JP2003113945A - 軸シール機構及びタービン - Google Patents

軸シール機構及びタービン

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JP2003113945A JP2001311312A JP2001311312A JP2003113945A JP 2003113945 A JP2003113945 A JP 2003113945A JP 2001311312 A JP2001311312 A JP 2001311312A JP 2001311312 A JP2001311312 A JP 2001311312A JP 2003113945 A JP2003113945 A JP 2003113945A
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
    • F16J15/32Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings
    • F16J15/3284Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings characterised by their structure; Selection of materials
    • F16J15/3292Lamellar structures

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Sealing Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧側から低圧側へのガスの漏れ量を低減す
ると共に、高シール差圧においても好適なシール機能を
維持できる軸シール機構及びこれを備えたタービンを提
供することを課題としている。 【解決手段】 軸シール機構においては、リーフシール
リング26と、回転軸23の周方向に互いに隙間を開け
て設けられ、各先端28bが回転軸23の周面23aと
鋭角を成し、かつ回転軸23の軸方向に幅を有して周面
23aに摺接される複数の薄板28と、各薄板28を間
に挟み低圧側及び高圧側にそれぞれ設けられた低圧側側
板30及び高圧側側板29と、高圧側側板29と各薄板
28と間に位置し、各薄板28に対して取り付けられ、
回転軸23の軸方向に可撓性を有する可撓板31とを備
えたリーフシール25を採用した。また、タービンにお
いては、このリーフシール25を備えた構成を採用し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービン、蒸
気タービン、圧縮機、ポンプなどの大型流体機械の回転
軸等に用いて好適な軸シール機構に関する。また、流体
の熱エネルギーを機械的な回転エネルギーに変換して動
力を発生させるタービンに関し、特にその回転軸に適用
される軸シール機構に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、ガスタービンや蒸気タービン
には、回転軸の軸周りに、高圧側から低圧側に漏れるガ
スの漏れ量を低減するための軸シール機構が設けられて
いる。この軸シール機構の一例として、図12に示すリ
ーフシール1がある。
【0003】このリーフシール1は、回転軸2の軸方向
に所定の幅寸法を有する平板状の薄板3を、回転軸2の
周方向に多層に配置した構造となっている。これら薄板
3は、その外周基端側が、ろう付け部4を介してリーフ
シールリング5に固定され、内周側の先端が、回転軸2
に所定の予圧で摺接している。各薄板3の先端は、同図
及び図13に示すように、回転軸2の回転方向(図中の
矢印dに示す方向)に対して、回転軸2の周面と成す角
が鋭角となるようして、回転軸2の周面に摺接してい
る。このようにしてリーフシールリング5に取り付けら
れた各薄板3は、回転軸2の外周をシールすることによ
って、回転軸2の周囲空間を高圧側領域と低圧側領域と
に分けている。リーフシールリング5には、各薄板3を
間に挟む両側において、高圧領域側には高圧側側板7、
低圧領域側には低圧側側板8が、圧力作用方向のガイド
板として配置されている。
【0004】上記のように構成されたリーフシール1に
おいて、回転軸2が回転されると、回転軸2の回転によ
って生じる動圧効果により、各薄板3の先端が回転軸2
の周面から浮上し、各薄板3の先端と回転軸2との接触
が回避される。これにより摩耗が防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記リ
ーフシール1では、次のような問題点がある。このリー
フシール1は、回転軸2の回転によって生じる動圧効果
によって、各薄板3の先端を回転軸2の周面から浮上さ
せ、回転軸2と各薄板3との接触を回避して、過大な発
熱及び摩耗を防止する構造となっている。しかし、低圧
側側板8及び各薄板3間の隙間と高圧側側板7及び各薄
板3間の隙間とが等しくなるように、低圧側側板8並び
に高圧側側板7を設けた場合、高圧側から加圧された際
に、各薄板3に対してこれを回転軸2の半径方向中心に
向かって変形させるような圧力荷重が加わる。したがっ
て、動圧効果の小さい起動時等には非接触状態をつくる
ことが困難となっていた。
【0006】この問題を解決するため、高圧側側板7と
各薄板3との間に、回転軸2の軸方向に可撓性を有する
サイドリーフを取り付けた構造が提案されている。サイ
ドリーフは、その外周側がスポット溶接によって高圧側
側板7に対して取り付けられている。このリーフシール
では、高圧側から加圧された際、高圧側のガス圧によっ
てサイドリーフが回転軸2の軸方向に撓んで薄板3の側
辺に接し、各薄板3と高圧側側板7との間の隙間が各薄
板3と低圧側側板8との間の隙間よりも小さくなる。こ
のため、高圧側側板7と回転軸2との間から流入したガ
スが、各薄板3の先端から外周基端側に向けて流れるこ
ととなり、各薄板3が浮上する。
【0007】しかしながら、上記リーフシールでは、次
のような問題点がある。上記リーフシールにおいては、
サイドリーフが高圧側側板7に対して取り付けられてい
るため、低圧側に向けて撓む際、サイドリーフの外周に
曲げ力が働く。しかも、サイドリーフの外周は、高圧側
側板7にスポット溶接で取り付けられているため、溶接
箇所の強度が比較的弱い。したがって、低圧側と高圧側
の圧力差が大きくなって、サイドリーフの外周に強い曲
げ力が働いた場合には、サイドリーフが高圧側側板7か
ら外れてしまう可能性があった。この場合には、十分な
シール機能を満足できなくなる。
【0008】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、高圧側から低圧側へのガスの漏れ量を低減すると
共に、高シール差圧においても好適なシール機能を維持
できる軸シール機構及びこの軸シール機構を備えたター
ビンを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の軸シール機構は、回転軸と静止部と
の間の環状空間を通って、回転軸の軸方向に流れる流体
を阻止する軸シール機構において、静止部の内部に保持
されたリーフシールリングと、回転軸の周方向に互いに
隙間を開けて設けられ、各外周基端側がリーフシールリ
ング内に固定され、各先端が回転軸の周面と鋭角を成
し、かつ回転軸の軸方向に幅を有して回転軸の周面に摺
接される複数の薄板と、各薄板を間に挟み低圧側及び高
圧側にそれぞれ設けられた低圧側側板及び高圧側側板
と、各薄板と高圧側側板との間に配置されて回転軸の軸
方向に可撓性を有する可撓板とを有し、この可撓板が、
各薄板に対して取り付けられていることを特徴としてい
る。
【0010】この軸シール機構では、各薄板をその幅方
向に垂直な仮想平面で断面視し、該薄板の回転軸に面し
た面を下面、その裏側を上面とし、各薄板に対して高圧
側側板から低圧側側板に向かうガス圧が加わった場合
に、各薄板の前記断面に沿った任意位置における上面に
加わるガス圧よりも下面に加わるガス圧の方が高くなる
ので、各薄板の先端が浮上して回転軸と非接触状態とな
る。
【0011】これについて詳しく説明すると、高圧側か
ら加圧された際に、各薄板を通過してガスが高圧側から
低圧側へ流れようとするが、このとき、各薄板と高圧側
側板との間に可撓板を配置し、各薄板と高圧側側板との
隙間を各薄板と低圧側側板との間の隙間よりも小さくす
ることで、高圧側側板と回転軸周面との間から流入した
ガスは薄板の上下面に沿って対角に向かって広く流れる
と同時に、外周基端には低圧の領域が広がる。これによ
り、薄板の幅方向に垂直な断面に沿った任意位置で、各
薄板の上下面に加わるガス圧分布が、薄板の先端側から
外周基端に向かって徐々に小さくなる三角形状となる。
この上下面それぞれの圧力分布形状は互いに略同じもの
となるが、各薄板が回転軸の周面に対して鋭角をなすよ
うに斜めに配置されているので、これら上下面における
各圧力分布の相対位置がずれており、薄板の外周基端側
から先端側に向かう任意点における上下面のガス圧を比
較した場合、両者で差が生じることとなる。
【0012】つまり、下面に加わるガス圧(これをFb
とする)の方が上面に加わるガス圧(これをFaとす
る)よりも高くなるので、各薄板を回転軸より浮かせる
ように変形させる方向に作用する。このとき、薄板の先
端近傍部分では逆となり、上面にのみガス圧が加わる
(薄板の最先端部分を、回転軸周面に対して面接触する
ように斜めに切り取った場合、下面に相当する部分がな
くなるので。)が、この力は、回転軸周面と薄板先端と
の間を流れるガスのガス圧が、薄板先端を回転軸周面か
ら浮かせる方向に作用(これをFcとする)して打ち消
すので、薄板先端を回転軸に押さえ込もうとする力を生
じさせない。したがって、各薄板に加わるガス圧による
圧力荷重は、(Fb+Fc)>Faとなるので、各薄板
が回転軸周面より浮くようにこれを変形させることが可
能となる。
【0013】また、可撓板は、各薄板に対して取り付け
られているので、これが高圧側側板に対して取り付けら
れている場合と比べて、回転軸の軸方向に向かって、固
定部に対する相対的な撓みが少なくなり、可撓板の外周
に働く曲げ力が小さくなる。したがって、可撓板が外れ
難くなる。これにより、高差圧においても、軸シール機
構のシール機能を維持することができる。
【0014】請求項2記載の軸シール機構は、請求項1
記載の軸シール機構において、可撓板が、その外周部を
回転軸の周方向に沿って各薄板に溶接固定されているこ
とを特徴としている。
【0015】この軸シール機構では、可撓板が薄板に対
して強力に取り付けられるので、高圧側と低圧側とに高
圧差が生じた場合でも、曲げ力によって可撓板が外れる
のをより確実に防ぐことができる。したがって、高差圧
においても、軸シール機構のシール機能を維持すること
ができる。また、可撓板を取り付けるために、各薄板の
形状を変更したり、特別な加工を施す必要がない。
【0016】請求項3記載の軸シール機構は、請求項1
記載の軸シール機構において、可撓板が、薄板に形成さ
れた凹部に嵌合固定されていることを特徴している。
【0017】この軸シール機構では、可撓板を各薄板の
凹部に嵌合して取り付けるため、各薄板及び可撓板に熱
を加える必要がない。したがって、可撓板を取り付ける
際、溶接の熱により各薄板と可撓板とが熱変形や損傷す
るのを防ぐことができる。これにより、各薄板及び可撓
板の熱変形や損傷によるシール機能の低下を防ぐことが
できる。
【0018】請求項4記載の軸シール機構は、回転軸と
静止部との間の環状空間を通って、回転軸の軸方向に流
れる流体を阻止する軸シール機構において、静止部の内
部に保持されたリーフシールリングと、回転軸の周方向
に互いに隙間を開けて設けられ、各外周基端側がリーフ
シールリング内に固定され、各先端が回転軸の周面と鋭
角を成し、かつ回転軸の軸方向に幅を有して回転軸の周
面に摺接される複数の薄板と、各薄板を間に挟み低圧側
及び高圧側にそれぞれ設けられた低圧側側板及び高圧側
側板と、各薄板と高圧側側板との間に配置されて回転軸
の軸方向に可撓性を有する可撓板とを有し、可撓板に、
リーフシールリングと薄板との間に挟持される凸部が設
けられていることを特徴としている。
【0019】この軸シール機構では、各薄板の各外周基
端側をリーフシールリング内に固定する際に、可撓板の
凸部をリーフシールリングと薄板との間に挟むだけで、
各薄板と高圧側側板との間に可撓板を設けることができ
る。したがって、可撓板を各薄板に対して取り付ける
際、締め付け力や熱により、各薄板及び可撓板が変形や
損傷するのを防ぐことができる。これにより、各薄板及
び可撓板の変形や損傷によるシール機能の低下を防ぐこ
とができる。
【0020】請求項5記載の軸シール機構は、請求項1
〜4の何れか1項記載の軸シール機構において、可撓板
が、各薄板の側辺に当接されていることを特徴としてい
る。
【0021】この軸シール機構では、可撓板が常に各薄
板の側辺に接して支えられるため、可撓板の外周に働く
曲げ力がさらに小さくなる。したがって、可撓板が外れ
るのをより確実に防ぐことができる。これにより、高差
圧においても、シール機能を維持することができる。
【0022】請求項6記載のタービンは、高温高圧の流
体を、ケーシングに導き、このケーシング内部に回転可
能に支持された回転軸の動翼に吹き付けることで、流体
の熱エネルギーを機械的な回転エネルギーに変換して動
力を発生するタービンにおいて、請求項1〜5の何れか
1項記載の軸シール機構を備えていることを特徴として
いる。
【0023】このタービンでは、高差圧においても、ガ
ス漏れ量を低減できる軸シール機構を備えている。した
がって、ガスの漏れによる駆動力の損失を低減すること
ができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る軸シール機構
及びこれを備えたタービンの各実施形態について説明を
行うが、本発明がこれらのみに限定解釈されるものでは
ない。また、本発明に係るタービンをガスタービンにお
いて説明するが、本発明は特にガスタービンに限定され
るものではないことは勿論である。
【0025】まず、図1〜図7を参照しながら、第1の
実施形態について説明を行う。図1は、ガスタービンの
概略構成を示す図である。同図において、符号20は圧
縮機、符号21は燃焼器、符号22はタービンである。
圧縮機20は、多量の空気をその内部にとり入れて圧縮
するものである。通常、ガスタービンでは、後述する回
転軸23で得られる動力の一部が、圧縮機20の動力と
して利用されている。燃焼器21は、圧縮機20で圧縮
された空気に燃料を混合して燃焼させるものである。タ
ービン22は、燃焼器21で発生した燃焼ガス(流体)
をその内部に導入して膨張させ、回転軸23に設けられ
た動翼23eに吹き付けることで、燃焼ガスの熱エネル
ギーを機械的な回転エネルギーに変換して動力を発生さ
せるものである。
【0026】タービン22には、回転軸23側の複数の
動翼23eの他に、ケーシング24側に複数の静翼(静
止部)24aが設けられている。これら動翼23eと静
翼24aとは、回転軸23の軸方向に交互に配列されて
いる。動翼23eは、回転軸23の軸方向に流れる燃焼
ガスの圧力を受けて回転軸23を回転させ、回転軸23
に与えられた回転エネルギーが軸端から取り出されて利
用されるようになっている。静翼24aと回転軸23と
の間には、静翼24aと回転軸23との環状空間を通
り、高圧側から低圧側に向かって回転軸23の軸方向に
流れる燃焼ガスを阻止する軸シール機構として、リーフ
シール25が設けられている。
【0027】このリーフシール25は、図2に示すよう
に、静翼24aの内部に保持されたリーフシールリング
26と、回転軸23の周方向に互いに隙間27を開けて
設けられた複数の薄板28とを有している。リーフシー
ルリング26には、各薄板28を間に挟む両側におい
て、高圧領域側には高圧側側板29、低圧領域側には低
圧側側板30が、圧力作用方向のガイド板として配置さ
れている。各薄板28は、その各外周基端28a側がリ
ーフシールリング26内に固定され、各先端28bが回
転軸23の周面23aと鋭角を成し、かつ回転軸23の
軸方向に幅を有して回転軸23の周面23aに摺接され
る。各薄板28は、回転軸23の軸方向に、板厚で決ま
る所定の剛性を有し、回転軸23の周方向には、柔らか
い可撓性を有している。各薄板28と高圧側側板29と
の間には、回転軸23の軸方向に可撓性を有する可撓板
31が設けられている。
【0028】図3は、リーフシール25を図2の矢印A
より見た場合の断面図である。この図に示すように、リ
ーフシールリング26の横断面及び各薄板28は、それ
ぞれT字型をしている。可撓板31の外周は、高圧側に
おいて、各薄板28のT字型をした頭部の根元(高圧側
頭部Hの根元)に、溶接によって強力に取り付けられて
いる。この可撓板31は、各薄板28の側辺33に軽く
当接している。この可撓板31は、高圧側から加圧され
た際には、回転軸23の軸方向に向かって撓み、各薄板
28の側辺33に当接して支えられる。高圧側側板29
と可撓板31との間の高圧側隙間34は、低圧側側板3
0と各薄板28との間の低圧側隙間35よりも小さくな
っている。
【0029】このように、高圧側側板29側を比較的狭
く設けることで、例えば図4及び図5に示すように、高
圧側から加圧された際に、各薄板28を通過して高圧側
領域から低圧側領域へ流れるガスgは、各薄板28の上
面36及び下面37に沿って対角に向かって広く流れる
と同時に、外周基端28a側には低圧の領域が広がる。
つまり、各薄板29の上面36及び下面37に対して、
先端28b側でかつ高圧側側板29側に位置する角部r
1で最もガス圧が高く、かつ対角の角部r2に向かって
徐々にガス圧が弱まる三角形状のガス圧分布40aを形
成する。
【0030】これについて詳しく説明すると、高圧側領
域から低圧側領域に向かって流れるガスgは、回転軸2
3の周面23aと各薄板28の各先端28bとの間、な
らびに、各薄板28の上面36及び下面37に沿って流
れるときに、高圧側側板29と回転軸23の周面23a
との間から流入し、r1からr2の方向へ放射状に流れ
るので、外周基端28a側には低圧の領域が広がる。し
たがって、図5に示すように、各薄板28の上面36及
び下面37に垂直に加わるガス圧分布40b、40c
は、各薄板28の各先端28bに近いほど大きく、かつ
外周基端28aに向かうほど小さくなる三角分布形状と
なる。
【0031】この上面36及び下面37それぞれにおけ
るガス圧力分布40b、40cの形状は互いに略同じも
のとなるが、各薄板28が回転軸23の周面23aに対
して鋭角をなすように斜めに配置されているので、これ
ら上面36及び下面37における各ガス圧分布40b、
40cの相対位置が寸法s1だけずれている。したがっ
て、薄板28の外周基端28a側から先端28b側に向
かう任意点Pにおける上面36及び下面37のガス圧を
比較した場合、下面37に加わるガス圧(これをFbと
する)の方が上面36に加わるガス圧(これをFaとす
る)よりも高くなり、薄板28を回転軸23より浮かせ
るように変形させる方向に作用する。
【0032】このとき、薄板28の先端28a近傍部分
では逆となり、上面36にのみガス圧のみが加わる(薄
板28の最先端部分は、周面23aに対して面接触する
ように斜めに切り取られて切断面38が設けられている
ので、下面37に相当する部分がなくなる。)が、この
力は、周面23aと薄板28の先端28bとの間を流れ
るガスのガス圧が、薄板28の先端28bを周面23a
から浮かせる方向に作用(これをFcとする)して打ち
消すので、薄板28の先端28bを回転軸23に対して
押さえ込もうとする力を生じさせない。したがって、各
薄板28に加わるガス圧による圧力荷重は、(Fb+F
c)>Faとなるので、各薄板28を周面23aより浮
かせるように変形させることが可能となる。したがっ
て、各薄板28の上面36及び下面37間に圧力差を生
じせしめて、これら薄板28が周面23aより浮くよう
に変形させて非接触状態を形成することができる。
【0033】 次に、リーフシール25の組み立て方を
説明する。まず、エッチングとマスキングとにより製作
した各薄板28を、隙間27を空けて周方向に配列す
る。次に、各薄板28の各外周基端28aをろう付け
し、各薄板28をつなぐ。次に、各薄板28の高圧側頭
部Hの根元に、可撓板31の外周を溶接固定する。最後
に、軸方向に2分割されたリーフシールリング26を、
各薄板28の低圧側と可撓板31側とにそれぞれ配置
し、これら各薄板28と可撓板31とを挟むようにし
て、互いに接合させる。なお、各薄板28の頭部上面と
同様に、各薄板28の頭部側面をろう付けしても良い。
【0034】このリーフシール25によれば、高圧側側
板29と各薄板28との間の高圧側隙間34を、低圧側
側板30と各薄板28との間の低圧側隙間35よりも小
さくする可撓板31を設けたことで、動圧効果の小さい
起動時等においても各薄板28の上面36及び下面37
との間に圧力荷重差((Fb+Fc)>Fa)を生じさ
せ、各薄板28の各先端28bを回転軸23の周面23
aから浮上させて回転軸23との接触を回避することが
できる。したがって、各薄板28と回転軸23との接触
による過大な発熱及び摩耗を防止することができる。
【0035】可撓板31は、共に撓むことのできる各薄
板28に対して取り付けられているので、これが、撓み
を生じない強固な高圧側側板29に対して取り付けられ
ている場合と比べて、回転軸23の軸方向に向かって、
固定部に対する相対的な撓みが少なくなり、可撓板31
の外周(固定部)に働く曲げ力が低減される。したがっ
て、可撓板31が外れ難くなる。しかも、可撓板31
は、溶接により各薄板28に対して強力に取り付けられ
るので、高圧側と低圧側とに高圧差が生じた場合でも、
曲げ力によって外れることがさらに防止される。
【0036】さらに、可撓板31は、常に各薄板28の
側辺33に接して支えられるため、可撓板31の外周に
働く曲げ力がさらに小さくなる。したがって、可撓板3
1が外れるのをより確実に防ぐことができる。これによ
り、高差圧においても、リーフシール25のシール機能
が維持される。また、可撓板31を各薄板28に対して
取り付けるために、各薄板28の形状を変更したり、特
別な加工を施す必要がない。
【0037】このリーフシールリング25を備えたガス
タービンによれば、高差圧においてもシール機能が維持
されるので、ガスの漏れによる駆動力の損失が低減され
る。
【0038】これより以下、本発明の他の実施形態につ
いて、説明する。なお、他の実施形態においては、その
特徴的部分を中心に説明し、上記第1の実施形態と同様
の構成要素については、同符号を付してその説明を省略
する。また、ガスタービンの概略構成については、上記
第1の実施形態と同様であるとして説明を省略する。
【0039】図6は、第2の実施形態のリーフシール2
5を回転軸23の軸線を通る断面より見た断面図であ
る。このリーフシール25では、各薄板28の高圧側頭
部Hの根元に、凹部41が形成されている。この凹部4
1には、可撓板31の外周が嵌合固定されている。
【0040】各薄板28の凹部41に可撓板31の外周
を嵌合固定するには、凹部41に可撓板31の外周をは
め込んだ後、凹部41を締め付けて、可撓板31の外周
に嵌合固定させる。
【0041】本実施形態のリーフシール25によれば、
可撓板31を各薄板28に取り付ける際に、可撓板31
を各薄板28に溶接するための熱を加える必要がない。
したがって、熱によって、可撓板31と各薄板28とが
熱変形または損傷する恐れが少ない。これにより、可撓
板31及び各薄板28の熱変形や損傷によるシール機能
の低下が防止される。
【0042】次に、第3の実施形態のリーフシール25
を、図7を参照して説明する。本実施形態のリーフシー
ル25では、同図に示すように、各薄板28の側辺33
の上部に、回転軸23の軸方向に向けて開口した凹部4
2が形成されている。また、可撓板31の外周には、こ
の凹部に嵌合される凸部43が形成されている。この可
撓板31の凸部43を各薄板28の凹部42に嵌合固定
するには、各薄板28の凹部42に、可撓板31の凸部
43をはめ込むだけでよい。
【0043】本実施形態のリーフシール25では、凹部
42が回転軸23の軸方向に向けて開口しているので、
可撓板31の凸部43が凹部42に係合し、可撓板31
の荷重が凸部43によって支えられる。したがって、可
撓板31の凸部43をはめ込んだ後、凹部42を締め付
ける必要がない。また、可撓板31を溶接するために熱
を加えなくてもよい。これにより、締め付け力や熱によ
って、可撓板31と各薄板28とが変形あるいは損傷
し、リーフシール25のシール機能が低下するのを防止
することができる。
【0044】次に、第4の実施形態のリーフシール25
を図8及び図9を参照して説明する。このリーフシール
25では、各薄板28の高圧側頭部Hの幅が、低圧側頭
部の幅よりも狭く形成されている。また、図9に示すよ
うに、可撓板31の外周には、高圧側に向かって突出
し、各薄板28の高圧側頭部Hの底面とリーフシールリ
ング26との間に挟持される凸部44が形成されてい
る。
【0045】このリーフシール25を組み立てるには、
可撓板31を、各薄板28の側辺33に当接するように
配置した後、軸方向に2分割されたリーフシールリング
26を、各薄板28と可撓板31とを挟むようにして、
互いに接合させる。すると、可撓板31の凸部44が、
各薄板28の高圧側頭部Hの底面とリーフシールリング
26との間に挟持され、可撓板31が取り付けられる。
【0046】本実施形態のリーフシール25によれば、
可撓板28の凸部44がリーフシールリング26と各薄
板28との間に挟持されるので、可撓板31を各薄板2
8に対して取り付ける際、締め付け力や熱により、各薄
板28及び可撓板31が変形や損傷する恐れがない。し
たがって、可撓板31及び各薄板28の熱変形や損傷に
よるシール機能の低下が防止される。
【0047】次に、第5の実施形態のリーフシール25
を図10及び図11を参照して説明する。本実施形態の
リーフシール25では、図10に示すように、各薄板2
8の高圧側頭部がなく、各薄板28は、低圧側において
のみ、その頭部が突きだしたL字型をしている。また、
可撓板31の外周には、図11にも示すように、低圧側
に突き出した凸部45が形成されている。この凸部45
は、回転軸23の周方向に一定の距離を空けて複数個が
設けられている。
【0048】このリーフシール25を組み立てるには、
第4実施形態と同様に、各薄板28の側辺33に当接す
るように配置した後、軸方向に2分割されたリーフシー
ルリング26を、各薄板28と可撓板31とを挟むよう
にして互いに接合させる。すると、可撓板31の凸部4
5が、各薄板28の頭部上面とリーフシールリング26
との間に挟持され、可撓板31が取り付けられる。
【0049】本実施形態のリーフシール25によれば、
可撓板31の凸部45が回転軸23の周方向に一定の距
離を空けて設けられているため、可撓板31が撓みやす
く、各薄板28の側辺33に追従しやすくなる。つま
り、高圧側からのガスgが、可撓板31と各薄板28の
側辺33との間の隙間に流れることがない。したがっ
て、各薄板28の上面36及び下面37に垂直に加わる
ガス圧分布40b、40cを、より確実に各薄板28の
各先端28bに近いほど大きく、かつ外周基端28aに
向かうほど小さくなる三角分布形状にすることができ
る。
【0050】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の軸シー
ル機構及びこれを備えたタービンによれば、下記の効果
を得ることができる。請求項1記載の軸シール機構は、
静止部の内部に保持されたリーフシールリングと、回転
軸の周方向に互いに隙間を開けて設けられ、各外周基端
側がリーフシールリング内に固定され、各先端が回転軸
の周面と鋭角を成し、かつ回転軸の軸方向に幅を有して
回転軸の周面に摺接される複数の薄板と、各薄板を間に
挟み低圧側及び高圧側にそれぞれ設けられた低圧側側板
及び高圧側側板と、各薄板と高圧側側板との間に配置さ
れて回転軸の軸方向に可撓性を有する可撓板とを有し、
可撓板が、各薄板に対して取り付けられている構造を採
用した。この構造によれば、各薄板に対して高圧側側板
から低圧側側板に向かうガス圧が加わった際に、各薄板
の断面に沿った任意位置における上面に加わるガス圧よ
りも下面に加わるガス圧の方が高くなり、各薄板の先端
が浮上して回転軸と非接触状態となる。したがって、各
薄板と回転軸との接触による発熱が防止される。
【0051】また、可撓板は、各薄板に対して取り付け
られているので、これが高圧側側板に対して取り付けら
れている場合と比べて、回転軸の軸方向に向かって、固
定部に対する相対的な撓みが少なくなり、可撓板の外周
に働く曲げ力が小さくなる。したがって、可撓板が外れ
難くなり、高シール差圧においてもシール機能を維持す
ることができる。
【0052】請求項2記載の軸シール機構によれば、請
求項1記載の軸シール機構において、可撓板の外周が、
溶接によって各薄板に対して強力に固定されているた
め、高シール差圧の場合にも、曲げ力によって可撓板が
外れるのをより確実に防ぐことができる。したがって、
高シール差圧においても、シール機能を維持することが
できる。また、可撓板を取り付けるために、各薄板の形
状を変更したり、特別な加工を施す必要がない。
【0053】請求項3記載の軸シール機構によれば、請
求項1記載の軸シール機構において、可撓板が、薄板に
形成された凹部に嵌合固定されているため、可撓板を各
薄板に対して取り付ける際、各薄板及び可撓板に熱を加
える必要がない。したがって、溶接の熱により、各薄板
と可撓板とが熱変形や損傷するのを防ぐことができる。
これにより、各薄板及び可撓板の熱変形や損傷によるシ
ール機能の低下を防ぐことができる。
【0054】請求項4記載の軸シール機構は、静止部の
内部に保持されたリーフシールリングと、回転軸の周方
向に互いに隙間を開けて設けられ、各外周基端側がリー
フシールリング内に固定され、各先端が回転軸の周面と
鋭角を成し、かつ回転軸の軸方向に幅を有して回転軸の
周面に摺接される複数の薄板と、各薄板を間に挟み低圧
側及び高圧側にそれぞれ設けられた低圧側側板及び高圧
側側板と、各薄板と高圧側側板との間に配置されて回転
軸の軸方向に可撓性を有する可撓板とを有し、可撓板
に、リーフシールリングと薄板との間に挟持される凸部
が設けられた構造を採用した。この構造によれば、各薄
板の各外周基端側をリーフシールリング内に固定する際
は、可撓板の凸部をリーフシールリングと薄板との間に
挟むだけで、各薄板と高圧側側板との間に可撓板を設け
ることができる。したがって、可撓板を各薄板に対して
取り付ける際、締め付け力や熱により、各薄板及び可撓
板が変形や損傷するのを防ぐことができる。これによ
り、各薄板及び可撓板の変形や損傷によるシール機能の
低下を防ぐことができる。
【0055】請求項5記載の軸シール機構によれば、請
求項1〜4の何れか1項記載の軸シール機構において、
可撓板が各薄板の側辺に当接されているので、可撓板が
常に各薄板の側辺に支えられることになり、可撓板の外
周に働く曲げ力がさらに小さくなる。したがって、可撓
板が外れるのをより確実に防ぐことができる。これによ
り、高シール差圧においても、シール機能を維持するこ
とができる。
【0056】請求項6記載のタービンによれば、高温高
圧の流体を、ケーシングに導き、このケーシング内部に
回転可能に支持れた回転軸の動翼に吹き付けることで、
流体の熱エネルギーを機械的な回転エネルギーに変換し
て動力を発生するタービンにおいて、高差圧において
も、ガス漏れ量を低減できる軸シール機構を備えている
ため、ガスの漏れによる駆動力の損失を低減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る軸シール機構を備えたガスター
ビンの第1の実施形態を示す概略構成図である。
【図2】 同実施形態のリーフシール(軸シール機構)
の斜視図である。
【図3】 同実施形態のリーフシールを回転軸の軸線を
通る断面より見た断面図である。
【図4】 同実施形態のリーフシールを回転軸の軸線を
通る断面より見た断面図である。
【図5】 同実施形態のリーフシールを図4のB−B線
より見た断面図である。
【図6】 本発明の第2実施形態のリーフシールを回転
軸の軸線を通る断面より見た断面図である。
【図7】 本発明の第3の実施形態のリーフシールを回
転軸の軸線を通る断面より見た断面図である。
【図8】 本発明の第4の実施形態のリーフシールを回
転軸の軸線を通る断面より見た断面図である。
【図9】 同実施形態の可撓板の斜視図である。
【図10】 本発明の第5の実施形態のリーフシールを
回転軸の軸線を通る断面より見た断面図である。
【図11】 同実施形態の可撓板の斜視図である。
【図12】 従来の軸シール機構を示す図である。
【図13】 従来の軸シール機構の断面図である。
【符号の説明】
23 回転軸 23a 周面 23e 動翼 24 ケーシング 24a 静翼(静止部) 25 リーフシール(軸シール機構) 26 リーフシールリング 27 隙間 28 薄板 28a 外周基端 28b 先端 29 高圧側側板 30 低圧側側板 31 可撓板 33 側辺 41、42 凹部 44、45 凸部
フロントページの続き (72)発明者 赤城 弘一 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 由里 雅則 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 古賀 新 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 中野 隆 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 西本 慎 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 Fターム(参考) 3G002 HA07 3J043 AA16 CA13 DA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と静止部との間の環状空間を通っ
    て、前記回転軸の軸方向に流れる流体を阻止する軸シー
    ル機構において、 前記静止部の内部に保持されたリーフシールリングと、 前記回転軸の周方向に互いに隙間を開けて設けられ、各
    外周基端側が前記リーフシールリング内に固定され、各
    先端が前記回転軸の周面と鋭角を成し、かつ前記回転軸
    の軸方向に幅を有して前記回転軸の周面に摺接される複
    数の薄板と、 該薄板を間に挟み低圧側及び高圧側にそれぞれ設けられ
    た低圧側側板及び高圧側側板と、 前記各薄板と前記高圧側側板との間に配置されて前記回
    転軸の軸方向に可撓性を有する可撓板とを有し、 該可撓板は、前記各薄板に対して取り付けられているこ
    とを特徴とする軸シール機構。
  2. 【請求項2】 前記可撓板は、その外周部が前記各薄板
    に溶接固定されていることを特徴とする請求項1記載の
    軸シール機構。
  3. 【請求項3】 前記可撓板は、前記薄板に形成された凹
    部に嵌合固定されていることを特徴する請求項1記載の
    軸シール機構。
  4. 【請求項4】 回転軸と静止部との間の環状空間を通っ
    て、前記回転軸の軸方向に流れる流体を阻止する軸シー
    ル機構において、 前記静止部の内部に保持されたリーフシールリングと、 前記回転軸の周方向に互いに隙間を開けて設けられ、各
    外周基端側が前記リーフシールリング内に固定され、各
    先端が前記回転軸の周面と鋭角を成し、かつ前記回転軸
    の軸方向に幅を有して前記回転軸の周面に摺接される複
    数の薄板と、 該薄板を間に挟み低圧側及び高圧側にそれぞれ設けられ
    た低圧側側板及び高圧側側板と、 前記各薄板と前記高圧側側板との間に配置されて前記回
    転軸の軸方向に可撓性を有する可撓板とを有し、 前記可撓板には、前記リーフシールリングと前記各薄板
    との間に挟持される凸部が設けられていることを特徴と
    する軸シール機構。
  5. 【請求項5】 前記可撓板は、前記各薄板の側辺に当接
    されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項
    記載の軸シール機構。
  6. 【請求項6】 高温高圧の流体を、ケーシングに導き、
    該ケーシング内部に回転可能に支持された回転軸の動翼
    に吹き付けることで、前記流体の熱エネルギーを機械的
    な回転エネルギーに変換して動力を発生するタービンに
    おいて、 請求項1〜5の何れか1項記載の軸シール機構を備えて
    いることを特徴とするタービン。
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