JPH1184878A - 現像方法およびこの現像方法を実施するための現像装置 - Google Patents

現像方法およびこの現像方法を実施するための現像装置

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JPH1184878A
JPH1184878A JP25943097A JP25943097A JPH1184878A JP H1184878 A JPH1184878 A JP H1184878A JP 25943097 A JP25943097 A JP 25943097A JP 25943097 A JP25943097 A JP 25943097A JP H1184878 A JPH1184878 A JP H1184878A
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Yukihiro Ozeki
行弘 大関
Katsuhiro Sakaizawa
勝弘 境澤
Kiyonari Ogawa
研也 小川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像工程前での現像剤量規制手段による現像
剤への帯電量付与工程を不要として、現像剤量規制手段
への現像剤の固着、融着を防止し、もって画像品質を向
上させると共に現像装置の長寿命化を図った現像方法お
よびその現像方法を実施するための現像装置を提供す
る。 【解決手段】 現像剤T1と逆極性の帯電極性を有する
現像スリーブ2を、静電潜像を担持する感光体ドラム0
に所定量のニップ領域Nを形成するように接触当接さ
せ、このニップ領域N1中に現像剤T1を搬送し、現像
剤T1を現像スリーブ2と感光体ドラム0との間の摺擦
により摩擦帯電させて所定の極性の帯電量を付与し、こ
の現像剤T1の帯電量によって現像剤T1を感光体ドラ
ム0上の静電潜像に電気的に付着させて静電潜像を可視
像化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真装置など
の画像形成装置であって、静電潜像を可視化するための
現像方法およびその現像方法を実施するための現像装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の現像方法および現像装置の従来
例として、非磁性一成分現像剤を用いた現像方法および
その方法を実施するための現像装置の一例を図4を参照
して説明する。
【0003】この現像装置101は、像担持体としての
感光体ドラム100に間隔をおいて対向して現像領域を
形成する現像剤担持体としての現像スリーブ102と、
この現像スリーブ102に接触当接して摺擦領域を形成
しており現像スリーブ102に非磁性の現像剤Tを供給
する供給ローラ104と、現像スリーブ102に接触当
接して現像剤Tの塗布量および帯電量を規制する現像剤
量規制手段としての現像剤ブレード103と、現像剤T
を蓄えるホッパ106となどから構成される。
【0004】上記感光体ドラム100、現像スリーブ1
02および供給ローラ104は、それぞれ、図示の矢印
方向であるX方向、Y方向およびZ方向に回転するよう
になっている。
【0005】上記現像装置101にあっては、供給ロー
ラ104と現像スリーブ102との間に形成される摺擦
領域において、ホッパ106に収容された現像剤Tは、
摩擦帯電されて現像スリーブ102へと供給されたの
ち、現像スリーブ102の表面に鏡映力により担持され
る。そして、現像ブレード103と現像スリーブ102
との間に形成される摺擦領域において、現像スリーブ1
02の表面に担持された現像剤Tの帯電量を所定値に規
制する。次いで、この所定の帯電量に規制された現像剤
Tは、感光体ドラム100と現像スリーブ102との間
に形成される対向領域に達すると同時若しくはほぼ同時
に、感光体ドラム100へと搬送されることにより、感
光体ドラム100の表面に形成された静電潜像が可視化
されて現像される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、非磁性一成
分現像剤を用いた従来の現像方法にあっては、現像工程
以前に現像剤Tの帯電量を決定するようになっているた
め、現像剤量規制手段として、現像剤Tの帯電極性とは
逆極性を有する材質にて形成された現像ブレード103
を現像装置101へと設けることにより、現像剤Tへの
帯電量付与が為されていた。故に、現像剤Tが摩擦帯電
時に現像ブレード103の表面に固着したり、融着した
りすることがあり、現像ブレード103への現像剤Tの
固着や融着が生じると、現像スリーブ102の外周面に
沿って現像剤Tが欠けた領域が生じるので、複写の為さ
れた記録材上に白く縦スジが生じる現象、いわゆるスジ
ムラや画像濃度の低下および濃度ムラを招き、もって、
記録材上に複写される複写画像の画像品質を著しく悪化
させると共に現像装置の寿命を低下させるという傾向が
あり、特に、このような傾向は、複写動作の省エネルギ
化を目的として開発されている低融点現像剤を活用せる
現像装置において顕著である。
【0007】このような現象は、従来、現像スリーブ1
02と感光体ドラム100との間にて為される現像工程
以前に現像剤Tの帯電量を所定値に決定する以上、必ず
生じる問題点であった。
【0008】そこで、本発明の目的は、現像工程前での
現像剤量規制手段による現像剤への帯電量付与工程を不
要として、現像剤量規制手段への現像剤の固着、融着を
防止し、もって画像品質を向上させると共に現像装置の
長寿命化を図った現像方法およびその現像方法を実施す
るための現像装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本出願に係る第1の発明
によれば、上記目的は、現像剤と逆極性の帯電極性を有
する現像剤担持体を、静電潜像を担持する像担持体に所
定量のニップ領域を形成するように接触当接させ、この
ニップ領域中に現像剤を搬送し、現像剤を現像剤担持体
と像担持体との間の摺擦により摩擦帯電させて所定の極
性の帯電量を付与し、この現像剤の帯電量によって現像
剤を像担持体上の静電潜像に電気的に付着させて静電潜
像を現像剤によって可視化することにより達成されるも
のである。
【0010】また、本出願に係る第2の発明によれば、
上記目的は、第1の発明のニップ領域中に、現像剤を静
電潜像に付着させるための現像電界を形成することによ
り達成される。
【0011】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、上記目的は、第1の発明または第2の発明の現像剤
と同極性の帯電極性を有する現像剤離型層を表面に有す
る現像剤規制手段によって、ニップ領域中に搬送させる
現像剤量を規制することにより達成される。
【0012】また、本出願に係る第4の発明によれば、
上記目的は、第1の発明ないし第3の発明のうち一つの
発明の現像剤担持体の表面に、現像剤量規制手段による
現像剤量の規制より前に現像剤を供給し、そして供給時
に発生する現像剤の電荷による鏡映力および現像剤担持
体の表面の凹凸による生じる付着力によって、現像剤を
現像剤担持体の表面に担持し、搬送することにより達成
される。
【0013】さらに、本出願に係る第5の発明によれ
ば、上記目的は、第1の発明ないし第4の発明のうちの
一つの発明の現像剤担持体が、弾性を有し、且つ表面の
摩擦力が現像剤量規制手段の表面の摩擦力よりも大きい
ことにより達成される。
【0014】また、本出願に係る第6の発明によれば、
上記目的は、第1の発明ないし第5の発明のうちの一つ
の発明の現像剤担持体および像担持体の回転方向が、現
像剤担持体が像担持体と同方向に回転する、もしくは現
像剤担持体が像担持体の周速以上の周速で像担持体と逆
方向に回転するのいずれかであることにより達成され
る。
【0015】さらに、本出願に係る第7の発明によれ
ば、上記目的は、第1の発明ないし第6の発明のうちの
一つの発明の現像剤が非磁性であることにより達成され
る。
【0016】また、本出願に係る第8の発明によれば、
上記目的は、第1の発明ないし第7の発明のうちの一つ
の発明の現像剤が、形状係数SF−1が100〜14
0、形状係数SF−2が100〜120の範囲内である
ことにより達成される。
【0017】さらに、本出願に係る第9の発明によれ
ば、上記目的は、静電潜像を担持する像担持体と、この
像担持体に所定量のニップ領域を形成するように接触当
接し、且つ現像剤を担持する現像剤担持体とを有する現
像装置において、現像剤担持体は現像剤の帯電極性と逆
極性の帯電極性を有し、ニップ領域中に、像担持体と現
像剤担持体との間の摺擦により現像剤を摩擦帯電して所
定の極性の帯電量を付与する現像剤帯電量付与手段と、
静電現像を現像する現像手段とを有することにより達成
される。
【0018】また、本出願に係る第10の発明によれ
ば、上記目的は、第9の発明の現像剤担持体の表面に担
持されている現像剤の量を規制する現像剤量規制手段を
有し、この現像剤量規制手段が表面に現像剤の帯電極性
と同極性の帯電極性を有する現像剤離型層を有すること
により達成される。
【0019】さらに、本出願に係る第11の発明によれ
ば、上記目的は、第10の発明の現像剤量規制手段が、
現像剤離型層がフッ素樹脂を主成分とすることにより達
成される。
【0020】また、本出願に係る第12の発明によれ
ば、上記目的は、第9の発明ないし第11の発明のうち
の一つの発明の現像剤担持体が、弾性を有し、摩擦係数
が現像剤量規制手段の表面の摩擦係数よりも大きいこと
により達成される。
【0021】さらに、本出願に係る第13の発明によれ
ば、上記目的は、第9の発明ないし第12の発明のうち
の一つの発明の現像剤担持体が、表面の平均粗さRz が
3〜15μmであることにより達成される。
【0022】また、本出願に係る第14の発明によれ
ば、上記目的は、第9の発明ないし第13の発明のうち
の一つの発明の現像剤担持体が、表面が少なくともポリ
アミド樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂のいずれか
一つを主成分としていることにより達成される。
【0023】さらに、本出願に係る第15の発明によれ
ば、上記目的は、第9の発明ないし第14の発明のうち
一つの発明の像担持体および現像剤担持体の回転方向
が、像担持体および現像剤担持体が共に同方向、または
現像剤担持体の周速が像担持体の周速以上で且つ互いに
逆方向のいずれかであることにより達成される。
【0024】また、本出願に係る第16の発明によれ
ば、上記目的は、第9の発明ないし第15の発明のうち
の一つの発明の現像剤が、形状係数SF−1が100〜
140、形状係数SF−2が100〜120の範囲であ
ることにより達成される。
【0025】さらに、本出願に係る第17の発明によれ
ば、上記目的は、第16の発明の現像剤が、一部または
全部が重合法により形成されたことにより達成される。
【0026】また、本出願に係る第18の発明によれ
ば、上記目的は、第17の発明の現像剤が、コア/シェ
ル構造を持っており、コア部の主たる成分が融点40〜
90℃の低軟化点物質であり、シェル部が重合より形成
されている。
【0027】さらに、本出願に係る第19の発明によれ
ば、上記目的は、第9の発明ないし第18の発明のうち
の一つの発明の現像剤が、非磁性一成分現像剤であるこ
とにより達成される。
【0028】また、本出願に係る第20の発明によれ
ば、上記目的は、第9の発明ないし第19の発明のうち
の一つの発明の現像剤が、表面の外添剤被覆率が5〜9
9%であることにより達成される。
【0029】すなわち、本出願に係る第1の発明にあっ
ては、現像剤と逆極性の帯電極性を有する現像剤担持体
を像担持体に接触当接させてニップ領域を形成し、現像
剤担持体と像担持体との間の摺擦により現像剤を摩擦帯
電させ、帯電量を付与する。すなわち、帯電量付与と現
像工程とを同時に行うことにより、現像工程より前の段
階で現像剤量規制手段によって現像剤担持体上の現像剤
に帯電量付与する必要がなくなる。そのため、現像剤量
規制手段の材料として帯電量付与のために有利なものを
選択する必要がなくなり、現像剤量規制手段に現像剤が
固着、融着しにくくなる。
【0030】また、本出願に係る第2の発明にあって
は、第1の発明のニップ領域中に現像電界を形成するこ
とにより、現像剤が現像剤担持体側から像担持体上の静
電潜像に良好に移動し且つ付着する。
【0031】さらに、本出願に係る第3の発明にあって
は、第1の発明または第2の発明の現像剤と同極性の帯
電極性を有する現像剤離型層を表面に有する現像剤規制
手段と、現像剤担持体との間で、現像剤担持体と像担持
体との間のニップ領域中に搬送させる現像剤量を規制す
る。すなわち、現像剤量規制手段の現像剤離型層が現像
剤と同極性なので、現像剤量規制手段に対する現像剤の
固着、融着が層防止される。
【0032】また、本出願に係る第4の発明にあって
は、第1の発明ないし第3の発明のうち一つの発明にお
いて、現像剤量の規制により以前に現像剤担持体に現像
剤を供給し、供給時に発生する現像剤の電荷による鏡映
力および現像剤担持体の表面の凹凸による生じる付着力
によって、現像剤を現像剤担持体の表面に担持し、搬送
する。そのため、現像剤量規制手段に現像剤への帯電量
付与機能を持たせなくとも、現像剤担持体が現像剤を搬
送する。
【0033】さらに、本出願に係る第5の発明にあって
は、第1の発明ないし第4の発明のうちの一つの発明の
現像剤担持体の表面の摩擦力が現像剤規制手段の表面の
摩擦力よりも大きいことにより、現像剤担持体が現像剤
量規制手段から現像剤を除去し、現像剤量規制手段への
現像剤の固着、融着が一層防止される。
【0034】また、本出願に係る第6の発明にあって
は、第1の発明ないし第5の発明のうちの一つの発明の
現像剤担持体および像担持体の回転方向が、現像剤担持
体が像担持体と同方向に回転する、もしくは現像剤担持
体が像担持体の周速以上の周速で像担持体と逆方向に回
転する。そのため、現像剤担持体と像担持体との間で摺
擦が生じ、現像剤に摩擦帯電量付与する。
【0035】さらに、本出願に係る第7の発明にあって
は、第1の発明ないし第6の発明のうちの一つの発明の
現像剤が非磁性で、磁性材料が含有されていない。その
ため、透明度が高く、フルカラー画像形成装置に好適で
ある。
【0036】また、本出願に係る第8の発明にあって
は、第1の発明ないし第7の発明のうちの一つの発明の
現像剤が、形状係数SF−1が100〜140なので球
形度合いが高く、形状係数SF−2が100〜120な
ので凹凸が少ない。そのため、像担持体から転写紙に現
像剤を転写する転写効率が向上される。
【0037】さらに、本出願に係る第9の発明にあって
は、現像剤担持体が現像剤の帯電極性と逆極性の帯電極
性を有し、現像剤担持体と像担持体との間のニップ領域
中で像担持体と現像剤担持体との間の摺擦により現像剤
を摩擦帯電して所定の極性の帯電量を付与する現像剤帯
電量付与手段と、静電現像を現像する現像手段とを有す
る。すなわち、帯電量付与と現像工程とを同時に行うこ
とにより、現像工程より前の段階で現像剤量規制手段に
よって現像剤担持体上の現像剤に帯電量付与する必要が
なくなる。そのため、現像剤量規制手段の材料として帯
電量付与のために有利なものを選択する必要がなくな
り、現像剤量規制手段に現像剤が固着、融着しにくくな
る。
【0038】また、本出願に係る第10の発明にあって
は、第9の発明の現像剤担持体の表面に担持されている
現像剤量規制手段は、表面に現像剤の帯電極性と同極性
の帯電極性を有する現像剤離型層を有する。すなわち、
現像剤量規制手段の現像剤離型層が現像剤と同極性なの
で、現像剤量規制手段に対する現像剤の固着、融着が一
層防止される。
【0039】さらに、本出願に係る第11の発明にあっ
ては、第10の発明の現像剤量規制手段の現像剤離型層
がフッ素樹脂を主成分とする。フッ素樹脂が負の帯電極
性を有することにより、負に帯電した現像剤が現像剤量
規制手段に固着、融着することが防止される。
【0040】また、本出願に係る第12の発明にあって
は、第9の発明ないし第11の発明のうちの一つの発明
の現像剤担持体の摩擦係数が現像剤量規制手段の表面の
摩擦係数よりも大きい。そのため、現像剤担持体が現像
剤量規制手段から現像剤を除去し、もって現像剤量規制
手段への現像剤の固着、融着が一層防止される。
【0041】さらに、本出願に係る第13の発明にあっ
ては、第9の発明ないし第12の発明のうちの一つの発
明の現像剤担持体の表面の平均粗さRzが3〜15μm
である。そのため、現像剤担持体が、現像剤を担持する
と共に、像担持体との接触時に現像剤担持体に画像ムラ
が発生することが防止される。
【0042】また、本出願に係る第14の発明にあって
は、第9の発明ないし第13の発明のうちの一つの発明
の現像剤担持体が、表面が少なくともポリアミド樹脂、
ウレタン樹脂、シリコーン樹脂のいずれか一つを主成分
としている。すなわち、これらポリアミド樹脂、ウレタ
ン樹脂、シリコーン樹脂は、正の帯電極性を有するの
で、摩擦により現像剤に負の帯電量を付与する。
【0043】さらに、本出願に係る第15の発明にあっ
ては、第9の発明ないし第14の発明のうち一つの発明
の像担持体および現像剤担持体の回転方向が、像担持体
および現像剤担持体共に同方向、または現像剤担持体の
周速が像担持体の周速以上で且つ互いに逆方向のいずれ
かである。そのため、現像剤担持体と像担持体との間で
摺擦が生じ、現像剤が効果的に摩擦帯電量を付与され
る。
【0044】また、本出願に係る第16の発明にあって
は、第9の発明ないし第15の発明のうちの一つの発明
の現像剤の形状係数SF−1が100〜140にあり球
形度が高く、また形状係数SF−2が100〜120に
あり凹凸が少ない。そのため、像担持体から転写紙に現
像剤を転写する転写特性が向上される。
【0045】さらに、本出願に係る第17の発明にあっ
ては、第16の発明の現像剤が、一部または全部が重合
法により形成されており、破砕法により形成する場合に
比べて、球形度が高いものとなる。そのため、像担持体
から転写紙に現像剤を転写する転写特性が向上される。
【0046】また、本出願に係る第18の発明にあって
は、第17の発明の現像剤が、コア/シェル構造を持っ
ており、コア部が低軟化点物質からなり、定着性良好で
あり、またシェル部が重合より形成されており、現像剤
どうしが合一となるブロッキングが防止される。
【0047】さらに、本出願に係る第19の発明にあっ
ては、第9の発明ないし第18の発明のうちの一つの発
明の現像剤が、非磁性一成分現像剤で、磁性材料が含有
されていない。そのため、透明度が高く、フルカラー画
像形成装置に好適である。
【0048】また、本出願に係る第20の発明にあって
は、第9の発明ないし第19の発明のうちの一つの発明
の現像剤の表面の5〜99%が外添剤により被されてい
る。そのため、像担持体の表面への現像剤の固着力が軽
減され、転写効率が向上される。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、本発明の現像方法およびそ
の現像方法を実施するための現像装置の好適な実施形態
を、図1〜図3を参照して説明する。
【0050】(第1の実施形態)まず、本発明の第1の
実施形態を図1〜図3を参照して説明する。
【0051】以下に説明する第1、第2の実施形態で
は、本発明を例えば図1に示されるような電子写真画像
形成装置の現像方法および現像装置として具現化される
ものとして説明するが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。
【0052】図1には、画像形成装置に内蔵された現像
装置1と、この現像装置1から現像剤T1を付与されて
現像される像担持体としての感光体ドラム0と、この感
光体ドラム0上の現像剤T1を転写紙18に転写する転
写帯電器17と、転写された未定着の画像を加熱して転
写紙18に定着処理する定着装置19とが示されてい
る。
【0053】上記感光体ドラム0は、周囲に、一次帯電
器15と、発光素子16と、現像装置1と、転写帯電器
17と、クリーニング装置20とが配置されている。
【0054】上記一次帯電器15により感光体ドラム0
を一様に帯電した後、発光素子16からのレーザによっ
て情報信号を露光して感光体ドラム0上に画像情報に応
じた静電潜像を形成する。次いで、その感光体ドラム0
上に形成された静電潜像に現像装置1から現像剤T1が
付与されて可視像化された後、その感光体ドラム0上に
形成された可視像が転写帯電器17により転写紙18に
転写され、その転写紙18上の可視像が定着装置18に
より加熱され、加圧されて、画像情報に応じた永久画像
が得られる。
【0055】本実施形態における現像装置1は、現像剤
担持体としての現像ローラ2と、この現像ローラ2の表
面に担持される現像剤量を規制する現像剤量規制手段と
しての現像ブレード5と、現像剤T1を現像ローラ2へ
供給する供給ローラ4と、現像剤T1を収容するホッパ
3と、現像電界を形成する現像電源6とを有している。
【0056】上記現像剤T1は、本実施形態では、非磁
性の一成分現像剤であり、負の帯電極性を有してる。
【0057】上記現像装置1の有する現像ローラ2は、
弾性体からなり、感光体ドラム0との間で所定量のニッ
プ領域N1が形成されるよう、この感光体ドラム0に所
定圧で接触当接されている。
【0058】本発明の最大の特徴は、従来、図4に示す
ように、現像剤量規制手段としての現像ブレード103
により行われていた現像剤T1への帯電付与を、感光体
ドラム0と現像ローラ2との間に形成されるニップ領域
N1において、感光体ドラム0の表面と現像剤T1およ
び現像ローラ2の表面とこの現像剤T1との間における
摩擦摺接によって生じる摩擦帯電により現像剤T1への
帯電付与を行うようにしたところにある。
【0059】そこで、上記ニップ領域N1中において現
像剤T1に対し帯電量付与が為されるために、本実施形
態では、現像ローラ2の表面が現像剤T1と逆極性の
帯電性、すなわち正極性の帯電極性を有すること、また
現像ローラ2の回転速度Vbが感光体ドラム0の回転
速度Va以上となっている(回転方向は逆)こととし
た。
【0060】また、もし上記感光体ドラム0の表面の帯
電極性が現像ローラ2の表面の帯電極性よりも正極性側
にあると、感光体ドラム0の表面の非画像領域にも現像
剤T1が付着する現象、いわゆるカブリが発生し、もっ
て、転写紙18上に形成される複写画像の画像品質を低
下させてしまうことになる。したがって、本実施形態で
は、として現像ローラ2の表面の帯電極性が、感光体
ドラム0の表面の帯電極性より正極性側に位置すること
とした(具体的には、感光体ドラム0の表面に負の帯電
極性とする処理を施した)。
【0061】上記感光体ドラム0は、図中A方向に、回
転速度Vaで回転されるようになっている。現像剤T1
は、非磁性一成分現像剤であり、磁性材料を含有しない
ので、透明度が高く、フルカラープリントに好適であ
る。供給ローラ4は弾性体からなる。現像電源6は、現
像ローラ2に負の直流電圧(現像バイアス)を印加し、
ニップ領域N1中に現像電界を形成するように設けられ
ている。
【0062】また、上記現像ローラ2および供給ローラ
4は、それぞれ、図中矢印B,C方向に回転するように
なっている。
【0063】本実施形態では、上記現像ローラ2の矢印
Bで示す回転方向は、感光体ドラム0の矢印Aで示す回
転方向と逆方向となっている。そして、現像ローラ2の
回転速度Vbは、感光体ドラム0の回転速度Vaに対し
て、Vb≧Vaとなるようになっている。すなわち、本
実施形態では、現像ローラ2が感光体ドラム0の周速V
a以上の周速Vbで、感光体ドラム0とは逆方向に回転
するように設定されている。このように設定した理由
は、ニップ部領域N1中において、感光体ドラム0と現
像ローラ2との摺擦により現像剤T1を摩擦帯電させる
ためである。
【0064】図3のグラフには、上記感光体ドラム0に
対する現像ローラ2の回転速度差と、現像剤T1への帯
電量付与量との関係を測定した実験結果が示されてい
る。この図3から、現像ローラ2の周速は感光体ドラム
0のと同等、好ましくは120%程度の速度差が帯電付
与のためによいことがわかった。
【0065】本実施形態では、現像ローラ2が感光体ド
ラム0の周速Va以上の周速Vbで、感光体ドラム0と
は逆方向に回転するように設定したが、これに限らず、
現像ローラ2と感光体ドラム0とを同一方向に回転させ
るようにしても、同じ効果が期待できる。
【0066】上記感光体ドラム0としては、従来型のO
PC(有機光導電体)の感光体(ドラムAと称する)
と、このドラムAの表面にさらに下述する第5層を加え
たドラムBとを用いた。ドラムAは、アルミニウム製の
ドラム支持体上に、下記の第1〜第4層の機能層を下か
ら順に積層したものである。
【0067】上記第1層は下引き層であり、ドラム支持
体の欠陥をならすなどのために設けられる厚さ20μm
の導電層である。第2層は、ドラム支持体からの正電荷
が感光体ドラム0の表面に帯電された負電荷を打ち消す
ことを防止する役割を果し、アミラン樹脂とメトキシメ
チチル化ナイロンによって106Ωcm程度に抵抗調整
された厚さ約1μmの中抵抗の正電荷注入防止層であ
る。第3層は、シスアゾ系の顔料を樹脂に分散した厚さ
約0.3μmの電荷発生層であり、画像情報に応じたレ
ーザの露光を受けることにて正負の電荷対を発生するも
のである。第4層は、ポリカーボネート樹脂にヒドラゾ
ンを分散したP型半導体よりなる電荷輸送層であり、感
光体ドラム0の表面に帯電された負電荷が、この層を移
動することができず、この電荷発生層で発生した正電荷
のみを感光体ドラム0の表面に輸送するものである。
【0068】一方、上記ドラムBは、この第4層の上に
次のような第5層を加えた。すなわち、この第5層は、
感光体ドラム0の表面の帯電極性を現像剤T1と同じ負
極性にするものであり、これにより、上述したカブリを
防止しようとするものである。第5層は、例えば、光硬
化性のアクリル樹脂に、テフロン(デュポン社の商標で
フッ素樹脂 PTFE)などのフッ素樹脂を分散した材
料の塗工層からなる。
【0069】具体的には、光硬化型のアクリル系モノマ
ー60部(重量部、以下同様)、平均粒径0.18μm
のポリテトラフルオロエチレン(PTFE)微粒子を5
〜50部、アンチモンをドーピングし、低抵抗化した分
散前の平均粒径約400Åの酸化スズSnO2の超微粒
子60部、光開始剤として2−メチルオキサントン20
部、メタノール400部とをサンドミルにて48時間分
散を行った。このようにして調合した塗工液をディッピ
ング塗工法にて、厚さ約2mmに塗工して第5層とし
た。
【0070】上記第5層が有するフッ素樹脂であるPT
FEは、感光体ドラム0の最表層に位置するため、現像
ローラ2に担持された現像剤T1と接触することとな
る。
【0071】上記フッ素樹脂の分散量を5〜50部とし
たのは、5部以下であると、カブリ防止の効果が少なく
なり、一方、50部以上になると、発光素子16からの
レーザがフッ素樹脂により散乱してしまい、画像ボケが
発生するためである。
【0072】上記酸化スズは、フッ素樹脂の分散助剤と
しての役割を有しており、第5層の抵抗調整のために用
いられる。この層の体積抵抗は、1×109〜1×10
14Ωcmが好適である。
【0073】上記現像ローラ2は、金属芯金と、この金
属芯金の上に形成された弾性層と、この弾性層の表面に
形成された表面層とを有している。
【0074】上記金属芯金は、アルミニウムやステンレ
スなどからなる。
【0075】上記弾性層は、シリコーンゴム、ウレタン
ゴム、EPDMゴムなどに代表されるゴム、エラスト
マ、もしくは発泡樹脂等の弾性を有する材料からなる。
また、弾性層は、カーボンブラックや金属などの導電剤
が分散配合されており、現像電源6から現像バイアスが
印加されるために、その体積抵抗値が107〜108Ωc
m以下、好ましくは106Ωcm程度に調整されてい
る。
【0076】上記表面層は、負の帯電極性を有する現像
剤T1に対して、逆極性の正帯電性を有するようになっ
ている。すなわち、現像ローラ2の表面層は、感光体ド
ラム0と当接するニップ領域N1中において、現像剤T
1に対し摩擦帯電により負電荷を付与するために設けら
れている。このように現像剤T1と逆極性の正帯電性を
有する素材としては、ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、
シリコーン樹脂などがある。
【0077】上記現像ローラ2の表面の粗さ(凹凸)R
zは、現像ローラ2による現像剤T1の担持力、搬送力
などに影響するので、重要である。本実施形態では、現
像ローラ2の表面の粗さRzとして、JIS B060
1に示されている定義を用い、測定には小坂研究所製の
表面粗さ試験器「SE−30H」を使用した。
【0078】上記現像ローラ2の表面の粗さRz(十点
平均粗さ)を図2を用いて説明すると、基準長さL内に
おいて、最高から5番目までの平均線から山頂までの標
高の平均値と、最深から5番目までの平均線から谷底ま
での標高との差の値をマイクロメートル(μm)で表し
たものである。尚、図中の添え字のnは5以下の任意の
自然数を示している。
【0079】Rz=[(R11+R12+R13+R14
15)−(R21+R22+R23+R24+R 25)]/5
【0080】上記現像ローラ2の表面の摩擦係数μ2
は、感光体ドラム0の表面の摩擦係数μ0より大きく、
現像ブレード5の現像ローラ2側の表面(現像剤離型層
5b)の摩擦係数μ5よりも大きく設定されている。現
像ローラ2の摩擦係数μ2を現像ブレード5の摩擦係数
μ5よりも大きく設定した理由は、現像ローラ2により
現像ブレード5上の現像剤を除去することにより、現像
ブレード5への現像剤の固着、融着を防止するためであ
る。
【0081】本実施形態では、上記現像ローラ2として
具体的には、次のようにポリアミド樹脂をコーティング
して構成された現像ローラAを用いた。
【0082】すなわち、EPDMゴム100重量部中に
カーボンブラック40重量部、さらに絶縁オイル、加硫
剤および加硫助剤などを所定量配合し、混練し、チュー
ブ状に押し出して成形した。次に、蒸気加硫方式にて1
次加硫を行い、加硫成形の完了したEPDMソリッドゴ
ムチューブに接着剤を塗布した直径φ8mmのステンレ
ス製の芯金を圧入し、さらに2次加硫を行った。次に、
ローラ表面を研磨し、ローラ直径をφ16mmとした。
研磨は、ローラ表面の粗さが4μm程度となるように行
った。
【0083】上記ローラにシランカップリング剤をコー
ティングし、さらにカーボンブラック40重量部を分散
したポリアミド樹脂をコーティングしたのち、オーブン
にて3次加硫を行い、もって現像ローラAとした。
【0084】上記現像ローラAの表面の粗さRzも約3
〜4μmである。ポリアミド樹脂は、現像剤T1とは逆
の帯電極性、つまり正の帯電極性を有する。
【0085】次に、現像剤量規制手段の一例としての現
像ブレード5について説明する。
【0086】本発明では、現像剤量規制手段には現像剤
T1に対して電荷を付与する必要がないので、現像剤量
規制手段の表面における現像ローラ2との当接領域の現
像剤離型性を向上させる構成とすることが可能となっ
た。
【0087】本実施形態では、現像剤量規制手段として
の現像ブレード5は、リン青銅やステンレスなどの金属
薄板5aと、その金属薄板5aの表面にコーティングし
た現像剤T1の帯電極性と同極性の帯電極性を有するフ
ッ素樹脂として例えばPTFEからなる現像剤離型層5
bとから構成されている。フッ素樹脂は、負の帯電極性
を有しており、現像剤T1の帯電極性と同極性なので、
現像ブレード5への現像剤の固着、融着を防止すること
ができる。
【0088】また、上記現像ローラ2の表面の摩擦係数
μ2は、現像ブレード5の表面の摩擦係数μ5より大き
くなっているために、現像ローラ2に現像ブレード5の
表面の現像剤除去機能が生じ、現像ブレード5の表面の
現像剤融着防止効果を一層向上させるものとなる。
【0089】このフッ素樹脂コートした現像ブレード5
と、上述したポリアミド樹脂を主成分とする表面層を有
する現像ローラAとの組み合わせが、本発明の目的達成
のために最適である。
【0090】次に、上記現像剤T1について説明する。
【0091】本発明は、特に現像剤の種類を問わず、使
用できるが、本実施形態では、非磁性一成分現像剤T1
で、且つ異形現像剤を例に挙げて説明する。このような
現像剤T1として、公知の手法である粉砕法により得ら
れた粉砕現像剤を用いた。
【0092】本実施形態の現像剤T1は、形状係数SF
−1が約140を超え、形状係数SF−2が約120を
超えるものであって、重量平均粒径3〜10μmのもの
を用いた。
【0093】ここで、現像剤の形状係数SF−1および
SF−2は、現像剤の球形度合、凹凸度合を示すもので
ある。SF−1、SF−2は、日立製作所FE−SEM
(S−800)を用い、現像剤像を無作為に100個サ
ンプリングし、その画像情報をインターフェースを介し
てニコレ社画像解析装置(Luzex3)に導入し、解
析を行い、下式により算出して得られた値を定義してい
る。
【0094】 SF−1=(MXLNG)2/AREA ×π/4 ×100 SF−2=(PERI)2/AREA ×1/4π ×100 (MXLNG:絶対最大長、AREA:現像剤投影面
積、PERI:周長)
【0095】故に、形状係数SF−1は、球形度合を示
し、140より大きいと、球形から徐々に不定形とな
る。また、SF−2は、凹凸度合を示し、120より大
きいと、現像剤の表面の凹凸が顕著となる。
【0096】上記現像剤T1の重量平均粒径は、種々の
方法によって測定できるが、本発明においては、次のよ
うなコールターカウンターのマルチサイザーを用いて行
った。
【0097】測定装置については、コールターカウンタ
ーのマルチサイザーII型(コールター社製)を用い、
個数分布、体積分布を出力するインターフェイス(日科
機製)およびCX−1パーソナルコンピュータ(キャノ
ン製)を接続し、電解液として特級または1級塩化ナト
リウムを用いて1%NaCl水溶液を調製する。測定方
法については、前記の水溶液100〜150ml中に分
散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンス
ルホル酸塩を0.1〜5ml加え、さらに測定試料を2
〜20mg加える。試料を懸濁した電解液を超音波分散
器で約1〜3分間分散処理を行い、コールターカウンタ
ーのマルチサイザーII型により、アパーチャーとし
て、現像剤粒径を測定するときには、100μmアパー
チャーを用いて測定する。現像剤の体積、個数を測定し
て、体積分布と個数分布とを算出する。この体積分布と
個数分布とから重量平均粒径を求める。
【0098】本実施形態で用いた現像剤T1は、異形現
像剤であるため、球形現像剤と比べて現像剤粒子の表面
の摩擦力が大きく、現像ローラ2の表面の現像剤搬送に
有利である。そのため、球形現像剤使用時に比べて、現
像ローラ2の表面粗さRzの小さい領域、特に5μm以
下の領域での使用が可能であり、表面粗さRzの使用可
能範囲が広がる。
【0099】上述のように構成された現像装置にあって
は、次のように、現像剤T1を帯電させ、現像ブレード
5への現像剤の固着、融着を防止する。
【0100】上記供給ローラ4の回転により、現像ロー
ラ2に現像剤T1が供給される。このとき、供給ローラ
4と現像ローラ2との間の摺擦により、現像剤T1が摩
擦帯電される。この帯電された現像剤T1は、鏡映力に
より現像ローラ2の表面に担持され、感光体ドラム0へ
と搬送される。
【0101】従来、現像剤量規制手段(例えば、現像ブ
レード)により行われていた現像剤への帯電付与を、本
発明では、感光体ドラム0と現像ローラ2との間に形成
されるニップ領域N1における、感光体ドラム0の表面
と現像剤T1および現像ローラ2の表面とこの現像剤T
1との摩擦摺接によって生じる摩擦帯電により行うよう
にする。
【0102】上記ニップ領域N1中において、現像剤T
1は摩擦帯電により負極性の電荷を得る。こうして十分
に電荷量を得た現像剤T1は、このニップ領域N1中の
下流付近にて、現像電源6により形成された現像電界に
より感光体ドラム0の表面に形成された静電潜像に付着
し、もって、この静電潜像は、現像剤T1により可視像
化される。
【0103】次に、本実施形態の作用を、感光体ドラム
0としてドラムA,Bを用い、現像ローラA,Bを用い
た実験結果を示した図3を参照して、より具体的に説明
する。
【0104】上記ドラムA,Bおよび現像ローラAにつ
いては、本実施形態の内容として上述したとおりであ
る。
【0105】ここでは、上記現像ローラAとの比較のた
めに、次のように構成された現像ローラBを用いた。
【0106】すなわち、EPDMゴム100重量部中に
カーボンブラック40重量部、さらに絶縁オイル、加硫
剤および加硫助剤などを所定量配合し、混練し、チュー
ブ状に押し出し成形した。次に、蒸気加硫方式にて1次
加硫を行い、加硫成形完了したEPDMソリッドゴムチ
ューブに接着剤を塗布した直径φ8mmのステンレス製
芯金を圧入し、さらに2次加硫を行った。次に、ローラ
表面を研磨し、ローラ直径をφ16mmとした。研磨
は、ローラ表面粗さが4μm程度となるように行った。
これを現像ローラBとして比較のために用いた。
【0107】上記現像ローラBは、現像ローラAにポリ
アミド樹脂コーティングする前の段階のものに相当す
る。
【0108】図3のグラフには、感光体ドラム0と現像
ローラ2との間に形成されるニップ領域N1中における
現像剤T1の摩擦帯電量が示されている。
【0109】上記現像剤T1の摩擦帯電量は、現像ロー
ラ2の表面上のニップ領域N1の下流側の現像剤T1の
帯電量と上流側の現像剤T1の帯電量との差より求め
た。また、このときの感光体ドラム0の回転速度は50
mm/secであり、感光体ドラム0の表面は−700
Vに均一に帯電されている。現像ローラ2の回転速度は
図3の横軸に示すように可変にし、感光体ドラム0との
回転速度差を任意に変えた。また、現像ローラ2に印加
される現像バイアスを0Vにして検討した。
【0110】図3のグラフから、上記現像ローラ2の感
光体ドラム0に対する回転速度差を大きくすることによ
って、ニップ領域N1における現像剤T1の摩擦帯電量
が増加することがわかった。すなわち、現像ローラ2の
回転速度が感光体ドラム0の回転速度より大きい程、現
像剤T1の摩擦帯電量が大きくなることから、ニップ領
域N1中においては、現像剤T1と現像ローラ2の表面
との摩擦帯電が現像剤T1の帯電付与に支配的であるこ
とがわかる。このことは、現像ローラBに比べてポリア
ミドコーティングされている現像ローラAの方が現像剤
T1の摩擦帯電量が大きくなることからも理解できる。
つまり、現像ローラBに比べて現像ローラAの方がニッ
プ領域N1中で現像剤T1の摩擦帯電量が大きくなるこ
とは、現像ローラ2の表面の帯電極性が支配的であるこ
とを示している。
【0111】一方、図3のグラフは、上記感光体ドラム
0の表面の帯電極性もニップ領域N1中での現像剤T1
への摩擦帯電に関係していることを示している。
【0112】表面にフッ素樹脂粒子を分散させた上記ド
ラムBは、ドラムAに比べて、ニップ領域N1中での現
像剤T1の摩擦帯電量が少ない。これは、ドラムBが有
する第5層のフッ素樹脂が現像剤T1と同じ負極性の帯
電極性を有することに起因している。すなわち、ドラム
Bの第5層は、ニップ領域N1中における現像剤T1の
摩擦帯電を抑えるように作用する。その結果、ドラムB
の方は、ドラムAの方よりニップ領域N1の摩擦帯電量
が減少するが、その一方では非画像領域への現像剤T1
の付着、いわゆるカブリを減少させ、画像品質向上に資
するものとなる。カブリ防止を図るためには、感光体ド
ラム0の表面に現像剤T1と同極性の帯電極性を有する
ことが望ましいのである。
【0113】また、図3から、上記現像ローラ2の周速
Vbは感光体ドラム0のVaと同等、好ましくは120
%程度の速度差がよいことがわかった。図3から、速度
差を20%程度上昇させ、ポリアミド樹脂をコーティン
グした現像ローラAを用いれば、現像剤T1と同極性の
感光体ドラムBに対しても、十分な帯電量を付与可能で
あることが明らかである。
【0114】上述したように、本実施形態にあっては、
上記現像ローラ2と感光体ドラム0とが接触当接して形
成されたニップ領域N1中において、これによって現像
剤T1に対して帯電量付与を行い、現像ブレード5から
帯電付与機能を除去することにより、現像ブレード5の
構成を現像剤の固着、融着を防止可能なものとした。
【0115】なお、上述した実施形態では、現像剤量規
制手段として現像ブレード5を用いたが、これに限ら
ず、ブラシなど適宜選択してよい。
【0116】また、上述した実施形態では、上記現像剤
T1が負の帯電極性を有し、これに対応して現像ローラ
2が正の帯電極性、現像ブレード5が負の帯電極性を有
するが、これとは逆に、現像剤T1が正の帯電極性を有
し、これに対応して現像ローラ2が負の帯電極性、現像
ブレード5が正の帯電極性を有するようにしてもよい。
【0117】(第2の実施形態)上述した第1の実施形
態では現像剤として異形の現像剤T1を用いたが、この
第2の実施形態は、球形の現像剤T2へと変更し、ま
た、この球形の現像剤T2を十分に担持して搬送するた
め、現像ローラ2の表面粗さRzを5〜15μm、好ま
しくは5〜10μmの範囲内の範囲に設定した。球形の
現像剤T2の場合には、異形の現像剤T1の場合に比べ
て、搬送性を良好とするため、現像ローラ2の表面粗さ
Rzを粗くした方がよい。
【0118】このように球形の現像剤T2を用いること
により、第1の実施形態と比べて、転写効率の向上を図
ることが可能となり、その結果、図1で示したクリーニ
ング装置20の削除を可能とし、第1の実施形態と比べ
て、画像形成装置の小型化、低コスト化を図ることが可
能となった。
【0119】上記現像剤T2は、重量平均粒径3〜10
μmで、形状係数SF−1が100〜140、SF−2
が100〜120の範囲のものを用いることが好まし
い。SF−1が140を超える場合には現像剤粒子は不
定形となり、SF−2が120を超える場合には表面の
凹凸が顕著となるため、いずれの場合にも良好な転写特
性を得ることが困難となるからである。
【0120】また、この第2の実施形態では、球形の現
像剤T2として、重合法により製造したものを用いた。
重合法により現像剤を形成すれば、破砕法に比べて、球
形に近いものを得ることができるからである。
【0121】好ましくは、現像剤粒子をコア/シェル構
造とし、コア部を低融点物質からつくり、シェル部を重
合法により形成するとよい。このようにすると、低融点
物質により現像剤粒子を低融点化でき、もって図1の定
着装置19における定着工程において省エネルギ化が果
たされると共に、重合部分により耐ブロッキング性(現
像剤粒子どうしの合一防止性)をもつことになるからで
ある。
【0122】また、このようにシェル部のみを重合する
と、現像剤粒子全体を重合により形成するバルクとして
の重合現像剤粒子に比較して、重合工程の後の後処理工
程において、残存モノマーの除去が容易に行われる利点
がある。
【0123】上記低融点物質としては、パラフィンワッ
クス、ポリオレフィンワックス、フィシャートロピッシ
ュワックス、アミドワックス、高級脂肪酸、エステルワ
ックス、およびこれらの誘導体、またはこれらのグラフ
ト/ブロック化合物などが利用できる。
【0124】また、上記低融点物質は、現像剤粒子中へ
5〜30重量%添加することが好ましい。仮に5重量%
未満の添加では、先に述べた残存モノマーの除去に負担
がかかり、一方、30重量%を超える場合には、重合法
による製造における造粒時に現像剤粒子どうしの合一が
起き易く、粒度分布の広いものが生成しやすく、不適当
であった。
【0125】また、コア部の主たる成分としての上記低
融点物質は、ASTMD3418−8に準拠し測定され
た主体極大ピーク値(融点)が、40〜90℃を示す化
合物が好ましい。極大ピークが40℃未満であると、低
融点物質の自己凝集力が弱くなり、結果として耐高温オ
フセット性が弱くなり、好ましくない。一方、極大ピー
クが90℃を超えると、定着温度が高くなり、好ましく
ない。さらに、重合法により現像剤を得る場合、水系で
造粒、重合を行うため、極大ピーク値の温度が高いと、
主に造粒中に低軟化点物質が析出してきて懸濁系を阻害
するため好ましくない。
【0126】この極大ピーク値の温度測定には、例えば
パーキンエレマー社製のDSC−7を用いる。装置検出
部の温度補正は、インジウムと亜鉛との融点を用い、熱
量の補正についてはインジウムの融解熱を用い、サンプ
ルはアルミニウム製パンを用い、対照用に空パンをセッ
トし、昇温速度10℃/minで測定を行った。
【0127】また、現像剤粒子を外添剤により被覆する
ことにより、現像剤T1の感光体ドラム0への付着力を
軽減して、転写効率を高めるようにすることが望まし
い。
【0128】このような外添剤としては、例えば金属酸
化物(酸化アルミニウム、酸化チタン、チタン酸ストロ
ンチウム、酸化セリウム、酸化マグネシウム、酸化クロ
ム、酸化錫、酸化亜鉛など)、窒化物(窒化ケイ素な
ど)、炭化物(炭化ケイ素など)、金属塩(硫酸カルシ
ウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウムなど)、脂肪酸金
属塩(ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウムな
ど)、カーボンブラック、シリカなどが用いられる。
【0129】これら外添剤は、単独で用いても、また複
数併用してもよく、それぞれの形態にて疎水化処理した
ものが、より好ましい。
【0130】上記現像剤粒子の表面の外添剤被覆率は、
感光体ドラム0への付着力軽減のために、5〜99%が
好ましく、さらに好ましくは10〜99%である。
【0131】上記現像剤粒子の表面の外添剤被覆率は、
日立製作所FR−SEM(S−800)を用い、現像剤
像を100個、無作為にサンプリングし、その画像情報
をインターフェイスを介してニコレ社製の画像解析装置
(Luzex3)に導入する。画像情報は、現像剤粒子
の表面部分と外添剤部分との明度が異なるため、2値化
して、外添剤部分の面積SGと、現像剤粒子部分の面積
(外添剤部分の面積も含む)STに分け、下記式により
算出される。
【0132】外添剤被覆率(%)=SG/ST×100 本実施形態にて使用される外添剤としては、現像剤粒子
に添加したときの耐久性の点から、現像剤粒子の重量平
均の1/10以下の粒径であることが好ましい。この添
加剤の粒径とは、電子顕微鏡における現像剤粒子の表面
観察により求めたその平均粒径を意味する。
【0133】上記外添剤は、現像剤粒子100重量部に
対し、0.01〜10重量部、好ましくは0.05〜5
重量部が用いられる。外添剤の外添量が0.01重量部
未満の場合には、一成分現像剤の流動性が悪化し、転写
および現像の効率が低下する。その結果、画像の濃度ム
ラや画像部の周辺に現像剤が飛び散ってしまう、いわゆ
る飛び散りが発生してしまうことになる。一方、10重
量部を超える場合には、過多な外添剤が感光体ドラム0
や現像ローラ2に付着して現像剤への帯電性を悪化させ
たり、画像を乱したりする。
【0134】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0135】本実施例では、図1に示した画像形成装置
において、上記の感光体ドラムA,Bの他に、下記の非
磁性一成分現像剤A,B、現像ローラC,D,E、現像
剤量規制手段a,bを用いて、画像品質や転写効率を測
定した。
【0136】 [非磁性一成分現像剤Aの製造] スチレン−アクリル系樹脂 100重量部 カーボンブラック 5重量部 低分子量エチレン−プロピレン共重合体 4重量部 荷電制御剤(アゾ染料系金属錯体) 1重量部
【0137】上記の材料の混合物を140℃に加熱され
た2軸のエクストルーダで溶融、混練し、冷却した後、
ハンマーミルで粗粉砕し、その粗粉砕物をジェットミル
で微粉砕して現像剤粒子を得る。
【0138】得られた現像剤粒子100重量部と、BE
T法による比表面積が200m2/gである疎水化処理
されたシリカ微粉末(外添剤)1.9重量部とを混合し
て非磁性一成分系現像剤Aを調製した。
【0139】この非磁性一成分系現像剤Aの外添剤被覆
率は75%であった。また、得られた一成分系現像剤A
は、形状係数SF−1が145、形状係数SF−2が1
33の異形現像剤であり、重量平均粒径が5.8μmで
あった。
【0140】[非磁性非磁性一成分現像剤Bの製造]イ
オン交換水710gに、0.1M−Na3PO4水溶液4
50gを投入し、60℃に加温した後、TK式ホモミキ
サ(特殊機化工業製)を用いて、12000rpmにて
撹拌した。これに1.0M−CaCl2水溶液68gを
徐々に添加し、Ca3(PO42を含む水系媒体を得
た。
【0141】一方、 (モノマ) スチレン 165g n−プチルアクリレート 35g (着色剤) C.I.ピグメントブルー15:3 15g (荷電制御剤) サルチル酸金属化合物 3g (極性レジン) 飽和ポリエステル 10g (酸価ポリエステル) 10g (離型剤) エステルワックス(融点70℃) 50g からなる処方を60℃に加温し、TK式ホモミキサ(特
殊機化工業製)を用いて、12000rpmにて均一に
溶解、分散した。これに、重合開始剤2,2´−アゾビ
ス(2,4−ジメチルバレロニトリル)10gを溶解
し、重合性モノマ組成物を造粒した。
【0142】上記の水系媒体中にこの重合性モノマ組成
物を投入し、60℃、N2雰囲気下において、TK式ホ
モミキサにて10000rpmで10分間、撹拌し、重
合性モノマ組成物を造粒した。その後、パドル撹拌翼で
撹拌しつつ、80℃に昇温し、10時間反応させた。減
圧下で、残存モノマを除去し、冷却後、塩酸を加え、リ
ン酸カルシウムを溶解させた後、ろ過、水洗、乾燥し
て、着色懸濁粒子(現像剤粒子)を得た。得られた現像
剤粒子は、透過型電子顕微鏡(TEM)を用いたの断層
面測定法によると、ワックスを主体とするコア部と、こ
のコア部を覆う樹脂(重合性モノマの重合によって合成
された樹脂)を主体としているシェル部とからなるコア
/シェル構造を有していた。
【0143】得られた現像剤粒子100重量部と、BE
T法による比表面積が200m2/gである疎水化処理
されたシリカ微粉末2.2重量部とを混合して非磁性一
成分系現像剤Bを調製した。
【0144】この一成分系現像剤Bの外添剤被覆率は8
5%であり、さらに電子顕微鏡(拡大倍率:10万倍)
による現像剤粒子の表面観察において、シリカ微粉末の
粒径は約50mmであった。
【0145】得られた非磁性一成分系現像剤は、形状係
数SF−1が115、形状係数SF−2が110の球形
現像剤であり、重量平均粒径が6.0μmであった。
【0146】[現像ローラCの製造]現像ローラCは、
直径12cmのステンレス製の芯金上に、厚さ2mmの
弾性層を形成し、直径16mmの弾性ローラを作成す
る。さらに、この弾性ローラの表面に厚さ10μm程度
の現像剤と逆極性の帯電極性を有する表面層をディッピ
ングコートにより形成する。
【0147】この現像ローラCの具体的な製造方法につ
いて次に説明する。
【0148】弾性層としては、EPDMゴムを用いる。
まず、下記の配合をバンバリミキサによって素練りし、
練りゴム1を作成する。
【0149】(練りゴム1) EPDMゴム 100重量部 カーボンブラック(導電剤) 40重量部 補強剤 20重量部 充填剤 20重量部 絶縁オイル 10重量部 その他 5重量部 次いで、練りゴム1に、加硫促進助剤を4重量部、加硫
促進剤を1重量部、加硫剤を3重量部などにて配合し、
ロール練りにより混練し、練りゴム2を作成する。
【0150】この練りゴム2を押し出し成型機によりチ
ューブ状に成型押し出し、続いて1次加硫を行う。ここ
で、加硫は、水蒸気加硫方式によって行った。次に、接
着剤を塗布した上記の芯金をこのチューブに圧入し、オ
ーブンによって2次加硫を行った。このようにしてEP
DM弾性ローラを作成し、外径16mmとなるように研
磨した。また、このとき、EPDM弾性ローラの表面粗
さRzを8μm程度となるように研磨した。
【0151】これによってできあがったEPDM弾性ロ
ーラのゴム硬度は、JIS A 硬度計により測定した
結果、45度となった。
【0152】次に、ディッピングコートにより、表面層
をコーティングする。表面層としては、カーボンブラッ
ク40重量部を分散した導電性のポリアミド樹脂を用い
た。ここで、ベース材としては、ウレタン樹脂、シリコ
ーン樹脂などを用いることが可能であるが、ここでは現
像剤に対し、最も帯電量付与性の高いポリアミド樹脂を
用いた。
【0153】また、このコーティングを行う前に、弾性
層と表面層との接着を確保するために、シランカップリ
ング剤によりプライマ処理を行った。このプライマ処理
は、シランカップリング剤を引き上げ速度40mm/m
inで、ディッピングコートすることにより行った。
【0154】そして、このプライマ処理後、EPDM弾
性ローラを2時間、放置、乾燥させ、その後、上記の導
電性ポリアミド樹脂を、引き上げ速度10mm/min
でディッピングコートした。この例では、ディッピング
コートを用いたが、この他にも、ロールコート法、ビー
ムコート法など適宜用いることが可能である。
【0155】表面層をコーティングしたローラを、12
0℃の熱風乾燥炉で1時間乾燥させた。
【0156】こうして得られたポリアミドコーティング
された現像ローラCの表面粗さRzは、7.7μm程度
であり、芯金−表面層間の抵抗値は、約106Ω程度
(100V印加時)であった。
【0157】[現像ローラDの製造]現像ローラCとほ
ぼ同様にして作成した。ただし、EPDM弾性ローラの
研磨時に、表面粗さRzが5μm程度になるように研磨
し、表面層のディッピングコート時の引き上げ速度を2
0mm/minで行い、表面層形成後の表面粗さRzを
3μmとした。
【0158】なお、硬度、抵抗値は、現像ローラCと同
じである。
【0159】[現像ローラEの製造]現像ローラEとし
て、現像ローラCの表面層のないEPDM弾性ローラを
作成した。
【0160】表面粗さRzは、8μmであり、硬度、抵
抗値については現像ローラCと同じである。
【0161】なお、現像ローラC,D,Eの表面摩擦係
数μC,μD,μEは、μC≒μD<μEであった。
【0162】[現像剤量規制手段aの製造]現像剤量規
制手段aは、図1に示す量規制手段5と同構成であり、
厚さ0.15mmのステンレス薄板と、このステンレス
薄板の上に形成された厚さ10μmのフッ素樹脂(PF
A)層とから構成されている。この現像剤量規制手段a
のフッ素樹脂層5aの表面摩擦係数μaは、現像ローラ
C,D,Eの表面摩擦係数μC,μD,μEよりも小さ
い。
【0163】[現像剤量規制手段bの製造]厚さ0.1
5mmのステンレス薄板を単独にて現像剤量規制手段b
として用いた。
【0164】この現像剤量規制手段bの表面摩擦係数μ
bは、上記の現像剤量規制手段aののμaより大きい。
また、μbは、現像ローラCのμC,μDより大きく、
現像ローラEのμEより小さかった。
【0165】すなわち、μa<μC≒μD<μb<μE
となる。
【0166】[感光体ドラムAおよびBの製造]感光体
ドラムAおよびBの構成は、第1実施形態で説明したと
おりである。
【0167】感光体ドラムAおよびBの表面摩擦係数
は、共に現像ローラC,D,EのμC,μD,μEより
小さかった。
【0168】上述した図1に示した画像形成装置に、上
記の非磁性一成分現像剤AおよびB、現像ローラC,
D,E、量規制手段aおよびb、感光体ドラムAおよび
Bを用いて、以下の現像条件で1000枚の画出し耐久
試験を行い、所定枚数間隔をおいて下記の評価を行っ
た。
【0169】ベタ画像出力時のスジムラの発生状況 ベタ画像出力時の画像濃度および濃度ムラ ベタ白画像出力時のカブリ 転写効率測定
【0170】この画出し耐久試験は、初期から最長10
00枚まで100枚間隔で画出し枚数を延長しながら試
験を行った。また、環境としては、温度23℃、湿度6
0Rhの通常環境下で行った。
【0171】<現像条件> ・感光体ドラム0の回転速度:120mm/sec(図
1の矢印A方向) ・現像ローラ2の回転速度:175mm/sec(図1
の矢印B方向) ・現像バイアス:−350V(直流) ・感光体ドラム0上の帯電電位:−650V ・感光体ドラム0上の被露光部電位:−120V ・転写電流:+4μA ・現像剤量規制手段(現像ブレード5)の現像ローラ2
への当接:図1に示すように、現像剤量規制手段の先端
部分を圧力約10g/cm程度で現像ローラ2に当接し
た。
【0172】現像剤量規制手段(現像ブレード5)は、
現像ローラ2に対して非接触配置でもよいが、そのため
に精度が要求され、配置が容易でないので、この例で
は、配置が容易な接触当接とした。
【0173】<評価方法> ベタ画像出力時のスジムラの発生状況 画像出力耐久に伴い、現像ローラ2当接側の現像ブレー
ド5の表面に現像剤融着が発生してくると、縦スジ状の
白ヌケが発生する。ここでは、この現象をスジムラと称
し、その発生状況を評価した。
【0174】スジムラ発生状況の評価は、初期から最長
1000枚まで100枚間隔で行った。また、スジムラ
発生状況評価は、目視で行い、以下の評価基準で評価を
行った。
【0175】評価基準 ○:縦スジ状のスジムラの発生がなく、耐久を通して、
均一な画像が得られた △:耐久開始して500枚以降に縦スジ状のスジムラが
生じた ×:耐久開始して、500枚通紙以前にスジムラが発生
した
【0176】ベタ画像出力時の画像濃度および濃度ム
ラ ベタ画像出力時の画像濃度および濃度ムラの評価を、初
期から最長1000枚まで100枚間隔で行った。
【0177】ベタ画像出力時の画像濃度および濃度ムラ
の評価は、1枚の画像中の濃度をマクベス濃度計(シリ
ーズ1200)で9点測定し、最小値の濃度と、最大値
の濃度と最小値との濃度差を次に示す基準で評価した。
【0178】評価基準 2−1 濃度 ○:1.3以上 濃度良 △:1.1〜1.2以上 やや濃度薄 ×:1.1以下 濃度薄 2−2 濃度ムラ ○:濃度差0.2以下 △:耐久開始して500枚以降に縦スジ状のスジムラが
生じた ×:耐久開始して、500枚通紙以前にスジムラが発生
した
【0179】ベタ白画像出力時のカブリ ベタ白画像出力時のカブリ評価を、初期から最長100
0枚まで100枚間隔で行った。
【0180】ベタ白画像出力時のカブリ評価は、反射濃
度計TC−6DS(東京電色株式会社製)で、ベタ白画
像出力時のカブリを測定し、次に示すような基準で評価
を行った。
【0181】評価基準 ○:1.5%以下 カブリなし △:1.5〜3% ややカブリ有 ×:3%以上 カブリ多い
【0182】転写効率測定 現像剤の転写効率測定は、初期から最長1000枚まで
100枚間隔で行った。測定方法は、ベタ画像を出力中
に本体を停止させ、感光体ドラム0に現像されてる単位
面積当たりの現像剤量と転写紙上に転写されている単位
面積当たりの現像剤量とを測定する。そして、転写紙上
の量を感光体ドラム0上の量で除算することにより求め
た。さらに、100枚間隔ごとに測定した結果を平均
し、その平均結果を次の評価基準に基づいて評価した。
【0183】評価基準 ○:空回転耐久を通じて転写効率が95%以上で、安定
した値が得られた △:空回転耐久中に転写効率が90〜95%の範囲内に
なる ×:空回転耐久を通じて転写効率が90%以上とならな
い なお、例えば〇→×は途中から〇から×へ変わったこと
を示しており、×〜△は×から△の範囲でバラツキがあ
ることを示している。
【0184】評価結果を表1〜表4に示した。
【0185】表1は感光体ドラムAと現像剤Aとを使用
したときの評価結果1、表2は感光体ドラムAと現像剤
Bとを使用したときの評価結果2、表3は感光体ドラム
Bと現像剤Aとを使用したときの評価結果3、表4は感
光体ドラムBと現像剤Bとを使用したときの評価結果4
を示している。
【0186】
【表1】評価結果1
【0187】
【表2】評価結果2
【0188】
【表3】評価結果3
【0189】
【表4】評価結果4 この表1〜表4に示した評価から明らかなように、本発
明によれば、次に示す効果が得られた。
【0190】1.スジムラの耐久性が向上した 現像剤量規制手段aについては現像剤融着は全てなし 2.画像濃度および濃度ムラの耐久性が向上した 3.球形現像剤Bを用いることによって、転写効率が向
上し、クリーニング装置20(図1参照)の削除の可能
性が生じた
【0191】また、現像ローラ2の表面粗さRzは、粉
砕現像剤Aを使用した場合の方が、球形現像剤Bを使用
した場合よりも画像濃度および濃度ムラに対する適正範
囲が広くなっている。これは、現像剤自身の摩擦力に関
していうと、粉砕現像剤の方が球形現像剤よりも大きい
ため、現像ローラ2上の現像剤量が増加するためと考え
られる。
【0192】本実施例では、粉砕現像剤Aの場合、現像
ローラの表面粗さRzは、3μm程度であっても、画像
濃度および濃度ムラが良好であるが、球形現像剤Bの場
合には、現像ローラ2の表面粗さRzが5μm以上ある
ことが望ましい。表面粗さRzの上限に関しては、本願
出願人らの検討によると、表面粗さRzが15μm程度
以上であると、本発明のように現像ローラ2と感光体ド
ラム0とを接触させる接触現像の場合、現像ローラ2の
表面の研磨ムラが画像ムラとなって発生してしまうこと
がわかった。すなわち、現像ローラ2の表面粗さRz
は、粉砕現像剤、球形現像剤いずれを使用する場合であ
っても、15μm程度以下が望ましい。
【0193】本実施例によれば、現像剤量規制手段(現
像ブレード5)への現像剤の固着、融着が防止されるこ
とが確認された。
【0194】
【発明の効果】以上説明したように、本出願に係る第1
の発明によれば、現像剤と逆極性の帯電極性を有する現
像剤担持体を像担持体に接触当接させてニップ領域を形
成し、現像剤担持体と像担持体との間の摺擦により現像
剤を摩擦帯電させ、帯電量付与する。すなわち、帯電量
付与と現像工程とを同時に行うので、現像工程より前の
段階で現像剤量規制手段によって現像剤担持体上の現像
剤に帯電量付与する必要がなくなる。そのため、現像剤
量規制手段の材料として帯電量付与のために有利なもの
を選択する必要がなくなり、現像剤量規制手段に現像剤
が固着、融着しにくくすることができる。したがって、
画像品質を向上でき、また現像装置の長寿命化を実現で
きる。
【0195】また、本出願に係る第2の発明によれば、
現像剤担持体と像担持体との間のニップ領域中に現像電
界を形成することにより、現像剤が現像剤担持体側から
像担持体上の静電潜像に良好に移動し且つ固着すること
ができる。
【0196】また、本出願に係る第3の発明によれば、
現像剤量規制手段の現像剤離型層が現像剤と同極性なの
で、現像剤量規制手段に対する現像剤の固着、融着を一
層防止できる。したがって、画像品質および現像装置の
寿命を一層向上できる。
【0197】また、本出願に係る第4の発明によれば、
現像剤量の規制より以前に現像剤担持体に現像剤を供給
し、供給時に発生する現像剤の電荷による鏡映力および
現像剤担持体の表面の凹凸形状による生じる付着力によ
って、現像剤を現像剤担持体の表面に担持し、搬送す
る。そのため、現像剤量規制手段に現像剤への帯電量付
与機能を持たせなくとも、現像剤担持体が現像剤を搬送
できる。
【0198】また、本出願に係る第5の発明によれば、
現像剤担持体の表面の摩擦力が現像剤規制手段の表面の
摩擦力よりも大きいので、現像剤担持体が現像剤量規制
手段から現像剤を除去し、もって現像剤量規制手段への
現像剤の固着、融着が一層効果的に防止される。したが
って、画像品質および現像装置を一層向上できる。
【0199】また、本出願に係る第6の発明によれば、
現像剤担持体が像担持体と同方向に回転するか、現像剤
担持体が像担持体の周速以上の周速で像担持体と逆方向
に回転する。したがって、現像剤担持体と像担持体との
間で摺擦が生じ、現像剤に効果的に摩擦帯電量付与でき
る。
【0200】また、本出願に係る第7の発明によれば、
現像剤が非磁性で、磁性材料が含有されていないので、
透明度が高く、フルカラー画像形成装置に好適な現像剤
を実現できる。
【0201】また、本出願に係る第8の発明によれば、
現像剤は、形状係数SF−1が100〜140の範囲内
にあるので球形度合が高く、また形状係数SF−2が1
00〜120の範囲内であるので凹凸が少ない。したが
って、像担持体から転写紙に現像剤を転写する転写効率
を向上できる。
【0202】また、本出願に係る第9の発明によれば、
現像剤担持体が現像剤の帯電極性と逆極性の帯電極性を
有し、現像剤担持体と像担持体との間のニップ領域中
で、像担持体像担持体と現像剤担持体との間の摺擦によ
り現像剤を摩擦帯電して帯電量付与する現像剤帯電量付
与手段と、静電現像を現像する現像手段とを有する。す
なわち、帯電量付与と現像工程とを同時に行うので、現
像工程より前の段階で現像剤量規制手段によって現像剤
担持体上の現像剤に帯電量付与する必要がなくなる。そ
のため、現像剤量規制手段の材料として帯電量付与のた
めに有利なものを選択する必要がなくなり、現像剤量規
制手段に現像剤が固着、融着しにくくすることができ
る。したがって、画像品質を向上でき、また現像装置の
長寿命化を実現できる。
【0203】また、本出願に係る第10の発明によれ
ば、現像剤量規制手段の現像剤離型層が現像剤と同極性
なので、現像剤量規制手段に対する現像剤の固着、融着
を一層防止できる。したがって、画像品質および現像装
置の寿命を一層向上できる。
【0204】また、本出願に係る第11の発明によれ
ば、現像剤量規制手段の現像剤離型層がフッ素樹脂を主
成分とする。フッ素樹脂は負の帯電極性を有するので、
負に帯電した現像剤が現像剤量規制手段に固着、融着す
ることを防止できる。
【0205】また、本出願に係る第12の発明によれ
ば、現像剤担持体の摩擦係数が現像剤量規制手段の表面
の摩擦係数よりも大きいので、現像剤担持体が現像剤量
規制手段から現像剤を除去し、もって現像剤量規制手段
への現像剤の固着、融着が一層効果的に防止される。し
たがって、画像品質および現像装置を一層向上すること
ができる。
【0206】また、本出願に係る第13の発明によれ
ば、現像剤担持体の表面の平均粗さRzが3〜15μm
の範囲内である。そのため、現像剤担持体が、現像剤を
担持することができると共に、像担持体との接触時に現
像剤担持体に画像ムラが発生することを防止できる。
【0207】また、本出願に係る第14の発明によれ
ば、現像剤担持体の表面が少なくともポリアミド樹脂、
ウレタン樹脂、シリコーン樹脂のいずれかを主成分とし
ている。すなわち、これらウレタン樹脂、シリコーン樹
脂、ポリアミド樹脂は、正の帯電極性を有するので、摩
擦により現像剤に負の帯電量を付与できる。
【0208】また、本出願に係る第15の発明によれ
ば、像担持体および現像剤担持体の回転方向は、像担持
体および現像剤担持体が共に同方向、または現像剤担持
体の周速が像担持体の周速以上で且つ互いに逆方向のい
ずれかである。したがって、現像剤担持体と像担持体と
の間で摺擦が生じ、現像剤に効果的に摩擦帯電量付与で
きる。
【0209】また、本出願に係る第16の発明によれ
ば、現像剤は、形状係数SF−1が100〜140の範
囲内にあるので球形度合が高く、また形状係数SF−2
が100〜120の範囲内であるので凹凸が少ない。し
たがって、像担持体から転写紙に現像剤像を転写する転
写効率を向上できる。
【0210】また、本出願に係る第17の発明によれ
ば、現像剤は一部または全部が重合法により形成されて
いるので、破砕法により形成する場合に比べて、球形度
の高いものとできる。したがって、像担持体から転写紙
に現像剤像を転写する転写特性を向上できる。
【0211】また、本出願に係る第18の発明によれ
ば、現像剤は、コア/シェル構造を持っており、コア部
の主成分が低融点物質からなり、シェル部が重合により
形成されている。すなわち、コア部が低融点物質からな
るので定着性良好であり、またシェル部が重合より形成
されているので、現像剤粒子どうしが合一するブロッキ
ングを防止できる。
【0212】また、本出願に係る第19の発明によれ
ば、現像剤が非磁性一成分現像剤で、磁性材料が含有さ
れていないので、透明度が高く、フルカラー画像形成装
置に好適な現像剤を実現できる。
【0213】また、本出願に係る第20の発明によれ
ば、現像剤の表面の5〜99%が外添剤により被覆され
ている。したがって、像担持体の表面への現像剤の固着
力が軽減でき、もって転写効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る現像装置と像担持体
および定着装置を示す概略構成図である。
【図2】図1の現像装置の有する現像ローラの表面の粗
さRzの求め方を説明する図である。
【図3】図1の感光体ドラムに対する現像ローラの回転
速度差と、帯電量増加量との関係を示すグラフである。
【図4】従来の現像装置と像担持体とを示す概略構成図
である。
【符号の説明】
0 感光体ドラム(像担持体) 1 現像装置 4 供給ローラ 2 現像ローラ(現像剤担持体) 5 現像ブレード(現像剤量規制手段) 5b 現像剤離型層 T1 現像剤 N1 ニップ領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 9/087 G03G 9/08 371 384

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤と逆極性の帯電極性を有する現像
    剤担持体を、静電潜像を担持する像担持体に所定量のニ
    ップ領域を形成するように接触当接させ、このニップ領
    域中に現像剤を搬送し、現像剤を現像剤担持体と像担持
    体との間の摺擦により摩擦帯電させて所定の極性の帯電
    量を付与し、この現像剤の帯電量によって現像剤を像担
    持体上の静電潜像に電気的に付着させて静電潜像を可視
    化することを特徴とするとする現像方法。
  2. 【請求項2】 ニップ領域中に、現像剤を静電潜像に付
    着させるための現像電界を形成することとする請求項1
    に記載の現像方法。
  3. 【請求項3】 現像剤と同極性の帯電極性を有する現像
    剤離型層を表面に有する現像剤量規制手段によって、ニ
    ップ領域中に搬送させる現像剤量を規制することとする
    請求項1または請求項2に記載の現像方法。
  4. 【請求項4】 現像剤担持体の表面に、現像剤量規制手
    段による現像剤量の規制より前に現像剤を供給し、そし
    て供給時に発生する現像剤の電荷による鏡映力および現
    像剤担持体の表面の凹凸による生じる付着力によって、
    現像剤を現像剤担持体の表面に担持し、搬送することと
    する請求項1ないし請求項3のうち一つに記載の現像方
    法。
  5. 【請求項5】 現像剤担持体は、弾性を有し、且つ表面
    の摩擦力が現像剤量規制手段の表面の摩擦力よりも大き
    いこととする請求項1ないし請求項4のうち一つに記載
    された現像方法。
  6. 【請求項6】 現像剤担持体および像担持体の回転方向
    は、現像剤担持体が像担持体と同方向に回転する、もし
    くは現像剤担持体が像担持体の周速以上の周速で像担持
    体と逆方向に回転するのいずれかであることとする請求
    項1ないし請求項5のうち一つに記載の現像方法。
  7. 【請求項7】 現像剤は、非磁性であることとする請求
    項1ないし請求項6のうち一つに記載の現像方法。
  8. 【請求項8】 現像剤は、形状係数SF−1が100〜
    140、形状係数SF−2が100〜120の範囲内で
    あることとする請求項1ないし請求項7のうち一つに記
    載の現像方法。
  9. 【請求項9】 静電潜像を担持する像担持体と、この像
    担持体に所定量のニップ領域を形成するように接触当接
    し、且つ現像剤を担持する現像剤担持体とを有する現像
    装置において、現像剤担持体は現像剤の帯電極性と逆極
    性の帯電極性を有し、ニップ領域中に、像担持体と現像
    剤担持体との間の摺擦により現像剤を摩擦帯電して所定
    の極性の帯電量を付与する現像剤帯電量付与手段と、静
    電潜像を現像する現像手段とを有することを特徴とする
    現像装置。
  10. 【請求項10】 現像剤担持体の表面に担持されている
    現像剤の量を規制する現像剤量規制手段を有し、この現
    像剤量規制手段は表面に現像剤の帯電極性と同極性の帯
    電極性を有する現像剤離型層を有することとする請求項
    9に記載の現像装置。
  11. 【請求項11】 現像剤量規制手段は、現像剤離型層が
    フッ素樹脂を主成分とすることとする請求項10に記載
    の現像装置。
  12. 【請求項12】 現像剤担持体は、弾性を有し、摩擦係
    数が現像剤量規制手段の表面の摩擦係数よりも大きいこ
    ととする請求項9ないし請求項11のうち一つに記載さ
    れた現像装置。
  13. 【請求項13】 現像剤担持体は、表面の平均粗さRz
    が3〜15μmであることとする請求項9ないし請求項
    12のうち一つに記載の現像装置。
  14. 【請求項14】 現像剤担持体は、表面が少なくともポ
    リアミド樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂のいずれ
    か一つを主成分としていることとする請求項9ないし請
    求項13のうち一つに記載の現像装置。
  15. 【請求項15】 像担持体および現像剤担持体の回転方
    向は、像担持体および現像剤担持体が共に同方向、また
    は現像剤担持体の周速が像担持体の周速以上で且つ互い
    に逆方向のいずれかであることとする請求項9ないし請
    求項14のうち一つに記載の現像装置。
  16. 【請求項16】 現像剤は、形状係数SF−1が100
    〜140、形状係数SF−2が100〜120の範囲で
    あることとする請求項9ないし請求項15のうち一つに
    記載の現像装置。
  17. 【請求項17】 現像剤は、一部または全部が重合法に
    より形成されたこととする請求項16に記載の現像装
    置。
  18. 【請求項18】 現像剤は、コア/シェル構造を持って
    おり、コア部の主成分が融点40〜90℃の低軟化点物
    質であり、シェル部が重合より形成されていることとす
    る請求項17に記載の現像装置。
  19. 【請求項19】 現像剤は、非磁性一成分現像剤である
    こととする請求項9ないし請求項18のうち一つに記載
    の現像装置。
  20. 【請求項20】 現像剤は、表面の外添剤被覆率が5〜
    99%であることとする請求項9ないし請求項19のう
    ち一つに記載の現像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6608984B1 (en) 1999-04-23 2003-08-19 Ricoh Company, Ltd. Image forming method and apparatus using developer carrier pressed into engagement with image carrier
JP2019207336A (ja) * 2018-05-29 2019-12-05 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 トナー帯電量測定装置、トナー帯電量測定方法、および画像形成装置

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