JPH1178866A - ロープウェイ速度制御装置 - Google Patents

ロープウェイ速度制御装置

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JPH1178866A
JPH1178866A JP24004297A JP24004297A JPH1178866A JP H1178866 A JPH1178866 A JP H1178866A JP 24004297 A JP24004297 A JP 24004297A JP 24004297 A JP24004297 A JP 24004297A JP H1178866 A JPH1178866 A JP H1178866A
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JP
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speed
deceleration
distance
carrier
transporter
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JP24004297A
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English (en)
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Michio Sadakata
道夫 貞方
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロープの伸縮や誤差があっても、常に正確な
減速開始点からクリープ速度運転が開始できるようにカ
ムリミットスイッチを調整できるようにする。 【解決手段】 この発明のロープウェイ速度制御装置
は、ホームの所定箇所に設置された撮像手段3によって
搬器1を撮影し、画像処理手段に4によりその画像に基
づいてホームにおける搬器の停止点から搬器の現在位置
までの距離を算定し、カムスイッチ10による減速開始
点到達信号の出力時に当該算定距離を正規の減速開始点
までの基準距離と比較器11で比較して誤差を検出し、
許容範囲を超える誤差があれば警報装置12で警報出力
する。これによって、カムスイッチ10の作動点に対応
する搬器1の現実の位置とクリープ速度運転のための本
来の減速開始点との間に許容範囲を超える誤差があれ
ば、クリープ速度運転時間が長すぎたり、短すぎたりし
ないようにカムスイッチの作動点を再調整できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロープウェイの速
度を制御するロープウェイ速度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にロープウェイでは、冬場はスキー
客を乗せ、その他の季節は観光客を乗せて運搬している
ので、搬器の運転速度には冬場は高速運転が要求され、
その他の季節は観光のために低速運転が要求される。し
かしながら、運転速度にかかわらず、搬器は常にホーム
の一定の位置で停止させる必要があるため、停止前には
通常運転速度から減速してクリープ速度(微速)で運転
し、定点停止させる減速制御を行っている。
【0003】しかし、ロープウェイの搬器は屋外空中を
移動するので、クリープ速度に減速させる減速開始点を
示すリミットスイッチを搬器の通過点に直接取り付ける
ことはできない。そこで従来のロープウェイ速度制御装
置では、搬器を駆動する原動機の回転機構上に、例え
ば、ロープ原動機の動力軸の回転数を距離換算したカム
スイッチを利用し、搬器が減速開始点を通過する距離に
対応する回転数で減速開始点通過信号を出力する設定に
し、このカムスイッチの減速開始点通過信号を受けて所
定の減速パターンに従ってクリープ速度まで減速する制
御を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のロープウェイ速度制御装置では、次のような問題
点があった。ロープウェイのロープは非常に長尺である
ので温度変化による伸縮が大きく、原動機の同じ回転数
でも搬器の移動距離に大きな誤差が生じ、原動機の回転
数を距離換算したカムスイッチを利用した場合にクリー
プ速度運転の減速開始点を厳密に一定にすることができ
ず、減速開始点が正規の位置よりも長ければクリープ速
度運転時間が延びて運転効率が低下し、逆に減速開始点
が正規の位置よりも短ければ十分減速できずに停止点に
到達して停止し、ショックが大きくなる問題点があっ
た。
【0005】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、クリープ速度運転の減速開始点を正確
に検出し、カムスイッチによる減速開始点検出との誤差
が大きい場合に警報を発して管理者に知らせることがで
きるロープウェイ速度制御装置を提供することを目的と
する。
【0006】本発明はまた、クリープ速度運転の減速開
始点を正確に検出して減速制御し、常にクリープ速度運
転時間を一定にできるロープウェイ速度制御装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、所定
の減速開始点を検出して、通常運転速度からクリープ速
度まで所定の減速パターンで減速制御するロープウェイ
速度制御装置において、原動機回転機構上に取り付けら
れた、減速開始点到達信号を出力するカムスイッチと、
ホームに設置され、搬器を撮影する撮像手段と、前記撮
像手段が撮影した画像から、あらかじめ設定されている
搬器停止点から搬器の現在位置までの距離を検出する画
像処理手段と、前記カムスイッチによる前記減速開始点
到達信号の出力時に、前記画像処理手段の出力する前記
搬器の現在位置までの距離とあらかじめ設定されている
基準距離とを比較し、誤差を検出する誤差検出手段と、
前記誤差検出手段が許容範囲を超える誤差を検出した時
に警報を出力する警報手段とを備えたものである。
【0008】請求項1の発明のロープウェイ速度制御装
置では、ホームの所定箇所に設置された撮像手段によっ
て搬器を撮影し、その画像に基づいてホームにおける搬
器の停止点から搬器の現在位置までの距離を算定し、カ
ムスイッチによる減速開始点到達信号の出力時に当該算
定距離を正規の減速開始点までの基準距離と比較して誤
差を検出し、許容範囲を超える誤差があれば警報出力す
る。
【0009】これによってカムスイッチの作動点に対応
する搬器の現実の位置とクリープ速度運転のための本来
の減速開始点との間に許容範囲を超える誤差があれば、
クリープ速度運転時間が長すぎたり、短すぎたりしない
ようにカムスイッチの作動点を再調整し、クリープ速度
運転時間を一定に保つことができる。
【0010】請求項2の発明は、所定の減速開始点を検
出して、通常運転速度からクリープ速度まで所定の減速
パターンで減速制御するロープウェイ速度制御装置にお
いて、原動機回転機構上に取り付けられた、減速開始点
到達信号を出力するカムスイッチと、ホームに設置さ
れ、搬器を撮影する撮像手段と、前記撮像手段が撮影し
た画像から、あらかじめ設定されている搬器停止点から
搬器の現在位置までの距離を検出する画像処理手段と、
前記カムスイッチが前記減速開始点到達信号を出力した
時に、所定の減速速度パターンを出力する速度基準発生
手段と、前記画像処理手段が検出する前記搬器の現在位
置までの距離に対応した速度指令を出力する減速速度関
数発生手段と、前記搬器の実速度を検出する速度検出手
段と、前記減速速度関数発生手段が出力する速度指令と
前記速度検出手段が検出する搬器実速度とを比較し、誤
差を検出する誤差検出手段と、前記誤差検出手段が許容
範囲を超える誤差を検出した時に警報を出力する警報手
段とを備えたものである。
【0011】請求項2の発明のロープウェイ速度制御装
置では、ホームの所定箇所に設置された撮像手段によっ
て搬器を撮影し、その画像に基づいてホームにおける搬
器の停止点から搬器の現在位置までの距離を算定し、さ
らに減速速度関数発生手段がこの算定距離に対応した搬
器の理想的な速度指令を出力する。そこで、カムスイッ
チによる減速開始点到達信号の出力後は、減速速度関数
発生手段が出力する速度指令と、速度検出器が検出する
搬器の実速度とを比較して誤差を検出し、許容範囲を超
える誤差があれば警報出力する。
【0012】これによって、カムスイッチが減速開始点
到達信号を出力して搬器のクリープ速度運転のための減
速制御を開始した後には、搬器の現実の位置に対応した
本来の速度と現実の搬器の速度とを比較し、許容範囲を
超える誤差があれば、クリープ速度運転時間が長すぎた
り、短すぎたりしないようにカムスイッチの作動点を再
調整し、クリープ速度運転時間を一定に保つことができ
る。
【0013】請求項3の発明は、所定の減速開始点を検
出して、通常運転速度からクリープ速度まで所定の減速
パターンで減速制御するロープウェイ速度制御装置にお
いて、ホームに設置され、搬器を撮影する撮像手段と、
前記撮像手段が撮影した画像から、あらかじめ設定され
ている搬器停止点から搬器の現在位置までの距離を検出
する画像処理手段と、前記画像処理手段が検出する前記
搬器の現在位置までの距離に対応した速度指令を出力す
る減速速度関数発生手段と、前記減速速度関数発生手段
が出力する速度指令に基づいて前記搬器の速度制御を行
う速度制御手段とを備えたものである。
【0014】請求項3の発明のロープウェイ速度制御装
置では、ホームの所定箇所に設置された撮像手段によっ
て搬器を撮影し、その画像に基づいてホームにおける搬
器の停止点から搬器の現在位置までの距離を算定し、さ
らに減速速度関数発生手段がこの算定距離に対応した搬
器の理想的な速度指令を出力し、これに基づいて速度制
御手段が搬器速度を制御する。
【0015】これによって搬器の現実の位置を検出して
その位置に対応した減速速度に制御することができ、ク
リープ速度運転時間を常に一定に保つことができる。
【0016】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載のロープウェイ速度制御装置において、前記搬
器の所定箇所に所定面積のマーカーを取り付け、画像処
理手段が前記撮像手段の撮影した画像からマーカーの画
像面積を割り出し、距離換算することによって前記搬器
の現在位置までの距離を算定するようにしたものであ
り、視野角の小さい撮像手段でも正確に搬器までの距離
を検出して速度制御することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1は本発明の第1の実施の形態の
ロープウェイ速度制御装置を示している。搬器1の前
面、後面それぞれの所定の位置に所定面積のマーカー2
が取り付けられている。ホーム(図示せず)の所定場所
に監視カメラ3が設置されていて、搬器1が減速開始点
位置よりも十分遠い位置まで近づいてきた時にはマーカ
ー2の取付部分の周囲を撮影できるように調整されてい
る。この監視カメラ3が撮影した映像信号は画像処理装
置4に入力するようにしてある。
【0018】画像処理装置4は一般的なパーソナルコン
ピュータその他のコンピュータが利用され、監視カメラ
3が撮影した映像信号をディジタル化し、マーカー2を
画像データから抽出し、マーカー2の面積を画素数によ
って割り出し、その面積に対応する距離(監視カメラ3
からマーカー2まで距離、したがって搬器1までの距
離)を算定する機能を有している。
【0019】速度基準発生器5は搬器1の運転速度基準
をその位置に応じて設定するものであり、図2に示すよ
うに搬器1の位置に応じて高、低両方の定格速度A1,
A2、減速パターンB1,B2、クリープ速度C、停止
速度Dの速度パターンを出力する。電動機駆動制御装置
6は速度基準発生器5の出力する速度パターンに対して
現実の搬器1の速度を一致させるためのフィードバック
制御を行い、電動機7はこの電動機駆動制御装置6によ
って速度制御される。そして電動機7の出力はロープを
駆動する原動機8を駆動する。電動機7には速度検出器
9が取り付けられていて、この速度検出器9の検出する
電動機速度を電動機駆動制御装置6にフィードバックす
る。電動機7の動力軸にはまたカムリミットスイッチ1
0が取り付けられていて、動力軸の累積回転数が距離換
算で搬器1の減速開始点S1(高速運転時),S2(低
速運転時)に達した時に減速開始点到達信号を出力する
設定になっている。
【0020】比較器11はカムリミットスイッチ10の
減速開始点到達信号が出力された時に、画像処理装置4
が検出する搬器1のホームの停止点からの距離データd
(実際には監視カメラ3からの距離であるが、停止点と
監視カメラとの間の距離は固定であるので、以下、停止
点からの距離データdとして説明する)を入力し、この
入力した現実の距離データdがあらかじめ設定されてい
る基準距離S1(高速運転時)又はS2(低速運転時)
とどの程度誤差があるかを判定し、許容範囲を超える誤
差が発生している時に警報指令を出力する。ロープウェ
イ警報装置12は比較器11の出力する警報指令を受け
て、警報を出力する。
【0021】次に、上記構成のロープウェイ速度制御装
置の動作について説明する。冬場のスキー客の搬送のた
めに高速運転に設定している場合、カムリミットスイッ
チ10は、搬器1が減速開始点S1に到達した時に対応
する動力軸の回転位置で作動するように調整される。そ
こで、ロープウェイを高速運転すると、速度基準発生器
5は図2に示す高速運転速度パターンA1を発生し(始
動加速度パターンは示していない)、この定格速度A1
に一致するように電動機駆動制御装置6は電動機7の速
度フィードバック制御を行う。
【0022】そして搬器1がホームにS1点まで近づ
き、カムリミットスイッチ10が減速開始点到達信号を
出力すると、速度基準発生器5はクリープ速度Cまで減
速するための減速パターンB1による速度指令を電動機
駆動制御装置6に入力し、電動機駆動制御装置6はこの
減速パターンB1に従って電動機7を制御し、停止点か
らS3の距離地点でクリープ速度Cまで減速し、以後、
再減速点S4(この点は通常、ホーム上に設定されてい
る再減速リミットスイッチにより検出する)に到達する
と、停止速度Dまでさらに減速制御し、停止点S0で停
止する。
【0023】また冬場以外の季節で、観光客を搬送する
ために低速運転に設定されている場合、カムリミットス
イッチ10は搬器1が減速開始点S2に到達した時に対
応する動力軸の回転位置で作動するように調整される。
そしてロープウェイを低速運転すると、速度基準発生器
5は図2に示す低速運転速度パターンA2を発生し、こ
の定格速度A2に一致するように電動機駆動制御装置6
は電動機7の速度フィードバック制御を行う。
【0024】そして低速運転制御の場合にも、搬器1が
ホームに減速開始点S2まで近づき、カムリミットスイ
ッチ10が減速開始点到達信号を出力すると、速度基準
発生器5はクリープ速度Cまで減速するために減速パタ
ーンB2による速度指令を電動機駆動制御装置6に入力
し、電動機駆動制御装置6はこの減速パターンB2に従
って電動機7を制御し、高速運転時と同じく停止点から
S3の距離地点でクリープ速度Cまで減速し、以後、再
減速点S4に到達すると、停止速度Dまでさらに減速制
御し、停止点S0で停止する。
【0025】カムリミットスイッチ10の作動タイミン
グに誤差が発生していないかどうか確認する動作は、次
の通りである。監視カメラ3は搬器1がホームに近づい
てくるとその視野角全体に映る情景を撮影し、映像信号
を画像処理装置4に送込む。画像処理装置4では、監視
カメラ3から送られてくる映像信号を所定周期でディジ
タル画像処理し、さらに搬器1のマーカー2の部分の画
像を抽出し、その面積を画素数から割り出す。そして割
り出した面積を搬器停止点S0から搬器1までの距離d
に換算し、その距離データdを比較器11に出力する。
【0026】比較器11では、カムリミットスイッチ1
0が作動した時に、画像処理装置4が検出した搬器1ま
での距離dをあらかじめ設定されている減速開始点基準
距離S1(高速運転時)又はS2(低速運転時)と比較
し、その誤差が許容範囲であるかどうか判断し、許容範
囲を超える誤差が発生していればロープウェイ警報装置
12に警報指令を出力する。
【0027】ロープウェイ警報装置12では、この警報
指令を受けると警報ブザーを鳴らし、またランプを点灯
させるなどによって運転管理者に知らせる。これによっ
て、警報を受けた管理者にカムリミットスイッチ10の
作動点の調整の必要性を認識させることができる。
【0028】このようにして、第1の実施の形態のロー
プウェイ速度制御装置では、機械的な変化、その他の理
由で搬器1がクリープ速度運転のための正規の減速開始
点に到達する前にカムリミットスイッチ10が作動し、
あるいは逆に搬器1が減速開始点を通過してからカムリ
ミットスイッチ10が作動するようになった場合、画像
処理装置4により計測する実際の搬器1の位置と本来カ
ムリミットスイッチ10が作動すべき搬器1の位置との
誤差を監視していて、許容範囲を超える誤差が生じてい
る場合には警報を出力するようにしたので、ロープウェ
イの点検運転時にこの機能を利用することによってカム
リミットスイッチ10が正しく正規の位置で作動するよ
うに調整することができ、常にクリープ速度運転時間を
一定に維持することができるようになる。
【0029】次に、本発明の第2の実施の形態のロープ
ウェイ速度制御装置について、図3に基づいて詳説す
る。第2の実施の形態のロープウェイ速度制御装置の特
徴は、図1に示した第1の実施の形態に対して、さらに
減速速度関数発生器13を設けた点にある。この減速速
度関数発生器13は、速度基準発生器5と同様に図2に
示す速度パターン関数を有していて、画像処理装置4が
検出する搬器1の停止点からの距離位置dにおいて搬器
1が制御されるべき減速速度B1(高速運転時)又はB
2(低速運転時)を求めて比較器11に周期的に出力す
るものである。
【0030】比較器11は、減減速速度関数発生器13
から速度指令B1又はB2を入力すると共に、速度検出
器9が検出する電動機7の動力軸の回転速度も入力し、
この動力軸の回転速度から搬器1の実速度Vを換算演算
し、速度指令B1又はB2と比較し、許容範囲を超える
誤差が発生している時に警報指令を出力する。
【0031】次に、上記の第2の実施の形態のロープウ
ェイ速度制御装置の動作について説明する。第1の実施
の形態と同様に、高速運転、低速運転それぞれにおいて
速度基準発生器5が出力する速度基準に対して速度検出
器9が検出する動力軸の速度が一致するように電動機駆
動制御装置6において速度フィードバック制御を行う。
そしてカムリミットスイッチ10が減速開始点到達信号
を出力すると、速度基準発生器5は図2の減速パターン
B1又はB2に基づく速度基準を出力し、これに追従す
るように電動機7の回転速度を制御し、停止点S0から
所定距離離れた点S3でクリープ速度まで減速し、一定
時間クリープ速度Cで運転し、さらに停止速度Dに減速
して停止点S0で停止する停止制御を行う。
【0032】この減速停止制御において、比較器11は
減速速度関数発生器13が出力する搬器1の実位置(停
止点S0からの実距離d)に対応した減速速度基準B1
又はB2と、速度検出器9からの搬器1の実速度とを比
較し、許容範囲を超える誤差が発生していればクリープ
速度Cへの到達時間が遅れ、若しくは早まるものと見な
し、ロープウェイ警報装置12に警報指令を出力し、ロ
ープウェイ警報装置12は警報を出力して運転管理者に
制御異常を認識させる。
【0033】このようにして、第2の実施の形態のロー
プウェイ速度制御装置では、機械的な変化、その他の理
由で搬器1がクリープ速度運転のための正規の減速開始
点に到達する前にカムリミットスイッチ10が作動し、
あるいは逆に搬器1が減速開始点を通過してからカムリ
ミットスイッチ10が作動するようになった場合、画像
処理装置4により計測する実際の搬器1の位置における
本来の速度と速度検出器9が検出する搬器1の実速度と
を比較してその誤差を監視し、許容範囲を超える誤差が
生じている場合には警報を出力するようにしたので、ロ
ープウェイの点検運転時にこの機能を利用することによ
ってカムリミットスイッチ10が正しく正規の位置で作
動するように調整することができ、常にクリープ速度運
転時間を一定に維持することができるようになる。
【0034】次に、本発明の第3の実施の形態を図4に
基づいて説明する。第3の実施の形態のロープウェイ速
度制御装置では、搬器1の前面、後面それぞれの所定の
位置に所定面積のマーカー2が取り付けられている。ホ
ームの所定場所に監視カメラ3が設置されていて、搬器
1が減速開始点位置よりも十分遠い位置まで近づいてき
た時にはマーカー2の取付部分の周囲を撮影できるよう
に調整されている。この監視カメラ3が撮影した映像信
号は画像処理装置4に入力するようにしてある。
【0035】画像処理装置4は一般的なパーソナルコン
ピュータその他のコンピュータが利用され、監視カメラ
3が撮影した映像信号をディジタル化し、マーカー2を
画像データから抽出し、マーカー2の面積を画素数によ
って割り出し、その面積に対応する距離を算定する機能
を有していて、搬器1が所定のクリープ速度運転のため
の減速開始点S1に到達したことを検出した時以降、搬
器1の距離dを出力する。
【0036】速度基準発生器5は搬器1の運転速度基準
をその位置に応じて設定するものであり、図2に示すよ
うに搬器1の位置に応じて高、低両方の定格速度A1,
A2、減速パターンB1,B2、クリープ速度C、停止
速度Dの速度パターンを出力する。
【0037】電動機駆動制御装置6は速度基準発生器5
の出力する速度パターンに対して現実の搬器1の速度を
一致させるためのフィードバック制御を行い、電動機7
はこの電動機駆動制御装置6によって速度制御される。
そして電動機7の出力はロープを駆動する原動機8を駆
動する。電動機7には速度検出器9が取り付けられてい
て、この速度検出器9の検出する電動機速度を電動機駆
動制御装置6にフィードバックする。
【0038】減速速度関数発生器13は、速度基準発生
器5と同様に図2に示す速度パターン関数を有してい
て、画像処理装置4が検出する搬器1の停止点からの距
離dにおいて搬器1が制御されるべき減速速度B1(高
速運転時)又はB2(低速運転時)を求めて速度基準発
生器5に与え、速度基準発生器5はこの速度指令を速度
基準として出力する。
【0039】上記の構成の第3の実施の形態のロープウ
ェイ速度制御装置は、次のように動作する。画像処理装
置4が搬器1の現在位置がクリープ速度運転のための減
速開始点S1に到達する前は、速度基準発生器5が図2
に示す速度パターンの定格速度基準A1又はA2を出力
し、電動機駆動制御装置6はこの速度基準に基づいて搬
器1の速度フィードバック制御を行う。
【0040】画像処理装置4が搬器1が減速開始点S1
に到達したことを検出した時以降は、減速速度関数発生
器13が図2に示す速度パターンに基づき、搬器1の停
止点S0からの現在距離dに対応した減速速度指令B1
又はB2を割り出して速度基準発生器5に与える。速度
基準発生器5はこの減速速度指令を速度基準として電動
機駆動制御装置6に出力し、電動機駆動制御装置6は減
速速度指令B1又はB2に一致する速度にフィードバッ
ク制御する。
【0041】このようにして、第3の実施の形態のロー
プウェイ速度制御装置では、監視カメラ3により撮影し
た映像から搬器1までの距離を割り出し、これに基づい
てその位置に対応した本来の減速速度を見いだし、これ
に一致するように搬器1の運転速度を制御するので、正
確な位置でクリープ速度運転に移行することができ、ク
リープ速度運転時間を常に一定に保つことができる。
【0042】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
カムスイッチの作動点に対応する搬器の現実の位置とク
リープ速度運転のための本来の減速開始点との間に許容
範囲を超える誤差があれば、クリープ速度運転時間が長
すぎたり、短すぎたりしないようにカムスイッチの作動
点を再調整し、クリープ速度運転時間を一定に保つこと
ができる。
【0043】請求項2の発明によれば、カムスイッチが
減速開始点到達信号を出力して搬器のクリープ速度運転
のための減速制御を開始した後には、搬器の現実の位置
に対応した本来の速度と現実の搬器の速度とを比較し、
許容範囲を超える誤差があれば、クリープ速度運転時間
が長すぎたり、短すぎたりしないようにカムスイッチの
作動点を再調整し、クリープ速度運転時間を一定に保つ
ことができる。
【0044】請求項3の発明によれば、搬器の現実の位
置を検出してその位置に対応した減速速度に制御するこ
とができ、クリープ速度運転時間を常に一定に保つこと
ができる。
【0045】請求項4の発明によれは、搬器の所定箇所
に所定面積のマーカーを取り付け、画像処理手段が撮像
手段の撮影した画像からマーカーの画像面積を割り出
し、距離換算することによって搬器の現在位置までの距
離を算定するようにしたので、視野角の小さい撮像手段
でも正確に搬器までの距離を検出して速度制御すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の回路ブロック図。
【図2】上記の実施の形態で使用する搬器の速度パター
ン。
【図3】本発明の第2の実施の形態の回路ブロック図。
【図4】本発明の第3の実施の形態の回路ブロック図。
【符号の説明】
1 搬器 2 マーカー 3 監視カメラ 4 画像処理装置 5 速度基準発生器 6 電動機駆動制御装置 7 電動機 8 ロープウェイ原動装置 9 速度検出器 10 カムリミットスイッチ 11 比較器 12 ロープウェイ警報装置 13 減速速度関数発生器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の減速開始点を検出して、通常運転
    速度からクリープ速度まで所定の減速パターンで減速制
    御するロープウェイ速度制御装置において、 原動機回転機構上に取り付けられた、減速開始点到達信
    号を出力するカムスイッチと、 ホームに設置され、搬器を撮影する撮像手段と、 前記撮像手段が撮影した画像から、あらかじめ設定され
    ている搬器停止点から搬器の現在位置までの距離を検出
    する画像処理手段と、 前記カムスイッチによる前記減速開始点到達信号の出力
    時に、前記画像処理手段の出力する前記搬器の現在位置
    までの距離とあらかじめ設定されている基準距離とを比
    較し、誤差を検出する誤差検出手段と、 前記誤差検出手段が許容範囲を超える誤差を検出した時
    に警報を出力する警報手段とを備えて成るロープウェイ
    速度制御装置。
  2. 【請求項2】 所定の減速開始点を検出して、通常運転
    速度からクリープ速度まで所定の減速パターンで減速制
    御するロープウェイ速度制御装置において、 原動機回転機構上に取り付けられた、減速開始点到達信
    号を出力するカムスイッチと、 ホームに設置され、搬器を撮影する撮像手段と、 前記撮像手段が撮影した画像から、あらかじめ設定され
    ている搬器停止点から搬器の現在位置までの距離を検出
    する画像処理手段と、 前記カムスイッチが前記減速開始点到達信号を出力した
    時に、所定の減速速度パターンを出力する速度基準発生
    手段と、 前記画像処理手段が検出する前記搬器の現在位置までの
    距離に対応した速度指令を出力する減速速度関数発生手
    段と、 前記搬器の実速度を検出する速度検出手段と、 前記減速速度関数発生手段が出力する速度指令と前記速
    度検出手段が検出する搬器実速度とを比較し、誤差を検
    出する誤差検出手段と、 前記誤差検出手段が許容範囲を超える誤差を検出した時
    に警報を出力する警報手段とを備えて成るロープウェイ
    速度制御装置。
  3. 【請求項3】 所定の減速開始点を検出して、通常運転
    速度からクリープ速度まで所定の減速パターンで減速制
    御するロープウェイ速度制御装置において、 ホームに設置され、搬器を撮影する撮像手段と、 前記撮像手段が撮影した画像から、あらかじめ設定され
    ている搬器停止点から搬器の現在位置までの距離を検出
    する画像処理手段と、 前記画像処理手段が検出する前記搬器の現在位置までの
    距離に対応した速度指令を出力する減速速度関数発生手
    段と、 前記減速速度関数発生手段が出力する速度指令に基づい
    て前記搬器の速度制御を行う速度制御手段とを備えて成
    るロープウェイ速度制御装置。
  4. 【請求項4】 前記搬器の所定箇所に所定面積のマーカ
    ーを取り付け、 前記画像処理手段は、前記撮像手段が撮影した画像から
    マーカーの画像面積を割り出し、距離換算することによ
    って前記搬器の現在位置までの距離を算定することを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のロープウェイ
    速度制御装置。
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