JPH1184274A - 光スイッチ - Google Patents

光スイッチ

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Publication number
JPH1184274A
JPH1184274A JP23826697A JP23826697A JPH1184274A JP H1184274 A JPH1184274 A JP H1184274A JP 23826697 A JP23826697 A JP 23826697A JP 23826697 A JP23826697 A JP 23826697A JP H1184274 A JPH1184274 A JP H1184274A
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JP
Japan
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magnetic coupling
magnetic
optical fiber
coupling portion
optical switch
Prior art date
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Pending
Application number
JP23826697A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Komiya
健雄 小宮
Kazuto Saito
和人 斎藤
Takashi Murakami
孝 村上
Tetsuya Ito
哲也 伊藤
Kenichi Tomita
研一 富田
Kenji Yoshioka
謙二 吉岡
Naoki Nakao
直樹 中尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
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  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間にわたって良好な光学的特性を有し、
組立・交換の容易な光スイッチを提供すること。 【解決手段】 第1光ファイバF1の複数本の端末部が
並列して固定された第1ファイバ整列溝1と、第2光フ
ァイバF2の端末部を搬送する移動子2とを内部に備え
た密封容器Cを有し、密封容器C内に屈折率整合材が充
填されている光スイッチにおいて、移動子2に第1磁力
結合部17を有し、密封容器Cの外部に第2磁力結合部
28を有し、第1磁力結合部17と第2磁力結合部28
との間の磁力により、移動子2を移動させることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバによる
光通信の通信経路を切り替えるための光スイッチに関す
る。
【0002】
【従来の技術】光ケーブルによる光通信の通信経路を切
り替えるための光スイッチのうち、低速かつ低損失の切
り替え動作用として、光ファイバ移動切り替え方式の光
スイッチが使用されている。このような移動切り替え方
式の光スイッチとしては、特開平7-13090号公報に記載
のもの等が知られている。特開平7-13090号公報に記載
の光スイッチは、第1光ファイバの複数本の端末部が並
列して固定された第1ファイバ固定溝(第1ファイバ整
列溝)と、第2光ファイバの端末部を搬送する可動支持
機構(移動子2)とを有している。上述した可動支持機
構の駆動は、モーターにより行われるのが一般的であ
り、モータの駆動力が可動支持機構に伝えられて第2光
ファイバの端末部を移動させるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このモーター
の駆動力を伝達する過程においては、ボールネジやギア
などの部位において発塵を生じさせやすい。このため、
発塵した異物が第1光ファイバ及び第2光ファイバの両
端末部の周囲に充填される屈折率整合材中に混入し、光
スイッチング時の光学特性に悪影響を与えるおそれがあ
った。また、組立時には、予め塵等を除去しておかなく
てならず、超音波洗浄する必要も生じる。これらの結
果、モーター自体が複雑になり、高価となるだけでな
く、補修にも手がかかるものとなってしまう。
【0004】本発明は、このような問題を解決するため
のもので、長期間にわたって良好な光学的特性を有し、
組立・交換の容易な光スイッチを提供とすることを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の光スイッチは、
第1光ファイバの複数本の端末部が並列して固定された
第1ファイバ整列溝と、第2光ファイバの端末部を搬送
する移動子とを内部に備えた密封容器を有し、密封容器
内に屈折率整合材が充填されている光スイッチにおい
て、移動子に第1磁力結合部を有し、密封容器の外部に
第2磁力結合部を有し、第1磁力結合部と第2磁力結合
部との間の磁力により、移動子を移動させることを特徴
としている。
【0006】この発明によれば、密封容器内に屈折率整
合材を充填して、第1光ファイバ及び第2光ファイバの
両端面でのフレネル反射を防止しつつ、これらの端末部
間で光を良好に伝達させることができるのに加えて、以
下のような効果がある。すなわち、密封容器内の移動子
に第1磁力結合部を設けると共に、密封容器外部に第2
磁力結合部を設け、これらの磁力結合部間に作用する磁
力により、移動子を移動させるようにしてあるため、発
塵を発生させやすい駆動機構及びその駆動力の伝達機構
を密封容器外部に位置させることにより密封容器内での
発塵を防止し、良好な光学特性を長期間にわたって発現
させることができる。また、駆動機構が密封容器の外部
にあるため、その補修が容易であると共に、その組立や
交換も容易に行うことができる。
【0007】ここで、第1磁力結合部と第2磁力結合部
との間に磁力を作用させるには、(1)第1磁力結合部を
磁性体とし、第2磁力結合部を磁石とする場合、(2)第
1磁力結合部を磁石とし、第2磁力結合部を磁性体とす
る場合、(3)第1及び第2磁力結合部の双方を磁石とす
る場合が考えられる。このように、上述した(1)〜(3)の
ようにすれば、第2磁力結合部を駆動することにより、
第1磁力結合部を有する移動子を、磁力により容易かつ
確実に移動させることができる。なお、ここにいう磁石
とは、永久磁石・電磁石などの全ての種類の磁石を含
む。また、ここにいう磁性体とは、鉄・フェライト系,
マルテンサイト系,又は折出硬化系のステンレス鋼など
の磁石に対して吸着する性質を有するものをいう。
【0008】さらにここで、密封容器は、その内部底面
に前記移動子の直線移動をガイドするガイド溝を有し、
第2磁力結合部は、一対の平行な直状のガイド棒にスラ
イド可能に取り付けられ、このガイド溝とガイド棒と
を、第1光ファイバ端末部の並列方向に対して平行に配
置させることが好ましい。このような構成とすること
で、第2磁力結合部をガイド棒に沿ってスライドさせれ
ば、第1磁力結合部を有する移動子がガイド溝に沿って
移動される。このとき、第1光ファイバの端末部、ガイ
ド溝及びガイド棒が互いに平行とされているため、第1
光ファイバの端末部と第2光ファイバの端末部との間隔
を一定に保つことができると共に、移動子の移動に伴う
摺動抵抗を最小限に押さえることができる。
【0009】また、第2磁力結合部を保持する保持部材
を介して、第2磁力結合部がガイド棒に取り付けられて
おり、第1光ファイバ及び第2光ファイバの両端面の対
向方向にスライド可能な状態で、第2磁力結合部が保持
部材に取り付けられていることが好ましい。このような
構成とすることで、第2磁力結合部が、保持部材上で上
述の対向方向に自由にスライド可能となる。この結果、
第1磁力結合部と第2磁力結合部との間に作用する磁力
結合力により、第2磁力結合部を第1磁力結合部の直下
に常に位置させることができ、最も良く磁力を作用させ
ることができる。
【0010】また、このような構成としておけば、密封
容器内のガイド溝と密封容器外部のガイド棒との平行が
わずかにズレたような場合であっても、第2磁力結合部
を、上述した対向方向にスライドさせて第1磁力結合部
の直下に位置させることができる。また、第1磁力結合
部及び第2磁力結合部間に作用する磁力の方向をを常に
垂直に維持することができ、移動子及び保持部材のスラ
イド時の摩擦抵抗を低減し、円滑にスライドさせること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る光スイッチの一実施
形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説
明中X方向・Y方向・Z方向というときは、図1中に矢
示した方向をそれぞれいうものとする。
【0012】この光スイッチは、内部に第1光ファイバ
F1の複数の端末部を固定する第1ファイバ整列溝1
と、第2光ファイバF2の端末部を搬送する移動子2と
を内部に備えた密封容器Cを有している。この密封容器
Cは、その底部となるベース部材3と、このベース部材
3に取り付けられる箱状の蓋部4とにより形成されてい
る。第1光ファイバF1の本数や第1光ファイバF1及
び第2光ファイバF2の径などにもよるが、密封容器C
の大きさは、およそ120mm×100mm×20mm程度である。
【0013】ベース部材3は、セラミック・ガラス・シ
リコンなどの非磁性体により形成されている。ベース部
材3上には、研削により、後述する第1ファイバ整列溝
1、第2ファイバ整列溝7、ガイド溝8及び結合部収容
溝9が形成されている。
【0014】第1ファイバ整列溝1は、ベース部材3上
の一端部側に形成されており、複数本の光ファイバ心線
を有するテープ状の光ファイバF1を並列させるV溝と
して形成されている。被覆部を除去された光ファイバF
1の端末部は、第1ファイバ整列溝1にそれぞれ導入さ
れ、接着剤が充填された後に上方からカバープレート5
により被覆されて固定されている。
【0015】第1ファイバ整列溝1における光ファイバ
F1端末部寄りの端部は、光ファイバF1の端末部と共
に垂直に切断されて分離溝6が形成されている。この分
離溝6を挟んだ第1ファイバ整列溝1と対向する位置に
は、第2光ファイバF2を導入するための第2ファイバ
整列溝7が形成されている。第2ファイバ整列溝7は、
第1ファイバ整列溝1と同様に複数のV溝として形成さ
れている。第1ファイバ整列溝1と第2ファイバ整列溝
7とは、並列して設けられた複数のファイバ整列溝に対
して直角に分離溝6を研削することにより形成される。
【0016】第1ファイバ整列溝1及び第2ファイバ整
列溝7は、それぞれV字状断面を有している。これらの
溝をV字状断面とすることで、溝内に光ファイバF1,
F2を導入させるだけで、光ファイバF1,F2の中心
軸線を一致させることができる。
【0017】第2ファイバ整列溝7の第1ファイバ整列
溝1とは反対の側には、移動子2の移動をガイドする平
行な直状のガイド溝8が2つ形成されている。このガイ
ド溝8は、第1光ファイバF1の端末部の並列方向に対
して平行に形成されている。一対のガイド溝8の間に
は、移動子2の第1磁力結合部17が収納される磁力結
合部収容溝9が形成されている。ガイド溝8及び結合部
収容溝9は、第1ファイバ整列溝1及び第2ファイバ整
列溝7より一段下がった位置に形成されている。
【0018】ガイド溝8は、V字状断面を有しており、
結合部収容溝9は、矩形断面を有している。ガイド溝8
及び結合部収容溝9の両端には、切欠部10がそれぞれ
形成されている。この切欠部10には、コ字状断面を有
する被覆部材11の両端部が、上方からはめ込まれる。
【0019】移動子2は、上面の両側縁中央に一対の立
設部12を有する台車部13と、立設部12間に揺動自
在に取り付けられた可動アーム14とからなる。
【0020】台車部13の下面四隅には凹部が形成され
ており、これらの凹部には転動球16がそれぞれ収納さ
れている。台車部13の下面中央には、第1磁力結合部
17となる磁性体が結合されている。
【0021】この第1磁力結合部17として用いられる
磁性体としては、錆による磁力低下を防止するという観
点から、ステンレス鋼、表面に防錆処理を施した鉄、又
は表面を合成樹脂被膜により被覆した鉄といったものを
用いるのが好ましい。また、第1磁力結合部17として
磁石を用いることも可能で、この場合は、小型で強力な
磁力を発現させることができることから、ネオジウムや
異方性フェライトからなる磁石を用いるのが好ましい。
【0022】また、台車部13の上面上における第1フ
ァイバ整列溝1寄りには、第2光ファイバF2の端末部
が突出された状態で保持されている。この第2光ファイ
バF2の端末部は、上方から外力を受けると下方にたわ
むようにされている。光ファイバF2の基端部側は、台
車部13の側方に取り出されている。台車部13の上面
上における第1ファイバ整列溝1とは反対側寄りには、
アーム受け突起15が突出形成されている。この台車部
13も上述したベース部材3と同様な非磁性体で形成さ
れている。
【0023】台車部13上面のほぼ中央に立設された一
対の立設部12は、その対向する面同士で可動アーム1
4の回転軸Oを保持している。また、立設部12の上面
には凹部がそれぞれ形成されており、これらの凹部にも
転動球18がそれぞれ収納されている。一対の立設部1
2間には、板バネ19が架設されており、この板バネ1
9は、第1ファイバ整列溝1とは反対の方向に延設され
ている。
【0024】可動アーム14の第1ファイバ整列溝1と
は反対側の端部には、第3磁力結合部20が形成されて
いる。第3磁力結合部20は、蓋部4の内側面に可能な
限り接近するように形成される(図2参照)。第3磁力
結合部20は磁性体であり、磁性体として第1磁力結合
部17と同様のものが用いられる。
【0025】可動アーム14は、その回転軸Oを中心に
揺動可能であるが、通常は、板バネ19により、第3磁
力結合部20側の部分が下方に向けて押しつけられてい
る。可動アーム14の下方に押しつけられている側の端
部は、アーム受け突起15に接触されており、可動アー
ム14が水平に保持されている。可動アーム14は、光
ファイバF2の先端側に向けてその厚さを漸減させてお
り、その先端部14aは、光ファイバF2を下方にたわ
ませるときに、光ファイバF2に損傷を与えないように
円柱を横にした形態とされている。
【0026】移動子2を、ベース部材3上の所定位置に
載置させ、上方から被覆部材11を取り付けると、下方
の転動球16がガイド溝8上に位置し、上方の転動球1
8が被覆部材11の裏面と接触する。また、第1磁力結
合部17は、磁力結合部収容溝9内に収容される。移動
子2は、ベース部材3と被覆部材11に挟まれた状態と
なるが、ガイド溝8に沿ってスライドが可能である。こ
のときの移動子2のスライド動は、転動球16,18が
存在することにより円滑に行われる。
【0027】そして、組み立てられたベース部材3、移
動子2及び被覆部材11の上方から、さらに蓋部4が取
り付けられ、密封容器Cが形成される。ベース部材3が
底板となり、移動子2が密封された空間21(図2参
照)に収納される。この密封された空間21には、シリ
コーンオイルなどの屈折率整合材が充填される。屈折率
整合材は、光ファイバF1,F2の光ファイバ芯線の屈
折率にほぼ等しい屈折率を有する液体で、光ファイバF
1,F2端面でのフレネル反射を防止する役割がある。
【0028】蓋部4の一側壁には、光ファイバF1,F
2を外部に導出させるための貫通孔22,23が形成さ
れている。第1貫通孔22は、第1光ファイバF1を密
封容器Cの内部から外部に導出させるもので、第2貫通
孔23は、第2光ファイバF2を密封容器Cの内部から
外部に導出させるものである。これらの貫通孔22,2
3は、内部の屈折率整合材が外部に漏出しないように、
光ファイバF1,F2を導出させた後にシールされる。
【0029】密封容器Cの外部下方には、移動子2をX
方向にスライドさせる第1駆動部24が結合され、密封
容器Cの側方には、移動子2の可動アーム14の先端部
14aをY方向に動かすための第2駆動部25が結合さ
れている。
【0030】第1駆動部24は、上方に向けて開放され
た断面コ字状のアングル材26に、一対のガイド棒2
7,27aが取り付けられており、この一対のガイド棒
27,27aに対して第2磁力結合部28が取り付けら
れている。第2磁力結合部28は、保持部材29を介し
て一対のガイド棒27,27aに取り付けられている。
第2磁力結合部28は、永久磁石とされている。
【0031】保持部材29は、台座部29a、保持部2
9b及びエンドプレート29cからなる。台座部29a
は、扁平な直方体形状を有しており、その上面に保持部
29bが結合されている。保持部29bは、扁平中空角
形管の一側壁中央に切り込みが形成された形態を有して
おり、その両端にはエンドプレート29cがそれぞれ結
合されている。この保持部29cには、スライド部材2
8aとこれに結合された第2磁力結合部28とが取り付
けられている。
【0032】スライド部材28aは、保持部29bの内
部断面とほぼ等しい断面を有しており、その両側には転
動球28bが脱落しないようにはめ込まれている。スラ
イド部材28の上面には、第2磁力結合部28が結合さ
れている。第2磁力結合部28は、保持部29bの上面
から突出された状態とされている。第2磁力結合部28
の上面は、可能な限りベース部材3の下面に接近されて
いる。第2磁力結合部28及びスライド部材28aのZ
方向の幅は、第1磁力結合部17のZ方向の幅にほぼ等
しくされ、台座部29a及び保持部29bのZ方向の幅
より小さくされている。
【0033】第2磁力結合部28は、保持部材29に対
して、Z方向にスライド可能である。即ち、第2磁力結
合部28は、その下方のスライド部材28aが保持部2
9bに保持された状態で自由にスライドすることができ
る。保持部材29に対する第2磁力結合部28及びスラ
イド部材28aのスライドは、転動球28bにより円滑
に行われる。
【0034】一対のガイド棒27,27aは、平行に配
置されており、保持部材29の台座部29aに貫通され
ている。保持部材29及び第2磁力結合部28は、この
ガイド棒27,27aに沿って一体的にスライド可能で
ある。一方のガイド棒27aは、送りネジとされてお
り、このガイド棒27aの一端には、駆動モーター31
が結合されている。駆動モーター31の回転に伴ってガ
イド棒27aが回転され、保持部材29及び第2磁力結
合部28がX方向に駆動される。尚、他方のガイド棒2
7は、保持部材29に貫通されているだけで回転せず、
保持部材29のスライドをガイドしている。
【0035】一対のガイド棒27,27aは、第1光フ
ァイバF1の端面の並列方向及びガイド溝8と平行に形
成されている。第2磁力結合部28は、第1磁力結合部
17との間に作用する磁力によりZ方向にスライドさ
れ、常に磁力結合部収容溝9内の第1磁力結合部17の
真下になるように位置調整される。第2磁力結合部28
が磁力により常に位置調整可能されるため、第1磁力結
合部17と第2磁力結合部28とを、これら両者間に最
も良く磁力が作用するように配置することができる。
【0036】第2磁力結合部28を可能な限りベース部
材3の下面に接近させるのも、第1磁力結合部17及び
第2磁力結合部28との間に最も良く磁力を作用させる
させるためである。
【0037】第2駆動部25は、上述した第1駆動部2
4に準じた構成とされており、側方に向けて開放された
ほぼ断面コ字状のアングル材32に、一対のガイド棒3
3,33aが取り付けられており、この一対のガイド棒
33,33aに対して第4磁力結合部34が取り付けら
れている。第1駆動部24の第2磁力結合部28は、X
方向に移動されるが、この第2駆動部25の第4磁力結
合部34は、Y方向に移動される。
【0038】第4磁力結合部34は、永久磁石とされて
いる。第4磁力結合部34は、移動子2のX方向への移
動に伴う第3磁力結合部20の移動範囲を全てカバーす
るだけの横幅を有している。
【0039】一対のガイド棒33,33aは、平行に配
置されており、第4磁力結合部34に貫通されている。
第4磁力結合部34は、このガイド棒33,33aに沿
ってスライド可能である。一方のガイド棒33aは、送
りネジとされており、このガイド棒33aの一端には、
駆動モーター35が結合されている。駆動モーター35
の回転に伴ってガイド棒33aが回転され、第4磁力結
合部34がY方向に移動される。
【0040】一対のガイド棒33,33aは、一対のガ
イド棒27,27aに対して直角となるように形成され
ている。第4磁力結合部34は、可能な限り蓋部4の側
面に接近されている。第3磁力結合部20を蓋部4の内
側面に可能な限り接近させ、第4磁力結合部34を蓋部
4の外側面に可能な限り接近させるのは、これらの間に
最も良く磁力を作用させるためである。
【0041】次に、上述した光スイッチにより、第2光
ファイバF2の端末部を、第1光ファイバF1の複数の
端末部うちの一つに対応させるスイッチング動作につい
て、図2及び図3を参照して説明する。
【0042】移動子2は、図2に示すように、ベース部
材3及び被覆部材11によりスライド可能に保持されて
おり、その第1磁力結合部17は、磁力結合部収容溝9
内にある。一方、第1駆動部24の第2磁力結合部28
は、磁力結合部収容溝9の底面を隔てて、第1磁力結合
部17の下方に位置されている。磁性体である第1磁力
結合部17と永久磁石である第2磁力結合部28との間
には互いに引き合う磁力が作用する。ベース部材3は、
非磁性体であり、第1磁力結合部17と第2磁力結合部
28との間に働く磁力には全く影響を与えない。
【0043】このため、第2磁力結合部28を移動させ
れば、磁力による結合力により、第1磁力結合部17を
有する移動子2を移動させることができる。この第2磁
力結合部28を移動させるには、駆動モーター31を駆
動させてガイド棒27aを回転させる。ガイド棒27a
は送りネジとして形成されており、ガイド棒27aの回
転に伴って第2磁力結合部28が保持部材29を介して
X方向に移動される。
【0044】第2磁力結合部28の移動に伴って移動子
2も移動するが、移動子2の位置は、第2磁力結合部2
8を駆動する駆動モーター31と連動する図示されない
エンコーダにより検出される。移動子2の位置を検出
し、移動子2に固定された第2光ファイバF2の端末部
が第2ファイバ整列溝7の所望のV溝上に位置したとこ
ろで、駆動モータ31を停止させる。
【0045】このとき、第2磁力結合部28は、第1磁
力結合部17との間に作用する磁力結合力により、保持
部材29上でZ方向に自由にスライドし、常に第1磁力
結合部17の直下に位置させることができ、最も良く磁
力を作用させることができる。
【0046】また、もし仮に密封容器C内のガイド溝8
と密封容器C外部のガイド棒27,27aとの平行がわ
ずかにズレていたとしても、第2磁力結合部28のZ方
向へのスライド動により、第1磁力結合部17及び第2
磁力結合部28間に作用する磁力の方向を常に垂直に維
持し、移動子2及び保持部材29のスライド時の摩擦抵
抗を低減させることができる。
【0047】移動子2の移動に際しては、転動球16が
ガイド溝8のV字状断面にガイドされて、移動子2がガ
イド溝8に沿って移動する。移動子2は、上方の転動球
18と被覆部材11との接触により上方から押さえられ
ているが、これら転動球16,18により、移動子2の
移動が円滑に行われる。
【0048】なお、ここでは、第1磁力結合部17を磁
性体とし、第2磁力結合部28を永久磁石としたが、第
1磁力結合部17を磁石とし、第2磁力結合部28を磁
性体とすることや、第1磁力結合部17及び第2磁力結
合部28の双方を磁石とすることも可能である。要は、
第1磁力結合部17と第2磁力結合部28との間に磁力
を作用させることができるように、磁石及び磁性体を適
宜組み合わせればよい。このとき、磁石としては、永久
磁石以外に、電磁石等の種々の磁石を用いることが可能
である。
【0049】第2光ファイバF2の先端部を第2ファイ
バ整列溝7の所望のV溝上に停止させたら、駆動モータ
ー35を駆動させる。可動アーム14の第3磁力結合部
20は、蓋部4の側壁を隔てて、第4磁力結合部34の
側方に位置されている。磁性体である第3磁力結合部2
0と永久磁石である第4磁力結合部34との間には互い
に引き合う磁力が作用する。
【0050】このため、駆動モータ35により第4磁力
結合部34を上方に移動させれば、磁力による結合力に
より、第3磁力結合部20を有する可動アーム14の端
部を上方に移動させることができる。この第4磁力結合
部34の上方への移動は、駆動モーター35を駆動させ
てガイド棒33aを回転させることにより行われる。ガ
イド棒33aは送りネジとして形成されており、ガイド
棒33aの回転に伴って第4磁力結合部34がY方向に
移動される。
【0051】可動アーム14の第3磁力結合部20側が
上方に移動されると、これと反対側の先端部14a側が
下方に移動されることになる。この結果、図3に示すよ
うに、先端部14aにより、第2光ファイバF2の先端
が第2ファイバ整列溝7の所望のV溝内に導入される。
【0052】この状態では、第1光ファイバF1の所望
の一端面と第2光ファイバF2の端面とを、それらの軸
線を合わせて対向させることができ、第1光ファイバF
1から第2光ファイバF2に(あるいは第2光ファイバ
F2から第1光ファイバF1に)光を確実に伝達させる
ことができる。
【0053】第2光ファイバF2の端面を第1光ファイ
バF1の他の端面と対向させる場合は、駆動モーター3
5を駆動させ、第4磁力結合部34を下方に移動させ
る。第4磁力結合部34の下方への移動に伴い、可動ア
ーム14は水平位置に復帰する。この可動アーム14の
水平位置への復帰は、板バネ19により補助されてお
り、確実に行われるようにされている。その結果、可動
アーム14の第3磁力結合部20側がアーム受け突起1
5と接触し、図2に示される状態となる。この状態か
ら、上述したように第1駆動部24により再び移動子2
を移動させ、第2駆動部25により可動アーム14を動
作させる。
【0054】尚、上述した方法以外にも、第4磁力結合
部34を電磁石とし、当初から図3の位置又は第3磁力
結合部20直上の蓋部4上面上に位置させておき、電磁
石のON/OFFのみで可動アーム14の先端部14aの上下
動を制御する方法も可能である。このときの可動アーム
14の水平位置への復帰は、板バネ19によってのみ行
われる。
【0055】上述した光スイッチにおいては、移動子2
には第2光ファイバF2が1本だけ取り付けられたが、
複数本取り付けられても良い。また、上述した光スイッ
チにおいては、第2磁力結合部28をX方向にスライド
可能に設けたが、第2磁力結合部28として複数の電磁
石をX方向に直列状に配置し、これらの電磁石を順にON
/OFFさせて、磁力の発生する位置を移動させることによ
り、第1磁力結合部17を移動させるようにしても良
い。
【0056】
【発明の効果】本発明に係る光スイッチは、第1光ファ
イバの複数本の端末部が並列して固定された第1ファイ
バ整列溝と、第2光ファイバの端末部を搬送する移動子
とを内部に備えた密封容器を有し、密封容器内に屈折率
整合材が充填されており、移動子に第1磁力結合部を有
し、密封容器の外部に第2磁力結合部を有し、第1磁力
結合部と前記第2磁力結合部との間の磁力により、移動
子を移動させることを特徴としているため、長期間にわ
たって良好な光学的特性を有すると共に、組立・交換を
容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光スイッチの一実施形態を示す分
解斜視図である。
【図2】図1に示す光スイッチの断面図である。
【図3】図1に示す光スイッチの断面図である。
【符号の説明】
C…密封容器、F1…第1光ファイバ、F2…第2光フ
ァイバ、1…第1ファイバ整列溝、2…移動子、3…ベ
ース部材、4…蓋部、7…第2ファイバ整列溝、8…ガ
イド溝、17…第1磁力結合部、27,27a…ガイド
棒、28…第2磁力結合部、29…保持部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 孝 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 伊藤 哲也 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 富田 研一 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 吉岡 謙二 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 中尾 直樹 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1光ファイバの複数本の端末部が並列
    して固定された第1ファイバ整列溝と、第2光ファイバ
    の端末部を搬送する移動子とを内部に備えた密封容器を
    有し、前記密封容器内に屈折率整合材が充填されている
    光スイッチにおいて、 前記移動子に第1磁力結合部を有し、前記密封容器の外
    部に第2磁力結合部を有し、 前記第1磁力結合部と前記第2磁力結合部との間の磁力
    により、前記移動子を移動させることを特徴とする光ス
    イッチ。
  2. 【請求項2】 前記第1磁力結合部が磁性体であり、前
    記第2磁力結合部が磁石である請求項1に記載の光スイ
    ッチ。
  3. 【請求項3】 前記第1磁力結合部が磁石であり、前記
    第2磁力結合部が磁性体である請求項1に記載の光スイ
    ッチ。
  4. 【請求項4】 前記第1磁力結合部及び前記第2磁力結
    合部が磁石である請求項1に記載の光スイッチ。
  5. 【請求項5】 前記密封容器は、その内部底面に前記移
    動子の直線移動をガイドするガイド溝を有し、前記第2
    磁力結合部は、一対の平行な直状のガイド棒にスライド
    可能に取り付けられ、前記ガイド溝と前記ガイド棒と
    を、前記第1光ファイバの端末部の並列方向に対して平
    行に配置させる請求項1〜4のいずれかに記載の光スイ
    ッチ。
  6. 【請求項6】 前記第2磁力結合部を保持する保持部材
    を介して、前記第2磁力結合部が前記ガイド棒に取り付
    けられており、前記第1光ファイバ及び前記第2光ファ
    イバの両端面の対向方向にスライド可能な状態で、前記
    第2磁力結合部が前記保持部材に取り付けられている請
    求項5に記載の光スイッチ。
JP23826697A 1997-09-03 1997-09-03 光スイッチ Pending JPH1184274A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE202008005935U1 (de) * 2008-04-29 2009-06-10 CCS Technology, Inc., Wilmington Kabelmuffe
US11223359B2 (en) 2016-03-31 2022-01-11 Qualcomm Incorporated Power efficient voltage level translator circuit

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DE202008005935U1 (de) * 2008-04-29 2009-06-10 CCS Technology, Inc., Wilmington Kabelmuffe
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