JPH1185942A - 紙幣カウンタ - Google Patents

紙幣カウンタ

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JPH1185942A
JPH1185942A JP9257480A JP25748097A JPH1185942A JP H1185942 A JPH1185942 A JP H1185942A JP 9257480 A JP9257480 A JP 9257480A JP 25748097 A JP25748097 A JP 25748097A JP H1185942 A JPH1185942 A JP H1185942A
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JP
Japan
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bill
optical sensors
cash
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counting
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JP9257480A
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English (en)
Inventor
Akira Minoguchi
昭 美濃口
Tetsuhisa Kikuchi
哲央 菊地
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
Original Assignee
Toyo Communication Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで回路や制御内容を複雑化させるこ
となく紙幣の横ずれを検出し、紙幣の金種を正確に分類
して、紙幣を計数できるようにする。 【解決手段】 紙幣10の左右両端部から所定距離
(W)だけ内側を走査するように、光学センサ20a〜
20dとは別に少なくとも2つの光学センサ30R、3
0Lを配置する。そして、紙幣10を走査方向(白抜き
矢印Y方向)に走査させることにより、光学センサ30
R、30Lが紙幣10の左右位置の表面と裏面に印刷さ
れた濃淡情報を読み取り、光学センサ30Rと光学セン
サ30Lのセンサ出力の平均値同士を比較して、両平均
値の差が所定値以上になった場合に、紙幣10が横ずれ
して走査されたと判断する。紙幣が所定量以上横ずれし
た場合は、金種分類の判断を正しく行うことができない
ため、紙幣カウンタの紙幣計数部に対して紙幣の計数動
作を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙幣カウンタに係
り、さらに詳しくは、紙幣に対して複数の光学センサを
相対走査させて紙幣画像の濃淡情報を読み取って紙幣の
金種を判別しつつ、紙幣を計数する紙幣カウンタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、紙幣の金種を判別して分類す
る金種分類機能を有するとともに、各金種ごとの紙幣の
枚数を計数することにより、複数の金種が混じった紙幣
の束の金額を自動的に認識することができる紙幣カウン
タが使われている。例えば、この種の紙幣カウンタは、
銀行において紙幣の入金や出金を自動的に行うキャッシ
ュディスペンサ(CD)などに内蔵されている。そこ
で、従来の紙幣カウンタで金種分類機能を実現するため
の一構成例について図12及び図13を用いて説明す
る。図12に示されるように、金種を分類してカウント
する紙幣50として、US$を用いた場合は、最外周部
分に白縁52があって、その内側には文字や模様が印刷
された紙面左右方向にほぼ対称に絵柄54が描かれてお
り、さらにその内側には絵柄のほとんど無い白領域WS
があって、紙幣50のほぼ中央部分には人物像などから
成る絵柄56が描かれている。紙幣カウンタでは、この
ような紙幣50の束をまとめてセットし、1枚ずつ短手
搬送(図12中の白抜き矢印Y方向に搬送)しながら、
紙幣の金種判断が行われる。紙幣カウンタには、紙幣の
金種を判断するため、図12に示されるように、紙幣の
搬送方向(白抜き矢印Y方向)に対して直交する方向
(紙面左右方向)に複数の光学センサ60a〜60fが
所定間隔毎に固定配置されている。この状態で紙幣50
を短手方向に搬送すると、各光学センサ60a〜60f
が紙幣に対して破線位置で相対走査され、紙幣の絵柄の
濃淡情報を読み取ることにより金種分類が行われてい
る。このような紙幣カウンタは、1枚ずつ紙幣を挿入す
る紙幣識別装置などと較べると、搬送時における搬送方
向と直交方向の紙幣の位置ずれ(以下、「横ずれ」とい
う)量が著しく大きくなる。このため、金種分類機能を
有する紙幣カウンタの場合、横ずれ量が大きくなると、
光学センサ60a〜60fが読み出す濃淡情報が大きく
変動してしまい、誤分類となる可能性が高くなる。そこ
で、この誤分類を避けるためには、図12に示すよう
に、紙幣50の両端付近を走査するように複数(ここで
は、5個ずつ)の位置検出センサ70R、70Lを左右
に配置している。この位置検出センサ70は、紙幣50
によって覆われると暗レベルを、覆われないと明レベル
を出力するもので、その出力レベルを検出して紙幣の横
ずれの大小を判定し、横ずれ量が大きい場合は紙幣の計
数を停止させて誤分類を防止していた。図13には、上
述した従来の紙幣カウンタ78の概略構成を示すブロッ
ク図が示されている。図13において光学センサ60a
〜60fで読み取られたアナログ信号である紙幣の濃淡
情報は、それぞれの増幅回路62a〜62fで増幅さ
れ、A/Dコンバータ64a〜64fでデジタル信号に
変換され、メモリ74に格納される。CPU72は、予
めメモリ74に貯えておいた各金種の標準的データと今
回貯えたデータとを比較することで、金種の判定を行っ
ていた。また、CPU72は、複数のセンサで構成され
た位置検出センサ右70Rと位置検出センサ左70Lの
出力信号に基づいて紙幣の横ずれ量を判定し、横ずれ量
が金種の誤分類を招く量に達した場合に、紙幣計数部7
6における紙幣の計数を停止させることにより、誤分類
を防止していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の紙幣カウンタ78にあっては、上述した紙幣
の横ずれを検出する位置検出センサ右70Rおよび位置
検出センサ左70Lは、紙幣端の折れ等を考慮すると、
4〜6個程度必要になるとともに、光学センサ60a〜
60fとは別に設けなければならないため、部品コスト
がアップするとともに、回路や制御内容も複雑化してし
まうという不都合があった。本発明は、かかる従来技術
の有する不都合に鑑みてなされたもので、請求項1に記
載の発明の目的は、低コストで回路や制御内容を複雑化
することなく紙幣の横ずれを検出し、紙幣の金種を正確
に分類して、紙幣を計数することができる紙幣カウンタ
を提供することにある。請求項2に記載の発明の目的
は、紙幣の横ずれ量を簡易かつ正確に検出することがで
きる紙幣カウンタを提供することにある。請求項3に記
載の発明の目的は、紙幣の横ずれの検出感度を容易に調
節することができる紙幣カウンタを提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、複数の光学センサを紙幣に対して相対走査させて紙
幣に印刷されている画像の濃淡情報を読み取って紙幣の
金種を判別するとともに、紙幣の計数を行う紙幣カウン
タにおいて、前記複数の光学センサのうち少なくとも2
つの光学センサが前記走査方向と直交方向の前記紙幣の
両端部から所定距離だけ内側を走査する位置にそれぞれ
配置され、前記少なくとも2つの光学センサで読み取っ
た紙幣画像の濃淡情報同士を比較する濃淡情報比較手段
と、前記濃淡情報比較手段で比較した濃淡情報の差が所
定値以上になったか否かを判別する判別手段と、前記判
別手段で濃淡情報の差が所定値以上になった場合に、前
記紙幣と前記光学センサとが正規位置からずれて相対走
査されたと判断して前記紙幣の計数を停止させる計数停
止手段と、を備えたことを特徴とする。これによれば、
複数の光学センサのうち少なくとも2つの光学センサを
紙幣に対する走査方向と直交方向の紙幣の両端部から所
定距離だけ内側を走査する位置にそれぞれ配置し、濃淡
情報比較手段により少なくとも2つの光学センサで読み
取った紙幣画像の濃淡情報同士を比較して、その濃淡情
報の差が所定値以上になったか否かを判別手段で判別
し、濃淡情報の差が所定値以上になった場合に紙幣と光
学センサとが正規位置からずれて相対走査されたと判断
して計数停止手段により紙幣の計数を停止させる。この
ため、紙幣の金種が誤分類されて、計数されるのを防止
することができる。請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の紙幣カウンタにおいて、前記濃淡情報比較手段
で比較する前記少なくとも2つの光学センサで読み取ら
れた紙幣画像の濃淡情報は、各光学センサで読み取られ
た濃淡情報の平均値を用いたことを特徴とする。これに
よれば、濃淡情報比較手段で比較する少なくとも2つの
光学センサで読み取った紙幣画像の濃淡情報は、各光学
センサで読み取った濃淡情報の平均値を用いたため、比
較が容易となり、紙幣の横ずれ量を簡易かつ正確に検出
することができる。請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載の紙幣カウンタにおいて、計数停止手段を用いて
前記紙幣の計数を停止させる走査位置ずれの検出感度
は、前記紙幣画像の絵柄に対して前記少なくとも2つの
光学センサが配置される紙幣の両端部からの距離を調整
することにより行うことを特徴とする。これによれば、
少なくとも2つの光学センサが配置される紙幣の両端部
からの距離を調整することにより、紙幣画像の絵柄と光
学センサの位置関係が変わり、計数停止手段によって紙
幣の計数を停止させる走査位置ずれの検出感度を容易に
調節することができる。このため、使用状況や使用する
紙幣の絵柄等に応じて適宜検出感度を変えることで、常
に適正な紙幣の金種分類が行われ、各金種別に正確に紙
幣を計数することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1ないし図11に基づいて説明する。図1には、本実施
の形態の紙幣カウンタにおいて紙幣10の金種分類と横
ずれを検出する光学センサの配置例が示され、図2に
は、本実施の形態の紙幣カウンタ42の概略構成を示す
ブロック図が示されている。ここでは、US$を金種分
類するとともに、それらを計数する紙幣カウンタとして
実施したものである。図1に示される紙幣10は、US
$の表面であって、最外周部分に白縁12があり、その
内側には文字や模様が黒色のインクで印刷され、紙面の
左右方向にほぼ対称に絵柄14が描かれている。そし
て、その内側には絵柄のほとんど無い白領域WSがあ
り、紙幣10のほぼ中央部分には人物像などから成る楕
円形の絵柄16が描かれている。また、このUS$の裏
面は、図示していないが、白縁の内側全面を緑色のイン
クで文字や模様が印刷されている。本実施の形態の紙幣
カウンタは、このような紙幣10の束がまとめてセット
されると、不図示の搬送系により1枚ずつ短手搬送(図
1中の白抜き矢印Y方向に搬送)を行って、紙幣の金種
を判断するとともに、紙幣を計数するものである。紙幣
の金種判断は、図1に示されるように、紙幣の搬送方向
(白抜き矢印Y方向)に対して直交方向(紙面左右方
向)で、紙幣10の中央付近に所定間隔おきに固定配置
された複数の光学センサ20a〜20dと、紙幣10の
左右両端から所定距離Wだけそれぞれ内側を走査するよ
うに配置された少なくとも2つの光学センサとしての光
学センサ30R及び30Lとを用いて行われる。ここで
は、光学センサとして、紙幣の一方側から光を当てて、
反対側から透過して出てくる透過光の強弱をアナログの
電気信号に変換する透過型センサを用いている。このた
め、紙幣の表面と裏面の両方の印刷が合成された濃淡情
報が得られることになる。
【0006】また、上記した光学センサ30R及び30
Lは、紙幣の金種判断に用いるとともに、紙幣の横ずれ
量の検出にも用いる点に本実施の形態の特徴的な構成が
ある。すなわち、図1に示される光学センサ30R及び
30Lの走査位置(破線で示した位置)が紙幣10が横
ずれしていない状態における正規の走査位置を示したも
のである。ここで、光学センサ30R、30Lを固定配
置した状態で紙幣10の側を搬送させて走査させる際
に、紙幣10が右あるいは左側に一定距離ずれると、光
学センサ30R、30Lのいずれか一方の走査位置が絵
柄14部分にかかり、他方の走査位置が白領域WSを通
るようになる。このため、正規の走査位置で読み取られ
る左右の光学センサ30R、30Lの濃淡情報と、ある
程度紙幣が横ずれした状態で走査されて読み取られる左
右の光学センサ30R、30Lの濃淡情報とでは情報が
異なることになり、その差から横ずれ量を検出するもの
である。これを図2に示される紙幣カウンタ42のブロ
ック図で見ると、図2の光学センサ20a〜20d及び
左右の光学センサ30R、30Lで読み取られたアナロ
グ信号である紙幣の濃淡情報は、それぞれの増幅回路2
2a〜22d及び増幅回路32R、32Lで増幅され、
A/Dコンバータ24a〜24d及びA/Dコンバータ
34R、34Lでデジタル信号に変換され、メモリ38
に格納される。このメモリ38は、金種分類用の標準デ
ータ、動作制御用プログラム及び各種データなどを格納
するものである。CPU36は、予めメモリ38に貯え
ておいたUS$の各金種の標準的データと今回貯えたデ
ータとを比較することにより、金種の分類処理を行って
いる。また、CPU36は、紙幣カウンタ42の全体動
作を制御するものである。
【0007】また、左右の光学センサ30R、30Lに
よって読み取られた紙幣の濃淡情報を比較する場合、C
PU36は、パターン形状の比較を行ってもよいが、こ
こでは紙幣の横ずれ検知の指標として、各光学センサ3
0R、30Lが読み出した濃淡情報の平均値を出して、
その差がどの程度あるかで比較し、その濃淡情報の差が
所定値(しきい値を設定しても良い)以上になったか否
かで計数を停止すべき紙幣の横ずれが有ったどうかを判
定するものである。従って、紙幣の横ずれを検出する検
出感度を調整する場合は、この左右の光学センサの濃淡
情報の差と比較する所定値(しきい値)を変えることに
よっても行うこともできる。また、図1に示される、光
学センサ30R、30Lの走査位置が紙幣10の両端部
からどれだけ内側を走査する位置(所定距離W)に配置
するかによっても、紙幣の横ずれの検出感度を調整する
ことができる。これらの濃淡情報の比較処理や判別処理
は、濃淡情報比較手段、判別手段としてのCPU36が
行っている。そして、計数停止手段としてのCPU36
は、光学センサ30R、30Lで読み取った濃淡情報に
基づいて、紙幣の横ずれ量を判定し、横ずれ量が金種の
誤分類を招く量にまで達したと判断すると、紙幣計数部
40で紙幣の計数処理を停止するように制御する。
【0008】つぎに、動作について説明する。図3は、
図1に示される正規の走査位置で走査された場合の光学
センサの出力線図であり、その(a)は光学センサ左3
0Lの出力線図、(b)は光学センサ右30Rの出力線
図であり、図4は、図3に示されるセンサ出力のマクロ
線図であり、その(a)は光学センサ左30Lのマクロ
線図、(b)は光学センサ右30Rのマクロ線図であ
り、図5は、図3に示されるWS領域におけるセンサ出
力のミクロ線図であり、その(a)は光学センサ左30
Lのミクロ線図、(b)は光学センサ右30Rのミクロ
線図である。図3に示されるように、紙幣に横ずれが無
い場合は、光学センサ左30Lと光学センサ右30Rと
が読み取った紙幣の濃淡情報がほぼ同じとなり、両セン
サ出力の平均値を比較しても差が殆ど無いことから、紙
幣が正規の走査位置を通って走査されていることが分か
る。この図3の線図をマクロ的に示した図4では、左右
の光学センサ30R、30Lのセンサ出力のパターンが
ほぼ同じであることが分かる。これは、左右の光学セン
サ30R、30Lが、紙幣10の絵柄14(低レベル)
→白領域WS(高レベル)→絵柄14(低レベル)を走
査していることを意味しており、図1に示される正規の
走査位置を左右の光学センサ30R、30Lが走査し
て、横ずれが無い場合である。
【0009】また、図5に示されるように、左右の光学
センサ30R、30Lのセンサ出力のうち白領域WSの
ミクロ部分では、紙幣10の裏面側の濃淡情報が反映さ
れるため、この部分を用いれば金種判定することができ
る。つぎに、図6は、左右の光学センサ30R、30L
に対して紙幣の搬送方向が左方向に横ずれした場合の図
を示し、図7は、図6の左右の光学センサ30R、30
Lのセンサ出力線図であり、その(a)は光学センサ左
30Lの出力線図、(b)は光学センサ右30Rの出力
線図であり、図8は、図7に示されるセンサ出力のマク
ロ線図であり、その(a)は光学センサ左30Lのマク
ロ線図、(b)は光学センサ右30Rのマクロ線図であ
る。図6に示されるように、紙幣10が左方向に横ずれ
している場合は、光学センサ左30Lが読み取った紙幣
の濃淡情報が紙幣10の絵柄14(低レベル)→白領域
WS(高レベル)→絵柄14(低レベル)を走査するた
め、図7(a)のようになるが、光学センサ右30R
は、常に絵柄14R(低レベル)の中を走査するため、
図7(b)に示されるような線図となる。この図7をマ
クロ線図で表した図8を見ると、左右の光学センサ30
R、30Lが読み取った紙幣の濃淡情報が明らかに異な
っていることが分かる。このように、紙幣の横ずれを検
出するには、センサ出力をマクロ的に比較すれば足り、
それほど厳密さが要求されないことから、CPU36に
よる比較制御が簡易で済むという利点がある。
【0010】ここでは、左右の光センサの濃淡情報の差
がしきい値を越えていると判断される場合であるから、
紙幣の金種の分類動作は行われないが、左右の光センサ
の濃淡情報に差があってもしきい値以下の場合は金種の
分類動作が行われる。その場合の紙幣の金種の分類動作
は、上記した図5の場合と同様に、左右の光学センサ3
0R、30Lの出力をそれぞれ白領域WS間においてミ
クロ的に標準データと比較して行われる。つぎに、図9
は、左右の光学センサ30R、30Lに対して紙幣の搬
送方向が右方向に横ずれした場合の図を示し、図10
は、図9の左右の光学センサ30R、30Lのセンサ出
力線図であり、その(a)は光学センサ左30Lの出力
線図、(b)は光学センサ右30Rの出力線図であり、
図11は、図10に示されるセンサ出力のマクロ線図で
あり、その(a)は光学センサ左30Lのマクロ線図、
(b)は光学センサ右30Rのマクロ線図である。
【0011】図9に示されるように、紙幣10が右方向
に横ずれしている場合は、光学センサ左30Lが常に絵
柄14L(低レベル)の中を走査するため、図10
(a)に示されるような線図となるが、光学センサ右3
0Rが読み取った紙幣の濃淡情報が紙幣10の絵柄14
(低レベル)→白領域WS(高レベル)→絵柄14(低
レベル)を走査するため、図10(b)のようになる。
この図10をマクロ線図で表した図11を見ると、左右
の光学センサ30R、30Lが読み取った紙幣の濃淡情
報が明らかに異なっていることが分かる。この場合も紙
幣の横ずれを検出する場合、2つの光学センサの出力を
マクロ的に比較すれば足りるため、CPU36の比較制
御が簡易となる。この場合、左右の光センサの濃淡情報
の差がしきい値を越えていると判断される場合であるか
ら、紙幣の金種の分類動作は行われないが、上記と同様
に左右の光センサの濃淡情報に差があってもしきい値以
下の場合は金種の分類動作が行われる。その場合の紙幣
の金種の分類動作は、上記した図5の場合と同様に、左
右の光学センサ30R、30Lのセンサ出力のうち白領
域WS間においてミクロ的に標準データと比較して行わ
れる。このように、CPU36は、光学センサ30R、
30Lを使ってその濃淡情報を比較することにより、紙
幣の横ずれ量が許容範囲を越えていて、金種を誤検出す
る恐れがあると判断すると、図2の紙幣計数部40に対
して紙幣の計数を停止させる。
【0012】以上説明したように、本実施の形態に係る
紙幣カウンタ42は、紙幣の金種分類用の光学センサの
一部を利用することにより紙幣の横ずれを検出できるよ
うにしたため、新たな位置検出センサなどを使う必要が
なくなり、部品のコストアップを防止することができ
る。そして、その光学センサの一部を使って検出した紙
幣の横ずれが許容範囲を越えた場合は、紙幣カウンタの
紙幣計数部40による紙幣の計数を停止させるため、紙
幣の計数を常に正確に行うことができる。また、本実施
の形態に係る紙幣カウンタ42は、左右の光学センサの
センサ出力の比較をマクロ的に行えば良く、紙幣の横ず
れを簡易な制御で検出できるため、回路や制御内容を複
雑化することなく紙幣の金種を正確に分類することがで
きる。さらに、本実施の形態に係る紙幣カウンタ42
は、左右の光学センサのセンサ出力の比較をそれぞれの
平均値を用いて行うようにしたため、紙幣の横ずれ量を
簡易かつ正確に検出することができる。
【0013】また、本実施の形態に係る紙幣カウンタ4
2は、左右の光学センサのセンサ出力の差が所定値(し
きい値)を越えるか否かで紙幣の横ずれを検出するよう
にしたため、両光学センサが配置される紙幣の両端部か
らの距離を調整したり、しきい値を変化させることによ
り、紙幣の横ずれの検出感度を容易に調節することがで
きる。なお、上記実施の形態において、紙幣の横ずれを
検出する際に、左右の光学センサの出力全体について比
較を行ったが、特に比較する範囲を紙幣内部の表面に絵
柄のない白領域WS部分に限定することにより、差別化
をより容易に行えるようにしても良い。また、上記実施
の形態において、左右の光学センサの配置位置である紙
幣の両端部からの距離を調整することにより紙幣の横ず
れの検出感度を調節する際に、絵柄の白黒境界部を基準
とし、ここから遠ざけるか近づけるかで調節するように
しても良い。さらに、上記実施の形態では、計数を行う
紙幣としてUS$を用いたが、これに限定されるもので
はなく、US$以外の紙幣を計数する紙幣カウンタに適
用しても良い。また、上記実施の形態において、固定設
置した光学センサに対して紙幣を走査方向に搬送させて
金種分類処理を行うようにしたが、逆に紙幣側を固定し
て光学センサを走査するものであっても良く、この場合
も上記と同様に好適な効果を得ることができる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、低コストで回路や制御内容を複雑化する
ことなく紙幣の横ずれを検出し、紙幣の金種を正確に分
類して、紙幣を計数することができる。請求項2に記載
の発明によれば、紙幣の横ずれ量を簡易かつ正確に検出
することができる。請求項3に記載の発明によれば、紙
幣の横ずれの検出感度を容易に調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の紙幣カウンタにおいて紙幣の金
種分類と横ずれを検出する光学センサの配置例を示す図
である。
【図2】本実施の形態の紙幣カウンタの概略構成を示す
ブロック図である。
【図3】(a)及び(b)は図1に示される正規の走査
位置で走査された場合の光学センサの出力線図である。
【図4】(a)及び(b)は図3に示されるセンサ出力
のマクロ線図である。
【図5】(a)及び(b)は図3に示されるWS領域に
おけるセンサ出力のミクロ線図である。
【図6】左右の光学センサに対して紙幣の搬送方向が左
方向に横ずれした場合の図である。
【図7】(a)及び(b)は図6の左右の光学センサの
センサ出力線図である。
【図8】(a)及び(b)は図7に示されるセンサ出力
のマクロ線図である。
【図9】左右の光学センサに対して紙幣の搬送方向が右
方向に横ずれした場合の図である。
【図10】(a)及び(b)は図9の左右の光学センサ
のセンサ出力線図である。
【図11】(a)及び(b)は図10に示されるセンサ
出力のマクロ線図である。
【図12】従来の紙幣カウンタで金種分類機能を実現す
るためのセンサの配置例を示した図である。
【図13】従来の紙幣カウンタの概略構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
10 紙幣 12 白縁 14 絵柄 16 絵柄 20a〜20d 光学センサ 30R、30L 光学センサ 36 CPU(濃淡情報比較手段、判別手段、計数停止
手段) 38 メモリ 40 紙幣計数部 WS 白領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光学センサを紙幣に対して相対走
    査させて紙幣に印刷されている画像の濃淡情報を読み取
    って紙幣の金種を判別するとともに、紙幣の計数を行う
    紙幣カウンタにおいて、 前記複数の光学センサのうち少なくとも2つの光学セン
    サが前記走査方向と直交方向の前記紙幣の両端部から所
    定距離だけ内側を走査する位置にそれぞれ配置され、 前記少なくとも2つの光学センサで読み取った紙幣画像
    の濃淡情報同士を比較する濃淡情報比較手段と、 前記濃淡情報比較手段で比較した濃淡情報の差が所定値
    以上になったか否かを判別する判別手段と、 前記判別手段で濃淡情報の差が所定値以上になった場合
    に、前記紙幣と前記光学センサとが正規位置からずれて
    相対走査されたと判断して前記紙幣の計数を停止させる
    計数停止手段と、 を備えたことを特徴とする紙幣カウンタ。
  2. 【請求項2】 前記濃淡情報比較手段で比較する前記少
    なくとも2つの光学センサで読み取られた紙幣画像の濃
    淡情報は、各光学センサで読み取られた濃淡情報の平均
    値を用いたことを特徴とする請求項1に記載の紙幣カウ
    ンタ。
  3. 【請求項3】 前記計数停止手段を用いて前記紙幣の計
    数を停止させる走査位置ずれの検出感度は、前記紙幣画
    像の絵柄に対して前記少なくとも2つの光学センサが配
    置される紙幣の両端部からの距離を調整することにより
    行うことを特徴とする請求項1に記載の紙幣カウンタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012124843A1 (ko) * 2011-03-16 2012-09-20 기산전자 주식회사 자동으로 다국가 권종을 식별하는 지폐계수장치 및 그 방법
CN105354912A (zh) * 2015-09-14 2016-02-24 深圳怡化电脑股份有限公司 一种检测纸币的方法及装置

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