JPH1182550A - 電磁クラッチ - Google Patents

電磁クラッチ

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JPH1182550A
JPH1182550A JP9252273A JP25227397A JPH1182550A JP H1182550 A JPH1182550 A JP H1182550A JP 9252273 A JP9252273 A JP 9252273A JP 25227397 A JP25227397 A JP 25227397A JP H1182550 A JPH1182550 A JP H1182550A
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yoke
sleeve
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正則 大澤
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Tenryu Marusawa KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 止め輪を使用することなく回転軸にヨーク、
ロータ、ハブ等をワンタッチで抜脱不能に取付可能とす
る。 【解決手段】 ヨークアセンブリ15は、ヨーク12内
に電磁コイル14が装着され、ボビン26の筒状部26
a内にはスリーブ30が挿着されて成る。回転軸16は
スリーブ30内に回転自在に挿通され、ロータ18は回
転軸16に回転軸16と一体に回転可能に外嵌される。
ハブ40はロータ18を挟んで電磁コイル14と反対側
の回転軸16に回転自在に外嵌される。アーマチュア4
2は回転軸16に外嵌され、ハブ40のロータ18と対
向する側面に板バネ44を用いて取り付けられる。そし
て回転軸16のヨークアセンブリ15側の端部には、回
転軸16の長手方向に沿って延出し、先端部の外面には
スリーブ30の口縁と係合する係合突部37が形成され
ると共に先端部が回転軸16の径方向に弾性変形可能な
舌片状のフック部36が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁クラッチに関
し、特に詳細には回転軸の抜け止め構造に特徴を有する
電磁クラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁クラッチ100の基本的な構
成について図17、図18、図19を用いて説明する。
まず、電磁クラッチ100の各構成要素について詳細に
説明する。ヨーク102は磁性体(一例として鉄)を用
いて、外形が有底の円筒状に形成されている。そして底
部102aには円形孔104が開口されている。電磁コ
イル106は、電気的絶縁性を有する合成樹脂材料を用
いて形成されたボビン108と、このボビン108の筒
状部108bの外周面に巻回された電線110とで構成
されている。ここで筒状部108bの両端に形成された
フランジ108aの外形は電磁コイル106が円筒状の
ヨーク102内部に装着できるようにヨーク102の内
周面の断面形状に合わせて円環に設定されている。
【0003】スリーブ112は磁性体(一例として鉄)
を用いて、ボビン108の筒状部108bの内径よりも
若干小径な外径の円筒状に形成されている。スリーブ1
12は電磁コイル106をヨーク102内に固定すると
共に、電磁コイル106の磁気回路を形成するためのも
のであり、その取付構造は、ヨーク102に電磁コイル
106を装着し、スリーブ112をボビン108の筒状
部108bに挿入する。そしてスリーブ112の挿入側
の端部をカシメ等の手段によってヨーク102の円形孔
104の口縁若しくは内周に連結すると共に、拡径され
た他方の端部112aをボビン108のフランジ108
aの側面に密着させる。これにより、電磁コイル106
はヨーク102の内周面とスリーブ112の外周面との
間で保持され、ヨーク102、電磁コイル106、スリ
ーブ112とから成るヨークアセンブリが完成する。そ
してヨークアセンブリの中心には、ボビン108の筒状
部108bと同軸であって、筒状部108b内に位置す
る円形孔が、スリーブ112の内周面によって形成され
る。
【0004】回転軸114は円筒状の外形を有し、磁性
体(一例として鉄等の金属材)を用いて形成されてい
る。また、両端部の外周面には止め輪用の溝116が周
方向に沿って設けられている。回転軸114の外径はス
リーブ112の内径よりも若干小径に形成されて、ヨー
クアセンブリの中心に形成された円形孔内、すなわちス
リーブ112内に挿入される。また回転軸114内には
出力軸(不図示)が装着されるが、この出力軸が回転軸
114と一体に回転できるように、回転軸114の内周
面には出力軸に設けられたフラット部(不図示)と嵌合
するDカット部114aが形成されている。
【0005】ロータ118は磁性体(一例として鉄等の
金属材)を用いてリング状に形成され、中心に設けられ
た円形孔内に回転軸114が挿入されて、回転軸114
の外周面に回転軸114と同軸となるように固定されて
いる。固定方法は通常はロータ118の円形孔内に回転
軸114を圧入して固定することが行われる。そしてロ
ータ118の回転軸114上での固定位置は、ロータ1
18が固定された回転軸114をスリーブ112内に挿
入した際に、ロータ118が電磁コイル106の端面と
接近した位置となり、かつ回転軸114の挿入側の端部
に形成された止め輪用の溝116がヨーク102の外壁
面から突出する位置となるように設定されている。ハブ
120は外部から回転力が入力されるものであり、一例
として合成樹脂材料を用いて円盤状に形成され、その外
周面に歯が形成されて成る。ハブ120はロータ118
を挟んで電磁コイル106と反対側の回転軸114の外
周面に回転軸114と同軸となるように回転自在に外嵌
される。また、ハブ120の中央部分に設けられた回転
軸114が挿通される円形孔120aのロータ118側
の口縁には図18に示すように筒状の延出部120bが
形成されて、ハブ120が回転軸114に外嵌された際
に、ハブ120とロータ118との間に隙間が形成され
る構造となっている。
【0006】アーマチュア122は磁性体を用いてリン
グ状に形成されている。そして延出部120bに外嵌さ
れ、ハブ120のロータ118と対向する側面に板バネ
124を用いてハブ120と一体的に回転するように取
り付けられる。板バネ124とアーマチュア122の連
結は、板バネ124に設けた孔124a内にアーマチュ
ア122の側面に形成した突起を挿入し、その後当該突
起を潰すことにより一体的にする。すなわちカシメによ
り連結する。また、このように板バネ124が一体的に
取り付けられたアーマチュア122をハブ120に取り
付ける構造は、板バネ124にネジ孔124bを設け、
またアーマチュア122にはこのネジ孔124bを避け
るための切欠部122aをアーマチュア122の内周面
にネジ孔124bに対応する位置に形成する。そして板
バネ124がハブ120との間に介在するようにしてハ
ブ120の延出部120b側の側面にアーマチュア12
2をネジ126を用いて固定する。そして、アーマチュ
ア122にハブ120と反対方向へ板バネ124の弾性
力を越える外力が作用した場合には、板バネ124が弾
性変形してアーマチュア122は回転軸114上をロー
タ118方向へ若干の距離だけ移動可能である。そして
この外力が作用しなくなった場合にはアーマチュア12
2は板バネ124の弾性力によりハブ120方向へ移動
し、元の位置に戻る。また、アーマチュア122はこの
板バネ124を介してハブ120に連結されているた
め、ハブ120と一体となって回転する。
【0007】次に各構成要素の組み立て手順について説
明する。まず、上述したようにヨーク102内にスリー
ブ112を用いて電磁コイル106を固定する。続い
て、ロータ118が固定された回転軸114の一端側に
第1の軸受128を嵌め、その後に回転軸114の当該
一端側から回転軸114をスリーブ112内に挿入す
る。回転軸114の挿入側の前記一端側がヨーク102
の円形孔104から外方へ突出するので、この一端側か
ら回転軸114に第2の軸受129を外嵌し、スリーブ
112と回転軸114との間に介装する。その後回転軸
114の当該一端側に形成された溝116に止め輪13
0を嵌める。これにより、ヨークアセンブリの円形孔の
口縁(当該円形孔はスリーブ112の内周面で構成され
るため、スリーブ112の口縁)に止め輪130が第2
の軸受129を介して係合し、スリーブ112から回転
軸114が抜けないようになる。見方を変えれば、回転
軸114からヨークアセンブリが抜けないようになる。
【0008】続いて、回転軸114の他方の端部側の外
周に、上述したようにアーマチュア122が取り付けら
れたハブ120をアーマチュア122がロータ118と
対向するように外嵌させる。最後にハブ120から突出
した回転軸114の前記他方の端部外周に形成された溝
116に止め輪130を嵌める。これにより、ハブ12
0の中心に設けられた円形孔120aの口縁と止め輪1
30とが係合し、ハブ120が回転軸114から抜けな
いようになる。これにより、共通の回転軸114を介し
てスリーブ112、ヨーク102、ロータ118、ハブ
120が一対の止め輪130によって挟持されて一体に
組み付けられて図19に示す構造の電磁クラッチ100
が完成する。この電磁クラッチ100では、上述したよ
うにスリーブ112の両端には合成樹脂製の第1、第2
の軸受128が配され、各軸受128を介してスリーブ
112内に回転軸114が挿入されており、摩擦の少な
いスムーズな回転が確保されている。
【0009】ここで第1の軸受128の形状について説
明すると、第1の軸受128は合成樹脂材料を用いて形
成され、筒体部128bと、筒体部128bの一端側に
形成された円形のフランジ部128aとから成る。ま
た、筒体部128bの外径はスリーブ112の内径より
も若干小径に形成され、かつ内径は回転軸114の外周
よりも若干大径に形成されている。そしてこの筒体部1
28bが、スリーブ112の内周面と回転軸114の外
周面との間に介在してスリーブ112と回転軸114と
の間の摩擦を低減する。なお、電磁クラッチ100を小
型化するために、軸受128の肉厚は強度を確保できる
範囲内で薄く形成されている。また、第2の軸受129
も第1の軸受128と同様の構成であり、筒体部129
bと、フランジ部129aとから成る。
【0010】このようにして製造された電磁クラッチに
おいて、電磁コイル106が非通電状態の場合にはアー
マチュア122とロータ118との間には隙間が生じて
おり、ハブ120に入力される回転力はロータ118に
は伝達されず、従って回転軸114さらには出力軸も回
転しない。電磁コイル106に通電されると、図19に
点線で示すような磁気回路が、ヨーク102、スリーブ
112、回転軸114、ロータ118およびアーマチュ
ア122内に形成される。このため、アーマチュア12
2は板バネ124の付勢力に抗してロータ118側に移
動してロータ118に吸着される。よって、ハブ120
に入力された回転力は、板バネ124、アーマチュア1
22を介してロータ118に伝達され、さらに回転軸1
14、最終的には出力軸に伝達されるのである。なお、
電磁コイル106が再度非通電状態となると、アーマチ
ュア122に対する電磁コイル106の吸引力が消失す
るために板バネ124の弾性力によりアーマチュア12
2はハブ120側に移動し、アーマチュア122とロー
タ118との間に隙間が生じる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の電磁クラッチには次の様な課題が有る。電磁クラ
ッチ100は上述したように、回転軸114を介してヨ
ーク102、ロータ118、ハブ120が一対の止め輪
130によって挟持されて一体に組み付けられるが、止
め輪130は一般的に弾性変形可能な例えば金属材料を
用いてC字状等に形成され、作業者はこの止め輪130
を拡径しながら回転軸114の溝116に嵌める。しか
しながら、回転軸114からのヨーク102、ロータ1
18、ハブ120の抜脱を防止すべく、止め輪130の
弾性力はある程度強めに設定されており、単に手で拡径
しようとしてもできないのが普通である。このため、作
業者は一例としてペンチに似た構造の専用工具を用いて
止め輪130を拡径して回転軸114の溝116に装着
しなければならず、装着作業に時間がかかる。また、一
旦組み立てた後に、修理等により分解しようとしてもや
はり専用工具が必要であり、簡単にはできないという課
題もある。
【0012】従って、本発明は上記課題を解決すべくな
され、その目的とするところは、止め輪を使用すること
なく回転軸にヨーク、ロータ、ハブ等をワンタッチで抜
脱不能に取付可能な電磁クラッチを提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1記載の発明は、ヨーク内にボ
ビンの筒状部に電線が巻回されて成る電磁コイルが装着
されると共に、前記筒状部内には磁性体を用いて筒状に
形成されたスリーブが挿着されたヨークアセンブリと、
前記スリーブ内に回転自在に挿通された回転軸と、磁性
体を用いてリング状に形成され、前記回転軸に該回転軸
と一体に回転可能に外嵌されたロータと、中心に円形孔
が形成され、前記ロータを挟んで前記電磁コイルと反対
側の前記回転軸に回転自在に外嵌されたハブと、前記回
転軸に外嵌され、前記ハブの前記ロータと対向する側面
に取り付けられたリング状のアーマチュアとを具備する
電磁クラッチにおいて、前記回転軸の前記ヨークアセン
ブリ側の端部には、該回転軸の長手方向に沿って延出
し、先端部の外面には前記スリーブの口縁と係合する係
合突部が形成されると共に前記先端部が回転軸の径方向
に弾性変形可能な舌片状のフック部が形成されているこ
とを特徴とする。
【0014】これにより、回転軸をフック部を内側に弾
性変形させながらスリーブ内に挿通してフック部をスリ
ーブから突出させると、自らの弾性力により拡開して元
の位置に復帰したフック部の先端外面に形成された係合
突部がスリーブの口縁と係合する。これにより、止め輪
を用いずに回転軸からのヨークアセンブリの抜脱を防止
できる。
【0015】また、本発明のうち請求項2記載の発明
は、ヨーク内にボビンの筒状部に電線が巻回されて成る
電磁コイルが装着されると共に、前記筒状部内には磁性
体を用いて筒状に形成されたスリーブが挿着されたヨー
クアセンブリと、前記スリーブ内に回転自在に挿通され
た回転軸と、磁性体を用いてリング状に形成され、前記
回転軸に該回転軸と一体に回転可能に外嵌されたロータ
と、中心に円形孔が形成され、前記ロータを挟んで前記
電磁コイルと反対側の前記回転軸に回転自在に外嵌され
たハブと、前記回転軸に外嵌され、前記ハブの前記ロー
タと対向する側面に板バネを用いて取り付けられたリン
グ状のアーマチュアとを具備する電磁クラッチにおい
て、前記回転軸の前記ハブ側の端部には、該回転軸の長
手方向に沿って延出し、先端部の外面には前記ハブの前
記円形孔の口縁と係合する第2係合突部が形成されると
共に前記先端部が回転軸の径方向に弾性変形可能な舌片
状の第2フック部が形成されていることを特徴とする。
【0016】これにより、回転軸を第2フック部を内側
に弾性変形させながらハブの円形孔に挿通して円形孔か
ら突出させると、自らの弾性力により拡開して元の位置
に復帰した第2フック部の先端外面に形成された第2係
合突部が円形孔の口縁と係合する。これにより、止め輪
を用いずに回転軸からのハブの抜脱を防止できる。
【0017】また、前記係合突部の前記フック部の延出
方向の先端面および前記第2係合突部の前記第2フック
部の延出方向の先端面は各フック部の延出方向に向かう
に従って絞り込まれるテーパ面に形成すると、円形孔内
への回転軸の挿入が簡単に行え、便利である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電磁クラッチ
の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明す
る。まず、電磁クラッチ10は図1に示すように主とし
て、ヨーク12と電磁コイル14とから成るヨークアセ
ンブリ15と、回転軸16と、ロータ18と、ハブアセ
ンブリ20とから構成されており、以下に各構成要素に
ついて詳細に説明する。
【0019】(ヨークの構造)ヨーク12は、本実施の
形態では一例として図2に示すように、磁性体(一例と
して金属板)を断面コ字状に折曲して成る第1ヨーク体
22と、磁性体を用いて構成され、第1ヨーク体22の
一対の折曲片の両端部間に嵌め込まれる第2ヨーク体2
4とから構成されている。ヨーク12はこの第1ヨーク
体22と第2ヨーク体24が接続される構成により全体
として断面ロ字状に形成される。そして第1ヨーク体2
2の中央部分には回転軸16が挿通される第1円形孔2
2aが設けられ、また第2ヨーク体24の中央部分には
ロータ18が嵌まる第2円形孔24aが設けられてい
る。また、ヨーク12の他の実施の形態としては、第1
ヨーク体22を有底の円筒体に形成し、第2ヨーク体2
4は第1ヨーク体22の開口部分を閉塞するように円板
体に形成するようにしても良い。さらに、第1ヨーク体
22の開口部分の内径をロータ18の外径より若干大径
に形成し、ロータ18が第1ヨーク体22の開口部分に
直接嵌まり込む構造として第2ヨーク体24を省くよう
にしても良い。この後者のヨークの構成は従来例で説明
したヨーク102の構造と同じものとなる。
【0020】第1ヨーク体22と第2ヨーク体24の連
結方法は、第1ヨーク体22の両端縁に嵌合凹部22b
をそれぞれ形成し、一方第2ヨーク体24の第1ヨーク
体22と接触する両端縁には嵌合凹部22bに嵌め込ま
れる嵌合凸部24bをそれぞれ形成する。そして嵌合凹
部22b内に嵌合凸部24bを嵌め込んだ後にカシメて
嵌合凹部22b内に嵌合凸部24bを固定する。
【0021】(電磁コイル、特にボビンの構造)電磁コ
イル14は、電気的絶縁性を有する合成樹脂材料を用い
て図2や図3に示す構造に形成されたボビン26と、こ
のボビン26の筒状部26aの外周面に巻回された電線
28とで構成されている。また、ボビン26の両端に形
成されたフランジ26b,26cの形状はボビン26が
ヨーク12内部に装着できるように各フランジ26b,
26cが接触するヨーク12の内面形状に合わせて設定
されている。具体的には、少なくとも第2ヨーク体24
の内面と接触するフランジ26bの形状は、図2や図3
に示すように第1ヨーク体22の先端と接触する両端縁
が互いに平行な直線で形成され、その幅Aは第1ヨーク
体22の両端部の内壁面間の距離と略一致する長さに設
定されている。また、当該フランジ26bの他の両端縁
には第2ヨーク体24の嵌合凸部24bが形成されてい
ない両端縁と係合する一対の位置決め片26dが対向し
て突設されている。本実施の形態では一例として第2ヨ
ーク体24の当該両端縁は弧状に形成されているため、
それに合わせて位置決め片26dも弧状に形成されてい
る。
【0022】また、従来例と同様にスリーブ30の両端
には第1の軸受27と第2の軸受29が配され、回転軸
16はこれら軸受27,29によってスリーブ30内で
回動自在に支持される構造となっているが、本実施の形
態では図3に示すように、スリーブ30のロータ18側
の端部に配される第1の軸受27はボビン26の筒状部
26aのロータ18側の口縁に一体に結合されている点
が特徴部分である。各軸受27,29の構造について図
3、図12を用いて説明する。第1の軸受27は、スリ
ーブ30のボビン26のフランジ26c側の口縁に配さ
れる第2の軸受29と共に、従来例で説明した軸受12
8と同様に合成樹脂材料を用いて形成されて、スリーブ
30の内周面と回転軸16の外周面との間に介装される
筒体部27b,29bと、この筒体部27b,29bの
一端側に形成されたフランジ部27a,29aとからな
る。
【0023】なお、本実施の形態では各フランジ部27
a,29aは筒体部27b,29bの形状に合わせて円
形に形成されているが、特に円形に限定されず、楕円や
角形等でも良い。特に、第1の軸受27の場合には、筒
体部27bをボビン26の筒状部26a内に同軸に配置
した状態で筒体部27bをボビン26に一体に結合でき
れば、特にフランジ状の形状でなくても良く、例えば径
方向へ放射状に伸びる複数の延出片としても良い。この
第1の軸受27は、そのフランジ部27aが筒状部26
aのロータ18側の口縁に一体に結合され、その結果、
筒体部27bがボビン26の筒状部26a内に同軸とな
るように配される。ボビン26と第1の軸受27を個別
に製作して、接着や溶着等の手段により一体に結合させ
ても良いが、実際には、ボビン26と第1の軸受27は
合成樹脂材料を用いて一体成形すると良い。これによ
り、部品点数が削減され、また第1の軸受27を取り付
ける工程も削除でき、製品コストの低減が行える。
【0024】そして、スリーブ30のロータ側の端部は
図3(c)に示されるボビン26の筒状部26aの内周
面と第1の軸受27のフランジ部27aと筒体部27b
とで囲まれるリング状の空間31内に装着され、スリー
ブ30の内周面には第1の軸受27の筒体部27bが密
着して配される。また、図1に示すようにスリーブ30
の反対側の端部には第2の軸受29が、そのフランジ部
29aがスリーブ30の端面に当接する状態で配され、
スリーブ30の当該端部の内周面には第2の軸受29の
筒体部29bが密着した配される。よって、ボビン26
の筒状部26a内に挿通された回転軸16はスリーブ3
0内において第1の軸受27の筒体部27bと第2の軸
受29の筒体部29bとにより回転自在に支持されるこ
とになる。また、本実施の形態では、第1の軸受27が
結合される筒状部26aのロータ18側の口縁は図3
(c)に示すように、フランジ26bの側面からロータ
18側に突出して形成されている。これにより、ロータ
18はボビン26の筒状部26aのロータ18側の端面
と軸受27のフランジ部27aの側面に接触するだけで
あり、ボビン26のフランジ26bの側面と全体的に接
触しないために接触面積が少なく、摩擦の少ないスムー
ズな回転が行える。なお、部品点数や取付工程は増える
が、第1の軸受27は従来例で説明した第1の軸受12
8と同様にボビン26と分離した形状のものとしても良
い。
【0025】(スリーブの構造)スリーブ30は磁性体
を用いて円筒形状に形成されている。そして一方の端部
側は第1円形孔22a内に圧入若しくはカシメ等の手段
により第1ヨーク体22に対して直角に連結される。ま
た、スリーブ30はボビン26の筒状部26a内に挿入
されるため、外径は筒状部26aの内径よりも若干小径
に形成されている。また、スリーブ30の内径は、ボビ
ン26の筒状部26a内に挿通された回転軸16がスリ
ーブ30内に第1の軸受27の筒体部27bと第2の軸
受29の筒体部29bを介して挿入されるため、回転軸
16の外径に筒体部27bや筒体部29bの厚みの2倍
の長さを加えた長さよりも若干大径に形成されている。
スリーブ30の機能は従来例で説明したように電磁コイ
ル14の保持と磁気回路の構成にある。なお、上述した
ように第1の軸受27を従来例の第1の軸受128と同
様にボビン26と分離した構造とした場合には、スリー
ブ30は従来例のスリーブ112と同様の構成として、
拡径された他方の端部112aでボビン26を第1ヨー
ク体22から抜けないようにしても良い。
【0026】(回転軸の構造)回転軸16は図4に示す
ように、全体として円筒状の外形を有し、ヨークアセン
ブリ15の円形孔15a、具体的にはスリーブ30の内
周面で構成される円形孔内に回転自在に挿通される。ま
た、回転軸16にはロータ18やハブアセンブリ20が
外嵌される。従来は前述したように磁性材である鉄等の
金属材のみを用いて形成していたが、本実施の形態で
は、図4や図5に示すように合成樹脂材料から成る筒状
の第2回転軸体32と、この第2回転軸体32に一体的
に外嵌される筒状の第1回転軸体34とで構成されてい
る。
【0027】詳細に各回転軸体32、34の構造を説明
する。最初に、長い方の第2回転軸体32であるが、合
成樹脂材料を用いて図6に示すように円筒体に形成さ
れ、一方の端部にはフック部36が形成され、他方の端
部の外周面には止め輪用の溝38が周設されている。ま
た、第2回転軸体32の中心には挿着孔32bが形成さ
れ、この挿着孔32b内に電磁クラッチにより回転力の
伝達・非伝達制御が行われる出力軸(不図示)が第2回
転軸体32の一方の端部側から挿入され、挿着される。
そして従来例の回転軸114と同様に出力軸が第2回転
軸体32と一体となって回転できるように第2回転軸体
32のヨーク12側の端部の内周面には出力軸の外周面
に形成されたフラット部(不図示)と嵌合するDカット
部32aが形成されている。このDカット部32aは第
2回転軸体32の出力軸が挿入される端部と反対の端部
に形成されるため、出力軸が第2回転軸体32のヨーク
12側の端部から挿入される場合にはハブ40側の端部
に形成される。また、本実施の形態では挿着孔32bは
第2回転軸体32を貫通する孔として形成されている
が、第2回転軸体32の一端側にのみ開口する孔として
形成し、Dカット部32aは挿通孔32bの奥部に形成
するようにしても良い。この第2回転軸体32の長さ
は、図1に示すようにヨークアセンブリ15とハブアセ
ンブリ20(具体的にはハブ)との間に亘る長さに設定
されている。
【0028】フック部36は、第2回転軸体32の一方
の端部外周面に第2回転軸体32の長手方向に沿って複
数(一例として線対称の位置に2つ)、当該一方の端部
方向に向けて延出する舌片状に形成されている。そして
フック部36の先端部の外面にはヨークアセンブリ15
の中心に形成された円形孔15aの口縁と係合する係合
突部37が形成されている。このフック部36の先端部
は図6(d)の矢印に示すように回転軸16の径方向に
弾性変形可能である。係合突部37の形状は、ヨークア
センブリ15の円形孔15aの口縁と係合できる形状で
あれば直方形、半円形等、種々の形状が採用し得るが、
本実施の形態では、係合突部37の延出方向の先端面は
フック部36の延出方向に向かうに従って絞り込まれる
テーパ面37aに形成されている。なお、本実施の形態
では、図1の(b)に示すようにフック部36の先端部
の端面もまた係合突部37のテーパ面37aに連続する
ようにテーパ面に形成されているが、図1の(c)に示
すように少なくとも円形孔15aの口縁と直接当接する
係合突部37の延出方向の先端面のみがテーパ面37a
に形成されていれば良い。また、係合突部37のテーパ
面37aの背面はヨークアセンブリ15の円形孔15a
の口縁と係合する係合面37bに形成されている。係合
面37bはフック部36の外面から略垂直に起立する面
で構成され、円形孔15aの口縁と確実に係合できるよ
うになっている。また、本実施の形態のフック部36は
一例として第2回転軸体32の外周面から一旦径方向へ
起立した後に第2回転軸体32の外周面に沿って平行に
延出し、その先端は第2回転軸体32の端面に達する。
【0029】次に、短い方の第1回転軸体34である
が、図7に示すように磁性体を用いて第2回転軸体32
より短く、かつスリーブ30やボビン26の筒状部26
aよりも長い円筒体に形成されている。また第1回転軸
体34の外径は第1の軸受27の筒体部27bと第2の
軸受29の筒体部29bの内径よりも若干小径に形成さ
れ、また内径は第2回転軸体32の外径よりも若干大径
に形成されて、第2回転軸体32に一体に外嵌された状
態で第2回転軸体32と共にスリーブ30内に挿入され
る。そして、ボビン26の筒状部26aに挿入された際
には、第1回転軸体34は図1に示すようにボビン26
の筒状部26aの両端に亘るように配されるため、スリ
ーブ30と共に点線で示すように第1ヨーク体22の第
1円形孔22aの口縁とロータ18との間の磁気回路の
一部を構成する。
【0030】また、第1回転軸体34の一方の端部には
第2回転軸体32に設けられたフック部36が嵌まり込
む第1切欠部34aがフック部36に対応した位置に同
数、第1回転軸体34の長手方向に沿って形成されてい
る。また他方の端部には後述するロータの内周面に形成
された弧状突起が嵌まり込む第2切欠部34bが弧状突
起と同数(本実施の形態では一例として2つ)、第1回
転軸体34の長手方向に沿って形成されている。そし
て、溝38が周設された端部側から第2回転軸体32
を、第1切欠部34aが形成された第1回転軸体34の
端部側から第1回転軸体34内に、フック部36が第1
切欠部34a内に嵌まり込むまで圧入する。これによ
り、第2回転軸体32に対して第1回転軸体34が回動
不能な状態で第2回転軸体32に一体的に外嵌されて回
転軸16が組み立てられる。また、第2回転軸体32に
第1回転軸体34が一体的に外嵌された状態に形成する
方法としては上述した圧入による方法以外に、インサー
ト成形により一体成形する方法が採用し得る。
【0031】この第1回転軸体34は、回転軸16が電
磁コイル12内に挿通された際には上述したように電磁
コイル12の磁気回路をスリーブ30と共に形成し、後
述するアーマチュアの吸引力を増加させる機能を果たす
ものである。従来例では回転軸全体が磁性体を用いて形
成されているが、この第1回転軸体34の厚みを適切に
設定することにより、回転軸16を合成樹脂製の第2回
転軸体32との2重構造としても従来例の場合と略同等
のアーマチュア42に対する吸引力が確保できる。本実
施の形態では、回転軸16をこのように2重構造として
いるため、外層の第1回転軸体34により充分な吸引力
を確保しつつ、Dカット部32aやフック部36を形成
する必要があって形状が複雑となる内層の第2回転軸体
32は合成樹脂材料を用いて樹脂成形により短時間で、
かつ低コストで製造することができ、回転軸16全体
の、さらには電磁クラッチ10全体の製品単価を低減で
きるようになる。また、回転軸16は、安価に製造でき
るのであれば上述した金属材と合成樹脂材との2重構造
に代えて、従来例で説明した回転軸114のように全体
を磁性体で構成するという単純な構造のものでも良い。
【0032】(ロータの回転軸への取付構造)ロータ1
8は図4に示すように、磁性体を用いてリング状に形成
され、回転軸16に回転軸16と同軸となるように外嵌
され、回転軸16と一体となって回転するものである。
本実施の形態のロータ18は回転軸16が挿入される第
3円形孔18aの内径は第1回転軸体34の外径よりも
若干大径に形成され、さらにその内周面には内径が第2
回転軸体32の外径よりも若干大径に形成された複数
(本実施の形態では一例として点対称の位置に2つ)の
弧状突起18bがロータ18の長手方向に沿って形成さ
れている。
【0033】この弧状突起18bは、ロータ18の第3
円形孔18a内に回転軸16を挿入し、ロータ18を第
2回転軸体38の外周面上を摺動させながら第1回転軸
体34方向へ移動させ、第2回転軸体32の端面に当接
後、ロータ18を回転軸16に対して相対的に回転させ
ることで簡単に第2切欠部34bに嵌め込むことがで
き、これにより回転軸16に対するロータ18の自由な
回転が規制され、ロータ18が回転軸16と一体となっ
て回転できる。なお、ロータ18の弧状突起18bの形
状は回転軸16に嵌め込んだ後には周方向のガタツキが
なるべく少なくなるように設定されている。また、ロー
タ18は弧状突起18bが第2切欠部34bに嵌まり込
むことによって第1回転軸体34と当接して回転軸16
の長手方向に沿った位置決めが行われる。このようにし
てロータアセンブリ17が完成するが、回転軸16を従
来例とっどうように全体的に磁性体で構成する場合に
は、ロータ18は従来例と同様の構成として圧入により
ロータを回転軸に固定するようにしても良い。
【0034】(ハブアセンブリの構造)ハブアセンブリ
20は図8に示すように、ハブ40、アーマチュア4
2、板バネ44で構成される。ここでハブ40は、一例
として合成樹脂材料を用いて円板状に形成され、ロータ
18を挟んで電磁コイル14と反対側の回転軸16の外
周面に回転軸16と同軸となるように回転自在に外嵌さ
れる。また、ハブ40の中央部分に設けられた回転軸1
6が挿通される円形孔としての第4円形孔40aのロー
タ18側の口縁には筒状の延出部40bが形成されて、
ハブ40が回転軸16に外嵌された際に、ハブ40とロ
ータ18との間に隙間が形成され、この隙間内にアーマ
チュア42と板バネ44が延出部40bに外嵌された状
態で配される。
【0035】次に、ハブアセンブリ20の各構成要素に
ついて詳細に説明する。本実施の形態では、アーマチュ
ア42のハブ40への取付構造に特徴があり、以下その
特徴部分も併せて説明する。ハブ40の延出部40bの
基部には図8や図9に示すように外周面にアーマチュア
42を連結するためのキー溝46が延出部40bの長手
方向に沿って形成された拡径部48が形成されている。
本実施の形態ではキー溝46は一例として等角度間隔に
3つ形成されているが、2個以上の複数個であれば良
い。また、拡径部48の長さは電磁コイル14によりア
ーマチュア42が回転軸16の長手方向に沿ってロータ
18方向へ移動してもキー溝46とアーマチュア42と
の係合関係が解除されないように設定されている。
【0036】また、延出部40bの先端と拡径部48と
の間の延出部40bの外周面には図9や図10に示すよ
うに板バネ44を装着するための装着溝50が形成され
ている。また、延出部40bの先端と装着溝50との間
の外周には、当該先端から装着溝50に至る案内溝52
が、後述する板バネ44の内縁突起に対応して形成され
ている。また、装着溝50の幅は板バネ44の板厚に合
わせて若干幅広に形成されている。また、案内溝52の
対向面52aは装着溝50方向へ向かうに従って次第に
離間する斜面に形成されている。本実施の形態では案内
溝52は延出部40bの軸線を中心として点対称の位置
に2つ形成されているが、3つ等、複数個であれば良
い。
【0037】アーマチュア42は磁性体を用いてリング
状に形成され、中心には図8に示すように、延出部40
bが挿入される第5円形孔42aが形成されている。そ
してさらに詳細には図11に示すように第5円形孔42
aは軸線方向に沿って内径の大きな大径領域Cと大径領
域よりも小径な小径領域Dとに分かれている。ここで大
径領域Cはアーマチュア42のロータ18との当接面側
に位置し、この大径領域C内にリング状の板バネ44が
装着される。また、第5円形孔42aの小径領域Dの内
周面には延出部40bに形成されたキー溝46と嵌まり
合うキー42bがキー溝46と同数だけ第5円形孔42
aの軸線方向に沿って形成されている。ここで、キー4
2bが形成された小径領域Dの長さは延出部40bの拡
径部48の長さよりも若干長めに形成されている。この
構成により、アーマチュア42が延出部40bの拡径部
48に外嵌された際には、キー42bとキー溝46との
凹凸嵌合によりアーマチュア42はハブ40に対して回
動不能に取り付けられてハブ40と一体的に回転すると
共に、延出部40bの長手方向に沿ってキー42bとキ
ー溝46とが凹凸嵌合する範囲内で移動可能となってい
る。また、アーマチュア42とハブ40との凹凸嵌合の
構造は上述したキー42bとキー溝46とによるスプラ
イン構造に限らず、例えば図16に示すように、拡径部
48にはキー溝46は設けず、またアーマチュア42の
小径領域Dの内周にもキー42bは設けないで小径領域
Dの内径は拡径部48に嵌まり込むように設定する。そ
して、アーマチュア42とハブ40のそれぞれの対向す
る側面間で凹凸嵌合する構成としても良い。一例として
アーマチュア42の側面に複数の凸部(一例として円柱
状)42cを設け、またハブ40の側面には当該突起4
2cが挿入可能な凹部(一例として断面円形の凹部)4
0cを複数設ける構造が取りうる。
【0038】リング状の板バネ44は、弾性を有する金
属薄板から打ち抜き加工等の手段により形成される。ま
たその板厚は上述したように、装着溝50内に丁度入り
込む厚さに設定されている。形状について説明すると、
板バネ44は、外径がアーマチュア42の小径領域Dの
内周面に形成された弧状のキー42bの先端内径よりも
小径に形成され、内径は延出部40bの先端外径よりも
若干大径に形成されたリング状である。また、板バネ4
4の外縁には板バネ44がアーマチュア42の大径領域
C内に装着された際に第5円形孔42aの小径領域Dの
端面に接触してアーマチュア42をハブ40側に押さえ
つける弧状の外縁突起44aが一例として板バネ44の
中心に対して点対称の位置に2つ形成されている。この
外縁突起44aの外縁の直径はアーマチュア42の第5
円形孔42aの大径領域Cの内径よりも若干小径に形成
されている。
【0039】また、板バネ44の内縁には、延出部40
bの先端に設けられた案内溝52の位置に対応して案内
溝52と同数形成され、案内溝52から入り込んで延出
部40bに対して回動されることによって装着溝50内
に嵌まり込む個状の内縁突起44bが形成されている。
板バネ44はこの内縁突起44bが装着溝50内に嵌ま
り込んだ状態で延出部40bに外嵌されることでアーマ
チュア42を延出部40bに固定するものである。
【0040】板バネ44は上述したようにハブ40の延
出部40bにアーマチュア42を取り付ける機能と共
に、取付後は常時アーマチュア42をハブ40方向へ付
勢する付勢手段としての機能を有している。付勢手段と
しての機能を説明すると、板バネ44はその内縁に形成
された内縁突起44bが延出部40bの装着溝50内に
嵌まり込んでいるが、板バネ44の内径は延出部40b
の外径よりも大径である。また、外縁突起44aはアー
マチュア42の小径領域Dの端面に当接しているが、板
バネ44の外径は小径領域Dの内面に形成されたキー4
2bの先端内径よりも小径である。この構成から板バネ
44は内縁突起44bが支点となってその外縁に形成さ
れた外縁突起44aがアーマチュア42をハブ40方向
へ付勢する。そして、板バネ44の内縁突起44bと外
縁突起44a間のリング状の本体部分がバネとして作用
するのである。このため、例えば支点となる内縁突起4
4bを基準として考えた場合にバネとして作用する本体
部分の内縁突起44bから外縁突起44aまでの距離は
均等であることが望ましく、均等に設定することによっ
てアーマチュア42が電磁コイル14により吸引されて
ロータ18方向へ移動した際に外縁突起44aが捩じれ
ないで均一にアーマチュア42を押圧することができ
る。
【0041】本実施の形態では、内縁突起44bおよび
外縁突起44aの数はともに2つずつである。このた
め、内縁突起44bおよび外縁突起44aを板バネ44
の中心に対してそれぞれ点対称となる位置に設けると共
に、内縁突起44bに対して外縁突起44aを90度ず
らして配置し、内縁突起44bから外縁突起44aまで
の距離を均等としている。なお、上述したようにハブ4
0に板バネ44を用いてアーマチュア42を取り付ける
構造にしても良いが、ネジ止めの手間が問題とならず、
また板バネの強度が十分なものである場合には、従来例
で説明した図18の構成のハブアセンブリでも良い。ま
た、アーマチュア42とハブ40とを上述したように回
転方向に対して凹凸嵌合させて一体に回転する構成と
し、板バネ44を介さないでハブ40の回転力をアーマ
チュア42に直接伝達することを主たる目的とするので
あれば、取付工程は増えるが、従来例と同様にアーマチ
ュア42に板バネ44を固定し、板バネ44を介してア
ーマチュア42をハブ40に固定する構造を採用するこ
とも可能である。また、板バネ44は弾性を有する金属
材を用いて構成したが、剛性を有しかつ弾性を有する合
成樹脂材料で形成することも可能である。
【0042】次に各構成要素の組み立て手順について説
明する。 (ハブアセンブリ)まず、最初にハブ40にアーマチュ
ア42を板バネ44を用いて取り付ける手順を図8を用
いて説明する。アーマチュア42の第5円形孔42a内
にハブ40の延出部40bを挿通させ、アーマチュア4
2とハブ40とを相対的に回転させながらキー溝46に
キー42bを嵌め込む。なお、アーマチュア42は、第
5円形孔42aの小径領域D側をハブ40側に向けなが
らハブ40の延出部40bを挿通させる。続いて、リン
グ状の板バネ44を、内縁突起44bを案内溝52の位
置に合わせて延出部40bに外嵌する。この状態におい
て板バネ44は第5円形孔42aの大径領域C内に装着
されて、その外縁突起44aは第5円形孔42aの小径
領域Dの端面に接触した状態となっている。
【0043】そしてこの状態から板バネ44を周方向へ
回動させる。すると、案内溝52の対向面52aは前述
したような斜面に形成されているため、内縁突起44b
は対向面52aに沿って装着溝50内に入り込む。ま
た、外縁突起44aも周方向に沿って移動し、第5円形
孔42aの小径領域Dの内面に突設されたキー42bの
側面に一部が接触する。この回動の最中に、板バネ44
の外縁突起44aの延出部40bの軸線方向の位置は小
径領域Dの端面に接触した状態で変わりはないが、内縁
突起44bは装着溝50に嵌まり込む際に延出部40b
の軸方向に沿ってハブ40方向へ移動する。このために
板バネ44の内縁突起44bと外縁突起44a間のリン
グ状の本体部分が弾性変形する。よって、板バネ44に
は内縁突起44bを基準として外縁突起44aをハブ4
0方向へ付勢する付勢力が生ずることになる。そして、
電磁コイル14による吸引が解除されたアーマチュア4
2を板バネ44の付勢力により元の位置にすばやく戻す
ことができる。また、この付勢力により、内縁突起44
bと装着溝50との間の摩擦力も増し、板バネ44が回
動しにくくなり、従ってアーマチュア42のハブ40へ
の装着状態を保持できるのである。以上によりハブアセ
ンブリ20が完成する。このハブアセンブリ20を板バ
ネ44方向から見た状態を図15に示す。この図15か
らも分かるように、板バネ44の内縁突起44bが装着
溝50内に入り込んで延出部40bに係合すると共に、
外縁突起44aがアーマチュア42の小径領域Dの端面
(キー42bの側面)に接触して、板バネ44はアーマ
チュア42をハブ40方向へ付勢しつつ、延出部40b
に抜脱不能に取り付けている。
【0044】(ヨークアセンブリ)次に、ヨーク12
に、電磁コイル14を組み付けてヨークアセンブリ15
とする手順について図2を用いて説明する。第1に、断
面コ字状の第1ヨーク体22内にスリーブ30を取り付
ける。スリーブ30は一方の端部を第1円形孔22a内
に挿入して、第1円形孔22aと同軸となるようにカシ
メ、圧入等の手法により固定する。第2に、電磁コイル
14を、ボビン26の筒状部26a内にスリーブ30を
挿入しながら第1ヨーク体22に装着する。装着された
状態では、ボビン26の挿入方向の一方のフランジ26
cは第1ヨーク体22の内面に密着し、また筒状部26
a内に挿入されたスリーブ30の先端部分は他方のフラ
ンジ26bに形成されたリング状の空間31内に収納さ
れる。
【0045】第3に、第1ヨーク体22に第2ヨーク体
24を連結し、電磁コイル14を第1ヨーク体22と第
2ヨーク体24との間で挟み込んで固定する。第1ヨー
ク体22と第2ヨーク体24との連結は前述したよう
に、第1ヨーク体22の嵌合凹部22b内に第2ヨーク
体24の嵌合凸部24bを嵌め込み、嵌合凹部22bの
開口幅を狭めることで嵌合凸部24bをカシメて固定す
る。この第1ヨーク体22と第2ヨーク体24の連結の
際、まず第2ヨーク体24がボビン26の他方のフラン
ジ26b上に載置されるのであるが、この他方のフラン
ジ26bには位置決め片26dが形成されており、この
位置決め片26dが第2ヨーク体24の横方向の両端縁
と係合するので第2ヨーク体24がずれることがない。
以上によりヨークアセンブリ15が完成する。
【0046】(全体のアセンブリ)次に、ヨークアセン
ブリ15と、ロータアセンブリ17と、ハブアセンブリ
20とを一体に組み立てる手順について図12を用いて
説明する。第1に、第2の軸受29を、その筒状部29
bをスリーブ30の第1ヨーク体22側の端部からスリ
ーブ30内に挿入してフランジ部29aをスリーブ30
の当該端部口縁に密着させる。第2に、ロータアセンブ
リ17の回転軸16をそのフック部36側からスリーブ
30内に第2ヨーク体24方向から挿入する。この際、
係合突部37のテーパ面37aが第1の軸受27のフラ
ンジ部27aの口縁と当接して内側への圧力を受けてフ
ック部36が弾性変形してその先端部が内側へ移動して
縮径し、回転軸16がスリーブ30内へ挿入される。そ
して、フック部36が第2の軸受29から突出すると、
フック部36は自らの弾性力により元の位置に拡開し、
その先端部に形成された係合突部37の係合面37bが
ヨークアセンブリ15の円形孔15aの口縁、すなわち
スリーブ30の口縁に、第2の軸受29のフランジ部分
を介して係合する。これにより、フック部36方向から
のヨークアセンブリ15の回転軸16からの抜脱は防止
される。この状態では回転軸16は、その第1回転軸体
34の外周面とスリーブ30の内周面との間に、第1の
軸受27の筒体部27bと第2の軸受29の筒体部29
bが介在した状態でスリーブ30内に挿入されている。
よって、回転軸16が摩擦が少ない状態でスムーズに回
転することができる。
【0047】また、ロータ18は第2ヨーク体24の第
2円形孔24a内に収納された状態となるが、ロータ1
8の電磁コイル14側の側面は上述したようにボビン2
6のフランジ26bの側面全体と接触してはおらず、ボ
ビン26の筒状部26aおよび第1の軸受27のフラン
ジ部27aの側面のみに接触した状態にある。よって、
接触面積がフランジ26bの側面全体と接触する場合に
比べて少ないために回転摩擦が小さくて済み、スムーズ
な回転が確保できる。第3に、回転軸16の第2回転軸
体32にハブアセンブリ20を装着する。つまり、第2
回転軸体32をその溝38が形成された端部側から、ハ
ブ40の延出部40b側からハブ40の第4円形孔40
a内に挿入し、第2回転軸体32の溝38を第4円形孔
40aの反対側から突出させる。第4として最後に、第
2回転軸体32の溝38に止め輪54を嵌め込んで電磁
クラッチ10の組み立てが完了する。これにより図1に
示すように、回転軸16を介して、ヨークアセンブリ1
5とロータ18とハブアセンブリ20とが略密着した状
態で、フック部36と止め輪54により一体的に組み立
てられる。
【0048】(回転軸の他の実施の形態)また、上述し
た実施の形態においては第2回転軸体32に溝38を形
成して止め輪54を用いて組み立てる構成としていた
が、図13に示すように第2回転軸体32のフック部3
6と同様の構造の第2フック部56を溝38に代えて形
成し、止め輪54を全く使用せずに電磁クラッチ10を
組み立てできる構成としても良い。本実施の形態では、
磁性体の第1回転軸体34と第2回転軸体32とはイン
サート成形により一体的となっているが、図4に示す回
転軸16の第2回転軸体32の溝38に代えて第2フッ
ク部56を設けるようにしても良い。詳細な構成は、第
2回転軸体32の端面にフック部36と反対方向に延出
するように第2フック部56を形成する。図13におい
ては一例として、第2回転軸体32の軸線を中心として
点対称の位置に2つ形成している。なお、第2フック部
56の外面には係合突部37と同じ構成の第2係合突部
57が形成される。そして第2係合突部57の第2フッ
ク部56の延出方向の先端面はやはりテーパ面57aに
形成されて、ハブ40の円形孔40a内に挿入し易くさ
れており、またテーパ面57aの背面は係合面57bと
して形成されている。そして第2回転軸体32の第2フ
ック部56側の端部を、ハブ40の延出部40b側から
ハブ40の第4円形孔40a内に挿入し、第2フック部
56を第4円形孔40aの反対側から突出させると、第
2フック部56は自らの弾性力により元の位置に拡開し
て第2係合突部57の係合面57bがハブ40の第4円
形孔40aの口縁と係合する。
【0049】よって、図14に示すように、回転軸16
を介して、ヨークアセンブリ15とロータ18とハブア
センブリ20とが略密着した状態で、フック部36と第
2フック部56により一体的に組み立てられる。この場
合には、ハブ40の第4円形孔40a内に第2回転軸体
32を挿入するだけでワンタッチで組み立てできるの
で、止め輪54を全く必要としないために、組み立て作
業の作業効率が止め輪54を用いていた場合と比較して
格段に向上する。
【0050】以上、本発明の好適な実施の形態について
種々述べてきたが、本発明は上述する実施の形態に限定
されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲で多
くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0051】
【発明の効果】本発明に係る電磁クラッチによれば、回
転軸の少なくとも一方は止め輪を用いずに済み、電磁ク
ラッチの組み立て作業性が向上する。また、回転軸の両
端にフック部を設けると、止め輪を全く必要としないた
めに、組み立て作業の作業効率がより一層向上するとと
もに、部品点数の削減と相まって格段に製造コストの低
減が図られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係る電磁クラッチの構造を示
す側面断面図であり、(b)はそのフック部の拡大図、
また(c)はフック部の他の実施の形態の拡大図であ
る。
【図2】図1のヨークアセンブリの構成を示す分解斜視
図である。
【図3】図2のボビンの構造を示す説明図であり、
(a)は側面断面図、(b)は正面図、(c)はキャッ
プ部の構成を示す拡大図である。
【図4】図1のロータアセンブリの構成を示す分解斜視
図である。
【図5】図4のフック部側から見た回転軸の要部斜視図
である。
【図6】図4の回転軸を構成する第2回転軸体の構成を
示す説明図であり、(a)はフック部側から見た正面
図、(b)は一部切欠側面図、(c)は背面図、(d)
は(b)のX−X矢視図である。
【図7】図4の回転軸を構成する第1回転軸体の構成を
示す説明図であり、(a)は正面図、(b)は一部切欠
側面図、(c)は背面図である。
【図8】図1のハブアセンブリの構成を示す分解斜視図
である。
【図9】図8のハブの構成を示す説明図であり、(a)
はハブの延出部方向から見た正面図、(b)は側面断面
図である。
【図10】図8のハブの延出部の先端に形成された装着
溝と案内溝の構造を示す要部拡大図である。
【図11】図8のアーマチュアの構成を示す説明図であ
り、(a)は小径領域側から見た正面図、(b)は側面
断面図である。
【図12】図1の電磁クラッチの分解斜視図である。
【図13】回転軸の他の実施の形態の構成を示す説明図
であり、(a)はフック部側から見た正面図、(b)は
一部切欠側面図、(c)は背面図、(d)は(b)のX
−X矢視図である。
【図14】図13の回転軸を用いた電磁クラッチの他の
実施の形態の構造を示す側面断面図である。
【図15】図8のハブアセンブリの組み立て後の板バネ
方向から見た正面図である。
【図16】ハブアセンブリの他の実施の形態を示す分解
斜視図である。
【図17】従来の電磁クラッチの一例の構成を示す分解
斜視図である。
【図18】図17のハブアセンブリの構成を示す分解斜
視図である。
【図19】図17の電磁クラッチの組み立て後の構造を
示す側面断面図である。
【符号の説明】 10 電磁クラッチ 12 ヨーク 14 電磁コイル 15 ヨークアセンブリ 16 回転軸 18 ロータ 26 ボビン 26a ボビンの筒状部 28 電線 30 スリーブ 36 フック部 37 係合突部 40 ハブ 40a ハブの円形孔(第4円形孔) 42 アーマチュア 44 板バネ 56 第2フック部 57 第2係合突部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヨーク内にボビンの筒状部に電線が巻回
    されて成る電磁コイルが装着されると共に、前記筒状部
    内には磁性体を用いて筒状に形成されたスリーブが挿着
    されたヨークアセンブリと、 前記スリーブ内に回転自在に挿通された回転軸と、 磁性体を用いてリング状に形成され、前記回転軸に該回
    転軸と一体に回転可能に外嵌されたロータと、 中心に円形孔が形成され、前記ロータを挟んで前記電磁
    コイルと反対側の前記回転軸に回転自在に外嵌されたハ
    ブと、 前記回転軸に外嵌され、前記ハブの前記ロータと対向す
    る側面に取り付けられたリング状のアーマチュアとを具
    備する電磁クラッチにおいて、 前記回転軸の前記ヨークアセンブリ側の端部には、該回
    転軸の長手方向に沿って延出し、先端部の外面には前記
    スリーブの口縁と係合する係合突部が形成されると共に
    前記先端部が回転軸の径方向に弾性変形可能な舌片状の
    フック部が形成されていることを特徴とする電磁クラッ
    チ。
  2. 【請求項2】 ヨーク内にボビンの筒状部に電線が巻回
    されて成る電磁コイルが装着されると共に、前記筒状部
    内には磁性体を用いて筒状に形成されたスリーブが挿着
    されたヨークアセンブリと、 前記スリーブ内に回転自在に挿通された回転軸と、 磁性体を用いてリング状に形成され、前記回転軸に該回
    転軸と一体に回転可能に外嵌されたロータと、 中心に円形孔が形成され、前記ロータを挟んで前記電磁
    コイルと反対側の前記回転軸に回転自在に外嵌されたハ
    ブと、 前記回転軸に外嵌され、前記ハブの前記ロータと対向す
    る側面に取り付けられたリング状のアーマチュアとを具
    備する電磁クラッチにおいて、 前記回転軸の前記ハブ側の端部には、該回転軸の長手方
    向に沿って延出し、先端部の外面には前記ハブの前記円
    形孔の口縁と係合する第2係合突部が形成されると共に
    前記先端部が回転軸の径方向に弾性変形可能な舌片状の
    第2フック部が形成されていることを特徴とする電磁ク
    ラッチ。
  3. 【請求項3】 前記係合突部の前記フック部の延出方向
    の先端面および前記第2係合突部の前記第2フック部の
    延出方向の先端面は各フック部の延出方向に向かうに従
    って絞り込まれるテーパ面に形成されていることを特徴
    とする請求項1または2記載の電磁クラッチ。
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