JP3284490B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
ー或いは複写機等に用いられる電子写真法を用いた画像
形成装置に関し、特に、非磁性一成分系現像剤が用いら
れる画像形成装置に関する。
る現像剤(以下、トナーとも言う)の種類によって若干
構成が異なる。しかし、非磁性一成分系現像剤(以下、
非磁性一成分系トナーとも言う)を用いる場合に比べ、
磁性一成分系現像剤(以下、磁性一成分系トナーとも言
う)を用いる場合では、現像剤担持体(以下、現像ロー
ラと記す)内に磁性一成分系トナーを現像ローラに引き
つけるマグネットが必要となるだけで、ほぼ同様な構成
をとる。そこで、図6に非磁性一成分系トナーを用いた
場合の現像装置の従来例を示す。
置101は、図中X方向に回転する像担持体である感光
体100に接触し、図中Y方向に回転しながら現像を行
う現像ローラ102、現像ローラ102に非磁性トナー
T’を図中Z方向に回転することによって供給する現像
剤供給手段である供給ローラ104、現像ローラ102
上のトナーT’の塗布量及び帯電量を規制する現像剤規
制手段である現像ブレード103、トナーT’を供給ロ
ーラ104に供給するとともに非磁性一成分系トナーを
撹拌する撹拌部材105等からなる。
02が接触して現像を行う場合は、現像ローラ102は
弾性体を有する現像ローラであることが望ましい。そし
て弾性体を有する現像ローラ102を使用した現像装置
においては、一成分系トナーへの帯電付与のために金属
性の現像ブレード103が好適に用いられる。
現像ローラ102内にマグネットが必要になるが、供給
ローラ104は不要となる場合が多い。
示の電源により現像ローラ102に現像バイアスを印加
することによって、感光体100表面に不図示の手段に
て形成された静電潜像を、現像ローラ102の表面に鏡
映力にて担持されているトナーT’で現像し、可視化す
る。現像に寄与せず現像ローラ102表面に残留したト
ナーは、供給ローラ104を介して現像装置101内に
回収される。
性の非磁性一成分系トナーを用いるものであり、また、
供給ローラ104から現像ローラ102へのトナーT’
の供給は、供給ローラ104と現像ローラ102との摺
擦領域においてトナーT’が摩擦帯電することにより生
ずる鏡映力にて行われる。磁性一成分系トナーの場合
は、周知のごとく、トナーの供給・搬送に磁気力が加わ
る。また、トナーT’の現像ローラ102への供給量の
調整は、現像ローラ102と供給ローラ104の周速差
で行われる。
ーT’の搬送に磁気力を必要としないので、一成分系ト
ナーが非磁性化されており、特にカラー画像形成には有
利である。
来例では、用いるトナーの物性により、現像ブレード1
03及び現像ローラ102の当接ニップ領域にて不具合
が生じ、現像ローラ102表面に未帯電トナーが多量に
発生し、磁性トナーの場合は、濃度低下,反転カブリ増
加等、非磁性トナーの場合は前記問題点に加え、トナー
飛散の増加,現像ローラ102表面からの未帯電トナー
の脱落等が発生し、良好な画像形成を困難にしていた。
くなると、この傾向が著しくなることが本願出願人らの
検討によって明らかになってきている。
ず、ホソカワミクロン(株)製のパウダーテスターに付
属している容器を用いて、該パウダーテスターの取扱説
明書の手順に従って、現像剤のゆるみ見かけ密度を測定
する。次に、島津製作所製のアキュピック1330を使
用し、トナーを10cm3の測定用セルにごく軽くタッ
ピングしながら容器の8分目程度まで充填し、40℃に
設定した真空乾燥機で24時間乾燥した後、重量を測定
してから本体に挿入し、ヘリウムガスの充填圧力を13
4.45KPaで10回パージした後、充填圧力13
4.45KPa、平衡圧0.0345KPaで5回測定
して平均値を求め、真密度を求めた。そして、 空隙率=1−(ゆるみ見かけ密度/真密度) で表される空隙率を算出した。
以下となると、前記問題点が顕著になる傾向がある。こ
の空隙率は、トナーの粒径が小さい程、トナーの形状が
球形に近い程、また、トナーの流動性が高い程、低くな
る傾向にある。特に、球形トナーを高流動性を得るべく
外添処理を行うと、空隙率は60%を下回り、前記問題
点が著しく発生する。
ることが可能になり、また、トナーの流動性が高けれ
ば、ガサツキ,飛び散り等が低減し、転写性の向上と合
せて、良好な画像性を得ることが可能になるはずである
が、前記従来例においては以下に示す理由により前記問
題点が発生する。
る原因は、現像ブレード103と現像ローラ102との
当接ニップ領域内のトナーの挙動が大きく関係してい
る。図6に加え、図7,図8,図9及び図10を用いて
説明する。
ーの場合を例にとる。空隙率の低い球形トナーは、現像
ローラ102と供給ローラ104の当接領域近辺におい
てトナーT’が回動する結果、現像ローラ102表面と
の摩擦帯電により、帯電量を得る。その結果生じる鏡映
力により、供給ローラ104によって供給され帯電量を
得たトナーT’の一部は、現像ローラ102表面に担持
され、図7に示す様に、現像ブレード103と現像ロー
ラ102表面との当接ニップ領域Nに搬送されてくる。
トナーT’は空隙率が低いため、図7に示す様に、現像
ローラ102表面に比較的密な状態で担持搬送されてく
る。現像ローラ102表面のトナーコート層の第1層が
密になると、現像ローラ102表面との摩擦帯電により
生じた鏡映力に加えて、トナーコート層第1層からの摩
擦力により、供給ローラ104によって供給されて第1
層目に供給されなかったトナーT’も、第2層目として
比較的密に搬送される。同様な理由によって、第3層,
第4層,…と第1層の上に多層積載され、多層構成のト
ナーコート層が形成される。理想的には、このトナーコ
ート層中のトナーT’は全て同様な帯電量を得ているこ
とが最適であるが、実際には帯電量分布を持っており、
このトナーコート層中には、反転トナーや未帯電トナー
も、ある割合で存在する。
コート層の最適化とトナーT’の帯電量分布の最適化が
図られるわけであるが、この過程を詳しく説明する。図
7の第2層目にコートされたトナーをT’2として示し
たものが図8である。図8では、多層トナーコートをニ
ップNにて、3層に規制する場合を示している。図8に
示した例では、ニップN内では第1層目のトナーコート
層が密であるため、現像ローラ102の回転方向Yと同
方向に、トナーT’2に対して力F1が働く。一方、第
3層目のトナーには、現像ブレード103からの摩擦力
F2が働く。このF1,F2の働きにより、トナーT’
2と第1層目のトナー間には力F3が働くことによって
回動が生じ、第1層目,第2層目のトナー共に、現像ロ
ーラ102と接触する機会が生じる。ニップN中では、
現像ブレード103には当接圧が働いているので、第1
層目及び第2層目は現像ローラ102表面と、第3層目
は現像ブレード103と摩擦帯電し、トナーコート層中
の帯電量分布の最適化が行われ、反転トナー及び未帯電
トナーが大幅に減少し、良好な画像形成が可能となる。
この様な状況下では、前記した問題点は生じない。
すると問題が生じる。トナーT’の帯電性が低下し、現
像ローラ102と供給ローラ104との当接近辺におけ
るトナーT’と現像ローラ102表面との摩擦帯電性が
低下すると、十分な帯電量を持ったトナーT’が減少
し、図9に示す様に、第1層のトナーコートが疎にな
る。その結果、図8における力F1は大幅に減少し、図
9のF1’の様になる。その結果、トナーT’の帯電量
が不十分なことと相俟って、第2層のトナーコートも疎
になる。同様に第3層,第4層…も疎になる。しかしな
がら、部分的には密なコート領域も存在するので、ニッ
プN中のトナーコート層数は図8の場合と同様に3層と
なる。現像ブレード103の通常の当接圧下では、コー
ト層が疎になってきても、ニップN中のコート層数は変
わらない。つまり、ニップN中のトナーコート層数は不
変であるので、コート層中のトナーT’が疎になること
はニップN中のトナー密度の低下を意味する。トナー密
度の低下は、トナー間摩擦力の減少をもたらし、その結
果、トナーT’2と第1層目トナーT’との間の回動は
生じにくくなる。結果として、トナーT’2の帯電付与
機会が失われ、トナーコート層中の帯電量分布の最適化
が図れなくなる。トナーコート層中の帯電量分布の最適
化が図れなけらば、それだけニップNを通過したトナー
コート層中に反転トナーや未帯電トナーが増加し、前記
問題点が生じてしまうことになる。
りか考えられるが、代表的な3つの場合を以下に示す。
低い場合である。トナー自身の滑り性が良い球形トナー
は、摩擦力が低下するため、この傾向が強い。また、現
像装置の耐久性を向上させるために、耐久によるトナー
自身のチャージアップを防止するために意識的に帯電量
を低下させる外添処理を行う場合もある。トナーがチャ
ージアップすると、ゴーストが悪化し、また画像上ガサ
ツキ,飛び散りが生じ、更には現像性が低下してしまう
からである。
現像装置の場合、耐久によるトナー劣化が生じ、トナー
の帯電性が低下してしまう場合がある。
トナーがチャージアップして現像ローラ102表面に固
着し、新たなトナーと現像ローラ102表面との摩擦帯
電性を阻害し、トナーの帯電性が低下してしまう場合が
ある。
を用いると、従来装置においては反転トナーや、特に未
帯電トナーが増加し、前記した種々の問題点を引き起こ
していた。
(重量平均粒径で約7μm以上のトナー)等の空隙率の
高いトナーは、図10に示す様に、ニップN中のトナー
密度が低くてもトナー自身の摩擦力が高いので、現像ス
リーブ102表面の摩擦力F1”が上昇し、更に第2
層,第3層のトナーに対してもトナー間に摩擦力が働く
ので、図10で示すトナーT’2’と第1層目トナー間
に力F3’が生じ、回動が生じるので、空隙率の低いト
ナーに比べて、現像ブレード103のトナーへの帯電付
与性が高くり、前記問題点に対するマージンが広くな
り、不具合が生じにくくなる。
は、転写性の向上や高画質を得るために流動性の高い球
形トナーや、異なる高精細画像をめざして重量平均粒径
が5μm以下となる様な微粒子トナーを用いることが困
難となっていた。上記説明では、非磁性一成分系トナー
に対して述べたが、本現象は、基本的には磁性一成分系
トナーにおいても生じることであり、程度の差はある
が、同様な問題点が生じてしまっていた。
ることが困難である理由を示した。
ードと現像スリーブとの当接ニップ領域内でのトナーに
対する帯電付与性を向上させ、流動性の高い球形トナー
や、重量平均粒径が5μm以下となる様な微粒子トナー
に対して安定した現像工程が行える現像システムを提供
し、トナー飛散,現像スリーブからのトナー脱落,画像
濃度低下,反転カブリ等の生じない高品位な画像を形成
可能な画像形成装置を提供することにある。
長期間維持することによって、高耐久性を有する長寿命
の画像形成装置を提供することにある。
画像形成装置にて達成される。即ち、本発明は(i)静
電潜像が形成される像担持体及び(ii)一成分系現像
剤を担持するための、弾性層を表面に有する現像剤担持
体と、該現像剤担持体表面の一成分系現像剤量を規制
し、かつ一成分系現像剤に電荷付与を行う現像剤規制手
段とを少なくとも有し、該現像剤担持体と該像担持体と
の接触又は対向する領域である現像領域にて静電潜像を
該一成分系現像剤により現像する現像装置を備えた画像
形成装置において、該現像剤担持体に一成分系現像剤を
介して現像剤規制手段を圧接する現像剤規制領域におけ
る現像剤規制手段表面の十点平均粗さをRzとし、該一
成分系現像剤の重量平均粒径をDとしたとき、該十点平
均粗さRz及び重量平均粒径Dとは、下記関係
面の凹凸の平均間隔をS m とし、該現像剤規制領域にお
ける現像剤規制手段表面の凹凸の平均傾斜角をθ a とし
たとき、該平均間隔S m と該平均傾斜角θ a と該一成分系
現像剤の重量平均粒径Dとは、下記関係 θ a ≦45度のとき、 S m ≦20D 45度<θ a <90度のとき、 S m ≦10D を満足することを特徴とする画像形成装置である。
領域における現像剤規制手段表面に粉体を、溶融接着又
は接着層を介して接着することによって、該現像剤規制
領域における現像剤規制手段表面の凹凸が形成されてい
ることが好ましい。また、該粉体は、(i)導電性キャ
リア、(ii)該現像剤の帯電極性と逆極性の帯電極性
を有する樹脂を有する粉体、又は(iii)該樹脂を表
面にコーティングしたキャリアのうちいずれかであるこ
とが好ましく、更に該粉体は略球形であることが好まし
い。
−1が100〜140、形状係数SF−2が100〜1
20の範囲であることが好ましい。また、該一成分系現
像剤の一部又は全体が重合法により形成されることが好
ましい。また、該一成分系現像剤がコア/シェル構造を
持つことが好ましく、該コア/シェル構造のコア部の主
たる成分が低軟化点物質であり、該低軟化点物質の融点
が40〜90℃であることが好ましい。
系現像剤であることが好ましい。
率が5〜99%であることが好ましい。更に、該現像装
置は、該現像剤担持体に一成分系現像剤を供給するため
の現像剤規制手段をさらに有していることが好ましい。
の実施例を図面に則して更に詳しく説明する。尚、次に
説明する実施例にては、本発明は、図1に示されるよう
な電子写真画像形成装置に具現化されるものとして説明
するが、これに限定されるものではない。
持体である感光体ドラム0を回転自在に設け、該感光体
ドラム0を一次帯電器15で一様に帯電し、次に例えば
レーザのような発光素子16によって情報信号を露光し
て静電潜像を形成し、現像装置1で可視像化する。次に
該可視像を転写帯電器17により転写紙18に転写し、
更に定着装置19にて定着して永久画像を得る。また、
感光体ドラム0上の転写残トナーはクリーニング装置2
0により除去する。
体ドラム0は矢印X方向に回転速度VXで回転し、不図
示の手段にてその表面に、イメージ露光により静電潜像
を形成する。非磁性一成分現像装置1は、感光体ドラム
0と接触し、矢印Y方向に回転速度VYで回転する現像
ローラ2、現像剤規制手段としての現像ブレード3、矢
印Z方向に回転する供給ローラ4、吹出し防止シート
7、非磁性の一成分系現像剤Tを撹拌する撹拌部材5を
備えており、ここで感光体ドラム0と現像ローラ2の回
転速度の関係は、VY>VXである。
接続されており、一方、感光体ドラム0は接地されてい
る。
は、アルミニウムやステンレスの如き金属の円筒状のス
リーブの表面に、シリコーンゴムやウレタンゴムなどの
ゴム、エラストマー又は発泡樹脂の如き特性を有する材
料により形成した弾性層を有するものである。
像剤Tについて説明する。
て、非磁性の一成分系現像剤は、球形のトナー粒子を有
する。一成分系現像剤は、重量平均粒径3〜10μm
で、形状係数SF−1が100〜140、SF−2が1
00〜120の範囲のものを用いることが好ましい。S
F−1が140を超える場合には、トナー粒子は不定形
となり、SF−2が120を超える場合には、表面の凹
凸が顕著となるため、いずれの場合も良好な転写特性を
得ることが困難となる。
F−1及びSF−2を用いて示すことが可能である。S
F−1、SF−2とは、日立製作所FE−SEM(S−
800)を用いトナー像を無作為に100個サンプリン
グし、その画像情報をインターフェースを介してニコレ
社製画像解析装置(Luzex3)に導入し解析を行な
い下式より算出し得られた値を定義している。
積、PERI:周長)
を示し、140より大きいと、球形から徐々に不定形と
なる。SF−2は凹凸度合を示し、120より大きいと
トナーの表面の凹凸が顕著になる。
って測定できるが、本発明においては、コールターカウ
ンターのマルチサイザーを用いて行った。
ウンターのマルチサイザーII型(コールター社製)を
用い、個数分布,体積分布を出力するインターフェース
(日科機製)及びCX−1パーソナルコンピューター
(キヤノン製)を接続し、電解液は特級または1級塩化
ナトリウムを用いて1%NaCl水溶液を調製する。測
定法としては、前記電解水溶液100〜150ml中に
分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼン
スルホン酸塩を0.1〜5ml加え、さらに測定試料を
2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は超音波分
散器で約1〜3分間分散処理を行い、前記コールターカ
ウンターのマルチサイザーII型により、アパーチャー
として、トナー粒径を測定するときは、100μmアパ
ーチャーを用いて測定する。トナーの体積,個数を測定
して、体積分布と個数分布とを算出した。それから本発
明に係る体積分布から求めた重量基準の重量平均粒径を
体積分布から求める。
され、これにより、より球形に近いトナー粒子を得るこ
とができる。特に、トナー粒子表面のかかる部分を重合
法により形成されたトナー粒子については、分散媒体中
にプレトナー(モノマー組成物)粒子として存在させ必
要な部分を重合反応により生成するため、表面性につい
ては、かなり平滑化されたものを得ることができる。
の容易化及び、省エネルギー化を目的としてトナー粒子
を低溶融点化するため、球形トナー粒子にコア/シェル
構造をもたせ、シェル部分を重合により形成することが
好ましい。コア/シェルの構造の作用は、トナー粒子の
優れた定着性を損なうことなく耐ブロッキング性を付与
できることはいうまでもなく、コアを有しないようなバ
ルクとしての重合トナー粒子に比較して、シェル部分の
みを重合するほうが、重合工程の後の後処理工程におい
て、残存モノマーの除去が容易に行なわれるからであ
る。
点物質が好ましく、ASTMD3418−8に準拠し測
定された主体極大ピーク値が、40〜90℃を示す化合
物が好ましい。極大ピークが40℃未満であると低軟化
点物質の自己凝集力が弱くなり、結果として耐高温オフ
セット性が弱くなり好ましくない。一方、極大ピークが
90℃を超えると定着温度が高くなり好ましくない。更
に直接重合法によりトナーを得る場合においては、水系
で造粒・重合を行うため極大ピーク値の温度が高いと、
主に造粒中に低軟化点物質が析出してきて懸濁系を阻害
するため好ましくない。
パーキンエレマー社製DSC−7を用いる。装置検出部
の温度補正はインジウムと亜鉛の融点を用い、熱量の補
正についてはインジウムの融解熱を用いる。サンプルは
アルミニウム製パンを用い、対照用に空パンをセット
し、昇温速度10℃/min.で測定を行った。
ラフィンワックス、ポリオレフィンワックス、フィシャ
ートロピッシュワックス、アミドワックス、高級脂肪
酸、エステルワックス及びこれらの誘導体又はこれらの
グラフト/ブロック化合物等が利用できる。
30重量%添加することが好ましい。仮に5重量%未満
の添加では先に述べた残存モノマーの除去に負担がかか
り、また30重量%を超える場合は、重合法による製造
においても造粒時にトナー粒子同士の合一が起き易く、
粒度分布の広いものが生成しやすく、不適当であった。
被覆することにより、感光体帯電部材による影響をある
部分外添剤に逃がしてやるような構成をとることが望ま
しく、その意味で、トナー粒子表面の外添剤被覆率が5
〜99%、さらに好ましくは10〜99%であることが
良い。トナー粒子表面の外添剤被覆率は、日立製作所F
R−SEM(S−800)を用いトナー像を100個無
作為にサンプリングし、その画像情報をインターフェー
スを介してニコレ社製画像解析装置(Luzex3)に
導入する。画像情報は、トナー粒子表面部分と外添剤部
分と明度が異なるため、2値化して、外添剤部分の面積
SGとトナー粒子部分の面積(外添剤部分の面積も含
む)STに分け、下記式により算出される。
ナー粒子に添加した時の耐久性の点から、トナー粒子の
重量平均径の1/10以下の粒径であることが好まし
い。この添加剤の粒径とは、電子顕微鏡におけるトナー
粒子の表面観察により求めたその平均粒径を意味する。
また外添剤としては、たとえば、金属酸化物(酸化アル
ミニウム、酸化チタン、チタン酸ストロンチウム、酸化
セリウム、酸化マグネシウム、酸化クロム、酸化錫、酸
化亜鉛など)・窒化物(窒化ケイ素など)・炭化物(炭
化ケイ素など)・金属塩(硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、炭酸カルシウムなど)・脂肪酸金属塩(ステアリン
酸亜鉛、ステアリン酸カルシウムなど)・カーボンブラ
ック・シリカなどが用いられる。
に対し、0.01〜10重量部が用いられ、好ましく
は、0.05〜5重量部が用いられる。これら外添剤
は、単独で用いても、また、複数併用してもよい。それ
ぞれ、疎水化処理を行ったものが、より好ましい。
合には、一成分系現像剤の流動性が悪化し、転写及び現
像の効率が低下してしまう。その結果、画像の濃度ムラ
や画像部の周辺に現像剤が飛び散ってしまう所謂飛び散
りが発生してしまう。10重量部を超える場合には、過
多な外添剤が感光ドラムや現像ローラに付着して現像剤
への帯電性を悪化させたり、画像を乱したりする。
像剤の空隙率を測定すると、外添条件によってやや変動
するが、およそ56〜60%程度となり、従来技術では
種々の問題点が発生しやすかった空隙率60%以下の範
囲に分布することとなるが、本発明においては、現像剤
規制手段の表面粗さを後述する通りコントロールしたた
め、一成分系現像剤を良好に帯電させることが可能とな
り、従来の問題点を解決することができる。
しての現像ブレード3について、特にその表面性につい
て説明する。
mのリン青銅薄板を用いることができる。現像ブレード
3の現像ローラ2との当接ニップ部表面付近(図1中、
A部)の断面の概略説明図を図2に示す。現像ブレード
3は、以下に示す表面性が得られる様に表面処理加工
し、所定の表面性に仕上げた。表面処理加工は、例え
ば、ブラスト処理を行うことが可能であるが、本実施形
態ではリン青銅薄板表面に対し、φ10〜φ300μm
のガラス玉を所定距離から所定圧にて所定時間のみ吹き
付けた。
B0601に示されている定義を用い、測定には小坂研
究所製の表面粗さ試験器「SE−30H」を使用した。
現像剤を介して圧接する現像剤規制領域における現像剤
規制手段表面の十点平均粗さ(R z)、現像剤規制領域
における現像剤規制手段表面の凹凸の平均間隔
(Sm)、現像剤規制領域における現像剤規制手段表面
の平均傾斜角(θa)は、図2を用いて簡単に説明する
と、
量平均粒径をDとした場合、上記の現像剤規制手段表面
の十点平均粗さR zと一成分系現像剤の重量平均粒径D
とは、下記関係を満足することが好ましい。
2層現像剤コート層へ接触することが可能になる。R z
<1/3Dの場合には、第2層の現像剤コート層が現像
ブレード3の表面へ接触する確率が低下し、一成分系現
像剤に対して所定の電荷を付与することが困難となる。
R z>2Dの場合には、現像ブレード表層の粗さによる
コートスジが生じ易くなる。また、Smについては、θa
≦45°のときSm≦20D、45°<θ<90°のと
きSm≦10Dとなる様に加工することが好ましい。つ
まり、凸部傾斜角が緩やかな場合は凹凸のピッチを広
く、凸部傾斜角が急峻な場合は凹凸のピッチを短くなる
様にする。この様にすることによって、現像ブレード3
表面の第2層現像剤コート層への接触確率を高くするこ
とができる。
装置1に用いて画像形成動作を行うと、空隙率の低い一
成分系現像剤を用いても、従来発生していた問題点を解
決できる。その理由を、図3を用いて説明する。
プ領域近傍において生じる一成分系現像剤Tの回動の結
果、一成分系現像剤Tと現像ローラ2との摩擦帯電が十
分に行われて、一成分系現像剤Tの現像ローラ2の表面
への現像剤コート(第1層)が密に行われれば、従来例
で図8を用いて説明した時の様に、現像ブレード3と現
像ローラ2との当接ニップ領域Nで、第2層,第3層へ
の帯電付与及び現像剤コート層中の帯電量分布の最適化
が十分に行われるので問題は生じない。本発明において
は、従来例で図9を用いて説明した時と同様な状況にな
っても、問題は生じない。つまり、帯電性の低い現像剤
を用いても耐久により現像剤劣化が生じ、現像剤の帯電
性が低下しても従来例で生じた問題は生じない。その理
由は、図3に示す様に、たとえ現像ローラ2表面の第1
層現像剤コートが疎になっても、本発明においては、現
像ブレード3表面が第2層現像剤コートに接触し影響を
与える程度に粗してあるので、第2層現像剤T2は従来
と異なり、現像ブレード3表面からの帯電付与機会が生
じる。更に、現像ブレード3表面を粗すことによって第
2層現像剤T2に対し、力F2が、図8で示した第3層
現像剤コートで生じる力F2と同様に生じるので、第1
層,第2層間に力F3が働き、図3で示す様に現像剤T
2と第1層間に回動が生じる。その結果、ニップN中に
おいて第1層,第2層への現像ローラ2からの帯電付与
性が向上し、現像剤コート層中の帯電量分布の最適化が
行われる。その結果、反転トナーや特に未帯電現像剤が
従来に比べ著しく減少し、従来生じていた問題点の発生
が防止可能となった。
アップした外添剤や微粉トナー粒子が付着し、現像ロー
ラ2と現像剤Tとの摩擦帯電が低下していたが、第1層
目の現像剤Tが回動することでチャージアップした外添
剤や微粉トナー粒子を除去できるため、現像ローラ2表
層にチャージアップした外添剤や微粉トナー粒子が付着
しにくくなった。
は、R zが1/3以上あれば、現像ブレード3が現像剤
と十分摩擦帯電できるので上記効果が生じる。但し、R
zを増加させすぎると現像ローラ2上の現像剤コート層
に現像ブレード3の表層粗さによるコートスジが発生す
るので、好ましくはR zは1/3D〜2Dの範囲であ
る。
ば、約60μm以上)とニップN中における第1層,第
2層現像剤コート層への接触機会が減少してしまい、本
発明の効果が低減するが、前記した範囲内であれば、本
発明の効果を維持できる。
≦20Dとすることで安定したコート状態が得られた。
仕上げる必要な領域としては、現像ローラに当接しニッ
プ領域を形成する現像ブレード表面を前記した表面性に
仕上げればよい。即ち、現像ローラ上に形成される現像
剤層を規制・帯電付与を行う領域を前記した表面性に仕
上げればよい。そのため、周知の表面加工処理工程にお
いて、例えば現像ブレードの全表面を所定の表面性に仕
上げることにより、工程が簡略化されたり安価になるの
であれば、現像ブレードの全表面を所定の表面性に仕上
げても何ら問題はない。
が感光体ドラム0に接触した状態で現像を行っている
が、これに限定されるものではない。例えば、弾性を有
する現像ローラ2を感光体ドラム0に対して非接触に配
設し、現像ローラ2を感光体ドラム0の間に直流又は交
流電界を印加することで現像を行ってもよい。
率の低い現像剤を用いても、常に良好な現像剤への帯電
付与を行うことが可能になるので、従来の様に種々の問
題点が生じない。その結果、転写性及び画質を向上させ
得る流動性の高い球形トナー粒子を用いることが可能に
なり、高画質,高品質な画像の得られる画像形成装置が
提供可能となった。更に、本発明によれば、現像剤の帯
電性が低下しても対応可能であるので、現像装置の耐久
性が向上し、画像形成装置の寿命の長期化を図ることが
可能になった。
実施形態を示す。
現像ブレード3表面に吹き付けることによって所定の表
面粗さを得たが、本実施形態ではこの方法に加え、重量
平均粒径が約3〜20μm程度の導電性金属粒子10を
現像ブレード8表面に導電プライマー層11を介して接
着し、所定の第1の実施形態と同様な表面性を得た。こ
の場合、導電性金属粒子10の粒径によって、現像ブレ
ード8表面のR zが決定されるため、第1の実施形態よ
り精度よく表面を仕上げることが可能となる。特に第1
の実施形態に比べ、凹凸の平均間隔Smの精度を上げる
ことが可能となる。
用いても、第1の実施形態と同様な効果を上げることが
可能となる。
て、一成分系現像剤への帯電付与性の向上を図るため
に、ポジ帯電性(ネガ付与性)のナイロン樹脂等からな
る粉体や、前記樹脂等を導電性金属粒子の表面にコーテ
ィングした粉体を用いても良い。このようにしても、無
論、第1の実施形態と同様な効果を得ることが可能にな
る。
への過度の負荷を和らげるために、球形であることが好
ましい。
導電性金属粒子10等の粉体をプライマー層11を介し
て、現像ブレード8表面に接着したが、プライマー層1
1を介さずに、直接、熱により溶融接着しても前記第2
の実施形態と同様に現像ブレード8表面を所定の粗さに
仕上げることが可能であり、この場合も、前記の第2の
実施形態と同様な効果を得ることができる。
2の実施形態では、現像ブレードとしてリン青銅薄板を
使用し、弾性を有する現像ローラ2に当接していた。本
実施形態においては、図5に示すように金属製の薄板の
一部を折り曲げ、現像ローラ2に対して現像ブレード9
の折り曲げ部を食い込むように配設したものである。
に対し、現像ブレード折り曲げ部上流及び下流の2ケ所
に現像ローラ2に当接する。このような現像ブレード9
においては、どちらかの現像ローラ2との当接部の表面
を前述の如く所定の表面粗さにすることで、前記の実施
形態と同様の効果を得ることが可能である。
し上流側の当接部(図5中、B部)を所定の表面粗さに
粗し、下流部で現像剤層をならすことにより、現像ロー
ラ2上の現像剤層を均一にすることが可能である。
施形態は、非磁性の一成分系現像剤を用いて説明した
が、無論、磁性の一成分系現像剤や重量平均粒径5μm
以下の微粒子の現像剤を用いても、本発明は同様な効果
を上げることが可能となる。
ものでなく、例えば現像ブレードとして所定の表面粗さ
を有する丸棒を現像ローラ2に当接させることで、同様
の効果を得ることが可能である。
板で前記実施形態を説明したが、これに限られるもので
なく、例えば所定の表面粗さを有するステンレス鋼薄板
を用いても同様の効果が得られる。
るが、本発明は、これらに何ら限定されるものではな
い。
0.1M−Na3PO4水溶液450gを投入し、60℃
に加温した後、TK式ホモミキサー(特殊機化工業製)
を用いて、12000rpmにて撹拌した。これに1.
0M−CaCl2水溶液68gを徐々に添加し、Ca
3(PO4)2を含む水系媒体を得た。
機化工業製)を用いて、12000rpmにて均一に溶
解、分散した。これに、重合開始剤2,2′−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)10gを溶解し、
重合性単量体組成物を調製した。
を投入し、60℃,N2雰囲気下において、TK式ホモ
ミキサーにて10000rpmで10分間撹拌し、重合
性単量体組成物を造粒した。その後、パドル撹拌翼で撹
拌しつつ、80℃に昇温し、10時間反応させた。重合
反応終了後、減圧下で残存モノマーを留去し、冷却後、
塩酸を加えリン酸カルシウムを溶解させた後、ろ過、水
洗、乾燥をして、着色懸濁粒子(トナー粒子)を得た。
得られたトナー粒子は、透過型電子顕微鏡(TEM)を
用いたトナーの断層面測定法で、ワックスを主体とする
コア部とこのコア部を覆う樹脂(重合性モノマーの重合
によって合成された樹脂)を主体とするシェル部を有す
るコア/シェル構造を有していた。
T法による比表面積が200m2/gである疎水化処理
されたシリカ微粉末2.2重量部とを混合して一成分系
現像剤Aを調製した。一成分系現像剤Aの外添剤被覆率
は85%であり、さらに電子顕微鏡(拡大倍率:10万
倍)によるトナー粒子の表面観察において、シリカ微粉
末の粒径は約50nmであった。
F−1が115、形状係数SF−2が110であり、重
量平均粒径が6.0μmであり、空隙率が55%であっ
た。
710gに、0.1M−Na3PO4水溶液450gを投
入し、60℃に加温した後、TK式ホモミキサー(特殊
機化工業製)を用いて、12000rpmにて撹拌し
た。これに1.0M−CaCl2水溶液68gを徐々に
添加し、Ca3(PO4)2を含む水系媒体を得た。
機化工業製)を用いて、12000rpmにて均一に溶
解、分散した。これに、重合開始剤2,2′−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)10gを溶解し、
重合性単量体組成物を調製した。
を投入し、60℃,N2雰囲気下において、TK式ホモ
ミキサーにて10000rpmで10分間撹拌し、重合
性単量体組成物を造粒した。その後、パドル撹拌翼で撹
拌しつつ、80℃に昇温し、10時間反応させた。重合
反応終了後、一成分系現像剤Aの製造と同一条件の減圧
下で残存モノマーを留去し、冷却後、塩酸を加えリン酸
カルシウムを溶解させた後、ろ過、水洗、乾燥をして、
着色懸濁粒子(トナー粒子)を得た。
T法による比表面積が200m2/gである疎水化処理
されたシリカ微粉末1.5重量部とを混合して一成分系
現像剤Bを調製した。一成分系現像剤Bの外添剤被覆率
は80%であった。
F−1が120、形状係数SF−2が115であり、重
量平均粒径が5.5μmであり、空隙率が55%であっ
た。
ダーで溶融混練し、混合物を冷却した後、ハンマーミル
で粗粉砕し、粗粉砕物をジェットミルで微粉砕し微粉砕
物(トナー粒子)を得た。
T法による比表面積が200m2/gである疎水化処理
されたシリカ微粉末1.9重量部とを混合して一成分系
現像剤Cを調製した。一成分系現像剤Cの外添剤被覆率
は75%であった。
F−1が145、形状係数SF−2が133であり、重
量平均粒径が5.8μmであり、空隙率が65%であっ
た。
ダーで溶融混練し、混合物を冷却した後、ハンマーミル
で粗粉砕し、粗粉砕物をジェットミルで微粉砕し微粉砕
物(トナー粒子)を得た。
T法による比表面積が200m2/gである疎水化処理
されたシリカ微粉末1.5重量部とを混合して一成分系
現像剤Dを調製した。一成分系現像剤Dの外添剤被覆率
は74%であった。
F−1が148、形状係数SF−2が136であり、重
量平均粒径が5.4μmであり、空隙率が67%であっ
た。
mのリン青銅薄板に対して、φ100μmのガラス玉を
距離210mmから圧力2.2kgf/cm2で40秒
間吹き付けて表面処理を行って現像ブレードAを得た。
り表面の十点平均粗さ(Rz)が5.0μm、表面の凹
凸の平均間隔(Sm)が30μm、表面の凹凸の平均傾
斜角(θa)が50度であった。
の製造で用いたリン青銅薄板に吹き付けるガラス玉の粒
径、ガラス玉を吹き付ける条件をそれぞれ変更して表1
に示す現像ブレードBを得た。
mのリン青銅薄板に対して、導電性プライマー層によっ
て重量平均粒径6μmの導電性キャリアを接着して表1
に示す現像ブレードCを得た。
mのリン青銅薄板に対して、重量平均粒径7.5μmの
導電性キャリアを溶融接着して表1に示す現像ブレード
Dを得た。
mのリン青銅薄板の一部が折り曲げられた現像ブレード
に対して、φ120μmのガラス玉を距離210mmか
ら圧力2.2kgf/cm2で40秒間吹き付けて表面
処理を行って表1に示す現像ブレードEを得た。
mのリン青銅薄板に対して、φ5μmのガラス玉を距離
210mmから圧力2.2kgf/cm2で40秒間吹
き付けて表面処理を行って現像ブレードFを得た。
mのリン青銅薄板に対して、φ400μmのガラス玉を
距離210mmから圧力2.2kgf/cm2で40秒
間吹き付けて表面処理を行って現像ブレードGを得た。
1に示す。
現像剤担持体として、アルミニウムの円筒状スリーブの
表面にシリコーンゴムの弾性層を形成した現像ローラを
用い、さらに上記の一成分系現像剤A及び現像ブレード
Aを用いて以下の現像条件で空回転耐久試験を行い、所
定時間間隔における現像ローラに担持される現像剤の帯
電量測定、空回転終了後の現像ブレードの融着及び画像
品質について以下の評価方法に基づいて評価した。
0分間まで5分間隔で現像器の空回転時間を延長しなが
ら試験を行った。
矢印X方向) ・現像ローラの回転速度:96mm/sec(図1の矢
印Y方向) ・現像バイアス:−310V(直流) ・感光体ドラム上の帯電電位:−720V ・感光体ドラム上の披露光部電位:−50V
後の現像ブレードの表面を距離300mmから所定の圧
力で圧縮された空気を10秒間吹き付けて表面にクーロ
ン力等で弱く付着している一成分系現像剤を除去し、現
像ブレード表面の状態を光学顕微鏡(倍率:800倍)
で観察した。その結果を以下の評価基準に基づいて評価
した。
状をしている(溶融していない)。 ×:現像剤の付着があり、トナー粒子は現像ブレードに
溶融付着している。
現像剤の帯電量測定は、初期から最長40分間まで5分
間隔で行った。測定方法は、現像ローラに担持された一
成分系現像剤を所定形状を有する容器内に吸引し、この
容器の電荷量の変化を容器に接続したクーロンメータで
読みとり、且つ、吸引した現像剤重量を測定する。吸引
された現像剤の電荷量を吸引した現像剤重量で除算する
ことで一成分系現像剤の帯電量が得られる。その結果を
以下の評価基準に基づいて評価した。
が低下してしまう。
終了直後に実機にて画像形成を行った。評価パターンと
しては、ベタ画像及び文字の画出しを行い、画像濃度ム
ラ及び文字回りの飛び散りを観察した。その結果を以下
の評価基準に基づいて評価した。
られた。 △:部分的な画像濃度ムラ及び飛び散りが発生してい
る。 ×:画像濃度ムラが激しく飛び散りも多く発生してい
る。
1で用いた一成分系現像剤A及び現像ブレードAの組み
合わせに代えて、一成分系現像剤及び現像ブレードを表
2に示す組み合わせで用いることを除いては、実施例1
と同様にして評価を行った。評価結果を表2に示す。
ドAを、図5に示すようにリン青銅薄板の一部を折り曲
げた現像ブレードEを現像ローラに対して現像ブレード
の折り曲げ部を食い込むように配設することを除いて
は、実施例1と同様にして評価を行ったところ、表2に
示すように実施例1と同様の効果が得られた。
現像ローラに当接し、ニップ領域を形成する現像ブレー
ド表面を前記した表面性に仕上げることにより、現像ロ
ーラと現像ブレードとの当接ニップ領域内におけるトナ
ーコート層への帯電付与性を向上させることが可能とな
る。その結果、空隙率の低いトナーを用いても、トナー
コート層中の帯電量分布を最適化させることができる。
反転トナーや未帯電トナーの発生を防止可能とした。こ
れにより、流動性の高い球形トナーを用いることが可能
になり、本発明の2つの目的を達成することが可能とな
った。
である。
現像ブレード表面付近の断面図である。
明図である。
明図である。
現像ブレード付近の概略図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 (i)静電潜像が形成される像担持体及
び(ii)一成分系現像剤を担持するための、弾性層を
表面に有する現像剤担持体と、該現像剤担持体表面の一
成分系現像剤量を規制し、かつ一成分系現像剤に電荷付
与を行う現像剤規制手段とを少なくとも有し、該現像剤
担持体と該像担持体との接触又は対向する領域である現
像領域にて静電潜像を該一成分系現像剤により現像する
現像装置を備えた画像形成装置において、 該現像剤担持体に一成分系現像剤を介して現像剤規制手
段を圧接する現像剤規制領域における現像剤規制手段表
面の十点平均粗さをRzとし、該一成分系現像剤の重量
平均粒径をDとしたとき、該十点平均粗さRz及び重量
平均粒径Dとは、下記関係 【数1】 を満足し、 該現像剤規制領域における現像剤規制手段表面の凹凸の
平均間隔をS m とし、該現像剤規制領域における現像剤
規制手段表面の凹凸の平均傾斜角をθ a としたとき、該
平均間隔S m と該平均傾斜角θ a と該一成分系現像剤の重
量平均粒径Dとは、下記関係 θ a ≦45度のとき、 S m ≦20D 45度<θ a <90度のとき、 S m ≦10D を満足することを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 該現像剤規制領域における現像剤規制手
段表面に粉体を、溶融接着又は接着層を介して接着する
ことによって、該現像剤規制領域における現像剤規制手
段表面の凹凸が形成されていることを特徴とする請求項
1に記載の画像形成装置。 - 【請求項3】 該粉体は、(i)導電性キャリア、(i
i)該現像剤の帯電極性と逆極性の帯電極性を有する樹
脂を有する粉体、又は(iii)該樹脂を表面にコーテ
ィングしたキャリアのうちいずれかであることを特徴と
する請求項2に記載の画像形成装置。 - 【請求項4】 該粉体は略球形であることを特徴とする
請求項2又は3に記載の画像形成装置。 - 【請求項5】 該一成分系現像剤は、形状係数SF−1
が100〜140、形状係数SF−2が100〜120
の範囲であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
かに記載の画像形成装置。 - 【請求項6】 該一成分系現像剤の一部又は全体が重合
法により形成されたことを特徴とする請求項1乃至5の
いずれかに記載の画像形成装置。 - 【請求項7】 該一成分系現像剤がコア/シェル構造を
持つことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載
の画像形成装置。 - 【請求項8】 該コア/シェル構造のコア部の主たる成
分が低軟化点物質であり、該低軟化点物質の融点が40
〜90℃であることを特徴とする請求項7に記載の画像
形成装置。 - 【請求項9】 該一成分系現像剤は、非磁性一成分系現
像剤であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか
に記載の画像形成装置。 - 【請求項10】 該一成分系現像剤表面の外添剤被覆率
が5〜99%であることを特徴とする請求項1乃至9の
いずれかに記載の画像形成装置。 - 【請求項11】 該現像装置は、該現像剤担持体に一成
分系現像剤を供給するための現像剤供給手段をさらに有
していることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか
に記載の画像形成装置。
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