JPH1180360A - アラミドシリコーンポリマーの成型体および加熱成型方法 - Google Patents

アラミドシリコーンポリマーの成型体および加熱成型方法

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JPH1180360A
JPH1180360A JP24862397A JP24862397A JPH1180360A JP H1180360 A JPH1180360 A JP H1180360A JP 24862397 A JP24862397 A JP 24862397A JP 24862397 A JP24862397 A JP 24862397A JP H1180360 A JPH1180360 A JP H1180360A
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Akio Hayashi
昭男 林
Taijirou Shiino
太二朗 椎野
Mitsuru Akashi
満 明石
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Abstract

(57)【要約】 【課題】実質的に溶媒を含まないで、医用材料、コンタ
クトレンズ等に有用なアラミドシリコーンポリマーの成
形体及び加熱成形方法の提供。 【解決手段】温度範囲150〜300℃の条件で加熱成
形する方法により、実質的に溶媒を含まないアラミドシ
リコーンポリマーの成形体を製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶媒を含まないア
ラミドシリコーンポリマーの成型体およびその加熱成型
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリジメチルシロキサンに代表されるシ
リコーンポリマーは優れた生体適合性や気体透過性等の
機能を有しており、様々な医療分野に用いられている。
しかしながら強度が不足しているためその用途が限られ
ていた。一方、芳香族系のポリアミド(アラミド)は強
度は優れているが生体適合性などの機能がなく用途が限
られていた。このシリコーンポリマーとアラミドをブロ
ック共重合して複合化したアラミドシリコーンポリマー
が特開平1−123824号公報に開示されている。特
開平2−203863および特開平5−285216号
公報では、生体適合性材料として優れていることが、ま
た特開平6−313864号公報では、コンタクトレン
ズ用材料として開示されている。またさらに生体適合性
評価試験としては、以下の文献に報告されている。J. B
iomater. Sci. Polym. Ed., 5, 89(1993)ではタンパク
質吸着、血小板粘着、血小板活性化測定、細胞接着性の
評価試験が行われている。ただし、以上の試験は、すべ
てジメチルアセトアミド(DMAc)、ジメチルホルム
アミド(DMF)等の溶媒に一旦溶解させ、この溶液よ
りキャストして得られたフィルム等の成形体を評価した
ものである。
【0003】例えば、コンタクトレンズについて、従来
より知られているコンタクトレンズは、ハードコンタク
トレンズとソフトコンタクトレンズに大別される。一般
に、ハードコンタクトレンズは、95%以上のポリメチ
ルメタクリレート(PMMA)からなっており、材料自
身に酸素透過性がなく、涙液を通してのみ角膜に酸素が
供給される。一方ソフトコンタクトレンズは、そのほと
んどが含水ゲルからなり、ゲル中の水を通して角膜に酸
素が供給される。ソフトコンタクトレンズにはその他
に、シリコーン製のものが知られている。このシリコー
ン製のソフトコンタクトレンズはその非常に高い酸素透
過性と柔軟性により一部実用化されている。またシリコ
ーン系のものとMMAの共重合体からなるセミハードコ
ンタクトレンズも開発されている。以上のように従来の
コンタクトレンズは、ハード型、セミハード型あるいは
一部のソフト型のコンタクトレンズでは、通常、「ボタ
ン」と呼ばれる半加工レンズを射出成形等で一旦成形し
た後、機械加工、研磨加工することによって製造され
る。一方ソフト型のコンタクトレンズでは、重合開始
剤、架橋剤、改質剤等を配合したモノマー溶液を回転す
る金型中で重合するスピンキャスト方法や金型中で熱や
エネルギー照射によって重合させる方法も知られてい
る。より簡単な加工成型方法としてポリマーを直接注型
成形加工する技術も開発されている。この方法は、先述
のような後加工がないため極めて経済的で、生産性の優
れた方法であるが、この加工に適したポリマー材料は知
られていなかった。
【0004】一般に、溶媒キャスト法によって得られた
成形体はポリマーのガラス転移温度以上に加熱、さらに
減圧し溶媒除去処理を行うことによって、ポリマーの熱
分解が起きなければ、ほとんどは除去することができ
る。しかしながら十分なものではなく、特に医用等の用
途に用いる材料においては微量の残存溶媒が問題となる
場合がある。その上、前記のようにDMAc、DMF等
の比較的沸点の高い極性溶媒を用いている場合、医用用
途に問題のないレベルに十分除去するのは通常極めて困
難である。したがって実質的に溶媒を含まないアラミド
シリコーンポリマーは存在しないのが現状で、過去にも
知られていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、残存溶媒を含まないアラミドシリコーンポリマーの
成型体を提供することである。本発明の第2の目的は、
該成型体の加熱成型方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点に鑑み鋭意検討した結果、特定範囲内温度においてア
ラミドシリコーンポリマーを加熱成型することによっ
て、残存溶媒が有意に検出されない成型体が得られるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本
発明は次の(1)〜(4)である。 (1)実質的に残存溶媒を含まないアラミドシリコーン
ポリマー成型体。 (2)示差熱分析により溶媒の残存が有意に測定されな
いアラミドシリコーンポリマーの成型体。 (3)(1)または(2)記載の、実質的に残存溶媒を
含まないアラミドシリコーンポリマーを温度範囲150
〜300℃の条件で加熱成型する方法。 (4)(1)または(2)記載の、該アラミドシリコー
ンポリマーの成型体が医用材料およびコンタクトレンズ
である成型体。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いる「実質的に溶媒を
含まない」の語句の意味は、医用材料、コンタクトレン
ズ材料として要求されるスペックとして問題ない範囲内
の溶媒残存量(溶出物試験等)であることを指すが、実
際的には一般的に使用される測定機器、ここでは、熱重
量分析(TG)、NMR、示差熱分析(DSC)におい
て有意に溶媒が測定されない範囲内であることを指す。
【0008】また本発明で用いる「成型体」の語句の意
味は、紡糸、粉体、シート、積層板、チューブ等の比較
的単純な成型体から、特定用途に用いられる例えば医療
用人工心臓弁、人工心臓や、ペースメーカのリード線等
の特殊形状のものまでを含めて指す。また、コンタクト
レンズ等を成型体として挙げることができる。これらの
成型体は、本発明の特徴を損なわない範囲において、必
要に応じて、他の処理をしても差し支えない。他の処理
としては、例えば、コーティング処理、加熱処理等を挙
げることができる。
【0009】加熱成型方法としては、所定の加熱温度に
設定できるものであればよく、成型の形状等によらな
い。形状としては、紡糸(溶融)、溶接、溶着、プレス
加工、真空成型、圧縮成型、トランスファ成型、注型成
型、射出成型、押し出し成型、溶液(粉)浸漬成型、発
泡成型等が挙げられる。
【0010】本発明で用いる原料のアラミドシリコーン
は、特に限定されるものではない。原料のアラミドシリ
コーンは、例えば、特開平1−123824号公報、特
開平6−313864号公報あるいはMacromol
ecules第22巻第4143頁(1989年)に記
載の方法に従ってアラミドシリコーンポリマーを合成で
きる。例えば、両末端にアミノ基を有するポリシロキサ
ンと両末端に酸クロリドを有する芳香族系酸クロリドと
両末端にアミノ基を有する芳香族系ポリアミンとを用い
てポリシロキサン−ポリアミド系ブロック共重合体を反
応させることによって得られる。
【0011】本発明で用いるポリシロキサンは下記の一
般式[1]
【化1】 (式中、Rは炭素数が10個以下の二価の有機基、mは
5〜200の数を示す。)で示される両末端にアミノ基
を有するポリシロキサンであり、アミノ基をポリシロキ
サンに導入する方法はいかなるものでもよい。例えば、
両末端にシリルヒドロリド基を有し、予め目的の分子量
を有するポリシロキサンをパラジウム、ロジウム、ルテ
ニウム等の金属化合物を触媒として使用して3−アミノ
−1−プロペン、4−アミノ−1−ブテン等の不飽和ア
ミンと反応させて製造する方法や前記の不飽和アミンの
代わりにアクリロニトリル等と反応して、接触還元等に
よりアミノプロピル基等を導入する方法等がある。さら
に、一般にポリシロキサンの製造方法おいてアミノアル
キル基を有するジシロキサンを重合停止剤として用いて
環状オリゴシロキサンを開環重合を行わせて両末端にア
ミノ基を有するポリシロキサンを製造することもでき
る。これらのアミノ基を有するポリシロキサンと特定の
芳香族基を有するジアミンおよびジカルボン酸クロリド
を用いて反応することができる。まず、特定の芳香族基
を有するジアミンおよびジカルボン酸クロリドを用いて
反応して一般式[2]
【化2】 のポリアミドを合成させる。ここで用いる芳香族ジアミ
ンおよびジカルボン酸クロリドの特定の芳香族基として
は、例えば、p−フェニレン基、m−フェニレン基、o
−フェニレン基、4,4’−ジフェニレンエーテル基、
4,3’−ジフェニレンエーテル基、4,4’−ビフェ
ニレン基、4,3’−ビフェニレン基、4,4’−フェ
ニレンジメチレン基、4,4’−チオビフェニレン基、
4,3’−チオビフェニレン基、4,4’−プロピレン
ジフェニレン基、4,4’−メチレンジフェニレン基、
4,3’−メチレンジフェニレン基等を好ましく挙げこ
とができる。ついで先の両末端にアミノ基を有するポリ
シロキサンを反応させることによって下記式[3]に示
すようなアラミドシリコーンを合成することができる。
【化3】
【0012】合成したポリシロキサン−ポリアミド系ブ
ロック共重合体は、乾燥は常圧下、室温〜150℃、好
ましくは、70℃程度で1〜20時間、好ましくは2〜
8時間粗乾燥し、その後真空ポンプ減圧下1〜7日乾燥
する。
【0013】前記のアラミドシリコーンを原材料とし
て、加熱成型する際の加熱成型温度としては、150〜
300℃、好ましくは170〜280℃である。加熱成
型温度が150℃より低い温度では、流動性が悪くな
り、成型体が形成できなくなるので好ましくない。また
加熱成型温度が300℃より高い温度では、ポリマーの
分解が起こるので好ましくない。
【0014】加熱成型された成型体中の残存溶媒の有無
は、例えば熱重量(TG)法や示差熱分析(DSC)法
を用いて残存溶媒がないことを確認することができる。
これらの熱重量(TG)法や示差熱分析(DSC)法に
よって、各組成(シリコーンとアラミド成分の組成比)
のアラミドシリコーンポリマーの加熱成型品について分
析して残存溶媒量を評価することができる。
【0015】
【発明の効果】本発明の、残存溶媒を含まないアラミド
シリコーンポリマーの成型体は、実質的に残存する溶媒
を含んでいないため、このアラミドシリコーンポリマー
よりなる成型体を、たとえば生体適合性材料として医療
分野で使用したり、コンタクトレンズとして眼内に挿入
したときに、溶媒の溶出等に由来する生体への悪影響を
著しく軽減することができる。また本発明の、残存溶媒
を含まないアラミドシリコーンポリマーを加熱成型する
方法は、実質的に残存する溶媒を含まないために、前処
理などの操作がほとんど必要なく簡便に医療用材料等に
適する成型体を形成することが期待できる。本発明のア
ラミドシリコーンポリマーの成型加工方法を利用するこ
とにより、従来は、溶媒キャスト成型方法しか知られて
いなかったアラミドシリコーンポリマーをそのまま直接
注型し加熱成型加工することが可能となり、特にコンタ
クトレンズ等の後加工のない極めて経済的で生産効率の
高い材料として活用することができる。
【0016】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。 [合成1];アラミドシリコーンポリマー(=PAS2
0)の合成;特開平1−123824号公報の方法に従
ってアラミドシリコーンポリマーを合成した。すなわ
ち、3,4’ジアミノジフェニルエーテル、175.2
g(0.88mol)、トリエチルアミン・塩酸塩、2
01.21g(1.50mol)、トリエチルアミン、
177.0g(1.75mol)および溶媒であるクロ
ロホルム2500gの混合溶液中に0℃で、イソフタル
酸クロリド、190.5g(0.94mol)、および
溶媒であるクロロホルム3100gの予め混合した溶液
を滴下し、2時間かき混ぜて反応した。得られた両末端
が酸クロリドの重合物に、ビス−(3−アミノプロピ
ル)ポリジメチルシロキサン(分子量;1680)10
5.0g(0.0625mol)、トリエチルアミン1
3.0g(0.125mol)および溶媒であるクロロ
ホルム1910gの混合溶液を滴下して、0℃で4時間
かき混ぜて、反応した。得られた共重合体は、反応液を
40リットルのメタノール;エタノール(1;1、v/
v)混合溶媒中に添加して共重合体を析出させ、ろ過
後、メタノールを用いて、洗浄し、減圧下に乾燥してポ
リシロキサン−芳香族ポリアミドブロック共重合体を得
た。得られたアラミドシリコーンは仕込みのシリコーン
成分20重量%からPAS20と略記した。
【0017】[合成2〜4];アラミドシリコーンポリ
マー(PAS50、PAS70、PAS80)の合成;
前記の合成1のシリコーン/アラミドの比率を20/8
0重量%を表1に示す量に、すなわちシリコーン/アラ
ミドの比率を合成2は約50/50重量%、合成3は約
70/30重量%、合成4は約80/20重量%に代え
た以外は同様にして、アラミドシリコーンポリマーの合
成を行った。作成したポリマーは、それぞれ、PAS5
0、PAS70、PAS80とポリマー中のシリコーン
成分のおおよその仕込み重量%の値の数値で示した。合
成したアラミドシリコーン(PAS20、PAS50、
PAS70、PAS80)を表1に示した。
【0018】
【表1】
【0019】[比較例1];アラミドシリコーンポリマ
ーの溶媒キャスト製膜 合成1〜4のアラミドシリコーンポリマーをDMAcに
溶解させ、10重量%の溶液を調製した。0.5ミクロ
ンのメンブランフィルターで濾過後、フッ素樹脂製シャ
ーレ(直径10cm)上に展開しホットプレートで6時
間加熱し、キャスト膜(膜の厚さ;約100μm)を得
た。
【0020】[参考例1];アラミドシリコーンポリマ
ーの剪断速度、粘度の測定 前記合成1〜4のアラミドシリコーンポリマー(PAS
20、PAS50、PAS70、PAS80)を材料と
して用い、200〜300℃でJIS K 7199に
準拠し、キャピラリーレオメーター(島津製作所CFT
−500D、条件:ダイス内径;1.00mm、ダイス
長さ;10mm、ピストン径;10mm、荷重;98.
07N、剪断応力;3.123×104Pa)でせん断
速度、粘度を測定した。測定結果を表2に示した。この
ことから、合成1〜4で作成したPAS20、PAS5
0、PAS70、PAS80は、200〜300℃の温
度において適当なせん断速度、粘度であり、加熱成型で
きることが明らかとなった。
【0021】
【表2】
【0022】[実施例1];アラミドシリコーンポリマ
ーの加熱成型膜 前記合成1のアラミドシリコーンポリマーを原材料とし
て、ホットプレス機(東洋精機Mini test p
ress−10)を用いて平板状(10cm×10cm
×約100μm)に成型した。成型温度は参考例1の各
ポリマーの温度を基にこの温度〜+50℃の適当な温度
で行った。
【0023】[比較例2]比較例1のキャスト膜を乾燥
するため、まず熱重量分析(TG(セイコー電子株))
を行った。この溶媒キャスト品の熱分析測定前後の試料
1H−NMRで測定すると熱分析測定前ではDMAc
があることが観測された。
【0024】なお、実施例1の加熱成形したアラミドシ
リコーンポリマーを用いて同様に熱重量分析した結果
は、DMAcのピークが、熱分析測定後では観測できな
くなった。この結果と比較例2の結果からすると前記熱
分析での重量減および吸熱ピークはDMAcによる溶媒
である。この方法を用いて溶媒残量を評価した。PAS
70において、温度と重量%の関係を図1に示した。温
度、150〜250℃付近の重量減少を溶媒DMAcに
よるものとして、各ポリマーについて120℃での乾燥
時間(横軸)と減少重量(縦軸)の関係を図2に示し
た。その結果、PAS50すなわちシリコーン組成50
重量%以上のポリマーでは、120℃で150時間程度
まで乾燥すれば溶媒による重量減少は観測されなくな
る。しかしシリコーン組成20重量%以下のポリマーで
は、同様な乾燥条件では7重量%程度の溶媒をこれ以上
除去するのは困難であった。溶媒キャスト膜について
は、減圧乾燥時間は膜の組成によって異なり、TG法に
よる重量減が認められなくなるまで減圧乾燥を行った。
【0025】次に、上記で得られた、TG法で溶媒除去
が完全に行われた、減圧加熱乾燥済みのキャスト成型品
について、DSC法(示差走査カロリメーター;Per
kin−Elmer Pyris1)を用いて測定し
た。その結果の例(PAS70)を図3(a)に示す。
170℃付近に溶媒蒸発時の潜熱ピークが認められ溶媒
残存が明確に認められた。他のポリマーについても同様
であった。
【0026】[実施例2];アラミドシリコーンポリマ
ーの熱重量分析(TG)、示差熱分析(DSC)の測定 実施例1で得られた、加熱成型したポリマーのDSCを
測定した。例としてPAS70の結果を図3(b)に示
す。比較例2で認められたような溶媒蒸発時の潜熱ピー
クは認められなかった。他のポリマーについても同様で
あった。したがって、本発明の加熱成型品については、
DSCの感度内において溶媒は観測されなかったことが
分かる。
【0027】
【図面の簡単な説明】
【図1】比較例1(PAS70の溶媒キャスト成形膜)
による熱重量分析(TG)の測定結果の図である。
【図2】合成した各アラミドシリコーンポリマー(PA
S20、PAS50、PAS70、PAS80)をDM
Ac溶媒で減圧加熱(120℃)乾燥した場合の乾燥時
間と重量減少量の関係を示した図である。
【図3】PAS70を用い、そのキャスト成型膜(a)
と加熱成型膜(b)を試料として、DSC法で測定した
図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的に残存溶媒を含まないアラミドシリ
    コーンポリマーの成型体。
  2. 【請求項2】示差熱分析により溶媒の残存が有意に測定
    されない請求項1記載のアラミドシリコーンポリマーの
    成型体。
  3. 【請求項3】成型体が医用材料である請求項1または2
    記載のアラミドシリコーンポリマーの成型体。
  4. 【請求項4】成型体がコンタクトレンズである請求項1
    または2記載のアラミドシリコーンポリマーの成型体。
  5. 【請求項5】実質的に残存溶媒を含まないアラミドシリ
    コーンポリマーを温度範囲150〜300℃の条件で加
    熱成型するアラミドシリコーンポリマーの加熱成型方
    法。
JP24862397A 1997-09-12 1997-09-12 アラミドシリコーンポリマーの成型体および加熱成型方法 Pending JPH1180360A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4547806B2 (ja) * 1998-08-14 2010-09-22 日油株式会社 ポリシロキサン−ポリアミド共重合体、その製造方法及び各種材料

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4547806B2 (ja) * 1998-08-14 2010-09-22 日油株式会社 ポリシロキサン−ポリアミド共重合体、その製造方法及び各種材料

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