JPH1181197A - 古紙製土木建築用材料の製造法 - Google Patents

古紙製土木建築用材料の製造法

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JPH1181197A
JPH1181197A JP9284222A JP28422297A JPH1181197A JP H1181197 A JPH1181197 A JP H1181197A JP 9284222 A JP9284222 A JP 9284222A JP 28422297 A JP28422297 A JP 28422297A JP H1181197 A JPH1181197 A JP H1181197A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生紙の再生技術は確立したとは言え、家庭
から廃棄される新聞紙、雑誌などの量に比べ極めて少な
く、その大半が焼却され、また地中に理設処分される状
態にあった。 【解決の手段】 重量比率で古紙1に対し水10〜30
倍の配合で撹拌し泥状化した古紙ヘドロを通水性のシー
トで包装し、抜水成型枠に入れ、自然脱水をした1枚な
いし2枚以上に積層した合成材を強制押圧脱水するか、
あるいは通水性のシートに包装して60〜80%の脱水
をした後、酢酸ビニル樹脂エマルジョンを配合して混練
し、成型抜水枠に入れて強制押圧脱水するか、あるいは
また通水性シートに包装して50〜70%の脱水をした
のち、セメントを配合して混練し、抜水成型枠に入れて
成型し、しかる後乾燥させる古紙製土木建築用材料の製
造法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】本発明は新聞紙、雑誌、包装
紙などの古紙を素材とした土木建築用材料の製造法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】自然環境の破壊防止と紙資源の保全をす
る動向が世界的に高まる中で再生技術が開発され、家庭
や工場などから廃棄される新聞紙、雑誌、包装紙、書類
などを利用した再生紙が多く使用されている。その再生
紙は、一般に、次のような工程を経て再生されている。
撹拌機の中に温水と古紙と薬品(カセイソーダー等)溶
解材を入れて撹拌されることで解きほぐされ又印刷イン
クが分離する、それを分離機に入れて、発生する、泡に
分離した印刷インクを付着させて除去し、同時に他の異
物を除去する、さらに洗浄機を経て清浄化された再生パ
ルプに化学パルプを混合して撹拌し、溶解パルプを製造
する。さらにまた溶解パルプは、脱水紙層成型網の上に
薄く流し、沙紙にした後加圧脱水し、吸水ローラーをか
け、続いて蒸気乾燥、あるいは熱乾燥後澱粉を塗布し蒸
気乾燥し、最後にローラーで加圧を施して平滑で光沢あ
る紙面仕上げ、再生紙が再生される。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】このように再生紙の再
生技術は確立したとは言え、家庭から廃棄される新聞
紙、雑誌などの量に較べ極めて少なく、その大半が焼却
され、また地中に理設処分される状態にあった。
【0004】そこで本発明者はセメントや砂利、木材さ
らには合成樹脂などが大量に消費される土木建築技術に
おいて、古紙の大量な資源を有効的に型枠や壁や床その
他多くの用途に再利用できる土木建築用材料を開発する
ことを目的に種々検討した結果、印刷インクや異物が多
少混じることによっ紙繊維の接着力が向上し、土木建築
材料に要求される強度の強化を図り、さらに酢酸ビニル
樹脂エマルジョンやセメントを添加する事によってより
一層強度の高い土木建築用材料ができる事を知見した。
本発明はこのような知見に基づいて構成したものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した本発明の目的を
達成したその要旨は、重量比率で古紙の1に対し、10
〜30倍の水を配合し、撹拌し泥状化した古紙のヘドロ
を通水性シートで包装し、抜水成型枠に入れて自然脱水
をした1枚ないし2枚以上に積層した合成材を強制押圧
脱水するか、あるいは通水性のシートで包装して全重量
の60〜80%の脱水をした後、酢酸ビニル樹脂エマル
ジョンを配合して混練し、抜水成型枠に入れて、強制押
圧脱水するか、あるいはまた通水性シートで包装して全
重量の50〜70%の脱水を行った後、セメントを配合
して混練し、抜水成型枠に入れて強制押圧脱水し、しか
る後乾燥させる古紙製土木建築用材料の製造法である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明において原料に新聞紙、雑誌、本、包装
紙、ダンボール、書類など家庭や工場から廃棄処分され
る古紙を使用する。古紙の質や大きさや色彩などについ
ては特に限定するものではないが、後述する本発明の製
造法から小さく裁断した紙片が最適である。このような
古紙を泥状化することにより強靭性に優れた土木建築用
材料が得られる理由から、古紙は水に漬け込んで撹拌す
る。撹拌は、古紙に水を吸い込ませて泥状化するため、
流動化させるに十分な水の配合が必要である。その量
は、重量比率で古紙の1に対し10〜30倍の水を配合
する。水の量が、例えば、古紙の1kgに対して水が1
0kg未満の少ない配合量では紙が水を吸い込んで撹拌
作業が難しく泥状化できない問題が起こり、その反対に
水が30kgを越える過剰な配合量では効率的な撹拌作
業ができず、またその後の脱水乾燥作業に長時間要する
問題がある。このような適度の水で撹拌された古紙は、
適性度に調整され、印刷インクや不純物を含んだ泥状化
した古紙のヘドロとなる。このようにして泥状化した古
紙のヘドロは、表層面の早期乾燥を防止して内外層均一
な脱水を図るため布や細目網などの通水性シートに包装
した後、強度を付与するために排水機能をもち製品土木
建築用材料の形状をなした抜水成型枠に入れて、自然乾
燥する。ところがこの状態では、多量の水分を分有する
ものであるため、土木建築用材料において使用される製
品に供されない。本発明においては、さらにこの素材を
緻密な組織にして一層の強靭性を付与しかつ所望の厚み
の製品にするため、1枚または2枚以上に積層した合成
素材を機械的に押圧しあるいはさらに火力や風力も利用
して強制的に脱水を図る。しかる後自然乾燥し、強制押
圧脱水作業で残存する湿気を完全除去する。このように
して製造された土木建築材料は、切断や多少の曲げ加工
もでき軽量で強靭性を有する土木建築部材として最適で
ある。
【0007】さらに本発明は、水を掛けることで自在に
曲げや折りができる土木建築用材料の製造法として、上
記の製造過程で製造された泥状化した古紙のヘドロを通
水性のシートに包装して全重量比で60〜80%の脱水
を施す。この脱水作業は次の工程において、練り合わせ
に40%〜20%の水分が必要であり、より良く接着す
るためである。水分の多い60%未満の脱水作業では次
の工程での混ぜ合わせで薬剤が薄くなる。また水分の少
ない80%を越える脱水作業では次の工程での混ぜ合わ
せにおいて水分が足らず薬剤が余分に必要となり練り合
わせに時間を要する。従って次の工程で薬剤の配合、練
り合わせがやり易いよう60%〜80%の脱水を施す。
このような半泥状古紙のヘドロに、酢酸ビニル樹脂エマ
ルジョンを添加(配合)して混練する。酢酸ビニル樹脂
エマルジョンは古紙のヘドロと混ぜて練り合わせること
で接着力が増大し折り曲げが自由にできるようになる。
その添加量は特に限定するものではないが、酢酸ビニル
樹脂エマルジョンの量が古紙の量を上回る状態では目的
を達成する事にならず最高でも同量とするが、折りや曲
げの必要性に併せて脱水した重量の10%〜30%の添
加が好ましい。このようにして練り合わせた半泥状古紙
のヘドロを前記した作業と同様に、抜水成型粋に入れて
強制押圧脱水し、しかる後自然乾燥する。このようにし
て製造された本発明の土木建築用材料は、自在に曲げや
折りができいろいろと加工し易い特性をもつ。
【0008】さらに本発明は、型どつたものに水を掛け
ても型を壊す事なく吸水しまた保水し、そのままの形状
を維持する、土木建築用材料の製造法として、上記の製
造過程で製造された泥状化した古紙のヘドロを通水性の
シートに包装して全重量比で50〜70%の脱水を施
す。この脱水作業は次の工程の過程に必要不可欠なもの
で薬剤との混ぜ合わせにこの範囲の水分が必要である。
また水分の多い50%未満の脱水作業では、薬剤が薄く
なり接着力が弱くなり型が壊れやすくなる。また水分の
少ない70%を越える脱水作業では、薬剤とよく混ざら
ない為に形が壊れやすくなる。従って古紙ヘドロとよく
混ぜ合わせができるようにするために50%〜70%の
脱水を施す。このような半泥状古紙のヘドロに、セメン
トを添加する。セメントは、半泥状古紙のヘドロに、型
の維持と接着力をもたらしアスファルトに変わる自然に
優しい素材となる。その添加量は特に限定するものでは
ないが、形状の維持と接着力、強度の必要に応じ、脱水
後の重量の10%〜40%のセメントの添加が好まし
い。このようにして配合した後練り込み薬剤(セメン
ト)を古紙ヘドロにまんべんなく混ぜ合わせるよう練り
込む、しかる後前記した作業と同様に抜水成型枠に入れ
て、強制押圧脱水し、しかる後自然乾燥する。このよう
にして製造された本発明の土木建築用材料は、水分がな
いときは、アスファルト並であるが、水分を吸うと弾力
がでて柔らかになり、形は壊れる事なく維持する特性を
もつものである。
【0009】
【実験例】以下本発明の実施例について説明する。なお
比較例は、本発明から逸脱する範囲の実験例を示す。
【実施例I】
【実施例1】 1kgの古紙に20倍の水(20kg)
に漬け込んだ後回転撹拌機(2600rpm)で泥状化
した古紙のヘドロを、通水性の布シートに包装して建材
用ボード形状の成型枠に入れ自然脱水し、しかる後押圧
力10kgのプレス機で脱水し、その後陰干しで3日間
の自然乾燥をし、建材用ボード(厚さ10mm×幅12
0×長200)製品を製造した。
【実施例2】 実施例1において得られたヘドロを、通
水性の布シートに包装して建材用ボード形状の成型枠に
入れ自然脱水した後手押圧力(35kg)でボード全面
に均一に押圧が懸かるように注意を図りながら脱水を行
い、その後陰干しで4日間の自然乾燥をし、建材用ボー
ド(厚16mm×幅120×長200)製品を製造し
た。
【実施例3】 実施例1において得られた自然脱水後の
中間製品の建材用ボードを押圧力80kgのプレス機で
脱水し、その後温度30度に保持された乾燥室で2日間
の自然乾燥をし、建材用ボード(厚8mm×幅120×
長200)製品を製造した。
【実施例4】 実施例1と同様にして得られた自然脱水
後の中間製品の建材用ボードを、2枚重ねて押圧力10
0kgのプレス機で脱水し、その後陰干しで3日間の自
然乾燥をして建材用ボード(厚18mm×幅120×長
200)製品を製造した。
【実施例5】 1kgの古紙に10倍の水(10kg)
に漬け込んだ後回転撹拌機(2600rpm)で泥状化
した古紙のヘドロを使って、実施例1と同様の条件で、
建材用ボード(厚10mm×幅120×長200)製品
を製造した。
【実施例6】 1kgの古紙に30倍の水(30kg)
に漬け込んだ後回転撹拌機(2600rpm)で泥状化
した古紙のヘドロを使って、実施例1と同様の条件で、
建材用ボード(厚10mm×幅120×長200)製品
を製造した。
【比較例1】 1kgの古紙に8倍の水(8kg)に漬
け込んだ後回転撹拌機(2600rpm)で泥状化した
古紙のヘドロを使って、実施例1と同様の条件で、建材
用ボード(厚10mm×幅120×長200)製品を製
造した。
【比較例2】 1kgの古紙に35倍の水(35kg)
に漬け込んだ後回転撹拌機(2600rpm)泥状化し
た古紙のヘドロを使って、実施例1と同様の条件で、建
材用ボード(厚10mm×幅120×長200)製品を
製造した。 上記のように製造工程で得られた建材用ボードの試験結
果を表1で示すように、本発明の強度は3kg以上で紙
繊維の接着力が強くまた亀裂を起こすまでの曲げ角度も
比較例に比べて高いため、建材用ボードとして使用でき
る。なお比較例で製造された製品は、弾力性を有するた
め人体に優しく他各種補助材として利用できるが、古紙
と水との配合量が本発明からい逸脱するため、古紙のイ
ンク油がヘドロから分離して紙繊維とよく混合できず接
着力が低下し、建材に必要な強度など特性が得られな
い。
【実施例II】
【実施例7】 実施例1で得られた古紙のヘドロを通水
性の布シートに包装して重量比率で70%(21kgの
ヘドロを6.3kgに)脱水した後0.7kgの酢酸ビ
ニル樹脂エマルジョンを配合して満遍なく紙繊維に混じ
り合うように練り込み、建材用ボード形状の抜水成型枠
に入れて手押圧力(35kg)で脱水し、その後陰干し
で2日間の自然乾燥をし、建材用ボード(厚10mm×
幅100×長200)製品を製造した。
【実施例8】 実施例1で得られた古紙のヘドロを通水
性の布シートに包装して重量比率で70%(21kgの
ヘドロを6.3kgに)脱水した後0.8kgの酢酸ビ
ニル樹脂エマルジョンを配合して満遍なく紙繊維に混じ
り合うように練り込み、建材用ボード形状の抜水粋成型
枠に入れて押圧力80kgのプレス機で脱水し、その後
温度30度に保持された乾燥室で2日間の自然乾燥を
し、建材用ボード(厚5mm×幅100×長200)製
品を製造した。
【実施例9】 実施例1で得られた古紙のヘドロを通水
性の布シートに包装して重量比率で70%(21kgの
ヘドロを6.3kgに)脱水した後1.2kgの酢酸ビ
ニル樹脂エマルジョンを配合して満遍なく紙繊維に混じ
り合うように練り込み、建材用ボード形状の抜水成型枠
に入れて押圧力80kgのプレス機で脱水し、その後3
日間の自然乾燥をし、建材用ボード(厚7mm×幅10
0×長200)製品を製造した。
【実施例10】 実施例1で得られた古紙のヘドロを通
水性の布シートに包装して重量比で80%(21kgの
ヘドロを4.2kgに)脱水した後、0.9kgの酢酸
ビニル樹脂エマルジョンを配合し練り込み、建材用ボー
ド形状の抜水成型枠にいれて押圧力80kgのプレス機
で脱水し、その後陰干しで2日間の自然乾燥をし、建材
用ボード(厚5mm×幅100×長200)製品を製造
した。
【実施例11】 実施例1で得られた古紙のヘドロを通
水性の布シートに包装して重量比で60%(21kgの
ヘドロを8.4kgに)脱水した後0.7kgの酢酸ビ
ニル樹脂エマルジョンを配合して練り込み、建材用ボー
ド形状の抜水粋成型枠に入れて押圧力50kgのプレス
機で脱水し、その後陰干しで4日間の自然乾燥をし、建
材用ボード(厚5mm×幅100×長200)製品を製
造した。
【比較例3】 実施例1で得られた古紙のヘドロを通水
性の布シートに包装して重量比で55%(21kgのヘ
ドロを9.45kgに)脱水した後0.7kgの酢酸ビ
ニル樹脂エマルジョンを配合して練り込み、建材用ボー
ド形状の抜水成型枠に入れて岬圧力80kgのプレス機
で脱水し、その後陰干しで4日間の自然乾燥をし、建材
用ボード(厚10mm×幅100×長200)製品を製
造した。
【比較例4】 実施例1で得られた古紙のヘドロを通水
性の布シートに包装して重量比で85%(21kgのヘ
ドロを〜3.15kgに)脱水した後0.7kgの酢酸
ビニル樹脂エマルジョンを配合して練り込み、建材用ボ
ード形状の抜水成型枠に入れて押圧力80kgのプレス
機で脱水し、その後陰干しで3日間の自然乾燥をし、建
材用ボード(厚5mm×幅100×長200)製品を製
造した。 上記のような製造工程で得られた建材用ボードの試験結
果を表2で示すように、本発明の強度(曲がるまでの重
力)は酢酸ビニル樹脂エマルジョンを配合する事によっ
て紙繊維の接着力が強くまた亀裂を起こすまでの角度も
い著しく付与されるため曲げ角度を必要とす内装工事の
際の化粧ボードとして使用できる。なお比較例で製造さ
れた製品は、弾力性を有するものの、古紙と水との配合
量および布シートに包装時の脱水量が本発明から逸脱す
るため、紙のインク油がヘドロから分離して紙繊維間の
接着力が低下して建材に必要な強度などの特性が得られ
ない。特に比較例の曲げ角度は、本発明と匹敵するもの
の強度が低いため、建材用として適さない。
【実施例III】
【実施例12】 実施例1で得られた古紙のヘドロを通
水性の布シートに包装して重量比で70%(21kgの
ヘドロを6.3kgに)脱水した後セメント0.7kg
を配合して混練し、建材用ボード形状の抜水成型枠に入
れて押圧力80kgのプレス機で脱水し、しかる後陰干
しで2日間の自然乾燥をし建材用ボード(厚20mm×
幅100×長200)製品を製造した。
【実施例13】 実施例1で得られた古紙のヘドロを通
水性の布シートに包装して重量比で70%(21kgの
ヘドロを6.3kgに)脱水した後セメント1kgを配
合して混練し、建材用ボード形状の抜水成型枠に入れて
押圧力80kgのプレス機出脱水し、しかる後陰干しで
2日間の自然乾燥をして建材用ボード(厚40mm×幅
200×長200)製品を製造した。
【実施例14】 実施例1で得られた古紙のヘドロを通
水性の布シートに包装して重量比で70%(21kgの
ヘドロを6.3kgに)脱水した後セメント1.2kg
を配合して混練し、建材用ボード形状の抜水成型枠に入
れて押圧力50kgのプレス機で脱水し、しかる後直射
日光で2日間の自然乾燥をして建材用ボード(厚40m
m×幅100×長200)製品を製造した。
【実施例15】 実施例1で得られた古紙のヘドロを通
水性の布シートに包装して重量比で60%(21kgの
ヘドロを8.4kgに)脱水した後セメント1.5kg
を配合して混練し、建材用ボード形状の抜水成型枠に入
れて押圧力50kgのプレス機で脱水し、しかる後陰干
しで3日間の自然乾燥をして建材用ボード(厚20mm
×幅200×長200)製品を製造した。
【実施例16】 実施例1で得られた古紙のヘドロを通
水性の布シートに包装して重量比で60%(21kgの
ヘドロを8.4kgに)脱水した後セメント0.8kg
を配合して混練し、建材用ボード形状の抜水成型枠に入
れて押圧力80kgのプレス機で脱水し、しかる後直射
日光のもとで2日間自然乾燥をして建材用ボード(厚2
0mm×幅200×長200)製品を製造した。
【実施例17】 実施例1で得られた古紙のヘドロを通
水性の布シートに包装して重量比で50%(21kgの
ヘドロを10.5kgに)脱水した後セメント1kgを
配合して混練し、建材用ボード形状の抜水成型枠に入れ
て押圧力80kgのプレス機で脱水し、しかる後直射日
光のもとで2日間の自然乾燥をして建材用ボード(厚3
0mm×幅300×長300)製品を製造した。
【比較例5】 実施例1で得られた古紙のヘドロを通水
性の布シートに包装して重量比で80%(21kgのヘ
ドロを4.2kgに)脱水した後セメント0.5kgを
配合して混練し、建材用ボード形状の抜水成型枠にいれ
て押圧力80kgのプレス機で脱水し、しかる後陰干し
で3日間の自然乾燥をし建材用ボード(厚10mm×幅
200×長200)製品を製造した。
【比較例6】 実施例1で得られた古紙のヘドロを通水
性の布シートに包装して重量比で55%(21kgのヘ
ドロを11.55kgに)脱水した後セメント0.5k
gを配合して混練し、建材用ボード形状の抜水成型枠に
入れて押圧力80kgのプレス機で脱水し、しかる後直
射日光で2日間の自然乾燥をして建材用ボード(厚20
mm×幅200×長200)製品を製造した。 上記のような製造工程で得られた建材用ボードの試験結
果を表3で示すように、本発明の強度はセメントを配合
する事によって紙繊維間の接着力が一層強くまた水に濡
れても重力80kgが加わっても形を壊す事なく維持す
る。なお比較例で製造された製品はすべて不良品となり
本発明より逸脱するため、強度(1m上空より重りの落
下試験結果)の特性が得られない。
【0010】
【発明の効果】本発明は弾力性に優れ紙の暖かさがあり
人体に優しく強度を上げる事で木に近ずき堅くなるうえ
暖かみがある。又酢酸ビニル樹脂エマルジョンを配合す
ることで折りや曲げが容易にでき加工が簡単である。又
セメントを配合することで成型したままの型を維持し保
水し、又保水力を上まれば排水し、乾燥すればコンクリ
ートとアスフォルトの中間的な強度をもち軽量なこの製
品はビル建設等の1階から屋上の中間階の床に利用でき
る。又古紙の余りの時代となり、紙の用途の違う再利用
方法が模索されており、本発明は、その一助とり、今後
他用途への再資源利用の引き金になるもので、本発明自
体が、建築界だけに止まらず、いろいろな方面に利用さ
れる事となると信じる。又古紙製土木建築用材料は本来
紙(木)繊維が主体であるため人体に優しく木にかわる
ものとしてさらに用途は広がることと信じる。まだまだ
未発見の用途があるもので各方面に利用され、必ずや貢
献するものです。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年2月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 古紙製土木建築用材料の製造

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量比率で、古紙の1に対して、10〜
    30倍の水を配合し、撹拌し、泥状化した古紙のヘドロ
    を、通水性のシートで包装しつつ、抜水成型枠に入れ自
    然脱水をした後、1枚ないし、2枚以上に積層した合成
    材を強制押圧脱水し、しかる後乾燥することを特徴とす
    る古紙製土木建築用材料の製造法。
  2. 【請求項2】 重量比率で、古紙の1に対して、10〜
    30倍の水を配合し、撹拌し、泥状化した古紙のヘドロ
    を、通水性のシートに包装し全重量比率の60〜80%
    の脱水をした後、酢酸ビニル樹脂エマルジョンを配合し
    て混練し、抜水成型枠に入れて強制押圧脱水し、しかる
    後乾燥することを特徴とする古紙製土木建築用材料の製
    造法。
  3. 【請求項3】 重量比率で、古紙の1に対して、10〜
    30倍の水を配合し、撹拌し、泥状化した古紙のヘドロ
    を、通水性のシートで包装し、全重量比率の50〜70
    %を脱水をした後、セメントを配合して混練し、抜水成
    型枠に入れて強制押圧脱水し、しかる後乾燥することを
    特徴とする古紙製土木建築用材料の製造法。
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