JPH1179952A - 泡状毛髪化粧料 - Google Patents

泡状毛髪化粧料

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JPH1179952A
JPH1179952A JP4291498A JP4291498A JPH1179952A JP H1179952 A JPH1179952 A JP H1179952A JP 4291498 A JP4291498 A JP 4291498A JP 4291498 A JP4291498 A JP 4291498A JP H1179952 A JPH1179952 A JP H1179952A
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Ayumi Kimura
亜由美 木村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 噴射剤を使用しない泡状化粧料吐出容器を用
いて毛髪に使用した際、きめの細かい泡が得られ、良好
な使用感触とくせ毛のばし効果およびセット性に優れ、
更に、容器に詰まりを起こさない泡状毛髪化粧料を提供
する。 【解決手段】 次の(A)成分と(B)成分と(C)成
分とを配合する。 (A)(a)特定のエチレン性不飽和酸性単量体を全モ
ノマーに対して5.0〜35.0重量%と、(b)特定
の水不溶性コモノマーを全モノマーに対して65.0〜
95.0重量%とからなる重合体成分を含む水性乳濁
液。 (B)前記水性乳濁液(A)を不安定化または溶解する
ことなくしてカルボキシル基の相当部分を中和するのに
効果的な量の化粧用として許容される有機または無機塩
基。 (C)非イオン界面活性剤よりなる発泡剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は泡状毛髪化粧料に関
し、さらに詳しくは、毛髪に対して使用感触が良好で、
くせ毛のばし効果およびセット性に優れ、噴射剤を使用
しなくても噴泡容器が詰まらない泡状毛髪化粧料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、毛髪のセットおよびくせ毛をのば
す目的でエアゾールムースタイプの毛髪化粧料が汎用さ
れているが、この種の剤型の噴射剤には、主に液化石油
ガスが用いられている。この液化石油ガスは大気中に揮
発性の有機化合物を放出するため、環境汚染などの原因
となるという問題を有しているうえ、高圧においては可
燃性であるため、使用上危険であるという欠点も有して
おり、近年、欧米では噴射剤を用いないポンプタイプ等
の容器を用いた毛髪化粧料が増加傾向にあり、容器の省
資源化、リサイクル使用も活発化している。従来、噴射
剤を使用しない毛髪化粧料として、剤型が霧状のもので
は、ポリビニルピロリドン(PVP)系高分子化合物、
酢酸ビニルエーテル系高分子化合物、酸性アクリル系高
分子化合物、両性アクリル系高分子化合物等の被膜形成
性樹脂が用いられている。これらの被膜形成性樹脂は、
毛髪のセット力を向上させるため、一般に平均分子量5
0,000以上の高分子量のものが使用され、また、セ
ット力にバリエーションを持たせる目的で5.0重量%
以上の高濃度で毛髪化粧料中に配合されている。しか
し、噴射剤を使用しない泡状毛髪化粧料にこのような高
分子量の被膜形成性樹脂を高濃度で用いると、溶液自体
の粘度が高くなり、容器内の泡を生成するネット部分に
樹脂成分が付着し易くなり、被膜を形成し詰まりが生じ
るという問題があった。このため、毛髪のセット性は劣
るが、被膜形成性樹脂の配合量を極力減らしたソフトタ
イプの毛髪化粧料が主流となっている。
【0003】本発明はこのような従来の事情に鑑みてな
されたもので、使用感触が良好で、しかも毛髪セット性
に優れ、きめ細かな泡質の、噴射剤を用いない泡状毛髪
化粧料を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる事情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、特定のエマルジョン
化ポリマーを用いれば上記課題を解決することができる
ことを見出し、本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、次の(A)成分と
(B)成分と(C)成分とを含有し、噴射剤を使用しな
いことを特徴とする泡状毛髪化粧料である。 (A)(a)C3−C12のモノ−カルボン酸、C3−C12
のジ−カルボン酸、マレイン酸のC1−C8アルキルハー
フエステルおよびフマル酸のC1−C8アルキルハーフエ
ステルよりなる群から選ばれる一種または二種以上のエ
チレン性不飽和酸性単量体を全モノマーに対して5.0
〜35.0重量%と、(b)C3−C12のアクリレー
ト、C3−C12のメタクリレート、C1−C8のアルキル
置換アクリルアミド、C1−C8のアルキル置換メタクリ
ルアミド、C3−C12のカルボン酸のビニルエステルお
よびスチレンよりなる群から選ばれる一種または二種以
上の水不溶性コモノマーを全モノマーに対して65.0
〜95.0重量%とからなる重合体成分を含む水性乳濁
液。 (B)前記水性乳濁液(A)を不安定化または溶解する
ことなくしてカルボキシル基の相当部分を中和するのに
効果的な量の化粧用として許容される有機または無機塩
基。 (C)非イオン界面活性剤の一種または二種以上よりな
る発泡剤。
【0006】本発明においては、水性乳濁液(A)中の
重合体構成成分として、さらに(c)アクリル酸および
メタクリル酸の水溶性ヒドロキシアルキルエステル、ア
クリル酸のC1−C4アルキルC2−C4アミノアルキルエ
ステル、メタクリル酸のC1−C4アルキルC2−C4アミ
ノアルキルエステル、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、ジメチルアクリルアミド、ジメチルアクリルアミ
ド、N−ビニルピロリドンおよびビニルカプロラクタム
よりなる群から選ばれる一種または二種以上の非イオン
水溶性コモノマーを全モノマーに対して20重量%以下
含ませることができる。
【0007】任意には、この水性乳濁液(A)には、重
合体固型分の4.0重量%までの少量の適当な界面活性
剤を含むことができる。
【0008】本発明においては、安定化した水性乳濁液
の形で上記重合体を使用することにより、低粘度におい
て固形分を多く含むことが可能になった。固型分含有量
が多いと、最小限の水で効果的な量の重合体を髪に供給
して、良好なセット保持力を得ることができる。また、
低粘度であると、ポンプフォーマー容器で乳濁液を効果
的に噴泡でき、詰まりを防ぐことができる。従って、非
エアゾール調合物の使用に適した髪固定用製品は、乳濁
液の固型分含量、粘度及び粒子サイズを調整することに
よって得ることができる。
【0009】本発明の水性乳濁液(A)中の重合体成分
は、上記エチレン性不飽和酸性単量体(a)および水不
溶性コモノマー(b)および必要に応じて非イオン水溶
性コモノマー(c)の各単量体からなるものである。
【0010】本発明における好ましいエチレン性不飽和
酸性単量体(a)は、アクリル酸、メタクリル酸、クロ
トン酸、イタコン酸、マレイン酸のC1−C8アルキルハ
ーフエステルおよびフマル酸のC1−C8アルキルハーフ
エステルよりなる群から選ばれる一種または二種以上で
あり、その中でも特に好ましいのは、アクリル酸、クロ
トン酸およびモノイソプロピルマレートである。エチレ
ン性不飽和酸性単量体(a)は全モノマーに対し、5〜
35重量%配合される。
【0011】本発明における好ましい水不溶性コモノマ
ー(b)は、メチルメタクリレート、t−オクチルアク
リルアミド、ビニルネオデカノエート、ビニルアセテー
トおよびビニルピバレートよりなる群から選ばれる一種
または二種以上である。水不溶性コモノマー(b)は全
モノマーに対し、65.0〜95.0重量%配合され
る。
【0012】本発明における好ましい非イオン水溶性コ
モノマー(c)は、ヒドロキシプロピルメタクリレート
およびヒドロキシエチルメタクリレートである。非イオ
ン水溶性コモノマー(c)を配合する場合、全モノマー
に対して20.0重量%以下であることが望ましい。
【0013】本発明の水性乳濁液(A)は、上記各単量
体を乳化重合することによって直接に、あるいは溶剤重
合によりポリマーを製造後、水へ転相して乳化すること
によって得ることができる。本発明の水性乳濁液(A)
は、泡状毛髪化粧料中に重合体固型分として0.1〜1
5.0重量%、好ましくは、5.0〜10.0重量%と
なるように配合される。
【0014】本発明の水性乳濁液(A)には、更に界面
活性剤を重合体固型分の4.0重量%まで用いることが
できる。かかる界面活性剤のうち、市場において入手で
きる好ましいものとしては、Triton X 305(登録商標)
及び Triton X 301(登録商標)(Rohm and Haas 社の
製品、Philadelphia,PA)、Abex 18S(登録商標)及び
Abex 26S(登録商標)(Alcolac 社の製品、Baltimore,
MD)、並びに SiponWD(登録商標)(Rhene−Poulenc
社の製品、Cranbury,NJ)等が挙げられる。ここで、Tri
ton X 305(登録商標)は次の一般式(1)で表される
オクチルフェノキシポリエトキシエタノールであり、Tr
iton X 301(登録商標)は次の一般式(2)で表される
オクチルフェノキシポリエトキシエチルスルホン酸ナト
リウムであり、Abex 18S および 28S(それぞれ登録商
標)はアルキルフェノールエーテルスルホン酸塩であっ
て、両者の相違はエチレンオキシド鎖の長さの相違に基
づく。
【0015】
【化1】
【0016】
【化2】
【0017】また、Sipon WD は、式CH3(CH210
CH2SO4Naで表されるラウリルスルホン酸ナトリウ
ム(98%)である。
【0018】本発明の泡状毛髪化粧料は、上記の水性乳
濁液(A)を水で 0.1〜15.0重量%、好ましく
は 5.0〜10.0重量%の固型分含有量になるまで
希釈し、次いでカルボキシル基の遊離の酸性度を化粧用
として許容できる有機若しくは無機塩基(B)、または
これらの塩基の組合せによって中和して、乳濁液を安定
化し、シャンプーによって髪から容易に重合体を除去で
きるようにし、さらに泡状とするための発泡剤(C)を
添加することによって得られる。
【0019】中和に用いられる有機または無機塩基
(B)の量は、髪固定用の重合体の親水度によって変化
するが、水性乳濁液(A)を不安定化または溶解するこ
となくしてカルボキシル基の相当部分を中和するのに効
果的な量であればよい。重合体の中和が余りにも大きす
ぎると、乳濁液を溶解しそして不安定になる。従って、
所望の有機もしくは無機塩基の量は水性乳濁液(A)の
安定化とバランスしていなければならない。通常、有機
もしくは無機塩基の量は、水性乳濁液中の25.0〜1
00.0%のカルボキシル基を中和するような量であ
る。本発明においては、有機または無機塩基(B)の添
加により、ポリマー中のカルボキシル基と有機または無
機塩基(中和剤)とが荷電的に結合してカルボキシル基
が大きくなり、その立体障害によってそれまで粒子とな
っていたポリマーがほぐれ、セット力を発現するように
なる。
【0020】かかる有機または無機塩基としては、例え
ば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、2−アミノ−2
−メチル−1−プロパノール、ヒスチジン、トリス(ヒ
ドロキシメチル)アミノメタン、トリエタノールアミン
等が挙げられる。塩基の選定及び中和の程度は、髪に適
用した時に柔らかく、または硬く維持するための髪固定
剤の柔軟性に影響を与える。柔軟性のために使用される
塩基の選定および中和の程度は、要求される柔軟特性に
よって適宜選択される。
【0021】本発明に用いられる発泡剤(C)は非イオ
ン界面活性剤よりなるもので、例えば、ポリオキシエチ
レンラウリルエーテル(10〜20EO)、ポリオキシエチ
レンセチルエーテル(5〜15EO)、ポリオキシエチレ
ンステアリルエーテル(5〜10EO)、ポリオキシエチ
レンヘキシルデシルエーテル(5〜25EO)、ポリオキ
シエチレンオクチルドデシルエーテル(8〜25EO)、
ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル(10〜30E
O)、ポリオキシエチレンデシルテトラデシルエーテル
(10〜25EO)、ポリオキシエチレンデシルペンタデシ
ルエーテル(10〜28EO)、ポリオキシエチレン硬化ヒ
マシ油(25〜100EO)、ポリエチレングリコールモノ
ステアレート(5〜25EO)、ポリオキシエチレングリ
セリルモノステアレート(5〜40EO)等が挙げられ
る。このうち特に好ましいものは、ポリオキシエチレン
ラウリルエーテル(12EO)である。本発明に用いられ
る発泡剤(C)の配合量は、化粧料全量に対し、0.1
〜30.0重量%、好ましくは1.0〜5.0重量%で
ある。
【0022】本発明の水性乳濁液(A)は、有機溶剤を
用いることなくして水性系に調合することができるが、
組成物を急速に乾燥するような場合、組成物を有機溶剤
と共に混合することもできる。使用される溶剤の量及び
その選定は、所望する最終製品によって適宜選択され
る。
【0023】本発明の泡状毛髪化粧料には上記の必須構
成成分の他に、目的に応じて本発明の効果を損なわない
量的、質的範囲内で、さらに流動パラフィン,スクワラ
ン,ラノリン誘導体,高級アルコール,各種エステル
油,アボガド油,パーム油,牛脂,ホホバ油,シリコー
ン油,ポリアルキレングリコールポリエーテルおよびそ
のカルボン酸オリゴエステル化合物,テルペン系炭化水
素油などの油分、エチレングリコール,プロピレングリ
コール,1,3−ブチレングリコール,グリセリン,ソ
ルビトール,ポリエチレングリコール等の水溶性多価ア
ルコール、ヒアルロン酸,コンドロイチン硫酸,ピロリ
ドンカルボン酸塩等の保湿剤、紫外線吸収剤、紫外線散
乱剤、アクリル系樹脂,シリコーン樹脂,ポリビニルピ
ロリドン等の樹脂類、大豆蛋白,ゼラチン,コラーゲ
ン,絹フィブロイン,エラスチン等の蛋白または蛋白分
解物、エチルパラベン,ブチルパラベン等の防腐剤、各
種アミノ酸,ビオチン,パントテン酸誘導体等の賦活
剤、γ−オリザノール、デキストラン硫酸ナトリウム、
ビタミンE誘導体、ニコチン酸誘導体等の血行促進剤、
硫黄,チアントール等の抗脂漏剤、エタノール,イソプ
ロパノール,テトラクロロジフルオロエタン等の希釈
剤、カルボキシビニルポリマー等の増粘剤、薬剤、香
料、色剤等を必要に応じて適宜配合してもよい。
【0024】かくして得られる本発明の泡状毛髪化粧料
は、噴射剤を使用しない容器に適したものであり、この
ような容器において本発明の泡状毛髪化粧料を吐出した
場合にもきめ細やかな泡質で、優れた使用感触と毛髪セ
ット性を得ることができる。
【0025】本発明の泡状毛髪化粧料に用いる噴射剤を
使用しない泡状化粧料吐出容器としては、ポンプフォー
マー容器(例えば「200メッシュ」,「150メッシ
ュ」,「80メッシュ」、共に大和製罐製)が挙げられ
る。このうち、200メッシュの方が、従来のエアゾー
ルムースに近いきめの細かい泡が得られる。
【0026】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明をさ
らに詳細に説明する。本発明は、これらによって限定さ
れるものでははい。配合量は全て重量%である。実施例
に先立ち、本発明の水性乳濁液の製造例を説明する。
【0027】製造例1 メチルメタクリレート、ブチルアクリレートおよびメタ
クリル酸をモノマー原料として用い、溶液重合、次いで
後乳化法によって髪固定用重合体乳濁液を得た。
【0028】製造例2 メチルメタクリレート、ブチルアクリレート、メタクリ
ル酸およびヒドロキシエチルメタクリレートをモノマー
原料として用い、溶液重合、次いで後乳化法によって髪
固定用重合体乳濁液を得た。
【0029】製造例3 メチルメタクリレート、ブチルアクリレート、ヒドロキ
シエチルメタクリレートおよびメタクリル酸をモノマー
原料として用い、乳化剤としてSipon WD(登録商標,Rh
ene−Poulenc 社製)を用いて乳化重合して髪固定用重
合体乳濁液を得た。なお、これらの乳濁液の固型分は5
0%に調整した。またこれらの重合体の製法の詳細は特
許第2559569号に記載されている。
【0030】 実施例1 ライトタイプ (1) 製造例1で得られた髪固定用水性乳濁液 3.0 重量% (50%水溶液) (2) 水酸化ナトリウム 1.5 (3) ポリオキシエチレンラウリルエーテル(12EO) 3.0 (4) エタノール 3.0 (5) イオン交換水 50.0 (6) 香料 適量 (7) パラベン 適量 (8) 酸化防止剤 適量 (製法)(5)に(1)を溶解し、(2)で中和後、(3)を攪拌溶
解させながら(4)を添加、次いで、(6),(7),(8)を添加
してライトタイプを得た。
【0031】 実施例2 ハードタイプ (1) 製造例2で得られた髪固定用水性乳濁液 15.0 重量% (50%水溶液) (2) 水酸化カリウム 10.0 (3) ポリオキシエチレンラウリルエーテル(12EO) 3.0 (4) エタノール 3.0 (5) イオン交換水 50.0 (6) 香料 適量 (7) パラベン 適量 (8) 酸化防止剤 適量 (製法)(5)に(1)を溶解し、(2)で中和後、(3)を攪拌溶
解させながら(4)を添加、次いで、(6),(7),(8)を添加
してハードタイプを得た。
【0032】 実施例3 スーパーハードタイプ (1) 製造例3で得られた髪固定用水性乳濁液 20.0 重量% (50%水溶液) (2) AMPレギュラー 1.4 (3) ポリオキシエチレンラウリルエーテル(12EO) 3.0 (4) エタノール 3.0 (5) イオン交換水 50.0 (6) 香料 適量 (7) パラベン 適量 (8) 酸化防止剤 適量 (製法)(5)に(1)を溶解し、(2)で中和後、(3)を攪拌溶
解させながら(4)を添加、次いで、(6),(7),(8)を添加
してハードタイプを得た。
【0033】 比較例1 ハードタイプ (1) ビニルピロリドン/酢酸エチル共重合体 15.0 重量% (PDMポリマー:大阪有機株式会社製) (2) イミダゾリニウムベタイン 3.0 (オバゾリン 662 N:東邦化学株式会社製) (3) エタノール 3.0 (4) イオン交換水 50.0 (5) 香料 適量 (6) パラベン 適量 (7) 酸化防止剤 適量 (製法)(4)に(1)を溶解し、(2)を攪拌溶解させながら
(3)を添加、次いで、(5),(6),(7)を添加してハードタ
イプを得た。
【0034】 比較例2 ハードタイプ (1) ベタイン型アルキルアミノアルキルアクリレート 共重合体(ユカフォーマー 510:三菱化学株式会社製) 15.0 重量% (2) ポリオキシエチレンラウリルエーテル(12EO) 3.0 (3) エタノール 3.0 (4) イオン交換水 50.0 (5) 香料 適量 (6) パラベン 適量 (7) 酸化防止剤 適量 (製法)(4)に(1)を溶解し、(2)を攪拌溶解させながら
(3)を添加、次いで、(5),(6),(7)を添加してハードタイ
プを得た。
【0035】実施例1〜3、比較例1,2を以下の方法
により評価した。その結果を表1に示す。評価方法は次
のとおりである。
【0036】日本人女性くせ毛毛髪30cm/5gを束
にし、試料をポンプフォーマー容器(150メッシュ)
を用いて泡状に吐出させ、毛髪に約5g適用した後、く
しでブローした。
【0037】くせ毛のばし効果 直後および6時間後にくせ毛のばし効果を官能評価し
た。 ○:くせ毛・毛先のハネがない。 △:くせ毛・毛先のハネが少しある。 ×:くせ毛・毛先のハネがかなりある。
【0038】感触 ◎:総合的に非常によい感触である。 ○:総合的に良い感触である。 △:総合的にあまり良くない感触である。 ×:総合的に非常に悪い感触である。
【0039】つや ◎:非常につやがある。 ○:つやがある。 △:少しつやがある。 ×:全くつやがない。
【0040】泡質 ◎:非常にきめ細かい。 ○:きめ細かい。 △:若干気泡が見られる。 ×:泡にならない。
【0041】詰まり ◎:スムーズである。 ○:ポンプが重い。 △:泡にならない。 ×:中味が出ない。
【0042】
【表1】 ─────────────────────────────── くせ毛のばし効果 感触 つや 泡質 詰まり ─────────────────────────────── 実施例1 ○ ◎ ◎ ◎ ◎ 実施例2 ○ ◎ ◎ ◎ ◎ 実施例3 ○ ◎ ◎ ○ ◎ 比較例1 ○ △ × △ △ 比較例2 ○ △ ○ △ × ───────────────────────────────
【0043】表1の結果から明らかなように、本発明の
泡状毛髪化粧料は、くせ毛のばし効果に優れ、しかも使
用性が良く、容器作動性においても優れたものであっ
た。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の泡状毛髪
化粧料は、噴射剤を使用しない泡状化粧料吐出容器を用
いて毛髪に使用した際、きめの細かい泡が得られ、良好
な使用感触とくせ毛のばし効果およびセット性に優れ、
更に、容器に詰まりを起こさないものである。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の(A)成分と(B)成分と(C)成
    分とを含有し、噴射剤を使用しないことを特徴とする泡
    状毛髪化粧料。 (A)(a)C3−C12のモノ−カルボン酸、C3−C12
    のジ−カルボン酸、マレイン酸のC1−C8アルキルハー
    フエステルおよびフマル酸のC1−C8アルキルハーフエ
    ステルよりなる群から選ばれる一種または二種以上のエ
    チレン性不飽和酸性単量体を全モノマーに対して5.0
    〜35.0重量%と、(b)C3−C12のアクリレー
    ト、C3−C12のメタクリレート、C1−C8のアルキル
    置換アクリルアミド、C1−C8のアルキル置換メタクリ
    ルアミド、C3−C12のカルボン酸のビニルエステルお
    よびスチレンよりなる群から選ばれる一種または二種以
    上の水不溶性コモノマーを全モノマーに対して65.0
    〜95.0重量%とからなる重合体成分を含む水性乳濁
    液。 (B)前記水性乳濁液(A)を不安定化または溶解する
    ことなくしてカルボキシル基の相当部分を中和するのに
    効果的な量の化粧用として許容される有機または無機塩
    基。 (C)非イオン界面活性剤の一種または二種以上よりな
    る発泡剤。
  2. 【請求項2】 (A)成分が、 (a)C3−C12のモノ−カルボン酸、C3−C12のジ−
    カルボン酸、マレイン酸のC1−C8アルキルハーフエス
    テルおよびフマル酸のC1−C8アルキルハーフエステル
    よりなる群から選ばれる一種または二種以上のエチレン
    性不飽和酸性単量体を全モノマーに対して5.0〜3
    5.0重量%と、 (b)C3−C12のアクリレート、C3−C12のメタクリ
    レート、C1−C8のアルキル置換アクリルアミド、C1
    −C8のアルキル置換メタクリルアミド、C3−C12のカ
    ルボン酸のビニルエステルおよびスチレンよりなる群か
    ら選ばれる一種または二種以上の水不溶性コモノマーを
    全モノマーに対して65.0〜95.0重量%と、 (c)アクリル酸およびメタクリル酸の水溶性ヒドロキ
    シアルキルエステル、アクリル酸のC1−C4アルキルC
    2−C4アミノアルキルエステル、メタクリル酸のC1−
    C4アルキルC2−C4アミノアルキルエステル、アクリ
    ルアミド、メタクリルアミド、ジメチルアクリルアミ
    ド、ジメチルアクリルアミド、N−ビニルピロリドンお
    よびビニルカプロラクタムよりなる群から選ばれる一種
    または二種以上の非イオン水溶性コモノマーを全モノマ
    ーに対して20重量%以下とからなる重合体成分を含む
    水性乳濁液である請求項1記載の泡状毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】 エチレン性不飽和酸性単量体(a)がア
    クリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マ
    レイン酸のC1−C8アルキルハーフエステルおよびフマ
    ル酸のC1−C8アルキルハーフエステルよりなる群から
    選ばれる一種または二種以上である請求項1または2記
    載の泡状毛髪化粧料。
  4. 【請求項4】 エチレン性不飽和酸性単量体(a)がア
    クリル酸、モノイソプロピルマレートまたはクロトン酸
    である請求項3記載の泡状毛髪化粧料。
  5. 【請求項5】 水不溶性コモノマー(b)がメチルメタ
    クリレート、t−オクチルアクリルアミド、ビニルネオ
    デカノエート、ビニルアセテートおよびビニルピバレー
    トよりなる群から選ばれる一種または二種以上である請
    求項1または2記載の泡状毛髪化粧料。
  6. 【請求項6】 非イオン水溶性コモノマー(c)がヒド
    ロキシプロピルメタクリレートまたはヒドロキシエチル
    メタクリレートである請求項2記載の泡状毛髪化粧料。
  7. 【請求項7】 有機または無機塩基(B)が、水酸化ナ
    トリウム、水酸化カリウム、2−アミノ−2−メチル−
    1−プロパノール、ヒスチジン、トリス(ヒドロキシメ
    チル)アミノメタンおよびトリエタノールアミンよりな
    る群から選ばれる一種または二種以上である請求項1ま
    たは2記載の泡状毛髪化粧料。
  8. 【請求項8】 有機または無機塩基(B)の量は、水性
    乳濁液中のカルボキシル基の25〜100%を中和する
    量である請求項1または2記載の泡状毛髪化粧料。
  9. 【請求項9】 非イオン界面活性剤(C)がポリオキシ
    エチレンラウリルエーテル(12EO)である請求項1ま
    たは2記載の泡状毛髪化粧料。
  10. 【請求項10】 (A)成分が、重合体固型分の4.0
    重量%までの量の界面活性剤を更に含むものである請求
    項1または2記載の泡状毛髪化粧料。
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JP2008247752A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Shiseido Co Ltd 外用組成物

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