものと推察される。図5は基板乾燥処理の処理手順を示す模式図であり、以下、図5(c)を用いて説明する。
【0043】
従来装置では処理槽562の上方からのIPAベーパーの噴射により処理槽562に貯留された純水DIWの水面近くの雰囲気を攪拌していたため、N2ガスとIPAベーパーとは分離しにくかったが、本発明では図5(c)に示すように、上方に向けて供給されたN2をキャリアガスとしたIPAベーパーは、やがて重力と雰囲気による抵抗により上昇速度が減少し、やがて上昇を停止するとN2分子とIPA分子との分子量の差により次第に両者が分離し、上方に分子量の小さいN2の濃い層ができ、下方(水面付近)にIPAベーパーの濃い層が形成されるものと推察される。これにより、こういったN2層とIPA層が形成された後に処理槽562の純水DIWから引き上げられた基板Wは引き上げ後すぐにIPAベーパーの濃い層を通過することになるので、その際に基板Wに付着していた純水DIWにIPAが溶解し易く、そのため純水DIWが基板Wから離れ易くなり、したがって、従来装置に比べてIPAの処理量が少なくて済むものと推察される。なお、IPAベーパーの温度を高温にしないで常温としていることにより、雰囲気の内部エネルギーが低く拡散が抑えられるのでケーシング560内の雰囲気がIPA層とN2層に、より分かれやすくなり、それが一層IPAの消費量を減少させているものと推察される。
【0044】
また、この多機能処理部56において、純水DIWの冷却を行わないでIPA・N2供給部565から上方に向けて高温のIPAベーパーを処理槽560内に供給した場合と、上記のように純水DIWの冷却を行うとともにIPA・N2供給部565から上方に向けて常温のIPAベーパーを供給した場合とでは、50枚の200mm径の基板Wを乾燥させるのに必要なIPA量が約50ccであったのが、約30cc以下で済むようになった。また、パーティクルの発生量も減少した。
【0045】
これらの理由については以下のように推察される。
【0046】
すなわち、IPAベーパーの温度を高温にしないで常温としていることにより、雰囲気の内部エネルギーが低く、拡散が抑えられるのでケーシング560内の雰囲気がIPA層とN2層に、より分かれやすくなり、それが一層IPAの消費量を減少させているものと推察される。
【0047】
また、上記のようにケーシング560内の雰囲気が分離して形成されたIPA層とN2層のうち、下方に形成されたIPA層が常温であるため、高温である場合より処理槽562内の純水DIWに溶解しにくくなり、そのため一層IPAベーパーの消費量を減少させるとともに、処理槽562内の純水DIWに溶解したIPAが基板W表面に至ってパーティクルを発生させることが少なくなっているものと推察される。
【0048】
さらに、この実施の形態の多機能処理部56では図2に示すようにケーシング560の上部に設けられたN2供給管566の供給口NOは斜め下方に向けて設けられている。より正確には、乾燥位置DRに位置する際の基板W表面およびリフタ563の基板ガイド563c付近に向けて供給口NOが設けられている。そのため、処理槽562内での純水洗浄の終了後、リフタ563を乾燥位置DRに基板Wを保持した状態で位置させるとともにN2供給部566からN2を噴射させることにより基板W表面やリフタ563の基板ガイド563c付近にN2ガスを吹き付けて、基板Wと保持溝との間に残った純水DIWを吹き飛ばし、基板Wの乾燥を速くしている。なお、後述するように、基板Wを処理槽562内の純水から引き上げた後には再度、その純水内に基板Wを戻すことはないため、処理槽内の純水表面を波立たせてIPAの純水への溶解を助長することによる問題は生じない。
【0049】
<2.実施の形態の処理手順および効果>
つぎに、この実施の形態の多機能処理部56による基板乾燥処理の処理手順を示す図である図5およびN2供給部566とIPA・N2供給部565のN2またはIPAベーパー供給のタイミングチャートである図6を用いて、その処理手順について説明していく。なお、以下の処理以前にHFによるエッチング処理等は終了している(バルブV3は閉じている)ものとする。また、以下の制御は制御部567aにより行われる。
【0050】
まず、予め処理槽562には常温の純水DIWが満たされている状態で、基板Wは処理槽562に搬入されて洗浄処理が行われる(図5(a))。なお、このとき、処理槽562の純水DIWはオーバーフロー状態であり、三方弁V1は配管562bにつながっており、バルブV2,V4,V5は閉じられ、溢れた純水DIWは配管562cにより処理槽562に戻され、さらにバルブV7は閉じられた状態で、N2供給部566からはN2ガスは供給されておらず、三方弁V6はN2供給源567fからの流路を配管565cにつないだ状態でIPA・N2供給部565からN2ガスが供給されている(図6時刻T0)。
【0051】
つぎに、処理槽562内からオーバーフロー状態で配管562eから、純水温度調節部567dにより冷却された純水DIWを供給することによって、処理槽562内のHFまたは常温の純水DIWを冷却されたものに置換する(図5(b)、図6時刻T0〜T1)。すなわち、常温の純水DIWの下方に低温の純水DIWを供給することにより、両純水の温度の関係から両純水の間に対流による入れ替わりは生じず、常温の純水DIWが処理槽562上端から順次溢れていくことにより、最終的には処理槽562内が低温の純水DIWにより満たされることになり、効率よく置換を行うことができるものとなっている。なお、図6に示すように、この段階では三方弁V1が配管562bcにつながるとともにバルブV2,V4が開いた以外は、他のバルブ、IPA・N2供給部565およびN2供給部566の気体の供給状況は時刻T0と同様である。
【0052】
つぎに、三方弁V6がIPA供給源567eおよびN2供給源567fの両方につながる流路が配管565cにつながれた状態となり、IPA・N2供給部565からN2をキャリアガスとしてIPAベーパーの供給を開始する(図5(c)、図6時刻T1)。なお、このとき、三方弁V1は配管562bにつながっており、バルブV2,V4,V5は閉じられ、オーバーフロー状態で溢れた純水DIWは配管562cにより処理槽562に戻され、配管バルブV7は閉じられた状態で、N2供給部566からはN2ガスは供給されていない。
【0053】
さらに、IPAベーパーの供給をしばらく続けることによって前述のようにケーシング560内において上方にN2層、下方(したがって、処理槽562直上)にIPAベーパー層が形成されるものと推察される(図5(d)、図6時刻T1〜時刻T2)。なお、この段階では、三方弁V1,V6および各バルブV1〜V5,V7の開閉状態、ならびにIPA・N2供給部565およびN2供給部566の気体の供給状況は時刻T1と同様である。
【0054】
つぎに、リフタ563を上昇させて基板Wを処理槽562内の冷却された純水DIWから引き上げ、さらに上述のIPAベーパー層を通過させ、基板Wに付着した大半の純水DIWを除去する(図5(e)、図6時刻T1〜時刻T2)。なお、この段階でも三方弁V1,V6および各バルブV1〜V5,V7の開閉状態、ならびにIPA・N2供給部565およびN2供給部566の気体の供給状況は時刻T1と同様である。
【0055】
つぎに、三方弁V6を閉じてIPA・N2供給部565からのIPAベーパーの供給を停止するとともに、バルブV7を開いてN2供給部566より乾燥位置DRに位置するリフタ563の基板ガイド563c付近に向けてN2を供給し、その保持溝内や基板W表面に残った純水DIWを吹き飛ばす。また、バルブV2が開かれ、処理槽562内の純水DIWは配管562dから排液ラインに排出される(図5(f)図6時刻T2)。なお、この段階では、その他のバルブ、三方弁V1の開閉状態は時刻T1と同様である。
【0056】
つぎに、三方弁V6をN2供給源567fのみに通じる流路を配管565cにつなぎ、IPA・N2供給部565からもN2のみを供給し、ケーシング560内をほぼ完全にN2雰囲気で満たす(図5(g)、図6時刻T3)。なお、この段階では、三方弁V1および各バルブの開閉状態は時刻T2と同様であり、N2供給部566の気体の供給状況は時刻T2と同様である。
【0057】
つぎに、バルブV5を開き、配管560bによりケーシング560内の雰囲気を配管560bを通じて排気し、ケーシング560内の気圧を減圧することによって基板Wを完全に乾燥させる(図5(h)、図6時刻T4)。なお、この段階では、N2供給部566の気体の供給状況は時刻T3と同様であり、三方弁V6を閉じてIPA・N2供給部565からの気体の供給を停止し、三方弁V1およびその他のバルブの開閉状況は時刻T3と同様である。
【0058】
最後に、シャッタ561を開いて大気解放し、リフタ563を受け渡し位置TPまで上昇させることにより基板Wをケーシング560外に取り出して、一連の基板乾燥処理を終了する(図5(i)、図6時刻T4以降)。なお、この段階では各三方弁および各バルブの開閉状況、ならびにIPA・N2供給部565およびN2供給部566の気体の供給状況は時刻T4と同様である。
【0059】
以上説明したように、この発明の実施の形態によれば、多機能処理部56において、純水DIWをほぼ一定温度に維持するので純水DIWの温度の変動を考慮してIPAベーパーの温度を必要以上に高める必要がなく、さらに、純水DIWを冷却して所定温度に維持するので、供給するIPAベーパーを常温または、あまり高温にしなくても基板Wを乾燥することができるため、乾燥性能を維持しつつ安全性が高まるとともに、IPAベーパーが高温でないので処理槽562内の純水DIWに溶解する量が少なくて済み、したがって、IPAベーパーの消費量を抑えることができ、それとともに、その溶解したIPAが純水DIW中の基板W表面に至ることが少ないためパーティクルの発生を抑えることができる。
【0060】
また、多機能処理部56のIPA・N2供給部565の供給口IOは上方に向けて設けられているため、基板Wの処理槽562からの引き上げ時に必要なIPAベーパーの消費量を抑え、乾燥時間を短縮して、パーティクルの発生を抑えることができる。
【0061】
また、基板Wの処理段階に応じてN2やIPAベーパーの供給を行うN2供給部566とIPA・N2供給部565とを切り替えることができるので、効果的な位置にIPAベーパーやN2を供給することができ、効率的な基板Wの乾燥が行え、IPAベーパーやN2の消費量も抑えることができる。
【0062】
また、基板Wの処理槽562からの引き上げが実質的に完了する前には上方のN2供給部566から下方に向けてN2ガスを供給しないので、パーティクルの発生を抑えることができ、IPAの消費量も抑えることができる。
【0063】
さらに、基板Wの引き上げ後は上方から基板Wおよび基板ガイド563c周辺にN2を吹き付けることにより、基板W表面や保持溝と基板Wとの間に残った純水をも吹き飛ばすことができ、乾燥を速めることができる。
【0064】
<3.変形例>
以上、この実施の形態における多機能処理部56では溶剤としてIPAを用い、不活性ガスとしてN2を用いたが、この発明はこれに限られず、溶剤としてエタノールやメタノール等のその他の溶剤、不活性ガスとしてヘリウムガスやアルゴンガス等のその他の不活性ガスを用いてもよい。
【0065】
また、この実施の形態における多機能処理部56ではN2供給部566を備えるものとしたが、N2供給部566を設けないでIPA・N2供給部565のみによりIPAベーパーやN2を供給してもよい。
【0066】
また、この実施の形態における多機能処理部56では、IPA・N2供給部565を、処理槽562に基板を浸漬するために貯留している処理液の液面より下の位置に配置したが、液面より上に配置してもよい。
【0067】
また、この実施の形態における多機能処理部56ではIPAベーパーを常温としたが、この発明はこれに限られず、多少加熱する等、基板W引き上げ前の純水DIWよりIPAベーパーの方が高温であればその他の温度でもよい。
【0068】
また、この実施の形態における多機能処理部56ではIPA・N2供給部565を処理槽562の上端より下方位置の側方に供給口IOを上方に向けた状態で設け、それによりIPAベーパーを上向きに供給するものとしたが、この発明はこれに限られず、IPA・N2供給部565を処理槽562の上端より上に設ける等その他の位置に設置してもよく、さらに、供給口IOを斜め上方向に向けて設けてもよい。
【0069】
さらに、この実施の形態における多機能処理部56では純水DIWを冷却、温度調節を行って供給して基板Wを冷却、温度調節するものとしたが、必ずしも冷却、温度調節を行わず、代わりに高温のIPAベーパーを供給するものとしてもよい。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1ないし請求項7の発明によれば、処理室内に溶剤の蒸気と不活性ガスとの混合気体を上方向または斜め上方向に向けて供給するため、処理液の液面に向けて溶剤蒸気を含む気体を供給することがなく、溶剤蒸気の処理液への溶解量が減少し、しかも、上方向または斜め上方向に向けて供給された不活性ガスと溶剤蒸気は、重力と雰囲気による抵抗で上昇速度が減少すると、やがて分子量の差により次第に分離して、処理液の液面近くに溶剤蒸気の濃い層と、その上方には不活性ガスの層とに分離し、溶剤蒸気の供給量がより少なくても、処理液の液面近くには、所要濃度の溶剤蒸気の層を形成することができるので、溶剤の消費量を一層抑えることができ、さらに、前記したように液面に向けて溶剤蒸気を含む気体を供給しないことと、供給する溶剤蒸気量が少ないこととが相まって、処理液への溶剤溶解量が少なく、溶剤溶解量が少ない処理液に基板を浸漬することで、パーティクルの発生も抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の基板処理装置の構成を示す斜視図である。
【図2】実施の形態における多機能処理部の縦断面図である。
【図3】実施の形態における多機能処理部の別の縦断面図である。
【図4】実施の形態における多機能処理部の構造を示す模式図である。
【図5】実施の形態における基板乾燥処理の処理手順を示す模式図である。
【図6】実施の形態におけるN2供給部とIPA・N2供給部の気体供給のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 基板処理装置
5 基板処理部
52 薬液処理部
54 水洗処理部
56 多機能処理部(基板乾燥装置、基板乾燥部)
58 乾燥部
560 ケーシング(処理室)
562 処理槽
565 IPA供給部(供給手段)
DIW 純水(処理液)
IO 供給口
W 基板
Claims (7)
- 処理室内に溶剤の蒸気を含む雰囲気を供給し、純水による洗浄処理後の基板を前記溶剤の蒸気を含む雰囲気内に移動させることによって乾燥させる基板乾燥装置であって、
前記処理室内に溶剤の蒸気と不活性ガスとの混合気体を上方向または斜め上方向に向けて供給し、前記純水の水面付近に前記溶剤の蒸気の層を形成する混合気体供給手段を備えることを特徴とする基板乾燥装置。 - 請求項1に記載の基板乾燥装置であって、
前記混合気体の供給を停止した後に、前記処理室内の上部から不活性ガスを下方に向けて供給する不活性ガス供給手段をさらに備えることを特徴とする基板乾燥装置。 - 請求項1または請求項2に記載の基板乾燥装置であって、
前記混合気体供給手段が、前記処理槽の上端より下の側方において、上方向に向くように開口した混合気体供給口を有することを特徴とする基板乾燥装置。 - 基板に対して処理液による処理を施す基板処理部と、
請求項1から請求項3のいずれかに記載の基板乾燥装置を用いて構成された基板乾燥部と、
を備えることを特徴とする基板処理装置。 - 処理室内に溶剤の蒸気を含む雰囲気を供給し、純水による洗浄処理後の基板を前記溶剤の蒸気を含む雰囲気内に移動させることによって乾燥させる基板乾燥方法であって、
前記処理室内に溶剤の蒸気と不活性ガスとの混合気体を上方向または斜め上方向に向けて供給し、前記純水の水面付近に前記溶剤の蒸気の層を形成することを特徴とする基板乾燥方法。 - 請求項5に記載の基板乾燥方法であって、
前記混合気体の供給を停止した後に、前記処理室内の上部から不活性ガスを下方に向けて供給することを特徴とする基板乾燥方法。 - 請求項5または請求項6に記載の基板乾燥方法であって、
前記混合気体を前記処理槽の上端より下の側方から上方向に供給することを特徴とする基板乾燥方法。
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