JP2003288627A - 紙葉類判別方法および紙葉類判別装置 - Google Patents

紙葉類判別方法および紙葉類判別装置

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JP2003288627A
JP2003288627A JP2002093232A JP2002093232A JP2003288627A JP 2003288627 A JP2003288627 A JP 2003288627A JP 2002093232 A JP2002093232 A JP 2002093232A JP 2002093232 A JP2002093232 A JP 2002093232A JP 2003288627 A JP2003288627 A JP 2003288627A
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JP2002093232A
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Teruhiko Uno
輝比古 宇野
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】紙葉類の製造条件が微妙に変動した場合でも、
紙葉類を高い精度で判別することが可能な紙葉類判別装
置を提供することにある。 【解決手段】検知部34、36、38、40により紙葉
類Aから識別情報を含む判別情報を検知し、検知された
判別情報に基づいて紙葉類の種類を識別し、予め記憶さ
れた複数種類の標準判別データから対応する標準判別デ
ータを選択する。検知された識別情報に基づき、予め記
憶された複数種類の判別基準レベルから対応する判別基
準レベルを選択する。検知部により検知された判別情報
と標準判別データとを比較し、選択された判別基準レベ
ルに基づいて紙葉類を判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、紙葉類の種類、
方向、真偽、汚損度等を判別する紙葉類判別方法および
紙葉類判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、紙葉類判別装置は、紙葉類の特
徴量を検知するための複数の検知手段を備え、それぞれ
の検知手段の検知結果に基づいて紙葉類の種類、方向、
真偽、汚損度等の判別を行っている。例えば、紙葉類判
別装置は、紙葉類の印字模様や図柄を磁性検知手段で読
み取り、予め登録した磁性パターンとの類似性を比較す
ることにより、紙葉類の種類、方向を決定し、さらに磁
性反応の強弱情報も加味して真偽の判別を行っている。
【0003】また、紙葉類判別装置は、紙葉類の紙面か
ら発生する蛍光成分(ブリーチ成分)の有無及び強弱を
蛍光検知手段により検出し、同様に紙葉類の真偽の判別
を行っている。あるいは、紙葉類の形状及び印字模様や
図柄をフォトダイオードアレイ等の画像検知手段によっ
て読み取り、予め登録した画像パターンとの類似性、濃
淡情報を比較することにより、当該紙葉類の種類、方
向、真偽、及び汚損度の判別を行っている。
【0004】紙葉類判別装置の判別の方法および精度
は、製品のカテゴリにより異なるが、高性能が要求され
るインデント品においては判別のレベルを機体ごと個別
に保有することにより、一層高い判別性能を実現してい
る。また、小型の量産向け判別装置では、コスト低減と
メンテナンスの容易さの観点から判別レベルを統一化し
ているケースが多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが判別の対象と
なる紙葉類の多くは、用紙を作成する製紙工場或いは図
柄や記番号を印刷する印刷工場の違いにより、判別精度
の低下につながるレベルの差異が存在することがわかっ
ている。また、製造国、印刷の時期等によっても用紙及
び印刷の状態は微妙に変動する。
【0006】従来の紙葉類判別装置においては、これら
微妙な媒体の変動に対し、判別のスライスレベル(類似
性の判別における類似度のスライス値、第1候補と第2
候補との類似度の差、あるいは特徴量の積分値の判別に
おける積分値の上下スライスレベル等)を緩和すること
で、不用なリジェクトを増やさず一定の性能を確保する
ことが可能であった。しかし、この場合、真券や正券を
認識する範囲が広がってしまうため、精巧な偽券や変造
券、或いは部分的な汚損券等に対する排除率が低下して
しまう不具合が発生する。
【0007】この発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、国、印刷の時期等の製造条件によって
用紙および印刷の状態が微妙に変動した場合でも、紙葉
類を高い精度で判別することが可能な紙葉類判別方法お
よび紙葉類判別装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の一態様に係る紙葉類判別方法は、判別対
象となる複数種類の紙葉類にそれぞれ対応した複数種類
の標準判別データ、上記複数種類の紙葉類に含まれる複
数種類の識別情報、およびこれらの識別情報にそれぞれ
対応する複数種類の判別基準レベルを予め記憶し、判別
対象となる紙葉類から識別情報を含む判別情報を検知
し、上記検知された上記紙葉類の判別情報に基づいて紙
葉類の種類を識別し上記記憶された標準判別データから
対応する標準判別データを選択するとともに、上記検知
された識別情報に基づき、上記記憶された判別基準レベ
ルから対応する判別基準レベルを選択し、上記検知され
た判別情報と上記選択された標準判別データとを比較
し、上記選択された判別基準レベルに基づいて上記紙葉
類の真偽を判別することを特徴としている。
【0009】また、この発明の他の態様に係る紙葉類判
別装置は、搬送路に沿って紙葉類を搬送する搬送機構
と、上記搬送路に沿って設けられ、上記搬送された紙葉
類から識別情報を含む判別情報を検知する検知手段と、
複数種類の紙葉類にそれぞれ対応する複数種類の標準判
別データ、複数種類の識別情報、およびこれらの識別情
報にそれぞれ対応する複数種類の判別基準レベルを格納
した記憶部と、上記検知手段により検知された上記紙葉
類の判別情報に基づいて紙葉類の種類を識別し上記記憶
部から対応する標準判別データを選択するとともに、上
記検知手段により検知された識別情報に基づき、上記記
憶部から対応する判別基準レベルを選択する選択手段
と、上記検知手段により検知された判別情報と上記選択
手段により選択された標準判別データとを比較し、上記
選択手段により選択された判別基準レベルに基づいて上
記紙葉類の真偽を判別する判別手段と、を備えたことを
特徴としている。
【0010】上記のように構成された紙葉類判別方法お
よび紙葉類判別装置によれば、紙葉類から検知した識別
情報に基づいて紙葉類の判別基準レベルを変更し、この
判別基準レベルに基づいて、紙葉類を判別することによ
り、紙葉類の製造条件が変動した場合でも、適切な判別
基準レベルに基づいて紙葉類を高い精度で判別すること
が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、この発
明の実施の形態に係る紙葉類判別について詳細に説明す
る。図1に示すように、紙葉類判別装置は筐体100を
備え、筐体の一側には判別媒体となる紙葉類Aを搬入す
るための搬入口12が設けられ、筐体の他側には紙葉類
Aの搬出口14が設けられている。また、筐体100内
には、搬入口12から搬出口14に亘って搬送路16が
形成され、この搬送路に沿って複数の搬送ローラ18〜
32が配設されている。そして、搬入口12から筐体1
00内に取り込まれた紙葉類Aは、搬送ローラ18〜3
2により、搬送路に沿って搬出口14まで搬送される。
筐体100の上壁には、所望の告知情報を表示および警
報する表示警報部48が設けられている。
【0012】搬送路16上には、搬入口12側から、紙
葉類Aの透過画像情報を検知する透過画像検知部34、
紙葉類Aの上面の反射画像情報を検知する上面反射画像
検知部36、紙葉類Aの下面の反射画像情報を検知する
下面反射画像検知部38、紙葉類Aの磁気印刷特性を検
知する磁気検知部40、紙葉類Aからの蛍光発光特徴量
を検知する蛍光検知部42、紙葉類Aの厚さを検知する
厚さ検知部44が順に設置されている。また、筐体10
0内の上部には、上記各検知部に接続され、上記検知部
からの検知情報を処理する検知情報処理部46が設置さ
れている。
【0013】透過画像検知部34、上面反射画像検知部
36、下面反射画像検知部38は、例えばLEDアレイ
を発光部とし、フォトダイオードアレイまたはCCD
(チャージ・カップルドゥ・デバイス)を受光部とした
1次元画像読み取りセンサで構成され、LEDには用途
により可視光や近赤外光が使用される。磁気検知部40
は、例えば磁気ヘッドのようなセンサで、コア材の一次
側に直流バイアス電流を印加し、磁性材料がヘッド部を
通過したときのフラックスの変化を二次側コイルで検出
するセンサにより構成されている。
【0014】蛍光検知部42は、発光部を紫外線発光ラ
ンプとし、紙葉類Aから発せられる励起光をフォトダイ
オードを受光部したスポット視野で検出するセンサで構
成されている。更に、厚さ検知部44は、搬送路16を
通過する紙葉類Aを二本のローラで上下から挟み、片側
のローラまたはそれを支持するシャフトの変動量を変位
センサ等で電気信号に変換するものである。
【0015】図2に示すように、これらの検知部34な
いし44により検知された種々の検知データ、つまり、
紙葉類Aの判別情報は、演算増幅器等のアナログ処理回
路51ないし56を経て信号成分の増幅/加工が行わ
れ、6系統のアナログ信号をアナログマルチプレクサ5
8にて1系統のアナログ信号に時分割する。その後、時
分割されたアナログ信号は、アナログ/デジタル変換回
路60により、例えば8ビットのデジタルデータに変換
される。
【0016】なお、本実施の形態では、アナログ/デジ
タル変換回路60を1回路とするためにアナログマルチ
プレクサ58でアナログ信号を1系統に時分割したが、
システムの組み方やハードウェアの条件により、すべて
の検知信号をそれぞれ独立してアナログ/デジタル変換
しても、本発明の効果になんら影響を与えるものでは無
い。
【0017】次に、デジタル信号に変換された検知デー
タは、前処理回路62でそれぞれの検知内容に従った前
処理、例えば、空間微分や平均化等を施され、データ記
憶部64に記憶される。また、データ記憶部64には、
予め複数種類の紙葉類に対応する複数種類の標準判別デ
ータ、複数種類の識別情報、およびこれらの識別情報に
それぞれ対応する複数種類の判別基準レベルが格納され
ている。ここで、識別情報とは、紙葉類の製造条件を示
す情報を含んだ情報であり、例えば、紙葉類の製造国を
示す第1製造情報、および紙葉類の製造工場、印刷メー
カ、製造時期等を示す第2製造情報を少なくとも含んで
いる。
【0018】検知CPU66は、マイクロコンピュータ
に代表される処理演算部であり、データ記憶部64から
検知データを順次読み出し、標準判別データと比較して
判別媒体である紙葉類Aの種類、方向、真偽、汚損度等
の判別を行う。この際、検知CPU66は、同時にデー
タ記憶部64からの検知データに基づき、紙葉類A上に
印字された第1製造情報としての記番号、または印刷模
様或いは用紙の中に記録された第2製造情報としての表
記号をOCR技術を用いて読取り、認識する。
【0019】制御CPU68は、同様にマイクロコンピ
ュータに代表される処理演算部であり、検知CPU66
による演算結果を上位の装置、例えば紙葉類判別装置の
機構制御部(図示しない)等に通知する。機構制御部で
は紙葉類判別装置からの種類、方向、真偽、汚損度情報
に基づき、図示しない搬送路切替部の切り替えを行い、
紙葉類Aが格納されるべき集積庫へ搬送されるよう制御
する。なお、検知CPU66は、この発明における選択
手段、および判別手段として機能する。
【0020】次に、本紙葉類判別装置による紙葉類の真
偽判別処理について、磁気検知および画像検知を例にし
て詳細に説明する。図4に示すように、まず、検知CP
U66は、搬入口12から筐体100内に投入され、搬
送路16に沿って搬送されている紙葉類Aから各検知部
により種々の判別情報を検知する。この場合、紙葉類A
の透過画像情報を検知する透過画像検知部34、紙葉類
Aの上面の反射画像情報を検知する上面反射画像検知部
36、あるいは紙葉類Aの下面の反射画像情報を検知す
る下面反射画像検知部38からの検知データを用いて紙
葉類Aの搬送位置を検知する(ステップ1)。例えば透
過画像を用いた場合、紙葉類Aが存在する部分では発光
部からの透過光量が少なく、存在しない部分では透過光
量が多いため、両者のレベル差を適当なしきい値で2値
化することで、紙葉類Aの位置を特定することができ
る。同様に、反射画像を用いた場合、読み取り領域の背
景を低反射面とすると、紙葉類Aが存在する部分では紙
面からの反射率が高く、存在しない部分では反射率が低
いため、両者のレベル差を適当なしきい値で2値化する
ことで、紙葉類Aの位置を特定することができる。
【0021】続いて、検知CPU66は、上面反射画像
検知部36、下面反射画像検知部38により紙葉類Aの
反射画像情報を検知し、その検知データに基づいて紙葉
類Aの券種検知を行う(ステップ2)。券種検知の方法
としては、予めデータ記憶部64に格納されている判別
データの1つである各券種のパターン辞書と、上記検知
データとのパターンマッチングにより類似度を判別し券
種を認識する。紙葉類Aの例として図3に有価証券のイ
メージ図を示す。図3の例では、額面80、人物画8
2、建造物画84が有価証券の特徴として挙げられてい
る。また、有価証券には、記番号86が印刷されている
とともに、例えば、建造物画84内に、模様の一部とし
て、文字、記号等の表記号88が印刷されている。
【0022】券種検知では、券種ごとに特徴を持つ上記
パターンに注目して券種ごとのパターン辞書を作成し、
データ記憶部64に記憶しておく。そして、上面反射画
像検知部36、下面反射画像検知部38で読み取った画
像とのパターンマッチングを行い、もっとも近似したパ
ターンを辞書から選択し、その券の券種を認識する。紙
葉類Aの搬送方向を特定しない場合においては、券種ご
とに4パターン(表正方向、表逆方向、裏正方向、裏逆
方向)の辞書を持ち、すべての券種、方向について辞書
とのマッチングを行う。
【0023】次に、紙葉類Aの券種が確定した後、検知
CPU66は、券種ごとに決められた記番号86および
表記号88の位置に相当する反射画像について、OCR
(オプティカル・キャラクタ・リーダ)技術を用いて文
字の認識を行う(ステップ3)。有価証券の記番号86
の多くは英数字を混在した複数桁の文字列である。この
文字列の先頭の英字は、通常、紙葉類Aの製造国を示す
もので、データ記憶部64には、識別情報として、例え
ば、下記の表1に示すような先頭文字と製造国との関係
を示すテーブルが格納されている。そして、検知CPU
66は、紙葉類Aから検知した記番号86および上記テ
ーブルに基づいて、紙葉類Aの製造国を特定する(ステ
ップ4)。
【0024】
【表1】
【0025】また、有価証券の表記号88は、上述した
ように文字、記号等の文字列からなり、通常、先頭の文
字は紙葉類Aの製造工場、製造時期等を示している。デ
ータ記憶部64には、識別情報として、例えば、下記の
表2に示すような、表記号88の先頭文字と製造工場と
の関係を示すテーブルが製造国ごとに格納されている。
そして、検知CPU66は、読み取った紙葉類Aの表記
号88および上記テーブルに基づいて、紙葉類Aの製造
工場を特定する(ステップ5)。
【0026】
【表2】
【0027】続いて、磁気検知部40により紙葉類Aの
磁気印刷特性を検知する(ステップ6)。ここで、磁気
検知部40と透過画像検知部34、上面反射画像検知部
36、あるいは下面反射画像検知部38との相対位置関
係は機構的に予め固定されている。そのため、ステップ
1で検知した紙葉類Aの搬送位置情報に基づき、磁気検
知部40が紙葉類Aのどの位置を検出したかが一義的に
求まる。そのため、データ記憶部64に格納されている
紙葉類の各々について、標準判別データの1つとして、
予め紙葉類の位置をパラメータとする標準磁気データを
用意し、データ記憶部64に格納しておく。この標準磁
気データとしては、例えば、紙葉類Aの各位置における
標準的な磁気量の強弱パターン及びパターン類似度の下
限値、並びに、その位置における磁気量の総量(上限、
下限)等を用いる。そして、検知CPU66は、ステッ
プ2で検知された券種に対応する標準判別データを選択
し(ステップ7)、更に、ステップ1で検出された紙葉
類Aの位置情報に基づき、磁気検知部40により検知し
た磁気検知領域を特定し(ステップ8)、その位置に対
応した標準磁気データを選択する(ステップ9)。
【0028】また、紙葉類Aの真偽を判別する際の第1
判別基準レベルとして、予め下記の表3に示すような製
造国ごとの第1磁気判別基準レベル、および第2判別基
準レベルとして下記の表4に示すような、各製造国にお
ける製造工場ごとの第2磁気判別基準レベルを用意し、
データ記憶部64に格納しておく。第2判別基準レベル
は、第1判別基準レベルよりも限定された、すなわち、
より厳しいレベルに設定されている。
【0029】
【表3】
【0030】
【表4】
【0031】そして、検知CPU66は、ステップ3お
よび4で認識された紙葉類Aの製造国から該当する第1
磁気判別基準レベルを選択し(ステップ10)、更に、
ステップ3および5で紙葉類Aの製造工場が認識された
か否かを判断し(ステップ11)、認識された場合に
は、その製造工場に該当する第2磁気判別基準レベルを
選択する(ステップ12)。
【0032】例えば、ステップ10では、紙葉類Aの製
造国がC国であると認識された場合、C国に対応する第
1磁気判別レベルを選択する。この第1磁気判別基準レ
ベルにおいて、磁気パターン類似度の基準レベルについ
ては1100(下限スライス値)、磁気の総量の基準レ
ベルについては380(下限スライス値)〜2100
(上限スライス値)が選択される。また、ステップ12
では、例えば、紙葉類Aの製造工場がb工場であると認
識された場合、b工場に対応する第2磁気判別レベルを
選択する。この第2磁気判別基準レベルにおいて、磁気
パターン類似度の基準レベルについては1100(下限
スライス値)、磁気の総量の基準レベルについては70
0(下限スライス値)〜1500(上限スライス値)が
設定されている。
【0033】なお、ステップ3および5で製造工場を認
識できなかった場合には、オペレーらの注意を促す目的
で、表示警報部48により工場の非認識を表示するとと
もに任意の警報を発生する(ステップ13)。
【0034】続いて、検知CPU66は、ステップ3な
いし5で紙葉類Aの製造国および製造工場が特定されて
いる場合、ステップ9で選択した紙葉類Aの標準磁気デ
ータと、磁気検知部40により検知した紙葉類Aの検知
磁気データとを比較し、ステップ10および12で選択
した第1および第2磁気判別基準レベルに基づいて、紙
葉類Aの真偽を判別する(ステップ14)。ここでは、
紙葉類Aの製造国および製造工場が特定されている場
合、製造工場に対応した第2磁気判別基準レベルを優先
して真偽判別を行う。
【0035】検知CPU66は、例えば、類似度つい
て、標準磁気パターンと検知磁気パターンとの類似度を
計算し、その値がスライス値1100以上であれば”
真”、1100未満であれば”偽”と判別する。また、
磁気の総量については、検知磁気データにおける特定の
領域での磁気量を積分し、その値が700以上、150
0以下であれば”真”、それ以外であれば”偽”と判別
する。総合判別としては、類似度及び磁気量のいずれか
が”偽”であれば”偽券”と判別する。
【0036】また、ステップ14における真偽判別にお
いて、検知CPU66は、ステップ3ないし5で紙葉類
Aの製造国のみが特定され、製造工場が特定できなかっ
た場合、ステップ9で選択した紙葉類Aの標準磁気デー
タと、磁気検知部40により検知した紙葉類Aの検知磁
気データとを比較し、ステップ10で選択した第1磁気
判別基準レベルのみに基づいて、紙葉類Aの真偽を判別
する。
【0037】以上のようにして方向、種類、真偽、およ
び汚損度の判別等がなされた紙葉類Aは、筐体100の
搬出口14から装置外部に排出され、図示しない機構制
御部へ送られる。そして、機構制御部では紙葉類判別装
置からの種類、方向、真偽、汚損度情報に基づき、搬送
路切替部の切り替えを行い、紙葉類Aが格納されるべき
集積庫へ搬送されるよう制御する。
【0038】以上のように構成された紙葉類判別方法お
よび判別装置によれば、紙葉類から検知した記番号およ
び表示号に基づいて紙葉類の製造情報を検知し、その製
造情報に従って製造国および/あるいは製造工場に対応
した判別基準レベルを選択し、この判別基準レベルに基
づいて、紙葉類の真偽を判別している。従って、製造
国、製造工場、印刷の時期等によって用紙および印刷の
製造条件が微妙に変動した場合でも、適切な判別基準レ
ベルに基づいて紙葉類を高い精度で判別することが可能
な紙葉類判別方法および紙葉類判別装置を得ることがで
きる。
【0039】なお、この発明は上述した実施の形態に限
定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能で
ある。例えば、上述した実施の形態では、紙葉類の製造
条件を検知するために、特定に記番号の英文字を用いた
が、これに限定されるものではなく、例えば模様の一部
として印刷された英数字、記号、パターンであっても良
い。また、蛍光インク、或いは磁気インク、或いは赤外
可視インク、或いはホログラム等の印字パターンによ
り、紙葉類の製造条件を特定することもでき、同様に、
紙葉類の用紙に透き込まれたスレッド、透かしを判別に
用いても本発明の効果になんら影響を与えるものでは無
い。
【0040】上述した実施の形態では、真偽判別に磁気
データを用いたが、代わりに紙葉類の赤外検知情報、蛍
光検知情報等を用いても本発明の効果になんら影響を与
えるものでは無い。
【0041】また、上記実施の形態では、記番号により
製造国を特定し、表記号により製造工場、製造メーカ、
あるいは印刷時期を特定したが、判別対象となる紙葉類
によっては、第1製造情報およびこれよりも限られた第
2製造情報を検知できれば良く、有価証券によっては、
記番号によって製造工場を特定し、表記号により製造メ
ーカ、印刷インク、製造時期等を特定することもでき
る。
【0042】更に、上記実施の形態では、真偽判別の
際、標準磁気データを共通とし、製造国ごとに判別基準
レベルを変更することにより、製造国ごとのばらつきを
補正する構成としたが、例えば、製造国ごとに標準磁気
データを変更するような判別処理を行ったとしても本発
明の効果になんら影響を与えるものでは無い。なお、判
別対象となる紙葉類は有価証券に限定されるものでない
ことは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
製造国、印刷の時期等の製造条件によって紙葉類の用紙
および印刷の状態が微妙に変動した場合でも、紙葉類を
高い精度で判別することが可能な紙葉類判別方法および
紙葉類判別装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に紙葉類判別装置全体を
概略的に示す断面図。
【図2】上記紙葉類判別装置におけるの検知情報処理部
の機能ブロック図。
【図3】上記紙葉類判別装置の判別対象なる紙葉類の一
例を概略的に示す図。
【図4】上記紙葉類判別装置における真偽判別処理を示
すフローチャート。
【符号の説明】
A…紙葉類、 16…搬送路、 34…透過画像検知
部、36…上面反射画像検知部、 38…下面反射画像
検知部、40…磁気検知部、 42…蛍光検知部、 4
4…厚さ検知部、46…検知情報処理部、 48…非認
識表示警報部、 64…データ記憶部、66…検知CP
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E041 AA01 AA03 AA04 AA06 AA07 BA04 BA09 BA10 BA11 BA13 BA16 BA17 BB02 BB03 BB05 BB06 BB07 BC06 CA01 CB03 CB09 DA08 EA01 EA03 EA04 EA05 5B058 CA31 KA31

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】判別対象となる複数種類の紙葉類にそれぞ
    れ対応した複数種類の標準判別データ、上記複数種類の
    紙葉類に含まれる複数種類の識別情報、およびこれらの
    識別情報にそれぞれ対応する複数種類の判別基準レベル
    を予め記憶し、 判別対象となる紙葉類から識別情報を含む判別情報を検
    知し、 上記検知された上記紙葉類の判別情報に基づいて紙葉類
    の種類を識別し上記記憶された標準判別データから対応
    する標準判別データを選択するとともに、上記検知され
    た識別情報に基づき、上記記憶された判別基準レベルか
    ら対応する判別基準レベルを選択し、 上記検知された判別情報と上記選択された標準判別デー
    タとを比較し、上記選択された判別基準レベルに基づい
    て上記紙葉類の真偽を判別することを特徴とする紙葉類
    判別方法。
  2. 【請求項2】搬送路に沿って紙葉類を搬送する搬送機構
    と、 上記搬送路に沿って設けられ、上記搬送された紙葉類か
    ら識別情報を含む判別情報を検知する検知手段と、 複数種類の紙葉類にそれぞれ対応する複数種類の標準判
    別データ、複数種類の識別情報、およびこれらの識別情
    報にそれぞれ対応する複数種類の判別基準レベルを格納
    した記憶部と、 上記検知手段により検知された上記紙葉類の判別情報に
    基づいて紙葉類の種類を識別し上記記憶部から対応する
    標準判別データを選択するとともに、上記検知手段によ
    り検知された識別情報に基づき、上記記憶部から対応す
    る判別基準レベルを選択する選択手段と、 上記検知手段により検知された判別情報と上記選択手段
    により選択された標準判別データとを比較し、上記選択
    手段により選択された判別基準レベルに基づいて上記紙
    葉類の真偽を判別する判別手段と、 を備えたことを特徴とする紙葉類判別装置。
  3. 【請求項3】上記紙葉類の識別情報は、上記紙葉類の製
    造条件を示す第1製造情報と、この第1製造情報よりも
    限定された製造条件を示す第2製造情報と、を含み、 上記記憶部は、上記第1製造情報に対応する第1判別基
    準レベルと、上記第2製造情報に対応する第2判別基準
    レベルとを含み、 上記選択手段は、上記検知手段により検知された上記紙
    葉類の第1および第2製造情報に基づき、上記記憶部か
    ら対応する第1および第2判別基準レベルを選択し、上
    記判別手段は、上記検知手段により検知された判別情報
    と上記選択手段により選択された標準判別データとを比
    較し、上記選択手段により選択された第1および第2判
    別基準レベルに基づいて上記紙葉類の真偽を判別するこ
    とを特徴とする請求項2に記載の紙葉類判別装置。
  4. 【請求項4】上記検知手段により上記第1および第2製
    造情報が検知された際、上記判別手段は、上記第2判別
    基準レベルを優先して、上記紙葉類の真偽を判別するこ
    とを特徴とする請求項3に記載の紙葉類判別装置。
  5. 【請求項5】上記検知手段により上記紙葉類の第1製造
    情報のみが検知された際、上記判別手段は、上記第1判
    別基準レベルのみに基づいて、上記紙葉類の真偽を判別
    することを特徴とする請求項3に記載の紙葉類判別装
    置。
  6. 【請求項6】上記検知手段により上記紙葉類の第2製造
    情報が認識されない場合、第2製造情報の非認識を告知
    する告知部を備えていることを特徴とする請求項5に記
    載の紙葉類判別装置。
  7. 【請求項7】上記第1製造情報は、上記紙葉類の製造国
    を示す情報を含み、上記第2製造情報は、上記紙葉類の
    製造工場、製造メーカ、および製造時期の少なくとも1
    つを示す情報を含んでいることを特徴とする請求項3な
    いし6のいずれか1項に記載の紙葉類判別装置。
  8. 【請求項8】上記検知手段は、上記判別情報として上記
    紙葉類の画像データを検知する画像検知部と、上記判別
    情報として上記紙葉類の磁気データを検知する磁気検知
    部と、を備え、 上記標準判別データは、複数の紙葉類に対応する複数の
    画像データおよび磁気データを含み、 上記各判別基準レベルは、磁気パターン類似度の基準レ
    ベルおよび磁気総量の基準レベルを含んでいることを特
    徴とする請求項2ないし6のいずれか1項に記載の紙葉
    類判別装置。
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