JP2010511002A - ヘアトリートメント組成物 - Google Patents

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Abstract

ヘアケア組成物は、i)アニオン特性を有する第1のポリマーおよびカチオン特性を有する第2のポリマーを含み、これらのポリマーが、20,000ダルトン未満の分子量Mwを有する二峰性ポリマーネットワークを形成している二峰性ポリマーネットワーク、ならびにii)10,000ダルトン未満の分子量Mwを有するオレフィングラフトコポリマーを含む。

Description

本発明は、ヘアスタイリング組成物に関する。
一時的なスタイリングに有利で、容易に水またはシャンプーで除去することができる製品が市場に多く出回っている。スタイリングに有利となるようにヘアケア組成物に使用されている材料は、これまでのところ一般的に天然樹脂または合成樹脂であり、例えば、スプレー、ムース、ゲルおよびローションの形態で施用されてきた。そのような組成物は、毛髪のスタイリングに一度しか使用できず、ひとたび最初のスタイリングを行った後で毛髪を再度スタイリングする効果はない。
したがって、毛髪をスタイリングしてから、再度スタイリングするのに使用することができるスタイリング組成物が必要とされている。そのようなシステムは、スタイルがしっかりと維持されるよう毛髪への強い結合作用が必要とされるが、毛髪が堅く感じられてはならない。
発明の詳細な説明
本発明者らは、あるポリマーの組合せを使用することによって、結合強度での妥協なしに毛髪をスタイリングしてから再度スタイリングができることを発見した。
したがって本発明は、
i)アニオン特性を有する第1のポリマーおよびカチオン特性を有する第2のポリマーを含み、これらのポリマーが、20,000ダルトン未満の分子量Mwを有する二峰性ポリマーネットワークを形成している二峰性ポリマーネットワーク、ならびに
ii)10,000ダルトン未満の分子量Mwを有するオレフィングラフトコポリマー
を含むヘアケア組成物に関する。
本発明は、上述した組成物を毛髪に施用するステップを含む、毛髪をスタイリングする方法にさらに関する。
詳細な説明
二峰性ポリマーネットワーク
本発明の組成物は、二峰性ポリマーを含む。この二峰性ポリマー組成物は、アニオン特性を有する第1のポリマーおよびカチオン特性を有する第2のポリマーを含む。これらのポリマーは相互貫入ポリマーネットワークを形成する。
本発明の文脈において、「二峰性」という用語は、一方はアニオン特性を有し、一方はカチオン特性を有する2つのポリマーを含むポリマーの組合せを記述している。「相互貫入ポリマーネットワーク」は、モノマーが別のポリマーの存在下で重合したポリマー構造を指す。相互貫入ポリマーネットワークは、2種のポリマーのブレンドからは一般的に得られないポリマーの均一性を含有している。この二峰性ポリマーネットワークの分子量Mwは、20,000ダルトン未満、好ましくは1,000から20,000ダルトンが、より好ましくは4,000から12,000ダルトンである。
好ましくは二峰性ポリマーネットワーク内のアニオン性およびカチオン性の両ポリマーは、1,000から20,000ダルトン、より好ましくは4,000から12,000ダルトンの範囲の分子量Mwを有する。
二峰性ポリマーネットワークのカチオン性ポリマーおよびアニオン性ポリマーの分子量(Mw)が、同じ程度、理想的には互いに1,000ダルトン以内であれば、配合を容易にするため、および要求された結合強度を得るために有利である。第1のポリマーが化学構造I
Figure 2010511002
(式中、Rは水素またはCからCのアルキル基であり、Xは塩形成カチオン、例えばNa、K、Cs、NH4+、エタノールアミンである。)で表されるカルボン酸塩モノマー単位を含むことが好ましい。二峰性ポリマー組成物の第1のポリマーは、少なくとも10重量パーセントのカルボン酸塩モノマー単位を含む、または含有してもよい。10から20重量パーセントのカルボン酸塩モノマーの単位が好ましい。
二峰性ポリマーネットワークの第2ポリマーは、化学構造II
Figure 2010511002
(式中、R1、R3およびR4は独立して、水素またはCからCのアルキル基であり、R2はアルキル基であり、Rは(−CH−)であり、n=1−10である。)で表されるカチオン性のモノマー単位、
または以下に示すような四級化されたこの付加反応物
Figure 2010511002
(式中、R、R、R、RおよびRは独立して、水素またはアルキル基であり、Xはアニオン、例えば塩化物、水酸化物、臭化物、ヨウ化物などであり、Rは(−CH−)であり、n=1−10である。)を含む。一実施形態において、この第2のポリマー(カチオン特性を有する)がアンモニウム誘導体モノマー単位を含むことが好ましい。このアンモニウム誘導体モノマー単位としては、ジアルキルアミノアルキルアクリレート、ジアルキルアミノアルキルメタクリレート、ジアルキルアミノアルキルアクリレートの四級化された付加反応物、ジアルキルアミノアルキルメタクリレートの四級化された付加反応物、メタクリルアミドおよびこのエステル類、ビニルピロリドンおよびビニルカプロラクタムが挙げられるが、これらに限らない。一実施形態においてこのアンモニウム誘導体モノマー単位は、ジメチルアミノエチルメタクリレートまたは四級化されたこの付加反応物である。
第2のポリマーは、30から70重量パーセントのアンモニウム誘導体モノマー単位(複数可)を含むことが好ましい。第2のポリマーは、非水溶性モノマー単位を含むことが好ましい。この非水不溶性のモノマー単位としては、アクリレートのエステル、メタクリレートのエステル、アクリレートのエーテル、メタクリレートのエーテル、スチレンおよびα−メチルスチレンが挙げられるが、これらに限らない。最も好ましい非水溶性モノマー単位はブチルメタクリレートである。第2のポリマーは、30から70重量パーセントの非水溶性モノマー単位(複数可)を含むのが好ましい。
第2のポリマーはまた、水溶性モノマー単位を含むことができる。例えば水溶性モノマー単位としては、ヒドロキシ官能性アクリレート、ヒドロキシ官能性メタクリレートおよびアルコキシ化されたこの付加反応物、例えばエトキシ化および/またはプロポキシ化されたこの付加反応物を挙げることができる。ある特定の実施形態において、第2ポリマーは、メタクリル酸ヒドロキシプロピルモノマー単位を含む。非水溶性モノマー単位(複数可)の濃度は、ポリマー総量の10から15重量パーセントであることが好ましい。
第2のポリマーは、架橋性または多官能性のモノマー単位を含むことができる。例えば第2のポリマーは、多官能性アクリレート、多官能性メタクリレート、ジアリルフタレートまたは当分野で知られている他の任意の架橋性もしくは多官能性のモノマー単位を含有することができる。この第2のポリマーは、10重量パーセントまでの架橋性または多官能性のモノマー単位(複数可)を含むのが好ましい。
一部の実施形態において、第2のポリマーは、アニオン官能性のモノマー単位、例えばこれらだけに限らないが、アクリル酸、メタクリル酸およびこれらのエステルなどを含むことができる。
第2のポリマーは、アンモニウム、誘導体モノマー単位、非水溶性モノマー単位、ならびに場合によって、水溶性モノマー単位(例えばヒドロキシ官能性アクリレート、ヒドロキシ官能性メタクリレートおよびアルコキシ化されたこれらの付加反応物)および/または架橋性もしくは多官能性のモノマー単位を含むことが好ましい。
一実施形態において第1のポリマーは、二峰性ポリマー組成物中に10から30重量パーセントの濃度で存在することができる。第2のポリマーは、二峰性ポリマー中に30から70重量パーセントで存在することができる。
第1のポリマーはまた、水溶性モノマー単位を含むことができる。例えば、水溶性モノマーとしては、ヒドロキシ官能性アクリレート、ヒドロキシ官能性メタクリレートおよびアルコキシ化されたこれらの付加反応物、例えばエトキシ化および/またはプロポキシ化されたこれらの付加反応物が挙げられる。第1ポリマーは、約80重量パーセントまでの水溶性モノマー単位(複数可)を含有することができる。
第1のポリマーは、架橋性または多官能性のモノマー単位を含むことができる。例えば、第1のポリマーは、多官能性アクリレート、多官能性メタクリレート、ジアリルフタレート、または当分野で知られている他の任意の架橋性または多官能性のモノマー単位を含有することができる。第1のポリマーは、10重量パーセントまでの架橋性または多官能性のモノマー単位(複数可)を含有することができる。
適切な二峰性ポリマーネットワークは、WO2005/087191に記載されている。
本発明との使用に特に適切なポリマーは、Interpolymer corporationからのSyntran PC5100シリーズとして知られているものである。Syntran PC5100(スチレンアクリレート−ammメタクリレート/二峰性ポリマー技術)(Mw9200から9800)が好ましく、Syntran PC5107(ポリアクリレート18&19/二峰性ポリマー技術)(Mw5300−5800)が特に好ましい。本発明の組成物は、二峰性ポリマーネットワークの全組成物の好ましくは0.1から10重量%、より好ましくは1から6重量%を構成する。
オレフィングラフトポリマー
本発明の乳濁液は、オレフィングラフトコポリマーを含み、このオレフィングラフトコポリマーは半晶質であることが好ましい。オレフィングラフトポリマーは、非晶質の官能性アクリル系ポリマーの部分を結晶性のオレフィンバックボーンにグラフトすることによって通常展開する。
半結晶性のオレフィンコポリマーは、以下のモノマー:エチレン、プロピレン、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、クロトン酸、酢酸ビニル、エチルアクリレート、ならびにアクリル酸およびメタクリル酸の同様の下級C1−C8エステルのうちの2種以上を含むことができる。
本発明の文脈において、「半晶質ポリマー」という用語は、結晶の融点よりも上の温度において粘稠液体として存在するポリマーを指す。冷却すると、結晶は核を生成し、空いている容積を満たすまで成長する。このような材料が「半晶質」と呼ばれる理由は、ポリマーが室温まで冷却された場合、ポリマーのいくらかの部分は晶出しない、つまり非晶質のまま残るからである。非晶質ポリマーは、成長する結晶の間に閉じ込められる。ポリマー鎖の極めてもつれた性質により、非晶質ポリマーの動きは限定される。オレフィングラフトコポリマーがアクリル酸および/またはメタクリル酸のコポリマーと共に、不飽和の酸性モノマーに対して乳化していると有利である。酸性モノマーのコポリマーは、以下のモノマー:エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ブチルメタクリレート、メチルメタクリレート、スチレン、アクリル酸およびメタクリル酸のエトキシ化C1−C6エステル、例えばヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシルエチルアクリレート、1−10モルのエチレンオキシドもしくはプロピレンオキシドまたは両方の組合せを有する、ポリエチレングリコール(PEG)およびポリプロピレングリコール(PPG)変性のアクリレートおよびメタクリレートのうちの1種または複数を含むことができる。アクリル酸のコポリマーは、以下のモノマー:メタクリル酸およびアクリル酸の下級アミノアルキル(C1−C6)エステル、例えばジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、t−ブチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルジアリルメタクリレートならびに四級化されたこれらの付加反応物のうちの1種または複数をさらに含むことができる。
半結晶性オレフィンポリマーは、Honeywell、DupontおよびSud−Chemieなど様々な製造業者から市販されている。この種のポリマーは、ペレットまたはフレークの形態で供給され、使用前に乳化されなければならない。
本発明と使用するオレフィングラフトコポリマーの分子量Mwは、10,000未満であり、より好ましくは8,000ダルトン未満、最も好ましくは3,000から7,000ダルトンである。
適切なオレフィングラフトポリマーの例としては、syntran PC5205、ポリアクリレート15&17/オレフィングラフトポリマー(Mw6100から6300)のポリマーが挙げられる。
本発明の組成物は、好ましくはオレフィングラフトポリマーの全組成物の0.1から10重量%、より好ましくは1から5重量%を構成する。
二峰性ポリマーとオレフィングラフトコポリマーの重量比は、1:2から2:1が好ましい。
追加成分
本発明のヘアケア組成物は、ムース、ゲル、ローション、トニック、スプレー、シャンプー、コンディショナー、リンスを含めた、多種多様な製品の種類へと配合することができる。本発明の組成物は、化粧品として許容可能な希釈剤または担体を含む。
好ましくは、この組成物は配合物内に留まり、通常毛髪のスタイリング用である。
担体
本発明の組成物は、毛髪への施用に適切な、担体またはそのような担体の混合物を含むことができる。担体は、組成物の重量に対し、約0.5%から約99.5%、好ましくは約5.0%から約99.5%、より好ましくは約10.0%から約98.0%で存在する。本明細書で使用する場合、「毛髪への施用に適切」という句は、担体が毛髪の見た目の美しさを損なったり、悪影響を及ぼしたりしない、またはその下の肌を刺激しないことを意味する。
本発明のヘアケア組成物との使用に適切な担体は、例えば、ヘアスプレー、ムース、トニック、ゲル、シャンプー、コンディショナーおよびリンスの配合に使用されているものを含む。適切な担体の選択はまた、使用される特定のポリマーによって、さらに配合された製品が、それが施用された表面上に残るように作られているか(例えばヘアスプレー、ムース、トニックもしくはゲル)、または使用後にすすいで流されるかどうか(例えばシャンプー、コンディショナー、リンス)によって決まることになる。
本発明で使用されている担体は、従来からヘアケア組成物に使用されている広い範囲の成分を含むことができる。担体は、使用されている特定のポリマーを溶解または分散させるように溶媒を含むことができ、溶媒は水、C−Cアルコール、下級のアルキルアセテートおよびこれらの混合物が好ましい。担体はまた、多種多様な追加の材料、例えばアセトン、炭化水素(例えばイソブタン、ヘキサン、デセンなど)、ハロゲン化炭化水素(Freonsなど)およびシクロメチコンなどの揮発性シリコーンを含有することができる。
ヘアケア組成物がヘアスプレー、トニック、ゲルまたはムースの場合、好ましい溶媒としては、水、エタノール、揮発性ケイ素樹脂誘導体およびこれらの混合物が挙げられる。そのような混合物で使用される溶媒は、互いに混和性であっても不混和性であってよい。ムースおよびエアロゾルヘアスプレーは、従来の噴霧剤のいずれかを利用して、ムースの場合には泡としてまたはエアロゾルヘアスプレーの場合には微細で均一なスプレーとして、これらの材料を供給することもできる。適切な噴霧剤の例としては、トリクロロフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、ジフルオロエタン、ジメチルエーテル、プロパン、n−ブタンまたはイソブタンなどの材料が挙げられる。粘度の低いトニックまたはヘアスプレー製品は乳化剤を利用してもよい。適切な乳化剤の例としては、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、またはこれらの混合物が挙げられる。そのような乳化剤が使用される場合、乳化剤は、組成物の総重量に対して、約0.01重量%から約7.5重量%の濃度で存在することが好ましい。噴霧剤の濃度は、望む通りに調整できるが、一般的にはムース組成物の総重量に対して約3重量%から約30重量%であり、エアロゾル式ヘアスプレー組成物の総重量に対して約15重量%から約50重量%である。
適切なスプレー容器は、当分野で周知であり、従来からの非エアロゾル型ポンプ式スプレー、すなわち「霧吹き」、上述のような噴霧剤を有するエアロゾル容器またはエアロゾル缶、および圧縮空気を噴霧剤として利用するポンプ式エアロゾル容器も含む。
ヘアケア組成物がコンディショナーおよびリンスの場合、担体は、多種多様なコンディショニング材料を含むことができる。ヘアケア組成物がシャンプーの場合、担体は、例えば、界面活性剤、懸濁剤および増粘剤を含むことができる。ヘアスタイリングクリームまたはゲルは、通常0.01重量%から10重量%の量で、構造化剤または増粘剤も含有するのが通常である。
担体は、多種多様な形態をとることができる。例えば、水中油型、油中水型、水中油中水型およびシリコーン中水中油型の乳濁液を含めた乳濁液の担体が本発明で有用である。このような乳濁液は、広い範囲の粘度、例えば約100cpsから約200,000cpsの粘度を網羅することができる。このような乳濁液はまた、従来の噴霧剤を用いて、機械ポンプ容器または加圧されたエアロゾル容器のいずれかを用いたスプレーの形態で供給することもできる。このような担体はまたムースの形態で供給することもできる。他の適切な局所的担体は、無水の液体溶媒、例えばオイル、アルコールおよびシリコーン(例えば、ミネラルオイル、エタノール、イソプロパノール、ジメチコン、シクロメチコンなど)、水系単一相の液体溶媒(例えば、ヒドロアルコール性の溶媒系)、ならびにこのような無水系および水系の単一相溶媒の粘度を増加させたもの(例えば、溶媒の粘度を増加させて、適切なガム、樹脂、ワックス、ポリマー、塩などを添加することにより固体または半固体を形成するもの)を含む。
追加成分
多種多様な追加成分が本発明による組成物に使用され得る。例として以下が挙げられる。
−ヘアスプレー、ゲルおよびムースなどヘアスタイリング組成物のためのさらなるヘアスタイリングポリマー。ヘアスタイリングポリマーは、周知の商品であり、ポリマーにカチオン性、アニオン性、両性または非イオン性の性質を与える部分を含有する、そのようなポリマーが多く市販されている。これらのポリマーは、合成または天然由来であってよい。
−日焼け止め剤
−フケ防止剤
−ヘアコンディショニング剤、例えば炭化水素、シリコーン液およびカチオン性材料など。
−ヘアシャンプーおよびコンディショナー組成物用の界面活性剤。本発明の組成物において有用な界面活性剤は、アニオン性、非イオン性、カチオン性、双性イオン性および両性の界面活性剤が挙げられる。
−ビタミン類およびこれらの誘導体(例えば、アスコルビン酸、ビタミンE、酢酸トコフェリル、レチノイン酸、レチノール、レチノイドなど)。
−カチオン性ポリマー(例えば、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドおよびヒドロキシプロピルグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドなどのカチオン性グアーガム誘導体、Rhone−PoulencからJaguar(登録商標)シリーズとして入手可能)
−保存剤、抗酸化剤、キレート剤および金属イオン封鎖剤、ならびに審美的成分、例えば芳香剤、着色剤、毛髪栄養剤および精油など。
以下の非限定的な実施例は、本発明の好ましい実施形態をさらに例示している。特に指定しない限り、参照したすべてのパーセンテージは、総重量に基づく重量による。
材料
Figure 2010511002
結合強度
毛髪繊維に垂直にポリマーとの接合点を形成し、乾燥させることによって、2%水性固溶体の結合強度を、Diastron MTT600を用いて測定した。装置パラメータは以下の通りであった:(伸長(%)=100、ゲージ力=0.5、閾値=20、速度=70mm/min、力(max)=200g)
二峰性ネットワークまたはオレフィングラフトしたポリマー:ブレンドなし
相対湿度50%での測定
Figure 2010511002
二峰性ネットワークポリマー/オレフィングラフトコポリマー:50:50ブレンド
相対湿度50%での測定
Figure 2010511002
したがって10,000未満の分子量を有するオレフィングラフト含むブレンドが、弾力性に悪影響を与えずに結合強度が最も大きい。
実施例で使用した材料は、以下が挙げられる。
Figure 2010511002
(実施例1)
スタイリングムース
Figure 2010511002
(実施例2)
ポンプ式スプレー
Figure 2010511002
(実施例3)
ポンプ式スプレー
Figure 2010511002
(実施例4)
スタイリングゲル
Figure 2010511002
(実施例5)
55%vocで噴霧されるエアロゾル組成物
Figure 2010511002
(実施例6)
55%vocのポンプ式ヘアスプレー組成物は、以下の通り配合される。
Figure 2010511002

Claims (13)

  1. i)アニオン特性を有する第1のポリマーおよびカチオン特性を有する第2のポリマーを含み、これらのポリマーは、20,000ダルトン未満の分子量Mwを有する二峰性ポリマーネットワークを形成している二峰性ポリマーネットワーク、ならびに
    ii)10,000ダルトン未満の分子量Mwを有するオレフィングラフトコポリマー
    を含むヘアケア組成物。
  2. 二峰性ポリマーネットワーク内の第1のポリマーが、4,000から12,000ダルトンの範囲の分子量Mwを有する、請求項1に記載のヘアケア組成物。
  3. 二峰性ポリマーネットワークの第2のポリマーが、4,000から12,000ダルトンの範囲の分子量Mwを有する、請求項1または2のいずれかに記載のヘアケア組成物。
  4. オレフィングラフトコポリマーが、8,000ダルトン未満の分子量Mwを有する、請求項1から3のいずれかに記載のヘアケア組成物。
  5. 二峰性ポリマーネットワークの第1のポリマーが、以下のカルボン酸塩モノマー単位を含む、請求項1から4のいずれかに記載のヘアケア組成物
    Figure 2010511002
    (式中、Rは水素またはアルキル基であり、Xは塩形成カチオンである。)。
  6. 二峰性ポリマーネットワークの第1のポリマーが、少なくとも約10重量パーセントのカルボン酸塩モノマー単位を含有する、請求項1から5のいずれかに記載のヘアケア組成物。
  7. 二峰性ポリマーネットワークの第2のポリマーが、アンモニウム誘導体モノマー単位を含む、請求項1から6のいずれかに記載のヘアケア組成物。
  8. 二峰性ポリマーネットワークの第2のポリマーのアンモニウム誘導体モノマーが、ジメチルアミノエチルメタクリレートまたは四級化されたこの付加反応物である、請求項1から7のいずれかに記載のヘアケア組成物。
  9. 二峰性ポリマーネットワークの第2のポリマーが、非水溶性のモノマー単位を含む、請求項1から8のいずれかに記載のヘアケア組成物。
  10. 二峰性ポリマーネットワークの第2のポリマーが、約10重量パーセントまでの、架橋性または多官能性のモノマー単位を含む、請求項1から9のいずれかに記載のヘアケア組成物。
  11. オレフィングラフトコポリマーが、以下のモノマー:エチレン、プロピレン、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、クロトン酸、酢酸ビニル、エチルアクリレートならびにアクリル酸およびメタクリル酸のC1−C8のエステルのうちの2種以上を含む、請求項1から10のいずれかに記載のヘアケア組成物。
  12. 二峰性ポリマーとオレフィングラフトポリマーの重量比が、1:2から2:1である、請求項1から11のいずれかに記載のヘアケア組成物。
  13. 請求項1から12のいずれかに記載の組成物を毛髪に施用するステップを含む、毛髪のスタイリング方法。
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