JPH1178052A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH1178052A
JPH1178052A JP23818097A JP23818097A JPH1178052A JP H1178052 A JPH1178052 A JP H1178052A JP 23818097 A JP23818097 A JP 23818097A JP 23818097 A JP23818097 A JP 23818097A JP H1178052 A JPH1178052 A JP H1178052A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
ink
unit
image forming
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP23818097A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3571882B2 (ja
Inventor
Hitoshi Fujimoto
仁志 藤本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Canon Aptex Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Aptex Inc filed Critical Canon Aptex Inc
Priority to JP23818097A priority Critical patent/JP3571882B2/ja
Publication of JPH1178052A publication Critical patent/JPH1178052A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3571882B2 publication Critical patent/JP3571882B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回復手段内のインクを吸引手段により適時吸
引し、他部への影響を無くすことができる画像形成装置
を提供する。 【解決手段】 画像形成装置の主電源9がオフになる
と、収容手段6内のインク量に対応して、あるいは、イ
ンク量に関係なく一定量のインクを吸引手段8により吸
引除去する。主電源9がオンでも、収容手段6内のイン
クを吸引除去しても他に影響が出ない異常が発生した場
合には、収容手段6内のインク量に対応して、あるい
は、インク量に関係なく一定量のインクを吸引手段8に
より吸引除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被記録媒体上に画
像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像形成装置としては、種々
のプリンタ、複写機等が知られている。プリンタの中に
は、インクを微細な液滴として吐出するための複数の吐
出口を有するインクジェット方式のヘッドからインクを
被記録媒体上に吐出して、文字等の画像を形成するイン
クジェットプリント装置が存在する。
【0003】このようなインクジェットプリント装置と
しては、上述のインクジェットヘッドにインクを供給す
る手段と、ヘッドの吐出状態を良好に保つためにヘッド
の吐出口から吐出させたインクを収容する収容手段と、
この収容手段内に蓄積されたインクを所定の場所へ移送
させるための吸引手段等を具備したタイプが知られてい
る。上記収容手段は、ヘッドの吐出口の保湿をすること
のできるキャップ手段をも備えており、上記吸引手段と
共に、上記ヘッドの吐出特性を回復させる回復手段を構
成するものと考えられる。
【0004】上記吸引手段は、上記収容手段内に所定量
のインクが蓄積されない限り、あるいは所定の操作手順
を踏まない限り、作動して上記収容手段内のインクを吸
引排出しないように制御されている。
【0005】ところで、上記従来の画像形成装置におい
ては、上記収容手段内に所定量のインクが蓄積されなけ
れば、吸引手段が作動しない。このため、所定量に僅か
に満たない量のインクが収容手段内に蓄積されていて
も、吸引手段が作動せず、相当量のインクが収容手段内
に残っている可能性がある。従って、吸引手段の作動以
前に、従来の画像形成装置の主電源を切って運搬するな
どの際には、装置が横積みされ、あるいは斜め積みさ
れ、上記収容手段が傾斜状態とされることがある。ま
た、被記録媒体の搬送不良(ジャム)等で装置が停止し
た場合等には、メンテナンスのため、上記収容手段等を
急勾配に傾斜せざるを得ないこともある。
【0006】このように収容手段を傾斜させた場合に
は、収容手段内のインクが重力方向に流れ集まり、その
インクがヘッドの吐出口面に付着し、画像形成に影響を
及ぼす可能性がある。希に、収容手段内のインクを受け
る場所以外の場所にもインクが廻り込む可能性もある。
【0007】図7は、このような従来の画像形成装置に
おいて生じていた不都合を説明するための概略断面図で
ある。
【0008】図中符号1は画像形成装置本体であり、2
はインクジェットヘッド(以下、ヘッドという)であ
り、3及び4はインク供給手段5により供給されるイン
クをヘッド2に送るためのチューブであり、6はヘッド
2より排出されたインクを受けるための収容手段であ
り、7は排インク用チューブであり、8は収容手段から
インクを吸引排出するためのインク吸引手段であり、9
は主電源であり、10は主電源9のオン,オフを切り替
えるためのスイッチであり、11は被記録媒体としての
記録紙であり、12は記録紙11を搬送するためのロー
ラ等の搬送手段であり、13は記録紙11等が搬送途中
等で異常を起こしたときに、異常を取り除くために上部
ユニット14を開閉させるための支点である。
【0009】画像形成装置本体1内には、上記インク供
給手段5およびインク吸引手段8が配されており、本体
1の上部には記録紙11を搬送するための搬送手段12
が設けられている。この本体1の上に、支点13を回転
軸として回動可能に設けられた上部ユニット14内に
は、ヘッド2および、このヘッド2からインクの吐出を
受ける収容手段6が配されている。収容手段6内には、
インクを吸収するためのインク吸収体16が収納されて
いる。
【0010】このような従来の画像形成装置では、図7
に示すように、紙詰まり等の異常時に、上部ユニット1
4を立ち上げてから、その異常を解消するためのメンテ
ナンスが行われていた。このように上部ユニット14を
傾斜すると、インク吸収体16で吸収し切れなかったイ
ンク17が飽和しオーバーフローする可能性がある。ま
た、インク17は、インク吸収体16の一部(下部)に
流れ集まり、ヘッド2の吐出口の表面付近を汚染し、あ
るいは外に漏出する可能性もある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
に回復手段の一部を構成するインク収容手段内で飽和し
たインクを排出手段としての吸引手段により適時吸引排
出し、他部への影響を排することができる画像形成装置
を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の画像形成装置は、被記録媒体に画像を形成
するための液体吐出ヘッドの吐出特性を回復させる回復
手段を有する画像形成装置であって、前記回復手段は、
前記液体吐出ヘッドから吐出された液体を収容する収容
手段と、該収容手段に収容された液体を排出するための
排出手段と、主電源のオフ後に、前記収容手段内の液体
を排出するように前記排出手段を制御する制御手段とを
含むことを特徴とする。
【0013】ここで、前記回復手段は、装置内の異常を
検知するための手段をさらに含み、該異常検知手段によ
り検知された異常に応じて液体の排出を行うように、前
記制御手段は前記排出手段を制御してもよい。
【0014】また、前記回復手段は、前記収容手段内の
液体量を検出する手段をさらに含み、該液体量検出手段
により検出された液体量に対応して変えた時間で液体の
排出を行うように、前記制御手段は前記排出手段を制御
してもよい。
【0015】前記液体量検出手段により検出された前記
収容手段内の液体量を記憶する手段をさらに含んでもよ
い。前記装置内の異常と、前記記憶手段に記憶されてい
る前記収容手段内の液体量とに対応して決められる時間
で液体の排出を行うように、前記制御手段は前記排出手
段を制御してもよい。
【0016】前記排出手段は、前記収容手段内の液体を
吸引する手段を含んでもよい。
【0017】前記液体吐出ヘッドは、液体の色ごとに別
個に設けられており、該液体吐出ヘッドは前記被記録媒
体に対して一体として進退可能であってもよい。前記液
体吐出ヘッドに供給される液体を貯留する容器は、該液
体吐出ヘッドと別体であってもよい。
【0018】前記液体吐出ヘッドは、液体を吐出するた
めに利用されるエネルギを発生するエネルギ発生体を有
するものであってもよく、前記エネルギ発生体は、液体
に膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する電気熱変換
体であってもよい。
【0019】本発明においては、排出手段としての吸引
手段による収容手段内のインク除去を、主電源がオフさ
れた時や吸引手段の作動に関して影響を及ぼすことのな
い本体の異常時にも、回復手段内のインク量に対応させ
て行うことにより、回復手段のみあるいは装置全体が傾
斜された場合でも、他の手段へのインクの廻り込みを未
然に防止することが可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下、図面を参照して本発明の画像
形成装置の一実施形態を説明する。図1は画像形成装置
の一実施形態を示す模式的断面図であり、図2は図1に
示した画像形成装置に用いられるヘッド2の吐出口部分
を拡大して示す概略断面図である。なお、図1における
構成要素のうち、図7に示した構成要素と共通するもの
については同一符号を付し、その部分の説明を省略す
る。
【0021】図4に示すように、ヘッド2はインクを吐
出するための微細の孔(以下、吐出口15aとする)
と、この吐出口15aを一端部に有するインク流路(ノ
ズル)15bとを有している。インク17は、各インク
流路15bに充填され、その吐出口15aにはメニスカ
スが形成される。
【0022】本実施形態におけるインク吐出方式として
は、圧力変動を利用してインクを吐出させるピエゾ方式
や、熱をかけ、発生する泡により変動する体積を利用し
てインクを吐出させるバブルジェット方式等の使用が可
能である。本実施形態では、上記インク吐出方式を利用
することによりインクを記録紙11上に吐出し、画像形
成を行う。
【0023】正常な画像形成を行うためには、各吐出口
15aにインクが正常に充填されていることが最低限必
要であり、なおかつ、吐出口15a周辺には、吐出の妨
げとなり得るゴミ、紙粉等が存在してはならない。
【0024】このような条件を満たすために、本実施形
態においては、種々の回復方法を使用することができ
る。回復方法としては、例えば、ヘッド2のインク流路
15bに対してインク供給手段5により強制的にインク
を送り込み、ヘッド2のインク流路15b内に残ってい
る泡をヘッド2の吐出口15a外に押し出す加圧回復と
いう方法がある。また、予備吐出回復という方法もあ
る。図2のイに示すように、吐出口15a先端部の外気
Aと境界を成し、乾燥しやすいために、吐出口15aを
含む面に付着したインクの粘度等の物性が変化している
可能性が高いことから、そのような付着物を排除すべ
く、インクを収容手段6内に強制的に吐出させる予備吐
出回復という方法である。
【0025】このような予備吐出回復等の操作を1回行
った場合では、ヘッド2から排出されるインク量が少な
いため、吸引手段8により収容手段6内からインクを吸
引排除する必要はない。このため、本実施形態において
は、所定の回数の回復操作を行って初めて吸引手段8に
よるインクの吸引を行うシーケンスを用いる。しかし、
所定の回数の回復操作を行っていない場合、すなわち所
定量のインクがヘッド2から排出されていなくても、主
電源9をオフ状態としたときには、それまでに収容手段
6に排出されたインク量に対応して吸引手段8による吸
引を行う。従って、次に主電源9をオン状態としたとき
には、収容手段6に排出されたインクはほぼ完全に排除
されているので、上述の回復操作を行うか、あるいは、
メンテナンス等の必要から上部ユニット14を傾斜させ
るなどしても、収容手段6内に収容されているインクが
漏れ出る等の不都合の発生を確実に防止することができ
る。
【0026】また、主電源9がオン状態でも、画像形成
装置に異常が発生した場合には、上述と同様に、その時
までに収容手段6に排出されたインク量に対応して吸引
手段8による吸引を行う。但し、上記異常からは、例え
ば(吸引手段8の動作不良等)の吸引手段8自体の異
常、あるいは、例えば(吸引手段8に既に吸引したイン
ク量が所定の水準以上である場合)等のように吸引手段
8を作動させれば更に状況が悪化する性質の異常は除か
れる。
【0027】本実施形態における異常検知手段として
は、その異常の種類に応じて異なるものの、その異常が
搬送不良である場合には、例えば光学センサを用いた遅
延検知、斜行検知などを挙げることができるが、これら
に限定されない。
【0028】また、本実施形態における液体量検出手段
としては、例えば液体供給手段としてのインクタンク等
に設置され、インクを光学的あるいは電気的に定量する
種々のインク残量センサ等を挙げることができる。
【0029】さらに、本実施形態における制御手段とし
ては、上記異常検知手段または液体量検出手段により得
られたデータに応じて適宜インク吸引手段8の駆動を制
御するマイクロプロセッサ等のCPUあるいは外部入力
部等を挙げることができる。図3は、本発明の画像形成
装置の一実施形態におけるヘッドと回復桶ユニットとの
関係を示す概略斜視図である。
【0030】本実施形態において用いられるヘッド2
は、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギと
して熱エネルギを発生する手段(後述)を備えたものが
好ましいが、これに限定されるものではなく、ピエゾ素
子等の電気機械変換体を備えたものも用いられ得る。ま
た、本実施形態では、液体としてのインクの色別に別個
にヘッドが備えられており、これら複数(本実施形態で
は4個)のヘッド2は、その吐出口を下向きにした状態
で、枠体であるヘッドホルダ110により一体に連結さ
れ、保持されている。このように一体に保持されたヘッ
ド2は、図示しない懸架装置により吊設され、かつ、例
えばばね等の付勢手段(不図示)により常に上方(矢印
1 方向)に付勢されている。
【0031】一方、ヘッドモータ111は、複数のギ
ア、ヘッド駆動軸112等を介してヘッドホルダ110
の前面側および後面側(不図示)にそれぞれ張設された
ワイヤ113を駆動する。ここで、ヘッドモータ111
によりヘッド駆動軸112が図中矢印方向(反時計方
向)に回転すると、ワイヤ113も移動し、ヘッドホル
ダ110は上記付勢力に抗して下方(矢印Y2 方向)に
押し下げられる。逆に、ヘッド駆動軸112が図中にお
いて時計方向に回転すると、ヘッドホルダ110は、上
記付勢力により上方(矢印Y1 方向)に上昇する。
【0032】また、各ヘッド2には、供給されるべきイ
ンクを貯留するインク供給手段としてのインクタンク
(いずれも不図示)がチューブ3を介して接続されてい
る。このようなヘッド2の下側には、その吐出性能を回
復させるための回復桶ユニット6が潜り込み可能であ
る。この回復桶ユニット6は、ヘッド2の保湿や、余分
なインクを保持しておくためのもので、回復プレート1
15上に摺動可能に搭載されている。この摺動機構を図
4を参照して説明する。図4は図3に示した画像形成装
置における回復手段を拡大して示す概略斜視図である。
【0033】回復手段の一部を構成する収容手段として
の回復桶ユニット6は、その一方の縁部に設けられたガ
イド保持部116を介して回復プレート115の縁部に
配設されたスライド軸117に摺動可能に保持されてお
り、回復桶ユニット6の他方の縁部にはコロ118が取
り付けられている。このため、回復桶ユニット6は、図
中矢印X1 方向またはX2 方向に摺動可能である。回復
モータ119は、複数のギア、回復桶駆動軸120、ピ
ニオンギア121および回復桶ユニット6の摺動方向の
一端縁部に設けられたラック122を介して回復桶ユニ
ット6を駆動する。
【0034】このように摺動可能な回復桶ユニット6の
中央部には、上述の各ヘッド2の吐出口を含む面を覆
い、その面との間に密閉空間を形成するための弾性体か
らなるキャップと、このキャップに連通しインク吐出性
能を回復させるための空吐出等により画像形成と関係な
く吐出したインクを吸収するための吸収体を収納する溝
が設けられている。
【0035】次に、図5を参照して本実施形態における
回復手段のサポートのためのシーケンスを説明する。
【0036】まず、S1において、主電源9がオフ状態
となっている場合には、S2で収容手段6内のインク量
を判断する。すなわち、吸引手段8を作動させる程度に
収容手段6内に上述の回復操作により吐出されたインク
量が多い場合には、S3で、そのインク量に対応して吸
引手段8を作動させて吸引を実施する。一方、上述の回
復操作により吐出されたインク量が少ない場合には、S
4でシーケンスを終了する。なお、上述のインク量の判
断には、収容手段6内のインク量を検出または検知し、
その結果を記憶する手段が利用されている。
【0037】また、S1において主電源9がオン状態と
なっている場合には、S5で装置の異常が発生している
か否かを判断する。異常が発生していなければ、S4で
シーケンスを終了する。異常が発生していれば、S6
で、その異常が吸引手段8自体の異常であるかあるいは
吸引手段8を作動させれば更に状況が悪化する性質の異
常であるか否かを判断し、このような特定の異常でない
異常であれば、吸引手段8の作動が妥当であるとしてS
2に進んで収容手段6内のインク量を判断した後、S3
でインク量に対応して吸引を実施する。すなわち、吸引
排出されるインク量は、上述の異常の種類および収容手
段6内のインク量に対応して適宜決められる。
【0038】また、特定の異常であれば、吸引手段8を
作動させずに、S4でシーケンスを終了する。
【0039】(第2の実施形態)本実施形態では、主電
源9をオフ状態にされた時や、吸引手段8の異常や吸引
手段8を作動させれば更に状況が悪化する性質の異常を
除き、画像形成装置本体1の異常が発生した際には、先
の第1の実施形態と異なり、その時までに収容手段6に
収容されたインク量に拘わらず、一定時間、吸引手段8
による吸引を行う点に特徴がある。
【0040】次に、図6を参照して本実施形態における
回復手段のサポートのためのシーケンスを説明する。
【0041】まず、S11において、主電源9がオフ状
態となっている場合には、S12で収容手段6内のイン
ク量に拘わらず、一定時間、吸引手段8を作動させて吸
引を実施する。本実施形態においては、収容手段6内の
インク量と無関係に吸引を行うので、先の実施形態にお
いて用いられ得るインク量検知手段または検出手段が不
要となり、1ステップ省略することができる。
【0042】また、S11において主電源9がオン状態
となっている場合には、S13で装置の異常が発生して
いるか否かを判断する。異常が発生していなければ、S
14でシーケンスを終了する。異常が発生していれば、
S15で、その異常が吸引手段8自体の異常であるかあ
るいは吸引手段8を作動させれば更に状況が悪化する性
質の異常であるか否かを判断し、このような特定の異常
でない異常であれば、吸引手段8の作動が妥当であると
してS12に進んで一定時間、吸引手段8を作動させて
吸引を実施する。
【0043】特定の異常であれば、吸引手段8を作動さ
せずに、S14でシーケンスを終了する。
【0044】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0045】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0046】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0047】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0048】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0049】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0050】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0051】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0052】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回復手段の一部を構成する収容手段内のインクを確実に
一定の範囲内に抑えて、不用意なインク漏出等を防止す
ることができるので、漏出インク等による影響を排し、
画像形成の信頼性の向上、並びに装置の信頼性の向上を
可能としたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施形態を示す模式
的断面図である。
【図2】図1に示した画像形成装置におけるヘッドの吐
出口近傍の模式的拡大図である。
【図3】本発明の画像形成装置の一実施形態に用いられ
るヘッドと回復手段との関係を示す概略斜視図である。
【図4】図3に示した画像形成装置における回復手段を
拡大して示す概略斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施形態におけるフローチャー
トである。
【図6】本発明の第2の実施形態におけるフローチャー
トである。
【図7】従来の画像形成装置において発生する可能性の
ある不具合を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置本体 2 インクジェットヘッド(液体吐出ヘッド) 3,4 チューブ 5 インク供給手段 6 回復桶ユニット(収容手段) 7 チューブ 8 インク吸引手段(排出手段) 9 主電源 10 スイッチ 11 記録紙 12 搬送手段 13 支点(回動中心) 14 上部ユニット 15 吐出口 16 インク吸収体(収容手段) 17 インク 110 ヘッドホルダ 111 ヘッドモータ 112 駆動軸 113 ワイヤ 115 回復プレート 117 スライド軸 118 コロ 119 回復モータ 120 回復桶駆動軸 121 ピニオンギア 122 ラック

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録媒体に画像を形成するための液体
    吐出ヘッドの吐出特性を回復させる回復手段を有する画
    像形成装置であって、 前記回復手段は、前記液体吐出ヘッドから吐出された液
    体を収容する収容手段と、該収容手段に収容された液体
    を排出するための排出手段と、主電源のオフ後に、前記
    収容手段内の液体を排出するように前記排出手段を制御
    する制御手段とを含むことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記回復手段は、装置内の異常を検知す
    るための手段をさらに含み、該異常検知手段により検知
    された異常に応じて液体の排出を行うように、前記制御
    手段は前記排出手段を制御することを特徴とする請求項
    1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記回復手段は、前記収容手段内の液体
    量を検出する手段をさらに含み、該液体量検出手段によ
    り検出された液体量に対応して変えた時間で液体の排出
    を行うように、前記制御手段は前記排出手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記液体量検出手段により検出された前
    記収容手段内の液体量を記憶する手段をさらに含むこと
    を特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記装置内の異常と、前記記憶手段に記
    憶されている前記収容手段内の液体量とに対応して決め
    られる時間で液体の排出を行うように、前記制御手段は
    前記排出手段を制御することを特徴とする請求項4記載
    の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記排出手段は、前記収容手段内の液体
    を吸引する手段を含むことを特徴とする請求項1〜5の
    いずれかの項に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記液体吐出ヘッドは、液体の色ごとに
    別個に設けられており、該液体吐出ヘッドは前記被記録
    媒体に対して一体として進退可能であることを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記液体吐出ヘッドに供給される液体を
    貯留する容器は、該液体吐出ヘッドと別体であることを
    特徴とする請求項1〜7のいずれかの項の記載の画像形
    成装置。
  9. 【請求項9】 前記液体吐出ヘッドは、液体を吐出する
    ために利用されるエネルギを発生するエネルギ発生体を
    有するものであることを特徴とする請求項1〜8のいず
    れかの項に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記エネルギ発生体は、液体に膜沸騰
    を生じさせる熱エネルギを発生する電気熱変換体である
    ことを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
JP23818097A 1997-09-03 1997-09-03 画像形成装置 Expired - Fee Related JP3571882B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23818097A JP3571882B2 (ja) 1997-09-03 1997-09-03 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23818097A JP3571882B2 (ja) 1997-09-03 1997-09-03 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1178052A true JPH1178052A (ja) 1999-03-23
JP3571882B2 JP3571882B2 (ja) 2004-09-29

Family

ID=17026371

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23818097A Expired - Fee Related JP3571882B2 (ja) 1997-09-03 1997-09-03 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3571882B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013136242A (ja) * 2011-11-30 2013-07-11 Brother Industries Ltd 液体吐出装置
US9375936B2 (en) 2011-10-31 2016-06-28 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording apparatus having liquid supply system
US9375934B2 (en) 2011-11-30 2016-06-28 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid ejecting device

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9616691B2 (en) 2011-10-31 2017-04-11 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording apparatus having liquid supply system
US9375936B2 (en) 2011-10-31 2016-06-28 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording apparatus having liquid supply system
US9827768B2 (en) 2011-11-30 2017-11-28 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid ejecting device
US9375934B2 (en) 2011-11-30 2016-06-28 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid ejecting device
US9649866B2 (en) 2011-11-30 2017-05-16 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid ejecting device
JP2017159672A (ja) * 2011-11-30 2017-09-14 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置
JP2013136242A (ja) * 2011-11-30 2013-07-11 Brother Industries Ltd 液体吐出装置
US10137689B2 (en) 2011-11-30 2018-11-27 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid ejecting device
US10384453B2 (en) 2011-11-30 2019-08-20 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid ejecting device
US10870280B2 (en) 2011-11-30 2020-12-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid ejecting device
US11345153B2 (en) 2011-11-30 2022-05-31 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid ejecting device
US11577515B2 (en) 2011-11-30 2023-02-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid ejecting device
US11618258B2 (en) 2011-11-30 2023-04-04 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid ejecting device
US11878529B2 (en) 2011-11-30 2024-01-23 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid ejecting device

Also Published As

Publication number Publication date
JP3571882B2 (ja) 2004-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2752793B2 (ja) インクジェット記録装置および該装置用インクタンクカートリッジ
KR960015758B1 (ko) 잉크제트기록헤드의 토출상태판단방법 및 이것을 이용한 잉크제트기록장치
JPH03244548A (ja) ファクシミリ装置
JP2002301829A (ja) インクジェット記録装置
JPH11334092A (ja) インクジェット記録装置
JP3075286B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3571882B2 (ja) 画像形成装置
JP2968126B2 (ja) 記録装置
JPH08267775A (ja) インクタンク、インクジェットユニット、およびインクジェットプリンタ
JPH0880619A (ja) インクジェット記録装置およびインクの残量低下の判別方法ならびに情報処理装置
JPH10258523A (ja) 画像形成装置
JP2930692B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2814302B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2002103645A (ja) インクジェット記録装置
JP2002166570A (ja) インクジェット記録装置、インク供給方法、およびインクジェット記録ヘッドの回復方法
JP3124022B2 (ja) インクジェット記録装置および不吐出検知方法
JP3199466B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2695271B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2004074605A (ja) インクジェット記録装置
JPH11342631A (ja) インクジェットプリンタ
JP2004181819A (ja) 記録装置及びインク残量検出方法
JP3248544B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3133866B2 (ja) 記録装置及びインク検出方法
JP2002178533A (ja) インクジェット記録装置
JPH06218945A (ja) インクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040326

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040615

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040625

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080702

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090702

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100702

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100702

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110702

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120702

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120702

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees