JPH06218945A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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Publication number
JPH06218945A
JPH06218945A JP2715393A JP2715393A JPH06218945A JP H06218945 A JPH06218945 A JP H06218945A JP 2715393 A JP2715393 A JP 2715393A JP 2715393 A JP2715393 A JP 2715393A JP H06218945 A JPH06218945 A JP H06218945A
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JP
Japan
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ink
recording head
bubble
bubbles
ink supply
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Application number
JP2715393A
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English (en)
Inventor
Masao Majima
政雄 真島
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェット記録ヘッドと、インクタンク
が分離可能な構成をもつインクジェット記録装置におい
て、装置の大型化や記録時間の遅延を招くことなく、イ
ンクタンクより発生する細かな気泡が、記録ヘッドに流
入するのを防止して、インクタンクの交換時等に発生す
る気泡の印字画質への影響を防止し、記録ヘッドの再使
用を可能にしたインクジェット記録装置を提供すること
を目的とする。 【構成】 インクタンクからインク供給部を介して記録
ヘッドに流入する気泡を検知する気泡検知手段と、前記
インク供給部で発生した気泡を、当該インク供給部の温
度を強制的に上昇させることによって除去する気泡除去
手段と、前記気泡検知手段によって気泡が検知された場
合に、記録ヘッドの記録動作を停止し、前記気泡除去手
段によってインク供給部の気泡を除去するように制御す
る制御手段を備えるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、インクジェット記録
装置に関し、特に、インクタンクより発生する気泡が、
インクタンクの着脱時等に記録ヘッド内に流入して記録
画質に与える影響を防止することにより、インクタンク
のみの交換を可能としたインクジェット記録装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記インクジェット記録装置とし
ては、ノズルからインク滴を吐出し、このインク滴を一
対の電極間に形成される電界によって偏向させて画像の
記録を行う方式、スリットからインクを熱及び静電界の
作用により記録媒体上に選択的に吐出させて画像の記録
を行う方式、インク流路内に発熱素子を配置し、この発
熱素子を急激に発熱させることによって気泡を発生さ
せ、この気泡の圧力によってノズルからインク滴を吐出
させて画像の記録を行う方式など、種々の方式のものが
提案されており、又、一部実用化もされている。
【0003】ところで、かかるインクジェット記録装置
は、インクタンクからインク流路を介して記録ヘッドに
インクを供給し、この記録ヘッドから上記種々の方式に
よってインクを吐出させることにより、画像の記録を行
うものである。しかし、このインクジェット記録装置に
おいては、インクタンクから記録ヘッドにインクを供給
する際などにインク中に気泡が発生する場合がある。こ
のように、インク中に気泡が発生すると、この気泡が記
録ヘッド内に流入して記録画像に濃度の低下や画像のヌ
ケ等を発生させ、記録画像の画質を劣化させるという問
題点が発生する。
【0004】そこで、上記気泡の発生に伴う問題点の解
決を目的とする技術としては、特開平3−110172
号公報に示すようなものが既に提案されている。この特
開平3−110172号公報に係るインクジェット記録
装置は、インクジェット記録ヘッドと、該記録ヘッドの
回復処理を行うために該インクジェット記録ヘッド内の
インクを強制的に該記録ヘッドのインク吐出部から排出
せしめる回復手段と、を備えたインクジェット記録装置
において、上記インクジェット記録ヘッドが備える複数
の吐出エネルギー発生素子の配列方向を水平方向に対し
て上下各45度以内の角度で記録装置本体に保持する手
段を有し、該吐出エネルギー発生素子が作用する液路に
対してインクを供給する液室は、液路の延長線に対して
角度が5度乃至40度の範囲内にあるインク案内面を、
少なくとも該液室に対してインクが供給されるインク受
け部から該液路に向う方向に有するように構成したもの
である。
【0005】そして、このインクジェット記録装置は、
共通液室にインクが供給されるところのインク受け部
(又は口)から少なくとも前記液路までの共通液室の内
壁に上記傾斜を有すること又は、インク受け部(又は
口)から見て前記液路までの1方向だけでなく、その左
右の内壁にも設けることによって、前記共通液室に侵入
した気泡をむしろ集約できて、分散状態を解消しつつも
簡単かつ確実に吐出口から抜け易くしたものである。従
って、液室内部に侵入した気泡が内壁の上記斜面の傾斜
に沿って吐出口から抜かれるため、気泡によって発生し
ていた印字不良及び寿命の低下が解決されることを期待
するものである。
【0006】また、上記気泡の発生に伴う問題点の解決
に関連する技術としては、特開昭60−32667号公
報、特開平3−138158号公報、特開昭61−86
265号公報及び特開昭55−67469号公報等に示
すように種々のものが既に提案されている。
【0007】上記特開昭60−32667号公報に開示
されたインク残量検出装置は、インクジェットプリンタ
に用いられるインクカセット内部のインク容器に残存す
るインク残量を検出するインク残量検出装置において、
前記インク容器の少なくとも一部を光透過部分とし、こ
の光透過部分に隣接してライトガイドを配置し、また前
記光透過部分に光を当てるための発光体を設けるように
構成したものである。
【0008】また、上記特開平3−138158号公報
に開示されたインク量検出器は、毛管インキ溜めを内部
に有し、プリントヘッドが装着されるハウジングの側面
に、前記プリントヘッドより上部で且つ前記毛管インキ
溜めと連結して装着するように構成したものである。
【0009】さらに、上記特開昭61−86265号公
報に開示されたインク切れ検出装置付きインクカートリ
ッジ一体型ヘッドは、ヘッド本体とインクカートリッジ
筐体が一体になったインクカートリッジ一体型ヘッドに
おいて、前記筐体内には薄膜ベローズから成るインク収
納用袋が設けられ、該インク収納用袋の末端部には位置
検出プレートが前記薄膜ベローズの収納方向に対して直
角に設けられると共に、前記筐体を取り付けるキャリッ
ジ側に前記位置プレートを延長し、該延長部には光を反
射する反射板が設けられ、前記キャリッジには、インク
が切れて前記薄膜ベローズが収縮した時に前記反射板に
対向する位置に反射型フォトセンサーが設けられるよう
に構成したものである。
【0010】また、上記特開昭55−67469号公報
に開示された気泡除去装置は、噴射ヘッドに取り付けら
れた圧電素子による圧力波によってインク粒子を噴射さ
せる加圧型オン・デイマンド・インクジェット記録装置
において、インク・タンクから上記噴射ヘッドに至る途
中に挿入された気泡補集手段、上記気泡補集手段の気泡
補集・除去作用を促進させる手段、および上記噴射ヘッ
ドのインク液室内にあらかじめ定められた量以上の気泡
が存在することを検出する手段を有するように構成した
ものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、上記特開平3−110172号公報に係るインクジ
ェット記録装置の場合には、インクを供給する液室の形
状を特殊な形状に形成する必要があるため、記録ヘッド
の構造が限定されてしまい、任意の構造の記録ヘッドに
適用することができないばかりか、共通液室に侵入した
気泡を集約することはできても、気泡を完全に除去する
ことは困難であるという問題点を有している。
【0012】また、特開昭60−32667号公報、特
開平3−138158号公報及び特開昭61−8626
5号公報等に開示された装置の場合には、インクの残量
や気泡を検出することができても、気泡の除去について
は考慮されていない。
【0013】さらに、上記特開昭55−67469号公
報に開示された気泡除去装置は、インクタンクと記録ヘ
ッドとの間に気泡補集手段を介在させ、この気泡補集手
段によって気泡の補集除去を行うものであるが、この気
泡補集手段は、インクを複数枚の隔壁を通過させること
によって、気泡の補集除去を行うとともに、加熱手段か
らなる上記気泡補集手段の気泡補集・除去作用を促進さ
せる手段によってインクを加熱して気泡補集・除去作用
を促進させるように構成されているため、装置が大型化
するとともに、記録開始時及び記録時にインクを加熱す
る時間が必要となるため、画像の記録に要する時間が長
くなるという問題点を有している。
【0014】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたもので、その目的とすると
ころは、インクジェット記録ヘッドと、インクタンクが
分離可能な構成をもつインクジェット記録装置におい
て、装置の大型化や記録時間の遅延を招くことなく、イ
ンクタンクより発生する細かな気泡が、記録ヘッドに流
入するのを防止して、インクタンクの交換時等に発生す
る気泡の印字画質への影響を防止し、記録ヘッドの再使
用を可能にしたインクジェット記録装置を提供すること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
インクジェット記録ヘッドと、前記記録ヘッドにインク
供給部を介してインクを供給するインクタンクを有し、
前記インクタンクが着脱可能なインクジェット記録装置
において、前記インクタンクからインク供給部を介して
記録ヘッドに流入する気泡を検知する気泡検知手段と、
前記インク供給部で発生した気泡を、当該インク供給部
の温度を強制的に上昇させることによって除去する気泡
除去手段と、前記気泡検知手段によって気泡が検知され
た場合に、記録ヘッドの記録動作を停止し、前記気泡除
去手段によってインク供給部の気泡を除去するように制
御する制御手段を備えるように構成されている。
【0016】上記気泡検知手段としては、例えば、光学
的に気泡を検知するものが用いられる。
【0017】
【作用】この発明においては、インクタンクからインク
供給部を介して記録ヘッドに流入する気泡を検知する気
泡検知手段と、前記インク供給部で発生した気泡を、当
該インク供給部の温度を強制的に上昇させることによっ
て除去する気泡除去手段と、前記気泡検知手段によって
気泡が検知された場合に、記録ヘッドの記録動作を停止
し、前記気泡除去手段によってインク供給部の気泡を除
去するように制御する制御手段を備えるように構成され
ているので、前記気泡検知手段によって気泡を検知した
場合には、制御手段が記録ヘッドによる画像の記録動作
を停止させ、気泡除去手段によってインク供給部で発生
した気泡を除去し、その後、記録ヘッドによる画像の記
録動作を再開することにより、インクタンクより発生す
る細かな気泡が、記録ヘッドに流入するのを防止して、
インクタンクの交換時等に発生する気泡の印字画質への
影響を防止し、必要に応じてその後にインクタンクの交
換作業等を指示するようになっている。
【0018】
【実施例】以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説
明する。
【0019】図2はこの発明に係るインクジェット記録
装置の一実施例を示すものである。
【0020】図2において、1は記録ヘッドを備えた記
録ヘッドユニットを示すものであり、この記録ヘッドユ
ニット1は、記録ヘッドキャリッジ2に記録ヘッド着脱
レバー2aの操作により着脱自在に取り付けられてい
る。上記記録ヘッドキャリッジ2は、図示しないガイド
ロッドにより矢印方向に沿って直線的に摺動自在に保持
されているとともに、キャリッジ駆動用のタイミングベ
ルト3に連結されている。そして、この記録ヘッドキャ
リッジ2は、キャリッジ駆動用のタイミングベルト3を
キャリッジ駆動用モータ4によって駆動させることによ
り、矢印方向に沿って往復移動可能となっている。
【0021】また、上記記録ヘッドキャリッジ2の移動
経路の下方には、当該記録ヘッドキャリッジ2の移動方
向に沿ってドライブロール5が配置されている。このド
ライブロール5は、ドライブロール駆動モータ6によっ
て複数のギア7〜10を介して所定の速度で回転駆動さ
れるようになっているとともに、その表面には、複数の
ピンチロール11が接触するように配置されている。そ
して、上記ドライブロール5は、ドライブロール駆動モ
ータ6によって所定の速度で回転駆動され、記録紙12
を複数のピンチロール11によって当該ドライブロール
5の表面に密着させた状態で搬送するようになってい
る。
【0022】さらに、上記記録ヘッドユニット2の図2
に示す待機位置には、当該記録ヘッドユニット2と連結
され、後述するように気泡を除去するための昇温ユニッ
ト12が配置されている。この昇温ユニット12は、図
1に示すように、その内部に送風用のファン12aと昇
温用のヒーター12bとが収納されている。
【0023】このインクジェット記録装置においては、
図2に示すように、記録装置に画像信号(図示せず)が
入力されると、キャリッジ駆動用モータ4が回転駆動さ
れ、キャリッジ駆動用タイミングベルト3を介して記録
ヘッドキャリッジ2が、ドライブロール5側に移動を開
始する。また、記録紙13は、図示a方向に挿入され、
ピンチロール11とドライブロール5の間に導かれる。
上記ドライブロール駆動モータ6の回転は、ドライブロ
ール駆動ギア10に伝達され、ドライブロール5が回転
駆動される。これに伴って、記録紙13は、ドライブロ
ール5の表面に密着した状態で搬送される。そして、上
記記録ヘッドキャリッジ2は、矢印方向に沿って移動し
つつ、画像信号(図示せず)に応じて記録紙13上に画
像を記録するようになっている。なお、上記記録ヘッド
キャリッジ2は、記録動作位置の一端部における待機位
置(図2に示す位置)では昇温ユニット12と連結され
た状態に有り、記録ヘッドキャリッジ2には、必要に応
じて昇温ユニット12から温風が送風されるようになっ
ている。
【0024】図3はこの実施例に係る記録ヘッドユニッ
トの構成を示すものである。
【0025】この記録ヘッドユニット2は、インクカー
トリッジホルダー15を備えており、このインクカート
リッジホルダー15には、インクカートリッジ16が着
脱自在に装着されている。このインクカートリッジ16
は、インクカートリッジ引き抜きノブ17を図示b方向
に移動することにより、インクカートリッジホルダー1
5から離脱できる構成となっている。また、上記インク
カートリッジ16の下方には、記録ヘッド18が配置さ
れており、インクカートリッジ16と記録ヘッド18と
は、透明なインク流路を構成するインク供給管19によ
って互いに連結されている。このインク供給管19とし
ては、例えば、全てが透明なガラスやプラスチック等の
パイプからなるものが用いられる。なお、上記記録ヘッ
ド18とインクカートリッジホルダー15とは、放熱板
としての機能も備えたアルミ基板20によって互いに連
結されている。
【0026】また、上記インクカートリッジ16の内部
には、図1に示すように、スポンジ状の部材等からなる
インク保持材21が全体的に収納されており、このイン
ク保持材21にインクが含浸された状態で保持されてい
る。上記インクカートリッジ16の底部には、インクを
供給するための供給口22が開口されており、このイン
ク供給口22には、インクカートリッジ16をインクカ
ートリッジホルダー15に装着した際に、透明インク流
路を構成するインク供給管19の上端部が、液密状態に
嵌合されるようになっている。しかも、上記インクカー
トリッジ16のインク供給口22には、フィルター30
が設けられており、このフィルター30によってインク
カートリッジ16内からインクを記録ヘッド18に供給
する際に、インク中の塵等を除去するようになってい
る。また、上記インク供給管19の上端部には、径の大
きなインク液室23が設けられている。
【0027】さらに、上記透明なインク供給管19の両
側には、図3に示すように、気泡検知用センサー24が
配置されている。この気泡検知用センサー24は、図4
に示すように、発光素子25と受光素子26を透明イン
ク供給管19を介して互いに対向するように配置して構
成されており、受光素子26の受光状態の変化に伴う出
力電圧の変化によって気泡を検知するようになってい
る。尚、上記インク供給管19は、全てが透明である必
要は必ずしもなく、この気泡検知用センサー24の部分
だけが透明であっても良い。
【0028】すなわち、上記気泡検知用センサー24
は、図4に示すように、透明インク供給管19内に気泡
がない状態では、発光素子25からの光が透明インク供
給管19内に存在するインクIによって遮られ、受光素
子26によって検出されない。そのため、上記受光素子
26の出力電圧は、図6の左側に示すように、高い電圧
値の状態を維持する。しかし、上記透明インク供給管1
9内を図5に示すように気泡Bが通過すると、この気泡
Bを通して発光素子25の光が受光素子26に到達す
る。そのため、上記受光素子26の出力電圧は、図6に
示すように、高い電圧値の状態から電圧が急激に低下し
た後、気泡の通過に伴って電圧の上昇を鋸状に繰り返
す。一方、インクカートリッジ16内のインクが無くな
り、図7に示すように、透明インク供給管19内をイン
クが通過した後、空気部分Aが通過した状態では、受光
素子26の出力電圧は、図8に示すように、高い電圧値
の状態から電圧が急激に低下し、この低い電圧値が継続
する。
【0029】したがって、上記気泡検知用センサー24
の受光素子26の出力電圧を、図6に示すように、所定
のスレッショールド電圧VSLと比較することにより、受
光素子26の出力電圧がスレッショールド電圧VSLより
高い場合には、透明インク供給管19内をインクIが通
過している状態と、受光素子26の出力電圧がスレッシ
ョールド電圧VSLより高い電圧から、スレッショールド
電圧VSLより低い電圧に変化した後、スレッショールド
電圧VSLを複数回にわたって上下する場合には、透明イ
ンク供給管19内に気泡Bが存在している状態と、受光
素子26の出力電圧がスレッショールド電圧VSLより高
い電圧から、スレッショールド電圧VSLより低い電圧に
変化した後、そのまま低い電圧を維持している場合に
は、透明インク供給管19内を空気層Aが通過している
状態と、それぞれ判別することができる。
【0030】この気泡の検知等の判別動作は、例えば、
インクジェット記録装置のCPUによって、受光素子2
6の出力電圧とスレッショールド電圧VSLとの比較結果
を検出することにより行うことができる。しかし、これ
に限定されるものではなく、受光素子の出力電圧とスレ
ッショールド電圧VSLとを比較回路で比較した後、この
比較回路の出力信号をフリップフロップ回路等によって
処理することにより、受光素子の出力電圧がスレッショ
ールド電圧VSLを横切った回数が1回か複数回かによっ
て、気泡の通過を検知するなど適宜変更が可能なことは
勿論である。
【0031】以上の構成において、この実施例に係るイ
ンクジェット記録装置では、次のようにして気泡が検知
され、気泡が記録ヘッド内に流入することによる弊害が
防止される。すなわち、上記インクジェット記録装置で
は、図2に示すように、記録ヘッドキャリッジ2の記録
ヘッド18に、インク供給管19を介してインクカート
リッジ16からインクが供給され、この記録ヘッド18
によって記録紙12上に所定の画像記録が行われる。
【0032】その際、インクの消費に伴ってインクカー
トリッジ16内のインクの残量が少なくなってくると、
残り少ないインクがインクカートリッジ16の底部に設
けられたフィルター30上に薄い膜状に存在し、このフ
ィルター30上に薄い膜状に存在するインクがフィルタ
ー30を透過するときに空気が混入して、図9に示すよ
うに、インク供給管19から供給されるインクI中に気
泡Bが発生する。
【0033】すると、上記インク供給管19内を通過す
る気泡Bは、気泡検知用センサー24によって検知され
る。この気泡検知用センサー24によって気泡Bが検知
されると、インクジェット記録装置の記録動作を制御す
るCPUは、記録ヘッド18による記録動作を停止さ
せ、記録ヘッドキャリッジ2を図2に示す待機位置に移
動させる。そして、この待機位置においては、図2に示
すように、記録ヘッドユニット1と昇温ユニット12と
が互いに連結される。そして、この状態で、上記昇温ユ
ニット12から温風をインクカートリッジ16の下部に
位置するインク供給管19の上端部近傍に吹き付ける。
こうすることによって、上記インク供給管19内のイン
クIは昇温され、粘度が低下するとともにこのインクI
中に存在する気泡Bが膨張して、気泡Bが互いに連続し
て気泡Bが消滅し、インク供給管19上端部のインク液
室23には、図10に示すように、空気溜まりのみが存
在する状態となり、インク供給管19中のインクIから
は、気泡が除去される。
【0034】すると、上記インクジェット記録装置の記
録動作を制御するCPUは、昇温ユニット12による温
風の供給を停止させ、記録ヘッドキャリッジ2を記録位
置へと移動させて、記録ヘッド18による画像の記録を
再開する。そして、上記インク供給管19内のインクI
が消費され、インク液室23内の空気溜まりAや新たに
発生した気泡Bが気泡検知センサー24によって検知さ
れてから所定時間経過した後に、記録ヘッド18による
画像の印字動作を停止させ、インクカートリッジ16内
のインクが無くなり、インクカートリッジ16の交換を
必要とする旨の表示を、図示しない操作パネルに表示す
る。
【0035】そして、ユーザーによってインクカートリ
ッジ16が新たなものと交換され、このインクカートリ
ッジ16からインク供給管19を介して記録ヘッド18
にインクが供給される。すると、この新たなインクの供
給が気泡検知センサー24によって検知されるか、ある
いは、インクカートリッジ16を交換した旨の操作が操
作ペネル等を操作することによってユーザーによりなさ
れると、インクジェット記録装置の記録動作を制御する
CPUは、記録ヘッド18の図2に示す待機位置におい
て、図示しないキャッピング機構によって記録ヘッド1
8のインク吐出口をキャッピングするとともに、同じキ
ャッピング機構によって記録ヘッド18のインク吐出口
から記録ヘッド18内等のインクを吸引除去し、インク
カートリッジ16の交換時に存在する記録ヘッド18及
びインク供給管19内の気泡Bや空気溜まりAをインク
とともに除去して、インク供給管19から記録ヘッド1
8のインク吐出口に到るすべての部分をインクで満た
し、気泡等が存在しない状態とする。
【0036】そして、この状態で、インクジェット記録
装置の記録動作を制御するCPUは、記録ヘッド18に
よる画像の記録動作を再開する。
【0037】このように、インク供給管19内に存在す
る気泡Bを気泡検知センサー24によって検知し、この
インク供給管19内に存在する気泡Bを除去した後に、
記録ヘッド18による画像の記録動作を再開するととも
に、インクカートリッジ16の交換を行なうように構成
したので、インクカートリッジ16内のインクの残量が
少なくなった場合や、インクカートリッジ16の交換操
作の前後に、記録ヘッド18内に気泡が流入するのを確
実に防止することができるので、記録画像に濃度の低下
や画像のヌケ等が発生するのを防止することができる。
しかも、気泡検知センサー24によってインク供給管1
9内の気泡を検知したときにのみ、気泡の除去動作を行
なうように構成されているので、記録動作時間が遅くな
ることもない。また、勿論記録ヘッド18内に気泡が残
留して、記録ヘッド18による画像記録動作が正常に行
えなくなることもないので、記録ヘッド自体を交換する
必要がなく、記録ヘッドの再使用が可能となる。
【0038】
【発明の効果】この発明は以上の構成及び作用よりなる
もので、インクジェット記録ヘッドと、インクタンクが
分離可能な構成をもつインクジェット記録装置におい
て、装置の大型化や記録時間の遅延を招くことなく、イ
ンクタンクより発生する細かな気泡が、記録ヘッドに流
入するのを防止して、インクタンクの交換時等に発生す
る気泡の印字画質への影響を防止し、記録ヘッドの再使
用を可能にしたインクジェット記録装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係るインクジェット記録装
置の一実施例を示す要部断面構成図である。
【図2】 図2はこの発明に係るインクジェット記録装
置の一実施例を示す外観斜視図である。
【図3】 図3は記録ヘッドキャリッジを示す斜視図で
ある。
【図4】 図4は気泡検知センサーを示す構成図であ
る。
【図5】 図5は気泡検知センサーの検知状態を示す構
成図である。
【図6】 図6は気泡検知センサーの出力状態を示すグ
ラフである。
【図7】 図7は気泡検知センサーの検知状態を示す構
成図である。
【図8】 図8は気泡検知センサーの出力状態を示すグ
ラフである。
【図9】 図9は気泡が集まった状態を示す説明図であ
る。
【図10】 図10は気泡が除去された状態を示す説明
図である。
【符号の説明】
12 昇温ユニット、16 インクカートリッジ、18
記録ヘッド、19インク供給管、24 気泡検知セン
サー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット記録ヘッドと、前記記録
    ヘッドにインク供給部を介してインクを供給するインク
    タンクを有し、前記インクタンクが着脱可能なインクジ
    ェット記録装置において、前記インクタンクからインク
    供給部を介して記録ヘッドに流入する気泡を検知する気
    泡検知手段と、前記インク供給部で発生した気泡を、当
    該インク供給部の温度を強制的に上昇させることによっ
    て除去する気泡除去手段と、前記気泡検知手段によって
    気泡が検知された場合に、記録ヘッドの記録動作を停止
    し、前記気泡除去手段によってインク供給部の気泡を除
    去するように制御する制御手段を備えたことを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
JP2715393A 1993-01-25 1993-01-25 インクジェット記録装置 Pending JPH06218945A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4870311A (en) * 1988-10-11 1989-09-26 Honeywell Inc. Wireless slip ring assembly
US6659600B2 (en) 2000-07-24 2003-12-09 Fuji Xerox Co., Ltd. Inkjet recording head cartridge and inkjet recording apparatus
JP2013244597A (ja) * 2012-05-23 2013-12-09 Seiko Epson Corp 液滴吐出装置
US11760104B2 (en) 2021-05-18 2023-09-19 Ricoh Company, Ltd. Liquid discharge apparatus, and liquid discharge method

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