JPH1182908A - 多重化検出信号に基づくプロセスの自動制御方法 - Google Patents

多重化検出信号に基づくプロセスの自動制御方法

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JPH1182908A
JPH1182908A JP26926297A JP26926297A JPH1182908A JP H1182908 A JPH1182908 A JP H1182908A JP 26926297 A JP26926297 A JP 26926297A JP 26926297 A JP26926297 A JP 26926297A JP H1182908 A JPH1182908 A JP H1182908A
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detectors
signal
detector
normal
signals
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Jiyunya Iwasaki
潤也 岩▲さき▼
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 計測点3重化ロジックを採用した場合に於い
ては、1台の検出器に異常が発生しても、残る2台の検
出器で従来の2重化ロジックとして運用可能であり、信
頼性/稼動性が向上するプロセスの自動制御方法。 【解決手段】 蒸気圧や、給水流量やタービン回転数等
のプロセスの検出器が少なくとも3台以上に多重化され
るとともに、夫々の検出器の異常信号と検出器信号間の
偏差若しくは検出器中間値との偏差を論理ロジックの組
合せからなる異常検出回路にて監視し、検出器の全てN
台(N≧3)が正常時、(N−2)以下の台数の検出器
が異常時、(N−1)台の検出器が異常時の夫々で制御
動作を異ならせたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、計測点が多重化さ
れているプロセスの自動制御方法に係り、特に火力発電
等のボイラやタービンの制御に用いられる蒸気圧力、給
水流量やタービン回転数等のプロセスの検出器が多重
化、より具体的には3重化以上の場合の火力発電等のボ
イラやタービンの自動制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、火力発電等のボイラやタービンプ
ロセスの制御系に於いてはプロセスの計測点は2重化計
測が主流であった。かかる2重化計測におけるプロセス
制御系を、ボイラの主蒸気圧力制御系を例にとって図6
及び図7に基づいて説明する。図6において、主蒸気配
管1に取り付けられた圧力検出器2A、2Bの測定信号
A、Bは、夫々個別に計測回路3に取り込まれる。取り
込まれた夫々の信号は、運転操作用のCRT40’に表
示され常時監視されることとなる。また44’、45’
は圧力検出器2A、2Bよりの信号A、Bを取込んでオ
ーバーレンジ及びアンダーレンジを検知する異常検知モ
ニタ、又46’は前記信号A、Bを取込んで両信号相互
間に規定以上の信号偏差が無いかを検知する偏差モニタ
で、夫々のモニタに基づいて各々信号A、B個別に信号
異常(オーバーレンジ、アンダーレンジ)が無いか、或
いは信号相互間に信号偏差が無いかを検知し、その測定
信号は測定信号監視ロジック4に送信し、該ロジック4
でこれらの信号に基づいて異常/正常が監視されてい
る。尚、43’は信号A、Bその他のグラフ表示部、4
1’は信号A/B選択PB、42’はINT使用/除外
PBである。
【0003】ここで、測定信号監視ロジック4の監視に
より測定信号A/B、及び偏差異常が発生すると、その
“異常”の信号が制御回路5に伝送されて、これにより
ボイラマスタと呼ばれる燃料制御系が手動へ移行し、ボ
イラへの燃料投入量が固定される。一方、タービンマス
タと呼ばれるガバナ開度指令系はタービンフォローモー
ドへ移行し、主蒸気圧力制御を行なうこととなり、発電
負荷制御から外れることとなる。更に、HP(高圧)タ
ービンバイパス弁を有する火力発電設備の場合、当該操
作端についても手動に移行することとなる。制御回路5
において使用するプロセス値は計測回路3中の選択ロジ
ック9にて選択される。選択ロジック9は圧力検出器2
A、2BのA/B測定値、A/B選択PB41’並びに
INT使用/除外PB42’よりの入力信号にて構成さ
れる。
【0004】図7に計測回路3中の選択ロジック(二重
化検出器基本回路)9と測定信号監視ロジック4の夫々
のロジック構成図を示す。(A)に示す基本回路9にお
いて、制御用プロセス値は、図6のA/B選択PB4
1’によって選択された方の測定値となる。前記したと
おり、それぞれの測定値は個別にモニタ44’、4
5’、46’にて信号異常(オーバーレンジ、アンダー
レンジ)、と、相互間の信号偏差を監視してお
り、A信号選択中にAの個別信号異常が発生した時、
B選択中にBの個別信号異常が発生した時、或いはI
NT使用モード選択中に相互間の信号偏差が発生した
時に測定信号異常と見做し、この“異常”の信号を図6
の制御回路5へ伝送する。ここで、「INT使用/除外
モード」とは、2重化計測回路の冗長化処理の手法であ
り、現場から送られてくるプロセスの信号が2台とも正
常な場合は使用しないが、2台の内の1台の信号が異常
となった場合、INT使用モードにしていれば、選択中
の信号の良否に関係なく相互間の信号偏差により、測
定信号異常とし制御手動に移行する。
【0005】この異常が発生した時点で、図6の計測回
路3中のCRT画面40’のグラフ表示部43’等でA
/Bどちらが異常か確認し、正常な一方を選択し、IN
T除外にすれば、測定信号異常条件が無くなるため、再
度通常の運転状態に戻すことが可能となる。(自動運転
再投入/自動運転継続可能) 尚、図中、10Aは信号切換器、11はセット/リセッ
トリレー(ラッチリレー)、12は反転ゲートで、これ
らの論理回路の組合せによりプロセス値(制御用)a
(A選択信号)、b(B選択信号)が夫々制御回路側5
に送信されるように構成されている。制御回路5側で
は、圧力設定器51よりの圧力信号と、負荷指標生成回
路52よりの信号に基づいて関数発生器53で得た演算
圧力信号のいずれかの信号を選択する信号切換器54よ
りの信号と、前記計測回路3からの現場プロセス値(制
御用)a或いはbのどちらか一方を選択し、例えばDE
H(タービンカバナ制御装置)については、安全性の面
から2つの速度信号の高い値を常に選択することでター
ビンの過速度を防止する回路としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って前記従来技術に
よれば、INT使用モードにしていれば、選択中の検出
器の検出信号の良否に関係なく相互間の信号偏差によ
り、測定信号異常となるために、1台に異常が発生する
と、選択中の信号A、Bの良否に関係なく、信号A、B
相互間の信号偏差により測定信号異常となり、制御は手
動へと移行してしまう。この異常が発生した時、オペレ
ータはCRT画面40’で、どちらかが正常かを確認
し、正常な方を選択し、再度通常運転に戻す必要があ
る。このため、制御の信頼性、稼動性の低下になってい
た。
【0007】本発明は計測点を3重化以上の多重化して
制御することにより、制御の信頼性、稼動性を向上させ
る多重化検出信号に基づくプロセスの自動制御方法を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は請求項1記載の
ように、火力発電等のボイラやタービンの制御に用いら
れる蒸気圧力、給水流量やタービン回転数等のプロセス
の検出器が少なくとも3台以上に多重化されるととも
に、夫々の検出器の異常信号と検出器信号間の偏差若し
くは複数の検出器信号との中間値と検出器信号との偏差
を論理ロジックの組合せからなる異常検出回路にて監視
し、検出器の全てのN台(N≧3)が正常時、(N−
2)以下の異常時、(N−1)台の異常時によって制御
動作を異ならせたことを要旨とする。
【0009】そしてかかる発明の具体的な構成を、例え
ば、多重化用検出器が3台の場合の3重化計測回路につ
いて説明するに、例えば請求項2記載の発明では、検出
器が3台共正常時は、3台の検出器の中間値をプロセス
値として制御回路に使用し、1台の検出器信号の異常発
生の場合は、そのまま中間値選択として運用し、3台の
異常発生の場合にのみ、手動移行等の異常制御動作に移
行するように構成しても良く、又請求項3に記載のよう
に、検出器が3台共正常時は、3台の検出器の中間値を
プロセス値として制御回路に使用し、3台の内の1台の
検出器信号の異常発生の場合は、異常となった1台の検
出信号を異常検出回路から切り離し2重化計測回路の運
用に切り替える構成にしても良く、更に請求項4記載の
ように、検出器が3台共正常時は、N台の検出器の中間
値をプロセス値として制御回路に使用し、1台の検出器
信号の異常発生の場合は、そのまま中間値選択するか、
若しくは異常となった1台の検出信号を異常検出回路か
ら切り離し2重化計測回路の運用に切り替え、2台の異
常発生の場合にのみ手動移行とし、正常な1台を選択す
ることにより再度、自動運転に移行する構成にしても良
い。
【0010】尚、DEH(タービンカバナ制御装置)の
ように、安全性の面から2つの速度信号の高い値を常に
選択する装置においては、請求項5に記載のように、検
出器が3台共正常時は、3台の検出器の中間値をプロセ
ス値として制御回路に使用し、1台の検出器信号の異常
発生の場合は、正常な検出器の信号の高値を選択して運
用するのが良い。又、検出器の個別選択モードにおい
て、選択中の検出器の検出信号の良否に関係なく他の検
出器と選択中の検出器との検出信号相互間の信号偏差に
より異常判断する冗長化処理モードを選択する選択手段
を具えているのが良い。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施例を例示的に詳しく説明する。但し、この実施
例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その
相対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、この
発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明
例にすぎない。
【0012】本発明の実施形態たる3重化計測における
プロセス制御系を、ボイラの主蒸気圧力制御系を例にと
って図1及び図2に基づいて説明する。図1において、
図6との差異を中心に説明するに主蒸気配管1に取り付
けられた圧力検出器2A、2B、2Cは3台であり、そ
れに伴い計測回路3中のCRT(操作)画面を3重化用
のものとしている。測定信号監視ロジック4、選択ロジ
ック9については以下の実施例の中で説明する。圧力検
出器2A、2B、2Cよりの測定信号A,B,Cは、夫
々個別に計測回路3に取り込まれる。取り込まれた夫々
の信号は、運転操作用のCRT40に表示され常時監視
されることとなる。またCRT40内の表示部及び演算
部等について説明するに、46は圧力検出器2A、2
B、2Cよりの測定(検知)信号A、B、Cを取込んで
オーバーレンジ及びアンダーレンジを検知するととも
に、前記信号A/B、B/C、A/C信号相互間に規定
以上の信号偏差が無いかを検知する異常検知モニタで、
信号A、B、C個別に信号異常(オーバーレンジ、アン
ダーレンジ)が無いか、或いは信号A/B、B/C、A
/C相互間に信号偏差が無いかを検知し、その測定信号
は測定信号監視ロジック4に送信し、該ロジック4でこ
れらの信号に基づいて異常/正常が監視されている。
尚、43は信号A、B、Cその他のグラフ表示部、41
A、41B、41Cは測定信号A/B/Cの選択PB、
41Mは中間値選択PB、42はINT使用/除外選択
PBである。他の構成は図6と同様である。
【0013】図2に前記計測回路3中の三重化検出器基
本回路(選択ロジック)9と測定信号監視ロジック4の
夫々のロジック構成図を示す。(A)に示す基本回路9
において、図中46Aは検出器2A、2B、2Cからの
測定信号A、B、Cの異常検知モニタ、46Bは測定信
号A/B、B/C、A/Cの偏差モニタ、46Cは中間
値選択器10Mよりの中間値と測定信号(M//B、M
/C、M/A)との偏差モニタである。又尚、図中10
a、10b、10cは夫々A選択PB41A、B選択P
B41B、C選択PB41Cを夫々選択した場合の信号
切換器である。
【0014】かかる構成において、現場の検出器2A、
2B、2Cからの測定信号A、B、Cの入力全てが正常
な場合、即ち信号異常を検知し異常検知信号〜を出
力する異常検知モニタ46Aと偏差モニタ46B、46
Cが異常判定動作していない時(正常という事)は、中
間値選択器10Mにより3つの測定信号の中間値がプロ
セス値として制御に使用される。
【0015】次に図2(B)の測定信号監視ロジック4
の構成について説明する。図中14は2信号オアゲー
ト、16は3信号オアゲート、15は2/3モニタで、
3入力の内2つ以上の条件が成立すると、”1”を出力
し、測定信号異常(手動移行)動作に移行する。かかる
構成で、中間値選択器10Mが選択されている場合にお
いて、圧力検出器2A、2B、2Cの内1台(例えば検
出器2A)が異常になった場合、監視ロジック4中の検
出器2Aの測定信号Aを例に取ると、測定信号Aの個別
異常或いは測定信号Aの値を中間値との偏差大が発
生すると、/のオアゲート14よりの出力信号に基
づいて3信号オアゲート16を介して警報(ANN)を
発するが、2/3モニタ15への測定信号は1つである
ために制御は自動を継続する。この時の制御系へ渡され
るプロセス値は、中間値選択器10Mにより測定信号
A、B、Cの中間値である。検出器2B、2Cの異常に
基づく測定信号B、Cについても同様で、警報(AN
N)を発するが、1台の異常では制御は手動へ移行しな
い。
【0016】最後に検出器2A、2B、2Cの内2台以
上が異常になった場合は、警報(ANN)を発するとと
もに、オアゲート14よりの2/3モニタ15への入力
信号は2つとなるために、測定信号異常が制御側へ送ら
れて、関連する制御回路5は手動へ移行する。即ち、現
場からの測定信号(プロセス値)は、制御には使用され
ずに、圧力設定器51よりの圧力信号と、負荷指標生成
回路52よりの信号に基づいて関数発生器53で得た演
算信号のいずれかの信号を選択する信号切換器54より
の信号を使用して運用する。
【0017】本実施例に於いて、図1計測回路3中の夫
々A選択PB41A、B選択PB41B、C選択PB4
1Cを夫々選択した場合の信号切換器10a、10b、
10cでの動作は、後記図3に対応するもので本実施例
とは関係しない。従って、本実施例に於いては、2台以
上の入力異常が発生した場合、制御の自動継続は不可と
し、運転員の手動運転にて運転継続を可能とする。
【0018】図3に本発明の他の実施形態に係る監視ロ
ジック4(A)並びに選択回路(B)を示す。尚、検出
器基本回路については図2(A)と同じものを使用して
いる為にその説明は省略する。(B)に示す選択回路は
3信号オアゲート16、セット/リセットリレー(ラッ
チリレー)11、及び反転ゲート12の論理回路の組合
せにより構成され、図1のCRT画面より“中間値選択
41M”、“A選択41A”、“B選択41B”、“C
選択41C”のそれぞれのPBを選択することによりa
(A選択信号)、b(B選択信号)、c(C選択信号)
と中間値mが夫々選択的に測定信号監視ロジック49に
送信されるように構成されている。
【0019】図3(A)に示す測定信号監視ロジック4
9は図2(B)に示す監視ロジック4と異なり、自動的
に測定信号A、B、Cの中間値Mを選択するものではな
く、“中間値選択PB”41Mが押された場合のみ、図
2の実施例に示す制御動作に移行するものである。従っ
て(A)に示す監視ロジック49は、2/3モニタ15
の出力信号と中間値選択信号mとのアンドをアンドゲー
ト13で取って4信号オアゲート19を介して測定信号
異常(手動移行)動作に移行し、a(A選択信号)、b
(B選択信号)、c(C選択信号)を選択した場合は、
対応する検出器2A、2B、2Cが異常が生じた場合の
み4信号オアゲート19を介して測定信号異常(手動移
行)動作に移行する。
【0020】即ち、3台共測定信号が正常な時は、運用
の仕方として図1の計測回路3中の“中間値選択PB”
41Mにて中間値Mを選択しておくやり方とA選択PB
41A、B選択PB41B、C選択PB41Cにより検
出器2A、2B、2Cの測定信号A、B、Cの何れか1
台を選択して運用するやり方がある。前者の状況にて1
台異常或いは2台以上異常が発生した時の冗長化の考え
方は実施例1と同じである。然し、制御回路5の自動運
用をなるべく維持可能とする為、検出器2A、2B、2
Cの2台以上の測定信号に異常が発生した場合、一旦は
制御を手動へ移行させるが、その後運転員の判断によ
り、正常とみなされる1台を“検出器選択PB”41A
〜Cによって個別に選択することにより、再度自動へ移
行することを可能とする。
【0021】また、後者の場合には、選択された測定信
号の個別異常(レンジオーバ)が発生しない限り他の2
台の信号の良否に関りなく制御は対応する検出器2A、
2B、2Cの自動運用を保ったままであるが、逆に選択
された検出器2A、2B、2C1台にレンジオーバが発
生すると、他の2台が正常であっても制御系は手動へ移
行する。つまり、当該実施形態においての考え方とし
て、個別選択時の中間値Mと検出器2A、2B、2C自
身の偏差については、警報(ANN)のみで、制御の自
動/手動切替には関与させない。
【0022】図4に本発明の他の実施形態に係る監視ロ
ジック49を示す。尚、検出器基本回路については図2
(A)と同じであり、またa(A選択信号)、b(B選
択信号)、c(C選択信号)と中間値M選択信号mが夫
々選択的に監視ロジック49に送信される選択回路につ
いては図3(B)と同じであるために、その説明を省略
する。そして本図における監視ロジック49は、上段側
にm(中間値M選択信号)を選択した場合の監視ロジッ
ク4、下段側にa(A選択信号)、b(B選択信号)、
c(C選択信号)を選択した場合の個別選択ロジックの
2通りの監視ロジック4が開示されている。
【0023】ここでは重複説明を省略する為に、説明の
為、検出器Aを主体として解説する。先ず中間値Mを選
択した場合の監視ロジック4において、中間値M選択時
は3つの2信号オアゲート14と1つのアンドゲート1
3とにより、2台同時故障時に3信号オアゲート16を
介して中間値M選択信号mとのアンドをアンドゲート1
3で取って2信号オアゲート14を介して測定信号異常
(手動移行)動作に移行する。
【0024】即ち、{(検出器A自身の異常信号)o
r(自身と中間値との偏差大)}and{(他の2つ
の検出器B、Cの異常信号、)or(他の2つの間
の偏差大)}にてアンドゲート13より出力される測
定信号が異常信号となり、2信号オアゲート14を介し
て測定信号異常(手動移行)動作に移行する。即ち本実
施形態においても検出器3台中1台に異常が発生した時
点では信号異常の警報は発せられるものの、まだ中間値
選択のまま制御の自動運用の継続が可能であり、この時
点でも後に述べるこのまま中間値選択にて制御を継続す
るか或いは正常な2台の内の1台の個別選択にて制御を
継続するかの二通りの運用が考えられる。
【0025】次にa(A選択信号)を選択した場合の個
別選択ロジックについて説明するに、INT使用/除外
PB42で(INT使用)を選択した場合において、セ
ット/リセットリレー(ラッチリレー)11、3信号ア
ンドゲート17、2信号オアゲート14、2信号アンド
ゲート13との組合せにより、(検出器2A自身の異常
信号)or(INT使用)and(他の2つの間の偏
差大,)にて2信号アンドゲート13より異常信号
が出力し、3信号オアゲート16、2信号オアゲート1
4を介して測定信号異常(手動移行)動作に移行する。
ここで3信号アンドゲート17の“(INT使用)an
d(他の2つの間の偏差大,)”とは個別に選択さ
れているAの信号が、レンジオーバはしていないが、
B、Cの信号と比較して偏差が大きい時にAの信号を異
常と判断するロジックである。このINT使用/除外P
B42は後述する3台中2台が異常となった時に必要不
可欠な働きをする。検出器2B、検出器2Cを主体に捉
えた時についても考え方は同じであるのでその説明は省
略する。
【0026】前記検出器2台の正常時については、既に
検出器2A、検出器2B、検出器2Cの何れか1台は異
常であるが、3台正常時と同様に中間値M選択或いは検
出器2A〜Cの個別選択の2通りの運用が考えられる。
この場合も中間値M選択時、個別選択時共に制御ループ
が自動から手動へ移行する条件は上記3台共正常時の場
合の制御動作と同じである。最後に1台のみ正常時にお
いて(検出器2Aが正常な場合)は図4中のora
ndor、或いはorandorが成立す
る為、3信号オアゲート16よりの異常信号が2信号ア
ンドゲート13に出力され、当然中間値Mの選択での自
動運用は不可能となり、検出器2Aの個別選択のみでの
自動運用となる。
【0027】更に、正常な1台と異常となった他の2台
との信号偏差による自動投入の禁止を解除する為に、個
別選択ロジック側において、INT使用/除外PB42
による“INT除外”モード(3信号アンドゲート1
7)を設けた。これにより、3台中2台の測定信号に異
常が発生した場合でも、正常と判断される1台を選択
し、INT除外にしておけば、制御の自動継続が可能と
なる。従って、個別選択時は検出器自身のレンジオーバ
(異常)で制御ループは自動から手動へ移行する。尚当
該実施形態で言う「異常」とは、実施例1及び2の自身
のレンジオーバのみならず、検出器2自身と中間値Mと
の偏差大に加えて検出器2自身以外の他の検出器の2台
のレンジオーバ信号と偏差大の事を言う。
【0028】図5にDEH速度センサー用の実施形態に
係る3重化計測回路3を示す。図中(A)は3重化検出
器基本回路(選択ロジック)9、(B)は測定信号監視
ロジック44の夫々のロジック構成図を示す。(A)に
示す基本回路9において、図2(A)と異なり、高値選
択器18を信号切換器10a、10b、10c夫々に付
設し、制御信号a、b、cにより信号切換器10a〜1
0cを選択し高値選択器18により測定信号AorBo
rCを選択するようにしている。又図中46Aは検出器
2A、2B、2Cからの測定信号A、B、Cを異常検知
モニタ、46Bは測定信号A/B、B/C、A/Cの偏
差モニタである。次に(B)の監視ロジック44の構成
について説明する。図中13は2信号アンドゲート、1
6は3信号オアゲート、15は2/3モニタ、12は測
定信号A、B、Cが夫々OFF(異常)になった場合の
反転回路である。
【0029】まず検出器が3台共正常な時は、必ず中間
値Mが制御用のプロセス値として選択される回路として
いる。次に1台異常時(例:検出器2A異常時)は、監
視ロジック44が動作することにより、(ando
ror(イ)の条件が成立する為)3信号オアゲート1
6よりの異常信号が2信号アンドゲート13に出力さ
れ、当然中間値Mの選択での自動運用は不可能となり、
警報(ANN)の発生とともに、制御信号aを出力して
信号切換器10aを選択し高値選択器18により測定信
号BorCを選択するようにし、B/Cの高値選択器1
8の出力がプロセス値として制御信号に使用されること
となる。これは、2台正常時はそれら正常な測定信号の
高値を制御信号として使用した方が、回転体制御におい
て安全であるという考え方に基づくものである。B、C
が個別に異常な場合も考え方は同じで、A/C、A/B
の高値選択器(>H)の出力がプロセス値として制御信
号に使用される。
【0030】最後に、3台中2台以上の測定信号に異常
が発生した場合は、監視ロジック44の2/3モニタ1
5の出力が“1”となる為、タービンが併入している場
合(発電機と繋がっている場合)は、DEH手動に移行
して3台の測定信号の高値をプロセス値として制御回路
5に取り込むことになる。従って、この時のユニットの
運転モードは、タービン手動(TH) 及びボイラフォ
ロー(BF)モードとなり、発電機出力は成り行き(減
少方向)となる。一方、タービンが併入する前であれ
ば、タービン調速弁(GV)を強制的に全閉してタービ
ントリップとすることとする。尚、当該実施例は、火力
発電設備等のタービン等の回転体制御回路5の3重化計
測回路3に好適に適用される。
【0031】
【発明の効果】以上記載のごとく本発明によれば、上記
計測点を3重化以上の多重化して制御するとともに、夫
々の検出器の異常信号と検出器信号間の偏差若しくは検
出器中間値との偏差を論理ロジックの組合せからなる異
常検出回路にて監視することにより、制御ループに不慮
の異常事態(検出器の突然の異常/経年劣化による異常
等)が発生した時でも制御系の自動運用を継続しつつ、
保守作業を実施することが出来る。即ち、例えば計測点
3重化ロジックを採用した場合に於いては、1台の検出
器に異常が発生しても、残る2台の検出器で従来の2重
化ロジックとして運用可能であり、信頼性/稼動性が向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る3重化計装の全体制御
系を示す全体ブロック図を示す。
【図2】本発明の実施形態に係る図1の要部構成図で、
(A)はその検出器基本回路(選択ロジック)及び
(B)は請求項1記載の発明に対応する信号監視ロジッ
クを示す。
【図3】本発明の他の実施形態に係る請求項2記載の発
明に対応する信号監視ロジックを示す。
【図4】本発明の他の実施形態に係る請求項3記載の発
明に対応する信号監視ロジックを示す。
【図5】本発明の実施形態に係る図1要部構成図で、
(A)はDEH速度センサ3重化計装の検出器基本回路
(選択ロジック)及び(B)はその信号監視ロジックを
示す。
【図6】従来技術に係る2重化計装の全体制御系を示す
全体ブロック図を示す。
【図7】図6の要部構成図で、(A)はその検出器基本
回路(選択ロジック)及び(B)はその信号監視ロジッ
クを示す。
【符号の説明】
1 主蒸気配管 2A、2B、2C 圧力検出器 3 計測回路 4 測定信号監視ロジック 9 選択ロジック 10a、10b、10c 信号切換器 11 セット/リセットリレー(ラッチリレー) 12 反転ゲート 13 2信号アンドゲート 14 2信号オアゲート 15 2/3モニタ 16 3信号オアゲート 17 3信号アンドゲート 18 高値選択器 20 反転回路 41A〜C 測定信号A/B/Cの選択PB 41M 中間値選択PB 42 INT使用/除外選択PB 46 異常検知モニタ 46A 測定信号A、B、Cの異常検知モニタ 46B 測定信号A/B、B/C、A/Cの偏差モ
ニタ 46C 中間値と測定信号(M/B、M/C、M/
A)との偏差モニタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火力発電等のボイラやタービンの制御に
    用いられる蒸気圧力、給水流量やタービン回転数等のプ
    ロセスの検出器が少なくとも3台以上に多重化されると
    ともに、夫々の検出器の異常信号と検出器信号間の偏差
    若しくは検出器中間値との偏差を論理ロジックの組合せ
    からなる異常検出回路にて監視し、検出器の全てN台
    (N≧3)が正常時、(N−2)以下の台数の検出器が
    異常時、(N−1)台の検出器が異常時の夫々で制御動
    作を異ならせたことを特徴とする多重化検出信号に基づ
    くプロセスの自動制御方法。
  2. 【請求項2】 多重化用検出器がN台(N≧3)の場合
    のN重化計測回路において、 検出器がN台共正常時は、N台の検出器の中間値をプロ
    セス値として制御回路に使用し、N台の内の(N−2)
    台以下の検出器信号の異常発生の場合は、そのまま正常
    検出器の中間値選択として制御動作を行ない、(N−
    1)台の異常発生の場合にのみ、手動移行等の異常制御
    動作に移行することを特徴とする請求項1記載の多重化
    検出信号に基づくプロセスの自動制御方法。
  3. 【請求項3】 多重化用検出器がN台(N≧3)の場合
    のN重化計測回路において、 検出器がN台共正常時は、N台の検出器の中間値をプロ
    セス値として制御回路に使用し、N台の内の(N−2)
    台以下の検出器信号の異常発生の場合は、異常となった
    (N−2)台以下の検出信号を異常検出回路から切り離
    し残余の検出器にて多重化計測回路の運用に切り替える
    ことを特徴とする請求項1記載の多重化検出信号に基づ
    くプロセスの自動制御方法。
  4. 【請求項4】 多重化用検出器がN台(N≧3)の場合
    のN重化計測回路において、 検出器がN台共正常時は、N台の検出器の中間値をプロ
    セス値として制御回路に使用し、(N−2)台以下の検
    出器信号の異常発生の場合は、そのまま中間値選択する
    か、若しくは異常となった(N−2)台以下の検出信号
    を異常検出回路から切り離し残余の検出器にて多重化計
    測回路の運用に切り替え、(N−1)台の異常発生の場
    合にのみ手動移行とし、正常な1台を選択することによ
    り再度、自動運転に移行することを特徴とする請求項1
    記載の多重化検出信号に基づくプロセスの自動制御方
    法。
  5. 【請求項5】 多重化用検出器がN台(N≧3)の場合
    のN重化計測回路において、 検出器がN台共正常時は、N台の検出器の中間値をプロ
    セス値として制御回路に使用し、N台の内の(N−2)
    台以下の検出器信号の異常発生の場合は、正常な検出器
    の信号の高値を選択して運用することを特徴とする請求
    項1記載の多重化検出信号に基づくプロセスの自動制御
    方法。
  6. 【請求項6】 検出器の個別選択モードにおいて、 選択中の検出器の検出信号の良否に関係なく他の検出器
    と選択中の検出器との検出信号相互間の信号偏差により
    異常判断する冗長化処理モードを選択する選択手段を具
    えていることを特徴とする請求項1〜5記載の多重化検
    出信号に基づくプロセスの自動制御方法。
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