JPH1181659A - 足場用支柱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部足場を組立てた時、その外面側に連結プ
レートの突出部分の発生がなく、連結プレートの突出に
よって養生用のネットに生じた問題をことごとく解決す
ることができる足場用支柱を提供する。 【解決手段】 支柱パイプ２１の外周面に水平材３、４
を連結するための連結プレート２３が設けられ、水平材
３、４の端部に設けた楔部１１を連結プレート２３に結
合することにより、水平材３、４とで外部足場２ａを構
築するようにした足場用支柱２１において、支柱パイプ
２２の外周面に水平材３、４を連結するための連結プレ
ート２３を３方向に向けて突出するように設け、足場用
支柱２１は、外部足場２ａを組立てた時、その外面側に
連結プレート２３の突出部分がない位置を外側にして用
い、これにより、養生用のネット１４を張設した場合の
突出部分の発生がなく、ネット１４の取り付け、取り外
しの作業性がよくなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、建造物工事用の
外部足場を構築するために用いる足場用支柱に関する。

【０００２】

【従来の技術】図３（Ａ）は外部足場の構築に用いる楔
部を、（Ｂ）は従来の足場用支柱１を示し、図４（Ａ）
と（Ｂ）はこの足場用支柱１を用いて構築した二側の外
部足場２を示している。

【０００３】外部足場２は、該足場用支柱１とこれを結
合する長尺水平材３と短尺水平材４及び短尺水平材４間
に架設する歩み板５とが用いて組立てられ、足場用支柱
１は、支柱パイプ６の外周面に水平材３と４を連結する
ための連結プレート７を設けて形成され、この連結プレ
ート７は、支柱パイプ６の外周面の四方に向けて該支柱
パイプ６の軸心と直角に突出し、四方に突出する突出部
分８に各々一対となる角孔９が設けられている。

【０００４】長尺水平材３と短尺水平材４は、パイプ１
０の両端に楔部１１を設けて形成され、この楔部１１
は、先端の下部に一対となる角孔９へ上部から差し込ん
で係止するフック１２ａを設けたホルダー１２をパイプ
１０の端部に固定している。

【０００５】このフック１２ａをプレート７の角孔９に
差し込んだ状態でホルダー１２内に楔１３を打ち込むこ
とで、座金３０をホルダー１２から押し出して支柱パイ
プ６に圧接させ、支柱パイプ６と水平材３と４が強固に
結合されることになる。

【０００６】上記のような外部足場２において、作業用
の部材が落下すると、下で作業している作業者や一般の
通行人に対して非常に危険であるので、外部足場の外面
側に、養生用のネット１４を張設し、部材を落下させて
も外部足場２の外には落下しないようにしている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の足場
用支柱１は、支柱パイプ６の外周面の四方に向けて連結
プレート７が突出した構造になっているため、外部足場
２を組立てた時、その外面側に連結プレート７の一部が
突出し、外部足場２の外面側に養生用のネット１４を張
設した場合、該養生用のネット１４の連結プレート７に
臨む部分だけが突出し、外観が極めて不体裁になると共
に、ネット１４の取り付け、取り外し時にネット１４が
連結プレート７の突出部分８に引っ掛かってしまい、作
業性が極めて悪いだけでなく、ネット１４を破ってしま
うという可能性もある。

【０００８】そこで、この発明の課題は、外部足場を組
立てた時、その外面側に連結プレートの突出部分の発生
がなく、連結プレートの突出によって養生用のネットに
生じた問題をことごとく解決することができる足場用支
柱を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、請求項１の発明は、支柱パイプの外周面に水
平材を連結するための連結プレートが設けられ、水平材
の端部に設けた楔部を連結プレートに結合することによ
り、水平材とで外部足場を構築するようにした足場用支
柱において、支柱パイプに、この支柱パイプの外周面の
３方向に水平材を連結するための連結プレートを設けた
構成を採用したものである。

【００１０】ここで、足場用支柱は、外部足場を組立て
た時、その外面側に連結プレートの突出部分がない位置
を外側にして用い、これにより、養生用のネットを張設
した場合の突出部分の発生がなく、ネットの取り付け、
取り外しの作業性がよくなる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例と共に説明する。図１と図２に示すように、二側の
外部足場２ａを構築するために、足場用支柱２１とこれ
を結合する長尺水平材３と短尺水平材４及び短尺水平材
４間に架設する歩み板５とが用いられる。なお、長尺水
平材３と短尺水平材４及び歩み板５は、従来の技術の項
で述べたものと同一であるので、同一部分に同一符号を
付して説明に代える。

【００１２】足場用支柱２１は、図１の如く、支柱パイ
プ２２の外周面に水平材３と４を連結するための連結プ
レート２３を設けて形成され、この連結プレート２３
は、支柱パイプ２２の外周面の三方に向けて該支柱パイ
プ２２の軸心と直角に突出し、平面的に９０°の角度で
三方に突出する三箇所の突出部分２４の各々の位置に一
対となる角孔２５が設けられている。

【００１３】図１（Ａ）に示す連結プレート２３の第１
の実施の形態は、金属板の直線状となる一辺側２３ａの
偏った位置に支柱パイプ２２への外嵌孔２６を設け、一
辺側２３ａの中央部を外嵌孔２６に通じる切れ目２７で
切り離し、この金属板の残る三辺を外嵌孔２６の周囲か
ら平面的に９０°の角度で三方に突出する突出部分２４
とし、該突出部分２４の各々に一対となる角孔２５を設
けた構造とし、支柱パイプ２２に外嵌孔２６を嵌合して
溶接により固定されている。

【００１４】上記のように、連結プレート２３は、一辺
側の偏った位置に設けた外嵌孔２６を設けたので、この
一辺側が突出部分２４のない部分となり、該連結プレー
ト２３を支柱パイプ２２に固定することにより、支柱パ
イプ２２の外周において、連結プレート２３の一辺側が
該連結プレート２３の突出のない部分となる。

【００１５】図１（Ｂ）に示す連結プレート２３の第２
の実施の形態は、上記第１の実施の形態の連結プレート
２３において、金属板の一辺側に立ち上り壁２８を折り
曲げ連成し、連結プレート２３の切り離した一辺側を立
ち上り壁２８で連結することにより、連結プレート２３
の強度を向上させたものである。

【００１６】この発明は上記のような構成であり、二側
の外部足場２ａは、足場用支柱２１とこれを結合する長
尺水平材３と短尺水平材４及び短尺水平材４間に架設す
る歩み板５とによって組立てられる。

【００１７】図２（Ａ）と（Ｂ）に示すように、二側の
外部足場２ａを組立てるとき、足場用支柱２１は、連結
プレート２３の突出のない部分が外側に位置するように
使用する。これによって二側の外部足場２ａは、外面側
において連結プレート２３の突出がなく、この外部足場
２ａの外面側に養生用のネット１４を張設した場合、連
結プレート２３による該ネット１４の部分的な突出の発
生がなく、養生用のネット１４をフラットに張設するこ
とができ、養生用のネット１４の取り付けや取り外し時
に、ネット１４が連結プレート２３に引っ掛かるような
ことがない。なお、二側の外部足場２ａの組立てにおい
て、長尺水平材３と短尺水平材４の足場用支柱２１に対
する実質的な結合方向は、図２（Ａ）と（Ｂ）の如く、
三方であり、従って、この発明のように、連結プレート
２３を、支柱パイプ２２の外周面の三方に向けて突設し
た構造は実用に全く支障がない。

【００１８】

【発明の効果】以上のように、この発明によると、外部
足場の組立てに用いる足場用支柱の連結プレートを３方
向に向けて突出するように設けたので、外部足場を組立
てた時、その外面側に連結プレートの突出部分の発生を
なくすことができ、外部足場の外面側に養生用のネット
を張設した場合、連結プレートによる該ネットの部分的
な突出の発生がなく、ネットをフラツトに張設すること
ができ、外部足場の外観を向上させ、連結プレートの突
出によって養生用のネットに生じた問題をことごとく解
決することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（Ａ）は足場用支柱の第１の実施の形態を示す
斜視図、（Ｂ）は足場用支柱の第２の実施の形態を示す
斜視図

【図２】（Ａ）は上記足場用支柱を用いて組立てた二側
の外部足場を示す横断平面図、（Ｂ）は同上の縦断側面
図

【図３】（Ａ）は水平材の端部に設けた楔部の斜視図、
（Ｂ）は従来の足場用支柱を示す斜視図

【図４】（Ａ）は従来の足場用支柱を用いて組立てた二
側の外部足場を示す横断平面図、（Ｂ）は同上の縦断側
面図

【符号の説明】

２ａ 外部足場 ２１ 足場用支柱 ２２ 支柱パイプ ２３ 連結プレート ２４ 突出部分 ２５ 角孔

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 支柱パイプの外周面に水平材を連結する
   ための連結プレートが設けられ、水平材の端部に設けた
   楔部を連結プレートに結合することにより、水平材とで
   外部足場を構築するようにした足場用支柱において、支
   柱パイプに、この支柱パイプの外周面の３方向に水平材
   を連結するための連結プレートを設けたことを特徴とす
   る足場用支柱。