JPH1181240A - 連続桁橋の桁構造 - Google Patents

連続桁橋の桁構造

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JPH1181240A
JPH1181240A JP9264889A JP26488997A JPH1181240A JP H1181240 A JPH1181240 A JP H1181240A JP 9264889 A JP9264889 A JP 9264889A JP 26488997 A JP26488997 A JP 26488997A JP H1181240 A JPH1181240 A JP H1181240A
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JP
Japan
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bridge
girder
bending moment
steel sheet
supports
Prior art date
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Pending
Application number
JP9264889A
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English (en)
Inventor
Mamoru Sugizaki
守 杉崎
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負の曲げモーメントが作用する支承による被
支持部の橋体下側における橋軸方向の圧縮応力に耐え得
ると共に、制作が容易で低コストに構成できる連続桁橋
を提供する。 【解決手段】 連続桁橋1の桁10は、一対の鋼板桁1
2が近接配置されて成る鋼板桁対11が橋軸を挟んで二
組設けられ、支承による被支持部近傍では鋼板桁対11
の鋼板桁12の下フランジ12L間に補強板13が架設
固定されて鋼板桁12と補強板13と床版20とで箱形
断面を形成して構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高架橋等の橋梁に
用いられ、橋軸方向に連続する橋体が複数の支承によっ
て支持されて成る連続桁橋の桁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用道路の高架橋や鉄道用架橋等の
橋梁構造として、橋軸方向に連続する橋体を複数の支承
によって支持する構成の連続桁橋と呼ばれるものがあ
る。
【0003】このような連続桁橋では、架橋工法に応じ
て橋体に負の曲げモーメントが作用する。即ち、例えば
図4(A)に示す支保工4を用いて架設する場合では、
(B)の曲げモーメント線図に示すように支承3間の橋
体2(桁10と床版20とから成る)には正の曲げモー
メントが作用するが、支承3により支持される部位には
負の曲げモーメントが作用する。
【0004】負の曲げモーメントの作用によって橋体2
の下側部位(桁10)には橋軸方向の圧縮応力が生じ、
桁10はこの圧縮応力に耐え得るように構成しなければ
ならない。
【0005】このような桁構造として、図5にその一例
の断面図を示すように鋼板で箱形断面を形成した鋼板製
箱桁10′がある。
【0006】鋼板製箱桁は、運搬手段と運搬行程によっ
て規定される大きさの単位ブロックに工場で組み立てら
れ、この単位ブロックが施工現場に搬送されて溶接によ
って長手方向に順次接合されて施工される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ごとき従来の鋼板製箱桁は、工場おける箱形の組立作業
が極めて面倒で手間がかかるものであった。即ち、箱を
形成するために高い寸法精度が必要であって寸法管理が
面倒であると共に溶接箇所が多く、このために製造コス
トが高いという問題があった。また、箱形内部で溶接作
業を行わなければならないために作業環境も悪いもので
あった。
【0008】更に、単位ブロックは極力大きい方が施工
は合理的に行えるが、大きな単位ブロックは工場内での
反転や施工現場までの搬送が困難なものである。
【0009】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであって、負の曲げモーメントが作用する支承
による被支持部の橋体下側における橋軸方向の圧縮応力
に耐え得ると共に、制作が容易で低コストに構成できる
連続桁橋を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明に係る連続桁橋は、床版と桁によって構成された橋体
が複数の支承によって支持されて成る連続桁橋におい
て、前記桁は、橋軸方向に沿うI形の鋼板桁が橋幅方向
に少なくとも一対配設されると共に、前記支承による被
支持部近傍では、前記鋼板桁の下フランジ間に補強板部
材が架設固定されて、前記鋼板桁と前記補強板部材と前
記床版とで箱形断面を形成するように構成されているこ
とを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
実施の形態を説明する。図1は本発明の一構成例である
連続桁橋の桁構造の一構成例を適用した橋梁(連続桁橋
1)を概念的に示す正面図、図2はそのA−A断面図,
図2はB−B断面図である。
【0012】図示連続桁橋1は、床版20と桁10とに
よって形成された橋体2が、所定間隔で配設された支承
3によって支持されて構成されている。床版20はPC
又はRC床版であって、桁10の施工後に搭載されるも
のである。
【0013】桁10は、一対の鋼板桁12が近接配置さ
れて成る鋼板桁対11が、橋軸を挟んで左右対称に(即
ち二組)設けられて構成されている。尚、鋼板桁対11
は、必ずしも二組でなければならないものではなく、一
組や三組以上であっても良いものである。
【0014】鋼板桁12は、腹板12Wの上下にフラン
ジ12U,12Lを備えた断面形状I形であって、その
腹板12Wを鉛直として配設され、上フランジ12Uの
上面で床版20を支持している。
【0015】鋼板桁対11には、その支承3による被支
持部の近傍の負の曲げモーメントが作用する部位に補強
板部材としての補強板13が架設されて溶接固定されて
いる。
【0016】補強板13は、所定厚さの鋼板製であっ
て、その左右両縁が左右の鋼板桁12の下フランジ12
Lの上面に載置された状態で鋼板桁12に溶接固定され
ており、これによって当該部位(支承3による被支持
部)では、鋼板桁12及び床版20と共に箱形断面を形
成しているものである。尚、橋軸方向の長さは、負の曲
げモーメントの作用領域に設定されている。
【0017】このように構成された連続桁橋1の桁10
は、支承3間の部位で正の曲げモーメントによって生ず
る引っ張り応力は鋼板桁12が担荷し、支承3による被
支持部で負の曲げモーメントによって生ずる圧縮応力は
鋼板桁12と補強板13が担荷する。
【0018】つまり、鋼板桁12は、引っ張り強度は高
いために正の曲げモーメントによって引っ張り応力の生
ずる支承3間の部位は当該鋼板桁12のみで耐えること
ができるが、圧縮強度は低いために負の曲げモーメント
によって圧縮応力が生ずる支承3による被支持部では当
該鋼板桁12と補強板13とによる箱形断面構造によっ
て対抗するものである。これにより、鋼板桁12のみで
構成する場合のように桁高を高くしたり板厚を厚くする
ことなく作用する応力に対応した構成とすることがで
き、また、橋梁の意匠の自由度も向上するものである。
【0019】桁10の施工は、工場において形成した鋼
板桁12と補強板13が分離した状態で施工現場に搬送
し、通常の鋼板桁と同様にして設置した後、必要個所に
補強板13を溶接固定することで行うことができる。
【0020】これにより、軽量で簡単な形状のI形の鋼
板桁12と平板状の補強板13を施工現場に搬送すれば
良く、工場における制作が容易であると共に、施工現場
への運搬も容易且つ合理的に行うことができるものであ
る。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本願発明に係る連続
桁橋の桁構造によれば、負の曲げモーメントの作用する
支承による被支持部は補強板によって箱形断面に形成さ
れているために高い剛性及び圧縮強度を得ることがで
き、負の曲げモーメントによる圧縮応力に対抗すること
ができる。これにより、鋼板桁のみの場合のように桁高
を高くしたり板厚を厚くすることなく作用する応力に対
応した合理的な構成と成し得ると共に、全体が箱状では
ないために制作が容易で低コストに構成できるものであ
る。−また、工場において形成した鋼板桁と補助板を施
工現場に搬送し、鋼板桁を設置した後、必要個所に補強
板を溶接固定することで施工でき、これによれば軽量で
簡単な形状のI形の鋼板桁と平板状の補強板を施工現場
に搬送すれば良いため、工場における制作が容易である
と共に、施工現場への運搬も容易且つ合理的に行うこと
ができ、低コスト化が可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一構成例である連続桁橋の桁構造の一
構成例を適用した橋梁の概念正面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2のB−B断面図である。
【図4】従来例としての橋梁の架設工法とその曲げモー
メントの関係を示す図であり、(A)は支保工を用いる
架設工法の概念図,(B)はその曲げモーメント線図で
ある。
【図5】鋼板製箱桁を用いる橋体の断面図である。
【符号の説明】
1 連続桁橋 2 橋体 3 支承 10 桁 11 鋼板桁対 12 鋼板桁 13 補強板(補強板部材) 20 床版

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床版と桁によって構成された橋体が複数
    の支承によって支持されて成る連続桁橋において、 前記桁は、橋軸方向に沿うI形の鋼板桁が橋幅方向に少
    なくとも一対配設されると共に、前記支承による被支持
    部近傍では、前記鋼板桁の下フランジ間に補強板部材が
    架設固定されて、前記鋼板桁と前記補強板部材と前記床
    版とで箱形断面を形成するように構成されていることを
    特徴とする連続桁橋の桁構造。
JP9264889A 1997-09-11 1997-09-11 連続桁橋の桁構造 Pending JPH1181240A (ja)

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