JPH1181814A - 水切り溝付き引き違いサッシ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】テラスや浴室等のような水がある部分に設ける
引き違い建具の下部を、溝のあるスロープとして、水が
入らないようにしたサッシ下部構造。 【構成】内側レール１をＶ型にし、外側レールと排水溝
蓋を一体化した部材２を排水溝３に設置する。各レール
と溝蓋の上部面はスロープ状に揃える。排水溝３の底に
排水穴４を設け、排水パイプ５より排水する。建具６の
下部に水切り板７を設け、溝３の底近くまで垂れ下げ
る。以上のような構成のサッシ下部構造。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、サッシと水切り溝を
一体型にして、水切りを良くしながら段差をスロープに
した、引き違いサッシである。

【０００２】

【従来の技術】

（イ）従来の引き違い型サッシは、外部や水場のサッシ
には、水切りのため段違いがあった。 （ロ）外部や水場の出入口の段差を無くすためには、サ
ッシとは別に水切り溝を付ける必要があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】これには次のような欠
点があった。 （イ）外部や水場の出入り口には水切り段差が必要であ
ったから、車椅子や台車の通行が困難であった。 （ロ）段差を無くすためには水切り溝を付ける必要があ
ったが、防水・排水金物・サッシ・仕上げなどの工事が
輻輳し、混雑した。 （ハ）従来の引き違い型サッシは、下部レールが細かっ
たので、車椅子や台車等の通過でレールが曲がりやすか
った。 （ニ）室内側のレールの内側にも水が溜まるものが多か
った。 （ホ）完全な防水が不可能だった。 （ヘ）溝にゴミが詰まりやすかった。 本発明は、これらの欠点を除くためになされたものであ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】いまこれを、図面につい
て説明すれば、 （イ）室内側のレール１をＶ型にし、上面を車が通りや
すくする。 （ロ）外側のレールと水切り溝蓋を一体にした部材２を
溝３の中に取り付ける。 （ハ）溝３の底に排水穴４を設け、排水パイプ５によっ
て、溜まった水を排水する。 （ニ）建具６の下部に水切り板７を下げ、溝３の中に入
れる。

【０００５】

【作用】この構造によって、段差はスロープ状につなが
る。水切りが良くなる。溝の掃除も容易である。また工
程が簡略化される。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 （イ）室内側のレール１をＶ型にする。 （ロ）外側のレールと水切り溝蓋を一体化した部材２
を、水切り溝３の中に設置する。 （ハ）内側のレール１と水切り溝蓋部材２は外側に勾配
をつけながら上部面をスロープ状に揃える。 （ニ）溝３の底には排水用の穴４をあけ、排水パイプ５
をつなぐ。 （ホ）建具６の下部外側に水切り板７を設け、溝３の中
まで垂らす。 （ヘ）部材２はレールと水切り蓋の２つに分けてもかま
わない。 （ト）水切り溝は、水量に応じ何列にも付けることが出
来る。 （チ）水切り溝の巾を広くする事によって靴拭きマット
を兼用出来る。 （リ）溝３をサッシと分割しても同様の効果が得られ
る。

【０００７】

【発明の効果】

（イ）この構造によって、レール上面は、平らだが細か
い溝付きとなるので、車椅子や台車の通行が容易で滑り
にくい。 （ロ）レールの上部が面状であるので、破損しにくい。 （ニ）水切り板を溝の中に下げ、室内側レールに水が溜
まらない。 （ヘ）多くの横溝が表面水を奥へ浸入するのを防ぐの
で、水切り性能が良い。 （ホ）溝巾が広いので排水穴の経が大きくできるから、
詰まりにくく、排水効率が良くなる。水切り溝の深さを
浅く出来る。 （ヘ）レール部分は簡単に持ち上がるので、掃除が容易
である。 （ニ）構造が一体化するので、工事の工程が単純とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の断面図である。

【図２】 本発明の斜視図である。

【図３】 本発明のほかの実施例の断面図である。

【符号の説明】

１Ｖ型の内側レール ２外側のレールと水切り溝蓋を一体にした部材 ３水切り溝 ４排水穴 ５排水パイプ ６建具 ７水切り板 ８戸車 ９室内床面 １０屋外床面 １１水抜き穴

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】水切り溝３に取はずし出来るレール２をは
   め込み、引き違い建具６をのせる。水切り溝３の底に排
   水穴４を付けて排水する。建具６の外側を垂れ下げて水
   切り板７とし、水切り溝３に下ろす。以上のごとく構成
   された水切り溝付き引き違いサッシ。