JPH1183581A - 流体流量検出装置 - Google Patents

流体流量検出装置

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JPH1183581A
JPH1183581A JP9264848A JP26484897A JPH1183581A JP H1183581 A JPH1183581 A JP H1183581A JP 9264848 A JP9264848 A JP 9264848A JP 26484897 A JP26484897 A JP 26484897A JP H1183581 A JPH1183581 A JP H1183581A
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究 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体を案内する流体通路に配置することで流
体の流量を検出する場合に、その検出信頼性を長期間保
持することが流体流量検出装置を提供すること。 【解決手段】 流体Xを案内する流体通路154に配置
される流体流量検出装置100であり、 流体通路15
4の壁面に沿って間隔をおいて配置されて、流体Xに接
触する複数の流量センサ56と、流量センサ56が流体
Xの流量を測定する際に流量センサ56の出力を温度補
正するために配置されて流体Xに接触する温度補正セン
サ160であり、流体通路154の壁面に沿って間隔を
おいて配置されている複数の温度補正センサ160を備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体を案内する流
体通路に配置される流体の流量を正確に検出する検出装
置に関し、例えば給湯器のような燃焼装置の流体が通る
通路に配置される流体流量検出装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】流体を案内する流体通路を有する機器の
例として、燃焼装置を一例にあげる。この燃焼装置は、
流体としての水を案内する管路を有している。燃焼装置
としては、例えば一缶複数水路型の給湯器等の燃焼装置
がある。この燃焼装置は、給湯系の受熱管と他の系の受
熱管とを共通の熱交換器にて加熱するようにした一つの
缶内に共通の熱交換器とバーナとが収容されていて、こ
の熱交換器には、複数の系の受熱管が通されている。こ
れにより、燃焼部をコンパクトにして、器具の小型化を
図っている。
【0003】このような燃焼装置では、上記複数の系の
内のたとえば一つの系が給湯系として構成され、この受
熱管の一端には給水管を配して水を供給できるようにし
受熱管の他端には給湯管を接続して、加熱した湯を出湯
できるようになっている。また、他の系は、例えば風呂
の浴槽と接続された循環管路でなる風呂系もしくは追焚
き系として構成されている。
【0004】追焚き時には、追焚き系に設けたポンプを
駆動して浴槽の水を循環させ、上記バーナを燃焼させて
熱交換器で熱交換して風呂を沸かすようになっている。
また、給湯時には、バーナを燃焼させて、給湯系の給湯
管から出湯する。例えば給湯管が、図12に示すように
円筒状のパイプである場合には、給湯管1003の壁面
1000には流量センサ(フローセンサともいう)10
01と温度センサ1002が設けられている。これらの
流量検出センサ1001と温度センサ1002は、給湯
管の壁面1000内に露出しており、壁面1000内を
流れる水Xは、これらの流量センサ1001と温度セン
サ1002に接触しながら流れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
流量センサ1001と温度センサ1002は、給湯管1
003の壁面1000の上部位置1004のみに設定さ
れている。このために、水に含まれているスケール(水
中の不純物)或いはゴミが、これらの流量センサ100
1と温度センサ1002の露出面1005と1006に
付着しやすい。この付着する理由としては、流量センサ
1001と温度センサ1002がパイプの壁面1000
の上部に位置しているので、水Xの量が増減することに
より、水Xが露出面1005,1006に触れたり触れ
なかったりする現象が繰り返し生じる。従って、露出面
1005,1006は乾燥状態と湿潤状態が繰り返され
ることになり、露出面1005,1006にはスケール
或いはゴミが付着しやすくなる。
【0006】この対策として、このような流量センサ1
001と温度センサ1002を給湯管1003の壁面1
000の下部に設定することも考えられるが、下部に設
定する場合には、やはり流量センサ1001と温度セン
サ1002の露出面に対してゴミや湯あかが溜まりやす
いために、流量センサ1001と温度センサ1002を
壁面1000の上部に設けた場合と同様に、下部に設け
たとしても水量検出精度の長期的な信頼性が低い。そこ
で、本発明は上記課題を解消し、流体を案内する流体通
路に配置することで流体の流量を検出する場合に、その
検出信頼性を長期間保持することが流体流量検出装置を
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、流体を案内する流体通路に配置される流体流量
検出装置であり、流体通路の壁面に沿って間隔をおいて
配置されて、流体に接触する複数の流量センサと、流量
センサが流体の流量を測定する際に流量センサの出力を
温度補正するために配置されて流体に接触する温度補正
センサであり、流体通路の壁面に沿って間隔をおいて配
置されている複数の温度補正センサと、を備える流体流
量検出装置により、達成される。
【0008】本発明では、複数の流量センサが、流体通
路の壁面に沿って間隔をおいて配置されている。これら
の流量センサは、流体に接触するようになっている。複
数の温度補正センサは、流量センサが流体の流量を測定
する際に、流量センサの出力を温度補正するために、配
置されて流体を接触するようになっている。これらの温
度補正センサは、流体通路の壁面に沿って間隔をおいて
配置されている。このようにすることで、経時変化と共
に、スケールやゴミが付着した流量センサ及び温度補正
センサ以外のスケール、或いはゴミが付着していないか
或いは付着量が少ない流量センサと温度補正センサを選
択して用いれば、その流体の流量検出の長期的な信頼性
が得られる。
【0009】上記目的は、本発明にあっては、流体通路
の壁面の断面は円形状であり、複数の流量センサは壁面
の周方向に沿って所定間隔をおいて配列され、複数の温
度補正センサは壁面の周方向の沿って所定間隔をおいて
配列されている流体流量検出装置により、達成されてい
る。本発明では、好ましくは流体通路の壁面の断面が円
形状になっている場合に、複数の流量センサの壁面の四
方向に沿って所定間隔をおいて配置され、複数の温度補
正センサも壁面の四方向に沿って所定間隔をおいて配置
されている。これにより、いずれかの流量センサ或いは
温度補正センサを選べば、流体流量を適切に検出するこ
とができる。
【0010】また、本発明にあっては、好ましくは流体
は水であり、流量センサと温度補正センサに異物が付着
して検出能力が低下した場合を考慮して、複数の流量セ
ンサと複数の温度補正センサの中から流体の流量検出に
適切な流量センサと温度補正センサを選択的に使用する
ための不良センサ判断部を備える流体流量検出装置によ
り、達成できる。本発明では、流量センサと温度補正セ
ンサに異物が付着して検出能力が低下した場合を考慮し
て、複数の流量センサと複数の温度補正センサの中から
適切な流量センサと温度補正センサを選択的に使用する
ために、不良センサ判断部を備えている。これにより、
不良センサ判断部は、流体の流量の検出に適切な流量セ
ンサと温度補正センサを選んで使用することできる。
【0011】上記目的は、本発明にあっては、流体を案
内する流体通路に配置される流体流量検出装置であり、
流体通路の壁面に沿って配置されて流体に接触し、一部
切り欠き部を有する流量センサと、流量センサが流体の
流量を測定する際に流量センサの出力を温度補正するた
めに配置されて流体に接触する温度補正センサであり、
流体通路の壁面に沿って配置されて、一部切り欠き部を
有する複数の温度補正センサを備える流体流量検出装置
により、達成できる。
【0012】本発明では、流量センサが流体通路の壁面
に沿って配置されて流体に接触し、一部切り欠き部を有
する。温度補正センサは、流量センサが流体の流量を測
定する際に、流量センサの出力を温度補正するために配
置されて、流体に接触するものである。この温度補正セ
ンサも流体通路の壁面に沿って配置されて一部切り欠き
部を有している。これにより、流量センサ及び温度補正
センサは、共に流体通路の壁面に沿って配置されてお
り、流体に接触する面積を大きくすることができるの
で、スケールやゴミが付着する部分を除いた領域で温度
センサと温度補正センサはそれぞれの検出を行うことが
できる。流量センサは一部切り欠き部を有し、また温度
補正センサも一部切り欠き部を有することで、製造のし
易さを考えて、切り欠き部を設けた方が良いが、切り欠
き部がなくても良い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下に述べ
る実施の形態は、本発明の好適な例であるから、技術的
に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲
は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載
がない限り、これらの態様に限られるものではない。図
1は、本発明に係る流体流量検出装置の実施の形態を有
する燃焼装置の構成を示す。図1において、この燃焼装
置10は、ひとつの缶(熱交換器の内胴)内に単一もし
くは複数のバーナと熱交換器を収容して、この熱交換器
に給水系と追焚き系の水路を通した一缶二水路の燃焼装
置の例をである。
【0014】燃焼装置10は、缶11内に1つの熱交換
器13を有している。熱交換器13の下方には、燃焼部
12が設けられており、燃焼部12には、ひとつのバー
ナ15が備えられている。バーナ15には、外部から引
き込まれた燃料ガスの供給管15aが接続されており、
ガス供給管15aには、主電磁開閉弁22と、電磁比例
弁21が接続されている。これにより、主電磁開閉弁2
2を開いて、外部から燃料ガスを引き込み、電磁比例弁
21にて燃料ガスの供給量を調整するようにしている。
【0015】バーナ15の下方には燃焼空気を送る電動
ファン17が配置されている。バーナ15の炎口付近に
は、図示しない点火手段であるイグナイタと、燃焼確認
のためのフレームロッド16等が設けられている。フレ
ームロッド16はその先端が、燃焼火炎中に配置され、
燃焼中は火炎電流を検出するようになっている。
【0016】バーナ15の上方には、1つの熱交換器1
3が配置され、熱交換器13の上方には、排気通路48
が設けられている。これにより、バーナ15の燃焼によ
り熱交換器13が加熱され、その排気は排気通路48を
介して外部に導かれる。熱交換器13には、多数のフィ
ン14が設けられており、このフィン14を貫通するよ
うに給湯系の受熱管30aと追焚き系(風呂系)50の
受熱管50aが配置されている。これにより、各受熱管
30aと50aは同時に一つの熱交換器13によって加
熱される。
【0017】上記した追焚き系50の受熱管50aに
は、浴槽57の循環金具58との間に設けられた追焚き
用の循環管路51が接続されている。受熱管50aの一
端側(入り側)には管路51の戻り管52が、受熱管5
0aの他端(出側)には追焚き管路51の往き管53が
接続され、全体として循環管路を構成する。
【0018】浴槽57からの水を引き込む戻り管52に
は、水量を検出するための風呂用の流体流量検出装置1
00と、浴槽の湯温を検出するための風呂サーミスタ5
5と、浴槽57の水を引き込むための循環ポンプ54が
設けられている。追焚き管路51もしくは分岐管42の
所定箇所には、図示しない圧力センサが設けられ、浴槽
57の水位を検出できるようになっている。
【0019】これに対して、給湯系30は、その受熱管
30aの一端(入り側)に外部から水を引き込む給水管
31が接続され、他端側(出側)に、加熱された湯を出
湯するための給湯管32が接続されている。給水管31
は、外部から導かれた水流の存在とその水量を検出する
フローセンサ35と、例えば、後述するギヤモータで構
成された水量制御弁36と、導入された水の温度を検出
する入水サーミスタ37とが接続されている。また、給
湯系の受熱管30aの途中で熱交換器13の近傍には、
温度検出手段であるサーミスタ44が取付けられてい
る。
【0020】この受熱管30aから熱交換器13の外に
出た箇所に接続される給湯管32には、サーミスタ39
が接続されている。給水管31のフローセンサ35より
下流で水量制御弁36より上流の箇所を分岐させて、給
湯管32のサーミスタ39より下流の箇所をつないで、
バイパス手段34が設けられている。このバイパス手段
34にはそのバイパス流量を可変するためのバイパス弁
38が設けられており、このバイパス弁38は後述する
ように例えばギヤモータにより制御されるようになって
いる。給水管31の入水サーミスタ37より下流を分岐
させて、給湯管32の第2のサーミスタ39より上流の
箇所をつないで、流量が変化しない固定バイパス33が
設けられている。
【0021】給湯管32のバイパス手段34との接続箇
所より下流には、サーミスタ41が設けられている。さ
らに、給湯管32は、サーミスタ39より下流を分岐さ
せて分岐管(注湯管)42の一端が接続されており、こ
の分岐管42の他端は、上述した追焚き管路51のポン
プ54より下流に接続されている。この分岐管42に
は、注湯電磁弁43が設定されている。
【0022】この燃焼装置10には、図1と図2に示す
制御装置18が設けられている。制御装置18は、リコ
ートコントロール装置(以下「リモコン」という)19
と接続されており、このリモコンを介してユーザが設定
した設定温度になるように、給湯系30を制御したり、
また設定水位になるように浴槽57を湯張りし、これを
設定温度にまで追焚きできるように追焚き系50を制御
したりする所謂自動運転を行う。
【0023】図2の制御装置18には、燃焼部12が接
続されている。燃焼部12は、上述したバーナ15の点
火手段や、このバーナ15に燃料ガスを供給する比例弁
21,開閉弁22等を含み、さらに、図示しない圧力セ
ンサ等の燃焼制御のための手段を含んでいる。
【0024】制御装置18には、燃焼部に燃焼用の空気
を送る電動ファン17、バイパス手段の流量調整を行う
バイパス弁38、給水管の入水量を調整する水量制御弁
36、分岐管42を開閉する注湯電磁弁42等が接続さ
れている。
【0025】燃焼装置10は例えば、以下のように運転
される。先ず給湯動作について簡単に述べる。リモコン
19の電源を入れて、ユーザが給湯管32の図示しない
給湯栓を開くと、給水管31に外部から水が供給され、
フローセンサ35がこれを検出して、制御装置18に信
号を送る。制御装置18は燃焼部12に指示を出し、主
電磁開閉弁22及び比例電磁弁21にそれぞれ指示し
て、燃料をバーナ15に導入し、図示しないイグナイタ
等の点火手段を用いて燃焼を開始する。フレームロッド
16は、燃焼火炎中の火炎電流を検出して、点火確認や
燃焼継続状態をモニタする。
【0026】バーナ15の燃焼により、熱交換器13の
フィン14が加熱され、この熱は、給水管31から受熱
管30aに流れた水と熱交換され、給湯管32を介して
出湯される。また、入水サーミスタ37は外部から導入
される入水温を検出し、サーミスタ44は、熱交換器1
3内で受熱管30a内の滞留水の温度を検出している。
サーミスタ39は熱交換器13の出側の給湯管内の温水
の温度を検出しており、サーミスタ41は、バイパス手
段34によるミキシング後の実際の出湯温度をモニタし
ている。
【0027】したがって、制御装置18は、フローセン
サ35の検出結果を見ながら水量制御弁36による取り
込み総水量を検出する。制御装置18は、この入水温度
を入水サーミスタ37によって、モニタして、リモコン
19により設定された温度に加熱するのに必要な燃焼号
数と燃料供給量を所定の演算により求めて、燃焼制御す
る。そして、制御装置18は、サーミスタ39により、
熱交換器13から出てくる湯の温度を検出し、バイパス
弁38を調整してバイパス流量を決定し、加熱された温
水と、バイパス手段34を通す水の流量を決めて、サー
ミスタ41にて検出される湯温が設定温度に一致するよ
うに、水量制御弁36とバイパス弁38との開度制御を
行って適切な流量比となるようにミキシングを行う。
【0028】また、追焚きする場合には、リモコン19
を介してユーザが追焚きの指示を与えることにより、制
御装置18は追焚きポンプ54を駆動して、追焚き管路
51に浴槽57の水をひきこむ。制御装置18は流体流
量検出装置1000の水流検出の信号を確認して、上述
したような点火動作を行い、浴槽水を追焚き管路51内
に引き込んで、ポンプ循環させながら、受熱管50a内
の水を熱交換器13で加熱する。この時、制御装置18
は、サーミスタ37の検出温度が例えば、75度Cに達
したときに燃焼部12ではバーナ15の燃焼を中止さ
せ、70度Cより下がったら燃焼を再開するようにして
いる。このような間欠燃焼を行うのは、熱交換器13内
で受熱管50aに滞留する湯が沸騰しないようにしつ
つ、短時間で追焚きを行うためである。そして、風呂サ
ーミスタ55の検出温度が上記リモコン19を介して指
示された設定温度となったら追焚きを終了する。
【0029】尚、浴槽に水が張ってない状態での自動運
転は、分岐管42の注湯電磁弁43を開いて、バーナ1
5を燃焼させつつ給湯管32から、追焚き管路51内に
温水を導入し、これを循環金具58から浴槽に導入して
湯張りをした後、上記追焚き運転を行って、沸き上げる
ようにする。また、上記給湯運転と追焚き運転はこれを
同時に行うことができる。また、上述の実施の形態で
は、1缶2水路の燃焼装置について説明したが、これに
限らず、他の種類の一缶複水路の燃焼装置や2缶複数水
路等の燃焼装置にも適用できることはもちろんである。
【0030】図3は図1の燃焼装置10において、例え
ば浴槽57から水を引き込む戻り管52に設けられてい
る流体流量検出装置100を示している。この流体流量
検出装置100は、複数の流量センサ56と複数の温度
補正センサ160を有している。図3乃至図5に示す戻
り管52に設定されている流量センサ56の数は、例え
ば4つであり、且つ温度補正センサ160の数も4つで
ある。先ず、流量センサ56は、好ましくは熱式の流量
センサ(フローセンサともいう)を採用している。これ
らの流量センサ56は、戻り管52の流体通路154の
壁面156に沿って、円周方向に沿って所定の間隔をお
いて配置されている。図4の例では、各流量センサ56
は、90度毎の位相をもって配置されている。
【0031】同様にして、温度補正センサ160も、壁
面156に対して90度毎の位相をもって配置されてい
る。1つの流量センサ56と1つの温度補正センサ16
0は、戻り管52の上部位置P1に配置されており、別
の流量センサ56と他のもう1つの温度補正温度センサ
160は、下部P2に配置されている。また、別の流量
センサ56と更に別の流量センサ56は、戻り管52の
左右位置に配置されている。同様にして、2つの温度補
正センサ160,160も、戻り管52の左右位置に配
置されている。従って、2つの流量センサ56,56
は、第1方向L1に沿って対向するように配置され、残
りの2つの流量センサ56,56は、第2方向L2に沿
って配置されている。第2方向L2は、第1方向L1に
対して直交している。また、2つの温度補正センサ16
0,160は、第1方向L1方向に沿って対向して配置
され、残りの2つの温度補正センサ160,160は、
第2方向L2に沿って対向して配置されている。第1方
向L1は、垂直方向に相当し、第2方向L2は水平方向
に対応している。
【0032】各流量センサ56の露出面(検知面)56
aは、流量通路154内に対して露出している。同様に
して、温度補正センサ160の露出面160aも流体通
路154に露出している。各流量センサ56は、発熱部
分を有し、外部回路からの電流の供給により、常時発熱
することができる。この流量センサ56は、流体通路1
54内の水Xの流量が増えることで、水流による冷却の
度合いが強くなり、その結果として温度が低下すること
を利用している。流量センサ56の温度の低下の度合い
は、水の流量に依存するために、流量センサ56自身の
温度を検出することで、流量を測定することができる。
【0033】一方、温度補正センサ160は、流体通路
154内を通る水Xの温度を測定して、流量センサ56
の温度出力や温度誤差の補正に用いる。例えば、図7
は、流量センサ56と温度補正センサ160を含むブリ
ッジ回路の一例を示している。流量センサ56と比較抵
抗R1は、電源側とアース側の間に直接接続されてお
り、温度補正センサ160と比較抵抗R2は、やはり電
源側とアース側の間に直接接続されている。作動アンプ
170は、流量センサ56側と温度補正センサ160側
の電圧の差動出力値を取ることで(例えばV1−V
2)、水Xの温度に応じて、流体通路154内を通る水
Xの適切な流量の検出をすることができる。即ち、例え
ば流体通路内の水量が一定の場合を考えると、水Xの温
度が変わると、流量センサ56及び温度補正センサ16
0の両端の電圧は共に上がったり下がったりする。即ち
水の温度が上がると、流量センサ56と温度補正センサ
160の両端の電圧は下がり、水温が下がると、両端の
電圧は上がる。従って、水の温度が変わっても、差動出
力値(V1−V2)の値は一定であるが、水量が変わる
と、差動出力値(V1−V2)が変化することで、流量
の変化を出力することができる。
【0034】ところで、図3乃至図5における各流量セ
ンサ56と温度補正センサ160の露出面56a,16
0aの状態は、水Xが流体通路154を流れることで次
のように経時変化していく。図1において、浴槽57か
ら戻り管52を介して浴槽57内の水Xが戻ってくる
と、時間が経過すると共に、その水Xの含んでいるスケ
ールやゴミが、図3乃至図5に示す流量センサ56と温
度補正センサ160の露出面56aと160aに付着す
る傾向がみられる。特に、下部P2に位置している1つ
の流量センサ56と温度補正センサ160の露出面56
a,160aには、スケールやゴミが堆積しやすい。
【0035】水Xの量が増減することにより、ポジショ
ンP1に対応する1つの流量センサ56と1つの温度補
正センサ160の露出面56a,160aは、乾燥状態
と湿潤状態が繰り返し生じるので、やはりスケールやゴ
ミの付着が生じやすい。このような状況になった場合に
は、図6に示す不良センサ判断部200が、各流量セン
サ56と温度補正センサ160の検出値を常時チェック
しており、その変化、即ちスケールやゴミが露出面56
a,160aに付着した場合における検出値の変化をと
らえて、スケールやゴミの付着が比較的少ない或いは無
い図3における第2方向L2に沿った2つの流量センサ
56,56と第2方向L2に沿った温度補正センサ16
0,160からの信号を採用する一方、既にスケールや
ゴミが付着した第1方向L1に沿った2つの温度補正セ
ンサ160,160及び流量センサ56,56からの出
力値は信号処理部210に対しては送らないようにす
る。
【0036】これにより、不良センサ判断部200は、
スケールやゴミが付着した不良な流量センサ56と温度
補正センサ160の検出値を信号処理部210に送ら
ず、正常な検出値を出力しているスケールやゴミの付着
していない或いは付着の少ない流量センサ56と温度補
正センサ160の検出値を信号処理部210に送ること
で、長期間水の流量の検出及び温度補正を行うことがで
き、但し、流量を長期間の信頼性をもって検出すること
ができる。
【0037】次に、図8及び図9を参照して本発明の流
体流量検出装置100の別の実施の形態を説明する。図
8は、図9の流体流量検出装置100に適応されている
ほぼリング状の流量センサ356とほぼリング状の温度
補正センサ460を示している。このようなリング状の
流量センサ356と温度補正センサ460は、一部切り
欠き部400を有している。この一部切り欠き部400
は、製造のし易さを考え設けるが、なくても良い。この
ような流量センサ356と温度補正センサ460は、戻
り管52の途中に配置されており、その露出面356a
と460aは、水Xが通る流体通路154に露出してい
る。流量センサ356と温度補正センサ460の形状に
することで、特に一部切り欠き部400が下部P2に位
置決めすることで、この一部切り欠き部400にはスケ
ールやゴミが付着しない。逆に言えば、一部切り欠き部
400を設けることで、スケールやゴミが堆積しやすい
下部P2には、流量センサ356や温度補正センサ46
0の露出部分356a,460aを形成する必要がな
い。これに対して、流量センサ356と温度補正センサ
460の上部P1に対応する上部内周部356bと46
0bには、スケールやゴミが付着することがある。これ
は、既に述べたように、水Xの増減により上部露出部3
56b,460bが、乾燥状態や湿潤状態を繰り返すか
らである。しかし、このように経時変化によりスケール
やゴミが付着したとしても、横長の露出内周部356
c,460cにはスケールやゴミが付着しにくいので、
流量センサ356と温度補正センサ460は、それぞれ
適切な検出値を出力することができる。
【0038】図10及び図11は、図5に対応して示す
本発明の別の実施の形態を示しており、図10の流体流
量検出装置400は、第1方向L1と第2方向L2にそ
れぞれ2つずつ流量センサ56と温度補正センサ160
が配置されている。更に、第1方向L1及び第2方向L
2の他に第3方向L3と第4方向L4に関して、それぞ
れ1つずつ流量センサ56と温度補正センサ160が配
置されている。図11の流体流量検出装置500の例で
は、図10に実施の形態に加えて、更に第3方向L3と
第4方向L4に沿って、それぞれ2つずつ流量センサ5
6と温度補正センサ160が配置されている。
【0039】いずれにしても、本発明の流体流量検出装
置の流量センサの数及び温度補正センサの数は、図示の
実施の形態に限らず、必要に応じて個数を変更すること
もできる。流体通路を形成している管は、円筒状の管に
限らず他の断面形状を有するものであっても勿論構わな
い。図8及び図9の流量センサ及び温度補正センサの形
状は、ほぼ円形状のリング型のものであるが、それに限
らず他の形状であっても勿論構わない。本発明の流体流
量検出装置が適応されている機器として、所謂一缶二水
路形の燃焼装置を例にあげているが、これに限らず他の
種類の装置或いは全く領域の異なる分野機器であって、
流体を通す通路を有するものであれば、いずれにおいて
も適用することができる。また、流体としては水に限ら
ず、他の種類の流体であっても構わない。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、流
体を案内する流体通路に配置することで流体の流量を検
出する場合に、その検出信頼性を長期間保持することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流体流量検出装置を備えている機器の
一例として燃焼装置を示す図。
【図2】図1の燃焼装置の制御装置及びその他の制御対
象物を示す図。
【図3】本発明の流体流量検出装置の好ましい実施形態
を示す斜視図。
【図4】図3の流体流量検出装置の内部を示す一部切り
欠き部断面図。
【図5】図4のA−Aにおける断面図。
【図6】複数の流量センサと複数の温度補正センサ及び
不良センサ判断部等を示す図。
【図7】流量センサと温度補正センサを有するブリッジ
回路を示す図。
【図8】本発明の流体流量検出装置の他の実施の形態を
示す斜視図。
【図9】図8の実施の形態を実際に装着した図。
【図10】本発明の流体流量検出装置の他の実施の形態
を示す図。
【図11】本発明の流体流量検出装置の他の実施の形態
を示す図。
【図12】従来の流体流量検出装置の例を示す図。
【符号の説明】
100 流体流量検出装置 56 流量センサ 160 温度補正センサ 154 流体通路 X 水(流体) 200 フローセンサ判断部 356 流量センサ 460 温度補正センサ 400 一部切り欠き部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 良彦 神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株式 会社ガスター内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体を案内する流体通路に配置される流
    体流量検出装置であり、 流体通路の壁面に沿って間隔をおいて配置されて、流体
    に接触する複数の流量センサと、 流量センサが流体の流量を測定する際に流量センサの出
    力を温度補正するために配置されて流体に接触する温度
    補正センサであり、流体通路の壁面に沿って間隔をおい
    て配置されている複数の温度補正センサと、を備えるこ
    とを特徴とする流体流量検出装置。
  2. 【請求項2】 流体通路の壁面の断面は円形状であり、
    複数の流量センサは壁面の周方向に沿って所定間隔をお
    いて配列され、複数の温度補正センサは壁面の周方向に
    沿って所定間隔をおいて配列されている請求項1の記載
    の流体流量検出装置。
  3. 【請求項3】 2つの流量センサが、流体通路の壁面の
    第1方向に関して対向する位置に配置され、別の2つの
    流量センサが、流体通路の壁面の第1方向と直交する第
    2方向に関して対向する位置に配置され、2つの温度補
    正センサが、流体通路の壁面の第1方向に関して対向す
    る位置に配置され、別の2つの温度補正センサが、流体
    通路の壁面の第1方向と直交する第2方向に関して対向
    する位置に配置されている請求項2に記載の流体流量検
    出装置。
  4. 【請求項4】 流量センサは、流体により熱を奪うこと
    で流体の流量を測定する熱式の流量センサである請求項
    1乃至3にいずれかに記載の流体流量検出装置。
  5. 【請求項5】 流体は水であり、流量センサと温度補正
    センサに異物が付着して検出能力が低下した場合を考慮
    して、複数の流体センサと複数の温度補正センサの中か
    ら流体の流量検出に適切な流量センサと温度補正センサ
    を選択的に使用するための不良センサ判断部を備える請
    求項1に記載の流体流量検出装置。
  6. 【請求項6】 流体を案内する流体通路に配置される流
    体流量検出装置であり、 流体通路の壁面に沿って配置されて流体に接触し、一部
    切り欠き部を有する流量センサと、 流量センサが流体の流量を測定する際に流量センサの出
    力を温度補正するために配置されて流体に接触する温度
    補正センサであり、流体通路の壁面に沿って配置され
    て、一部切り欠き部を有する複数の温度補正センサと、
    を備えることを特徴とする流体流量検出装置。
  7. 【請求項7】 流量センサと温度補正センサは略C字型
    であり、流体により熱を奪うことで流体の流量を測定す
    る熱式の流量センサである請求項6に記載の流体流量検
    出装置。
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DE10393185B4 (de) * 2002-08-29 2013-01-31 Azbil Corporation Kalorimetrischer Durchflussmesser

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