JPH1181392A - 自動運転建設機械 - Google Patents

自動運転建設機械

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JPH1181392A
JPH1181392A JP24419397A JP24419397A JPH1181392A JP H1181392 A JPH1181392 A JP H1181392A JP 24419397 A JP24419397 A JP 24419397A JP 24419397 A JP24419397 A JP 24419397A JP H1181392 A JPH1181392 A JP H1181392A
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safety
protection
signal
controller
controllers
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JP24419397A
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English (en)
Inventor
Seiji Yamashita
誠二 山下
Tooru Kurenuma
榑沼  透
Kazuhiro Sugawara
一宏 菅原
Yoshiyuki Nagano
好幸 永野
Hideto Ishibashi
英人 石橋
Akira Hashimoto
昭 橋本
Hajime Yasuda
元 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安全・保護機能を向上させた分散型コントロー
ラシステムを備える自動運転建設機械を提供すること。 【解決手段】複数コントローラ101〜103、106
と、LAN108と、から構成される自動運転手段を備
え、該自動運転手段によって、教示された掘削から放土
までの一連の動作を再生操作により繰り返し動作させる
自動運転建設機械において、各コントローラは、各コン
トローラのいずれかにおいて検出された安全・保護信号
をLANを介して他のコントローラに出力する手段と、
コントローラのうちの安全・保護を行うコントローラ1
06と残余のコントローラ間に、安全・保護信号を伝達
するための別個の信号伝達手段109を設け、安全・保
護コントローラは、LANおよび別個の信号伝達手段を
介して残余のコントローラのいずれかから安全・保護信
号を受信して、安全・保護処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動運転建設機械に
係わり、特に、分散型のコントローラシステムを備えた
自動運転建設機械の安全・保護機能の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建設機械の自動化、自動運転が行
われてきており、例えば、大規模砕石所や鉱山では、ダ
ンプトラックの自動運転が行われており、同様にショベ
ルによる自動積み込みの二一ズも高くなってきている。
【0003】このような、自動化のために適用されるコ
ントローラシステムは、鉱山の場合は、各鉱山毎に必要
とする機能が異なり、統一的なコントローラシステムを
適用することは困難な場合が多い。
【0004】従来、この問題を解決するために、例え
ば、特公平7−113854号公報にも見られるよう
に、コントローラを複数機能別に分割構成し、分割した
各コントローラ間をバスで接続して全体として統合され
たシステムに構成する、いわゆる分散型システムが提案
されている。これは自動運転ショベルのように少量多品
種の機種のように、ユーザ毎に細かく仕様が異なる建設
機械には実用的なシステムである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、自動積み込み
を行うような自動運転ショベルにおいては、マニュアル
運転に比べて、より一層のシステムの保護、安全装置の
信頼性の確保が重要である。即ち、自動運転中に、万一
建設機械が故障、もしくは運転できないような事態が発
生した時は、即時に運転を停止する等の安全・保護動作
を迅速かつ確実に行う必要がある。
【0006】上記従来の分散型システムを備える自動運
転建設機械では、非常停止等の安全・保護信号を含む全
ての信号をLAN形式の信号線で伝送する方法が取られ
ているため、万一、安全・保護信号を送受できない場合
には安全・保護動作を行えない恐れがある。
【0007】例えば、自動運転時、自動運転ショベルの
サーボ制御系にショベルの軌跡指令に基づくサーボ動作
を行わせている状態で、万一サーボ制御系コントローラ
以外の要因、例えばエンジン不調が起き、アクチュエー
タへの油圧回路の流量不足が起これば、サーボ制御系コ
ントローラがその制御を正常に行ったとしても、指令値
と実際の軌跡の差が大きくなり、実際の軌跡が教示した
軌跡から外れ、ホッパ等の建設機械や周辺装置と衝突す
るような事態も起こりえる。これを阻止するには、教示
・再生用コントローラが実際のアクチュエータの状態を
認識し、速度指令値そのものを変更するようにソフト的
にシステムを工夫しておいても、組まれたソフトの予測
から外れた事態が発生すれば、自動運転は不可能にな
る。
【0008】また、自動運転ショベルでは非常、緊急の
事態に対処する手段として、アクチュエータへの油圧回
路を遮断するオンオフ弁、電磁弁ユニットへの電源遮断
を行うリレー、さらには、緊急停止を行うためにエンジ
ン停止等の安全・保護装置が設けられている。しかし、
分散型コントローラを備える自動運転ショベルでは、前
述のように信号をLAN形式で各コントローラ間を伝送
しており、そのためシステムの拡張性には優れている
が、LAN信号であるため、万一の信号系統の故障時に
は緊急の安全・保護動作を行えない恐れがある。また、
受信された信号は、一且各々のコントローラで解読して
始めて、安全・保護装置を働かせるため、動作遅れが生
じる問題がある。
【0009】本発明は、上記の従来技術の問題点に鑑み
て、LAN形式の信号線を介してコントローラを分散配
置する自動運転建設機械において、非常停止等の安全・
保護動作を迅速かつ確実に行わせることのできる自動運
転建設機械を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、次のような手段を採用した。
【0011】異なる機能を備える分散配置された複数の
コントローラと、該複数のコントローラ間の信号を伝達
するLAN形式の信号伝達手段と、から構成される自動
運転手段を備え、該自動運転手段によって、教示された
掘削から放土までの一連の動作を再生操作により繰り返
し動作させる自動運転建設機械において、前記複数の各
コントローラは、前記複数のコントローラのいずれかに
おいて検出された安全・保護信号を前記信号伝達手段を
介して他のコントローラに出力する手段と、前記複数の
コントローラのうちの安全・保護制御を行うコントロー
ラと残余のコントローラ間に、安全・保護信号を伝達す
るために前記信号伝達手段とは別個の信号伝達手段を設
け、前記安全・保護制御を行うコントローラは、前記信
号伝達手段および前記別個の信号伝達手段を介して前記
残余のコントローラとの間で前記安全・保護信号を送受
信した時、安全・保護処理を行うことを特徴とする。
【0012】また、異なる機能を備える分散配置された
複数のコントローラと、該複数のコントローラ間の信号
を伝達するLAN形式の信号伝達手段と、から構成され
る自動運転手段を備え、該自動運転手段によって、教示
された掘削から放土までの一連の動作を再生操作により
繰り返し動作させる自動運転建設機械において、前記複
数のコントローラと、前記信号伝達手段に接続されない
安全・保護制御を行うコントローラとの間に、安全・保
護信号を伝達するための前記信号伝達手段とは別個の信
号伝達手段を設け、前記安全・保護制御を行うコントロ
ーラは、前記別個の信号伝達手段を介して前記複数のコ
ントローラとの間で前記安全・保護信号を送受信して、
安全・保護処理を行うことを特徴とする。
【0013】また、請求項2に記載の自動運転建設機械
において、前記安全・保護制御を行うコントローラは、
前記別個の信号伝達手段介して前記複数のコントローラ
との間で前記安全・保護信号を送受信して、コンピュー
タ処理を介在することなく、安全・保護処理を行うこと
を特徴とする。
【0014】また、請求項1ないしは請求項3のいずれ
か1つの請求項に記載の自動運転建設機械において、前
記別個の信号伝達手段は、複数の安全・保護レベルに対
応して配設される複数本のワイヤードな信号線から構成
されることを特徴とする。
【0015】また、請求項1ないしは請求項3のいずれ
か1つの請求項に記載の自動運転建設機械において、前
記別個の信号伝達手段は、複数の安全・保護レベルに対
応して配設される複数本のバスから構成されることを特
徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第1の実施形態
を図1〜図8を用いて説明する。
【0017】はじめに、図2は、本実施形態に係わる後
述する分散型のコントローラシステムを備えた自動運転
ショベルの全体構成図である。
【0018】図において、1は図示されていない土石貯
留所に貯留された土石を掘削して砕石機2に放出する油
圧ショベル、2は油圧ショベル1から投下された土石を
砕石する砕石機、3は油圧ショベル1の再生操作を行う
のに適した任意の場所に設置された操作ボックスであ
る。
【0019】油圧ショベル1は、走行体10と、走行体
10上に旋回可能に設けられた旋回体11と、旋回体1
1に俯仰動可能に設けられたブーム12と、ブーム12
の先端に回動可能に設けられたアーム13と、アーム1
3の先端に回動可能に設けられたバケット14と、ブー
ム12、アーム13、バケット14をそれぞれ俯仰動作
するためのシリンダ15,16,17と、旋回体11に
設けられた運転室18と、操作ボックス3との間で信号
の送受信を行うアンテナ19とから構成されている。
【0020】また、油圧ショベル1には、教示・再生処
理時の位置データを入手するために、旋回体11の旋回
角を検出する角度センサ112、ブーム12の俯仰角を
検出する角度センサ113と、ブーム12とアーム13
との回動角を検出する角度センサ114、アーム13と
バケット14との回動角を検出する角度センサ115が
設けられている。
【0021】また、砕石機2は、走行体20と、ホッパ
21と、ホッパ21の下方に設けられた砕石部22と、
砕石部22の下方に設けられたコンベア23とから構成
されており、24は砕石機2によって粉砕された土石を
示す。
【0022】また、操作ボックス3は、支持台30と、
支持台30に固定され、教示操作および再生操作を行う
操作パネル31とから構成されており、操作パネル31
には非常停止釦311等のスイッチ、教示再生操作の結
果を表示する表示部312と、油圧ショベル1のアンテ
ナ19との間で信号の送受信を行うアンテナ313とを
備えられている。
【0023】図1は、本実施形態に係わる分散型コント
ローラシステムを備える自動運転ショベルのシステムブ
ロツク図である。
【0024】図において、100は図1に示す操作ボッ
クス3に備えられる操作パネル31または運転室18内
に備えられる操作パネル、101は操作パネル100と
他のコントローラ間に介在し各種制御信号の形成、授受
を行うマンマシン系コントローラ、102は、教示時に
は複数の教示点を教示し、再生時には教示された教示点
間を補間して再生信号を出力処理する教示・再生用コン
トローラ、103は自動運転時、教示・再生用コントロ
ーラ102から再生信号を受けて後述する電磁弁ユニッ
トを駆動するための駆動信号を出力する自動運転用サー
ボ系コントローラ、104は、油圧ショベル1の各部に
設けられ、自動運転用コントローラ103からの駆動信
号を受けて油圧信号を出力する電磁弁ユニット、105
は、油圧ショベルの各部に設けられ、電磁弁ユニット1
04によって油圧制御されアクチュエータを駆動するメ
インバルブ、106は、信号伝送用LANおよび安全保
護信号線を介して、他の各コントローラとの間で、安全
・保護に係わる信号の送受信を行い、安全・保護装置に
安全・保護信号を出力する安全・保護制御コントロー
ラ、、107は安全・保護制御コントローラ106から
安全保護レベル毎に出力される安全・保護信号入力し
て、後述するエンジン停止リレー、オンオフ弁、電源遮
断リレーのいずれか1つまたは複数を動作させる安全・
保護装置、108は各コントローラ間に接続される信号
伝送用LAN、109は安全・保護制御コントローラ1
06と他の各コントローラ101〜103間にワイヤー
ド接続された安全・保護信号線、110は安全・保護制
御コントローラ106と安全・保護装置107間に接続
される安全・保護信号線である。
【0025】なお、本実施形態では、信号伝送用LAN
として、自動車用車内LANの規格CANのクラスCを
用いる。クラスCは通信速度1Mbpsの高速信号伝送
が行える。
【0026】図3は、図2に示す各コントローラの入出
力および接続の具体的な構成を示すシステムブロック図
である。
【0027】なお、図2に示す部分と重複する部分につ
いては説明を省略する。
【0028】図において、1001は操作ボックス3の
操作パネル100または運転室18の操作パネル100
に設けられる非常停止スイッチ、112〜115は図2
に示したものと同じ角度センサ、108は油圧ショベか
ら入手したエンジン回転数、109は自動運転用サーボ
系コントローラ103から出力されるエンジン回転数を
UPまたはDOWNする信号である。
【0029】安全・保護信号線109,110は、図示
するように、安全・保護レベルに応じた安全・保護信号
を出力するためにレベル1,レベル2,レベル3の3本
の信号線から構成され、安全・保護制御コントローラ1
06と他の各コントローラ101〜103間に接続され
る。なお、安全・保護信号線の本数は安全・保護レベル
に応じて任意に設定できる。
【0030】A/I,D/I,D/O,SCIは各コン
トローラに設けられるインタフェースを表し、A/Iは
アナログ入力用、D/Iはデジタル入力用、D/Oはデ
ジタル出力用、SCIはシリアルコミニュケーションイ
ンタフェースである。
【0031】図4は信号伝送用LAN108で伝送され
る信号データ形式の一例を示すもので、データ数とID
上位、ID下位、複数の各データが所定の単位で伝送さ
れる。
【0032】図5は図4に示すID番号に対応して、信
号の種類を表す。IDの0は非常停止信号に相当する車
両緊急信号、IDの1はエンジン停止、制御バルブ遮断
信号、サーボオフ等の緊急信号、IDの2は制御エラ
ー、偏差量過大信号等の制御の緊急信号、IDの3はブ
ーム角度、アーム角度、バケット角度、旋回角度等のア
クチュエータの動作信号、IDの4はブーム角度指令
値、アーム角度指令値、バケット角度指令値、旋回角度
指令値等の制御信号を表している。
【0033】次に、図1〜図3に基づいて自動運転ショ
ベルの動作について説明する。
【0034】操作パネル100から自動運転を行うため
の指令信号がマンマシーン系コントローラ101へ伝達
されると、マンマシン系コントローラ101から信号伝
送用LAN108を経由して教示・再生用コントローラ
102に伝達され、教示・再生用コントローラ102は
自動運転すべき油圧ショベルのアクチュエータの軌跡を
生成し、信号伝送用LAN108を経由して自動運転用
サーボ系コントローラ103に指令信号を伝送する。自
動運転用サーボ系コントローラ103は指令信号に従っ
て、角度センサ112〜115から得られるブーム機構
の各位置データと対比して、電磁弁ユニット104を駆
動する。電磁弁ユニット104は、メインバルブのパイ
ロット圧を制御してメインバルブを動作させ、油圧ショ
ベル1の各アクチュエータ(旋回モータ、ブームシリン
ダ15、アームシリンダ16、バケットシリンダ17、
旋回モータ、走行モータ)を制御し駆動して自動運転を
行う。
【0035】このように、本実施形態の自動運転ショベ
ルにおいても、各コントローラは信号伝送用LANを介
して個々に各種の信号を送受信する。また、個々のコン
トローラの機能は、ソフトを変更することにより変更で
き、システムを容易に変更することができる。また、L
AN形式で信号伝送されるために、コントローラそのも
のを迫加または削除することにより、容易にコントロー
ラシステムを変更することができる。
【0036】次に本実施形態に係わる安全・保護機能に
ついて、図6〜図8に基づいて説明する。
【0037】図6は図1および図3に示す安全・保護制
御コントローラ106の内部構造およびその入出力状態
を表したものである。
【0038】1061は分散配置される各コントローラ
から最も緊急性の高いレベル1の安全保護信号を安全・
保護線109および信号伝送用LAN108の何れかか
ら検出した時、リレー駆動回路1064を介して、エン
ジンを停止するためのレベル1の安全保護信号を出力す
るレベル1OR回路、1062は分散配置される各コン
トローラから比較的緊急性の高いレベル2の安全保護信
号を安全保護線109および信号伝送用LAN108の
何れかから検出した時、リレー駆動回路1064を介し
て、オンオフ弁を遮断するためのレベル2の安全保護信
号を出力するレベル2OR回路、1063は分散配置さ
れる各コントローラから比較的緊急性の低いレベル3の
安全保護信号を安全保護線109および信号伝送用LA
N108の何れかから検出した時、リレー駆動回路10
64を介して、電源を遮断するためのレベル3の安全保
護信号を出力するレベル3OR回路、1065は信号伝
送用LAN108を経由して受信した各コントローラか
らの各レベルの安全・保護信号を各レベル分けしてそれ
ぞれレベル1OR回路〜レベル3OR回路に伝達する1
チップMPUである。
【0039】図7は安全・保護制御コントローラ106
の内部構造およびその入出力状態の他の例を示すもので
あり、図6に示す安全・保護制御コントローラ106と
は、信号伝送用LAN108を介して安全・保護信号を
送受信するように構成されていない点で相違する。この
安全・保護制御コントローラでは、安全・保護線109
のみから安全・保護信号を送受信するものであり、この
ように構成しても、安全・保護線109による安全・保
護機能の信頼性が高いので、十分有用である。
【0040】図8は、図6または図7に示す安全・保護
制御コントローラ106がレベル1,レベル2およびレ
ベル3のいずれかの安全・保護信号を検出した時に動作
する安全・保護回路図である。
【0041】図において、安全・保護制御コントローラ
106において、レベル1の安全・保護信号がトランジ
スタTr1に入力されると、エンジン停止リレーRe1
が動作して、接点3−4間が遮断される。その結果、燃
料供給弁200への通電が遮断されてエンジンへの燃料
供給が停止してエンジンが停止する。同時に、ON−O
FF弁駆動リレーRe4への通電も遮断されて、レベル
2のON−OFF弁も遮断される。さらに、エンジン停
止リレーRe1の接点3−4間が遮断されると、ON−
OFF弁停止リレーRe2の接点3−4および制御停止
リレーRe3の接点3−4間の通電が無くなり、サーボ
コントローラ201においてレベル3の電源供給が停止
される。
【0042】また、レベル2の安全・保護信号がトラン
ジスタTr2に入力されると、ON−OFF弁停止リレ
ーRe2が動作して、接点3−4が遮断され、ON−O
FF弁駆動リレーRe4の接点3−6への通電が無くな
り、ON−OFF弁202への通電を停止する。同時
に、制御停止リレーRe3の接点3−4間の通電が無く
なり、レベル3のサーボコントローラ201において電
源供給が停止される。
【0043】さらにまた、レベル3の安全・保護信号が
トランジスタTr3に入力されると、制御停止リレーR
e3が動作して、接点3−4間の通電が遮断され、レベ
ル3のサーボコントローラ201において電源供給が停
止される。なお、レベル1〜レベル3のいずれかの安全
・保護信号が検出されると、エンジン停止リレーRe
1、ON−OFF弁停止リレーRe2、および制御停止
リレーRe3のいずれかの接点3−6を介してパトライ
ト点灯リレーRe5が動作して異常表示パトライト20
3が点灯する。
【0044】このように、安全・保護制御コントローラ
106において、上位レベルの安全・保護信号が検出さ
れると、それより下位レベルの安全・保護動作も実行す
るように構成されている。
【0045】以上のごとく、本実施形態によれば、制御
信号をLAN形式で伝送すると共に、LANと別個に安
全・保護用のワイヤードな信号線を独立させて設け、シ
ステムを構成したので、LAN経由と安全・保護信号線
の両者を介して安全・保護信号を伝送することができ
る。この結果、分散型のコントローラシステムの拡張性
を維持するとことができると共に、安全・保護機能を向
上させたシステムを構成できる。また、本実施形態によ
れば、安全・保護信号を信号伝送用LANから入手する
のみならず、安全保護の度合いに応じて階層化された専
用の安全・保護線を介して入手するように構成したの
で、安全・保護動作を迅速かつ確実を行うことができ
る。
【0046】さらにまた、本実施形態によれば、安全・
保護処理を行うために、他のコントローラに対して、安
全・保護制御コントローラを付加接続するのみで容易に
システムを構成できる。さらに、自動運転のように少量
多品種の制御システムでは、既存のコントローラを使用
する例が多いが、本実施形態によれば、安全・保護コン
トローラの論理回路、即ちOR回路の部分を製作するだ
けで、既存のコントローラのD/I、D/Oを使うこと
により簡単に安全・保護機能を付加してコントローラシ
ステムを構築できる。
【0047】次に、本発明の第2の実施形態を図9〜図
13を用いて説明する。
【0048】図9は本実施形態に係わる分散配置したコ
ントローラを備える自動運転ショベルのシステムブロツ
ク図である。
【0049】図において、109’はバスで構成された
安全・保護線である。第1の実施形態では、図1および
図3に示すように、安全保護線109がレベル分けされ
たワイヤードな信号線で構成されているのに対して、本
実施形態では安全・保護線をレベル分けされたバスで構
成している点で相違する。その他の構成は図1に示すも
のと相違しないので説明を省略する。
【0050】図10は、図9に示す安全・保護制御コン
トローラ106の内部構造およびその入出力状態を表し
たものであり、前記と同様に、第1の実施形態で説明し
た図6のものと比べて、安全・保護制御コントローラ1
06と他の各コントローラ101〜103に接続される
安全・保護信号線109’がレベル分けされたバスで構
成されている点、および第1の実施形態では安全・保護
信号をワイヤーOR回路1061〜1063で検出して
いるのに対して、論理回路1061’〜1063’で検
出するように構成されている点で相違し、その他の構成
は相違しない。
【0051】図11も、図10と同様に、第1の実施形
態で説明した図5にものと比べて、安全・保護制御コン
トローラ106と他の各コントローラ101〜103に
接続される安全・保護信号線109’がレベル分けされ
たバスで構成されている点、および第1の実施形態では
安全・保護信号をワイヤーOR回路1061〜1063
で検出しているのに対して、論理回路1061’〜10
63’で検出するように構成されている点で相違し、そ
の他の構成は相違しない。
【0052】図12は、図9に示すコントローラ101
〜103および106に用いられるコントローラの内部
構造を表しており、1001はレベル1のバス109’
から安全・保護信号を検出するワイヤードORで構成さ
れるレベル検出回路、1002はレベル1のバス10
9’を介して他のコントローラにレベル1の安全・保護
信号を出力すると共にレベル検出回路1001に出力し
て、バス109’に安全・保護信号が出力したことを確
認するように構成されているレベル出力回路、1003
および1005はレベル検出回路1001と同様の機能
を果たすレベル2検出回路およびレベル3検出回路、1
004および1006はレベル出力回路1002と同様
の機能を果たすレベル2出力回路およびレベル3出力回
路、1007は種々の演算処理を実行するMPU、A/
I,A/O,D/I,D/O,SCIは図3において説
明したと同様に、各コントローラに設けられるインタフ
ェースを表わす。
【0053】図13は、図9に示すコントローラ101
〜103および106に用いられるコントローラの他の
内部構造であり、図12に示したコントローラとは、レ
ベル1検出回路1001で検出された安全・保護信号を
MPU、インタフェースを介することなく、直接リレー
駆動回路を介してレベル1としての安全・保護信号を出
力するように構成している点で相違する。
【0054】このように構成することにより、レベル1
の安全・保護信号をより迅速確実に出力することができ
る。
【0055】なお、ここで、レベル1の出力のみを出力
するように構成したが、その他のレベルについてもレベ
ル1と同様に構成することも可能である。
【0056】上記のごとく、本実施形態によれば、第1
の実施形態と同様に、必要に応じてコントローラを増減
して柔軟にシステムを構築でき、また、各コントローラ
間を信号伝送用LANと安全・保護信号伝送用のバスで
だけ結合することにより、安全・保護機能を充実させた
コントローラシステムを構築することができる。そのた
め、特に自動運転などの安全・保護動作を確実に行うこ
とが要求される自動運転建設機械にとって極めて有用で
ある。
【0057】また、本実施形態では、図10および図1
1に示すように、安全・保護信号を安全・保護レベル毎
に独立した論理回路で検出して処理するように構成し
た。その結果、論理回路のうちの1つが万一故障したと
しても、他の論理回路での安全・保護信号の受信に影響
を及ぼさず、より一層安全・保護機能の信頼性を高める
ことができる。
【0058】さらに、安全・保護信号を検出し処理する
論理回路を、CPU等を介在しない論理回路で構成して
いるので、ソフトバグ等を回避でき、安全・保護機能の
信頼性をより一層向上させることができる。
【0059】
【発明の効果】以上、本発明によれば、分散配置された
コントローラをLAN形式の信号伝達手段とワイヤード
な安全・保護用の信号線またはバスで接続したため、自
動運転建設機械として拡張性の高いコントローラシステ
ムを構成できると共に、安全・保護用の信号線またはバ
スのを介して安全・保護信号を送受信できるため、安全
・保護動作を迅速確実に行うことができ、従来のものに
比べて、自動運転建設機械の信頼性を大幅に向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係わる分散型コントローラシ
ステムを備える自動運転ショベルのシステムブロツク図
である。
【図2】本実施形態に係わる分散型コントローラシステ
ムを備える自動運転ショベルの全体構成図である。
【図3】図1に示す各コントローラの入出力およびその
接続関係の具体的な構成を示す自動運転ショベルのシス
テムブロック図である。
【図4】本実施形態に係わる、信号伝送用LANで伝送
される信号データ形式を示す図である。
【図5】図4に示すID番号に対応して、信号の種類を
表わす図である。
【図6】図1および図3に示す安全・保護制御コントロ
ーラ106の内部構造および入出力状態を表したブロッ
ク図である。
【図7】本実施形態に係わる、安全・保護制御コントロ
ーラ106の内部構造および入出力状態の他の例を示す
ブロック図である。
【図8】本実施形態に係わる示す安全・保護制御コント
ローラ106がレベル1〜レベル3の安全・保護信号を
検出した時に動作する安全・保護回路図である。
【図9】第2の実施形態に係わる分散配置したコントロ
ーラシステムを備える自動運転ショベルのシステムブロ
ツク図である。
【図10】図9に示す安全・保護制御コントローラ10
6の内部構造および入出力状態を示すシステムブロック
図である。
【図11】本実施形態に係わる、安全・保護制御コント
ローラ106の内部構造および入出力状態の他の例を示
すシステムブロック図である。
【図12】図9に示すコントローラ101〜103およ
び106に用いられるコントローラの内部構造を示すブ
ロック図である。
【図13】図9に示すコントローラ101〜103およ
び106に用いられるコントローラの他の内部構造を示
すブロック図である。
【符号の説明】
101 マンマシン系コントローラ 102 教示・再生用コントローラ 103 自動運転用サーボ系コントローラ 106 安全・保護制御コントローラ 1061 レベル1OR回路 1062 レベル2OR回路 1063 レベル3OR回路 1061’ レベル1論理回路 1062’ レベル2論理回路 1063’ レベル3論理回路 107 安全・保護装置 108 信号伝送用LAN 109 安全・保護信号線 109’ 安全・保護信号バス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永野 好幸 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 石橋 英人 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 橋本 昭 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 安田 元 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる機能を備える分散配置された複数
    のコントローラと、該複数のコントローラ間の信号を伝
    達するLAN形式の信号伝達手段と、から構成される自
    動運転手段を備え、 該自動運転手段によって、教示された掘削から放土まで
    の一連の動作を再生操作により繰り返し動作させる自動
    運転建設機械において、 前記複数の各コントローラは、前記複数のコントローラ
    のいずれかにおいて検出された安全・保護信号を前記信
    号伝達手段を介して他のコントローラに出力する手段
    と、 前記複数のコントローラのうちの安全・保護制御を行う
    コントローラと残余のコントローラ間に、安全・保護信
    号を伝達するために、前記信号伝達手段とは別個の信号
    伝達手段を設け、 前記安全・保護制御を行うコントローラは、前記信号伝
    達手段および前記別個の信号伝達手段を介して前記残余
    のコントローラとの間で前記安全・保護信号を送受信し
    て、安全・保護処理を行うことを特徴とする自動運転建
    設機械。
  2. 【請求項2】 異なる機能を備える分散配置された複数
    のコントローラと、該複数のコントローラ間の信号を伝
    達するLAN形式の信号伝達手段と、から構成される自
    動運転手段を備え、 該自動運転手段によって、教示された掘削から放土まで
    の一連の動作を再生操作により繰り返し動作させる自動
    運転建設機械において、 前記複数のコントローラと、前記信号伝達手段に接続さ
    れない安全・保護制御を行うコントローラとの間に、安
    全・保護信号を伝達するための前記信号伝達手段とは別
    個の信号伝達手段を設け、 前記安全・保護制御を行うコントローラは、前記別個の
    信号伝達手段を介して前記複数のコントローラとの間で
    前記安全・保護信号を送受信して、安全・保護処理を行
    うことを特徴とする自動運転建設機械。
  3. 【請求項3】 請求項2の記載において、 前記安全・保護制御を行うコントローラは、前記別個の
    信号伝達手段介して前記複数のコントローラとの間で前
    記安全・保護信号を送受信して、コンピュータ処理を介
    在することなく、安全・保護処理を行うことを特徴とす
    る自動運転建設機械。
  4. 【請求項4】 請求項1ないしは請求項3のいずれか1
    つの請求項記載において、 前記別個の信号伝達手段は、複数の安全・保護レベルに
    対応して配設される複数本のワイヤードな信号線から構
    成されることを特徴とする自動運転建設機械。
  5. 【請求項5】 請求項1ないしは請求項3のいずれか1
    つの請求項記載において、前記別個の信号伝達手段は、
    複数の安全・保護レベルに対応して配設される複数本の
    バスから構成されることを特徴とする自動運転建設機
    械。
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