JPH1179900A - 微細構造物の形成方法 - Google Patents

微細構造物の形成方法

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JPH1179900A
JPH1179900A JP24769697A JP24769697A JPH1179900A JP H1179900 A JPH1179900 A JP H1179900A JP 24769697 A JP24769697 A JP 24769697A JP 24769697 A JP24769697 A JP 24769697A JP H1179900 A JPH1179900 A JP H1179900A
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JP
Japan
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wire
electron beam
substrate
base
fine structure
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JP24769697A
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Kazuyuki Ueda
一之 上田
Masamitsu Yoshimura
雅満 吉村
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Toyota Motor Corp
Toyota Gauken
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Toyota Motor Corp
Toyota Gauken
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 線径数10nmの線材を得る。 【解決手段】 電子ビーム16を基材12の端部に照射
し、基材12を溶解させた後、ビームを基材12から離
れる方向に移動させる。これによって、基材12からの
原子が電子ビーム16により引き出される。これによっ
て、基材12と電子ビーム16間の空間にワイヤ20が
形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ビームを利用
した微細構造物の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体微細加工技術の進歩などに
より、各種の微細構造物が実現され、その用途もますま
す広がっている。例えば、走査トンネル顕微鏡用のナノ
ティップ、原子間力顕微鏡用のSiNティップ、その他
走査プローブ顕微鏡用のティップ等には、非常に微細な
線材が要求されている。また、電界放射顕微鏡や電界イ
オン顕微鏡用のティップ、ブラウン管に代わる次世代フ
ィールドエミッションアレイ(FEA)、ナノワイヤリ
ング、ナノスプリング、マルチナノティップの製造、電
子線ホログラフィー用のプリズム及びバイプリズムなど
において直径がナノメーター(nm)レベルの線材など
が要求される。
【0003】ここで、従来より、微細構造の作製には、
フォトリソグラフィー技術が利用されてきた。すなわ
ち、マスクを用いた感光、エッチングなどのパターニン
グを繰り返し、微細構造を実現していた。さらに、フォ
トリソグラフィーでは、0.1μmレベルの微細構造が
限界であるため、電子ビームリソグラフィーや、X線リ
ソグラフィー等も提案されている。
【0004】また、電子ビームを利用して、直接的に微
細構造を実現する技術も知られている。すなわち、原料
ガス雰囲気中で基板に吸着した原料ガスを電子ビームの
エネルギーで分解することで、基板上に微視的なワイヤ
の結晶成長を行うこと手法が提案されている。さらに、
Jpn.J.Appl.Phys.Vol.35(1996)pp.L1089-L1091には、原
料ガスを用いないで、電子ビームを照射することで、線
材を堆積生成することが示されている。このような手法
により、比較的簡単なプロセスで、微細な線材を得るこ
とができる。
【0005】さらに、微細な線材を空間に形成する技術
として、ウィスカーの成長がある。これは適当な条件下
で起こる溶液からの析出や化合物の分解などの際に線状
の結晶が成長するものである。このウィスカーの成長に
よれば、各種物質の三次元的な線材を得ることができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のリソグ
ラフィーでは、複数のプロセスを組み合わせなければな
らず、複雑なプロセスが必要である。さらに、立体的な
構造を実現するためには、多くの二次元構造の作製を繰
り返さなければならない。また、エッチング等化学的な
プロセスが必要であり、材料が限定されたり目的物に対
する化学的汚染などの問題もある。
【0007】また、電子ビームの照射に起因して生じる
堆積を利用する方法では、線材は基板上に堆積形成され
るため、その形状は基本的に二次元的なものである。さ
らに、必ず基板上に形成されるため、線材を独立して利
用したい場合には、基板から分離しなければならない。
また、上記文献に記載のものは、真空に排気するための
油拡散ポンプの油が雰囲気に残留しており、その残留ガ
スが分解してカーボンが堆積するものであり、原料ガス
を利用するものと基本的に同一である。
【0008】さらに、ウィスカーの成長は、その成長速
度が0.006μm/min程度と非常に遅い。また、
その形状も様々で制御することが難しく、さらに直径は
1μmを超えるものも多い。
【0009】本発明は、比較的簡単なプロセスで、各種
材料の任意形状微細な線材を空間に形成できる微細構造
物の形成方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子ビームが
基材表面を照射または近傍を通過している状態で、基材
または電子ビームを移動させて基材と電子ビームの相対
的距離を徐々に増大させ、基材と電子ビームの間に基材
の材質からなる線材を成長させることを特徴とする。
【0011】このように、本発明では、電子ビームが基
材の極く近傍を通過している(少なくとも一部は基材に
照射されている)状態で、両者の相対距離を増大させ、
基材から電子ビームに向けて線材を成長させる。従っ
て、基材から空間に向けて線材を成長させることができ
る。従って、線材の形状についての制限がなく、三次元
的な形状も容易に作製することができる。また、材質に
もよるが、この方法による線材の成長速度は、1μm/
min程度であり、ウイスカーの成長などと比べると1
00倍以上のスピードである。さらに、線材の径とし
て、20nm程度のものが容易に得られる。この線径
は、ウイスカーなどと比べ、100分の1程度であり、
十分細いものである。さらに、アスペクト比として10
0以上のものが容易に得られ、十分長い線材を得ること
ができる。また、基材を変更することで各種の材質の線
材が容易に形成できる。従って、走査トンネル顕微鏡用
のナノティップなど各種用途に好適に利用できる。さら
に、原料ガスなどを使用しないため、雰囲気を高真空と
することができ、線材の材質を純度の高いものにでき
る。そして、製造プロセスが、単純であるため、一般の
走査型電子顕微鏡などを用いて線材を容易に得ることが
できる。
【0012】また、電子ビームを基材の端部に照射し、
照射部分の基材を溶解した後、基材または電子ビームを
移動させ、電子ビームを基材極く近傍に通過させること
を特徴とする。このようにして、最初に電子ビームを基
材に照射して、ここを溶解することで、線材の引き出し
がより容易になる。
【0013】また、電子ビームを照射する基材の端部
は、端部に向けてその厚みが薄くなっていることを特徴
とする。厚みが薄くなっていることで、その部分の溶解
が容易であり、線材の引き出しが容易になる。
【0014】また、電子ビームは、基材の表面に対し所
定の角度をもって交わる方向、好ましくは直交する方向
に射出することを特徴とする。基材近くへの照射及びそ
こへのフォーカッシングが容易となり、また基材の複数
の部分に対し同様のフォーカッシングでよいため、複数
の線材も容易に引き出せる。
【0015】また、電子ビームは、その電流密度がほぼ
10A/cm2以上であることを特徴とする。電流密度
を十分なものとすることで、各種金属を容易に溶解し
て、線材の引き出しを確実に行うことができる。
【0016】また、本発明は、上述の方法において成長
させた複数の微細線材の間に電子ビームを移動させ微細
線材からなる構造物を製造することを特徴とする。成長
させた線材からさらに線材を成長させ、複数の線材を接
続することにより、格子状の部材など各種の形状の構造
物を得ることができ、用途に応じた構造物を形成するこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
【0018】図1は、本発明の微細構造物を形成するた
めの装置の概略構成を示す図である。試料室10の内部
には、基材12が載置される。試料室10の上部には、
電子源14が設けられており、ここから電子ビーム16
が射出される。この電子ビーム16は、フォーカッシン
グ機構により、基材12の端部(エッジ)にフォーカッ
シングされる。また、この電子ビーム16は走査可能に
なっている。さらに、基材12は、三次元的に移動可能
とすることが好適である。
【0019】また、電子ビーム16の行く先には、ファ
ラデーカップ18が配置されており、電子ビーム16は
このファラデーカップ18内に吸収され、電子ビーム電
流が測定される。なお、試料室10内は、真空ポンプに
よって排気され高真空状態に維持される。このような装
置は、基本的に、SEM(走査型電子顕微鏡)によっ
て、実現が可能である。
【0020】このような装置において微細構造物を作製
する場合には、電子ビーム16が照射される面積を小さ
くすることができる基材12を用意する。例えば、図2
に示すように、エッジの断面積が徐々に薄くなっていく
ものや、輪郭が円形になっているものなどが利用され
る。また、基材12の材料としては、各種の金属または
半導体が採用可能である。
【0021】そして、このような基材12を試料室10
内にセットする。基材12は、アースに接続する。次
に、電子ビーム16を基材12のエッジ部分にフォーカ
ッシングし照射する。エッジ部分はその体積が比較的小
さく、また電子ビーム16はフォーカッシングされてい
るため、照射された部分における電流密度は非常に高く
なる。例えば、40pAの電子ビームの直径を5nmに
まで絞れば、ほぼ200A/cm2の電流密度になる。
これによって、電子ビーム16が照射されている基材1
2のエッジ部分は、局所的に700〜900℃にまで加
熱される。この加熱により、局所的な体積膨張が起こ
り、基材材料が表面から飛び出して突起が形成される。
また、この局所的な体積膨張により、突起の部分には構
造的な欠陥が発生する。基材12の材質にもよるが、電
流密度として100A/cm2程度以上にすることによ
って、ワイヤ20の引き出しが容易になる。
【0022】そして、次の瞬間に、電子ビーム16を基
材12から離れる方向に移動する。すると、電子ビーム
16と基材12との間に生じる電界によって、基材12
の材料が線状に電子ビーム16の方向に引き出される。
基材12が金属であれば、欠陥があるため、正電荷をも
つ金属イオンが電流の方向に引き出され表面拡散を伴っ
て成長し、微細な線状物であるワイヤ20が生成され
る。引き続き電子ビーム16を基材12から離れる方向
に移動することにより、基材12から材料が順次引き出
され、ワイヤ20が延びていく。ここで、ワイヤ20の
先端には電子ビーム16が常に当たっているため、ワイ
ヤ20には常に試料電流が流れる。従って、ワイヤ20
においてジュール熱が発生する。ワイヤ20の径は非常
に小さいため、ワイヤ20は常に高温に維持される。ま
た、基材12の材質にもよるが、高温ほど電気抵抗が大
きくなる金属が多く、一定の試料電流を流せばそれだけ
ジュール熱も大きくできる。
【0023】このように、ワイヤ20は、ジュール熱に
よって、全体として高温に維持される。そして、電子ビ
ーム16の移動を継続することによって、基材12から
原子が供給され、ワイヤ20が引き出される。これによ
って、20nm程度の直径のワイヤ20が引き出され
る。その長さは2μm以上にも及び、アスペクト比とし
て、100以上のワイヤ20を得ることができる。
【0024】ここで、電子ビーム16を基材12から順
次離していきワイヤ20を長くしていく際には、基材1
2の原子は基材12から継続してワイヤ20に供給され
なければならない。このような原子の供給が継続される
のは、次のような理由と考えられる。
【0025】(i)温度が高いため、電子ビームによる
エレクトロマイグレーションが生じて物質移動を助け
る。このような現象については、安永均;表面物理9
(1988)190、固体物理23(1988)84
7、日本物理学会誌45(1990)476などに報告
がある。
【0026】(ii)物質の温度が600〜900℃に
加熱されていると、電界に向かって結晶が成長する。こ
のような現象については、A.J.Melmed and R.Gomer:J.C
hem.Phys.34(1961)1802等に報告がある。
【0027】(iii)ワイヤ20を構成する針状結晶
にはらせん転移ができており、物質が高速に輸送され
る。このような現象については、S.Amenlincks,W.Bonti
nck,W.Dekeyser and F.Seitz;Phyl.Mag.Ser.8 vol.2(19
57)355等に報告がある。
【0028】ここで、ワイヤ20において、らせん転移
ができるのは、次のような理由によると考えられる。す
なわち、電子ビーム16は、強い磁界中を通過すること
によってそのビーム径が絞られる。従って、電子は、ロ
ーレンツ力で強い回転を受けている。この回転したビー
ムが高いエネルギーをもって基材12の原子に当たると
き、運動量変換を回転成分をもったまま与えるので、融
解する局所場の針状結晶にらせん転移を誘起する。
【0029】以上の3つの理由などにより、基材12か
らワイヤ20に対し、原子の供給が継続され、長いワイ
ヤ20の形成が可能になっているものと考えられる。
【0030】
【実施例】走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて、実際
に行った実験結果について、説明する。走査型電子顕微
鏡として、HITACHI SEM S−4500(商
品名)を用いた。電子源14は、曲率半径30nmのW
ティップからトンネル現象を利用して電子を引き出すコ
ールドフィールドエミッション(Cold Field
Emission)形のものを採用した。Wティップ
の印加電圧は−5kVであり、加速電圧は500V〜3
0kVまで可変である。また、最高分解能は、15kV
の加速電圧の時、1.5nmである。ビーム電流は、フ
ァラデーカップ18による測定で、50kVのとき40
pAを標準として用いた。また、通常の状態で、試料室
10の真空度は、2×10-4Paとし、油拡散ポンプで
排気した。
【0031】試料台は、直径15mmのアルミニューム
製のものを使用し、基材12には、直径0.1mmの線
材を使用した。また、線材は、ビス止めして使用した。
二次電子の影響を軽減するためにビーム照射点の下に
は、1mmの穴を開け、その下方にファラデーカップ1
8を配置し、電流を測定した。
【0032】このような装置により、ワイヤ20を形成
した。基材12としては、チタン(Ti)を使用した。
図3に、加速電圧とワイヤ20の成長速度の関係を示
す。このように、5〜30kVにおいて(電子の初期エ
ネルギーとして5〜30keV)、1μm/min以上
の成長速度が得られている。また、この範囲では、成長
速度はあまり加速電圧によらないことがわかる。
【0033】また、図4に、加速電圧とビーム電流の関
係を示す。このように、加速電圧が上昇するに従いビー
ム電流量が増加している。従って、ワイヤ20の成長は
電子ビームの移動速度に律速されて、ビーム電流、加速
電圧に強く依存していない。さらに、各種の基材12に
よるワイヤ20の成長実験の結果を表1に示す。
【0034】
【表1】 このように、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、金
(Au)、プラチナ(Pt)、タンタル(Ta)、チタ
ン(Ti)、タングステン(W)、マンガニン(銅、マ
ンガン、ニッケルの合金であり、温度による抵抗値が変
化しない)について、十分なワイヤ20の成長が得られ
ることがわかる。
【0035】図5は、基材12としてプラチナを用い、
加速電圧15kVにより、ワイヤ20を成長させ、電子
ビーム16の移動方向を制御して、文字及び格子を形成
した場合の写真である。図6は、基材12として金を用
い、加速電圧15kVにより、ワイヤ20を成長させ、
格子を形成した場合の写真である。図7は、基材12と
してタングステンを用い、加速電圧5kVにより、ワイ
ヤ20を成長させた場合の写真である。図8は、基材1
2としてタングステンを用い、加速電圧5kVにより、
ワイヤ20を成長させ、線材及びコイル材を形成した場
合の写真である。図9、10は、基材12としてタング
ステンを用い、加速電圧2.5kVにより、ワイヤ20
を成長させた写真である。
【0036】これらの結果より、10〜50nm程度の
径のワイヤ20が成長することがわかる。また、ワイヤ
20の先端に対する電子ビーム16の移動方向を制御す
ることにより、各種の形状のワイヤを形成することがで
きる。基材12を三次元的に移動させたり、電子ビーム
16と基材12の両方の移動を制御することにより、ら
せん状のスプリング等も形成可能である。
【0037】また、線材を形成した後、電子ビームの照
射を継続することで、線材の径が大きくなる。そこで、
このような制御によって、線材の径を自由に制御するこ
ともできる。
【0038】また、電子ビーム16は、10nm程度以
下に絞ることが好ましく、これによって十分なエネルギ
ーによる線材の成長を確保することができる。
【0039】このようにして得た線材や線材からなる構
造物は、各種用途に利用できる。上述したように、電界
放射顕微鏡や電界イオン顕微鏡用のティップ、ブラウン
管に代わる次世代フィールドエミッションアレイ(FE
A)、ナノワイヤリング、ナノスプリング、マルチナノ
ティップの製造、電子線ホログラフィー用のプリズム及
びバイプリズムなどに利用したり、格子形状のものはウ
イルス用のフィルタなどとしても利用できる。さらに、
銀で格子形状のフィルタを形成することで、各種微細物
除去用の抗菌フィルタとしても機能する。さらに、本発
明により、非常に小さな文字や記号を作製できる。例え
ば、金などの安定な物質で文字などを形成し、各種の製
品や生物等に埋め込んでおけば、それらのIDとして機
能させることも容易である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
比較的簡単な装置により、直径数10nmワイヤを作製
できる。成長速度が従来のものに比べ、非常に早い。ま
た、アスペクト比も100と十分長いものが形成でき
る。さらに、空間に向けてワイヤを形成できるため、形
状についての自由度が高いなど各種の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の微細構造物を形成するための装置の
構成を示す図である。
【図2】 本発明の作用を説明する図である。
【図3】 加速電圧と成長速度の関係を示す図である。
【図4】 加速電圧とビーム電流の関係を示す図であ
る。
【図5】 プラチナで形成した微細構造物の形状を示す
走査型電子顕微鏡(SEM)写真である。
【図6】 金で形成した微細構造物の形状を示す走査型
電子顕微鏡(SEM)写真である。
【図7】 タングステンで形成した微細構造物の形状を
示す走査型電子顕微鏡(SEM)写真である。
【図8】 タングステンで形成した微細構造物の形状を
示す走査型電子顕微鏡(SEM)写真である。
【図9】 タングステンで形成した微細構造物の形状を
示す走査型電子顕微鏡(SEM)写真である。
【図10】 タングステンで形成した微細構造物の形状
を示す走査型電子顕微鏡(SEM)写真である。
【符号の説明】
10 試料室、12 基材、14 電子源、16 電子
ビーム、18 ファラデーカップ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】(iii)ワイヤ20を構成する針状結晶
にはらせん転位ができており、物質が高速に輸送され
る。このような現象については、S.Amenlincks,W.Bonti
nck,W.Dekeyser and F.Seitz;Phyl.Mag.Ser.8 vol.2(19
57)355等に報告がある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】削除
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】以上の理由などにより、基材12からワイ
ヤ20に対し、原子の供給が継続され、長いワイヤ20
の形成が可能になっているものと考えられる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビームで基材表面を照射している状
    態で、基材または電子ビームを移動させて基材と電子ビ
    ームの相対的距離を徐々に増大させ、基材と電子ビーム
    の間に基材の材質からなる線材を成長させることを特徴
    とする微細構造物の形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、 電子ビームを基材の端部に照射し、照射部分の基材を溶
    解した後、基材または電子ビームを移動させ、基材物質
    を用いて線材を成長させることを特徴とする微細構造物
    の形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の方法において、 電子ビームを照射する基材の端部は、端部に向けてその
    厚みが薄くなっていることを特徴とする微細構造物の形
    成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1つに記載の方
    法において、 電子ビームは、基材の表面に対し所定の角度をもって交
    わる方向に射出することを特徴とする微細構造物の形成
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1つに記載の方
    法において、 電子ビームは、その電流密度がほぼ10A/cm2以上
    であることを特徴とする微細構造物の形成方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1つに記載の方
    法において成長させた複数の微細線材の間に電子ビーム
    を移動させ微細線材からなる構造物を形成することを特
    徴とする微細線材を利用した微細構造物の形成方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220258243A1 (en) * 2020-06-15 2022-08-18 Henan University Construction method for 3d micro/nanostructure

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220258243A1 (en) * 2020-06-15 2022-08-18 Henan University Construction method for 3d micro/nanostructure

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