JPH1178434A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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- JPH1178434A JPH1178434A JP9265000A JP26500097A JPH1178434A JP H1178434 A JPH1178434 A JP H1178434A JP 9265000 A JP9265000 A JP 9265000A JP 26500097 A JP26500097 A JP 26500097A JP H1178434 A JPH1178434 A JP H1178434A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/12—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
- B60C11/1204—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe
- B60C2011/1231—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe being shallow, i.e. sipe depth of less than 3 mm
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- Tires In General (AREA)
Abstract
ブロックの両端に発生する偏摩耗を防止する。 【解決手段】 タイヤ周方向に沿って形成された周方向
溝21、22、23と、タイヤ幅方向に向かう横溝3
1、32によって複数のブロックに分割されたブロック
状のブロックパターンを有する空気入りタイヤにおい
て、横溝はタイヤ幅方向に傾斜して延び、当該横溝によ
って区画されたブロック401、402におけるタイヤ
周方向両側の端部のコーナー端に、横溝及び又は周方向
溝21、23に開口するサイプ51、52、53、5
4、55を複数列配置した空気入りタイヤ。
Description
いて、特に、タイヤ踏面部のブロック表面に発生する偏
摩耗を防止することができる空気入りタイヤに関する。
とする空気入りタイヤのトレッドパターンは、一般にブ
ロックパターンといわれるタイヤ周方向に沿って形成す
る周方向溝とタイヤ幅方向に伸びる横溝によって分割さ
れたブロックを複数有するものであることが多い。一般
に、このブロックパターンのトレッドを有するタイヤは
タイヤ周上1列あたり50〜120個のブロック状の陸
部を2〜6列配列したパターンが好んで採用されてい
る。
ターンをタイヤ踏面部に有するタイヤは、タイヤ走行に
伴いブロックのタイヤ周方向両端部で摩耗量がアンバラ
ンスとなる偏摩耗が発生することがある。特に、トラッ
ク、バス等の重荷重用タイヤの場合、長距離走行時にブ
ロックのタイヤ周方向両端部で上記偏摩耗が発生し、一
旦発生すると、当該発生箇所を発生源として加速度的に
偏摩耗量が増大していく。
端に発生する偏摩耗を抑制することができる空気入りタ
イヤを提供する点にある。
鋭意検討した結果、本発明はタイヤ周方向に延びる周方
向溝と、タイヤ幅方向に向かう横溝によって複数のブロ
ックに分割されたブロック状のトレッドパターンを有す
る空気入りタイヤにおいて、横溝はタイヤ幅方向に傾斜
して延び、当該横溝によって区画されたブロックにおけ
るタイヤ周方向両側の端部のコーナー端に、横溝及び又
は周方向溝に開口するサイプを複数列配置した空気入り
タイヤをその要旨とするものである。
で摩耗量がアンバランスとなる偏摩耗の発生機構を究明
した結果、次の原因によって発生していることが認めら
れる。
ではブロック自体が変形をきたし、ブロック表面に前後
周方向に向かう歪みが発生する。この歪みは、タイヤ周
方向の両端ほど大きくなり、これに駆動、制動に伴う周
方向のせん断歪が重なり、ブロック表面の一端ではこれ
らが互いに合わさって歪みが大きくなり、一方、他端で
はそれらが相殺するため歪みが小さくなる。
生するせん断歪み(或いは応力)、滑り量は中央から積
み重なることにより両端に向かって大きくなる。周方向
滑りはせん断力が摩擦力を超えるいずれか一方の端から
始まり、一端から摩耗される。一端摩耗すると周差を生
じてさらにその摩耗は加速することとなる。
生じ、歪みがかけ合わさって大きな歪みを持つ一端では
滑りが大きく摩耗も多くなる。一方、歪みが互いに相殺
される他の一端では滑りが小さく摩耗も少ない。すなわ
ち、ブロックの両端で摩耗がアンバランスになり、偏摩
耗が発生することとなる。
負荷時のブロックの歪みを抑制することで、ブロック両
端に生じる偏摩耗を解消することができる知見を得、本
発明を完成させるに至った。
延びる周方向溝と、タイヤ幅方向に向かう横溝によって
複数のブロックに分割されたブロック状のトレッドパタ
ーンを有する空気入りタイヤにおいて、横溝はタイヤ幅
方向に傾斜して延び、当該横溝によって区画されたブロ
ックにおけるタイヤ周方向両側の端部のコーナー端に、
横溝及び又は周方向溝に開口するサイプを複数列配置し
た空気入りタイヤである。
イヤ周方向端部領域に設けられた上記の複数列のサイプ
によって区画された小ブロックが現出する結果、当該タ
イヤ周方向端部領域はタイヤ周方向に容易に変形し、変
位ボリュームに応じて表面歪みを良好に吸収する。した
がって、偏摩耗の原因となる歪みの発生を抑制できるた
め偏摩耗が生じにくい。
ヤの一実施形態を示すタイヤ踏面部のパターン図であ
る。図2は図1におけるX−X線断面からみた概略断面
図である。
22、23はタイヤ踏面部1をタイヤ周方向に延びる周
方向溝である。22はタイヤセンターにおいてジグザグ
状に延びる周方向溝であり、21、23は周方向溝22
の両側に位置するストレート状溝の周方向溝である。3
1、32はタイヤ幅方向に伸びる横溝、401は周方向
溝21と周方向溝22及び横溝31で区画された略V字
状のブロック、402は周方向溝22と周方向溝23及
び横溝32で区画された略逆V字状のブロックである。
なお、本実施形態では横溝31,32はタイヤ周方向に
傾斜して伸びているが、タイヤに設けられた横溝がすべ
て周方向に傾斜して伸びている必要はなく、タイヤ幅方
向に平行に伸びている横溝が含まれていても特に問題は
ない。
1及びブロック402の一方端部、即ちブロック401
及びブロック402のV字乃至逆V字の開放先端部40
11、4021に複数列形成されたサイプである。ま
た、55、56、57はブロック401及びブロック4
02の他方端部、即ちブロック401及びブロック40
2のV字乃至逆V字の折り返し部4012、4022に
複数列形成されたサイプである。いずれのブロック40
1、402も、タイヤ負荷時にブロック表面において前
後周方向に向かう歪みが最も作用する最端領域であるコ
ーナー端である開放先端部4011、4021及び折り
返し部4012、4022にサイプが複数列設けられて
いる。
52、53、54と周方向溝21及び横溝31、或いは
サイプ51、52、53、54と周方向溝23及び横溝
32によって区画された小ブロックである。44、4
5、46、47は、サイプ55、56、57と横溝3
1,32によって区画された小ブロックである。本実施
形態ではサイプ51、52、53、54は周方向溝2
1、23とは直行していないが、周方向溝22に対して
ほぼ直行している。一方、サイプ55、56、57は周
方向溝21、23に対してほぼ直行して伸びている。
プ51、52、53、54は、周方向溝21及び横溝3
1,32に両端が開口している。また、サイプ55、5
6、57はその両端が横溝31,32に開口している。
なお、サイプはその両端がすべて主溝又は横溝に開口し
ている必要はなく、開口していないサイプが含まれてい
ても一部のサイプが開口していれば特に問題はない。
5、56、57の深さ及びサイプ幅に関しては、いずれ
も同一の構成からなるが、異なるサイプ深さ及び異なる
サイプ幅であっても差し支えない。また、サイプの配置
方向も限定されない。
は特に限定されるものではない。例えば、サイプの深さ
Bは周方向溝深さCの10〜20%の範囲内で好ましく
実施することができる。本発明は小ブロックの変形によ
りブロック全体としての表面歪みを吸収するものである
ため、サイプの深さBが周方向溝深さCの20%を越え
るなどあまりにサイプを深くすると1つの小ブロック自
体が剛性の異なる複数のブロックとなり対摩耗性や操縦
安定性が変化するおそれがある。一方、サイプの深さB
が周方向溝深さCの10%未満とするなどサイプがあま
りに浅すぎる場合は、小ブロックの変形が起こりにく
く、ブロック全体としての表面歪みの吸収が乏しくな
る。
により定めることが好ましい。サイプの間隔が広すぎる
と、応力により小ブロックが十分に変形せず、本発明の
効果を十分に発揮することができない。一方、それを補
うためにサイプを深くすると前述の通りタイヤ特性が変
化してしまうことがあり妥当でない。具体的にはサイプ
の間隔はその深さとの関係において、サイプ深さの0.
2〜1.5の割合であることが好ましい。なお、サイプ
の深さや間隔は、この範囲にあるならばすべて一定であ
る必要はなく、ブロックの配置位置やブロック内におけ
るサイプの配置場所に応じて流動的に決定することがで
きる。
方向であるならば特に限定されるものではない。但し、
好ましくはほぼ直行する方向に伸びるサイプ、さらに好
ましくは周方向溝と直角に設けるサイプが効果が良好で
ある。また、複数のサイプはそれぞれ隣り合うサイプと
は平行であることが好ましい。サイプは直線状のもので
あることが好ましいが、波形サイプなどの変形サイプで
あっても特に問題はない。
く、その両端は周方向溝または横溝に開口していること
が必要である。
イヤ踏面部に配置されたすべてのブロックでなくても差
し支えない。例えば、タイヤ周方向に延びるタイヤセン
ター領域のブロック、タイヤショルダー領域のブロッ
ク、タイヤセンター領域のブロックとタイヤショルダー
領域のブロックの間に位置する中間領域のブロックうち
のいずれかに形成されたスリットに縁溝を形成すること
も可能である。但し、タイヤ周方向に伸びる周方向溝の
うち最も外側の周方向溝にサイプが開口していることが
好ましい。
が、横溝31、32と周方向溝22に開口するサイプ5
1、52、53、54のタイヤ周方向の反対側のブロッ
クの一端部4aにもサイプを付すこともできる。
クが変形した状態を示す図である。図中の1はタイヤ踏
面部、3は横溝、4はブロックを示している。すなわ
ち、本発明のタイヤのようなサイプを有しないブロック
4は図3のように周方向に駆動力或いは制動力に伴うせ
ん断力である負荷aがかかった場合、その方向にブロッ
ク4が変形し、表面歪みを生ずることとなる。また、ブ
ロック4には常時自動車の重量などの負荷に伴いブロッ
ク内側に向くせん断力b1,b2がかかっている。した
がって、ブロック4のせん断力分布は、図示の通り、周
方向前部a1では両せん断力が重なり合う一方、ブロッ
ク4の周方向後部a2では両者が互いに打ち消し合うこ
ととなる。よって、図中のハッチングにて示されたせん
断力分布から理解できる様にブロック4の周方向両端に
おいて著しくせん断力Dの差が生じる。すなわち、タイ
ヤ−路面間の摩擦力に対する滑らそうとする力に差が生
じる。せん断力の大きいところほど滑りの生じる機会が
多く摩耗しやすいため、偏摩耗の原因となる。なお、R
は路面である。
りブロックが変形した状態を示す図である。図中の1は
タイヤ踏面部、3は横溝、401はブロック、5はサイ
プを示している。本発明のタイヤにタイヤ周方向の剪断
力である負荷aがかかった場合は、サイプと溝で挟まれ
た小ブロック41及びサイプ5で挟まれた小ブロック4
2がそれぞれ負荷に応じて変形し、ブロック両端のせん
断力の分布を緩和させる。ブロック401内側を向く負
荷に伴うそのブロック両端ほど大きくなるせん断力の分
布b1,b2が小ブロックの変形に伴い抑制される。そ
の結果、駆動或いは制動力に伴う周方向のせん断力aと
加え合わさった分布はなだらかとなり、図中のハッチン
グで示されるせん断力の差dは少なく抑えられ、すべら
そうとする力の差が小さくなる結果、ブロックの両端に
おける摩耗差が抑えられブロック両端に発生する偏摩耗
を抑制することができるものである。
際に負荷がかかった場合の小ブロックの変形状態を示す
ブロックの拡大図である。図に示すようにサイプで挟ま
れた小ブロック41、42は、実線で描かれた形状に容
易に変形し、強いせん断力を受けるため、タイヤブロッ
クの外側ほど変形前の形状である点線の形状と比較して
変形の度合いが大きく、ブロックの表面での内部と両端
に生じるせん断力の差を軽減させることができる。さら
に本発明は、偏摩耗の抑制のみならずアピアランスの効
果も有する。
示す配置のサイプを備えたタイヤサイズ11R24.5
のタイヤを試作し、走行後のブロックの偏摩耗の発生を
評価した。表1はその結果を示す。
とを除いて上記タイヤと同様の構造のタイヤを試作し、
上記と同様に、偏摩耗の発生をそれぞれ評価した。
イヤを駆動軸に装着したトラックにてそれぞれ15万k
m走行後、任意の10個のブロックの周方向両端及びブ
ロック中央部における周方向溝とブロック表面までの深
さとの差を平均したものを基準に評価した。比較例を1
00として指数表示した。数値の小さい方がブロックの
周方向両端における偏摩耗が抑制されていることとな
り、好結果であることを意味する。
ックの両端に発生する偏摩耗の発生が抑制されているこ
とが認められる。
延びる周方向溝と、タイヤ幅方向に向かう横溝によって
複数のブロックに分割されたブロック状のトレッドパタ
ーンを有する空気入りタイヤにおいて、横溝はタイヤ幅
方向に傾斜して延び、当該横溝によって区画されたブロ
ックにおけるタイヤ周方向両側の端部のコーナー端に、
横溝及び又は周方向溝に開口するサイプを複数列配置し
た空気入りタイヤであるので、タイヤトレッドゴム表面
に働く剪断力を、ブロックの両端に設置された複数のサ
イプにより小ブロックが変形することによって緩和する
ことができる。従って、従来、ブロックの両端に集中し
ていた剪断力が、小ブロックの変形により分散され、ブ
ロック両端に生じる表面歪みを軽減できるため、偏摩耗
の発生を押さえることができる。
示すタイヤ踏面部のパターン図である。
図である。
した状態を示す図である。
形した状態を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 タイヤ周方向に伸びる周方向主溝と、タ
イヤ幅方向に向かう横溝によって複数のブロックに分割
されたブロック状のトレッドパターンを有する空気入り
タイヤにおいて、横溝はタイヤ幅方向に傾斜して延び、
当該横溝によって区画されたブロックにおけるタイヤ周
方向両側の端部のコーナー端に、横溝及び又は周方向溝
に開口するサイプを複数列配置した空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 ブロックに配置する複数列のサイプを、
少なくとも周方向溝の最も外側の周方向溝に隣接して設
ける請求項1に記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項3】 請求項1乃至2のいずれかのサイプの深
さが周方向溝深さの10〜20%である請求項1乃至2
のいずれかに記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項4】 請求項1乃至2のいずれかのサイプ同士
の間隔が、サイプの深さの0.2〜1.5倍である請求
項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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---|---|---|---|
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---|---|---|---|
JP26500097A JP4408141B2 (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | 空気入りタイヤ |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country | Link |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002029222A (ja) * | 2000-07-14 | 2002-01-29 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
JP2008307991A (ja) * | 2007-06-13 | 2008-12-25 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
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-
1997
- 1997-09-10 JP JP26500097A patent/JP4408141B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
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---|---|
JP4408141B2 (ja) | 2010-02-03 |
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