JPH1182687A - チェーン式動力伝達装置のスプロケット保持機構 - Google Patents

チェーン式動力伝達装置のスプロケット保持機構

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JPH1182687A
JPH1182687A JP24816297A JP24816297A JPH1182687A JP H1182687 A JPH1182687 A JP H1182687A JP 24816297 A JP24816297 A JP 24816297A JP 24816297 A JP24816297 A JP 24816297A JP H1182687 A JPH1182687 A JP H1182687A
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JP
Japan
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sprocket
flange
holding mechanism
driven
resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP24816297A
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English (en)
Inventor
Toru Tsutsumi
徹 堤
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、チェーン駆動式自動二輪車等のド
リブンスプロケットまわりの部品点数を削減して組付工
数を減らし、軽量化を図るとともに、騒音等の発生を抑
制することを目的とする。 【解決手段】 マトリックスレジンとしての熱可塑性樹
脂のポリプロピレンを、強化繊維としてのガラス長繊維
で補強した積層シートから所定量のブランク材を切出
し、このブランク材を、樹脂融点以上の温度に加熱して
金型に移載し、型締めしてプレスすることで、フランジ
部1aとスプロケット部1bを一体に備えたドリブンフ
ランジ一体化物1を成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばチェーン駆
動式の自動二輪車等のドリブンフランジアッセンブリに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばチェーン駆動式の自動二輪
車等にあっては、出力軸と後車輪との間にチェーン式動
力伝達装置を設け、出力軸側のドライブスプロケットと
後車輪側のドリブンスプロケットとの間に巻回したチェ
ーン等によって後車輪に回転を伝達するとともに、ドリ
ブンスプロケットは、例えば図3に示すようなドリブン
フランジアッセンブリを介して後車輪に取付けている。
【0003】すなわち、このドリブンフランジアッセン
ブリ51は、スチール製のドリブンスプロケット52
と、このドリブンスプロケット52を取着せしめるアル
ミ製のドリブンフランジ53と、ホイールアクスルスリ
ーブ54に対してドリブンフランジ53を回転可能に取
付けるためのベアリング55等から構成され、ドリブン
フランジ53に突設されるスタッドボルト56にドリブ
ンスプロケット52のボルト挿通孔を挿通させ、ナット
57で締め付けることで、図4に示すように、ドリブン
スプロケット52とドリブンフランジ53を結合すると
ともに、このドリブンフランジアセンブリ51を、リヤ
ホイールダンパ58を介してホイールハブ59に結合す
るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な従来のドリブンフランジアッセンブリ51は、多数の
構成部品を組合わせて結合しているため、組付工数がか
かるとともに、重量増加を招き、しかも、金属製チェー
ンと金属製ドリブンスプロケット52が噛み合うため、
走行時の騒音が大きい等の問題がある。
【0005】そこで本発明は、スプロケットまわりの部
品点数を削減して組付工数を減らし、軽量化を図るとと
もに、騒音等の発生を抑制することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、請求項1において、自動二輪車等のチェーン
式動力伝達装置のスプロケットを保持するフランジを備
えたスプロケット保持機構において、前記フランジを、
繊維強化樹脂にて成形するようにした。
【0007】このようにフランジを繊維強化樹脂で成形
すれば軽量化が図られ、また必要な強度も確保出来る。
ここで、樹脂素材としては熱可塑性樹脂でも熱硬化性樹
脂でも良く、また強化繊維としては、ガラス繊維、カー
ボン繊維、セラミックス繊維、アラミド繊維等任意であ
る。また成形法についても任意であり、例えば予め繊維
と樹脂を積層した積層シートを軟化させ、プレス型でプ
レス成形するようなホットプレス法でも良く、または成
形材料を加熱、軟化させてプランジャ等で金型内に押込
む射出成形法でも良く、或いはその他の成形法でも良
い。
【0008】また請求項2では、前記フランジに対して
繊維強化樹脂製のスプロケットをフランジと一体成形す
るようにした。このようにフランジとスプロケットを一
体成形すれば、フランジとスプロケットを締結するボル
ト、ナット等の構成部品が削減されて組付工数を減らす
ことが出来、また一層の軽量化が図れる。しかも、チェ
ーンに噛み合う際の騒音の発生を抑制出来る。
【0009】また請求項3では、前記フランジに対して
金属製のスプロケットをインサート成形するようにし
た。このように金属製のスプロケットをインサート成形
する場合でも、フランジとスプロケットを締結するボル
ト、ナット等の構成部品が削減されて組付工数を減らす
ことが出来る。そしてこのようなインサート成形は、例
えば前記のようなホットプレス金型、または射出成形金
型内の所定の位置にスプロケットを位置決めセットし、
この金型内に溶融、軟化させた樹脂材料を充填すること
で成形する。
【0010】また請求項4では、繊維強化樹脂として、
熱可塑性樹脂をガラス長繊維で強化したものとし、フラ
ンジ又は/及びスプロケットを、予めガラス長繊維マッ
トと熱可塑性樹脂を積層した積層シートから流動成形法
で形成するようにした。
【0011】ここで流動成形法とは、予め熱可塑性樹脂
と長繊維マット等を積層した積層シートから所定量のブ
ランク材を切出し、このブランク材を樹脂の融点より高
い温度で加熱し、金型内で樹脂を流動させるような状態
でプレス成形する方法であり、このような流動成形法を
採用すれば、例えば熱硬化性樹脂をチョップト・ストラ
ンドガラス等で補強し、プレス成形するSMC(sheet
molding compound)成形品等に較べて等重量当たりの強
度が向上するとともに、アイゾット衝撃値を約2倍に高
めることが出来、しかも成形サイクルが短くなり、生産
性に優れる。またインサート成形も容易である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
した図面に基づき説明する。ここで図1は本発明に係る
スプロケット保持機構の第1構成例図、図2は本発明に
係るスプロケット保持機構の第2構成例図である。
【0013】本発明のスプロケット保持機構は、例えば
自動二輪車等のチェーン式動力伝達装置の車輪側のドリ
ブンフランジアッセンブリに適用され、第1構成例で
は、従来のドリブンフランジとドリブンスプロケットを
繊維強化樹脂で一体成形している。
【0014】そしてこの繊維強化樹脂は、マトリクスレ
ジンとしての熱可塑性樹脂のポリプロピレンを、強化繊
維としてのガラス長繊維で補強したものであり、例えば
予めガラス長繊維をニードルパンチした40wt%のスワ
ールマットと、耐熱、耐候処理を施した60wt%のポリ
プロピレンを積層した積層シートを原料にして、流動成
形法により成形するようにしている。
【0015】すなわち、この流動成形法は、板状積層シ
ートから所定量のブランク材を切出し、この切出したブ
ランク材をヒータ等によって樹脂融点より高い200〜
220℃に加熱して樹脂を溶融させ、流動しやすい状態
にする。
【0016】そしてこの加熱したブランク材を金型に移
載し、ただちに型締めしてプレスすることで、図1に示
すようなフランジ部1aとスプロケット部1bを一体に
備えたドリブンフランジ一体化物1を成形する。この成
形の間、ガラス長繊維とポリプロピレンは分離すること
なく流動し、スプロケットの歯先までガラス長繊維が充
填され、必要な強度が確保される。
【0017】また、この流動成形法における金型の分割
面を、例えばスプロケット部1bの歯先部分に設定すれ
ば型抜きに支障は出ず、またそれぞれの金型から抜きや
すい抜け勾配を容易に設定出来るが、歯先部分に長繊維
を含まないフィルム状のバリが発生するため、必要に応
じて後加工等で取り除く。
【0018】このように成形したドリブンフランジ一体
化物1は、従来の図4に示すようにドリブンフランジ5
3とドリブンスプロケット52を結合するためのスタッ
ドボルト56、ナット57等の部品を必要とせず、組付
工数を省略出来るとともに、軽量化が図られ、更に、チ
ェーンと噛み合う騒音等も少なくなって極めて好都合で
ある。
【0019】尚、このドリブンフランジ一体化物1に対
しては、図1に示すようなアクスルシャフト2がベアリ
ング3を介して取付けられ、ホイールダンパを介してホ
イールハブに取付けられるが、図1のフランジ部1a側
から突出する突起部tは、ホイールダンパに嵌合させる
ためのものであり、円周方向に沿って複数設けられる。
【0020】次に図2は、繊維強化樹脂製のドリブンフ
ランジ4に対して、スチール製のドリブンスプロケット
5をインサート成形した、本発明の第2構成例の説明図
である。
【0021】この場合も、繊維強化樹脂としては前記積
層シートを使用し、前記と同様な流動成形法でインサー
ト成形する。すなわち、金型の所定位置にスチール製の
ドリブンスプロケット5を位置決めセットし、この金型
内に加熱したブランク材を移載し、型締めプレスして、
ドリブンスプロケット5と一体のドリブンフランジ4を
成形する。
【0022】この際、例えばドリブンスプロケット5の
インサート部に複数の孔5h等を形成しておき、この孔
5h内にドリブンフランジ4の材料を埋め込んで、回転
止めを図るようにすることが好ましい。そしてこのよう
なインサート成形において、樹脂が流動しやすく、また
ガラス長繊維と樹脂が分離しないで末端まで充填される
ため、インサート成形が容易である。
【0023】この場合は、前記例と同様に、組付工数の
削減が図られるとともに、従来より軽量化が可能とな
る。
【0024】尚、本発明は以上のような実施形態に限定
されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載し
た事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を
奏するものは、本発明に技術的範囲に属する。例えばド
リブンフランジ一体化物1の形状等は任意である。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明のスプロケット保持
機構は、請求項1のように、自動二輪車等のチェーン式
動力伝達装置のスプロケット保持機構において、フラン
ジを、繊維強化樹脂にて成形するようにしたため、必要
な強度を確保しつつ軽量化を図ることが出来る。そして
請求項2のように、繊維強化樹脂製のスプロケットをフ
ランジと一体成形すれば、ボルト、ナット等の構成部品
が削減されて組付工数を減らすことが出来、また一層の
軽量化が図れる。しかも、チェーンに噛み合う際の騒音
の発生を抑制出来る。また請求項3のように、フランジ
に対して金属製のスプロケットをインサート成形する場
合でも、ボルト、ナット等の構成部品が削減されて組付
工数を減らすことが出来る。また請求項4のように、予
めガラス長繊維マットと熱可塑性樹脂を積層した積層シ
ートから流動成形法で形成するれば、強度を向上させる
ことが出来るとともに、成形サイクルが短くすることが
出来る。またインサート成形も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスプロケット保持機構の第1構成
例図
【図2】本発明に係るスプロケット保持機構の第2構成
例図
【図3】従来のドリブンフランジアッセンブリの組付状
態図
【図4】従来のドリブンフランジアッセンブリの分解斜
視図
【符号の説明】
1…ドリブンフランジ一体化物、1a…フランジ部、1
b…スプロケット部、4…ドリブンフランジ、5…ドリ
ブンスプロケット。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動二輪車等のチェーン式動力伝達装置
    のスプロケットを保持するフランジを備えたスプロケッ
    ト保持機構であって、前記フランジを、繊維強化樹脂に
    て成形したことを特徴とするチェーン式動力伝達装置の
    スプロケット保持機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のチェーン式動力伝達装
    置のスプロケット保持機構において、前記フランジに対
    して繊維強化樹脂製のスプロケットがフランジと一体成
    形されることを特徴とするチェーン式動力伝達装置のス
    プロケット保持機構。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のチェーン式動力伝達装
    置のスプロケット保持機構において、前記フランジに対
    して金属製のスプロケットがインサート成形されること
    を特徴とするチェーン式動力伝達装置のスプロケット保
    持機構。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載のチェーン式動力伝達装置のスプロケット保持機構
    において、前記繊維強化樹脂は、熱可塑性樹脂をガラス
    長繊維で強化したものであり、前記フランジ又は/及び
    スプロケットは、予めガラス長繊維マットと熱可塑性樹
    脂を積層した積層シートから流動成形法にて形成される
    ことを特徴とするチェーン式動力伝達装置のスプロケッ
    ト保持機構。
JP24816297A 1997-09-12 1997-09-12 チェーン式動力伝達装置のスプロケット保持機構 Pending JPH1182687A (ja)

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JP (1) JPH1182687A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004131077A (ja) * 2002-10-11 2004-04-30 Campagnolo Spa 自転車用スプロケット装置のスプロケット支持体
JP2006022857A (ja) * 2004-07-06 2006-01-26 Honda Motor Co Ltd スプロケット保持部構造
JP2017035936A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 本田技研工業株式会社 車両の駆動輪構造
WO2019097908A1 (ja) * 2017-11-20 2019-05-23 ヤマハ発動機株式会社 ストラドルドビークル用変動荷重伝達部品、ストラドルドビークル及びクラッチハブの射出成形方法

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WO2019097908A1 (ja) * 2017-11-20 2019-05-23 ヤマハ発動機株式会社 ストラドルドビークル用変動荷重伝達部品、ストラドルドビークル及びクラッチハブの射出成形方法
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