JPH1181911A - 軸流式タービンの静翼におけるシール装置 - Google Patents

軸流式タービンの静翼におけるシール装置

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JPH1181911A
JPH1181911A JP24850897A JP24850897A JPH1181911A JP H1181911 A JPH1181911 A JP H1181911A JP 24850897 A JP24850897 A JP 24850897A JP 24850897 A JP24850897 A JP 24850897A JP H1181911 A JPH1181911 A JP H1181911A
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JP
Japan
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slit
ring plate
concave portion
outer ring
sealing
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JP24850897A
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Inventor
Kazuo Kimura
和男 木村
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Niigata Engineering Co Ltd
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Niigata Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、羽根を支持する外側リング板のス
リットにおける高温ガス等の作動流体の漏れを防止する
軸流式タービンの静翼におけるシール装置に関し、外側
リング板のスリットにおける作動流体のシール性を向上
させるとともにコストダウンを図ることを目的とする。 【解決手段】 内側リング板と、内側リング板の外側に
配置された外側リング板と、内端側を内側リング板に固
定するとともに外端側を外側リング板に固定した複数の
羽根を円周状に配列してなる静翼本体とを備え、外側リ
ング板に、該外側リング板の一端面から他端面にかけて
直線状のスリットが2つの隣接する羽根の間に形成さ
れ、スリットの壁面に、該スリットの長手方向に沿って
凹部が形成され、スリットの凹部に、該筒状凹部を貫通
して該スリットの幅寸法よりサイズが大きいシール材が
遊挿されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、羽根を支持する外
側リング板のスリットにおける高温の燃焼ガス等の作動
流体の漏れを防止する軸流式タービンの静翼におけるシ
ール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、軸流式タービンの静翼は、内側
リング板と、外側リング板と、円周状に配列した複数の
羽根とで構成されており、羽根の内側リング板,外側リ
ング板に対する組立構造として、一体型や分割型のもの
が知られている。
【0003】静翼の羽根の間を軸方向に沿って通過する
燃焼ガス等の作動流体は、場所により摂氏900℃を超
える高温になっており、羽根は、高温の作動流体に晒さ
れ、高温になる。このため、特に、一体型の静翼におい
ては、羽根とこの羽根を支持する外側リング板,内側リ
ング板の間に大きな温度差が発生し、外側リング板,内
側リング板,羽根には過大な熱応力が発生し、変形や亀
裂が発生して損傷を引き起こす虞がある。
【0004】かかる損傷を防止するため、内側リング板
や外側リング板には、数か所に亘ってスリットを設ける
ことによりそれらの熱変形を吸収し、スリットを外側リ
ング板,内側リング板,羽根に作用する熱応力の逃げ場
所としている。ところが、羽根の間を通過する作動流体
は、外側リング板におけるスリットを介して、該外側リ
ング板の内側空間から外側空間に漏れることになる。作
動流体は、高温の燃焼ガス,水蒸気等であるため、機械
部品等の周辺部品の耐久性を損ねたり、人体その他の環
境に悪影響を及ぼすことになる。
【0005】また、作動流体の漏れによりタービンの効
率が低下する。そこで、作動流体のスリットにおける漏
れ量を少なくすることが要求され、例えば、図9ないし
図13に示す軸流式タービンの静翼が知られている。図
において、タービン101は、回転軸102と、回転軸
102の回りに配置されケーシング103に固定された
静翼104,104,104と、静翼104,104,
104に交互に配置され回転軸102に固定された動翼
105とを備え、多段式(3段式)となっている。
【0006】静翼104は、内側リング板106と、外
側リング板107と、内側リング板106から外側リン
グ板107にかけて円周状に配列した複数の断面翼型の
羽根108とで構成されている。内側リング板106は
回転軸102の回りに配置され、回転軸102の軸線に
同心状になっている。内側リング板106の材料は作動
流体の物性,温度により選定され、例えば、ステンレス
鋼,特殊耐熱鋼が用いられる。
【0007】内側リング板106の外側に外側リング板
107が配置され、回転軸102の軸線に同心状になっ
ている。外側リング板107の材料は作動流体の物性,
温度により選定され、例えば、ステンレス鋼,特殊耐熱
鋼が用いられる。外側リング板107はケーシング10
3に形成された環状溝部103Aに埋め込まれて固定さ
れている。
【0008】羽根108の材料は作動流体の物性,温度
により選定され、例えば、ステンレス鋼,特殊耐熱鋼が
用いられる。静翼104は、ろう付けにより羽根108
の内端側108Bが内側リング板106に固定されると
ともに外端側108Aが外側リング板107に固定され
ている。図10に示すように、各羽根108は、断面翼
型の湾曲形状に構成され、燃焼ガスの流れ方向(回転軸
2の軸線方向)に対して傾角αで平行に配置されてい
る。
【0009】図9,図10,図13に示すように、外側
リング板107に、6つのスリット109が円周方向に
沿って等間隔(円周方向60度ピッチ)で形成されてい
る。スリット109は外側リング板107の一端面10
7Aから他端面107Bにかけて直線状になっており、
隣接する羽根108,108の間に位置しており、従っ
て、燃焼ガスの流れ方向(回転軸2の軸線方向)に対し
て傾角βとなっている。
【0010】また、内側リング板106に、6つの内側
リング板用スリット110が円周方向に沿って等間隔
(円周方向60度ピッチ)で形成されている。スリット
110は内側リング板106の一端面から他端面にかけ
て直線状になっており、隣接する羽根108,108の
間に位置しており、従って、スリット109と同様に燃
焼ガスの流れ方向(回転軸2の軸線方向)に対して傾角
βとなっている。
【0011】そして、スリット109の対向する一対の
壁面111,112の一方の側に、該スリット109を
介して外側リング板107の内側空間と外側空間が連通
するように帯状板材113が溶接で固定され、帯状板材
113は外側リング板107の外周面107Cに平行に
なっており、外周面107Cに対して隙間Yだけ離れて
いる。なお、帯状板材113の材料はステンレス鋼,特
殊耐熱鋼が用いられる。
【0012】帯状板材113により、外側リング板10
7の内側空間から外側空間に作動流体が漏れないように
している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、スリット1
09の幅寸法,帯状板材113内の隙間Yを狭くすれ
ば、燃焼ガスの漏れ量は少なくなるが、外側リング板1
07におけるスリット109の幅寸法,帯状板材113
内の隙間Yが熱応力により変化することから、スリット
109の幅寸法,帯状板材113内の隙間Yを零寸法に
することはできず、余裕代を見込むことが必要になり、
スリット109から帯状板材113内の隙間114を通
って燃焼ガスが外側リング板107の内側空間から外側
空間に漏れ、帯状板材113によるシール性が依然とし
て不足しているという問題がある。
【0014】また、帯状板材113を外側リング板10
7の外周面107Cに固定する作業は溶接作業なので、
面倒でコストが高いという問題があった。本発明は、上
述の問題点を解決するためになされたもので、その目的
は、外側リング板のスリットにおける作動流体のシール
性を向上させるとともにコストダウンを図ることができ
る軸流式タービンの静翼におけるシール装置を提供する
ことである。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
回転軸の回りに、該回転軸の軸線に同心状に配置された
内側リング板と、内側リング板の外側に、回転軸の軸線
に同心状に配置された外側リング板と、内端側を内側リ
ング板に固定するとともに外端側を外側リング板に固定
した複数の羽根を円周状に配列してなる静翼とを備え、
外側リング板に、該外側リング板の一端面から他端面に
かけて直線状のスリットが2つの隣接する羽根の間に形
成され、スリットの壁面に、該スリットの長手方向に沿
って凹部が形成され、スリットの凹部に、該凹部を貫通
して該スリットの幅寸法よりサイズが大きいシール材が
遊挿されていることを特徴とする。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の軸
流式タービンの静翼におけるシール装置において、該凹
部は、スリットの両側の壁面に亘って断面円形とされた
筒状凹部に形成され、シール材は断面円形に構成されて
いるシール用ピンであることを特徴とする。請求項3記
載の発明は、請求項1記載の軸流式タービンの静翼にお
けるシール装置において、該凹部は、スリットの両側の
壁面に亘って着座面を有してなり、シール材は該凹部の
着座面に接触する押圧面を有しているシール用プレート
であることを特徴とする。
【0017】(作用)請求項1記載の発明においては、
シール材によりスリットの凹部が閉じられる。従って、
外側リング板の内側空間の作動流体がシール材を介して
外側リング板の外側空間に漏れることが防止されてい
る。同時に、外側リング板のスリットにより外側リング
板の円周方向における熱変形を吸収し、外側リング板,
内側リング板,羽根に発生する熱応力が小さくなる。
【0018】請求項2記載の発明においては、作動流体
の圧力により、凹部にシール材が線接触する。請求項3
記載の発明においては、作動流体の圧力により、凹部の
スリットの着座面にシール用プレートの押圧面が面接触
する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態について説明する。
【0020】図1ないし図6により、請求項1,請求項
2記載の発明の実施の形態に係わる軸流式タービンの静
翼におけるシール装置について説明する。なお、本実施
の形態においては、作動流体の例として高温の燃焼ガス
を例に挙げて説明する。図5,図6において、符号1は
軸流式タービン1で、軸流式タービン1は、回転軸2
と、回転軸2の回りに配置されケーシング3に固定され
た静翼4,4,4と、静翼4,4,4に交互に配置され
回転軸2に固定された動翼5,5,5とを備え、多段式
(3段式)となっている。
【0021】静翼4は、内側リング板6と、外側リング
板7と、内側リング板6から外側リング板7にかけて円
周状に配列した羽根8とで構成されている。内側リング
板6は回転軸2の回りに配置され、内側リング板6は回
転軸2の軸線に同心状になっている。内側リング板6の
材料は燃焼ガスの物性,温度により選定され、例えば、
ステンレス鋼,特殊耐熱鋼が用いられる。
【0022】内側リング板6の外側に外側リング板7が
配置され、外側リング板7は回転軸2の軸線に同心状に
なっている。外側リング板7の材料は燃焼ガスの物性,
温度により選定され、例えば、ステンレス鋼,特殊耐熱
鋼が用いられる。外側リング板7はケーシング3に形成
された環状溝部3Aに埋め込まれて固定されている。羽
根8の材料は燃焼ガスの物性,温度により選定され、例
えば、ステンレス鋼,特殊耐熱鋼が用いられる。静翼1
04は、ろう付けにより羽根8の内端側8Aが内側リン
グ板6に固定されるとともに外端側8Bが外側リング板
7に固定されている。
【0023】図4に示すように、各羽根8は、断面翼型
の湾曲形状に構成され、燃焼ガスの流れ方向(回転軸2
の軸線方向)に対して傾角αで平行に配置されている。
そして、図3,図4に示すように、外側リング板7に、
6つのスリット9が円周方向に沿って等間隔(円周方向
60度ピッチ)で形成されている。スリット9は外側リ
ング板7の一端面7Aから他端面7Bにかけて直線状に
なっており、隣接する羽根8,8の間に対応した状態で
位置しており、従って、燃焼ガスの流れ方向(回転軸2
の軸線方向)に対して傾角βとなっている。
【0024】また、内側リング板6に、6つの内側リン
グ板用スリット10が円周方向に沿って等間隔(円周方
向60度ピッチ)で形成されている。内側リング板用ス
リット10は内側リング板6の一端面から他端面にかけ
て直線状になっており、隣接する羽根8,8の間に位置
しており、従って、スリット9と同様に燃焼ガスの流れ
方向(回転軸2の軸線方向)に対して傾角βとなってい
る。
【0025】6つのスリット9からなるスリット群11
は、6つの内側リング板用スリット10からなるスリッ
ト群12に対して円周方向で位相が30度ずれている。
図1,図2に示すように、スリット9の一方の壁面13
から他方の壁面14にかけて断面円形の筒状凹部からな
る凹部15が形成されている。凹部15はスリット9の
長手方向に沿っている。
【0026】スリット9の凹部15に、該凹部15を貫
通して断面円形のシール用ピンからなるシール材16が
配置され、シール材16の外径は、凹部15の径より細
く、スリット9の幅寸法より太くなっており、凹部15
に遊挿されている。シール材16は凹部15の内周壁と
スリット9の外方の綾線部9A,9A,内方の綾線部9
B,9Bの間に位置している。スリット9の外方の綾線
部9A,9A,内方の綾線部9B,9Bは、シール材1
6のストッパとしての機能を有する。また、図6に示す
ように、シール材16の両端16A,16Bは、ケーシ
ング3の環状溝部3Aの両端面3B,3Cに挟持されて
いる。
【0027】ここで、スリット9の一方の壁面13と他
方の壁面14にかけての幅寸法Hは、最大温度時に0と
なるのが望ましいが、余裕代を見込んであり、最大温度
時においても、一方の壁面13と他方の壁面14は接触
することはない。また、シール材16の径は、最大温度
時に凹部15内で遊挿状態が可能な径以下の寸法になっ
ている。
【0028】しかして、本実施の形態においては、外側
リング板7には、数か所(図では6か所)に亘って、ス
リット9により外側リング板7の円周方向における熱変
形を吸収するとともに、内側リング板6には、数か所
(図では6か所)に亘って、内側リング板用スリット1
0を設けて内側リング板6の円周方向における熱膨張変
化を許すことにより、内側リング板6,外側リング板
7,各羽根8に作用する熱応力の逃げ場所とし、内側リ
ング板6,外側リング板7,各羽根8の過大な熱応力を
防止し、変形したり,亀裂が発生したりするといった損
傷が防止されている。
【0029】そして、凹部15内に遊挿されているシー
ル材16は、燃焼ガスの圧力により半径外方に押圧され
る。シール材16の外径は、スリット9の幅寸法より太
くなっていることから、シール材16はスリット9の外
方の綾線部9A,9Aに線接触する。そして、外側リン
グ板7の内側空間と外側空間がシール材16を介して遮
断される。すなわち、燃焼ガスは、シール材16によ
り、外側リング板7の内側空間から外側空間に漏れるこ
とが防止されている。
【0030】この場合、シール材16は凹部15内に遊
挿されていることから、スリット9に対してストッパと
しては機能せず、熱変形に応じて、スリット9の両壁面
13,14間の幅寸法Hは変化することが可能になって
いる。また、凹部15に、該凹部15を貫通して、シー
ル材16が遊挿されているので、熱変形が生じても、シ
ール材16はスリット9に関係なく熱膨張し、スリット
9における両壁面13,14に力を及ぼすことはない。
【0031】以上の如き構成によれば、外側リング板7
のスリット9により外側リング板7の円周方向における
熱変形を吸収しつつ、スリット9の凹部15に遊挿され
たシール材16により燃焼ガスの外側リング板7の内側
空間から外側空間に漏れることを防止し、機械部品等の
周辺部品の耐久性を確保し、また、人体その他の環境に
悪影響を及ぼすことを排除することができ、また、作動
流体の漏れ量の減少により、タービン効率を向上させる
ことができる 。
【0032】また、凹部15は、スリット9の両側の壁
面13,14に亘って断面円形に構成され、シール材1
6は断面円形に構成されているので、燃焼ガスによりシ
ール材16はスリット9の外方の綾線部9A,9Aに着
座し、外側リング板7のスリット9における外側空間へ
の燃焼ガスの漏れの防止が確実となる。さらに、外側リ
ング板7のスリット9にドリルで穿設することにより凹
部15を造れば良いので、凹部15の加工が簡単であ
る。また、シール材16は断面円形になっているので、
製作が簡単であり、コストダウンを図ることができる。
【0033】なお、本実施の形態においては、作動流体
の例として燃焼ガスを例に挙げて説明したが、燃焼ガス
に限定されず、例えば水蒸気に適用できる。また、本実
施の形態においては、凹部15は、スリット9の両側の
壁面13,14に亘って断面円形に構成されるととも
に、シール材16は断面円形に構成されているが、図7
に示すように、スリット9の一方の壁面13を半円形状
の断面に形成し、他方の壁面14を直線状の断面に形成
し、シール用ピン16を断面円形に構成することもでき
る。
【0034】さらに、本実施の形態においては、静翼1
04は、ろう付けにより羽根8の内端側8Aが内側リン
グ板6に固定されるとともに外端側8Bが外側リング板
7に固定されているが、これに限定されることなく、例
えば、静翼104を、精密鋳造で一体形することもで
き、溶接により一体化することもできる。そして、本実
施の形態においては、スリット9及び内側リング板用ス
リット10の形状は、上述した形状に限定されることな
く、ガスの状態,外側リング板,内側リング板,ケーシ
ング等の形状により任意に決定することができる。
【0035】そして、請求項1,請求項2記載の発明の
実施の形態に係わる軸流式タービンの静翼におけるシー
ル装置を説明したが、請求項1,請求項3記載の発明の
実施の形態に係わる軸流式タービンの静翼におけるシー
ル装置の要部を図8に示す。請求項1,請求項3記載の
発明の実施の形態に係わる軸流式タービンの静翼におけ
るシール装置は、請求項1,請求項2記載の発明の実施
の形態に係わる軸流式タービンの静翼におけるシール装
置と基本的には同様の構造であるが、相違する部分のみ
を説明する。
【0036】図において、スリット9に、断面4角形状
の凹部31が形成されている。凹部31は、スリット9
の両側の壁面13,14に亘って断面4角形状に構成さ
れている。凹部31は、スリット9の両側の壁面13,
14に亘って着座面32,32を有している。本実施の
形態においては、シール材としてシール用プレート33
が用いられ、シール用プレート33は断面4角形状に構
成され、凹部31の着座面32,32に接触する押圧面
34を有している。
【0037】燃焼ガスの圧力により、シール用プレート
33が径外方に押圧され、シール用プレート33の押圧
面34が凹部31の着座面32,32に当接して面接触
する。本実施の形態によれば、請求項1,請求項2記載
の発明の実施の形態に係わる軸流式タービンの静翼にお
けるシール装置による効果に加えて、燃焼ガスの圧力に
より、凹部31の着座面32にシール用プレート33の
押圧面34が面接触するので、外側リング板7のスリッ
ト9における外側への燃焼ガスの漏れの防止が確実とな
る。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、外側リン
グ板のスリットにより外側リング板のの円周方向におけ
る熱変形を吸収しつつシール材により作動流体の外側リ
ング板の内側空間から外側空間に漏れることを防止し、
機械部品等の周辺部品の耐久性を確保でき、また、人体
その他の環境に悪影響を及ぼすことを排除することがで
きる。
【0039】さらに、作動流体の漏れ量の減少により、
タービン効率率を向上させることができる 。請求項2
記載の発明によれば、外側リング板のスリットにドリル
で穿設することにより凹部を造れば良いので、凹部の加
工が簡単である。また、シール材は断面円形になってい
るので、製作が簡単であり、コストダウンを図ることが
できる。請求項3記載の発明によれば、作動流体の圧力
により、凹部の着座面にシール用プレートの押圧面が面
接触するので、外側リング板のスリットにおける外側へ
の作動流体の漏れの防止が確実となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,請求項2記載の発明の実施の形態に
係わる軸流式タービンの静翼におけるシール装置の要部
を示す正面図である。
【図2】図1のスリット付近の拡大図である。
【図3】同軸流式タービンの静翼を示す正面図である。
【図4】図3のX1方向矢視図である。
【図5】同軸流式タービンの静翼を示す側面説明図であ
る。
【図6】同軸流式タービンの静翼の羽根を示す側面断面
図である。
【図7】同軸流式タービンの静翼におけるシール装置の
変形例の要部を示す拡大正面図である。
【図8】請求項1,請求項3記載の発明の実施の形態に
係わる軸流式タービンの静翼におけるシール装置の要部
を示す拡大正面図である。
【図9】従来における軸流式タービンの静翼を示す正面
図である。
【図10】図9のX2方向矢視図である。
【図11】同軸流式タービンの静翼を示す側面説明図で
ある。
【図12】同軸流式タービンの静翼の1段目の羽根を示
す側面断面図である。
【図13】図9のスリット付近の拡大正面図である。
【符号の説明】
1 軸流式タービン 2 回転軸 3 ケーシング 4 静翼 6 内側リング板 7 外側リング板 8 羽根 9 スリット 15 凹部(筒状凹部) 16 シール材(シール用ピン)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の回りに、該回転軸の軸線に同心
    状に配置された内側リング板と、 内側リング板の外側に、回転軸の軸線に同心状に配置さ
    れた外側リング板と、 内端側を内側リング板に固定するとともに外端側を外側
    リング板に固定した複数の羽根を円周状に配列してなる
    静翼とを備え、 外側リング板に、該外側リング板の一端面から他端面に
    かけて直線状のスリットが2つの隣接する羽根の間に形
    成され、 スリットの壁面に、該スリットの長手方向に沿って凹部
    が形成され、 スリットの凹部に、該凹部を貫通して該スリットの幅寸
    法よりサイズが大きいシール材が遊挿されていることを
    特徴とする軸流式タービンの静翼におけるシール装置。
  2. 【請求項2】 該凹部は、スリットの両側の壁面に亘っ
    て断面円形とされた筒状凹部に形成され、シール材は断
    面円形に構成されているシール用ピンであることを特徴
    とする請求項1記載の軸流式タービンの静翼におけるシ
    ール装置。
  3. 【請求項3】 該凹部は、スリットの両側の壁面に亘っ
    て着座面を有してなり、シール材は該凹部の着座面に接
    触する押圧面を有しているシール用プレートであること
    を特徴とする請求項1記載の軸流式タービンの静翼にお
    けるシール装置。
JP24850897A 1997-09-12 1997-09-12 軸流式タービンの静翼におけるシール装置 Pending JPH1181911A (ja)

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