JPH1180726A - 地盤注入材 - Google Patents

地盤注入材

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JPH1180726A
JPH1180726A JP24562397A JP24562397A JPH1180726A JP H1180726 A JPH1180726 A JP H1180726A JP 24562397 A JP24562397 A JP 24562397A JP 24562397 A JP24562397 A JP 24562397A JP H1180726 A JPH1180726 A JP H1180726A
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JP
Japan
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fine powder
powder
cement
water
maximum particle
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JP24562397A
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English (en)
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Yoshinori Nagai
義徳 長井
Kazutomi Kitsuta
一臣 橘田
Hidenori Isoda
英典 礒田
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Chichibu Onoda Cement Corp
Onoda Co Ltd
Original Assignee
Chichibu Onoda Cement Corp
Onoda Co Ltd
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
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    • C04B2111/00732Uses not provided for elsewhere in C04B2111/00 for soil stabilisation
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    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
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    • C04B2111/70Grouts, e.g. injection mixtures for cables for prestressed concrete
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
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  • Organic Chemistry (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い浸透性を維持しながら、ゲルタイムを短
縮した地盤注入材の提供。 【解決手段】 下記〜の条件を具備する水硬性の超
微粒子の粉末材料および水溶性水和反応促進剤(エトリ
ンガイト前駆物質を除く)を含有してなる地盤注入材。
粉末材料が、セメントクリンカー微粉末、高炉スラグ
微粉末および石膏微粉末を含む;セメントクリンカー
微粉末と、石膏微粉末との混合物が、最大粒径10.5
μm以下かつ2.2μm通過分50容量%以下;高炉
スラグ微粉末が、最大粒径10.5μm以下かつ2.2
μm通過分50容量%以下;および各成分を混合した
粉末材料が、最大粒径10.5μm以下かつ2.2μm
通過分45容量%以下。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤注入材に関す
るものであり、さらに詳しくは本発明は、高い浸透性を
維持しながら、ゲルタイムを短縮した地盤注入材に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】地盤注入材は、ダムの基礎、大型地下構
造物等の岩盤の強化・止水ならびに砂地盤の液状化対策
等を目的とした恒久的な地盤改良方法として注目を浴び
ている。
【0003】従来、多数の地盤注入材が提案されてい
る。その代表的な例と課題とを以下に示す。 (i) 水ガラスを主体とする地盤注入材 この地盤注入材は、水ガラスのような無機物を使用して
いるため浸透性が高く、また地盤改良にも優れるが、耐
久性に乏しく、仮設工事が主目的とならざるを得ないと
いう欠点がある。
【0004】(ii) セメントを主体とする地盤注入材 この地盤注入材は、セメントを利用しているため地盤の
強度が高まりしかも耐久性に優れるが、セメント粒子が
地盤中の土砂粒子間に補足されて目詰まり状態となるの
で浸透性が低いという欠点がある。
【0005】(iii) 上記(i)および(ii)の課題を
解決するものとして、高炉スラグを含むセメント材料を
微粉砕したコロイドセメント(ブレーン比表面積600
0cm2/g程度)や超微粒子セメント(ブレーン比表面積
9000cm2/g程度)を使用し、浸透性を高めた地盤注
入材も見られるが、このような地盤注入材は一般的にゲ
ルタイムが長い。したがって、数時間というような短い
ゲルタイムを所望する場合には、該地盤注入材は不適と
なる。
【0006】また、ゲルタイムを短縮させるために、上
記のコロイドセメントや超微粒子セメントに水ガラスあ
るいはシリカゾルを配合する技術も知られているが、こ
の場合、地盤注入施工時には1.5ショット(例えばセ
メント材料と水ガラスとの混合が注入用ノズルの手前の
配管部分で行われる)や2ショット(例えばセメント材
料と水ガラスとの混合が注入用ノズル部分で行われる)
が採用され、装置が複雑且つ操作が繁雑という欠点があ
る。
【0007】これとは別に、ゲルタイムの調整のため
に、カルシウムアルミネート系鉱物、多くはエトリンガ
イト前駆物質を地盤注入材に配合する技術も知られてい
る。この技術は、ゲルタイムの調整範囲が比較的広いと
いう利点を有するが、地盤注入時点でのエトリンガイト
生成により浸透性が大幅に低下するという欠点がある。
またこの技術も地盤注入施工時には1.5ショットや2
ショットが採用され、装置が複雑且つ操作が繁雑という
欠点がある。さらにエトリンガイト前駆物質を使用する
ことはコスト上昇の原因にもなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、高い浸透性を維持しながら、ゲルタイムを短縮す
ることができ、地盤注入施工時も1ショット(各種材料
の配合が地盤注入前にあらかじめ完了している)を採用
することができるので、装置および操作の複雑・繁雑さ
がなく、コスト的にも有利な地盤注入材を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討の
結果、上記のような従来の課題を解決することができ
た。すなわち本発明は、下記〜の条件を具備する水
硬性の超微粒子の粉末材料および水溶性水和反応促進剤
(エトリンガイト前駆物質を除く)を含有してなる地盤
注入材を提供するものである。 前記粉末材料が、セメントクリンカーおよび/また
はセメント(混合セメントを除く)微粉末、高炉スラグ
微粉末、および石膏微粉末を含む; 前記セメントクリンカーおよび/またはセメント微
粉末と、前記石膏微粉末との混合物が、最大粒径10.
5μm以下かつ2.2μm通過分50容量%以下であ
る; 前記高炉スラグ微粉末が、最大粒径10.5μm以
下かつ2.2μm通過分50容量%以下である;および 前記各成分を混合した粉末材料が、最大粒径10.
5μm以下かつ2.2μm通過分45容量%以下であ
る。
【0010】さらに本発明は、水溶性水和反応促進剤
が、無機炭酸塩、無機重炭酸塩および無機塩化物からな
る群から選択された少なくとも1種である前記の地盤注
入材。を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明は、水硬性の超微粒子の特定の粒度分布を
有する粉末材料を使用することに一つの特徴を有してい
る。地盤注入材の粒径については、平均4〜5μmで最
大粒径10μm以下のものが望ましいことは、種々の報
告がなされてきたが、微粉粒子が浸透性に及ぼす影響に
ついては確認がなされていなかった。本発明者らは、
2.2μm以下の超微粉に着目し、多くの注入実験の結
果、2.2μm以下の粒子にセメントならびに石膏微粉
末分が偏ると、この超粉分の凝集ならびに初期水和物の
生成により見かけ粒子の粗大化が生じて、著しく浸透注
入量が減少することを見いだした。上記粒度分布を有す
る本発明における粉末材料と、水溶性水和反応促進剤と
の併用により、高い浸透性を維持しながら、ゲルタイム
を短縮することができる。以下、粉末材料の各成分につ
いて説明する。
【0012】(セメントクリンカーおよび/またはセメ
ント微粉末)本発明で使用されるセメントクリンカーお
よび/またはセメント微粉末(以下、セメント微粉末と
いう)としては、とくに制限されるものではないが、例
えば普通、早強、超早強、中庸熱、耐硫酸塩等があげら
れ、中でも好ましくは浸透性と強度発現の両者を満足す
るものとして普通あるいは早強が好ましい。なお、本発
明でいうセメント微粉末は、混合セメント由来のもの
は、各成分の粒度を制御できないという理由から除くも
のとする。
【0013】セメント微粉末の粒径は、最大粒径が1
0.5μm以下であり、且つ2.2μm通過分がセメン
ト微粉末全体に対して50容量%以下、好ましくは40
容量%以下がよい。最大粒径10.5μmを越えると、
粗粒分による土粒子間隙の閉塞を生じ浸透性を低下させ
るために好ましくなく、また、2.2μm通過分が50
容量%を超えると、微粉分の水和および凝集により浸透
性を低下させるために好ましくない。ここで容量%とは
粉体の固体部分の容量をさす。
【0014】(高炉スラグ微粉末)本発明で使用される
高炉スラグは、急冷した高炉水さいスラグが好適であ
る。
【0015】高炉スラグ微粉末の粒径は、最大粒径が1
0.5μm以下がよく、且つ2.2μm通過分が高炉ス
ラグ微粉末全体に対して50容量%以下、好ましくは4
0容量%以下がよい。最大粒径が10.5μmを超える
と、粗粒分による土粒子間隙の閉塞から浸透性が低下し
てしまうために好ましくなく、また、2.2μm通過分
が50容量%を超えると、微粉分の凝集から浸透性が低
下してしまうために好ましくない。
【0016】(石膏微粉末)本発明で使用される石膏微
粉末は、とくに制限するものではないが、二水石膏、無
水石膏が好適である。
【0017】石膏微粉末の粒径は、最大粒径10.5μ
m以下であればよい。
【0018】なお、原料のセメントクリンカーおよび/
またはセメントと石膏とを混合して粉砕する場合は、得
られた混合物の粒度分布を考慮すればよい。すなわち、
混合物が最大粒径10.5μm以下、且つ2.2μm通
過分50容量%以下を満足すればよい。
【0019】(配合割合)粉末材料は、セメント微粉末
10〜50重量部(石膏を除く)、高炉スラグ微粉末5
0〜90重量部および石膏微粉末をSO3換算で0.5
〜3.0重量部含有するものがよい。なお、石膏微粉末
は、セメント中の石膏を考慮に入れるものとする。かく
して得られる前記各成分を混合した粉末材料は、最大粒
径10.5μm以下かつ2.2μm通過分45容量%以
下であることが必要である。
【0020】また粉末材料には、必要に応じてフライア
ッシュ等のポゾラン物質や、炭酸カルシウム、消石灰等
のカルシウム化合物を、最大粒径が10.5μm以下、
2.2μm通過分がその全体成分に対して50容量%以
下の粒度として、高炉スラグ微粉末に内割りで最大10
重量%程度置換して用いることができる。
【0021】さらに粉末材料において、1μm以下の粒
子の量は15容量%以下であることが、浸透性の点から
望ましい。
【0022】(粉末材料の製造)粉末材料の製造は、少
なくとも高炉スラグとその他各成分とを個別に粉砕・分
級する必要がある。このようにすれば、被粉砕性の相違
による超微粉へのセメント微粉末等の偏り並びに過粉砕
によるセメント微粉末のアモルファス化を防ぐこともで
きる。
【0023】具体的に述べると、例えば、少なくとも高
炉スラグを他の成分とは別個に粉砕且つ分級し、この後
に得られた高炉スラグ微粉末を分級済みの他の成分と混
合することができる。
【0024】また、セメント成分と石膏とを混合粉砕且
つ分級し、これとは別に高炉スラグを粉砕且つ分級し、
この後に得られた各成分を混合してもよい。
【0025】さらに、セメント成分、高炉スラグおよび
石膏を、それぞれ個別に粉砕且つ分級し、この後に各成
分を集合し混合してもよい。
【0026】なお、セメント成分、高炉スラグおよび石
膏は、それぞれの粒度分布が品質的に合致している場
合、市販されているものを使用することも可能である。
【0027】(水溶性水和反応促進剤)本発明の地盤注
入材において、ゲルタイムを調整することを目的とし
て、水溶性水和反応促進剤が使用される。なお、ゲルタ
イムは、短ければ短いほどよいという訳ではなく、地盤
注入施工を考慮して、ある程度の長さ(例えば数時間)
のゲルタイムは必要である。この水溶性水和反応促進剤
は、粉末材料の水和反応を促進し、地盤への浸透性に悪
影響を及ぼさないものであれば適宜選択して用いること
ができるが、例えば無機炭酸塩、無機重炭酸塩および無
機塩化物からなる群から選択された少なくとも1種が挙
げられ、さらに具体的には炭酸ナトリウム(Na2
3)、炭酸カリウム(K2CO3)、炭酸リチウム(L
2CO3)、炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)、塩
化ナトリウム(NaCl)、塩化カリウム(KCl)等
が挙げられる。
【0028】なお、本発明においては、水溶性水和反応
促進剤としてエトリンガイト前駆物質を使用しない。エ
トリンガイト前駆物質を使用すると、注入時にエトリン
ガイトが生成され、地盤への浸透性が低下するためであ
る。
【0029】水溶性水和反応促進剤の配合割合は、採用
される化合物により変動するものではあるが、一般的に
は粉末材料と水溶性水和反応促進剤との合計に対し0.
5〜10重量%、好ましくは1〜5重量%がよい。採用
する水溶性水和反応促進剤の種類によっては、大量にこ
れを配合した場合、逆に水和反応を遅延させる物質もあ
るので、適当な配合量を適宜決定するのがよい。
【0030】本発明の地盤注入材は、上記のような粉末
材料、水溶性水和反応促進剤、必要に応じて他の添加
剤、および水を、上記配合割合および手法において混合
することにより、調製される。本発明の地盤注入材のゲ
ルタイムは、短縮されてはいるものの、地盤注入に必要
十分なゲルタイムは確保されているので、1ショットと
して調製可能である。なお、本発明の地盤注入材におけ
る水分/固形分の重量比は、地盤注入材全体として20
0〜1000%が好ましい。また、本発明の地盤注入材
には、分散剤等の各種添加物を本発明の効果を損ねない
範囲において添加することができる。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例によって
説明するが、本発明はこれらの例に制限されない。
【0032】粉末材料としては、下記表1に示す粒度分
布を有するように調製した各種材料の配合物を使用し
た。なおセメントクリンカーとしては早強クリンカーを
使用した。
【0033】
【表1】
【0034】また、水溶性水和反応促進剤としては、下
記表2に示したものを使用した。また、表2に示すよう
に、分散剤(花王社製、商品名マイティー150)を粉
末材料に対して1〜2重量%添加した。なお、セメント
微粉末、高炉スラグは、それぞれ個別に粉砕且つ分級
し、この後に各成分を集合し混合した。
【0035】得られた本発明の地盤注入材について、浸
透性およびゲルタイムを評価した。評価方法を以下に示
す。 浸透性の評価方法 豊浦標準砂(JIS A5201−1987)を、アク
リルパイプ(φ50mm×500mm)に、間隙率40%に
なるように均一に圧密充填し、透水係数を2.2±0.
1×10-3cm/秒となるように調整し、これを浸透性の
評価用のモールドとした。次に、分散剤を添加した本発
明の地盤注入材の水材料比を1000%に調整し、これ
をあらかじめ水で飽和させた前記モールドに1kgf/cm2
の圧力で浸透させ閉塞現象(毎分50ml以下の注入量)
を生じるまでの浸透量によって、浸透性を評価した。 ゲルタイムの評価方法 懸濁型注入材の場合、固形文が土砂粒子により補足され
水分が流脱するため、水材料比が低下し材料の硬化時間
が縮まる。このことから、水材料比1000%の注入材
が、加圧脱水を起こし水材料比が200%まで低下した
ことを想定して、この際のゲルタイムをカップ倒立法で
確認した。
【0036】得られた結果を表2に併せて示す。
【0037】
【表2】
【0038】表2の結果によれば、水溶性水和反応促
進剤を含まない地盤注入材では浸透性は優れるが、ゲル
タイムが非常に長い;硫酸アルミニウム、アルミン酸
ソーダ、アルミン酸カリウムは、ゲルタイムは適当な値
ではあったが、浸透性が不良であった。これはエトリン
ガイト生成のためと考えられる;水不溶性のNa2O-8Ca
O-3Al2O3/CaSO4/NaCO3を水和反応促進剤として用いる
と、ゲルタイムは適当な値ではあったが、浸透性が不良
であった。これは水和反応促進剤の粒子が溶解しないた
めに粒子が浸透を阻害し、なおかつ粒子の周囲でゲル化
を起こすためである;これらの結果に対して本発明の
地盤注入材は、いずれも浸透性に優れ、ゲルタイムも適
当値であることが分かる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、高い浸透性を維持しな
がら、ゲルタイムを短縮することができ、地盤注入施工
時も1ショットを採用することができるので、装置およ
び操作の複雑・繁雑さがなく、コスト的にも有利な地盤
注入材が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 礒田 英典 千葉県佐倉市大作二丁目4番2号 秩父小 野田株式会社中央研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記〜の条件を具備する水硬性の超
    微粒子の粉末材料および水溶性水和反応促進剤(エトリ
    ンガイト前駆物質を除く)を含有してなる地盤注入材。 前記粉末材料が、セメントクリンカーおよび/また
    はセメント(混合セメントを除く)微粉末、高炉スラグ
    微粉末、および石膏微粉末を含む; 前記セメントクリンカーおよび/またはセメント微
    粉末と、前記石膏微粉末との混合物が、最大粒径10.
    5μm以下かつ2.2μm通過分50容量%以下であ
    る; 前記高炉スラグ微粉末が、最大粒径10.5μm以
    下かつ2.2μm通過分50容量%以下である;および 前記各成分を混合した粉末材料が、最大粒径10.
    5μm以下かつ2.2μm通過分45容量%以下であ
    る。
  2. 【請求項2】 水溶性水和反応促進剤が、無機炭酸塩、
    無機重炭酸塩および無機塩化物からなる群から選択され
    た少なくとも1種である請求項1に記載の地盤注入材。
JP24562397A 1997-09-10 1997-09-10 地盤注入材 Pending JPH1180726A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001064648A (ja) * 1999-08-27 2001-03-13 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 可塑性注入材
CN102284576A (zh) * 2010-06-18 2011-12-21 天津市长江阳光金属制品有限公司 无芯轴螺旋弯管机
CN112552004A (zh) * 2020-12-11 2021-03-26 铜陵有色金属集团铜冠建筑安装股份有限公司 利用铜冶炼水淬渣粉的胶凝材料及其制备方法

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JP2001064648A (ja) * 1999-08-27 2001-03-13 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 可塑性注入材
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