JP2000313124A - 液体補充システム及びインクジェット方式画像形成装置 - Google Patents

液体補充システム及びインクジェット方式画像形成装置

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JP2000313124A
JP2000313124A JP12327999A JP12327999A JP2000313124A JP 2000313124 A JP2000313124 A JP 2000313124A JP 12327999 A JP12327999 A JP 12327999A JP 12327999 A JP12327999 A JP 12327999A JP 2000313124 A JP2000313124 A JP 2000313124A
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ink
tank
liquid
main tank
sub
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JP12327999A
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English (en)
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Tatsuma Suzuki
竜馬 鈴木
Hisaya Tanda
久也 反田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】所定量の液体を短時間で確実にサブタンクに溜
められる液体補充システムを提供する。 【解決手段】インクなどの液体72が溜められるメイン
タンク74と、この液体72が送り込まれて溜められる
サブタンク76とを、液体供給チューブ78と液体排出
チューブ80で接続した。液体供給チューブ78の一端
部78aをメインタンク74に接続し、他端部78bを
サブタンク76に接続した。液体排出チューブ80の一
端部80aをメインタンク74に接続し、他端部80b
をサブタンク76に接続した。また、メインタンク74
の下方には、メインタンク74に溜められた液体72を
サブタンク76に送り込むポンプ82を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メインタンクに溜
められた液体をサブタンクに送り込む液体補充システ
ム、及び、記録媒体にインクを吐出して画像を形成する
インクジェット方式画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータやワークステーションの出
力装置として、所定の搬送方向に搬送される記録紙など
の記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジ
ェット方式画像形成装置が知られている。このインクジ
ェット方式画像形成装置は、通常、インクを吐出する複
数のインク吐出口が形成された印字ヘッドと、この印字
ヘッドを搭載して所定の主走査方向に往復動するキャリ
ッジと、この主走査方向に直交する副走査方向に記録紙
を搬送する搬送装置とを備えている。この搬送装置は、
記録紙を挟持しながら搬送する駆動ローラと従動ローラ
などで構成されている。
【0003】記録紙に画像を形成する際は、搬送装置で
搬送中の記録紙を一時的に停止させ、キャリッジを上記
の所定方向に往復動させながら、画像情報を担持した画
像信号に基づいてインク吐出口からインクを吐出し、記
録紙のうち、インク吐出口に向き合う画像形成領域に位
置する部分に1バンド分の画像を形成する。その後、紙
を1バンド分の幅だけ搬送して停止させ、再び、キャリ
ッジを前記した所定方向に往復動させながら、画像信号
に基づいてインク吐出口からインクを吐出し、記録紙の
うち、画像形成領域に新たに位置する部分に画像を形成
する。このような動作を繰り返すことにより、記録紙の
全面に画像を形成する。
【0004】上記したインクジェット方式画像形成装置
などのようにインクを利用した画像形成装置では、連続
して画像を形成(印字)した場合、インク吐出口につな
がるノズルからのインク吐出状態が変化して画像品位が
低下するおそれがある。ノズルからのインク吐出状態が
変化する理由は、ノズル内に気泡が発生したり異物(例
えば紙粉)などが混入したりするからである。そこで、
ノズル内の気泡や異物などを除去する目的で、ノズルか
らインクを強制的に吸引してノズルからのインク吐出状
態を初期の状態に回復させる回復装置が用いられてい
る。この回復装置は、印字中のインク吐出状態を判断し
て、あるいは、印字の所定時間間隔で用いられる。ま
た、この回復装置は、通常、画像形成領域から外れた回
復位置に配置されている。
【0005】ところで、印字ヘッド内のインクは、イン
ク吐出口からインクが吐出する度に消費される(減少す
る)。そこで、インクジェット方式画像形成装置は、印
字ヘッドにインクを供給(補充)できるように構成され
ている。このように印字ヘッドにインクを供給するイン
ク供給方式としては、下記の(A),(B),(C)な
どが代表的なものである。
【0006】(A)印字ヘッドに供給するインクが溜め
られたメインタンクを印字ヘッドとは別の位置に配置し
ておくと共に、このメインタンクと印字ヘッドをチュー
ブなどで接続したままにしておき、メインタンクから印
字ヘッドにインクを供給するチュービング方式。
【0007】(B)印字ヘッドが搭載されるキャリッジ
にインクタンクも搭載しておき、このインクタンクから
印字ヘッドにインクを供給し、インクタンク内のインク
が無くなった場合はこのインクタンク及び印字ヘッド双
方を交換するタンク交換方式。
【0008】(C)印字ヘッドから離れた所定位置に大
容量のメインタンクを配置しておき、印字ヘッドに隣接
するサブタンクにインクを供給するときは、この所定位
置の近くに印字ヘッドを一時的に停止させ、サブタンク
とメインタンクとをチューブなどで接続してメインタン
クからサブタンクにインクを供給するピットイン方式。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記した(A),
(B),(C)のインク供給方式について検討する。
【0010】(A)のチュービング方式では、メインタ
ンクから印字ヘッドにインクが送り込まれるようにする
ために、これらメインタンクと印字ヘッドの水頭差を所
定範囲内にしておく必要があるので、メインタンクをあ
まり高くできず、その容量を大きくできない。また、印
字ヘッドを交換する際に印字ヘッドからチューブを抜き
取るので、チューブ内のインクがメインタンクに戻って
チューブ内に空気が入り込む。このため、新しい印字ヘ
ッドにインクが供給されるまでの時間が長くなる。この
時間を短くするために、例えば、ユーザが注射器などを
使って強制的にインクを引き上げている。しかし、この
引き上げにかかる時間だけ、メインタンクのインクを供
給するための時間が長くなる。この結果、画像を形成す
るための時間が長くなる。
【0011】(B)のタンク交換方式では、インクタン
クをキャリッジに搭載するのでその容量をあまり大きく
できない。このため、インクタンクを交換する頻度が高
くなり、その分、画像を形成するための時間が長くな
る。
【0012】(C)のピットイン方式では、メインタン
クから供給されるインク量が安定せず、サブタンクに溜
まるインク量にばらつきが生じる。従って、サブタンク
に溜まるインクが多過ぎてサブタンクから漏れるおそれ
もある。このため、メインタンクからサブタンクに1回
で供給するインク量を少なめにし、インクを供給する回
数を増やしている。この結果、メインタンクのインクを
サブタンクに供給するための頻度が高くなり、インク供
給のための合計時間が長くなるので、画像を形成するた
めの時間が長くなる。
【0013】本発明は、上記事情に鑑み、所定量の液体
を短時間で確実にサブタンクに溜められる液体補充シス
テム、及び、所定量のインクを短時間で確実にサブタン
クに溜められるインクジェット方式画像形成装置を提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の液体補充システムは、液体が溜められるメイ
ンタンクと、このメインタンクに溜められた液体が送り
込まれて溜められるサブタンクとを備えた液体補充シス
テムにおいて、(1)一端部が上記メインタンクに接続
されると共に他端部が上記サブタンクに接続された、上
記メインタンクに溜められた液体が上記サブタンクに送
り込まれるときに通過する液体供給経路と、(2)一端
部が上記メインタンクに接続されると共に他端部が上記
サブタンクに接続された、上記サブタンクに溜められる
所定量を超える液体を上記メインタンクに送り戻すため
の液体排出経路と、(3)上記メインタンクに溜められ
た液体を上記サブタンクに送り込む送込手段とを備えた
ことを特徴とするものである。
【0015】ここで、(4)上記液体供給経路は、所定
の断面積を有するチューブであり、(5)上記液体排出
経路は、上記所定の断面積よりも広い断面積を有するチ
ューブであってもよい。
【0016】また、(6)上記送込手段は、上記液体供
給経路の途中に配置されたものであってもよい。
【0017】さらに、(7)上記送込手段は、上記メイ
ンタンクの内部の圧力を高められるものであり、(8)
上記液体排出経路は、上記サブタンクから上記メインタ
ンクに向かう液体のみを通過させる一方向弁を有するも
のであってもよい。
【0018】さらにまた、(9)上記メインタンクは、
柔軟性材料から構成されたものであってもよい。
【0019】また、上記目的を達成するための本発明の
インクジェット方式画像形成装置は、インクを吐出する
インク吐出口が形成された印字ヘッド及びこの印字ヘッ
ドに供給されるインクを溜めるサブタンク双方を有して
所定方向に往復動するヘッドカートリッジと、上記サブ
タンクに送り込まれるインクを溜めるメインタンクとを
備え、上記ヘッドカートリッジが所定位置に位置すると
きに上記メインタンクから上記サブタンクにインクを送
り込むインクジェット方式画像形成装置において、(1
0)上記ヘッドカートリッジが上記所定位置に位置する
ときに上記インク吐出口を密封する密封部材と、(1
1)一端部が上記メインタンクに接続されると共に、上
記密封部材によって上記インク吐出口が密封されたとき
に他端部が上記サブタンクに接続される、上記メインタ
ンクに溜められたインクが上記サブタンクに送り込まれ
るときに通過する液体供給経路と、(12)一端部が上
記メインタンクに接続されると共に、上記密封部材によ
って上記インク吐出口が密封されたときに他端部が上記
サブタンクに接続される、上記サブタンクに溜められる
所定量を超えるインクを上記メインタンクに送り戻すた
めの液体排出経路と、(13)上記メインタンクに溜め
られたインクを上記サブタンクに送り込む送込手段とを
備えたことを特徴とするものである。
【0020】ここで、(14)上記所定位置は、上記イ
ンク吐出口からインクを吸引してインク吐出状態を初期
のインク吐出状態に回復させる回復位置であり、(1
5)上記密封部材は、上記ヘッドカートリッジが上記回
復位置に位置するときに、上記インク吐出口からインク
を吸引するために上記インク吐出口を密封するキャップ
であってもよい。
【0021】また、(16)上記メインタンクは、その
液面が上記インク吐出口よりも下方に位置するものであ
ってもよい。
【0022】さらに、上記のインクジェット方式画像形
成装置は、(17)上記サブタンクに溜まっているイン
クの量を検出する検出手段と、(18)この検出手段に
よって検出されたインクの量に基づいて、上記メインタ
ンクから上記サブタンクにインクを送り込むように制御
する制御手段とを備えてもよい。
【0023】さらにまた、(19)上記メインタンクと
上記サブタンクが上記液体供給経路を介して接続されて
いないときに、上記メインタンクと上記液体供給経路と
は密閉されたものであってもよい。
【0024】さらにまた、上記のインクジェット方式画
像形成装置は、(20)上記液体供給経路と上記液体排
出経路とをつなぐバイパスを有してもよい。
【0025】さらにまた、(21)上記サブタンクは、
送り込まれたインクを収納しておく収納部を有するもの
であってもよい。
【0026】さらにまた、(22)上記インク収納部
は、インクを吸収するインク吸収体が配置されたもので
あってもよい。
【0027】さらにまた、上記のインクジェット方式画
像形成装置は、(23)上記回復位置で吸引されたイン
クを上記メインタンクに送って回収するためのインク回
収経路と、(24)上記回復位置で吸引されたインクを
浄化する、上記インク回収経路に設けられたインク浄化
手段とを備えてもよい。
【0028】さらにまた、(25)上記インク浄化手段
は、上記インク回収経路に代えて上記メインタンクに設
けられたものであってもよい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の液
体補充システム及びインクジェット方式画像形成装置の
実施形態を説明する。
【0030】先ず、図1を参照して、本発明の液体補充
システムの第1実施形態を説明する。
【0031】図1は、液体補充システムの第1実施形態
を示す模式図である。
【0032】液体補充システム70は、インクなどの液
体72が溜められるメインタンク74と、この液体72
が送り込まれて溜められるサブタンク76を有してい
る。メインタンク74もサブタンク76も共に、後述す
るようにチューブで接続されている以外の点では、気密
に保たれた密閉構造である。従って、これら両者の内部
の空気は両者間を移動することもあるが、外部には漏れ
ないようになっている。なお、図では、メインタンク7
4とサブタンク76は隣接しているが、両者を離して、
後述するチューブを長くしても良い。
【0033】メインタンク74とサブタンク76は、液
体供給チューブ78(本発明にいう液体供給経路の一例
である。)と液体排出チューブ80(本発明にいう液体
排出経路の一例である。)で接続されている。液体供給
チューブ78の一端部78aはメインタンク74に接続
されており、その底壁74aを貫通して液体72の底部
に位置している。一方、液体供給チューブ78の他端部
78bはサブタンク76に接続されており、その上壁7
6aを貫通して空気中(空気層)に位置している。
【0034】また、液体排出チューブ80の一端部80
aはメインタンク74に接続されており、その底壁74
aを貫通して液体72の底部に位置している。一方、液
体排出チューブ80の他端部80bはサブタンク76に
接続されており、その上壁76aを貫通して空気中(空
気層)に位置している。液体供給チューブ78の他端部
78bの位置と液体排出チューブ80の他端部80bの
位置とを比べた場合、液面72aから他端部78bまで
の距離L1は、液面72aから他端部80bまでの距離
L2よりも長い。液体排出チューブ80の断面積は液体
供給チューブ78の断面積よりも広い。
【0035】また、メインタンク74の下方には、メイ
ンタンク74に溜められた液体72をサブタンク76に
送り込むポンプ82(本発明にいう送込手段の一例であ
る。)が配置されている。ポンプ82は、断面が略半円
状であって液体供給チューブ78の途中部分が嵌め込ま
れて当接している当接部材84と、この途中部分を当接
部材84に押し付けてしごく4つのコロ86aが回転自
在に固定された円板86とを有している。円板86は矢
印E方向に回転する。
【0036】メインタンク74に溜められた液体72が
サブタンク76に送り込まれる手順を説明する。
【0037】メインタンク74からサブタンク76に液
体72を送り込むときには、円板86を矢印E方向に回
転させる。これにより、液体供給チューブ78のうち当
接部材84に嵌め込まれた途中部分が4つのコロ86a
にしごかれて、メインタンク74から液体供給チューブ
78を通過してサブタンク76に液体72が送り込まれ
る。サブタンク76に送り込まれた液体はサブタンク7
6に溜められる。ところが、上述したように液体供給チ
ューブ78の他端部78bの位置は、液体排出チューブ
80の他端部80bよりも液面72aから離れている
(遠い)。従って、メインタンク74から液体供給チュ
ーブ78を通って多量の液体が送り込まれてきたとして
も、サブタンク76内の液体72は、液体排出チューブ
80を通ってメインタンク74に送り戻される。この結
果、サブタンク76に溜められた液体72の液面72a
の高さは他端部80bを超えることが無い。また、上述
したように、液体排出チューブ80の断面積は液体供給
チューブ78の断面積よりも広いので、メインタンク7
4から液体供給チューブ78を通って多量の液体が急速
に送り込まれてきても、他端部80bを超える液体は液
体排出チューブ80を通っていっそう急速にメインタン
ク74に送り戻される。
【0038】図2を参照して、本発明の液体補充システ
ムの第2実施形態を説明する。
【0039】図2は、液体補充システムの第2実施形態
を示す模式図であり、この図では図1に示す構成要素と
同一の構成要素には同一の符号が付されている。
【0040】第2実施形態の液体補充システム90の特
徴は、液体排出チューブ80の途中部分に一方向弁92
を設けた点と、メインタンク94を柔軟性材料から構成
した点にある。一方向弁92は、サブタンク76からメ
インタンク94に向かう液体だけを通し、この逆方向に
向かう液体は通さない。
【0041】メインタンク94からサブタンク76に液
体72を送り込むときには、メインタンク94に例えば
外圧Fを作用させてメインタンク94を押し潰す。これ
により、メインタンク94の内部の圧力が高まり、メイ
ンタンク94から液体供給チューブ78を通過してサブ
タンク76に液体72が送り込まれる。サブタンク76
に送り込まれた液体はサブタンク76に溜められる。ま
た、液体排出チューブ80の途中部分には一方向弁92
が設けられているので、メインタンク94を押し潰して
も、液体72は液体排出チューブ80を通ってサブタン
ク76に送り込まれることはない。
【0042】また、上述したように液体供給チューブ7
8の他端部78bの位置は、液体排出チューブ80の他
端部80bよりも液面72aから離れている。従って、
メインタンク94から液体供給チューブ78を通って多
量の液体が送り込まれてきたとしても、他端部80bよ
りも液面72aが上昇しそうなときは、サブタンク76
内の液体72は、液体排出チューブ80を通ってメイン
タンク94に送り戻される。この結果、サブタンク76
に溜められた液体72の液面72aの高さは他端部80
bを超えることが無い。また、上述したように、液体排
出チューブ80の断面積は液体供給チューブ78の断面
積よりも広いので、メインタンク94から液体供給チュ
ーブ78を通って多量の液体が急速に送り込まれてきて
も、他端部80bを超える液体は液体排出チューブ80
を通っていっそう急速にメインタンク94に送り戻され
る。
【0043】上記した液体補充システム70,90によ
れば、サブタンク76には所定量の液体が短時間で確実
に溜められるので、このシステムを、液体補充装置とし
て利用し、液体を消費する装置にサブタンクを接続して
もよい。例えば、インクを補充するインクリフィル装置
などに応用できる。
【0044】図3と図4を参照して、本発明の一実施形
態であるカラープロッタ(以下、プロッタという)の概
略構成を説明する。
【0045】図3は、正面から見たプロッタの概略構成
を示す斜視図であり、図4は、背面から見たプロッタの
概略構成を示す斜視図である。
【0046】プロッタ10は、キャスタ12a付きのス
タンド12の上部に固定されている。プロッタ10は、
このプロッタ10を操作するための操作部14を備えて
おり、この操作部14に設置された各種のスイッチ等に
より、紙サイズ、オンライン/オフライン、コマンドな
どが指示される。矢印A方向から記録紙挿入口16に挿
入された記録紙(記録媒体の一例である)は、操作部1
4からの指示に基づいて、プロッタ10の内部に搬送さ
れ、カラー画像が印字されて記録紙排出口18から矢印
B方向に排出される。
【0047】また、プロッタ10の側壁には、複数色の
インクが溜められるメインタンクユニット100が支持
体102で固定されている。このメインタンクユニット
100には、各色のインクが溜まったメインタンク10
0K(ブラック)、100C(シアン)、100M(マ
ゼンタ)、100Y(イエロー)が装着されている。各
メインタンク100K,100C,100M,100Y
には、プロッタ10に組み込まれたサブタンク(図6な
どを参照)にインクを送り込むためのチューブ104が
接続されている。なお、各メインタンク100K,10
0C,100M,100Yは、図6を参照して説明する
インク補充システムを構成する一部品である。
【0048】図5を参照して、プロッタ10における記
録紙の搬送経路と印字(画像形成)工程を説明する。
【0049】図5は、図3のプロッタを切り欠いて記録
紙の搬送経路を示す斜視図であり、図3、図4の構成要
素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
【0050】プロッタ10では、記録紙挿入口16から
挿入されたシート状の記録紙と、ロール状に巻かれた記
録紙(ロール紙)20に印字できる。ここでは、記録紙
挿入口16から挿入されたロール紙20の搬送経路を説
明するが、シート状の記録紙も同様な搬送経路を通る。
【0051】ロール紙20の一端を矢印A方向から記録
紙挿入口16に挿入する。挿入されたロール紙20は、
プラテン22に形成された給紙ガイド24の上方を通
り、駆動ローラ26と、従動ローラアーム28に回転自
在に固定された従動ローラ30とに挟持されながら、プ
ラテン22上の画像形成領域32に搬送される。
【0052】画像形成領域32の下方には吸引ファン
(図示せず)が配置されている。また、プラテン22の
うち画像形成領域32に相当する部分には、多数の吸引
孔34が形成されている。ロール紙20が搬送されてい
る間、吸引ファンを作動して、吸引孔34を通して空気
を吸引し、プラテン22にロール紙20を吸引する。こ
れにより、ロール紙20の浮き上がりが防止される。ロ
ール紙20は、駆動ローラ26と従動ローラ30とに挟
持されながらさらに搬送され、記録紙排出口18から矢
印B方向に排出される。
【0053】プロッタ10は、矢印C,D方向(主走査
方向)に往復動するキャリッジ42を備えている。この
キャリッジ42はヘッドホルダ44を備えており、この
ヘッドホルダ44には、各カラーインク(例えばシア
ン、マゼンタ、イエロー、黒の各インク)が収納された
複数の印字ヘッド46が装着されている。この印字ヘッ
ド46にはフレキシブルケーブル56が接続されてお
り、フレキシブルケーブル56によって印字ヘッド46
にインク吐出信号が伝達される。
【0054】キャリッジ42は、キャリッジ駆動モータ
(図示せず)に掛設されたワイヤ48に固定されてお
り、このワイヤ48は、キャリッジ駆動モータの正逆回
転によって矢印C,D方向に往復動する。ワイヤ48が
矢印C,D方向に往復動すると、キャリッジ42も案内
レール50に案内されて矢印C,D方向に往復動する。
また、キャリッジ42のうち記録紙搬送方向(矢印B方
向)下流側部分には、切断装置52が着脱自在に固定さ
れている。なお、プラテン22には、切断装置52のカ
ッタ(図示せず)が入り込んで走行する溝36が形成さ
れている。また、キャリッジ42の位置を検出するため
に、矢印C,D方向に延びるリニアスケール54が固定
されている。
【0055】ロール紙20は、矢印C,D方向に直交す
る副走査方向(矢印B方向)に断続的に搬送される。ロ
ール紙20に画像を形成するときは、ロール紙20を一
時的に停止させ、キャリッジ42を矢印C,D方向に往
復動させながら、ロール紙20のうち画像形成領域32
に位置する部分に印字ヘッド46からインクを吐出す
る。その後、所定長さだけロール紙20を搬送して画像
形成領域32に位置する新たな部分に次のバンド分の画
像を形成する。この動作をロール紙20の全長に亘って
繰り返す。これにより、ロール紙20にカラー画像が形
成される。カラー画像が形成されたロール紙20は駆動
ローラ26と従動ローラ30とに挟持されながら排出ガ
イド38に案内されて矢印B方向に排出される。
【0056】図6から図12までを参照して、プロッタ
10に組み込まれたインク補充システムを説明する。こ
のインク補充システムは、図1で説明した液体補充シス
テムを利用したものである。
【0057】図6は、回復位置に移動し終る以前の印字
ヘッドを示す模式図であり、図7は、回復位置に位置し
ている印字ヘッドを示す模式図である。図8は、メイン
タンクとサブタンクが接続されていない状態のインク補
充システムの構造を示す模式図であり、図9は、メイン
タンクとサブタンクが接続された状態のインク補充シス
テムの構造を示す模式図である。図10は、サブタンク
に連結される前の連結ユニットの詳細な構造を模式的に
示す断面図であり、図11は、サブタンクに連結してい
る連結ユニットの詳細な構造を模式的に示す断面図であ
る。図12は、インク補充システムの動作の手順を示す
フロー図である。
【0058】先ず、図6と図7を参照して、インク補充
システムの概略構造を説明する。
【0059】図6と図7にはインク補充システムの一部
だけが示されている。キャリッジ42(図5参照)に固
定されたヘッドホルダ44には4種類の印字ヘッド46
K(ブラック),46C(シアン),46M(マゼン
タ),46Y(イエロー)が装着されている。各印字ヘ
ッド46K,46C,46M,46Yにはそれぞれ、サ
ブタンク(図8参照)が併設されている。これら印字ヘ
ッドとサブタンクとでヘッドカートリッジが構成されて
いる。インク補充システム110は、各印字ヘッド46
K,46C,46M,46Yにインクを補充するための
ものである。図3に示すメインタンク100K,100
C,100M,100Yから、各印字ヘッド46K,4
6C,46M,46Yに併設されたサブタンクにインク
が送り込まれる。
【0060】図3に示すメインタンク100K,100
C,100M,100Yそれぞれには、チューブ104
K,104C,104M,104Yの一端部が接続され
ている。このチューブ104K,104C,104M,
104Yは、図6、図7では1本に見えるが、実際は、
インク供給チューブ(本発明にいう液体供給経路の一例
である。)とインク排出チューブ(本発明にいう液体排
出経路の一例である。)からなる2本のチューブで構成
されている。チューブ104K,104C,104M,
104Yの詳細については図8を参照して後述する。
【0061】また、各チューブ104K,104C,1
04M,104Yの、上記一端部とは反対側の他端部
は、印字ヘッド46K,46C,46M,46Yのサブ
タンクそれぞれに密着するゴム製のキャップ122K,
122C,122M,122Y(図7参照)を有する連
結ユニット120に接続されている。この連結ユニット
120は、チューブ104K,104C,104M,1
04Yを印字ヘッド46K,46C,46M,46Yの
サブタンクに連結して、メインタンクの100K,10
0C,100M,100Yに溜められたインクをサブタ
ンクに送り込むためのものである。
【0062】連結ユニット120は、矢印C,D方向に
所定距離だけ移動する上支持体124Uに支持されてい
る。この上支持体124Uには鍵型の溝126が形成さ
れており、この溝126には、連結ユニット120に形
成されたガイドボス128が嵌り込んでいる。このた
め、連結ユニット120の上下方向に位置は溝126に
よって規制されている。上支持体124Uはコイルばね
131によって矢印C方向に付勢されている。また、下
支持体124Dは、後述する回復装置150を支持して
いる。
【0063】上支持体124Uに形成された突当部12
4aに、ヘッドホルダ44に形成された突当部44aが
突き当たると、上支持体124Uが矢印D方向に所定距
離だけ移動する。この移動に伴って、ガイドボス128
が溝126に案内されて溝126の低い位置にまで移動
する。この結果、連結ユニット120は少し降下して、
図7に示すようにキャップ122K,122C,122
M,122Yがサブタンクに密着する。連結ユニット1
20の降下は、後述するように回復装置150の上昇と
連動する。なお、連結ユニット120の詳細について
は、図10を参照して後述する。
【0064】連結ユニット120の下方には、印字ヘッ
ドの46K,46C,46M,46Yのノズル(図示せ
ず)からインクを強制的に吸引する回復装置150が配
置されている。回復装置150は、矢印C,D方向に所
定距離だけ移動する下支持体124Dに支持されてい
る。下支持体124Dには鍵型の溝130が形成されて
おり、この溝130には、回復装置150に形成された
ガイドボス152が嵌り込んでいる。
【0065】下支持体124Dに形成された突当部12
4bに、ヘッドホルダ44に形成された突当部44bが
突き当たると、下支持体124Dが矢印D方向に所定距
離だけ移動する。この移動に伴って、ガイドボス152
が溝130に案内されて溝130の高い位置にまで移動
する。この結果、回復装置150は少し上昇して、図7
に示すようにゴム製のキャップ154K,154C,1
54M,154Yがインク吐出口を気密に覆う。回復装
置150の上昇は、上述したように連結ユニット120
の降下と連動している。回復装置150の各キャップ1
54K,154C,154M,154Yにはそれぞれイ
ンク回収チューブ156K,156C,156M,15
6Y(本発明にいうインク回収経路の一例である。)が
接続されている。なお、回復装置150の詳細について
は、図8を参照して後述する。
【0066】図8、図9を参照して、インク補充システ
ムの構造を説明する。
【0067】図8、図9のインク補充システム110
は、黒のインクが溜められるメインタンク100Kと、
このインクが送り込まれて溜められるサブタンク160
Kを有している。メインタンクもサブタンクも各色ごと
に備えられているが、ここではメインタンク100Kと
サブタンク160Kを例に挙げて説明する。また、メイ
ンタンク100Kもサブタンク160Kも共に、チュー
ブで接続されている以外の点では、気密に保たれた密閉
構造である。従って、これら両者の内部の空気は両者間
を移動することもあるが、外部には漏れないようになっ
ている。
【0068】メインタンク100Kとサブタンク160
Kは、インク供給チューブ162K(本発明にいう液体
供給経路の一例である。)とインク排出チューブ164
K(本発明にいう液体排出経路の一例である。)で接続
されている。インク供給チューブ162Kの一端部16
2aは連通弁168を介してメインタンク100Kに接
続されており、その底壁100aを貫通してインクの底
部に位置している。一端部162aを連通弁168から
引き抜くと、一端部162aもメインタンク100Kも
密閉されるようになっている。一方、インク供給チュー
ブ162Kの他端部162bは連結ユニット120に接
続されて固定されている。
【0069】また、インク排出チューブ164Kの一端
部164aも連通弁168を介してメインタンク100
Kに接続されており、その底壁100aを貫通してイン
クの底部に位置している。一端部164aを連通弁16
8から引き抜くと、一端部164aもメインタンク10
0Kも密閉されるようになっている。一方、インク排出
チューブ164Kの他端部164bは連結ユニット12
0に接続されて固定されている。
【0070】インク供給チューブ162K及びインク排
出チューブ164Kそれぞれの途中部分は、自在に切り
離せるようにジョイント166を介して接続されてい
る。インク供給チューブ162K及びインク排出チュー
ブ164Kそれぞれのうちジョイント166よりも上の
部分は、プロッタ10(図1参照)の内部に配置されて
いる。一方、インク供給チューブ162K及びインク排
出チューブ164Kそれぞれのうちジョイント166よ
りも下の部分は、プロッタ10の外部に配置されてい
る。
【0071】メインタンク100Kの下方には、メイン
タンク100Kに溜められたインクをサブタンク160
に送り込むインク供給ポンプ170(本発明にいう送込
手段の一例である。)が配置されている。インク供給ポ
ンプ170は、断面が略半円状であってインク供給チュ
ーブ162Kの途中部分が嵌め込まれて当接している当
接部材172と、この途中部分を当接部材172に押し
付けてしごく2つのコロ174が回転自在に固定された
円板176とを有している。円板176は矢印E方向に
回転する。また、2つのコロ174は、加圧ばね178
によって当接部材172に押し付けられるように付勢さ
れている。また、メインタンク100Kは印字ヘッド4
6Kのノズルやインク吐出口よりも下方に位置してい
る。このため、供給経路の途中で不具合が発生したとし
ても、メインタンク100K内のインクが連結ユニット
120を経由して印字ヘッド46Kに送り込まれず、印
字ヘッド46Kからインクが不用意に落下して周辺を汚
すことがない。
【0072】サブタンク160は、インクが溜められる
インク収容室160aと、インクを吸収するスポンジな
どのインク吸収体が入れられたインク吸収室160bに
仕切られている。インク吸収室160bの下方には印字
ヘッド46Kが接続されており、両者は連通している。
インク収容室160aに溜められたインクの量は、イン
ク収容室160aの側方に配置された光学式残量検出器
180(本発明にいう検出手段の一例である。)で検出
されるようになっている。光学式残量検出器180で検
出されたインク量を担持する信号に基づいて制御器(本
発明にいう制御手段の一例であり、図示せず。)がイン
ク残量が少ないと判断したときは、この制御器が、連結
ユニット120とサブタンク160を連結させるように
制御する。この連結動作については後述する。
【0073】上述したように、サブタンク160の下方
には回復装置150が配置されている。インク回収チュ
ーブ156Kの途中部分はポンプ190でしごかれる。
これにより、印字ヘッド46Kのノズルからインクが強
制的に吸引される。ポンプ190は、断面が略半円状で
あってインク回収チューブ156Kの途中部分が嵌め込
まれて当接している当接部材192と、この途中部分を
当接部材192に押し付けてしごく2つのコロ194が
回転自在に固定された円板196とを有している。円板
196は矢印G方向に回転する。また、2つのコロ19
4は、加圧ばね198によって当接部材192に押し付
けられるように付勢されている。
【0074】インク回収チューブ156Kの一端部15
6aは、廃インク吸収部200の上部に接続されてい
る。この廃インク吸収部200は、インクを吸収し易い
スポンジなどで構成されており、メインタンク100K
に隣接して形成されている。インク回収チューブ156
Kを通ってきた廃インクは廃インク吸収部200に吸収
されてその内部全体に行き渡る。
【0075】図9に示すように、連結ユニット120が
サブタンク160に連結した状態では、印字ヘッド46
Kのノズルは154Kによって塞がれている。この状態
でインク供給ポンプ170を所定時間駆動して、メイン
タンク100Kのインクをインク供給チューブ162K
を通してインク収容室160aに送り込む。
【0076】ところで、インク供給チューブ162Kの
先端には供給針210が取り付けられており、一方、イ
ンク排出チューブ164Kの先端には排出針212が取
り付けられている。連結ユニット120がサブタンク1
60に連結した状態では、供給針210の先端の位置と
排出針212の先端の位置とを比べた場合、インク液面
から供給針210までの距離は、インク液面から排出針
212までの距離よりも長い。このため、インク収容室
160aに溜められたインクの液面の高さが排出針21
2を超えることが無く、インクの量は所定量に保たれ
る。
【0077】また、排出針212の内径は供給針210
の内径よりも広い。このため、メインタンク100Kか
らインク供給チューブ162Kを通って多量のインクが
急速に送り込まれてきても、排出針212を超えるイン
クはインク排出チューブ164Kを通って急速にメイン
タンク100Kに送り戻される。さらに、インク収容室
160aに正圧をかけずに、このインク収容室160a
にインクを送り込める。
【0078】図10、図11を参照して、連結ユニット
120の詳細な構造を説明する。
【0079】連結ユニット120は、インク供給チュー
ブ162Kとインク排出チューブ164Kをサブタンク
160のインク収容室160aに連結(接続)させるた
めのものである。連結ユニット120は、上述したよう
に、支持体124(図6参照)に支持されてこの支持体
124の移動に伴って上下動する(矢印H方向に移動す
る)。
【0080】連結ユニット120は、支持体124の移
動に伴って上下動するシールホルダ220と、後述する
2本の針が固定された針ホルダ222とを備えている。
シールホルダ220と針ホルダ222は別体で形成され
ており、互いに接離するようになっている。
【0081】シールホルダ220の中央部は下に向けて
飛び出たようになっており、この中央部には開口220
aが形成されている。この開口220aは上記のキャッ
プ122Kで完全に塞がれている。キャップ122K
は、椀状になっており、その内部にはシール部材220
bが詰め込まれている。このシール部材220bは復元
力のあるゴムなどの材質で構成されており、針などの鋭
いものが突き刺さって変形しても、この鋭いものを抜け
ば元の形状に戻る。
【0082】針ホルダ222はコイルばね224によっ
て上方向に付勢されている。また、針ホルダ222の中
央部は上に向けて飛び出たようになっており、上面には
偏心カム226が配置されて接触している。この偏心カ
ム226は回転軸226aに回転自在に固定されてい
る。回転軸226aは、駆動モータ(図示せず)の回転
によって回転するようになっている。偏心カム226が
図10の状態のとき、回転軸226aが90°回転する
と、偏心カム226も90°回転して図11の状態にな
る。これにより、針ホルダ222が降下してシールホル
ダ220に当接する。
【0083】針ホルダ222には、インク供給チューブ
162Kの他端部162bとインク排出チューブ164
Kの他端部164bが固定されており、これら2つの他
端部162b,164bにはそれぞれ、先端部に孔の開
いた供給針210と排出針212が接続されている。供
給針210と排出針212は下を向いている。針ホルダ
222がシールホルダ220から離れた状態(図10の
状態)では、供給針210及び排出針212双方の先端
部はシール部材220bのなかに突き刺さったままであ
り、これらの先端部の孔は塞がれている。また、インク
供給チューブ162Kの他端部162bとインク排出チ
ューブ164Kの他端部164bは循環パイプ228
(本発明にいうバイパスの一例である。)でつながれて
いる。従って、供給針210及び排出針212双方の先
端部がシール部材220bのなかに突き刺さったままの
状態で、インク供給ポンプ170を作動させてインク供
給チューブ162Kにインクを流しても、この流された
インクは循環パイプ228を経由してインク排出チュー
ブ164Kを通りメインタンク100K(図8参照)に
戻る。このため、メインタンク100Kから供給された
インクによって周辺が汚されることがない。
【0084】上述した図7で説明したように、支持体1
24の突当部124aにヘッドホルダ44の突当部44
aが突き当たると連結ユニット120が降下する。この
降下した状態では、図10に示すように、偏心カム22
6は横向きになっており、供給針210及び排出針21
2双方の先端部はシール部材220bのなかに突き刺さ
ったままである。この状態から、回転軸226aを90
°回転させると偏心カム226も90°回転し、図11
に示すように、針ホルダ222が降下してシールホルダ
220に当接すると共に、供給針210及び排出針21
2双方の先端部がシール部材220bとサブタンク16
0Kの連通部160cとを突き抜けてインク収容室16
0aに入り込む。
【0085】このように供給針210及び排出針212
双方の先端部がインク収容室160aに入り込んでから
インク供給ポンプ170(図8参照)を作動させる。こ
れにより、メインタンク100Kのインクがインク供給
チューブ162Kと供給針210を通ってインク収容室
160aに送り込まれる。ここでは、インク供給チュー
ブ162Kの内径を1.8mmとし、インク供給ポンプ
170がインクを送り出す送液速度を8秒間に10cc
とした。なお、上述したように、排出針212の先端部
は、供給針210の先端部よりもインク液面に近いの
で、インク収容室160aに溜められたインクの液面の
高さが排出針212を超えることが無く、インクの量は
所定量に保たれる。
【0086】図12のフロー図を参照して、上述したイ
ンク補充システム110によるインク補充の手順を説明
する。
【0087】インク収容室160a(図11参照)にイ
ンクを補充するインク補充動作は、記録紙に画像を形成
する記録動作(印字)の一環として行われる。このた
め、図12のフローは記録動作の開始によって起動す
る。この記録動作では、上述したように印字ヘッド46
(図5参照)からインクが吐出される(S201)。こ
のインク吐出によってサブタンク160(図8参照)の
インクが消費され始め、記録動作を繰り返すことにより
インク収容室160aのインクが減ってくる。インク収
容室160aのインクの液面が所定位置(例えば図8に
示す位置)以下になると、光学式残量検出器180によ
って、インクが残り少なくなったこと(インク無し)が
検出され(S202)、その検出信号が制御器(図示せ
ず)に送信される。
【0088】この送信された検出信号に基づいて、制御
器が記録動作を一時停止させてキャリッジ42(図5参
照)を回復位置に移動させる(S203)。この回復位
置では、印字ヘッド46のノズルのインク吐出状態を初
期の状態に回復させる回復動作と、メインタンク100
Kのインクをインク収容室160a(図11参照)に補
充するインク補充動作とが同時に行われる。
【0089】インク補充動作が行われるに当っては、駆
動モータ(図示せず)を駆動させて針ホルダ222を降
下させる(S204)。続いて、インク供給ポンプ17
0を駆動させて(S205)、メインタンク100Kの
インクをサブタンク160のインク収容室160aに送
り込む(S206)。インク収容室160aのインクの
液面が上記の所定位置を超えたか否かを光学式残量検出
器180に検出させる(S207)。この液面が上記の
所定位置以上の場合は、インク補充動作を中止すると共
に回復動作も中止して印字を再開する。この液面が上記
の所定位置未満の場合は、インク供給ポンプ170の駆
動時間が所定時間以下か否かが判定される(S20
8)。この駆動時間が所定時間以下の場合はS206に
戻る。一方、駆動時間が所定時間を超えた場合は、メイ
ンタンク100Kにインクが無い(インク切れ)を操作
部14(図3参照)に表示する(S209)。これによ
りインク補充動作は終了する。
【0090】上記のフロー図では、光学式残量検出器1
80による検出結果に基づいて、インク補充動作に入る
タイミングを決めたが、印字ヘッド46から吐出される
インクの量に基づいて、インク補充動作に入るタイミン
グを決めてもよい。例えば、印字ヘッド46からインク
が吐出される回数(ドットカウント)が何回になったと
きにインク収容室160aのインクが無くなるかを予め
求め、インク収容室160a(もしくはサブタンク16
0)が完全に空にならないように、この求めた回数に安
全係数を掛けた安全吐出回数を制御器に記憶させてお
き、この回数に基づいて、インク補充動作に入るタイミ
ングを決めてもよい。
【0091】また、ベタで印字(記録紙の全面にインク
を吐出する)してもサブタンク160内のインクが無く
ならない時間範囲内の時間を上記の所定時間として設定
おき、この設定した所定時間に基づいてインク補充動作
に入るタイミングを決めてもよい。さらに、印字の終了
した記録紙を排出する時間帯などのように印字に関係の
無い時間帯にインク補充動作を行ってもよい。
【0092】また、上記の実施形態では、印字ヘッド4
6が往復動することにより画像を形成する走査型のイン
クジェット方式画像形成装置を例に挙げたが、印字ヘッ
ドの長さを、画像形成できる最大の記録紙の幅とほぼ同
じ長さにしたフルラインタイプのインクジェット方式画
像形成装置であっても同様である。さらに、インクの残
量を光学式残量検出器180で検出したが、電極タイプ
の検出器を用いてもよい。
【0093】図13を参照して、図10などに示した連
結ユニット120の他の例を説明する。
【0094】図13は、連結ユニットの他の例を模式的
に示す断面図であり、図10と図11に示す構成要素と
同一の構成要素には同一の符号が付されている。
【0095】この連結ユニット230の特徴は、支持体
124(図8参照)の突当部124aにヘッドホルダ4
4の突当部44aが突き当たると、シールホルダ220
だけでなく針ホルダ222も同時に降下するように構成
した点にある。このように構成した場合、キャリッジ4
2(図5参照)にヘッドホルダ44と印字ヘッド46が
搭載されていない場合は、シールホルダ220の降下を
規制するサブタンク160が存在しないのでシールホル
ダ220と針ホルダ222の降下量が同様になり、2本
の針210,212がシール部材220bから飛び出な
い。従って、印字ヘッド44の有無を検知する必要がな
いこととなる。なお、上記の実施形態では、光学式残量
検出器180によるインク検出が印字ヘッドの検出を兼
ねている。
【0096】図14と図15を参照して、メインタンク
の他の例を説明する。
【0097】図14は、他の例のメインタンクとサブタ
ンクが接続されていない状態のインク補充システムの構
造を示す模式図であり、図15は、他の例のメインタン
クとサブタンクが接続された状態のインク補充システム
の構造を示す模式図である。これらの図では、図8と図
9に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付
されている。
【0098】メインタンク300Kの特徴は、廃インク
を浄化するフィルタ302(本発明にいうインク浄化手
段の一例である。)と、メインタンク300Kの内部を
2室に仕切る仕切り板304とを設けた点にある。メイ
ンタンク300Kの内部は仕切り板304によって、イ
ンクが溜められたインク室300aと、上部にフィルタ
302が配置されたフィルタ室300bとに仕切られて
いる。しかし、仕切り板304はメインタンク300K
の底には到達していないので、インク室300aとフィ
ルタ室300bはそれぞれの底部で連通している。この
ため、インク室300aのインクがフィルタ室300b
に流れ込み、2つの室300a,300bでは同じ高さ
の位置にインク液面がある。
【0099】フィルタ室300bの上部には、廃インク
を浄化するフィルタ302が取り付けられている。この
フィルタ302には、インク回収チューブ156Kの一
端部156aが接続されている。従って、回復装置15
0によって印字ヘッド46Kから吸引された廃インクは
フィルタ302に送り込まれ、このフィルタ302によ
って廃インク中の不純物が除去され、清浄なインクだけ
がフィルタ302を通過する。フィルタ302を通過し
たインクはフィルタ室300bに溜められてインク室3
00aから印字ヘッド46Kに再び送り込まれることと
なる。従って、インクの無駄を無くせる。また、インク
を消費してメインタンク300Kを交換するたびにフィ
ルタ302も交換されることとなるので、フィルタ30
2のメンテナンスが容易になる。なお、フィルタ302
は、メインタンク300Kを交換するまでの期間だけ浄
化機能を保てる程度のものでよい。このため、高価なフ
ィルタを使用しなくて済む。また、フィルタ302をイ
ンク回収チューブ156Kの途中に設けてもよい。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように本発明の液体補充シ
ステムによれば、メインタンクに溜められた液体は送込
手段によってサブタンクに送り込まれるので、サブタン
クには液体が短時間で確実に送り込める。また、サブタ
ンクに溜められる所定量を超える液体は、液体排出経路
によってメインタンクに送り戻されるので、サブタンク
に溜められる液体は所定量に保たれる。この結果、メイ
ンタンクの液体がサブタンクに補充されて、このサブタ
ンクには所定量の液体が短時間で確実に溜められること
となり、所定量を超える液体がサブタンクに溜められる
ことはない。
【0101】ここで、上記液体供給経路は、所定の断面
積を有するチューブであり、上記液体排出経路は、上記
所定の断面積よりも広い断面積を有するチューブである
場合は、液体排出経路を構成するチューブの断面積のほ
うが、液体供給経路を構成するチューブの断面積よりも
広いので、液体供給経路から多量の液体が送り込まれて
も、所定量を超える液体は液体排出経路を通ってメイン
タンクに素早く送り戻される。このため、所定量を超え
る液体がサブタンクに溜められることがいっそう確実に
防止される。
【0102】また、上記送込手段は、上記液体供給経路
の途中に配置されたものである場合は、メインタンクか
らサブタンクに液体をいっそう確実に送り込める。
【0103】さらに、上記送込手段は、上記メインタン
クの内部の圧力を高められるものであり、上記液体排出
経路は、上記サブタンクから上記メインタンクに向かう
液体のみを通過させる一方向弁を有するものである場合
は、送込手段によってメインタンクの内部の圧力を敏速
に高めることにより、サブタンクに液体を敏速に送り込
める。また、メインタンクの内部の圧力を高めても、液
体排出経路が一方向弁を有するので、メインタンクから
液体排出経路を通ってサブタンクに液体が送り込まれる
ことを防止できる。さらに、サブタンクに所定量を超え
る液体が溜めらそうになっても、この液体は液体排出経
路と一方向弁を通ってメインタンクに送り戻される。
【0104】さらにまた、上記メインタンクは、柔軟性
材料から構成されたものである場合は、メインタンクに
外側から圧力をかけることにより、メインタンクの内部
の圧力を容易にかつ確実に高められる。
【0105】また、本発明のインクジェット方式画像形
成装置によれば、ヘッドカートリッジが所定位置に位置
するときに、密封部材がインク吐出口を密封すると共
に、メインタンクに溜められたインクは送込手段によっ
てサブタンクに送り込まれるので、インク吐出口からイ
ンクが漏れることなくサブタンクにはインクが短時間で
確実に送り込める。また、サブタンクに溜められる所定
量を超えるインクは、液体排出経路によってメインタン
クに送り戻されるので、サブタンクに溜められるインク
は所定量に保たれる。これらの結果、メインタンクのイ
ンクがサブタンクに補充されて、このサブタンクには所
定量のインクが短時間で確実に溜められることとなり、
所定量を超えるインクがサブタンクに溜められることは
ない。
【0106】ここで、上記所定位置は、上記インク吐出
口からインクを吸引してインク吐出状態を初期のインク
吐出状態に回復させる回復位置であり、上記密封部材
は、上記ヘッドカートリッジが上記回復位置に位置する
ときに、上記インク吐出口からインクを吸引するために
上記インク吐出口を密封するキャップである場合は、初
期のインク吐出状態に回復させる回復位置で使用される
キャップを密封部材として兼用するので、密封部材を別
途に設けなくて済み、その分、コストダウンとなる。
【0107】また、上記メインタンクは、その液面が上
記インク吐出口よりも下方に位置するものである場合
は、送込手段等に不具合が発生したとしても、メインタ
ンクの液面とインク吐出口の水頭差によって、液体供給
経路中のインクはサブタンクに送り込まれずにメインタ
ンクに戻ろうとする。このため、上記の不具合に起因し
てインクが汚れても、この汚れたインクがサブタンクや
印字ヘッドに送り込まれない。
【0108】さらに、上記のインクジェット方式画像形
成装置が、上記サブタンクに溜まっているインクの量を
検出する検出手段と、この検出手段によって検出された
インクの量に基づいて、上記メインタンクから上記サブ
タンクにインクを送り込むように制御する制御手段とを
備えた場合は、サブタンクに溜められたインクの量が少
なくなったときにだけ、メインタンクからサブタンクに
インクを送り込むように制御できるので、サブタンクに
効率よくインクの補充ができ、画像形成のための時間を
無駄にすることが無い。
【0109】さらにまた、上記メインタンクと上記サブ
タンクが上記液体供給経路を介して接続されていないと
きに、上記メインタンクと上記液体供給経路とは密閉さ
れたものである場合は、液体供給経路からインクが漏れ
て周囲を汚すことが無い。
【0110】さらにまた、上記のインクジェット方式画
像形成装置が、上記液体供給経路と上記液体排出経路と
をつなぐバイパスを有する場合は、液体供給経路内のイ
ンクがバイパスと液体排出経路を通ってメインタンクに
戻れる。
【0111】さらにまた、上記サブタンクは、送り込ま
れたインクを収納しておく収納部を有するものである場
合は、送り込まれたインクを収納しておく部分を別途に
形成しておく必要が無い。
【0112】さらにまた、上記インク収納部は、インク
を吸収するインク吸収体が配置されたものである場合
は、インク吸収体にインクが吸収されるので、多量のイ
ンクを確実に収納できる。
【0113】さらにまた、上記のインクジェット方式画
像形成装置が、上記回復位置で吸引されたインクを上記
メインタンクに送って回収するためのインク回収経路
と、上記回復位置で吸引されたインクを浄化する、上記
インク回収経路に設けられたインク浄化手段とを備えた
場合は、回復手段が吸引したインクはインク浄化手段で
浄化されてメインタンクに戻されるので、インクの無駄
を無くせる。
【0114】さらにまた、上記インク浄化手段は、上記
インク回収経路に代えて上記メインタンクに設けられた
ものである場合は、メインタンクを交換するたびにイン
ク浄化手段も交換されることとなるので、インク浄化手
段のメンテナンスが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体補充システムの第1実施形態を示
す模式図である。
【図2】本発明の液体補充システムの第2実施形態を示
す模式図である。
【図3】本発明のインクジェット方式画像形成装置の一
例であるプロッタを正面から見たときの概略構成を示す
斜視図である。
【図4】背面から見た図3のプロッタの概略構成を示す
斜視図である。
【図5】図3のプロッタを切り欠いて記録紙の搬送経路
を示す斜視図である。
【図6】回復位置に移動し終る以前の印字ヘッドを示す
模式図である。
【図7】回復位置に位置している印字ヘッドを示す模式
図である。
【図8】メインタンクとサブタンクが接続されていない
状態のインク補充システムの構造を示す模式図である。
【図9】メインタンクとサブタンクが接続された状態の
インク補充システムの構造を示す模式図である。
【図10】サブタンクに連結される前の連結ユニットの
詳細な構造を模式的に示す断面図である。
【図11】サブタンクに連結している連結ユニットの詳
細な構造を模式的に示す断面図である。
【図12】インク補充システムの動作の手順を示すフロ
ー図である。
【図13】連結ユニットの他の例を模式的に示す断面図
である。
【図14】他の例のメインタンクとサブタンクが接続さ
れていない状態のインク補充システムの構造を示す模式
図である。
【図15】他の例のメインタンクとサブタンクが接続さ
れた状態のインク補充システムの構造を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
10 プロッタ 46 印字ヘッド 70 液体補充システム 72 液体 74,100K,300K メインタンク 76,160K サブタンク 78 液体供給チューブ 78a 液体供給チューブの一端部 78b 液体供給チューブの他端部 80 液体排出チューブ 80a 液体排出チューブの一端部 80b 液体排出チューブの他端部 82 ポンプ 110 インク補充システム 120 連結ユニット 150 回復装置 156K インク回収チューブ 162K インク供給チューブ 164K インク排出チューブ 180 光学式残量検出器 200 廃インク吸収部 210 供給針 212 排出針 220 シールホルダ 222 針ホルダ 228 循環パイプ 302 フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA26 EB21 EB52 EC15 EC17 EC57 EC64 FA10 JA13 JC04 JC20 KA04 KB04 KB09 KB15 KB16 KB37 KC05 KC10 KC11 KC20

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体が溜められるメインタンクと、該メ
    インタンクに溜められた液体が送り込まれて溜められる
    サブタンクとを備えた液体補充システムにおいて、 一端部が前記メインタンクに接続されると共に他端部が
    前記サブタンクに接続された、前記メインタンクに溜め
    られた液体が前記サブタンクに送り込まれるときに通過
    する液体供給経路と、 一端部が前記メインタンクに接続されると共に他端部が
    前記サブタンクに接続された、前記サブタンクに溜めら
    れる所定量を超える液体を前記メインタンクに送り戻す
    ための液体排出経路と、 前記メインタンクに溜められた液体を前記サブタンクに
    送り込む送込手段とを備えたことを特徴とする液体補充
    システム。
  2. 【請求項2】 前記液体供給経路は、所定の断面積を有
    するチューブであり、 前記液体排出経路は、前記所定の断面積よりも広い断面
    積を有するチューブであることを特徴とする請求項1に
    記載の液体補充システム。
  3. 【請求項3】 前記送込手段は、前記液体供給経路の途
    中に配置されたものであることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の液体補充システム。
  4. 【請求項4】 前記送込手段は、前記メインタンクの内
    部の圧力を高められるものであり、 前記液体排出経路は、前記サブタンクから前記メインタ
    ンクに向かう液体のみを通過させる一方向弁を有するも
    のであることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体
    補充システム。
  5. 【請求項5】 前記メインタンクは、柔軟性材料から構
    成されたものであることを特徴とする請求項4に記載の
    液体補充システム。
  6. 【請求項6】 インクを吐出するインク吐出口が形成さ
    れた印字ヘッド及び該印字ヘッドに供給されるインクを
    溜めるサブタンク双方を有して所定方向に往復動するヘ
    ッドカートリッジと、前記サブタンクに送り込まれるイ
    ンクを溜めるメインタンクとを備え、前記ヘッドカート
    リッジが所定位置に位置するときに前記メインタンクか
    ら前記サブタンクにインクを送り込むインクジェット方
    式画像形成装置において、 前記ヘッドカートリッジが前記所定位置に位置するとき
    に前記インク吐出口を密封する密封部材と、 一端部が前記メインタンクに接続されると共に、前記密
    封部材によって前記インク吐出口が密封されたときに他
    端部が前記サブタンクに接続される、前記メインタンク
    に溜められたインクが前記サブタンクに送り込まれると
    きに通過する液体供給経路と、 一端部が前記メインタンクに接続されると共に、前記密
    封部材によって前記インク吐出口が密封されたときに他
    端部が前記サブタンクに接続される、前記サブタンクに
    溜められる所定量を超えるインクを前記メインタンクに
    送り戻すための液体排出経路と、 前記メインタンクに溜められたインクを前記サブタンク
    に送り込む送込手段とを備えたことを特徴とするインク
    ジェット方式画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記所定位置は、 前記インク吐出口からインクを吸引してインク吐出状態
    を初期のインク吐出状態に回復させる回復位置であり、 前記密封部材は、 前記ヘッドカートリッジが前記回復位置に位置するとき
    に、前記インク吐出口からインクを吸引するために前記
    インク吐出口を密封するキャップであることを特徴とす
    る請求項6に記載のインクジェット方式画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記メインタンクは、 その液面が前記インク吐出口よりも下方に位置するもの
    であることを特徴とする請求項6又は7に記載のインク
    ジェット方式画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記サブタンクに溜まっているインクの
    量を検出する検出手段と、 該検出手段によって検出されたインクの量に基づいて、
    前記メインタンクから前記サブタンクにインクを送り込
    むように制御する制御手段とを備えたことを特徴とする
    請求項6,7,又は8に記載のインクジェット方式画像
    形成装置。
  10. 【請求項10】 前記メインタンクと前記サブタンクが
    前記液体供給経路を介して接続されていないときに、前
    記メインタンクと前記液体供給経路とは密閉されたもの
    であることを特徴とする請求項6から9までのうちのい
    ずれか一項に記載のインクジェット方式画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記液体供給経路と前記液体排出経路
    とをつなぐバイパスを有することを特徴とする請求項1
    0に記載のインクジェット方式画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記サブタンクは、 送り込まれたインクを収納しておく収納部を有するもの
    であることを特徴とする請求項7から11までのうちの
    いずれか一項に記載のインクジェット方式画像形成装
    置。
  13. 【請求項13】 前記インク収納部は、 インクを吸収するインク吸収体が配置されたものである
    ことを特徴とする請求項12に記載のインクジェット方
    式画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記回復位置で吸引されたインクを前
    記メインタンクに送って回収するためのインク回収経路
    と、 前記回復位置で吸引されたインクを浄化する、前記イン
    ク回収経路に設けられたインク浄化手段とを備えたこと
    を特徴とする請求項7から13までのうちのいずれか一
    項に記載のインクジェット方式画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記インク浄化手段は、 前記インク回収経路に代えて前記メインタンクに設けら
    れたものであることを特徴とする請求項14に記載のイ
    ンクジェット方式画像形成装置。
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