JP2000258058A - 傘脱水機 - Google Patents

傘脱水機

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JP2000258058A
JP2000258058A JP11062616A JP6261699A JP2000258058A JP 2000258058 A JP2000258058 A JP 2000258058A JP 11062616 A JP11062616 A JP 11062616A JP 6261699 A JP6261699 A JP 6261699A JP 2000258058 A JP2000258058 A JP 2000258058A
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JP
Japan
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umbrella
water absorbing
water
absorbing belt
dewatering machine
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JP11062616A
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English (en)
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Tsutomu Tanaka
田中  勉
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Sayama Precision Ind Co Ltd
Original Assignee
Sayama Precision Ind Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 傘脱水機の脱水性能を常に高い状態に維持す
ることができ、傘や傘脱水機の破損を防止する傘脱水機
を提供することにある。 【解決手段】 走行する対向させた一対の吸水ベルト間
で傘を挟持して搬送しつつ、傘に付着した水分を吸水ベ
ルトで吸水する傘脱水機において、脱水ローラを回転自
在に吸水ベルトの押圧位置に設け、傘を搬送したのち若
しくは任意の時間に吸水ベルトが所定時間走行するよう
にしたことを特徴とする傘脱水機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、傘を搬送させつつ
傘に付着した水分を除去する傘脱水機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】大勢の人が集まる店舗や会社などで、雨
天時に傘から垂れる雨水で床が濡れないように玄関口に
設置する傘脱水機が提案されている。
【0003】従来、この種の傘脱水機の構造は、走行す
る対向させた一対の吸水ベルト間で傘を挟持して搬送し
つつ、傘に付着した水分を吸水ベルトで吸水除去するも
のである。即ち、利用者は歩きながら濡れた傘を傘脱水
機に挿入し、傘を傘脱水機内で搬送させることにより、
傘に付着した水分が除去され、店内の床等に傘からの水
が滴り落ちることを防止するものであり、吸水ベルトに
含まれた水分は、傘が挿入されて吸水ベルトが走行して
いる間に押圧された脱水ローラにより絞り取る構造とな
っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
傘脱水機にあって、脱水ローラによる吸水ベルトの脱水
時間が十分ではなかった。即ち、濡れた傘を傘脱水機に
通す間しか脱水作用が行われず、故に順次、挿入される
傘を脱水する吸水能力がやや低下するという課題があっ
た。
【0005】また、傘を傘脱水機に挿入する際、誤って
傘を斜めに挿入すると不自然な状態で傘が搬送されるた
め、利用者は思わず傘を上方に引き抜こうとするが、従
来の傘脱水機では上方に傘を引き抜くことができない構
造であった。即ち、利用者の安全を図り、更には異物の
混入を防止するためのカバーは、水平方向には開閉する
ものの上方には開閉しないため、カバーに傘が引っ掛っ
てしまい、無理に傘を引き抜こうとすると、傘若しくは
傘脱水機のカバーが壊れてしまうという課題があった。
【0006】また、従来の傘脱水機では、傘は一対の同
一速度の吸水ベルト間で挟時された不動の状態で搬送さ
れるため、傘の布張りの奥まった部分及び重なり合った
部分には吸水ベルトが接触しないため、傘全体が脱水さ
れず、吸水ベルトが密着した二面側の表面しか脱水され
ないという課題があった。
【0007】本発明は、傘脱水機の脱水性能を常に高い
状態に維持し、また傘脱水機で搬送中の傘にあっても上
方への引き抜きを可能とした傘脱水機を提供することを
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の傘脱水機は、走行する対向
させた一対の吸水ベルト間で傘を挟持して搬送しつつ、
傘に付着した水分を吸水ベルトで吸水する傘脱水機にお
いて、脱水ローラを回転自在に吸水ベルトの押圧位置に
設け、傘を搬送したのち若しくは任意の時間に吸水ベル
トを所定時間走行するようにしたものである。
【0009】このようにしたため、傘の水分を含んだ吸
水ベルトは、傘が傘脱水機にて搬送されたあとも所定時
間走行し、この走行によって押圧状態にある脱水ローラ
の作用により吸水ベルトに含まれた水分が絞り出され
る。従って、吸水ベルトは再び十分吸水出来る状態に復
帰するものである。また脱水ローラにより水分が除去さ
れることにより、吸水ベルトはカビが生えにくくなり、
異臭の発生を防止することができる。
【0010】また、請求項2記載の傘脱水機は、走行す
る対向させた一対の吸水ベルト間で傘を挟持して搬送し
つつ、傘に付着した水分を吸水ベルトで吸水する傘脱水
機において、脱水ローラを回転自在に吸水ベルトの押圧
位置に設け、吸水ベルトを挟んで対向した位置に挟持ロ
ーラを回転自在に設け、傘を搬送したのち若しくは任意
の時間に前記挟持ローラを吸水ベルトに圧接せしめ、吸
水ベルトを所定時間走行するようにしたものである。
【0011】このようにしたため、傘の水分を含んだ吸
水ベルトは、傘が傘脱水機にて搬送されたのち、吸水ベ
ルトは脱水ローラと挟持ローラによって挟まれながら所
定時間走行することになり、吸水ベルトに含まれた水分
はより効果的に搾り出される。これにより吸水ベルトは
再び十分吸水できる状態に復帰するものである。また脱
水ローラ及び挟持ローラにより水分が除去されることに
より、吸水ベルトはカビが生えにくくなり、異臭の発生
を防止することが出来る。
【0012】また、請求項3記載の傘脱水機は、走行す
る対向させた一対の吸水ベルト間で傘を挟持して搬送し
つつ、傘に付着した水分を吸水ベルトで吸水する傘脱水
機において、吸水ベルトを押圧し水分を絞り出す脱水ロ
ーラと、傘の石突き部の両方または何れかの近接位置に
設けた吸引口と連通した吸引手段を備えたことを特徴と
するものである。
【0013】このようにしたため、吸水ベルトに含まれ
た水分は強制的に吸引口から吸引手段によって吸い取ら
れ、また吸引による空気の循環作用により吸水ベルトは
より乾いた状態となる効果がある。また、石突き部には
例え吸水ベルトが設けられていなくても、吸引口から石
突き部を滴れ落ちる雨水が吸い取られ、傘全体を素早く
脱水させることができる効果がある。更に吸水と同時に
傘についたゴミや髪の毛等も吸い取ることが出来る効果
もある。
【0014】また、請求項4記載の傘脱水機は、走行す
る対向させた一対の吸水ベルト間で傘を挟持して搬送し
つつ、傘に付着した水分を吸水ベルトで吸水する傘脱水
機において、ケース本体の上側部分に対向し、水平状態
で互いに逆方向に摺動することにより開閉自在となる一
対のカバーを設け、且つカバーの開口端部を上方に回動
自在に形成し、該開口端部が回動したことを検出すると
吸水ベルトの走行を停止させるようにしたものである。
【0015】このようにしたため、傘を傘脱水機に挿入
する際、誤って傘を斜めに挿入した利用者が、思わず傘
を上方に引き抜こうとした場合にあっても、対向するカ
バーの両開口端部がに上方に回動するため傘は簡単に引
き抜くことができる効果がある。故に傘及び傘脱水機の
破損が防止される効果がある。また開口端部の回動の検
出により、吸水ベルトの走行が停止するため一層の安全
が図られる。
【0016】また、請求項5記載の傘脱水機は、走行す
る対向させた一対の吸水ベルト間で傘を挟持して搬送し
つつ、傘に付着した水分を吸水ベルトで吸水し、対向す
る一対の吸水ベルトを走行方向に対して垂直方向に複数
対並設した傘脱水機において、上方の吸水ベルトを下方
の吸水ベルトより高速で走行させるようにしたものであ
る。
【0017】このようにしたため、傘の布張りはその搬
送中、大きくめくられて十分に脱水される効果がある。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例の形態を図
面に基づいて詳述する。先ず、図1乃至図5に示した実
施例について説明する。傘脱水機10の基台11上に
は、上下方向にした傘Aが水平方向に通過できる通路1
2を構成するように、所定の間隔を隔ててケース本体1
3a、13bが平行に立設されている。
【0019】ケース本体13a、13bには、この通路
12の入口12aにおいて傘Aが通路12に入れやすい
ように傾斜湾曲部14a、14bが設けられ、この傾斜
湾曲部14a、14bの中間部から出口12b近傍にか
けて、上下方向の全長にわたって、吸水ベルト33a、
33bが通路12へ突出するための開口15a、15b
が設けられている。
【0020】入口12a側の端部において、ケース本体
13a、13b内の底部において減速装置を備えた駆動
モータ16a、16bが基台11の上板11aに固定さ
れている。
【0021】駆動モータ16a、16bの近傍におい
て、ケース本体13a、13b内には、基台11の上板
11aとケース本体13a、13bの上部に固定された
枠板17a、17bとの間に垂直に駆動軸18a、18
bが回動自在に取り付けられている。この駆動軸18
a、18bに駆動モータ16a、16bの回転が歯車2
0a、20b、21a、21bを介して伝達される。
【0022】ケース本体13a側の駆動軸18aには複
数固(例えば5個)のプーリ22aが固定されていて、
駆動軸18aと一体的に回転する。他方のケース本体1
3b側の駆動軸18bの場合も全く同一の構成で、駆動
軸18bには5個のプーリ22bが固定されていて、駆
動軸18bと一体的に回転するように成っている。
【0023】ケース本体13a、13bの出口12b側
において、基台11の上板11aと枠板17a、17b
との間に垂直に従動軸30a、30bが回動自在に取り
付けられ、該従動軸30a、30bには5個のプーリ3
1a、31bが固定されている。
【0024】前記駆動軸18a、18bの5個のプーリ
22a、22bと従動軸30a、30bの5個のプーリ
31a、31bには、それぞれ上下方向に5段に吸水ベ
ルト33a、33bが架け渡されている。
【0025】ケース本体13a、13b内には、図1に
示すように5段の各吸水ベルト33a、33b内におい
て、垂直方向にフレーム板35a、35bが基台11の
上板11aと枠板17a、17b間に固定されている。
【0026】フレーム板35a、35bの通路12側の
面には、5段の各吸水ベルト33a、33bに対応して
5段に棚36a、36bが水平方向に固定され、この各
段の棚36a、36bにそれぞれ7個のローラ支持体3
7a、37bが回動自在に取り付けられている。ローラ
支持体37a、37bの先端には押圧ローラ40a、4
0bが回動自在に取り付けられている。
【0027】ローラ支持体37a、37bはスプリング
(図示せず)によって通路12側に突出する方向に押圧
付勢されていて、このため、押圧ローラ40a、40b
は各段の一対の吸水ベルト33a、33bの対向した平
行部分を通路12において互いに接近する方向に押圧し
ている。
【0028】吸水ベルト33a側のベルト走行方向の中
間の5個の押圧ローラ40aと、吸水ベルト33b側の
ベルト走行方向の中間の5個の押圧ローラ40bは、図
1に示すようにベルト走行方向において互い違いにずれ
た位置に設けられている。
【0029】フレーム板35a、35bの通路12とは
反対面には、各吸水ベルト33a、33bに対応して上
下方向の各5段において、従動軸30a、30bの近傍
にそれぞれ1個の支持枠41a、41bが固定され、こ
の支持枠41a、41bにローラ支持体42a、42b
が回動自在に取り付けられている。ローラ支持体42
a、42bにはテンションローラ43a、43bが回動
自在に取り付けられている。ローラ支持体42a、42
bはスプリング(図示せず)によって押圧付勢され、こ
のためテンションローラ43a、43bは吸水ベルト3
3a、33bの通路12から反対側の部分を互いに離れ
る方向に押圧している。
【0030】また、フレーム板35a、35bの通路1
2とは反対面には、駆動軸18a、18bの近傍におい
て支持板45a、45bが固定され、この支持板45
a、45bに固定ローラ46a、46bが回動自在に取
り付けられている。
【0031】各段ごとのテンションローラ43a、43
bは、一対の吸水ベルト33a、33b間に傘Aが挟持
されて押圧ローラ40a、40bが押し戻されて吸水ベ
ルト33a、33bが弛もうとした分だけ外方へ押し出
して、吸水ベルト33a、33bにテンションローラを
保たせる役割を担っている。
【0032】そして、各段ごとに、駆動軸18a、18
bと固定ローラ46a、46bとの中間部において、各
段ごとに各吸水ベルト33a、33bをスプリング力
(図示せず)によって外方から強く内側に押圧して吸水
ベルト33a、33bを圧縮して水分を排出させる脱水
ローラ47a、47bが支持台48a、48bに回動自
在に取り付けられ、支持台48a、48bはケース本体
13a、13bに固定されている。
【0033】吸水ベルト33a、33bを挟んで、前記
脱水ローラ47a、47bと対向する位置には、挟持ロ
ーラ50a、50bが設けられていて、該挟持ローラ5
0a、50bはフレーム35a、35bに取り付けられ
ている。
【0034】挟持ローラ50a、50bは、傘Aが搬送
中にあっては図2のように吸水ベルト35a、35bか
ら離れた位置に待機していて、傘Aが搬送されたのちは
図3に示すように脱水ローラ47a、47bとで吸水ベ
ルト33a、33bを挟むような位置に、例えば、ソレ
ノイド等により回動する。
【0035】吸水ベルト33a、33bは、傘Aの搬送
後も後述するタイマー51で設定された所定時間走行し
続けるように形成されていて、この間、吸水ベルト33
a、33bは空回りをし続け、脱水ローラ47a、47
bと挟持ローラ50a、50bに挟まれることにより含
まれた水分は強く絞られることに成る。
【0036】本実施例では、挟持ローラ50a、50b
を設けたが該対向ローラ50a、50bを設けなくて
も、所定時間吸水ベルト33a、33bを空回りさせる
ことにより、脱水ローラ47a、47bにて吸水ベルト
33a、33bの脱水を行わせるように形成しても良
い。
【0037】また、脱水ローラ47a、47b及び挟持
ローラ50a、50bに図6のように螺旋状の溝47c
及び溝50cを設け、これにより脱水ローラ47a、4
7b及び挟持ローラ50a、50bで絞られた吸水ベル
ト33a、33bの水分は溝47c及び溝50cに沿っ
て流下し、スムーズに脱水され且つ排水される効果があ
る。
【0038】基台11内には、脱水ローラ47a、47
bによって排水落下した水分を貯留するためのタンク5
2が出し入れ可能に収納されている。このタンク52は
基台11の側方に引き出して外部へタンク52内の水分
を排出できる。また上方から滴下してくる水分を集め
て、タンク52の穴52aへ排出するために、樋53が
上板11aの下面に固定されている。
【0039】ケース本体13a、13bの入口12a側
には、通過物検出手段、例えば一対の投光器55a、受
光器55bが上下方向に複数段に設けられ、傘Aが該投
光器55aと受光器55bとの間に受け渡されている光
を遮断すると、駆動モータ16a、16bが回転して、
吸水ベルト33a、33bが予め決められた時間走行す
るように成っている。
【0040】尚、51は本体側面に取り付けられたタイ
マーであり、該タイマー51のダイヤル設定により上述
の吸水ベルト35a、35bの空回り走行時間を設定す
ることが出来るように成っている。
【0041】また、他の使い方として傘脱水機10を設
置している店舗等が閉店したのち、所定時間吸水ベルト
33a、33bを空回り運転させるものである。即ち、
タイマー51を操作することにより吸水ベルト33a、
33bが空回り運転を行い、設定時間後に空回り運転が
停止し、その間、吸水ベルト33a、33bに含まれた
水分が十分に除去されることとなる。
【0042】54は利用者の操作により吸水ベルト33
a、33bを停止し、さらに再度、押されると逆転し、
傘Aを入口12aに戻す停止ボタンである。
【0043】尚、吸水ベルト33a、33bはその相対
速度が異なり、一方の吸水ベルト33aの速度が他方の
吸水ベルト33bの速度より速くまたは遅く走行し、更
に正転・逆転を繰り返して走行するため、傘Aはキリモ
ミ状に正逆回転しつっ搬送される。従って、傘Aは全周
にわたって吸水ベルト33a、33bに圧接して吸水さ
れ、この正逆回転によって傘Aの布の重なり部分及び奥
まった部分も吸水ベルト33a、33bに圧接されて十
分に吸水される。
【0044】次に、請求項3の実施例である図7に示し
た傘脱水機60について説明する。基本的な構成は前述
の傘脱水機10と同様であるが、傘脱水機60には前述
の傘脱水機10に水を強制的に吸い取る吸引手段61が
設けられている。
【0045】吸引手段61は吸引口62及び吸引モータ
63から成り、吸引口62は各段の吸水ベルト33a、
33b毎及び傘の石突き部分が通過する最下段の位置
に、吸水ベルト33a、33bの走行方向に対して、脱
水ローラ47a、47bの手前側に隣接して設けられて
いる。
【0046】また、吸引口62には吸引パイプ64が連
接され、該吸引パイプ64は前述のタンク52にさらに
連接されている。吸引モータ63はタンク52に連接さ
れていて、吸引モータ63の回転によりタンク52内の
圧力が減圧され、吸引パイプ64を介して吸引口62か
ら脱水ローラ47a、47bによって絞り出された水分
が吸い取られるように形成されている。
【0047】吸引モータ63は吸水ベルト33a、33
bが走行中常に駆動させても良いが、傘Aが通過後タイ
マー51で設定した所定時間のみ駆動させてもよい。
【0048】次に、請求項4の実施例である図8乃至図
14に示した傘脱水機70について説明する。基本的な
構成は前述の傘脱水機10と同様であるが、傘脱水機7
0には、利用者の指・手等が誤って吸水ベルト33a、
33bに触れ、万が一、怪我への安全対策及び通路12
内への異物の混入を防止する長方形板状のカバー体71
a、71bが、枠板17a、17bの上部に対向し、水
平状態で互いに逆方向に摺動することにより開閉自在と
なるように設けられている。
【0049】つまり、枠板17a、17bの中央部及び
両端部には蝶番72が固着され、該蝶番72の内側部7
2aには長穴72bが穿設されている。長穴72bには
ネジ72cが遊嵌状態で挿入され、カバー71a、71
bと固着されている。カバー71a、71bは長穴72
bに沿って互いに逆方向に摺動し開閉するが、開口端部
71cに下から上方向に力が加わった際には蝶番72に
て上方に回動するように成っている。
【0050】また、蝶番72間には一端が枠板17a、
17bに、他端がカバー71a、71bに係合されたバ
ネ73が設けられて、一対のカバー17a、17bは互
いに接近する方向に押接され、通路12の上方を遮蔽し
ている。
【0051】カバー17a、17bの入口側にはテーパ
ー部74a、74bがあり、このため、吸水ベルト33
a、33bの走行によって傘Aの握柄A1がこのテーパ
ー部74a、74bに接触すると、バネ73の押圧力に
抗してカバー71a、71bは入口側から互いに離れる
方向に長穴72bによって後退し、握柄A1がカバー7
1a、71bの出口側から出ると、カバー17a、17
bは再び互いに接触した状態に戻る。
【0052】そして、開口端部71cが上方に回動する
と、その突出片75が検出手段である光センサーSの光
を遮断し、吸水ベルト33a、33bの走行をが停止す
るように成している。
【0053】尚、検出手段は、図11に図示するように
マイクロスイッチ76a、76bであっても良く、該マ
イクロスイッチ67a、76bは枠板17a、17bの
端部に設けられ、カバー71a、71bの開口端部71
cの回動により、スイッチが入るように成している。
【0054】カバー71a、71bの上方への回動作用
は、上記蝶番72による他、図12に示すように可撓性
プラスチックによるヒンジ77でも良い。また、図13
及び図14に示すような固定板78の側面に突設した突
起78aに、可動板79の穴79aを嵌合させる構造で
も良い。
【0055】次に、請求項5の実施例である図15に示
す傘脱水機80について説明する。基本的な構成は前述
の傘脱水機10と同様であるが、傘脱水機80の駆動軸
81は最下段の吸水ベルト82を直接駆動させる。その
上の吸水ベルト83は駆動軸81の先端に歯合された減
速機90の出力軸90aによって駆動され、出力軸90
aの回転は減速機90内の歯車の組み合わせにより駆動
軸81より高速に回転する。
【0056】即ち、減速機90は遊星歯車式伝導装置で
あって、駆動軸81の先端には歯車が圧入固着または歯
車が形成されている。また、出力軸90aの駆動軸81
側の先端には等間隔に例えば3個の同一歯車の遊星歯車
が設けられている円板状の太陽板が嵌合されている。そ
して遊星歯車は、前記駆動軸81の歯車に噛合され、該
歯車の周りを公転運動し、減速機90を構成している。
【0057】同様に、吸水ベルト84は出力軸90aの
先端に歯合された減速機91の出力軸91aによって駆
動され、出力軸91aの回転は減速機91内の歯車の組
み合わせにより駆動軸90aより高速に回転する。
【0058】吸水ベルト85は、出力軸91aの先端に
歯合された減速機92の出力軸92aによって駆動さ
れ、出力軸92aの回転は減速機92内の歯車の組み合
わせにより駆動軸91aより高速に回転する。
【0059】吸水ベルト86は、出力軸92aの先端に
歯合された減速機93の出力軸93aによって駆動さ
れ、出力軸93aの回転は減速機93内の歯車の組み合
わせにより駆動軸92aより高速に回転する。以上によ
うに上段の吸水ベルトは下段の吸水ベルトより高速に走
行するように形成されている。
【0060】上記の構造の他、吸水ベルト83、84、
85、86を個々のモータによって駆動させる構造と
し、該モータの回転数を下方の吸水ベルトより順次、上
方の吸水ベルトを高くするようにしても良いことは勿論
である。
【0061】尚、駆動軸81にはプーリ81aが固着さ
れ、該プーリ81aに吸水ベルト82が巻回され、出力
軸90a、91a、92a、93aにはそれぞれプーリ
90b、91b、92b、93bが固着され、該プーリ
90b、91b、92b、93bには吸水ベルト83、
84、85、86がそれぞれ巻回されている。
【0062】また、吸水ベルト82、83、84、8
5、86の他端は、従動プーリ81b、90c、91
c、92c、93cに巻回されていて、該従動プーリ8
1b、90c、91c、92c、93cは従動軸94の
所定位置に回転自在に嵌合している。
【0063】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1記載の傘
脱水機では、傘の水分を含んだ吸水ベルトは傘が傘脱水
機より離脱したあとも所定時間走行し、この走行によっ
て押圧状態にある脱水ローラの作用により吸水ベルトに
含まれた水分が絞り出される。従って、吸水ベルトは再
び十分吸水できる状態に復帰する効果がある。また、脱
水ローラにより水分が除去されることにより、吸水ベル
トはカビが生えにくくなり、異臭の発生を防止すること
ができる効果もある。
【0064】また、本発明の請求項2記載の傘脱水機で
は、傘が搬送されたのち吸水ベルトは、脱水ローラと挟
持ローラによって挟まれながら所定時間走行することに
なり、吸水ベルトに含まれた水分はより効果的に搾り出
される。従って、吸水ベルトは再び十分吸水できる状態
に復帰する効果がある。また、脱水ローラにより水分が
除去されることにより、吸水ベルトはカビが生えにくく
なり、異臭の発生を防止することができる効果もある。
【0065】また、本発明の請求項3記載の傘脱水機で
は、吸水ベルトに含まれた水分は強制的に吸引口から吸
引手段によって吸い取られ、また、吸引による空気の循
環作用により吸水ベルトはより乾いた状態となる効果が
ある。更には、石突き部に例え吸水ベルトが設けられて
いなくても、吸引口から石突き部を滴り落ちようとする
水分が吸い取られ、傘全体を素早く脱水させることがで
きる効果がある。更に、吸水と同時に傘についたゴミや
髪の毛等も吸い取ることができる。
【0066】また、本発明の請求項4記載の傘脱水機で
は、傘を誤って斜めに挿入した利用者が思わず傘を上方
に引き抜こうとした際に、対向するカバーの両開口端部
が上方に回動する故に、傘及び傘脱水機の破損がない。
また、開口端部の回動が検出手段により検出され、吸水
ベルトの走行が停止するため、一層の安全対策が得られ
る。
【0067】また、本発明の請求項5記載の傘脱水機で
は、上部の吸水ベルトは石突き部の下部の吸水ベルトよ
りも高速で走行するために傘の布張りはその搬送中、大
きくめくられ、襞の重なり部分及び奥まった部分の多く
の水分は効率よく吸水ベルトにより吸水除去される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1及び2に係る傘脱水機の平面
状態図
【図2】同実施形態における脱水ローラ付近の平面拡大
状態図
【図3】同実施形態における脱水ローラ付近の平面拡大
状態図
【図4】同実施形態における正面図
【図5】同実施形態における全体斜視図
【図6】脱水ローラと挟持ローラ付近の状態図
【図7】本発明の請求項3に係る傘脱水機の状態斜視図
【図8】本発明の請求項4に係る傘脱水機の状態斜視図
【図9】同実施形態におけるカバーの状態斜視図
【図10】同実施形態におけるカバーの回動状態を示す
状態図
【図11】他の実施形態における検出手段を設けたカバ
ーの回動状態を示す状態図
【図12】他の実施形態におけるカバーの状態斜視図
【図13】他の実施形態におけるカバーの状態斜視図
【図14】同実施形態におけるカバーの状態斜視図
【図15】本発明の請求項5に係る傘脱水機の正面図
【符号の説明】
10 傘脱水機 33a、33b 吸水ベルト 47a、47b 脱水ローラ 50a、50b 挟持ローラ 51 タイマー 60 傘脱水機 61 吸引手段 62 吸引口 70 傘脱水機 71a、71b カバー 80 傘脱水機 82、83、84、85、86 吸水ベルト 90、91、92、93 減速機 A 傘

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行する対向させた一対の吸水ベルト間
    で傘を挟持して搬送しつつ、傘に付着した水分を吸水ベ
    ルトで吸水する傘脱水機において、 脱水ローラを回転自在に吸水ベルトの押圧位置に設け、
    傘を搬送したのち若しくは任意の時間に吸水ベルトを所
    定時間走行するようにしたことを特徴とする傘脱水機。
  2. 【請求項2】 走行する対向させた一対の吸水ベルト間
    で傘を挟持して搬送しつつ、傘に付着した水分を吸水ベ
    ルトで吸水する傘脱水機において、 脱水ローラを回転自在に吸水ベルトの押圧位置に設け、
    吸水ベルトを挟んで対向した位置に挟持ローラを回転自
    在に設け、傘を搬送したのち若しくは任意の時間に前記
    挟持ローラを吸水ベルトに圧接せしめ、吸水ベルトを所
    定時間走行するようにしたことを特徴とする傘脱水機。
  3. 【請求項3】 走行する対向させた一対の吸水ベルト間
    で傘を挟持して搬送しつつ、傘に付着した水分を吸水ベ
    ルトで吸水する傘脱水機において、 吸水ベルトを押圧し水分を絞り出す脱水ローラと、傘の
    石突き部の両方または何れかの近接位置に設けた吸引口
    と連通した吸引手段を備えたことを特徴とする傘脱水
    機。
  4. 【請求項4】 走行する対向させた一対の吸水ベルト間
    で傘を挟持して搬送しつつ、傘に付着した水分を吸水ベ
    ルトで吸水する傘脱水機において、 ケース本体の上側部分に対向し、水平状態で互いに逆方
    向に摺動することにより開閉自在となる一対のカバーを
    設け、且つカバーの開口端部を上方に回動自在に形成
    し、該開口端部が回動したことを検出すると吸水ベルト
    の走行を停止させるようにしたことを特徴とする傘脱水
    機。
  5. 【請求項5】 走行する対向させた一対の吸水ベルト間
    で傘を挟持して搬送しつつ、傘に付着した水分を吸水ベ
    ルトで吸水し、対向する一対の吸水ベルトを走行方向に
    対して垂直方向に複数対並設した傘脱水機において、 上方の吸水ベルトを下方の吸水ベルトより高速で走行さ
    せるようにしたことを特徴とする傘脱水機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114592295A (zh) * 2022-03-29 2022-06-07 南通多盈时装有限公司 一种涤纶家纺面料单面亲水整理装置

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