JPH1182744A - 接続物の止水パッキン構造 - Google Patents
接続物の止水パッキン構造Info
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- JPH1182744A JPH1182744A JP24430297A JP24430297A JPH1182744A JP H1182744 A JPH1182744 A JP H1182744A JP 24430297 A JP24430297 A JP 24430297A JP 24430297 A JP24430297 A JP 24430297A JP H1182744 A JPH1182744 A JP H1182744A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 管体等の接続物の間に止水パッキンを圧縮し
てシールする作業が容易となるばかりでなく、地中に埋
設したときの土圧にも充分耐えることができる強度を保
持する。 【解決手段】 隣接する接続物1の相対する接続面4、
5の間に止水パッキン10を介装して相対する接続面
4、5をシールする止水パッキン構造であって、止水パ
ッキン10は、硬質又は半硬質のエラストマよりなる基
体部11と、その基体部11の両側面に形成されかつ相
対する接続面4、5にそれぞれ弾性圧接して密接する軟
質のエラストマよりなる弾性シール部15とを一体に備
えている。
てシールする作業が容易となるばかりでなく、地中に埋
設したときの土圧にも充分耐えることができる強度を保
持する。 【解決手段】 隣接する接続物1の相対する接続面4、
5の間に止水パッキン10を介装して相対する接続面
4、5をシールする止水パッキン構造であって、止水パ
ッキン10は、硬質又は半硬質のエラストマよりなる基
体部11と、その基体部11の両側面に形成されかつ相
対する接続面4、5にそれぞれ弾性圧接して密接する軟
質のエラストマよりなる弾性シール部15とを一体に備
えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は接続物の止水パッ
キン構造に関し、例えば、地中に埋設の管体(陶器製管
体、コンクリート製管体、金属製管体、合成樹脂製管体
等がある。)を接続物とし、その隣接する管体の相対す
る接続面をシールするための止水パッキン構造に関す
る。
キン構造に関し、例えば、地中に埋設の管体(陶器製管
体、コンクリート製管体、金属製管体、合成樹脂製管体
等がある。)を接続物とし、その隣接する管体の相対す
る接続面をシールするための止水パッキン構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、図9と図10に示すように、地中
埋設用の隣接する管体101の相対する接続面104、
105の間に介装される止水パッキン110は、地中埋
設時の土圧に耐え得るように硬質又は半硬質の単一のエ
ラストマより形成されている。そして、隣接する管体1
01のうち、一方の管体101の連結孔103の端部に
固定のナット108に対し、他方の管体101の連結孔
103に挿通されたネジ棒107がナット108及び工
具109を介して締め付けられ、これら管体101の相
対する接続面104、105の間の止水パッキン110
が圧縮されることで、シール性が確保されるようになっ
ている。また、このような止水パッキン110は、射出
成形又はトランスファ成形によって所要とする形状に形
成されるのが一般的でる。
埋設用の隣接する管体101の相対する接続面104、
105の間に介装される止水パッキン110は、地中埋
設時の土圧に耐え得るように硬質又は半硬質の単一のエ
ラストマより形成されている。そして、隣接する管体1
01のうち、一方の管体101の連結孔103の端部に
固定のナット108に対し、他方の管体101の連結孔
103に挿通されたネジ棒107がナット108及び工
具109を介して締め付けられ、これら管体101の相
対する接続面104、105の間の止水パッキン110
が圧縮されることで、シール性が確保されるようになっ
ている。また、このような止水パッキン110は、射出
成形又はトランスファ成形によって所要とする形状に形
成されるのが一般的でる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、隣接する管
体101をネジ棒107によって締め付け、これら管体
101の間の止水パッキン110を圧縮してシール性を
確保する際、硬質又は半硬質のエラストマより形成され
る従来の止水パッキン110は、圧縮荷重が高く、隣接
する管体101の締め付けに多くの手間や時間が必要と
なる。さらに、止水パッキン110の圧縮不足によって
シール不良が発生する場合もある。また、止水パッキン
110を圧縮荷重が低い軟質のエラストマより形成した
場合、隣接する管体101をネジ棒107によって締め
付け、これら管体101の間に止水パッキン110を圧
縮してシールする作業は容易となる。しかしながら、軟
質のエラストマよりなる止水パッキンは、強度が小さく
地中に埋設したときの土圧に耐えることが困難となるた
め、地中埋設の管体の接続には採用することができない
場合がある。
体101をネジ棒107によって締め付け、これら管体
101の間の止水パッキン110を圧縮してシール性を
確保する際、硬質又は半硬質のエラストマより形成され
る従来の止水パッキン110は、圧縮荷重が高く、隣接
する管体101の締め付けに多くの手間や時間が必要と
なる。さらに、止水パッキン110の圧縮不足によって
シール不良が発生する場合もある。また、止水パッキン
110を圧縮荷重が低い軟質のエラストマより形成した
場合、隣接する管体101をネジ棒107によって締め
付け、これら管体101の間に止水パッキン110を圧
縮してシールする作業は容易となる。しかしながら、軟
質のエラストマよりなる止水パッキンは、強度が小さく
地中に埋設したときの土圧に耐えることが困難となるた
め、地中埋設の管体の接続には採用することができない
場合がある。
【0004】この発明の目的は、前記従来の問題点に鑑
み、管体等の接続物の間に止水パッキンを圧縮してシー
ルする作業が容易となるばかりでなく、地中に埋設した
ときの土圧にも充分耐え得る強度を保持することができ
る接続物の止水パッキン構造を提供することである。
み、管体等の接続物の間に止水パッキンを圧縮してシー
ルする作業が容易となるばかりでなく、地中に埋設した
ときの土圧にも充分耐え得る強度を保持することができ
る接続物の止水パッキン構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明に係る接続物の止水パッキン構造
は、隣接する接続物の相対する接続面の間に止水パッキ
ンを介装して前記相対する接続面をシールする止水パッ
キン構造であって、前記止水パッキンは、硬質又は半硬
質のエラストマよりなる基体部と、その基体部の両側面
に形成されかつ前記相対する接続面にそれぞれ弾性圧接
して密接する軟質のエラストマよりなる弾性シール部と
を一体に備えていることを特徴とする。したがって、止
水パッキンが弾性的に圧縮される際、圧縮荷重が低い弾
性シール部が主として圧縮される一方、硬質又は半硬質
のエラストマより形成されている基体部において、土圧
等に充分耐え得る強度を止水パッキンにもたせることが
できる。
に、請求項1の発明に係る接続物の止水パッキン構造
は、隣接する接続物の相対する接続面の間に止水パッキ
ンを介装して前記相対する接続面をシールする止水パッ
キン構造であって、前記止水パッキンは、硬質又は半硬
質のエラストマよりなる基体部と、その基体部の両側面
に形成されかつ前記相対する接続面にそれぞれ弾性圧接
して密接する軟質のエラストマよりなる弾性シール部と
を一体に備えていることを特徴とする。したがって、止
水パッキンが弾性的に圧縮される際、圧縮荷重が低い弾
性シール部が主として圧縮される一方、硬質又は半硬質
のエラストマより形成されている基体部において、土圧
等に充分耐え得る強度を止水パッキンにもたせることが
できる。
【0006】また、請求項2の発明に係る接続物の止水
パッキン構造は、請求項1に記載の接続物の止水パッキ
ン構造において、基体部と弾性シール部とを備えた止水
パッキンは押出成形によって一体成形され、前記基体部
にはその長手方向の略全長にわたって可塑性及び剛性を
有する芯金がインサートされていることを特徴とする。
したがって、硬質又は半硬質のエラストマよりなる基体
部と、軟質のエラストマよりなる弾性シール部とを備え
た止水パッキンを、押出成形によって一体成形すること
で、コスト低減を図ることができると共に、基体部にイ
ンサートされた芯金の可塑性及び剛性によって止水パッ
キンを所望とする屈曲形状に保たつことができる。さら
に、基体部にインサートされた剛性を有する芯金によっ
て、止水パッキンの強度をより一層高めることができ
る。
パッキン構造は、請求項1に記載の接続物の止水パッキ
ン構造において、基体部と弾性シール部とを備えた止水
パッキンは押出成形によって一体成形され、前記基体部
にはその長手方向の略全長にわたって可塑性及び剛性を
有する芯金がインサートされていることを特徴とする。
したがって、硬質又は半硬質のエラストマよりなる基体
部と、軟質のエラストマよりなる弾性シール部とを備え
た止水パッキンを、押出成形によって一体成形すること
で、コスト低減を図ることができると共に、基体部にイ
ンサートされた芯金の可塑性及び剛性によって止水パッ
キンを所望とする屈曲形状に保たつことができる。さら
に、基体部にインサートされた剛性を有する芯金によっ
て、止水パッキンの強度をより一層高めることができ
る。
【0007】請求項3の発明に係る接続物の止水パッキ
ン構造は、請求項2に記載の接続物の止水パッキン構造
において、止水パッキンの両弾性シール部は中空状に形
成されていることを特徴とする。したがって、弾性シー
ル部が中空状に形成されることで、その弾性シール部が
過大に圧縮されて弾性破壊される不具合が防止される。
ン構造は、請求項2に記載の接続物の止水パッキン構造
において、止水パッキンの両弾性シール部は中空状に形
成されていることを特徴とする。したがって、弾性シー
ル部が中空状に形成されることで、その弾性シール部が
過大に圧縮されて弾性破壊される不具合が防止される。
【0008】請求項4の発明に係る接続物の止水パッキ
ン構造は、請求項2に記載の接続物の止水パッキン構造
において、止水パッキンの基体部には、一方の接続物の
接続面に対し前記止水パッキンを止着するための留め具
が組み付けられていることを特徴とする。したがって、
押出成形によって一体成形された止水パッキンを留め具
によって接続物の接続面に確実に止着することができ
る。
ン構造は、請求項2に記載の接続物の止水パッキン構造
において、止水パッキンの基体部には、一方の接続物の
接続面に対し前記止水パッキンを止着するための留め具
が組み付けられていることを特徴とする。したがって、
押出成形によって一体成形された止水パッキンを留め具
によって接続物の接続面に確実に止着することができ
る。
【0009】
(実施の形態1)この発明の実施の形態1を図1〜図5
にしたがって説明する。図4と図5において、地中に埋
設の陶器製管体、コンクリート製管体、金属製管体、合
成樹脂製管体等の管体1には、通信線、送電線等のケー
ブルが挿通される複数の管路孔2が貫設されるととも
に、隣接する管体1を連結するネジ棒7が挿通される連
結孔3が貫設されている。また、隣接する管体1の接続
面4、5には止水パッキン10を止着するための所要数
の止着孔6が形成されている。隣接する管体1の相対す
る接続面4、5をシールする止水パッキン10は、前記
接続面4、5の周縁部に沿って無端環状に形成されてい
る。前記止水パッキン10は、硬質又は半硬質のエラス
トマ(例えば、EPDMソリッドゴム)より横断面形状
が略四角の平帯環状に形成され基体部11と、その基体
部11の両側面に沿ってそれぞれ環状に形成されかつ管
体1の相対する接続面4、5の周縁部にそれぞれ弾性圧
縮して密接する軟質のエラストマ(例えば、EPDM発
泡ゴム)よりなる弾性シール部15とを一体に備えてい
る。
にしたがって説明する。図4と図5において、地中に埋
設の陶器製管体、コンクリート製管体、金属製管体、合
成樹脂製管体等の管体1には、通信線、送電線等のケー
ブルが挿通される複数の管路孔2が貫設されるととも
に、隣接する管体1を連結するネジ棒7が挿通される連
結孔3が貫設されている。また、隣接する管体1の接続
面4、5には止水パッキン10を止着するための所要数
の止着孔6が形成されている。隣接する管体1の相対す
る接続面4、5をシールする止水パッキン10は、前記
接続面4、5の周縁部に沿って無端環状に形成されてい
る。前記止水パッキン10は、硬質又は半硬質のエラス
トマ(例えば、EPDMソリッドゴム)より横断面形状
が略四角の平帯環状に形成され基体部11と、その基体
部11の両側面に沿ってそれぞれ環状に形成されかつ管
体1の相対する接続面4、5の周縁部にそれぞれ弾性圧
縮して密接する軟質のエラストマ(例えば、EPDM発
泡ゴム)よりなる弾性シール部15とを一体に備えてい
る。
【0010】図1と図2に示すように、前記各弾性シー
ル部15は、基体部11の内外両端部から一体に延出さ
れかつ横断面略くの字状をなす内外各一対の脚部16と
これら脚部16の先端部に跨って形成されかつ管体1の
接続面4、5にそれぞれ圧接する圧接部17とをそれぞ
れ備えて中空の閉じ断面に形成されている。さらに、圧
接部17の圧接面には複数の突条18が突設されてい
る。
ル部15は、基体部11の内外両端部から一体に延出さ
れかつ横断面略くの字状をなす内外各一対の脚部16と
これら脚部16の先端部に跨って形成されかつ管体1の
接続面4、5にそれぞれ圧接する圧接部17とをそれぞ
れ備えて中空の閉じ断面に形成されている。さらに、圧
接部17の圧接面には複数の突条18が突設されてい
る。
【0011】図2と図3に示すように、前記基体部11
と弾性シール部15とを備えた止水パッキン10は、押
出成形によって長尺に一体成形されその横断面において
基体部11と弾性シール部15とを備えかつ所要とする
長さに切断されたパッキン素材の両端部10aが突き合
わされて加硫接着等によって無端状に接合されることで
製造される。前記基体部11には、その長手方向の全長
にわたって可塑性及び剛性を有する鋼板製の芯金12が
押出成形と同時にインサートされており、その芯金12
の可塑性及び剛性によって止水パッキン10が所望とす
る形状、例えば、図3と図4に示すように正面形状が略
四角形に屈曲されてその形状に保たれるようになってい
る。
と弾性シール部15とを備えた止水パッキン10は、押
出成形によって長尺に一体成形されその横断面において
基体部11と弾性シール部15とを備えかつ所要とする
長さに切断されたパッキン素材の両端部10aが突き合
わされて加硫接着等によって無端状に接合されることで
製造される。前記基体部11には、その長手方向の全長
にわたって可塑性及び剛性を有する鋼板製の芯金12が
押出成形と同時にインサートされており、その芯金12
の可塑性及び剛性によって止水パッキン10が所望とす
る形状、例えば、図3と図4に示すように正面形状が略
四角形に屈曲されてその形状に保たれるようになってい
る。
【0012】また、止水パッキン10の基体部11の外
側面には、断面略V字状をなす環状溝36が押出成形と
同時に形成されている。さらに、基体部11には、その
芯金12の付近の内部から基体部11の内側面に向けて
挟持溝13が押出成形と同時に形成されている。前記挟
持溝13は、その奥側の溝幅が広く開口側はその溝幅が
狭く接近して弾性的に拡開可能に形成され、その挟持溝
13には、図3と図4に示すように、所要数の留め具2
0が組み付けられている。図1に示すように、前記留め
具20は、止水パッキン10の基体部11の挟持溝13
の開口部を弾性的に拡開しながら差し込まれて挟持され
る基板21と、その基板21の一側面から管体1の一方
の接続面4の止着孔6に向けて突出された差込脚22と
を一体に備えている。なお、止水パッキン10の基体部
11の挟持溝13に対し、留め具20の基板21を接着
剤によって固着することで、留め具20の不測の移動や
離脱を防止することができる。
側面には、断面略V字状をなす環状溝36が押出成形と
同時に形成されている。さらに、基体部11には、その
芯金12の付近の内部から基体部11の内側面に向けて
挟持溝13が押出成形と同時に形成されている。前記挟
持溝13は、その奥側の溝幅が広く開口側はその溝幅が
狭く接近して弾性的に拡開可能に形成され、その挟持溝
13には、図3と図4に示すように、所要数の留め具2
0が組み付けられている。図1に示すように、前記留め
具20は、止水パッキン10の基体部11の挟持溝13
の開口部を弾性的に拡開しながら差し込まれて挟持され
る基板21と、その基板21の一側面から管体1の一方
の接続面4の止着孔6に向けて突出された差込脚22と
を一体に備えている。なお、止水パッキン10の基体部
11の挟持溝13に対し、留め具20の基板21を接着
剤によって固着することで、留め具20の不測の移動や
離脱を防止することができる。
【0013】前記留め具20の差込脚22にはスポンジ
ゴムよりなる弾性圧縮可能なシールキャップ25が装着
され、差込脚22と共にシールキャップ25が、管体1
の一方の接続面4の止着孔6に押し込まれることで、管
体1の接続面4に止水パッキン10を止着しかつ止着孔
6を密封するようになっている。また、留め具20の基
板21には、管体1の他方の接続面4の止着孔6を止水
パッキン10と協働して密封するスポンジゴムよりなる
弾性圧縮可能なシール部材26が貼り付けられている。
ゴムよりなる弾性圧縮可能なシールキャップ25が装着
され、差込脚22と共にシールキャップ25が、管体1
の一方の接続面4の止着孔6に押し込まれることで、管
体1の接続面4に止水パッキン10を止着しかつ止着孔
6を密封するようになっている。また、留め具20の基
板21には、管体1の他方の接続面4の止着孔6を止水
パッキン10と協働して密封するスポンジゴムよりなる
弾性圧縮可能なシール部材26が貼り付けられている。
【0014】この実施の形態1の止水パッキン構造は上
述したように構成される。したがって、所要数の管体1
を直列に配列して接続シールする場合、あらかじめ、隣
接する管体1の相対する接続面4、5のうち、一方の接
続面4には、その各止着孔6に止水パッキン10の各留
め具20の差込脚22と共にシールキャップ25が圧入
されることで、前記一方の接続面4に対し止水パッキン
10が止着される(図4参照)。その後、前記隣接する
管体1が、従来と同様にしてネジ棒7によって締め付け
られる。そして、図5に示すように、隣接する管体1の
相対する接続面4、5の間に止水パッキン10が弾性的
に圧縮されることで、前記接続面4、5が止水パッキン
10によって接続シールされる。
述したように構成される。したがって、所要数の管体1
を直列に配列して接続シールする場合、あらかじめ、隣
接する管体1の相対する接続面4、5のうち、一方の接
続面4には、その各止着孔6に止水パッキン10の各留
め具20の差込脚22と共にシールキャップ25が圧入
されることで、前記一方の接続面4に対し止水パッキン
10が止着される(図4参照)。その後、前記隣接する
管体1が、従来と同様にしてネジ棒7によって締め付け
られる。そして、図5に示すように、隣接する管体1の
相対する接続面4、5の間に止水パッキン10が弾性的
に圧縮されることで、前記接続面4、5が止水パッキン
10によって接続シールされる。
【0015】前記止水パッキン10は、硬質又は半硬質
のエラストマよりなる基体部11と、その基体部11の
両側面に形成されかつ前記相対する接続面4、5にそれ
ぞれ弾性圧接して密接する軟質のエラストマよりなる弾
性シール部15とを一体に備えている。このため、止水
パッキン10が弾性的に圧縮される際、圧縮荷重が低い
弾性シール部15が主として圧縮されるため、隣接する
管体1の締め付けが容易となり、管体1の接続作業の時
間短縮を図ることができる。さらに、止水パッキン10
の圧縮不足によるシール不良の発生も防止することがで
きる。また、この実施の形態1において、基体部11の
両側面の弾性シール部15は、中空状に形成されている
ため、弾性シール部15が過大に圧縮されて弾性破壊さ
れる不具合が防止される。
のエラストマよりなる基体部11と、その基体部11の
両側面に形成されかつ前記相対する接続面4、5にそれ
ぞれ弾性圧接して密接する軟質のエラストマよりなる弾
性シール部15とを一体に備えている。このため、止水
パッキン10が弾性的に圧縮される際、圧縮荷重が低い
弾性シール部15が主として圧縮されるため、隣接する
管体1の締め付けが容易となり、管体1の接続作業の時
間短縮を図ることができる。さらに、止水パッキン10
の圧縮不足によるシール不良の発生も防止することがで
きる。また、この実施の形態1において、基体部11の
両側面の弾性シール部15は、中空状に形成されている
ため、弾性シール部15が過大に圧縮されて弾性破壊さ
れる不具合が防止される。
【0016】前記したように、止水パッキン10によっ
て接続シールされた管体1は地中に埋設される。前記地
中埋設の止水パッキン10には土圧が作用する。止水パ
ッキン10の基体部11は、硬質又は半硬質のエラスト
マより形成されているため、前記土圧にも充分耐えるこ
とができる強度を止水パッキン10にもたせることがで
きる。さらに、止水パッキン10の基体部11にインサ
ートされた剛性を有する芯金12によって、止水パッキ
ン10の強度をより一層高めることができる。また、こ
の実施の形態1において、硬質又は半硬質のエラストマ
よりなる基体部11と、軟質のエラストマよりなる弾性
シール部15とを備えた止水パッキン10を、押出成形
によって一体成形することで、コスト低減を図ることが
できると共に、基体部11にインサートされた芯金12
の可塑性及び剛性によって止水パッキン10を所望とす
る屈曲形状に保たつことができる。このため、地中埋設
用の管体1を接続シールするための止水パッキン10と
して効果が大きい。
て接続シールされた管体1は地中に埋設される。前記地
中埋設の止水パッキン10には土圧が作用する。止水パ
ッキン10の基体部11は、硬質又は半硬質のエラスト
マより形成されているため、前記土圧にも充分耐えるこ
とができる強度を止水パッキン10にもたせることがで
きる。さらに、止水パッキン10の基体部11にインサ
ートされた剛性を有する芯金12によって、止水パッキ
ン10の強度をより一層高めることができる。また、こ
の実施の形態1において、硬質又は半硬質のエラストマ
よりなる基体部11と、軟質のエラストマよりなる弾性
シール部15とを備えた止水パッキン10を、押出成形
によって一体成形することで、コスト低減を図ることが
できると共に、基体部11にインサートされた芯金12
の可塑性及び剛性によって止水パッキン10を所望とす
る屈曲形状に保たつことができる。このため、地中埋設
用の管体1を接続シールするための止水パッキン10と
して効果が大きい。
【0017】(実施の形態2)次に、発明の実施の形態
2を図6にしたがって説明すると、この実施の形態2に
おいても、前記実施の形態1と略同様にして硬質又は半
硬質のエラストマよりなる基体部11と、軟質のエラス
トマよりなる弾性シール部15とを備えた止水パッキン
10が押出成形によって一体成形されている。前記基体
部11の内周面に留め具20を組み付けるための支持片
19が突設されている。そして、基体部11の支持片1
9には所要数の留め具20がその基板21に形成された
止め着部25においてネジ等の締め付け手段によって取
付けられている。この実施の形態2のその他の構成は、
前記実施の形態1と略同様にして構成されるため、同一
部分に対し同一符号を付記してその説明は省略する。し
たがって、この実施の形態2においても、実施の形態1
と略同様の作用・効果を奏する。
2を図6にしたがって説明すると、この実施の形態2に
おいても、前記実施の形態1と略同様にして硬質又は半
硬質のエラストマよりなる基体部11と、軟質のエラス
トマよりなる弾性シール部15とを備えた止水パッキン
10が押出成形によって一体成形されている。前記基体
部11の内周面に留め具20を組み付けるための支持片
19が突設されている。そして、基体部11の支持片1
9には所要数の留め具20がその基板21に形成された
止め着部25においてネジ等の締め付け手段によって取
付けられている。この実施の形態2のその他の構成は、
前記実施の形態1と略同様にして構成されるため、同一
部分に対し同一符号を付記してその説明は省略する。し
たがって、この実施の形態2においても、実施の形態1
と略同様の作用・効果を奏する。
【0018】(実施の形態3)次に、発明の実施の形態
3を図7と図8にしたがって説明すると、この実施の形
態3においても、前記実施の形態1と略同様にして硬質
又は半硬質のエラストマよりなる基体部11と、軟質の
エラストマよりなる弾性シール部35とを備えた止水パ
ッキン10が押出成形によって一体成形されている。こ
の実施の形態3において、基体部11の両側面に形成さ
れた弾性シール部35は、中空状に形成されることなく
所要とする肉厚寸法を有する帯板状に形成され、管体1
の接続面4、5の対するシール面35aは断面湾曲状に
形成されている。また、基体部11には可塑性及び剛性
を有する鋼板よりなる断面U字状の芯金32がインサー
トされている。図8に示すように、前記芯金32には屈
曲性を考慮して抜き孔32aや切り込み部32aが適宜
に貫設され、これによって、止水パッキン10が所要と
する形状に良好に屈曲されてその形状に保たれるように
なっている。この実施の形態3のその他の構成は、実施
の形態1と同様にして構成されるため、同一部分に対し
同一符号を付記してその説明は省略する。したがって、
この実施の形態3においても、実施の形態1と略同様の
作用・効果を奏する。
3を図7と図8にしたがって説明すると、この実施の形
態3においても、前記実施の形態1と略同様にして硬質
又は半硬質のエラストマよりなる基体部11と、軟質の
エラストマよりなる弾性シール部35とを備えた止水パ
ッキン10が押出成形によって一体成形されている。こ
の実施の形態3において、基体部11の両側面に形成さ
れた弾性シール部35は、中空状に形成されることなく
所要とする肉厚寸法を有する帯板状に形成され、管体1
の接続面4、5の対するシール面35aは断面湾曲状に
形成されている。また、基体部11には可塑性及び剛性
を有する鋼板よりなる断面U字状の芯金32がインサー
トされている。図8に示すように、前記芯金32には屈
曲性を考慮して抜き孔32aや切り込み部32aが適宜
に貫設され、これによって、止水パッキン10が所要と
する形状に良好に屈曲されてその形状に保たれるように
なっている。この実施の形態3のその他の構成は、実施
の形態1と同様にして構成されるため、同一部分に対し
同一符号を付記してその説明は省略する。したがって、
この実施の形態3においても、実施の形態1と略同様の
作用・効果を奏する。
【0019】なお、前記実施の形態においては、接続物
が地中埋設用の管体1である場合を例示したが、これに
限定するものではない。例えば、接続物が地中に埋設さ
れない管体であってもよく、また管体以外の外壁パネル
であってもこの発明の止水パッキン構造を採用すること
が可能である。
が地中埋設用の管体1である場合を例示したが、これに
限定するものではない。例えば、接続物が地中に埋設さ
れない管体であってもよく、また管体以外の外壁パネル
であってもこの発明の止水パッキン構造を採用すること
が可能である。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、この発明に係る接続
物の止水パッキン構造によれば、管体等の接続物の間に
止水パッキンを圧縮してシールする作業が容易となるば
かりでなく、地中に埋設したときの土圧にも充分耐え得
る強度を保持することができる。
物の止水パッキン構造によれば、管体等の接続物の間に
止水パッキンを圧縮してシールする作業が容易となるば
かりでなく、地中に埋設したときの土圧にも充分耐え得
る強度を保持することができる。
【図1】この発明の実施の形態1の止水パッキン構造を
示す横断面図である。
示す横断面図である。
【図2】同じく止水パッキンに対するパッキン素材が一
直線上に押出成形された状態を示す斜視図である。
直線上に押出成形された状態を示す斜視図である。
【図3】同じくパッキン素材が所望とする形状に屈曲さ
れその両端面が接合されて止水パッキンが形成された状
態を示す正面図である。
れその両端面が接合されて止水パッキンが形成された状
態を示す正面図である。
【図4】同じく管体の接続面に止水パッキンが止着され
た状態を示す斜視図である。
た状態を示す斜視図である。
【図5】同じく隣接する管体の相対する接続面の間に止
水パッキンが圧縮された状態を示す説明図である。
水パッキンが圧縮された状態を示す説明図である。
【図6】この発明の実施の形態2の止水パッキン構造を
示す横断面図である。
示す横断面図である。
【図7】この発明の実施の形態3の止水パッキン構造を
示す横断面図である。
示す横断面図である。
【図8】同じく止水パッキンの基体部にインサートされ
る芯金を展開して示す説明図である。
る芯金を展開して示す説明図である。
【図9】従来の止水パッキンが隣接する管体の相対する
接続面の間に圧縮されて状態を示す説明図である。
接続面の間に圧縮されて状態を示す説明図である。
【図10】同じく従来の止水パッキンを示す正面図であ
る。
る。
1 管体(接続物) 4、5 接続面 10 止水パッキン 11 基体部 12 芯金 13 挟持溝 15 弾性シール部 20 留め具
Claims (4)
- 【請求項1】 隣接する接続物の相対する接続面の間に
止水パッキンを介装して前記相対する接続面をシールす
る止水パッキン構造であって、 前記止水パッキンは、硬質又は半硬質のエラストマより
なる基体部と、その基体部の両側面に形成されかつ前記
相対する接続面にそれぞれ弾性圧接して密接する軟質の
エラストマよりなる弾性シール部とを一体に備えている
ことを特徴とする接続物の止水パッキン構造。 - 【請求項2】 請求項1に記載の接続物の止水パッキン
構造において、基体部と弾性シール部とを備えた止水パ
ッキンは押出成形によって一体成形され、 前記基体部にはその長手方向の略全長にわたって可塑性
及び剛性を有する芯金がインサートされていることを特
徴とする接続物の止水パッキン構造。 - 【請求項3】 請求項2に記載の接続物の止水パッキン
構造において、止水パッキンの両弾性シール部は中空状
に形成されていることを特徴とする接続物の止水パッキ
ン構造。 - 【請求項4】 請求項2に記載の接続物の止水パッキン
構造において、止水パッキンの基体部には、一方の接続
物の接続面に対し前記止水パッキンを止着するための留
め具が組み付けられていることを特徴とする接続物の止
水パッキン構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24430297A JPH1182744A (ja) | 1997-09-09 | 1997-09-09 | 接続物の止水パッキン構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24430297A JPH1182744A (ja) | 1997-09-09 | 1997-09-09 | 接続物の止水パッキン構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1182744A true JPH1182744A (ja) | 1999-03-26 |
Family
ID=17116726
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24430297A Pending JPH1182744A (ja) | 1997-09-09 | 1997-09-09 | 接続物の止水パッキン構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1182744A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014029261A (ja) * | 2012-07-14 | 2014-02-13 | Manitowoc Foodservice Co Inc | 外部の汚染物質から製氷機のフードゾーンをシーリングするための方法及び装置 |
-
1997
- 1997-09-09 JP JP24430297A patent/JPH1182744A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014029261A (ja) * | 2012-07-14 | 2014-02-13 | Manitowoc Foodservice Co Inc | 外部の汚染物質から製氷機のフードゾーンをシーリングするための方法及び装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20040830 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070122 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070130 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070619 |