JPH1183116A - 空気調和機の保護装置 - Google Patents

空気調和機の保護装置

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Publication number
JPH1183116A
JPH1183116A JP9239468A JP23946897A JPH1183116A JP H1183116 A JPH1183116 A JP H1183116A JP 9239468 A JP9239468 A JP 9239468A JP 23946897 A JP23946897 A JP 23946897A JP H1183116 A JPH1183116 A JP H1183116A
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JP
Japan
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power
supplied
voltage
outdoor unit
air conditioner
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Application number
JP9239468A
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English (en)
Inventor
Takumasa Satou
拓正 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定格より高い電圧が供給されたときに内部の
部品を確実に保護する。 【解決手段】 作動回路148は、供給される交流電力
の電圧に応じて整流回路136から出力される入力電圧
INによってトランジスタ146をオン/オフする。入
力電圧VINが所定値より低いとトランジスタ144がオ
フ状態となり、トランジスタ146がオンする。これに
よって、パワーリレー150のリレーコイル150Aが
励磁されて常開接点が閉じられ、この接点を介して室外
ユニットへ電力が供給される。また、入力電圧VINが所
定値より高いと、トランジスタ146がオフされるの
で、リレーコイルが励磁されず、室外ユニットへの電力
が遮断された状態が保たれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍サイクルで冷
媒を循環させて、室内の冷房ないし冷暖房を行う空気調
和機に係り、詳細には、定格電圧より高い電圧が供給さ
れたときに内部が保護される空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】室内の空気調和を図る空気調和機(以下
「エアコン」という)は、冷凍サイクル中に設けている
コンプレッサの能力を制御することにより、効率的に室
内の冷房ないし暖房を行うと共に、省エネを図ることが
できるようになっている。
【0003】近年のエアコンは、省電力と共に効率的な
空調運転を行うためにコンプレッサの運転周波数を制御
する所謂インバータエアコンが一般的となっている。ま
た、このようなエアコンでは、省電力化が図られている
ため、室内ユニットに単相100vの電力を供給するこ
とにより運転が可能となっている。すなわち、単相10
0vの電力は、室内ユニットに供給し、室内ユニットか
ら分岐させて室外ユニットにも単相100vの電力を供
給する方法が一般的となっている。
【0004】一方、現在設置されて使用されているエア
コンには、コンプレッサを一定の回転数で運転するもの
が多い。このような定速エアコンでは、コンプレッサの
オン/オフによって冷房能力(空調能力)を制御するよ
うになっている。このために、定速エアコンでは、室内
ユニットで使用する電力は単相の100vで済むが、室
外ユニットを運転するためには、単相ないし三相200
vの電力を用いているものが多い。
【0005】ところで、省電力及びランニングコストを
考慮して、現在使用されている定速エアコンがインバー
タエアコンに交換されることが多い。このとき、室内ユ
ニットの電源は、コンセント等から取られるので、10
0vと200vが間違われることが少ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、室外ユ
ニットへの電力の供給は、コンセント等を用いずに電気
配線を直接室外ユニットに設けている端子台に接続され
ていることが多い。エアコン取り替えを行うときには、
既存の設備を有効に使用することが好ましく、室外ユニ
ットへの電力の供給を既存の電気配線が用いられる。
【0007】新たに設置されるインバータエアコンで
は、室内ユニットは勿論、室外ユニットで使用する電力
も単相の100vとなっているのに対して、交換前のエ
アコンでは、室外ユニットが単相100vで運転されて
いるのもあれば、単相または三相の200vで運転され
ているものもある。このため、誤って室外ユニットに通
常より高い電圧が供給されてしまうことがある。
【0008】エアコンには、異常電圧(例えば通常より
高い電圧)の電力が供給されたときに、内部の部品を保
護するためにバリスタ等が設けられており、このバリス
タ等によって定格より高い電圧が印加されたときに、大
きな電流が流れるようにし、この電流によってヒューズ
を溶断させるなどして、電力が遮断されるようにしてい
る。
【0009】しかしながら、バリスタ等の保護手段で
は、高い電圧を印加してしまった後に、ヒューズやバリ
スタを交換する必要があると共に、ヒューズが溶断する
までの間に少なからず内部の部品に高い電圧が印加され
てしまうので、整流用の電解コンデンサ等の寿命を短く
してしまい、電解コンデンサ等の内部の部品も交換する
必要が生じることがある。
【0010】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、高電圧に対して内部の部品を保護すると共に、保
護のための部品は勿論、整流用の電解コンデンサ等の保
護されるべき部品の交換も必要がない空気調和機用の保
護装置を提案することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
室内ユニット及び室外ユニットのそれぞれに供給される
電力によって運転されて、室内ユニットと室外ユニット
との間で形成された冷凍サイクルを循環される冷媒によ
って室内の空調を行う空気調和機の室内ユニットないし
室外ユニットに所定以上の電圧の電力が印加されたとき
に、前記室内ユニットないし前記室外ユニットを保護す
る空気調和機の保護装置であって、前記室内ユニットな
いし前記室外ユニットへ供給される電力を遮断可能に配
置された保護リレーと、所定以内の電圧の電力が供給さ
れているときに前記保護リレーを非遮断状態に作動させ
る作動手段と、を含むことを特徴とする。
【0012】この発明によれば、保護リレーを介して室
内ユニットないし室外ユニット(以下「負荷」と言う)
へ電力を供給する。作動手段は、供給される電力が所定
電圧(例えば100v)であれば、保護リレーが通電状
態となるように作動させて保持するが、この電圧が高い
(例えば200v)と、負荷への電力の供給を遮断す
る。
【0013】これによって、負荷に定格より高い電圧が
印加されてしまうのを防止でき、定格より高い電圧が印
加されてしまうことにより、負荷に設けられた整流回路
の平滑コンデンサ等を損傷(焼損)させたり、寿命を低
下させてしまうのを防止することができる。
【0014】請求項2に係る発明は、前記作動手段が、
前記供給される電力の電圧に応じた直流電圧を出力する
整流手段と、前記整流手段から出力された電圧が所定値
を越えたときに前記保護リレーによる遮断状態を保持す
ると共に所定値以内の該電圧によって保護リレーが非遮
断状態となるように作動させる作動回路と、を含むこと
を特徴とする。
【0015】この発明によれば、整流手段が供給される
電力の電圧(交流電圧)に応じた直流電圧を出力する。
作動回路は、この直流電圧が所定値であれば保護リレー
を作動させて負荷へ電力を供給し、この直流電圧が、所
定値を越えているときには、負荷への電力の供給を遮断
した状態とする。
【0016】このような作動回路は、供給される可能性
のある高い電圧(例えば200v)を検出するように設
計されるので、この電圧が印加されても、回路や回路を
構成する部品に焼損等が生じることがなく、定格よりも
高い電圧が供給されても、部品の交換等が不要である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施の形態を説
明する。
【0018】図2には本実施の形態に適用した空気調和
機(以下「エアコン10」という)の冷凍サイクルを示
している。このエアコン10は、被空気調和室に設置さ
れる室内ユニット12と室外に設置される室外ユニット
14によって構成されており、リモコンスイッチ120
(図1参照)から室内ユニット12へ操作信号を送出す
ることにより、エアコン10の運転モード、運転条件等
の設定が行われると共に、運転/停止操作が可能となっ
ている。
【0019】図1及び図2に示されるように、室内ユニ
ット12と室外ユニット14とは、冷媒を循環させる太
管の冷媒配管16Aと、細管の冷媒配管16Bとで接続
されている。図2に示されるように、室内ユニット12
には、熱交換器18が設けられており、冷媒配管16
A、16Bのそれぞれの一端がこの熱交換器18に接続
されている。
【0020】冷媒配管16Aの他端は、室外ユニット1
4のバルブ20Aに接続されている。このバルブ20A
は、マフラー22Aを介して四方弁24に接続されてい
る。この四方弁24は、アキュムレータ28を介してコ
ンプレッサ26に接続されると共に、マフラー22Bを
介してコンプレッサ26に接続されている。
【0021】さらに、室外ユニット14には、熱交換器
30が設けられている。この熱交換器30は、一方が四
方弁24に接続され、他方がキャピラリチューブ32、
ストレーナ34、モジュレータ38を介してバルブ20
Bに接続されている。また、ストレーナ34とモジュレ
ータ38の間には、電動膨張弁36が設けられている。
【0022】バルブ20Bには、冷媒配管16Bの他端
が接続され、室内ユニット12と室外ユニット14の間
に冷凍サイクルを形成する冷媒の密閉された循環路が構
成されている。エアコン10は、コンプレッサ26の運
転によって冷凍サイクル中を循環される冷媒によって、
冷房及び暖房運転が可能となっている。なお、図2では
矢印によって暖房運転時(暖房モード)と冷房運転時
(冷房モードまたはドライモード)の冷媒の流れを示し
ている。
【0023】すなわち、冷房モードでは、コンプレッサ
26によって圧縮された冷媒が熱交換器30へ供給され
ることにより液化され、この液化された冷媒が室内ユニ
ット12の熱交換器18で気化することにより、熱交換
器18を通過する空気を冷却する。また、暖房モードで
は、逆に、コンプレッサ26によって圧縮された冷媒
が、室内ユニット12の熱交換器18で凝縮されること
により放熱し、この冷媒が放熱した熱で熱交換器18を
通過する空気が加熱される。
【0024】エアコン10では、四方弁24の切り換え
によって、運転モードが冷房モード(含むドライモー
ド)と暖房モードが切り換えられる。また、電動膨張弁
36の弁開度を制御することにより、冷媒の蒸発温度が
調整される。
【0025】図1に示されるように、室内ユニット12
は、ケーシング42内に設けられたクロスフローファン
が作動することにより、吸込み口48から室内の空気が
吸引されて熱交換器18を通過する。この空気は熱交換
器18を通過するときに冷却、加熱等の温調が行われ
る。また、熱交換器18を通過した空気は、吹出し口5
0から室内へ向けて吹出される。
【0026】吹出し口50には、上下フラップ54と共
に左右フラップ(図示省略)が設けられており、左右フ
ラップ及び上下フラップ54によって、吹き出される空
調風(温調された空気)の向きが変えられるようになっ
ている。
【0027】図3に示されるように、室内ユニット12
には、電源基板56、コントロール基板58及びパワー
リレー基板60が設けられている。エアコン10を運転
するための電力が供給される電源基板56には、モータ
電源62、制御回路電源64、シリアル電源66及び駆
動回路68が設けられている。また、コントロール基板
58には、シリアル回路70、駆動回路72及びマイコ
ン74が設けられている。
【0028】電源基板56の駆動回路68には、クロス
フローファンを駆動するファンモータ76(例えばDC
ブラシレスモータ)が接続されており、コントロール基
板58に設けられているマイコン74からの制御信号に
応じてモータ電源62から駆動電力を供給する。このと
き、マイコン74は、駆動回路68からの出力電圧を1
2V〜36Vの範囲で256ステップで変化させるよう
に制御する。これによって、室内ユニット12の吹出し
口50から吹き出される空調風の風量が調整される。
【0029】コントロール基板58の駆動回路72に
は、パワーリレー基板60及び上下フラップ54を操作
する上下フラップモータ78が接続されている。パワー
リレー基板60には、パワーリレー80と温度ヒューズ
等が設けられており、マイコン74からの信号によっ
て、パワーリレー80を操作し、室外ユニット14へ電
力を供給するための接点80Aを開閉する。エアコン1
0は、接点80Aが閉じられることにより、室外ユニッ
ト14へ電力が供給されて運転される。
【0030】また、上下フラップモータ78は、マイコ
ン74の制御信号に応じて制御されて、上下フラップ5
4を操作する。上下フラップ54が、上下方向へスイン
グされることにより、室内ユニット12の吹出し口50
から吹き出される空気(空調風)の吹出し方向が上下方
向へ変えられる。この上下フラップ54の操作は、吹出
し風が任意の方向へ向けられるように固定でき、また、
風向がランダムに変化するようにも設定できる。
【0031】エアコン10の室内ユニット12では、ク
ロスフローファンの回転と上下フラップ54の操作が制
御されることにより、所望の風量及び風向または室内を
快適にするために制御された風量及び風向で空調された
空気を室内へ吹出す。
【0032】マイコン74及び電源回路56のシリアル
電源66に接続されているシリアル回路70は、室外ユ
ニット14へ接続されており、マイコン74は、このシ
リアル回路70を介して室外ユニット14との間でシリ
アル通信を行い、室外ユニット14の作動を制御するよ
うになっている。
【0033】また、室内ユニット12には、リモコンス
イッチ120(図1参照)からの操作信号を受信する受
信回路及び運転表示用の表示LED等を備えた表示基板
82が設けられており、この表示基板82がマイコン7
4に接続されている。表示基板82の表示部82Aは、
ケーシング42の前面に設けられており、この表示部8
2Aにリモコンスイッチ120から送出される操作信号
を受信する受信部が設けられている。これにより、リモ
コンスイッチ120を表示部82Aへ向けて操作するこ
とにより、リモコンスイッチ120からの操作信号がマ
イコン74に入力される。
【0034】図3に示されるように、マイコン74に
は、室内温度を検出する室温センサ84及び熱交換器1
8のコイル温度を検出する熱交温度センサ86が接続さ
れ、さらに、コントロール基板58に設けられているサ
ービスLED及び運転切換スイッチ88が接続されてい
る。運転切換スイッチ88は、「通常運転」とメンテナ
ンス時等に行う「試験運転」との切換及び、電源スイッ
チ88Aの接点を開放してエアコン10への運転電力の
供給を遮断する「停止」に切換えられる。通常、この運
転切換スイッチ88は、「通常運転」に設定されてい
る。なお、サービスLEDは、メンテナンス時に点灯操
作することにより、サービスマンに自己診断結果を知ら
せるようになっている。
【0035】図1に示されるように、室内ユニット12
には、例えばコンセントを介して単相100vの交流電
力が供給されるようになっている。また、図3に示され
るように、室内ユニット12には、端子板90が設けら
れている。端子板90のターミナル90Aは電力供給用
であり、ターミナル90Cはシリアル信号用、ターミナ
ル90Bはコモン端子となっている。すなわち、ターミ
ナル90A、90Bによって室外ユニット14へ交流電
力を供給することができ、ターミナル90C、90Bに
よって、室内ユニット12と室外ユニット14との間で
シリアル通信を行うようになっている。
【0036】室外ユニット14は、少なくともターミナ
ル90B、90Cを用いて2本の配線122A、122
Bによって接続され、室内ユニット12から電力の供給
を受けるときには、ターミナル90A〜90Cを用いて
接続される。
【0037】図1に示されるように、本実施の形態で
は、室外ユニット14へは、配線124によって分電盤
126から室内ユニット12と別に交流電力が供給され
るものとして説明する。
【0038】図4に示されるように、室外ユニット14
には、端子板92が設けられ、この端子板92のターミ
ナル92A、92B、92Cがそれぞれ、室内ユニット
12の端子板90のターミナル90A、90B、90C
と接続されることにより、室外ユニット14は、室内ユ
ニット12から電力が供給されると共に、室内ユニット
12との間でシリアル通信が可能となる。
【0039】ここで、本実施の形態では、例えば既存の
配線を用いて室外ユニット14が室内ユニット12とは
別に分電盤126から電力が供給されるので、このとき
には、ターミナル92A、92Bに分電盤126からの
配線124(既存の配線)が接続され、また、ターミナ
ル92Bとは別に設けているターミナル92Dと、ター
ミナル92Cにシリアル通信用の配線122A、122
Bが接続されるようになっている。
【0040】この室外ユニット14には、整流基板9
4、コントロール基板96が設けられている。コントロ
ール基板96には、マイコン98、ノイズフィルタ10
0A、100B、100C、シリアル回路102及びス
イッチング電源104等が設けられている。
【0041】整流基板94には、ノイズフィルタ100
Aを介して供給される電力を倍電圧整流し、ノイズフィ
ルタ100B、100Cを介して平滑化した直流電力を
スイッチング電源104へ出力する。スイッチング電源
104は、マイコン98と共にインバータ回路106に
接続されており、このインバータ回路106がコンプレ
ッサモータ108に接続している。インバータ回路10
6は、マイコン98から出力される制御信号に応じた周
波数の電力をコンプレッサモータ108へ出力し、コン
プレッサ26を回転駆動する。
【0042】なお、マイコン98は、インバータ回路1
06から出力される電力の周波数が、オフまたは14Hz
以上(上限は運転電流の上限による)の範囲となるよう
に制御しており、これによって、コンプレッサモータ1
08、すなわちコンプレッサ26の回転数が変えられ、
コンプレッサ26の運転能力(エアコン10の冷暖房能
力)が制御される。
【0043】このコントロール基板96には、四方弁2
4及び熱交換器30を冷却するための送風ファン(図示
省略)を駆動するファンモータ110、ファンモータコ
ンデンサ110Aが接続されている。また、室外ユニッ
ト14には、外気温度を検出する外気温度センサ11
2、熱交換器30の冷媒コイルの温度を検出するコイル
温度センサ114及びコンプレッサ26の温度を検出す
るコンプレッサ温度センサ116が設けられており、こ
れらがマイコン98に接続されている。
【0044】マイコン98は、運転モードに応じて四方
弁24を切り換えると共に、室内ユニット12からの制
御信号、外気温度センサ112、コイル温度センサ11
4及びコンプレッサ温度センサ116の検出結果に基づ
いて、ファンモータ110のオン/オフ及びコンプレッ
サモータ108の運転周波数(コンプレッサ26の能
力)等を制御するようになっている。
【0045】また、コントロール基板96には、電動膨
張弁36を開閉駆動するモータ118が接続されてい
る。マイコン98は、モータ118によって電動膨張弁
36の開度を制御する。
【0046】ところで、図4に示されるように、室外ユ
ニット14には、本発明に係る保護基板130が設けら
れている。この保護基板130は、ターミナル92A、
92Bに接続されており、配線124を介して電力が供
給されるようになっている。また、室内ユニット14に
は、この保護基板130を介して電力が供給されるよう
になっている。すなわち、ターミナル92Aとノイズフ
ィルタ100Aの間に保護基板130が接続されてお
り、保護基板130を通過した電力がノイズフィルタ1
00Aへ供給される。
【0047】図5には、保護基板130内に構成される
保護回路の一例が示されている。保護基板130内に
は、変圧器132とブリッジダイオード134によって
構成された変圧整流回路136と、ツェナーダイオード
138、140、トランジスタ142、144、146
等によって形成された作動回路148が設けられ、さら
に保護リレーとしてパワーリレー150が設けられてい
る。
【0048】パワーリレー150は、常開接点を備えて
おり、常開接点の一方がターミナル92Aに接続され、
他方が室外ユニット(ノイズフィルタ100A)に接続
されている。これにより、パワーリレー150の接点が
閉じられることにより、室外ユニット14へ運転用の電
力が供給される。
【0049】変圧器132は、例えば室外ユニット14
を運転するときの定格電圧である100vが一次側に印
加されると、二次側から13vの交流電力を出力する。
すなわち、変圧器132の巻線比は、100:13とな
っている。変圧器132から出力された交流電力は、ブ
リッジダイオード134によって整流され、コンデンサ
によって平滑されながら作動回路148へ入力される。
【0050】この作動回路148への入力電圧VINは、
100vの定格電圧が印加されているときには約18v
となり、200vの電圧が印加されると約36vとなる
ようにしている。
【0051】作動回路148では、ツェナーダイオード
140は、例えば27vでオン(導通)するようになっ
ており、ツェナーダイオード138は、例えば13vで
オンするようになっている。このため、入力電圧VIN
13vであるときには、トランジスタ142がオンし、
トランジスタ144がオフ状態となる。トランジスタ1
44がオフ状態となることにより、トランジスタ146
のベースに正電圧が印加されることになり、トランジス
タ146がオンし、トランジスタ142がオンしている
ので、パワーリレー150のリレーコイル150Aが励
磁されて、パワーリレー150の接点が閉じられる。
【0052】これによって、室内ユニット14へ運転用
の電力が供給される。一方、定格電圧より高い電圧(2
00v)が供給されると、入力電圧VINが高くなる。こ
れによって、ツェナーダイオード140がオンして、ト
ランジスタ144もオンして、トランジスタ146をオ
フさせる。したがって、パワーリレー150は、リレー
コイル150Aが励磁されなくなり、パワーリレー15
0の接点が開放され、室外ユニット14への電力の供給
が遮断される。
【0053】以下に本実施の形態の作用を説明する。エ
アコン10では、冷房運転、ドライ運転及び暖房運転等
に設定されて運転/停止操作がなされると、設定された
運転モードによる運転を開始する。
【0054】エアコン10は運転操作がなされて空調運
転を開始すると、設定温度と室内温度を測定し、この測
定結果に基づいて、コンプレッサ26の運転周波数、風
量(クロスフローファンの回転数)等を設定し、この設
定結果に基づいて空調運転を行う。
【0055】また、室外ユニット14では、設定された
運転モードに応じて四方弁24を切換える。例えば、冷
房ないしドライモードに設定されると、コンプレッサ2
6によって圧縮された冷媒が、室外ユニット14の熱交
換器30へ供給されるようにする。コンプレッサによっ
て圧縮された冷媒は、熱交換器30を通過することによ
り液化され、この液化された冷媒が室内ユニット12の
熱交換器18へ供給される。室内ユニット12の熱交換
器18へ供給された冷媒は、熱交換器18を通過すると
きに気化して、熱交換器18を通過する空気を冷却す
る。
【0056】一方、暖房運転時には、四方弁24を切換
えることにより、コンプレッサ26によって圧縮した高
圧の冷媒を、室内ユニット12の熱交換器18へ供給す
る。この高圧の冷媒は、熱交換器18で液化され、熱交
換器18を通過する空気を加熱する。この熱交換器18
で加熱された空気が吹出し口50から室内へ吹き出され
ることにより暖房される。
【0057】ところで、室外ユニット14へは、保護基
板130を介して運転用の電力が供給される。保護基板
130には、配線124を介して分電盤126から供給
される電力が変圧器132へ入力される。変圧器132
は入力された変圧し、この電圧がブリッジダイオード1
34によって整流されて出力される。これによって、作
動回路148には、分電盤126から供給された電圧に
応じた入力電圧VINが印加される。
【0058】作動回路148では、入力電圧VINが、定
格電圧に応じた電圧であるときには、トランジスタ14
4がオフ状態となり、また、トランジスタ142、14
6がオン状態となるため、この電圧によってパワーリレ
ー150のリレーコイル150Aを励磁する。これによ
って、パワーリレー150がオンして、開放していた接
点を閉じるので、室内ユニット14へ分電盤126から
の電力の供給が開始される。
【0059】一方、定格電圧より高い電圧が分電盤12
6から供給されると、この電圧に応じて作動回路148
への入力電圧VINも高くなる。入力電圧VINが高くなる
ことにより、通常はオフ状態となるツェナーダイオード
140がオンし、これによってトランジスタ144もオ
ン状態となる。
【0060】トランジスタ114がオン状態となること
により、トランジスタ146がオフ状態となり、トラン
ジスタ142がオン状態であるにも拘わらず、パワーリ
レー150のリレーコイル150Aが励磁されなくな
る。
【0061】したがって、接点を開放していたパワーリ
レー150は、接点の開放状態が保持され、室外ユニッ
ト14への電力の供給が遮断された状態となる。
【0062】このように定格電圧より高い電圧が分電盤
126から供給されたときには、保護基板130内のパ
ワーリレー150の接点が閉じられず、開放されたまま
となるため、室外ユニット14へこの高い電圧の電力が
供給されてしまうことがなく、室外ユニット14へ高い
電圧が供給されることによって生じる部品の焼損や寿命
の低下が防止される。また、部品の焼損や寿命の低下が
生じることが無いので、新たに定格電圧の電力を供給し
て室外ユニット14を運転させるときにも、部品交換等
のメンテナンスが生じることがない。
【0063】すなわち、室外ユニット14は定格電圧
(交流の単相100v)が供給されることにより適正に
作動するが、誤って高い電圧(例えば単相200v)が
供給されると、平滑用のコンデンサがパンクしたり、コ
ンプレッサは送風ファンの異常回転やコイルの焼損等の
問題が生じ、部品の交換等に多大な費用と時間を要する
ことがある。特に、既存の配線を使用するときには、誤
って高い電圧の電力が供給されてしまうことがある。
【0064】これに対して、本発明を適用したエアコン
10では、室外ユニット14に保護基板130を設け
て、誤って高い電圧の電力が供給されたときには、室外
ユニット14を保護するので、室外ユニット14を破損
させてしまうことがない。このとき、保護基板130に
は、保護リレーとして、リレーコイル150Aが励磁さ
れていないときには、接点を開放しているパワーリレー
150を用いているので、作動回路148が異常電圧を
検出して作動する前に、室外ユニット14に高い電圧の
電力が供給されてしまうのを確実に防止することができ
る。
【0065】なお、本実施の形態では、エアコン10の
室外ユニット14に本発明に係る保護基板130を用い
て説明したが、この保護基板130は、室内ユニット1
2に設けても良い。また、室内ユニット12を介して室
外ユニット14へ電力を供給するときには、室内ユニッ
ト12にのみ保護基板130を設けて、この保護基板1
30から出力された電力が室外ユニット14へ供給され
るようにしてもよい。
【0066】また、エアコンには、1台の室外ユニット
14に複数台の室内ユニット12が接続される所謂マル
チタイプがあり、このようなマルチタイプには、室外ユ
ニット14から室内ユニット12へ電力を供給するもの
がある。
【0067】このような場合、接点容量の大きい保護リ
レーを用いても良いが、複数の接点が設けられた保護リ
レー(パワーリレー)を用いて、室外ユニット14と共
に室内ユニット12も保護するようにしても良い。
【0068】すなわち、図6に示される保護基板152
では、複数の常開接点が設けられたパワーリレー152
をパワーリレー150に換えて設けている。このような
保護基板152を、例えば、図7に示されるように用い
ることにより、室外ユニット14は勿論、複数の室内ユ
ニット12のそれぞれの保護もはたすことができる。
【0069】また、本発明は、本実施の形態に適用した
エアコン10に限らず、冷凍サイクルまたは冷凍サイク
ルと温水等を用いて冷房及び暖房(空調)を行う種々の
構成の空気調和機に適用することができる。
【0070】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明は、通常は室
内ユニットないし室外ユニットへの電力の供給を遮断す
る状態にある保護リレーに所定の電圧の電力が供給され
ることにより、電力の供給を開始するのが、高い電圧が
供給されたときには、電力の供給を遮断した状態を保持
するので、誤って定格電圧よりも高い電圧が供給される
状態であっても、内部の部品に高い電圧を印加してしま
うことがなく、内部の部品を高い電圧から確実に保護す
ることができると言う優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したエアコンの構成図であ
る。
【図2】本実施の形態に適用したエアコンの冷凍サイク
ルを示す概略図である。
【図3】室内ユニットの回路構成の概略を示すブロック
図である。
【図4】室外ユニットの回路構成の概略を示すブロック
図である。
【図5】本発明に係る保護基板の回路構成を示す概略図
である。
【図6】保護基板に接点数の多いパワーリレーを用いた
例を示す概略図である。
【図7】図6の保護基板を用いた接続を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
10 エアコン 12 室内ユニット 14 室外ユニット 18 熱交換器 26 コンプレッサ 30 熱交換器 130 保護基板(保護装置) 136 整流回路(作動手段) 148 作動回路(作動手段) 150 パワーリレー(保護リレー)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内ユニット及び室外ユニットのそれぞ
    れに供給される電力によって運転されて、室内ユニット
    と室外ユニットとの間で形成された冷凍サイクルを循環
    される冷媒によって室内の空調を行う空気調和機の室内
    ユニットないし室外ユニットに所定以上の電圧の電力が
    印加されたときに、前記室内ユニットないし前記室外ユ
    ニットを保護する空気調和機の保護装置であって、前記
    室内ユニットないし前記室外ユニットへ供給される電力
    を遮断可能に配置された保護リレーと、所定以内の電圧
    の電力が供給されているときに前記保護リレーを非遮断
    状態に作動させる作動手段と、を含むことを特徴とする
    空気調和機の保護装置。
  2. 【請求項2】 前記作動手段が、前記供給される電力の
    電圧に応じた直流電圧を出力する整流手段と、前記整流
    手段から出力された電圧が所定値を越えたときに前記保
    護リレーによる遮断状態を保持すると共に所定値以内の
    該電圧によって保護リレーが非遮断状態となるように作
    動させる作動回路と、を含むことを特徴とする請求項1
    に記載の空気調和機の保護装置。
JP9239468A 1997-09-04 1997-09-04 空気調和機の保護装置 Pending JPH1183116A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024105816A1 (ja) * 2022-11-16 2024-05-23 三菱電機株式会社 空気調和機および保護基板

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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