JP2000113272A

JP2000113272A - 紙幣鑑別装置

Info

Publication number: JP2000113272A
Application number: JP10280772A
Authority: JP
Inventors: Yoshio Furuishi; 喜郎古石; Osamu Ishibashi; 修石橋
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1998-10-02
Filing date: 1998-10-02
Publication date: 2000-04-21

Abstract

(57)【要約】【課題】従来の紙幣鑑別装置は、光学式センサ、磁気
式センサ及びイメージリーダによる鑑別手段を併用して
いた。しかし、何れも紙幣が有する透かし模様を鑑別手
段に用いておらず、鑑別率が低くなる等の難点があっ
た。【解決手段】紙幣１０２の透かし模様１０２ａを検出
する人工網膜センサカメラ１からの検出信号と、印刷が
磁性体を含むインクであることを検出する磁気式センサ
１０９と有色の印刷パターンを検出する光学式センサ１
０７からの検出信号を読取回路２に伝送し、読取回路２
により紙幣１０２の真贋を鑑別する。つまり、透かし模
様１０２ａを鑑別手段に用いることで鑑別率が向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、撮像した紙幣を
画像認識にて鑑別する紙幣鑑別装置に係わり、特に紙幣
に設けられた透かし模様を人工網膜センサカメラを用い
て画像認識を行うことで鑑別速度を向上させるととも
に、磁気式センサ及び光学的センサとの併用によって鑑
別精度を向上させる紙幣鑑別装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図１０は例えば特開平６−２０３２５４
号公報に示された従来の紙幣鑑別装置を示す構成図であ
り、図において、１００はホッパーで、１０１はホッパ
ー１００に隣接する挿入口、１０２は紙幣で、１０３は
紙幣１０２を移動する搬送装置である。１０４はこの搬
送装置１０３のベルトで、１０５はこのベルト１０４を
駆動する駆動歯車、１０６はベルト１０４を所定の位置
に保持する複数個のローラである。１０７及び１０８は
光学式センサ、１０９は磁気式センサ、１１０はイメー
ジリーダである。１１１及び１１２は光源である。１１
３は読み取り制御装置、１１４は読み取り制御装置１１
３に接合される印刷装置である。１１５は駆動歯車１０
５を駆動するモータ、１１６はモータ１１５に駆動電力
を供給するモータ駆動回路である。

【０００３】次に動作について説明する。鑑別される紙
幣１０２はホッパー１００に収納され、挿入口１０１よ
り搬送装置１０３のベルト１０４上に移送され、ベルト
１０４はモータ１１５によって駆動される駆動歯車１０
５によって水平駆動され、このベルト１０４により紙幣
１０２が移動する。紙幣１０２の移動通路には紙幣１０
２の判別を行う光学式センサ１０７、１０８並びに磁気
式センサ１０９が配置されるとともに、イメージリーダ
１１０が配置される。

【０００４】光源１１１、１１２に対向して配置される
光学式センサ１０７、１０８により紙幣１０２の大きさ
及び表面の印刷パターンを読み取り、紙幣１０２が所定
の大きさか否か、あるいは所定の印刷パターンを有する
かを判定する。光源１１１、１１２は可視光線あるいは
赤外線を発生するダイオードあるいは電球で、光学式セ
ンサ１０７、１０８は光源１１１、１１２から発射され
た光が紙幣１０２を通過した透過光により印刷パターン
を読み取る。

【０００５】磁気式センサ１０９は紙幣１０２の表面に
印刷されたパターンが、所定の磁性材料を含んだインク
で印刷されているか否かを判定する。イメージリーダ１
１０は、紙幣１０２に印刷された数字、アルファベット
等の記号を撮像し、映像信号に変換して読み取り制御装
置１１３に出力する。

【０００６】また、読み取り制御装置１１３内には光学
式センサ１０７、１０８、磁気式センサ１０９、及びイ
メージリーダ１１０からの情報に基づき紙幣１０２の真
贋を鑑別する紙幣鑑別手段（図示せず）が組み込まれて
いる。この紙幣鑑別手段は、光学式センサ１０７、１０
８からの印刷パターン等の情報、及び磁気センサ１０９
からの磁性パターン等の情報により、鑑別すべき紙幣の
種別を判別する紙幣判別手段（図示せず）と、イメージ
リーダ１１０からの映像信号を画像認識して紙幣の種別
を認識する画像認識手段（図示せず）とを有する。

【０００７】ここで、紙幣判別手段は、判別した紙幣の
種類に応じて、イメージリーダ１１０上を撮像すべき記
号（図示せず）が通過する時期を決定し、上記記号がイ
メージリーダ１１０の直前に達したとき、モータ駆動回
路１１６を制御して紙幣１０２の搬送速度を遅くするこ
とで、イメージリーダ１１０が上記記号を撮像しやすく
している。また、画像認識手段は、イメージリーダ１１
０の撮像した上記記号を画像認識し紙幣１０２の種別を
認識する。

【０００８】つまり、紙幣鑑別手段は、紙幣判別手段で
の判別結果と画像認識手段の認識結果とが一致した場合
に真札と鑑別し、そうでない場合は贋札と鑑別する。ま
た、読み取り制御処理装置１１３内の紙幣鑑別手段によ
る鑑別結果は印刷装置１１４に出力される。印刷装置１
１４では、上記鑑別結果をもとに鑑別した紙幣１０２の
金種、紙幣番号などを印刷する。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】従来の紙幣鑑別装置は
上記のように構成されており、以下のような課題があっ
た。（１）紙幣鑑別手段内の画像認識手段は、イメージリー
ダ１１０からの映像をエッジ画像に変換し、該エッジ画
像より特徴抽出を行って画像認識を行っている。つま
り、画像認識手段内で画像認識に係わる全ての動作を行
っていたため、認識処理時間が長くかかっていた。

【００１０】（２）また、最新の紙幣では紙幣の偽造防
止方策として、紙幣の紙厚みを変化させ図柄を表現す
る、いわゆる透かし模様が用いられることが多い。従来
の紙幣鑑別装置での光学式センサでは、紙幣の大きさと
有色インクによる印刷パターンを検出するのみで、有色
インクによる印刷とは本質的に画像表現方法の異なる透
かし模様の検出には対応できなかった。したがって、従
来の紙幣鑑別装置では、紙幣の透かし模様の特徴や有無
を利用して、紙幣の真贋を鑑別することはできず、その
ため不正な紙幣に対する鑑別率が低くなる等の難点があ
った。

【００１１】この発明は、上記のような課題を解消する
ためになされたもので、第１の目的は画像認識動作の処
理速度が向上する紙幣鑑別装置を提供するものである。
また、第２の目的は従来の鑑別のための光学式、磁気式
センサによる鑑別手段に併せて、人工網膜センサカメラ
により透かし模様を検出することにより、鑑別率が向上
する紙幣鑑別装置を提供するものである。

【００１２】

【課題を解決するための手段】この発明に係る紙幣鑑別
装置は、移動通路に沿って紙幣を搬送する搬送装置と、
上記移動通路上に設けられ、上記搬送される紙幣の磁性
パターンを読み取る磁気センサと、上記移動通路上に設
けられ、上記搬送される紙幣の透かし模様を撮像して映
像信号を出力する撮像処理回路、上記映像信号のエッジ
検出を行って上記透かし模様のエッジ画像を出力する画
像変換処理回路とを備えた人工網膜チップと、上記エッ
ジ画像を解析して画像データを出力する知識処理回路
と、上記磁気センサが読み取った磁性パターンと上記知
識処理回路が出力する画像データとの各々で紙幣の種別
を判別するとともに、該２つの判別結果を照合して上記
紙幣の真贋を読み取る読取回路とを備えたものである。

【００１３】また、次の発明に係る紙幣鑑別装置は、移
動通路に沿って紙幣を搬送する搬送装置と、上記移動通
路上に設けられ、上記搬送される紙幣の印刷パターンを
読み取る光センサと、上記移動通路上に設けられ、上記
搬送される紙幣の透かし模様を撮像して映像信号を出力
する撮像処理回路、上記映像信号のエッジ検出を行って
上記透かし模様のエッジ画像を出力する画像変換処理回
路とを備えた人工網膜チップと、上記エッジ画像を解析
して画像データを出力する知識処理回路と、上記光セン
サが読み取った印刷パターンと上記知識処理回路が出力
する画像データとの各々で紙幣の種別を判別するととも
に、該２つの判別結果を照合して上記紙幣の真贋を読み
取る読取回路とを備えたものである。

【００１４】また、次の発明に係る紙幣鑑別装置は、移
動通路に沿って紙幣を搬送する搬送装置と、上記移動通
路上に設けられ、上記搬送される紙幣の磁性パターンを
読み取る磁気センサと、上記移動通路上に設けられ、上
記搬送される紙幣の印刷パターンを読み取る光センサ
と、上記移動通路上に設けられ、上記搬送される紙幣の
透かし模様を撮像して映像信号を出力する撮像処理回
路、上記映像信号のエッジ検出を行って上記透かし模様
のエッジ画像を出力する画像変換処理回路とを備えた人
工網膜チップと、上記エッジ画像を解析して画像データ
を出力する知識処理回路と、上記磁気センサが読み取っ
た磁性パターンと上記光センサが読み取った印刷パター
ンと上記知識処理回路が出力する画像データとの各々で
紙幣の種別を判別するとともに、該３つの判別結果を照
合して上記紙幣の真贋を読み取る読取回路とを備えたも
のである。

【００１５】また、次の発明に係る紙幣鑑別装置は、紙
幣の人工網膜チップとの対向面の反対面側に発光部を設
け、上記発光部からの光により人工網膜チップによる透
かし模様の撮像を行うものである。

【００１６】また、次の発明に係る紙幣鑑別装置は、紙
幣の人工網膜チップとの対向面側に発光部を設け、上記
発光部からの光により人工網膜チップによる透かし模様
の撮像を行うものである。

【００１７】また、次の発明に係る紙幣鑑別装置は、読
取回路に紙幣の真贋の読取結果を出力させ、上記出力し
た読取結果をもとに警報を出力する警報装置を設けたも
のである。

【００１８】更に、次の発明に係る紙幣鑑別装置は、読
取回路に紙幣の真贋の読取結果を出力させ、上記出力し
た読取結果を印刷する印刷装置を設けたものである。

【００１９】

【発明の実施の形態】実施の形態１．以下、この発明の
実施の形態１を図について説明する。図１は、この発明
の実施の形態１による紙幣鑑別装置の断面側面図であ
り、図１０と同一符号は同一又は同等の機能を示し説明
を省略する。図において、１は人工網膜センサカメラ、
１０２は紙幣、１０４は紙幣１０２を移動させるベルト
であり、ベルト１０４は駆動歯車（図示せず）によって
水平駆動される。また、１０６はベルトを所定位置に保
持するローラである。

【００２０】また、１１は紙幣１０２に対向して配置さ
れる人工網膜センサカメラ１のレンズ、１２は人工網膜
チップ、１３は知識処理回路である。また、２は磁気セ
ンサ１０９及び知識処理回路１３からの信号を受けて紙
幣１０２の真贋を読み取る読取回路である。また、１４
はレンズ１１、人工網膜チップ１２を収納する人工網膜
センサカメラ１の筐体である。また、１１１は光源、１
１１aは光源１１１の電源回路である。尚、光源１１１
には発光ダイオードあるいは電球が使用される。

【００２１】また、図２は図１に示す紙幣鑑別装置の信
号フローの詳細を示すブロック図である。図において、
１０２ａは紙幣１０２に設けられた透かし模様である。
また、２１は比較回路で、２２は紙幣１０２の金種別に
透かし模様１０２ａの画像特徴をデータとして蓄積する
金種別画像データ蓄積回路である。比較回路２１と金種
別画像データ蓄積回路２２から読取回路２を構成する。
また、３は制御回路、４は搬送機構である。尚、磁気式
センサ１０９からの紙幣１０２の検出信号は読取回路２
の比較回路２１に出力される。また、制御回路３はベル
ト１０４、駆動歯車１０５等からなる搬送機構４の駆動
制御を行う。

【００２２】次に、この発明の実施の形態１の動作を図
１〜図３について説明する。鑑別される紙幣１０２は挿
入口１０１（図示せず）からベルト１０４上に移送され
る。尚、ベルト１０４の駆動方法は図１０の方法と同様
とする。また、紙幣１０２の透かし模様１０２ａは人工
網膜センサカメラ１のレンズ１１に相対向する位置にく
るように搬送される。また、光源１１１は透かし模様１
０２ａに背面に光を照射する。光源１１１から照射され
る光は可視光、赤外光いずれでもよい。例えば、透かし
模様１０２ａは紙厚みを変化させて形成されるため、透
かし模様１０２ａの紙厚みによって光源１１１からの光
の透過率が異なり、その透過光の強度差による映像は透
かし模様１０２ａに対応したものとなる。

【００２３】この透かし模様１０２ａの映像は人工網膜
センサカメラ１のレンズ１１に集光され、半導体素子で
形成される人工網膜チップ１２に投影される。人工網膜
チップ１２は光感度を有する半導体素子を基本デバイス
として、これらを平面的に集積化したものである。人工
網膜チップ１２は図３に示したように、紙幣１０２を画
像として撮像する撮像処理回路１２ａとその撮像画像を
二値化して輪郭（エッジ）を抽出する画像変換処理回路
１２ｂを備えている。具体的には、人工網膜チップ１２
には、例えば特開平６−１３９３６１号公報「画像感知
および処理のための装置及び方法」に記載の画像監視装
置を用いている。つまり、人工網膜チップ１２によるエ
ッジ画像の出力方法は特開平６−１３９３６１号公報に
記載してあり、説明を省略する。

【００２４】これに対し、例えば図１０のイメージリー
ダ１１０のような通常のＣＣＤデバイスは、撮像機能の
み有し画像変換処理回路は持たない。したがって、画像
変換処理は別の回路が必要になるため、その処理に時間
がかかる。人工網膜チップ１２は撮像とエッジ抽出等の
画像変換処理が同一チップ上にあるため、リアルタイム
に実行でき、画像の特徴抽出速度が速くなる利点があ
る。

【００２５】画像変換処理回路１２ｂからの特徴抽出さ
れたエッジ画像は知識処理回路１３に伝送される。知識
処理回路１３では、そのエッジ画像に基づき映像の面
積、形状やエッジ面積などを演算して画像データを読取
回路２内の比較回路２１に出力する。尚、読取回路２内
の金種別画像データ蓄積装置２２とは、紙幣１０２に形
成された透かし模様１０２ａの面積、形状、エッジ面積
等の紙幣１０２の真贋を判別するために必要なデータを
予め取得し、これらのデータを金種別に蓄積する回路で
ある。

【００２６】また、磁気式センサ１０９の出力は、磁気
誘導原理により、インクに含まれる磁性体による誘導電
圧が出力されるため、磁気式センサ１０９は磁性体を含
むインクで印刷をされているかを検出する、磁気式セン
サ１０９の検出信号は読取回路２内の比較回路２１に出
力される。

【００２７】また、比較回路２１は磁気式センサ１０９
より入力する検出信号により紙幣１０２の種別を判別す
る。また、知識処理回路１３より入力する透かし模様１
０２ａの画像データと金種別画像データ蓄積回路２２の
蓄積データとを比較して、紙幣１０２の種別を判別する
さらに、磁気式センサ１０９からの検出信号による判別
結果と知識処理回路１３からの画像データによる判別結
果とを照合して紙幣１０２の真贋を鑑別する。

【００２８】また、制御回路３は読取回路２内の比較回
路２１からの鑑別結果信号に基づき、紙幣１０２を搬送
するベルト１０４等の搬送機構４の駆動制御を行う。こ
れにより、透かし模様１０２ａを検出する人工網膜セン
サカメラ１の鑑別に加え、磁気式センサ１０９による磁
性インクの印刷鑑別手段を併用することにより、紙幣１
０２の真贋鑑別率は極めて向上させることができる。

【００２９】実施の形態２．図４は、この発明の実施の
形態２による紙幣鑑別装置を示す構成図である。実施の
形態１では、透かし模様１０２ａを光源１１１からの透
過光により検出したが、図４に示すように光源１１１と
人工網膜センサカメラ１と同一面に配置して、透かし模
様１０２ａの反射率の違いによる反射光の強度差による
検出であっても、実施の形態１と同等の効果を奏する。
また、図４の構成では、光源１１１を人工網膜センサカ
メラ１と同一面に配置したので、例えば紙幣１０２のベ
ルト１０４側に付着したゴミ・汚れ等（図示せず）は、
光源１１１によって投影されないため、鑑別精度が向上
する。

【００３０】実施の形態３．図５はこの発明の実施の形
態３による紙幣鑑別装置を示す構成図である。実施の形
態１では、透かし模様１０２ａを検出する人工網膜セン
サカメラ１と、磁気式センサ１０９による磁性パターン
の読み取りにより、紙幣１０２の真贋を鑑別する方法に
ついて説明したが、図５に示すように、印刷の色彩を検
出する光学式センサ１０７を装着して紙幣１０２の印刷
画像を検出する手段を用いる方法であっても、発明の実
施の形態１と同等の効果を奏する。

【００３１】この実施の形態３の動作について説明す
る。図６は図５に示す紙幣鑑別装置の信号フローの詳細
を示すブロック図である。光学式センサ１０７を用いた
時の光源１１１に対向して配置される光学式センサ１０
７では、光源１１１から照射された光が紙幣１０２を通
過した透過光により、紙幣１０２表面に有色インクで印
刷された色彩、印刷パターンや、大きさ、位置などを読
み取る。この検出データは読取回路２内の比較回路２１
に出力する。比較回路２１では、光学式センサ１０７か
らの検出データに基づき、紙幣１０２が所定の大きさか
否か、あるいは所定の印刷パターンを有するかにより、
紙幣１０２の種別を判別する。

【００３２】また、透かし模様１０２ａは、実施の形態
１で説明したように、人工網膜センサカメラ１で検出
し、金種別画像データ蓄積回路２２の蓄積データとを比
較回路２１で比較し、紙幣１０２の種別を判別する。さ
らに、比較回路２１は光学式センサ１０７からの検出デ
ータによる判別結果と知識処理回路１３からの画像デー
タによる判別結果とを照合して紙幣１０２の真贋を鑑別
する。

【００３３】この発明のように、透かし模様１０２ａを
検出する人工網膜センサカメラ１の判別に加え、光学式
センサ１０７による判別手段を併用することにより、紙
幣１０２の真贋鑑別率は極めて向上することになる。

【００３４】実施の形態４．図７は、この発明の実施の
形態４による紙幣鑑別装置を示す断面側面図である。ま
た、図８は図７に示す紙幣鑑別装置の信号フローの詳細
を示すブロック図である。実施の形態１及び実施の形態
３では、それぞれ光学式センサ１０７と人工網膜センサ
カメラ１との併用、磁気式センサ１０９と人工網膜セン
サカメラ１との併用について説明したが、図７及び図８
に示すように、光学式センサ１０７、磁気式センサ１０
９及び人工網膜センサカメラ１を同時に装着する実施で
あっても、実施の形態１と同等の効果を奏する。

【００３５】実施の形態５．図９は、この発明の実施の
形態５による紙幣鑑別装置の信号フローの詳細を示すブ
ロック図である。実施の形態１では、制御回路３は読取
回路２の比較回路２１からの鑑別結果信号に基づき、紙
幣１０２を搬送するベルト１０４等の搬送機構４の駆動
制御を行う構成について説明したが、図９に示すよう
に、鑑別結果信号に基づき、真贋結果を印刷する印刷装
置５及び警報ランプの点灯する警報装置６の制御を行う
ものであっても、実施の形態１と同等の効果を奏する。

【００３６】

【発明の効果】この発明によれば、紙幣鑑別装置は、移
動通路上に設けられた人工網膜チップが備えた撮像処理
回路が上記搬送される紙幣の透かし模様を撮像して映像
信号を出力し又画像変換処理回路が上記映像信号のエッ
ジ検出を行って上記透かし模様のエッジ画像を出力し、
知識処理回路が上記エッジ画像を解析して画像データを
出力し、読取回路が磁気センサが読み取った磁性パター
ンと知識処理回路が出力する画像データとの各々で紙幣
の種別を判別するとともに、該２つの判別結果を照合し
て上記紙幣の真贋を読み取るので、紙幣の鑑別精度が向
上する効果がある。また、人工網膜チップが上記透かし
模様のエッジ画像を出力するので、画像認識処理が分散
して処理速度が向上する効果がある。

【００３７】また、次の発明によれば、紙幣鑑別装置
は、読取回路が光センサが読み取った印刷パターンと知
識処理回路が出力する画像データとの各々で紙幣の種別
を判別するとともに、該２つの判別結果を照合して上記
紙幣の真贋を読み取るので、紙幣の鑑別精度が向上する
効果がある。

【００３８】また、次の発明によれば、紙幣鑑別装置
は、読取回路が磁気センサが読み取った磁性パターンと
光センサが読み取った印刷パターンと知識処理回路が出
力する画像データとの各々で紙幣の種別を判別するとと
もに、該３つの判別結果を照合して上記紙幣の真贋を読
み取るので、紙幣の鑑別精度が更に向上する効果があ
る。

【００３９】また、次の発明によれば、紙幣鑑別装置
は、紙幣の人工網膜チップとの対向面の反対面側に発光
部を設け、該発光部からの光により人工網膜チップによ
る透かし模様の撮像を行うので、透かし模様を撮像しや
すくなる効果がある。

【００４０】また、次の発明によれば、紙幣鑑別装置
は、紙幣の人工網膜チップとの対向面側に発光部を設
け、該発光部からの光により人工網膜チップによる透か
し模様の撮像を行うので、紙幣の裏面の付着物が投影さ
れにくく、より透かし模様を撮像しやすくなる効果があ
る。

【００４１】また、次の発明によれば、紙幣鑑別装置
は、読取回路に紙幣の真贋の読取結果を出力させ、該出
力した読取結果をもとに警報を出力する警報装置を設け
たので、紙幣の真贋をより認識しやすくなる効果があ
る。

【００４２】更に、次の発明によれば、紙幣鑑別装置
は、読取回路に紙幣の真贋の読取結果を出力させ、該出
力した読取結果を印刷する印刷装置を設けたので、紙幣
の真贋をより認識しやすくなる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施の形態１による紙幣鑑別装置
を示す構成図である。

【図２】図１に示す紙幣鑑別装置の信号フローの詳細
を示すブロック図である。

【図３】図１に示す人工網膜チップの機能詳細を示す
ブロック図である。

【図４】この発明の実施の形態２による紙幣鑑別装置
を示す構成図である。

【図５】この発明の実施の形態３による紙幣鑑別装置
を示す構成図である。

【図６】図５に示す紙幣鑑別装置の信号フローの詳細
を示すブロック図である。

【図７】この発明の実施の形態４による紙幣鑑別装置
を示す断面側面図である。

【図８】図７に示す紙幣鑑別装置の信号フローの詳細
を示すブロック図である。

【図９】この発明の実施の形態５による紙幣鑑別装置
の信号フローの詳細を示すブロック図である。

【図１０】従来の紙幣鑑別装置を示す構成図である。

【符号の説明】

１人工網膜センサカメラ１２人工網膜チップ１２ａ撮像処理回路１２ｂ画像変換処理回路１３知識処理回路２読取回路２１比較回路２２金種別画像データ蓄積回路１０２紙幣１０２ａ透かし模様１０７光学式センサ１０９磁気式センサ１１１光源１１１ａ電源回路５印刷装置６警報装置

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】移動通路に沿って紙幣を搬送する搬送装
置と、上記移動通路上に設けられ、上記搬送される紙幣の磁性
パターンを読み取る磁気センサと、上記移動通路上に設けられ、上記搬送される紙幣の透か
し模様を撮像して映像信号を出力する撮像処理回路、上
記映像信号のエッジ検出を行って上記透かし模様のエッ
ジ画像を出力する画像変換処理回路とを備えた人工網膜
チップと、上記エッジ画像を解析して画像データを出力する知識処
理回路と、上記磁気センサが読み取った磁性パターンと上記知識処
理回路が出力する画像データとの各々で紙幣の種別を判
別するとともに、該２つの判別結果を照合して上記紙幣
の真贋を読み取る読取回路とを備えたことを特徴とする
紙幣鑑別装置。
【請求項２】移動通路に沿って紙幣を搬送する搬送装
置と、上記移動通路上に設けられ、上記搬送される紙幣の印刷
パターンを読み取る光センサと、上記移動通路上に設けられ、上記搬送される紙幣の透か
し模様を撮像して映像信号を出力する撮像処理回路、上
記映像信号のエッジ検出を行って上記透かし模様のエッ
ジ画像を出力する画像変換処理回路とを備えた人工網膜
チップと、上記エッジ画像を解析して画像データを出力する知識処
理回路と、上記光センサが読み取った印刷パターンと上記知識処理
回路が出力する画像データとの各々で紙幣の種別を判別
するとともに、該２つの判別結果を照合して上記紙幣の
真贋を読み取る読取回路とを備えたことを特徴とする紙
幣鑑別装置。
【請求項３】移動通路に沿って紙幣を搬送する搬送装
置と、上記移動通路上に設けられ、上記搬送される紙幣の磁性
パターンを読み取る磁気センサと、上記移動通路上に設けられ、上記搬送される紙幣の印刷
パターンを読み取る光センサと、上記移動通路上に設けられ、上記搬送される紙幣の透か
し模様を撮像して映像信号を出力する撮像処理回路、上
記映像信号のエッジ検出を行って上記透かし模様のエッ
ジ画像を出力する画像変換処理回路とを備えた人工網膜
チップと、上記エッジ画像を解析して画像データを出力する知識処
理回路と、上記磁気センサが読み取った磁性パターンと上記光セン
サが読み取った印刷パターンと上記知識処理回路が出力
する画像データとの各々で紙幣の種別を判別するととも
に、該３つの判別結果を照合して上記紙幣の真贋を読み
取る読取回路とを備えたことを特徴とする紙幣鑑別装
置。
【請求項４】紙幣の人工網膜チップとの対向面の反対
面側に発光部を設け、上記発光部からの光により人工網膜チップによる透かし
模様の撮像を行うことを特徴とする請求項第１項乃至第
３項の何れかに記載の紙幣鑑別装置。
【請求項５】紙幣の人工網膜チップとの対向面側に発
光部を設け、上記発光部からの光により人工網膜チップによる透かし
模様の撮像を行うことを特徴とする請求項第１項乃至第
３項の何れかに記載の紙幣鑑別装置。
【請求項６】読取回路に紙幣の真贋の読取結果を出力
させ、上記出力した読取結果をもとに警報を出力する警報装置
を設けたことを特徴とする請求項第１項乃至第５項の何
れかに記載の紙幣鑑別装置。
【請求項７】読取回路に紙幣の真贋の読取結果を出力
させ、上記出力した読取結果を印刷する印刷装置を設けたこと
を特徴とする請求項第１項乃至第５項の何れかに記載の
紙幣鑑別装置。