JPH1183314A - 傘脱水機 - Google Patents

傘脱水機

Info

Publication number
JPH1183314A
JPH1183314A JP15856698A JP15856698A JPH1183314A JP H1183314 A JPH1183314 A JP H1183314A JP 15856698 A JP15856698 A JP 15856698A JP 15856698 A JP15856698 A JP 15856698A JP H1183314 A JPH1183314 A JP H1183314A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
umbrella
water
absorbing
belt
belts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15856698A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiki Tagata
凱喜 田形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP15856698A priority Critical patent/JPH1183314A/ja
Publication of JPH1183314A publication Critical patent/JPH1183314A/ja
Priority to KR1019990017633A priority patent/KR19990088343A/ko
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸水ベルトで傘を搬送しつつ効率よく脱水で
きるようにした傘脱水機を提供する。 【解決手段】 走行する対向させた一対の吸水ベルト間
で傘を挟持して傘を一対の吸水ベルトによって搬送しつ
つ、傘に付着した水分を吸水ベルトで吸水する傘脱水機
において、対向する一対の脱水ベルトの走行の相対速度
を変化させることによって、傘をキリモミ状に所定角度
範囲内で正逆回転させて、傘全体を全周にわたって万遍
なく脱水ベルトに圧接されて、また、傘布の奥まった部
分、重なった部分にも脱水ベルトを圧接させて全体的に
万遍なく脱水させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は傘を搬送させつつ傘
に付着した水分を除去する傘脱水機に関する。
【0002】
【従来の技術】大勢の人が集まる店舗や会社などで、雨
天時に傘から垂れる水分で床が濡れないように玄関口な
どに設置する傘脱水機が、従来より例えば特開平5−9
1916号において提案されている。
【0003】即ち、この従来の傘脱水機は、図13、1
4に示すように対向した一対の水平な吸水ベルト1a、
1bをモーターによって駆動される駆動軸2a、2bと
従動軸3a、3b間に架け渡して対向部分を同一方向に
同一速度で走行させ、傘Aの把手A1を人が手に持ち、
一対の吸水ベルト1a、1bの入口4から傘Aの把手A
1から下の部分(傘本体A2)をいれて一対の吸水ベル
ト1a、1b間に挟持させて出口5まで搬送し、この搬
送中に両側から圧接した吸水ベルト1a、1bに、傘本
体A2に付着した水分を吸水させる。吸水ベルト1a、
1bに吸水された水分は、副ローラー6a、6bで圧迫
されて脱水され、下部のタンク7に貯留される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の従来の傘脱水機では、傘は一対の同一速度の
吸水ベルト1a、1b間で挟持された不動の状態で搬送
されるため、搬送中の全行程で吸水ベルト1a、1bが
傘本体A2の逆方向の二面側からのみ密着した静止状態
となっていて、このため、傘布の奥まった部分、重なり
合った部分には吸水ベルト1a、1bが接触しない結果
となり、傘全体A2が全体的には脱水されず、部分的
に、即ち、吸水ベルト3a、3bが密着した二面側の表
面部分しか脱水されないという不都合があった。
【0005】また、前記従来の傘脱水機では一対の脱水
ベルト1a、1b間の圧迫力が上下方向において均一で
あるが、傘本体2は先端側が次第に細くなっているた
め、上方の太い部分は吸水ベルト1a、1bに強く圧迫
されるが、下方部分は充分に圧迫されず脱水されにく
く、また、圧迫された上方部分の水分が下方部分に流下
されて脱水が充分に行なわれないという不都合があっ
た。
【0006】このため、下部の細い部分まで充分に圧迫
されるように吸水ベルト1a、1bによる圧迫力を強く
すると、上部部分が痛むという不都合もあった。また、
傘を折りたたんで長さを短くした状態で吸水ベルト1
a、1b間にいれると、吸水ベルト1a、1bの下方で
の圧迫力が上方と同一のため、うっかり把手から手を離
すと、吸水ベルト1a、1bの下方へ傘が落下してはま
り込んでしまうという不都合もあった。本発明はこれら
の問題を解決した傘脱水機を提供することを目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の傘脱水機では、走行する対向させた一対の吸
水ベルト間で傘を挟持して傘を一対の吸水ベルトによっ
て搬送しつつ、傘に付着した水分を吸水ベルトで吸水す
る傘脱水機において、対向する一対の脱水ベルトの走行
の相対速度を変化させるようにしている。
【0008】このようにしたため、一対の脱水ベルト間
で挟持された傘は、一対の脱水ベルトの相対速度が変化
するから、搬送中に回転し、相対速度の変化を反復させ
れば傘はキリモミ状に所定角度範囲内で正逆回転するた
め、傘全体が全周にわたって万遍なく脱水ベルトに圧接
され、また、傘布の奥まった部分、重なった部分にも脱
水ベルトが密着されるため、全体的に万遍なく脱水さ
れ、脱水効率が著しく向上する。
【0009】また、本発明の傘脱水機では、前記吸水ベ
ルトが走行方向に対して垂直な方向に複数段に分割さ
れ、各段の吸水ベルトごとに傘方向への押圧力を個別に
設定しているため、挟持される傘本体の先端側において
吸水ベルトによる押圧力を大にすれば、傘本体の次第に
細くなった先端側も充分に圧迫されるから傘本体の長手
方向の全体にわたって充分に脱水され、また、下側での
圧迫力が大きいので、短く折りたたんだ傘が下方へ落下
してはまりこむことがなくなる。
【0010】本発明の傘脱水機を、走行する吸水ベルト
と吸水ベルトと対向する対向体の構成にすれば、傘は搬
送中に一方向に回転しながら脱水されるので、傘布は一
方向に巻付けられ、しかも、巻付けられることにより絞
られるので脱水効率がよくなる。また、巻付けられた状
態で出口へ搬送されるので、利用者にも便利となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1〜5は本発明の一実施形態の
傘脱水機10を示している。傘脱水機10の基台11上
には、上下方向にした傘Aが水平方向に通過できる通路
12を構成するように、所定の間隔を隔ててケース本体
13a、13bが平行に立設されている。
【0012】ケース本体13a、13bには、この通路
12の入口12aにおいて傘本体A2を入れやすいよう
に右端側に向かって開くように傾斜湾曲部14a、14
bが設けられ、この傾斜湾曲部14a、14bの中間部
から出口12a、12b近傍にかけて、上下方向の全長
にわたって、吸水ベルト30a、30bが通路12へ突
出するための開口15a、15bが設けられている。
【0013】出口12b側の端部において、ケース本体
13a、13b内の底部において減速装置を備えた駆動
モーター16a、16bが基台11の上板11aに固定
されている。
【0014】駆動モーター16a、16bの近傍におい
て、ケース本体13a、13b内には、基台11の上板
11aとケース本体13a、13bの上部に固定された
枠板17a、17bとの間に垂直に駆動軸18a、18
bが回動自在に取付けられている。この駆動軸18a、
18bに減速機で減速され駆動モーター16a、16b
の回転が歯車20a、20b、21a、21bを介して
伝達される。ケース本体13a、13bの右端におい
て、基台11の上板11aと枠板17a、17bとの間
に垂直に従動軸23a、23bが回動自在に取付けられ
ている。
【0015】前記駆動軸18a、18b及び従動軸23
a、23bには、それぞれ上下方向に複数段、例えば6
段にプーリー24が固定され、駆動軸と従動軸の6段の
各プーリー24、25間に、上下方向に6段に分割され
た吸水ベルト30a、30bが架け渡されている(図
2、図4参照)。
【0016】ケース本体13a、13b内には、図1に
示すように6段の各吸水ベルト30a、30b内におい
て、垂直方向に、フレーム板33a、33bが、基台1
1の上板11aと枠板17a、17b間に固定されてい
る。
【0017】フレーム板33a、33bには、6段の各
吸水ベルト30a、30bに対応した高さで6段に、各
段ごとに各吸水ベルト30a、30bに沿った方向に複
数の支持枠34a、34bが固定され、各支持枠34
a、34bには、ローラー支持体35a、35bが回動
自在に取付けられている。ローラー支持体35a、35
bには押圧ローラー36a、36bが回動自在に取付け
られている(図1、図3参照)。
【0018】ローラー支持体35a、35bはスプリン
グ37a、37bによって通路12側に突出する方向に
押圧付勢されていて、このため、押圧ローラー36a、
36bは各段の一対の吸水ベルト30a、30bの対向
した平行部分を互いに接近する方向に押圧している。吸
水ベルト30b側では、押圧ローラー36bはベルト走
行方向の両端の中間に3個設けられ、吸水ベルト30a
側では押圧ローラー36aはベルト走行方向の両端の中
間に、前記3個の押圧ローラー36bとはベルト走行方
向にずれた位置に2個設けられている。
【0019】スプリング37a、37bによる各段の押
圧ローラー36a、36bの押圧力の強さは、上下方向
の各段ごとに個別に設定することができる。例えば、各
段の下側ほど押圧力を次第に強く設定すれば、傘本体A
2の先端側が次第に細くなっているので、傘本体A2の
長さ方向にほぼ同一の力で挟持することができ、傘本体
A2の長さ方向に均一に脱水することができる。また、
折りたたんで短くなった傘でも、下側の挟持力を強くす
れば、うっかり把手A1から手を離しても落下して下方
にはまりこむことがなくなる。
【0020】フレーム板33a、33bの通路12とは
反対面には、上下方向の各6段において、それぞれ1個
の支持枠38a、38bが固定され、この支持枠38
a、38bにローラー支持体39a、39bが回動自在
に取付けられている。ローラー支持体39a、39bに
はテンションローラー40a、40bが回動自在に取付
けられている。ローラー支持体39a、39bはスプリ
ング41a、41bによって押圧付勢され、このためテ
ンションローラー40a、40bは吸水ベルト30a、
30bの通路12から反対側の部分を互いに離れる方向
に押圧している。
【0021】各段ごとのテンションローラー40a、4
0bは、一対の吸水ベルト30a、30b間に傘本体A
2が挟持されて押圧ローラー36a、36bが押し戻さ
れて吸水ベルト30a、30bが弛もうとした分だけ外
方へ押し出して、吸水ベルト30a、30bにテンショ
ンを保たせる役割を担っている。
【0022】また、各段ごとに、駆動軸18a、18b
とテンションローラー40a、40bとの中間部におい
て、各段ごとに各吸水ベルト30a、30bを外方から
強く押圧して吸水ベルト30a、30bを圧縮して水分
を排出させる絞りローラー42a、42bが支持台43
a、43bに回動自在に取付けられ、支持台43a、4
3bはケース本体13a、13bに固定されている。
【0023】前記基台11内には、絞りローラー42
a、42bによって排水落下した水分を貯留するための
タンク45(図2参照)が、出入れ可能に収納されてい
る。このタンク45は基台11の側方に引出して外部へ
タンク45内の水分を排出できる。
【0024】また、タンク45にヒーター(図示せず)
を設けて、タンク45に溜まった水分を加熱して蒸発さ
せてしまうこともできる。また、タンク45を設けず、
基台11に排水口(図示せず)あるいは排水管(図示せ
ず)を設けて外部へ直接排水してもよい。
【0025】ケース本体13a、13bの入口12a側
には、通過物検出手段、例えば一対の投光器50aと受
光器50bが上下方向に複数段(例えば5段)に設けら
れ、図4に示すように各段の投光器50a、受光器50
b間を光が通るようにケース本体13a、13bの傾斜
湾曲部14a、14bにはスリット51a、51bが上
下方向に5段に設けられている。
【0026】また、図2、図5に示すように駆動軸18
a、18b及び従動軸23a、23bの上端には、スリ
ット円板52a、52b、53a、53bと投受光器5
4a、54b、55a、55bとから成る回転検出装置
が設けられている。
【0027】図6はこの傘脱水機10の駆動制御部の構
成を示している。傘Aの把手A1を手に持って、傘脱水
機10の通路12の入口12aに傘本体A2をいれる
と、上下方向に複数段に設置された投光器50aと受光
器50bとの間の光の通過を遮断する。駆動判定回路6
0は各受光器50b、50b、…の出力によって最上段
及び上から2段目の受光器50b、50bが共に非受光
状態の場合にモーター駆動回路61へ一定時間(吸水ベ
ルト30a、30bの走行によって傘が出口12bへ達
するより僅かに長い時間)駆動信号を出力する。
【0028】モーター駆動回路61は図7に示すように
台形波状に変化する信号イを出力して直流モーターであ
る駆動モーター16aを駆動する。この信号イは位相回
路62で例えば180°移相された信号ロとなって速度
可変直流モーターである駆動モーター16bを駆動す
る。
【0029】このため、駆動軸18a、18bが回転し
て上下方向に6段に設置された吸水ベルト30a、30
bの対向面が出口12b方向に向かうように走行し、傘
本体A2は吸水ベルト30a、30b間に挟持されて出
口12bまで搬送されるが、2つの駆動モーター16
a、16bには、前記したように180°位相がずれた
速度制御電圧が印加されるため、傘本体A2を挟持した
一対の吸水ベルト30a、30bの相対速度が変化し、
一方の吸水ベルト30aの速度が他方の吸水ベルト30
bの速度より速くなったり遅くなったり変化しつつ走行
するから、挟持された傘Aは、所定角度範囲内で把手A
1を手で握った状態に支障を生じない程度に、キリモミ
状に正逆回転しつつ搬送される。従って、傘本体A2は
キリモミ状態に正逆回転して全周にわたって吸水ベルト
30a、30bに圧接して吸水され、この正逆回転によ
って傘布の重なり部分、奥まった部分も吸水ベルト30
a、30bに圧接されて充分に吸水される。
【0030】このような吸水ベルト30a、30bの走
行中に次の利用者の傘によって最上段及び上から2段目
の受光器50b、50bが共に非受光状態にされると、
駆動判定回路60は駆動信号を出力するから、この時点
からさらに一定時間吸水ベルト30a、30bは連続的
に走行させられる。
【0031】なお、最上段の受光器50b以外の他の受
光器50bが非受光であっても最上段の受光器50bが
受光状態であれば、駆動判定回路60は入口12aには
いってきた物体が傘ではない異物であると判定して駆動
信号を出力せず、モーター駆動中であれば、駆動を停止
させる。
【0032】駆動軸18a、18b及び従動軸23a、
23bの回転を、それぞれスリット円板52a、52
b、53a、53bと投受光器54a、54b、55
a、55bによって検出し、各投受光器54a、54
b、55a、55bの出力によって回転速度検出回路6
3、64、65、66はそれぞれ駆動軸18a、18
b、従動軸23a、23bの回転速度を検出する。
【0033】異常判定回路67は、2つの回転速度検出
回路63、65の出力を受けて駆動軸18aの回転速度
と従動軸23aの回転速度を比較し、両者に大きな差が
ある場合、例えば両回転速度に50%以上の差がある場
合には、ベルトの駆動負荷に何らかの異常が発生したと
判定して、モーター駆動回路61へモーター駆動を停止
させるための信号を出力する。
【0034】全く同様に、異常判定回路68は、2つの
回転速度検出回路64、66の出力を受けて駆動軸18
bの回転速度と従動軸23bの回転速度を比較し、両者
に大きな差がある場合、例えば両回転速度に50%以上
の差がある場合には、何らかの異常が発生したと判定し
て、モーター駆動回路61へモーター駆動を停止させる
ための信号を出力する。
【0035】このように停止信号を出力して停止させた
後、一定時間経過すると、2つの吸水ベルト30a、3
0bを共に一定速度で前記傘搬送方向とは逆方向に駆動
する。このため、吸水ベルト30a、30b間に異物が
挟まっていれば、入口12a側へ排出される。
【0036】図2、図5に示すように、枠体17a、1
7bの上面には、通路12の上方を遮蔽するための保護
カバー70a、70bが設けられている。即ち、保護カ
バー70a、70bは横長の長方形板状である。長手方
向に対して垂直なガイド長穴71a、71bをその両端
に備えていて、枠体17a、17bに固定されたL字金
具72a、72bの先端から突出したピン73a、73
bが前記ガイド長穴71a、71bに係合され、さら
に、スプリング74a、74bによって一対の保護カバ
ー70a、70bは互いに接近する方向に押圧されてい
る。このため、一対の保護カバー70a、70bは互い
に接触して通路12の上方を遮蔽して、上方から異物あ
るいは傘のひも等が通路12内へ侵入するのを防いでい
る。
【0037】保護カバー70a、70bの入口側にはテ
ーパー部75a、75bがあり、このため、吸水ベルト
30a、30bの走行によって傘の把手A1がこのテー
パー部75a、75bに接触すると、スプリング74
a、74bの押圧力に抗して保護カバー70a、70b
は入口側から互いに離れる方向にガイド長穴71a、7
1bによって後退し、把手A1が保護カバー70a、7
0bの出口側から出ると、保護カバー70a、70bは
再び図5の互いに接触した状態に戻る。
【0038】なお、図8は一対の吸水ベルト30a、3
0bの相対速度を変化させるための他の方法を示してい
る。即ち、1つの駆動モーター80の減速された正円の
出力歯車81を正円の歯車82aと噛み合わせ、正円の
同一歯数の歯車82aと歯車82bを噛み合わせる。歯
車82a、82bには、それぞれ同軸に向きが90°異
なる楕円歯車83a、83bが固定されている。駆動軸
18a、18bの下端には前記楕円歯車83a、83b
と同一の楕円歯車84a、84bが90°異なる向きで
固定されて、それぞれ楕円歯車83a、83bと噛み合
っている。噛み合った2つの楕円歯車83a、84a
(83b、84b)は全回転位置において2つの回転軸
間の距離が同一となるように形成されている。
【0039】このような構成であるから、駆動モーター
80が駆動されると、90°向きの異なる楕円歯車で2
つの駆動軸18a、18bへ回転が伝達され、一対の吸
水ベルト30a、30bは相対速度が変化しつつ走行さ
れる。なお、図2に示すように各ケース本体13a、1
3bの上部には上部カバー90、90が取付けられてい
る。
【0040】なお、以上の説明では吸水ベルトを一対設
けた場合を示しているが、吸水ベルトを対向させて二対
以上に設けてもよい。なお、図7では駆動モーター16
a、16bを台形波状の互いに180°位相がずれた駆
動電圧で駆動して、対向する一対の吸水ベルト33a、
33bのうちの一方の吸水ベルト33aの走行速度が大
のときは他方の吸水ベルト33bの走行速度が小になる
ようにしているが、図9に示すように一対の吸水ベルト
33a、33bのうちの一方が走行時には他方を停止さ
せるように、間欠的に電圧が零となる駆動信号イと、こ
の信号イを移送回路72で180°位相した駆動信号ロ
によってそれぞれ駆動モーター16a、16bを駆動す
るようにしてもよい。
【0041】このように一方が停止するようにすれば、
傘Aを挟持する対向した一対の吸水ベルト33a、33
bの一方が走行している時に他方が停止しているので傘
布A4が走行方向側へめくり返される。
【0042】また、図10に示すように一対の吸水ベル
ト33a、33bのうちの一方が走行時には他方を停止
させ且つ一時的に逆回転させるように、間欠的に電圧が
零となると共に、その中間部で一時的に逆極性の電圧と
なる駆動信号イと、この信号イを移送回路72で180
°位相した駆動信号ロによってそれぞれ駆動モーター1
6a、16bを駆動するようにしてもよい。
【0043】また、図11に示すように一対の吸水ベル
ト33a、33bのうちの一方が走行時には他方を停止
させ且つ一回置きに一時的に逆回転させるように、間欠
的に電圧が零となると共に、一回置きにその中間部で一
時的に逆極性の電圧となる駆動信号イと、この信号イを
移送回路72で180°位相した駆動信号ロによってそ
れぞれ駆動モーター16a、16bを駆動するようにし
てもよい。
【0044】このように一方を停止させ且つ一時的に逆
回転させるようにすれば、傘Aを挟持する対向した一対
の吸水ベルト33a、33bの一方が走行している時に
他方が停止し且つ一時的に逆回転するので傘布A4がよ
り一層よく走行方向側へめくり返される。
【0045】なお、前記実施形態では、一対の吸水ベル
ト30a、30b間で傘を搬送する構成を説明したが、
図12に示すように上下方向に複数段に分割された吸水
ベルト30cを平行に対向した対向体91に沿って同一
の一定速度で走行させて、傘本体A2を複数段に分割さ
れた吸水ベルト30cと対向体91とで挟持して搬送さ
せつつ吸水ベルト30cに吸水させるようにしてもよ
い。この実施形態においても各段の吸水ベルト30cは
複数の押圧ローラーで対向体91方向へ押圧されてい
て、下方の段の吸水ベルト30c程その押圧力を大に設
定して、先細りの傘本体A2の長手方向全体を均一に圧
迫するようにしている。
【0046】なお、傘は、走行する吸水ベルト30cと
固定された対向体91間に挟持されて搬送されるので、
一方向に回転しながら、巻付けられながら搬送されつつ
脱水される。そして、傘が回転するので、利用者が傘の
把手から手を離した状態で搬送される。
【0047】このため、通路12の出口12bにおい
て、挟持状態から解放された傘が倒れないように、通路
12の出口12b側の上部には、スプリング(図示せ
ず)によって閉じる方向に付勢されたシャッター92が
設けてあって、搬送されて挟持状態から解放された傘の
上部が、このシャッター92で支えられる。利用者は傘
の把手A1を手に持って出口12b側へ進むと、スプリ
ングの押圧力に抗してシャッター92は開き、把手A1
が通過するとスプリングによってシャッター92は元の
閉じた状態(図12の状態)に戻る。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明の傘脱水機で
は、走行する対向させた一対の吸水ベルト間で傘を挟持
して傘を一対の吸水ベルトによって搬送しつつ、傘に付
着した水分を吸水ベルトで吸水する傘脱水機において、
対向する一対の脱水ベルトの走行の相対速度を変化させ
るようにしているため、一対の脱水ベルト間で挟持され
た傘は、一対の脱水ベルトの相対速度が変化するから、
搬送中に回転し、相対速度の変化を反復させれば傘はキ
リモミ状に所定角度範囲内で正逆回転するため、傘全体
が全周にわたって万遍なく脱水ベルトに圧接され、ま
た、傘布の奥まった部分、重なった部分にも脱水ベルト
が圧接されるため、全体的に万遍なく脱水され、脱水効
率が著しく向上する。
【0049】また、本発明の傘脱水機では、前記吸水ベ
ルトが走行方向に対して垂直な方向に複数段に分割さ
れ、各段の吸水ベルトごとに傘方向への押圧力を個別に
設定しているため、挟持される傘本体の先端側において
吸水ベルトによる押圧力を大にすれば、傘本体の次第に
細くなった先端側も充分に圧迫されるから傘本体の長手
方向の全体にわたって充分に脱水され、また、下側での
圧迫力が大きいので、短く折りたたんだ傘が下方へ落下
してはまりこむことがなくなる。
【0050】本発明の傘脱水機を、走行する吸水ベルト
と吸水ベルトと対向する対向体の構成にすれば、傘は搬
送中に一方向に回転しながら脱水されるので、傘布は一
方向に巻付けられ、しかも、巻付けられることにより絞
られるので脱水効率がよくなる。また、巻付けられた状
態で出口へ搬送されるので、利用者にも便利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す概略横断面図
【図2】同実施形態を示す概略縦断面図
【図3】同実施形態における押圧ローラーの斜視図
【図4】同実施形態における投光器、受光器を示す概略
【図5】同実施形態の保護カバーを示す平面図
【図6】同実施形態における駆動制御部を示すブロック
【図7】モーター速度制御電圧の波形図
【図8】本発明の他の実施形態における回転伝達部を示
す概略構成図
【図9】モーター速度制御電圧の波形図
【図10】モーター速度制御電圧の波形図
【図11】モーター速度制御電圧の波形図
【図12】本発明の他の実施形態の吸水ベルトと対向体
を示す概略構成図
【図13】従来の傘脱水機の概略構成図
【図14】従来の傘脱水機の概略構成図
【符号の説明】
10 傘脱水機 11 基台 12 通路 12a 入口 12b 出口 13a、13b ケース本体 16a、16b 駆動モーター 17a、17b 枠板 18a、18b 駆動軸 23a、23b 従動軸 30a、30b 吸水ベルト 33a、33b フレーム板 36a、36b 押圧ローラー 40a、40b テンションローラー 42a、42b 絞りローラー 70a、70b 保護カバー 91 対向体

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行する対向させた一対の吸水ベルト間で
    傘を挟持して傘を一対の吸水ベルトによって搬送しつ
    つ、傘に付着した水分を吸水ベルトで吸水する傘脱水機
    において、 対向する一対の脱水ベルトの走行の相対速度を変化させ
    るようにしたことを特徴とする傘脱水機。
  2. 【請求項2】対向する一対の前記脱水ベルトの一方の脱
    水ベルトの走行中に他方の脱水ベルトの走行を停止させ
    るようにした請求項1記載の傘脱水機。
  3. 【請求項3】対向する一対の前記脱水ベルトの一方の脱
    水ベルトの走行中に他方の脱水ベルトの走行を停止させ
    且つ一時的に逆回転させるようにした請求項1記載の傘
    脱水機。
  4. 【請求項4】走行する対向させた一対の吸水ベルト間で
    傘を挟持して傘を一対の吸水ベルトによって搬送しつ
    つ、傘に付着した水分を吸水ベルトで吸水する傘脱水機
    において、 前記吸水ベルトが走行方向に対して垂直な方向に複数段
    に分割され、各段の吸水ベルトごとに傘方向への押圧力
    を個別に設定したことを特徴とする傘脱水機。
  5. 【請求項5】走行する対向させた一対の吸水ベルト間で
    傘を挟持して傘を一対の吸水ベルトによって搬送しつ
    つ、傘に付着した水分を吸水ベルトで吸水する傘脱水機
    において、 複数段の前記吸水ベルトの内側に沿って複数の吸水ベル
    トを外側へ向かって押圧する押圧ローラーをそれぞれ設
    け、該押圧ローラーの押圧力を各段ごとに個別に設定し
    たことを特徴とする傘脱水機。
  6. 【請求項6】走行する対向させた一対の吸水ベルト間で
    傘を挟持して傘を一対の吸水ベルトによって搬送しつ
    つ、傘に付着した水分を吸水ベルトで吸水する傘脱水機
    において、 前記各段の吸水ベルトの押圧力を傘先端側に向かって次
    第に大となるようにしたことを特徴とする傘脱水機。
  7. 【請求項7】走行する対向させた一対の吸水ベルト間で
    傘を挟持して傘を一対の吸水ベルトによって搬送しつ
    つ、傘に付着した水分を吸水ベルトで吸水する傘脱水機
    において、 前記一対の吸水ベルトの上方に吸水ベルトの内側から外
    側へ向かって付勢された保護カバーによって一対の吸水
    ベルトの上方を遮蔽し、搬送される傘の把手部分によっ
    て吸水ベルトの内側方向へ該保護カバーが退くようにし
    たことを特徴とする傘脱水機。
  8. 【請求項8】走行する吸水ベルトと該吸水ベルトと対向
    する対向体との間で傘を挟持して該吸水ベルトによって
    搬送しつつ傘に付着した水分を吸水ベルトで吸水する傘
    脱水機において、 前記吸水ベルトが走行方向に対して垂直な方向に複数段
    に分割され、各段の吸水ベルトごとに傘方向への押圧力
    を個別に設定したことを特徴とする傘脱水機。
  9. 【請求項9】走行する吸水ベルトと該吸水ベルトと対向
    する対向体との間で傘を挟持して該吸水ベルトによって
    搬送しつつ傘に付着した水分を吸水ベルトで吸水する傘
    脱水機において、 複数段の前記吸水ベルトの内側に沿って複数の吸水ベル
    トを外側へ向かって押圧する押圧ローラーをそれぞれ設
    け、該押圧ローラーの押圧力を各段ごとに個別に設定し
    たことを特徴とする傘脱水機。
  10. 【請求項10】走行する吸水ベルトと該吸水ベルトと対
    向する対向体との間で傘を挟持して該吸水ベルトによっ
    て搬送しつつ傘に付着した水分を吸水ベルトで吸水する
    傘脱水機において、 前記各段の吸水ベルトの押圧力を傘先端側に向かって次
    第に大となるようにしたことを特徴とする傘脱水機。
  11. 【請求項11】走行する吸水ベルトと該吸水ベルトと対
    向する対向体との間で傘を挟持して該吸水ベルトによっ
    て搬送しつつ傘に付着した水分を吸水ベルトで吸水する
    傘脱水機において、 前記吸水ベルトの上方に吸水ベルトの内側から外側へ向
    かって付勢された保護カバーによって一対の吸水ベルト
    の上方を遮蔽し、搬送される傘の把手部分によって吸水
    ベルトの内側方向へ該保護カバーが退くようにしたこと
    を特徴とする傘脱水機。
JP15856698A 1997-07-11 1998-05-22 傘脱水機 Pending JPH1183314A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15856698A JPH1183314A (ja) 1997-07-11 1998-05-22 傘脱水機
KR1019990017633A KR19990088343A (ko) 1998-05-22 1999-05-17 우산탈수기

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-202249 1997-07-11
JP20224997 1997-07-11
JP15856698A JPH1183314A (ja) 1997-07-11 1998-05-22 傘脱水機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1183314A true JPH1183314A (ja) 1999-03-26

Family

ID=26485640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15856698A Pending JPH1183314A (ja) 1997-07-11 1998-05-22 傘脱水機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1183314A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001065191A1 (en) * 2000-02-29 2001-09-07 Retec Co., Ltd. Umbrella dewatering device
JP2002156184A (ja) * 2000-09-07 2002-05-31 Seiwa Kogyo Kk 傘の水切り方法および装置
CN103759504A (zh) * 2013-12-26 2014-04-30 长沙学院 一种自动化的干伞机
KR101645946B1 (ko) * 2015-02-11 2016-08-08 한밭대학교 산학협력단 우산 건조장치
CN108917305A (zh) * 2018-06-19 2018-11-30 项硕 一种高效率的汽车用雨伞烘干装置
KR102094616B1 (ko) * 2018-10-31 2020-03-27 김주열 우산 빗물 제거장치

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001065191A1 (en) * 2000-02-29 2001-09-07 Retec Co., Ltd. Umbrella dewatering device
JP2002156184A (ja) * 2000-09-07 2002-05-31 Seiwa Kogyo Kk 傘の水切り方法および装置
CN103759504A (zh) * 2013-12-26 2014-04-30 长沙学院 一种自动化的干伞机
KR101645946B1 (ko) * 2015-02-11 2016-08-08 한밭대학교 산학협력단 우산 건조장치
CN108917305A (zh) * 2018-06-19 2018-11-30 项硕 一种高效率的汽车用雨伞烘干装置
KR102094616B1 (ko) * 2018-10-31 2020-03-27 김주열 우산 빗물 제거장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2960143A (en) Machine for manufacturing sanitary napkins, or the like
JPH1183314A (ja) 傘脱水機
US20110258872A1 (en) Dryer
CN110730624B (zh) 清洁装置
US20140145575A1 (en) Dryer
US2987988A (en) Continuous wire conveyor and roller extractor
JPH11325723A (ja) 傘脱水機
KR19990088343A (ko) 우산탈수기
JPH06107318A (ja) 輸送コンテナの洗浄機
US3126556A (en) Process for treating and processing
CN105544172B (zh) 工衣折叠机中的卸料装置
US3498559A (en) Winding device for use with reproduction machines
CN206847292U (zh) 一种用于无纺布烘干处理的牵引装置
JP2000258058A (ja) 傘脱水機
JPH09118465A (ja) 感光材料整列装置
JP2000283647A (ja) 傘脱水機
JP2002130943A (ja) 傘脱水機
SU962371A1 (ru) Устройство дл промывки коврового полотна
CN218201238U (zh) 一种绒布收卷机构
CN217996241U (zh) 一种口罩加工无纺布料张紧设备
US4955212A (en) Apparatus for treating a textile web with a liquid
CN209988851U (zh) 一种大型刀式布料折叠装置
KR100532043B1 (ko) 굴곡형우산탈수기
US3321939A (en) Mechanical fiber flexing device
CN116268513A (zh) 一种烟草麻丝剔除设备