JPH1177986A - 記録方法および記録装置 - Google Patents

記録方法および記録装置

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JPH1177986A
JPH1177986A JP9242932A JP24293297A JPH1177986A JP H1177986 A JPH1177986 A JP H1177986A JP 9242932 A JP9242932 A JP 9242932A JP 24293297 A JP24293297 A JP 24293297A JP H1177986 A JPH1177986 A JP H1177986A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録素子に異常が発生した場合でも、補完に
より正常な記録結果を得るようにし、さらには補完によ
り正常な記録結果を得る場合の実質的な記録ヘッドの寿
命を延ばす。 【解決手段】 インクジェット方式のプリントヘッド2
01に、インクの吐出性能に異常がある不吐ノズル20
2が発生した場合には、不吐ノズル202に対応するデ
ータを除いてプリントヘッド201を主走査送りして印
字を行う。その後、不吐ノズル202に対応する幅だけ
副走査送りを行い、主走査の戻り走査時に、異常が発生
していないノズルである補完用ノズル203で補完印字
を行う。補完用ノズル203の駆動回数の総和が所定の
値を超えたら、補完のための副走査送り量を変更し、補
完用ノズル203を切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、インク等の液体を吐出
する液体吐出ヘッドを用いたインクジェット記録装置に
関し、詳しくは、紙や布、不織布、OHP用シート等の
記録媒体に対して所定のプリントを行うプリント装置に
関するものである。
【0002】特に本発明は、長時間連続してプリントを
行うプリント装置、あるいは1メートル以上のプリント
幅の布に対して連続してプリントを行うようなプリント
装置に有効な発明を提供するものである。具体的には、
プリンタ、複写機、インクジェット印刷機、ファクシミ
リなどの事務機器や、捺染装置等の大型生産機器等が挙
げられる。
【0003】
【従来の技術】従来の液体吐出装置としては、記録媒体
にインク滴を噴射することにより画像を得るもの、また
は特殊な液体を吐出してこれを利用した装置がある。イ
ンクジェット記録装置は、記録媒体上にインク滴を吐出
して画像を形成するもので、電子写真法等と違って画像
が形成されるまでに介在するものが少ないので、意図し
たものが安定して得られるという大きな特徴を持つ。
【0004】一般に液体を吐出する吐出部は、極めて微
細な構成であるため、液体中に混入されている染料や顔
料が固着する状態が生じたり、異物が付着することによ
り吐出不良を生じることがある。そのため、インクジェ
ット記録装置のような液体吐出装置においては、記録不
良が生じてしまうという問題があった。これらの問題が
発生しないように、適当な間隔で、回復手段として知ら
れる吸引、加圧等による液体の強制排出や、吐出部のあ
る吐出領域を清掃したり、吐出部の吐出領域に対して気
体あるいは液状体を吐出することが行われている。
【0005】インクジェット記録装置においては、記録
装置としての性格上、高品位、高解像の記録が望まれ、
より微細なノズルを用いて画像の形成を行っている。微
細なノズルを用いるため、前述のような問題に起因して
記録が不安定となり、記録画像を劣化させることとなっ
ていた。記録画像の劣化の原因には、インクの吐出方向
が不安定となりインク滴の着弾位置が微妙に異なること
による記録のよれ、塵や増粘インクによる吐出口(ノズ
ル)の目詰りが原因となる不吐出、電気・熱変換体(ヒ
ータ)を用いてインク中に気泡を生成してインクの吐出
を行うバブルジェット方式におけるヒータの断線による
不吐出、また、インク滴が吐出口面に付着して吐出口を
覆うことによる発生する不吐出等がある。
【0006】このような不吐出が発生することにより、
シリアル方式のプリンタにおいては、スキャン方向に沿
って記録が行われないラインが発生し、記録画像中に白
スジとして現れるため、記録画像を大きく劣化させてい
た。
【0007】この様な問題は、印字のスループットを高
めようとして、ノズル数を数百、数千と増やした場合、
それに比例して異常ノズルが発生する確率も増加してし
まい、さらに無欠陥の画像を得ることが困難となる。
【0008】またヘッドを製造する観点から見ると、従
来はすべてのノズルが正常で無欠陥のヘッドが要求され
ていた。しかし、上述のようにノズル数を増やした場
合、製造中の欠陥の発生確率がそれに比例して増加する
ため、製造歩留りが低下してしまい製造コストの上昇、
さらには市場のコストを低下させることが出来なかっ
た。
【0009】また従来は、たとえ無欠陥のヘッドであっ
ても、記録に使用されていく中で多数のノズル中の1本
のノズルに故障が発生した場合、そのヘッドが記録に使
用できないものとなった。そのため、6〜8本のノズル
を有するマルチノズルヘッドを持った印刷装置において
は、しばしば異常ノズルが発生し、その度に不良印刷物
を形成してしまっていた。さらに異常ノズルが発生する
度にヘッドの交換を行う必要があるため、交換に要する
コストの問題だけでなく、装置を停止させなければなら
なかった。
【0010】また、インクジェット記録方式に限らず、
各種記録素子を用いて記録媒体上に画像形成を行う記録
装置において、記録素子が損傷等により記録不能となっ
たときには、記録画像中の一部の記録ドットを欠いた状
態で記録を続けるか、記録を停止させて、記録ヘッドの
交換等により記録できる状態に修復させねばならなかっ
た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述の問題を解決する
発明として、本出願人は特開平6−79956号公報に
おいて、不吐出が発生したノズルによる記録位置に対し
て補完記録を行う方法を開示している。それによれば、
マルチノズルヘッドを用いてシリアルスキャンを行い、
所定量域を複数回のスキャンに分割してそれぞれ補完的
に記録を行うマルチスキャン記録方式とし、不吐出が発
生したノズルの記録位置に対しては別のスキャンで補完
して印字を行うことにより、不吐出による画像の劣化を
防止している。
【0012】また、特開平6−79956号公報は、不
吐出が発生した異常ノズルの画像データを、別途設けら
れるヘッドによる不吐出ノズルを補完して記録を行う構
成を開示している。
【0013】以上のように、特開平6−79956号公
報に提案される発明は、不吐出等の異常ノズルによる画
像欠陥(白スジ、よれ)低減するため、不吐出のノズル
に対する補完印字を達成するものである。しかし、上述
の出願に開示されるマルチスキャン方式によれば、補完
記録を行うノズルは重畳されたデータを印字することに
なる。この補完印字の印字スピードは重畳されたデータ
を印字できる速さに切り替えることになる。記録可能幅
の2分の1ずつ副走査を行うマルチスキャン方式の場
合、印字スピードはほぼ半分に落ちてしまう。実際に
は、すべてのノズルが良好な状態ではなくいくつかのノ
ズルが不吐出等の異常が発生した場合を想定すると、該
提案では実質的には記録装置の印字速度を低下せざるを
得ない。
【0014】また、同公報は、不吐出が発生した異常ノ
ズルの画像データを、別途設けられるヘッドによる不吐
出ノズルを補完して記録を行う構成を開示している。こ
の構成によれば、印字速度を低下させることなく印字が
可能であるが、補完専用のヘッドを別に設けなければな
らず、不吐出等の異常ノズルが発生していない状態では
不要であり、さらには補完専用のノズルの吐出状態を維
持しなくてはならない。特に、ノズル数を増やしたヘッ
ドを用い、高速記録を行おうとする際、ヘッドのコスト
は高くなる。さらに、カラーの印字装置では複数の色の
ヘッドに対応して補完専用のヘッドを設けなければなら
ず、コストの問題だけでなく、装置の構成が一層複雑に
なってしまう。また、装置自体も大型化してしまうとい
う問題もある。
【0015】また本出願人の出願による特開平5−30
1427号公報によれば、印字を行うと同時に印字直後
の状況をセンサで読み取り、印字されるべきデータとの
差を演算し、その差を不吐出と判定し、その後のスキャ
ンもしくは後続の補完用ヘッドで補完記録を行う構成を
開示するものである。この構成においても先に説明した
問題点を完全に解決するに至っていない。
【0016】また、米国特許5124720号明細書
は、不吐ノズルが発生した場合、不吐ノズルを含まない
一群のヘッドのみを使用して印字する構成を開示してい
る。この構成は、例えばヘッドの中央に不吐が発生する
とそこを除いたヘッドの前半か後半のみを用いて印字す
るというもので、不吐が多発するとたちまち使用できる
部分が減ってしまう。ましてカラー印刷機に適用すると
他の色のヘッドの不吐出とも重なるため、印字ヘッドの
使用できる部分が極端に減少し、それに伴い印字速度が
大幅に低下してしまうという欠点があった。
【0017】また,本出願人の出願による特開平8−2
5700号公報によれば、異常ノズル(不吐ノズル)を
印字に先立ち検出して、その不吐ノズルに対応するデー
タを予め除去して前進印字し(白スジ発生)、後進に先
立ち白スジと不吐ノズルが重ならないように若干の所定
量を副走査送りして、健全なノズルに該除去したデータ
を逆順に加えて、白スジ部を補完印字する記録装置およ
び記録方法が開示されている。この構成によれば,補完
記録を行うノズルは、前進印字と後進印字とに使用さ
れ、該ノズルにおいて、吐出のために駆動される頻度
は、後進印字の分だけ多くなる。
【0018】ここで、駆動の頻度とは、例えば電気熱エ
ネルギー変換体(ヒータ)を用いた吐出手段では、吐出
のために印加するパルス信号の回数のことであり、10
8〜1010回をヒータの寿命の程度としている。この寿
命においては、ヒータはもはや作動せず、不吐出ノズル
は回復不可能な状態になる。したがって、補完用にも使
用されているノズルは、より早くこの寿命回数に達して
しまう(単純に考えれば、本来の寿命の2分の1とな
る)ため、それまで補完用に使用していたノズルが早期
に不吐出になり、結果的に記録ヘッドとしての寿命を縮
めてしまうという問題がある。
【0019】本発明の目的は、記録素子に異常が発生し
た場合でも、補完により正常な記録結果を得ることがで
きる記録方法および記録装置を提供することである。本
発明の第2の目的は、補完により正常な記録結果を得る
場合の実質的な記録ヘッドの寿命を延ばすことができる
記録方法および記録装置を提供することである。本発明
の第3の目的は、上記の補完を行う際のスループットの
低下を抑えて記録を行うことができる記録方法および記
録装置を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の記録方法は、複数の記録素子が配列された記録
ヘッドを記録媒体に対して相対的に移動させながら前記
記録素子を駆動して前記記録媒体上に記録を行う主走査
と、前記記録ヘッドを前記記録媒体に対して前記主走査
の方向と直行する方向に移動させる副走査とを繰り返す
記録方法において、前記主走査により前記記録媒体に記
録を行うステップと、前記複数の記録素子の少なくとも
1つに異常が発生していた場合に、前記記録媒体上の前
記異常が発生した記録素子が対向していた位置に他の記
録素子が対向するように、補完のための副走査を行うス
テップと、前記記録ヘッドを前記主走査方向に移動させ
ながら前記他の記録素子で補完記録を行うステップと、
前記他の記録素子による記録頻度の総和量に応じて、前
記補完のための副走査の量を変更し前記補完記録を行う
記録素子を変更するステップとを有する。
【0021】また、本発明の記録装置は、複数の記録素
子が配列された記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に
主走査する主走査手段と、前記主走査手段による主走査
中に前記記録素子を駆動して前記記録媒体に記録を行う
記録ヘッド駆動手段と、前記記録ヘッドを前記記録媒体
に対して前記主走査の方向と直行する方向に副走査する
副走査手段とを有する記録装置であって、前記記録素子
の駆動頻度を計数する計数手段と、前記複数の記録素子
のうち少なくとも1つに異常が発生したときに、前記主
走査手段による主走査の後、前記記録媒体上の前記異常
が発生した記録素子が対向していた位置に他の記録素子
が位置するように前記副走査手段を駆動し、前記他の記
録素子で前記記録媒体に補完記録を行うように前記記録
ヘッド駆動手段を駆動するとともに、前記計数手段で計
数された前記他の記録素子の駆動頻度の総和量に応じ
て、前記副走査手段の駆動量を変更し前記補完記録を行
う記録素子を変更する制御手段とを有する。
【0022】上記のとおり構成された本発明では、記録
素子に異常が発生した場合には、主走査による記録動作
の後、異常が発生した記録素子に対応して所定の量だけ
副走査を行い、主走査の際に記録が行えなかった部分に
対し、異常が発生していない記録素子で補完記録を行
う。これにより、欠陥のない記録結果が得られる。ここ
で、補完記録を行う記録素子による記録頻度をカウント
しておき、この記録頻度の総和量に応じて、補完記録を
行う記録素子を変更することで、記録頻度が所定の記録
素子に集中しなくなるので、補完記録を行う記録素子の
寿命の低下が抑えられる。
【0023】補完記録を行う記録素子の変更は、記録素
子の駆動回数の寿命値に基づいて参照値を設定してお
き、補完記録を行う記録素子の駆動回数の総和量が上記
参照値を超えたときに行われるようにするのが好まし
い。
【0024】上記補完記録は、補完のための副走査の後
の、主走査の戻り走査時に行ってもよいし、次の主走査
時に行ってもよい。特に、主走査の戻り走査時に行うこ
とで、記録ヘッドの1往復で欠陥のない記録結果が得ら
れるので、スループットは低下しない。
【0025】また、記録素子の異常を検出する異常検出
手段を設け、これにより、記録素子の異常の有無を検出
してもよい。この場合には、異常検出手段として光学的
な検出器を用い、全ての記録素子を駆動することによっ
て得られた検出用パターンを光学的に検出することで、
記録素子の異常が簡易に検出される。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0027】まず、本発明が適用されるインクジェット
プリント装置について説明する。図16は、本発明が適
用される液体吐出装置としてのインクジェットプリント
装置の一例の構成を示す図である。
【0028】図16において、キャリッジ1は、シア
ン,マゼンタ,イエロー,ブラックの4色に対応するカ
ラー用のプリントヘッド2a,2b,2c,2dを搭載
しており、ガイドシャフト3はキャリッジ1を移動可能
に案内支持している。
【0029】エンドレスベルトであるベルト4は、その
一部がキャリッジ1に結合されており、キャリッジ1
は、モータドライバ23に駆動されるパルスモータであ
る駆動モータ5によりベルト4を介してガイドシャフト
3上を紙、OHPフィルム,布その他のプリント媒体
(以下プリント用紙という)6のプリント面に沿って移
動するように駆動される。すなわち、これらキャリッジ
1、ガイドシャフト3、ベルト4および駆動モータ5に
より主走査手段が構成される。
【0030】さらに、プリント用紙6を搬送する搬送ロ
ーラ7、プリント用紙6を案内する案内ローラ8A,8
Bおよびプリント用紙搬送モータ9を備えている。これ
ら搬送ローラ7、案内ローラ8A,8Bおよびプリント
用紙搬送モータ9により、副走査手段が構成される。
【0031】また、各プリントヘッド2a,2b,2
c,2dには、記録素子として、プリント用紙6に向け
てインク滴を吐出させる複数のノズル10がそれぞれ設
けられており、各ノズル10に対しては、それぞれのプ
リントヘッド2a,2b,2c,2dに対応したインク
タンク11a,11b,11c,11dから供給チュー
ブ12a,12b,12c,12dを介してインクが供
給される。各ノズル10の開口端である吐出口は、プリ
ントヘッド2a,2b,2c,2dのプリント用紙6と
の対向面に設けられており、上記対向面を吐出口面とい
う。
【0032】各ノズル10には、インクを吐出するため
に利用されるエネルギを発生するエネルギ発生手段(図
示せず)が設けられ、これらエネルギ発生手段に対して
は、各ヘッドドライバ24a,24b,24c,24d
よりフレキシブルケーブル13A,13B,13C,1
3Dを介してインク吐出信号が選択的に供給される。さ
らに、各プリントヘッド2a,2b,2c,2dには、
それぞれヘッドヒータ14a,14b,14c,14d
(14b,14c,14dは図1には示されていない)
と温度検知手段15a,15b,15c,15d(15
b,15c,15dは図1には示されていない)が設け
られており、温度検知手段15a,15b,15c,1
5dからの検知信号は、CPUを有する制御回路16に
入力され、制御回路16は、この信号に基づいて、ドラ
イバ17および電源18を介して、ヘッドヒータ14
a,14b,14c,14dにおける加熱を制御する。
【0033】キャッピング手段20は、非プリント時に
各プリントヘッド2a,2b,2c,2dの吐出口面に
当接されるものであり、非プリント時には、プリントヘ
ッド2a,2b,2c,2dが、キャッピング手段20
と対向する位置へ移動する。そのとき、キャッピング手
段20は、キャップドライバ25によって前進駆動さ
れ、弾性部材44を吐出口面に圧接させてキャッピング
を行う。
【0034】プリントヘッド2a,2b,2c,2dを
空気中に長時間放置すると、ノズル10内のインクが蒸
発して増粘し、吐出が不安定になる。これを防ぐため、
非印字中はノズル10を外気と遮断して密閉(キャッピ
ング)する。キャップ部の内部にはインクで湿潤状態に
保たれた液体保持部材45があり、キャップ部の内部を
高湿度に維持してインクの増粘を最小限に抑えている。
【0035】また、キャッピング状態での長期放置では
インク加圧による回復が行われる。すなわち、長時間放
置の場合には、キャッピングをしていても吐出口内方の
インクは緩慢ではあるが蒸発して増粘する。また、吐出
口内部に気泡が残留して安定した吐出を妨げることも皆
無ではない。このため印字開始時に、インクタンク11
a,11b,11c,11dに設けたポンプを駆動して
インク加圧を行い、吐出口内部の増粘インクや残留気泡
を吐出口外に排出する。これは、吐出口面にゴミや毛羽
が付着したり、吐出口内方にゴミ等が侵入していても、
それらを洗い流して安定した吐出を保つ効果がある。
【0036】目詰まり防止手段31は、プリントヘッド
2a,2b,2c,2dが空吐出(予備吐出)動作をす
るときに吐出したインクを受けるものである。この目詰
まり防止手段31は、プリントヘッド2a,2b,2
c,2dと対面し、空吐出されたインクを吸収する受液
部としての液受け部材32を備えており、キャッピング
手段20とプリント開始位置との間に配置されている。
液受け部材32および液体保持部材45の材質として
は、スポンジ状多孔質部材、あるいはプラスチック焼結
体等が有効である。
【0037】なお、空吐出は、プリントを目的としない
でインクを吐出させるもので、液状体吐出流、気体吐出
流によって温度低下した領域の温度保証と、吐出口内の
不用物を排除するために行う。また、これ以外に印字開
始前に所定の駆動パルスを与え、全吐出口からキャップ
部等に向かってインク吐出を行わせる(エージング動
作)。また、吐出口の周辺雰囲気の湿潤状態を高める場
合にはキャッピングして行うこともある。
【0038】清掃手段50には洗浄用電磁弁51と吸引
ポンプドライバ52が連結され、それぞれ制御回路16
による制御の下にワイピング洗浄手段53からの洗浄液
の噴出、ならびに清掃手段50からの洗浄液の吸引を行
う。
【0039】ここで、プリントヘッド2a,2b,2
c,2dについて、図17を参照して説明する。図17
は、図16に示したインクジェットプリント装置のプリ
ントヘッドの構成例を示す図である。
【0040】図17において、2はプリントヘッドで、
22はその吐出口面である。吐出口面22には、鉛直方
向に並列に配置された複数のノズル10の先端である吐
出口が開口している。各ノズル10には、それぞれ電気
熱変換体等の吐出エネルギ発生素子が設けてられてい
る。101Cは各ノズル10に共通にインクを供給する
インク室であり、供給管103および104を介してイ
ンクタンク11と接続されている。一方の供給管104
にはギアポンプ105が設けられ、供給路中やノズル1
0等に混入した気泡や塵埃の除去処理、増粘したインク
の除去処理等の吐出回復処理に際して、プリントヘッド
2へのインク供給系にインクを圧送し、吐出口よりイン
クを排出させる処理、あるいはインク供給管103,1
04ないしインク室101Cでインクを循環させてイン
クをリフレッシュする処理(以下加圧循環処理という)
を行う。
【0041】次に、図16に示した清掃手段50につい
て、図18および図19を参照して説明する。図18は
清掃手段50をプリントヘッド2の主走査方向から見た
ときの断面図であり、図19は清掃手段50とプリント
ヘッド2とを上方から見たときの断面図である。
【0042】図18および図19に示すように、清掃手
段50は、プリントヘッド2の吐出口面22(図17参
照)を払拭する払拭手段である清掃部材70が、ホルダ
71によって固定版72に固定された構成となってい
る。清掃部材70は、可撓性を持つ多孔質体で構成され
る。清掃部材70の材質としては、高分子多孔質体が使
用可能であり、高分子多孔質体を用いる場合、高分子発
泡体のように、インクミストの吸収による体積変化が顕
著なものではなく、インクを吸収しても体積の変化しな
い種類のものが好ましく、例えば、発泡ホルマール樹脂
タイプのものを好適なものして挙げることができる。
【0043】また、ここで用いられるインク吸収体とし
て、熱焼結タイプの高分子多孔質体も利用することがで
き、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、高分子量ポリエチレン、複合ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリメチルメタアクリレート、ポリスチレ
ン、アクリロニトリル系共重合体、エチレン酢酸ビニル
共重合体、フッ素樹脂、フェノール樹脂等の熱焼結体を
挙げることができ、中でもインクミストの吸収性および
耐インク性から、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチ
レン、高分子量ポリエチレン、ポリプロピレンを用いた
ものが好ましい。
【0044】ホルダ71は、取付ネジ73により清掃部
材70を固定板72との間に挟持して固定する。ホルダ
71には清掃部材70と当接する面71Aに開口71B
が設けられている。開口71Bは、導通路71Cを介し
吸引チューブ74と接続されており、清掃部材70に含
浸される洗浄液やインクをポンプによる吸引手段82に
より矢印A方向へ排出する構成としている。この吸引手
段82は、多孔質部材や繊維状部材を清掃部材70に連
接し、排液路を形成し、清掃部材70より洗浄液を排出
するような排出手段でもよい。
【0045】この洗浄液の吸引による洗浄後、清掃部材
70に残る洗浄液の量を適度に減少させることでインク
や異物等の吸収能力を回復させ、プリントヘッド2の吐
出口面22の清掃効果を高めることが可能である。ま
た、清掃部材70の先端部70Aはプリントヘッド2の
吐出口面22とLで示す長さだけオーバーラップしてい
るので、プリントヘッド2の走査時に、このオーバーラ
ップ分でプリントヘッド2の吐出口面22を払拭する構
成となっている。
【0046】一方、ワイピング洗浄手段53は、洗浄液
81を収容するタンク81と、タンクに接続された洗浄
液供給チューブ76と、洗浄液供給チューブ76の先端
部に接続された洗浄液供給ノズル75とを有する。洗浄
液供給ノズル75は清掃部材70の上方に配置されてお
り、その吐出部75Aが清掃部材70に向けられてい
る。洗浄液供給チューブ76には電磁弁79が設けられ
ており、電磁弁79の開閉により、タンク80内の洗浄
液81が矢印B方向に供給される。供給された洗浄液8
1は、洗浄液供給ノズル75の吐出部75Aから清掃部
材70に向かって排出され、これにより清掃部材70が
洗浄される構成となっている。
【0047】清掃部材70の下方には、受け皿77が配
置されている。受け皿77は、洗浄液供給ノズル75か
ら排出され清掃部材70に吸収されずに滴下した洗浄液
81や、清掃部材70に付着し洗浄液とともに落下する
インクや異物等を収容するものである。受け皿77に
は、受け皿77に受けた洗浄液を不図示の排出部へ矢印
C方向に排出するための排出チューブ78が接続されて
いる。
【0048】次に、インクジェットプリント装置の動作
について説明する。図20において、プリント開始検知
センサ34およびキャッピング手段検知センサ36は、
それぞれ各プリントヘッド2a,2b,2c,2dが所
定のキャッピング位置にあることを検知する。空吐出位
置検知センサ35は、プリントヘッド2a,2b,2
c,2dが走査方向に移動しながら行う空吐出動作の基
準位置を検知する。
【0049】図21は、上述の構成を用いる本発明の前
提となった技術の動作シーケンスを示すフローチャート
である。まず、待機中には、プリントヘッド2a,2
b,2c,2d(以下、単に符号2で表わす)の各吐出
面22a,22b,22c,22d(以下、単に符号2
2で表わす)がキャッピング手段20により、キャッピ
ングされている。制御回路16にプリント信号が入る
と、インク加圧循環が開始される(ステップS1)。次
にヘッドキャップが開放する(ステップS2)。
【0050】インク加圧循環による回復と同時に清掃部
材70の洗浄も行われる(ステップS3)。この洗浄に
より、清掃部材70に付着する増粘インクや異物等が洗
浄液と共に洗い流される。
【0051】次にステップS4において洗浄液が吸引さ
れることで、清掃部材70に残る洗浄液の量が適度に減
少させるので、インクや異物等の捕集能力が向上し、清
掃部材70の清掃効果を高めることができる。また、洗
浄液が吸引されることで、清掃部材70である多孔質体
内部に毛細管現象による負圧が発生する。この負圧をプ
リントヘッド2のノズル10にかかる負圧よりも大にす
ることで、清掃時にノズル10からインクが引き出され
る状態となるために、洗浄液の液室内への混入が防止さ
れる。さらにノズル内部のインクの吸収能力も発生する
ので、同時にノズル内の増粘したインクの除去が行われ
るという効果も合わせて奏することがそきる。
【0052】次に、モータドライバ23から駆動信号が
発せられ、駆動モータ5の駆動がベルト4を介しキャリ
ッジ1に伝えられ、キャリッジ1が駆動され、プリント
ヘッド2が往復動する。すると、キャリッジ1が清掃手
段50を通過する際に清掃部材70が吐出口面22を順
次払拭し、クリーニングを行う(ステップS5)。な
お、本例において払拭とは、吐出口面上の洗浄液やイン
クや異物等をぬぐい清めることをいう。
【0053】プリント開始検知センサ34で、検知され
るプリント開始検知位置P0から、矢印D方向に走行し
ながら、プリントヘッド2を駆動することによりインク
滴が吐出され、プリント用紙6のプリント幅部分Pに画
像プリントが行われる(ステップS6)。これを主走査
という。
【0054】これと同時に清掃部材70の洗浄が行われ
(ステップS7)、次に洗浄液の吸引が行われ(ステッ
プS8)、清掃部材70の清掃能力の回復が行われる。
その後、キャリッジ1は反転し、矢印E方向に駆動され
て予備吐出位置を通過しながら予備吐出動作を行う(ス
テップS9)。ここで予備吐出は液受け部材32に対し
て行われる。そしてプリント用紙は6は、所定の距離だ
け矢印F方向(図16)に搬送される。これを副走査と
いう。
【0055】次に、画像プリントが続く際であって(ス
テップS10で否定判定される場合)、nラインプリン
トが終了していない場合(ステップS11で否定判定さ
れる場合)は、ステップS5へ戻り、キャリッジ1は往
復動を行い、清掃部材70により往復動におけるクリー
ニングが行われる(ステップS5)。この時、往動と復
動とでは清掃部材70の異なる払拭面により払拭がなさ
れるので、清掃効果に悪影響を及ぼさないだけでなく、
清掃効果が2倍に高められる効果がある。
【0056】一方、画像プリントが終了した際(ステッ
プS10で否定判定される場合)、またはnラインプリ
ントが終了した場合(ステップS11で肯定判定される
場合)は、プリントヘッド2の吐出面22はキャッピン
グ手段20によりキャッピングされ、密閉される(ステ
ップS12,S13)。
【0057】以上の、主走査、エネルギ発生素子の駆動
および副走査は、制御回路16からの指令に基づいて制
御される。また、制御回路16は、以下の各実施形態で
述べる補完印字の際の補完用ノズルの切り替えのため
に、各ヘッドドライバ24a,24b,24c,24d
に与えるインク吐出信号の数を計数部26に出力する。
計数部では、インク吐出信号の数すなわち駆動回数を各
プリントヘッド2ごとに計数し、各プリントヘッド2ご
との駆動回数の総和量を、制御回路16に出力する。制
御回路16では、この駆動回数の総和量に基づいて、補
完用ノズルの切り替えを行う。
【0058】以下に、上述したプリント装置による、異
常ノズルが発生した場合の補完記録および補完用ノズル
の切り替えの各種実施形態について説明する。
【0059】(第1の実施形態)以下、本発明の第1の
実施形態を説明する。
【0060】図1は、本発明の第1の実施形態を説明す
る図である。まず、図1(a)において、印字に先立
ち、複数のノズルを配列してなるマルチノズルを持つプ
リントヘッド201に、異常が発生したノズルがないか
検出を行う。異常ノズルとしては、不吐出が発生したノ
ズル、いわゆる“よれ”のあるノズル、過大または過小
サイズのドットを印字するノズルなどがあり、以後「不
吐ノズル202」と総称する。不吐ノズル202は、1
本単位で存在する場合もあるし、隣接する複数のノズル
からなるノズル群単位で存在する場合もある。
【0061】次に、図1(b)に示すように、上記検出
の処理により検出された不吐ノズル202に対応する画
像データを取り除いてプリントヘッド201を主走査送
りし、その行を印字する。印字した結果、図1(c)に
示すように、印字域200には不吐ノズル202に対応
する部分が白すじ200aとなって現れる。
【0062】次に図1(d)に示すように、白すじ20
0aの幅だけ、つまり不吐ノズル202に対応する幅だ
け副走査送りを行い、白すじ200aの部分に対して、
吐出状態の良好なノズル(またはノズル群)を対向さ
せ、これを補完用ノズル203とする。副走査の送り量
ははこれに限らず、前回の主走査で記録されなかった領
域に対して、良好なノズルで記録できる位置にプリント
ヘッド201を対向させれば足りるものである。
【0063】次に図1(e)に示すように、プリントヘ
ッド201の戻りの走査時に、前回の主走査において印
字しなかった部分の画像データを補完用ノズル203を
用いて印字し、白すじ200aの部分を補完する。その
結果、図1(f)に示すように欠陥のない画像が形成さ
れる。以後、図1(g)のように、次の印字域に対して
印字が行えるように副走査方向の送りを行い、上述の一
連の動作を繰り返す。
【0064】上述の動作において、補完用ノズル203
の駆動回数に着目する。図1(b)の印字後の駆動回数
をP1とし、また図1(e)の補完印字後の駆動回数を
2とする。駆動回数P1とP2を加算した駆動回数をP3
(=P1+P2)とする。ここで補完を行うノズルを切換
る為に、ノズルの駆動を参照する値として、参照値P *
を考える。参照値P*は、ノズルの駆動回数の寿命に対
する値で予め設定される。通常は、(寿命の50%値)
<P*<(寿命の100%値)の範囲のある値に設定す
る。
【0065】ここで、補完用ノズル203の駆動回数P
3が参照値P*を超えた場合の白すじ200aの補完方法
について、図2を参照して説明する。
【0066】まず、図2(a)に示すように、図1(a)
と同様にプリントヘッド201を主走査送りし、印字域
200に印字を行なう。印字の結果、図2(b)に示す
ように、印字域200には、不吐ノズル202に対応す
る部分が白すじ200aとなって現れる。
【0067】次いで、不吐ノズル202に対応する幅だ
け副走査送りを行なうわけであるが、ここでは、前回ま
での補完のための副走査送りの整数倍だけ副走査送りを
行なう。これにより、図2(c)に示すように、白すじ
200aの部分には、前回まで補完用ノズル203とし
て用いていたノズルではない新たな良好なノズルが対向
し、これを新たな補完用ノズル303として用いる。
【0068】以降は、これまでの補完印字と同様に、図
2(d)〜(f)に示すように、プリントヘッド201
の戻り走査時に、新たな補完用ノズル303を用いて白
すじ200aの部分を補完印字し、次の印字域に対して
記録が行えるように副走査送りを行い、上述の一連の動
作を繰り返す。なお、図2(c)においては、補完のた
めの副走査送りを、前回までの整数倍とした例を示した
が、これに限られるものではなく、前回まで使用してい
た補完用ノズル203とは異なる良好なノズルを新たに
白すじ200aに対向させる送り量であればいくらでも
よい。
【0069】以上説明したように、主走査の記録におい
ては不吐ノズル202を除く他の良好なノズルによる記
録を行い、記録されなかった領域に対して他の良好なノ
ズルで記録できるよう副走査送りを行った後、プリント
ヘッド201の戻り動作中に補完印字を行うことで、不
吐出等の異常ノズルが発生したヘッドにおいても欠陥の
ない良好な画像を得ることができる。
【0070】また、補完記録用に特別なヘッドを設ける
必要もなく、記録装置自体の構成が複雑にならない。さ
らには、ヘッドの戻り動作時に先立ち若干量の副走査送
りを行うだけで、記録速度を低下させることなく良好な
画像を得ることができる。
【0071】また、補完を行うためのノズルを固定させ
ず、ある回数で切換えて他のノズルを使用するため、駆
動の頻度が分散され、ヘッドの寿命が低下しない。
【0072】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について、図3を参照して説明する。
【0073】図3は、本発明の第2の実施形態を説明す
るための図であり、プリントヘッド201の複数のノズ
ルのうち、副走査送りの方向における下流端側に不吐ノ
ズル202が発生した場合を示している。
【0074】このように下流端側に不吐ノズル202が
発生した場合、図3(a)に示すように、まず、不吐ノ
ズル202に対応する画像データを取り除いてその行を
印字する。次に、図3(b)に示すように、不吐ノズル
202のために印字されなかった領域に印字を行うよう
に逆方向の副走査送りを行い、印字されなかった領域
に、良好なノズルを補完用ノズル203として対向させ
る。そして、プリントヘッド201の戻りの走査時に、
前回の主走査において印字しなかった部分の画像データ
を補完用ノズル203を用いて補完印字する。これによ
り、欠陥のない画像が形成される。
【0075】ここで、補完用ノズル203の駆動回数P
3が参照値P*を超えた場合には、図3(c)に示すよう
に、まず、図3(a)と同様にして1行分の印字を行う。
次いで、逆方向の副走査送りを行ってプリントヘッド2
01の戻りの走査時に補完印字を行うわけであるが、こ
のとき、図3(d)に示すように、逆方向の副走査送り
を、これまでの補完のための副走査送りの整数倍だけ行
う。これにより、前回の主走査において印字されなかっ
た領域には、前回まで補完用ノズル203として用いて
いたノズルではない新たな良好なノズルが対向し、これ
を新たな補完用ノズル303として用いて補完印字を行
う。ここでは、補完のための副走査送りを前回までの副
走査送りの整数倍とした例を示したが、前回まで使用し
ていた補完用ノズル203とは異なる良好なノズルを用
いることができる量であればいくらでもよい。本実施形
態の効果については、第1の実施形態と同様である。
【0076】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態について、図4を参照して説明する。
【0077】図4は、本発明の第3の実施形態を説明す
るための図であり、プリントヘッド201の複数のノズ
ルのうち、両端に不吐ノズル202a,202bが発生
した場合を示している。
【0078】このようにプリントヘッド201の両端に
位置するノズルに不吐ノズル202a,202bが発生
した場合、まず、図4(a)に示すように、副走査送り
方向の下流端の不吐ノズル202aだけ印字幅を減らし
て印字を行う。次に、図4(b)に示すように、補完の
ための副走査送りを行い、主走査送りで印字されなかっ
た上流端側の余白について、プリントヘッド201の戻
り走査時に、他の良好なノズルである補完用ノズル20
3により補完印字を行う。
【0079】補完用ノズル203の駆動回数P3が参照
値P*を超えた場合には、図4(c)に示すように、ま
ず、図4(a)と同様にして1行分の印字を行う。次い
で、図4(d)に示すように、補完のための副走査送り
の量を変えて、前回まで補完用ノズル203として用い
ていたノズルではない新たな補完用ノズル303を用い
て、プリントヘッド201の戻り走査時に補完印字を行
う。
【0080】本実施形態においては、補完のための副走
査送りを順方向に行っているが、第2の実施形態に示し
たように、不吐出ノズルのため印字されなかった領域に
対して良好なノズルで印字が行えるよう、逆方向に副走
査送りを行ってもよい。補完印字後の副走査方向の送り
量を考慮すると、戻り走査に先立つ副走査送りは順方向
に行った方が、主走査記録に先立つ副走査送り量が少な
くて済み、スループットを向上させることができる。ま
た、不吐ノズルの量に応じて、補完印字に先立つ副走査
の方向を変更しても良い。さらには、補完印字に先立つ
副走査の方向を交互に行うことで、ヘッドのノズルの使
用頻度を均一化させることができ、ヘッドを長寿命化す
ることができる。
【0081】本実施形態でも、前述の実施形態と同様
に、不吐出等の異常ノズルが発生したヘッドにおいても
欠陥のない良好な画像を得ることができる。
【0082】また、補完印字用に特別なヘッドを設ける
必要もなく、記録装置自体の構成が複雑にならない。さ
らには、ヘッドの戻り動作時に先立ち若干量の副走査送
りを行うだけで、記録速度を低下させることなく良好な
画像を得ることができる。
【0083】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態について、図5を参照して説明する。
【0084】図5は、本発明の第4の実施形態を説明す
るための図であり、プリントヘッド201の複数のノズ
ルのうち、中間部分に複数の不吐ノズル202a,20
2bが発生した場合を示している。
【0085】このように複数の不吐ノズル202a,2
02bが発生した場合でも、第1の実施形態と同様にし
て補完印字を行うことができる。すなわち、図5(a)
に示すように、まず、不吐ノズル202a,202bに
対応する画像データを取り除いてその行の印字を行う。
次に、図5(b)に示すように、印字されなかった領域
を良好なノズルである補完用ノズル203a,203b
で印字できるように副走査送りを行い、プリントヘッド
201の戻り走査時に、補完用ノズル203a,203
bを用いて補完印字を行う。
【0086】また、補完用ノズル203a,203bの
駆動回数P3が参照値P*を超えた場合には、図5(c)
に示すように、図5(a)と同様にして1行分の印字を
行った後、図5(d)に示すように、印字されなかった
領域を新たな補完用ノズル303a,303bで印字で
きるように、補完のための副走査送り量を変えて、プリ
ントヘッド201の戻り走査時に、新たな補完用ノズル
303a,303bを用いて補完印字を行う。
【0087】このように、複数箇所の不吐ノズル202
a,202bによる印字不良を、各々の位置に対応する
複数箇所の補完用ノズル203a,203bで補完印字
する場合、駆動回数P3としては、各補完用ノズル20
3a,203bのうち、駆動回数が最大のものを適用す
る。
【0088】ところで、不吐ノズルの発生した位置によ
っては、先の実施形態と同様の補完印字では完全に欠陥
のない画像を得ることは困難である場合も生じる。
【0089】例えば、図6に示すように、プリントヘッ
ドの3箇所に不吐ノズル202a,202b,202c
が発生しており、そのうちの2箇所の不吐ノズル202
b,202cが、互いに近接した位置に存在している場
合を考える。なお、図6において、A〜Dはそれぞれ、
副走査方向に対する記録媒体205とプリントヘッド2
01との相対位置を示す。
【0090】まず、Aに示す位置で印字を行うと、記録
媒体205には、各不吐ノズル202a,202b,2
02cの位置に対応して白すじ200a,200b,2
00cが発生する。この白すじ200a,200b,2
00cを補完印字するために、先の実施形態と同様に、
最大の白すじ200aの幅分だけ副走査送りを行い、B
に示す相対位置で補完印字を行うと、不吐ノズル202
bが白すじ200cとオーバーラップしてしまい、完全
には補完印字を行えない。そこで、このオーバーラップ
分がなくなるまで更に副走査送りを行い、Cに示す相対
位置で補完用ノズル203a,203b,203cによ
り補完印字を行うことで、欠陥のない画像を得ることが
できる。
【0091】この場合においても、補完用ノズル203
a,203b,203cの駆動回数P3が参照値P*を超
えたら、副走査送りの量を変え、Dに示す相対位置で新
たな補完用ノズル303a,303b,303cを用い
て補完印字を行う。
【0092】以上のように複数の不吐ノズルが発生した
場合たおいても、主走査印字後の副走査送りを、良好な
状態のノズルにより補完記録できる位置まで行うことで
欠陥のない画像を得ることができる。
【0093】図7は、不吐ノズルが、補完印字するの
に、図6に示した場合よりも更に困難な位置に発生した
場合を示す。すなわち、各不吐ノズル202a,202
b,202cの位置が、図6に示した例の位置よりも全
体的に副走査方向に対して下流側に位置している。
【0094】図6に示した例と同様に、不吐ノズル20
2a,202b,202cによる白すじ200a,20
0b,200cの最大幅分だけ副走査送りを行い、Bに
示す相対位置とすると、不吐ノズル202bのため印字
できない領域が白すじ200cの一部と重なる。そこ
で、さらにその量だけ副走査送りを行い、Cに示す相対
位置とするものとしてみると、下流端側の白すじ200
aの領域の一部がノズルと対向する位置からはみ出して
しまい、その部分は印字されないこととなる。このよう
な場合、不吐ノズル202a,202b,202cの補
完印字が行えないものとし、警告を出して装置を停止と
する。
【0095】また、印字の途中などで装置を停止させる
ことが困難な場合、印字されなかった領域に対して、複
数回の副走査と主走査とを繰り返して補完印字を行うよ
う設定しても良い。この場合、印字のスループットは低
下するが、印字を停止することなく欠陥のない良好な画
像を得ることができる。
【0096】同様に、図8に示す例のように、Cに示す
相対位置では不吐ノズル202a,202b,202c
により生じた白すじ200a,200b,200cへの
補完印字が可能であるが、補完用ノズルの駆動回数P3
が参照値P*を超え、新たな補完用ノズルで補完印字す
るために、Dに示す相対位置とすると、下流側の白すじ
200aの領域の一部に対して補完印字ができない場合
もある。この場合にも、補完記録が行えないものとし、
警告を出して装置を停止する。装置を停止させることが
困難な場合には、印字されなかった領域に対して複数回
の副走査と主走査とを繰り返して補完印字を行ってもよ
い。
【0097】以上説明した第1〜第4の実施形態におい
ては、ノズルの駆動の頻度に応じたパルスの回数を考え
たが、主走査の回数に応じて補完用ノズルを切り替えて
もよい。ここで、主走査の回数をN1、補完印字での主
走査の回数をN2、N1とN2を加算した走査回数をN
3(=N1+N2)とする。そして、参照走査回数をN*
し、特定の補完用ノズルについてN3>N*なる関係とな
ったとき、補完用ノズルを切り替える。
【0098】参照走査回数N*は、駆動回数の参照値P*
と関係がある。印字すべき主走査幅をD(mm)、画像
の印字密度をA(dpi)とすると、 N*=P*×{25.4/(A×D)} なる関係がある。例えば、駆動回数の参照値P*=109
回、印字密度A=360dpi、主走査幅D=1200
mmとすると、 N*=109×{25.4/(360×1200)}≒59
000回 となる。走査回数N3がこの参照走査回数N*に達したか
否かを判断する。このような走査回数を考えることは、
一主走査におけるノズルの駆動回数を詳細にカウントす
るのとは異なるので、概略の駆動頻度という意味になる
が、カウント回路の構成はメモリがわずかで済む為、簡
略できるメリットがある。
【0099】(第5の実施形態)図9は、本発明が適用
可能なダイレクト印刷機の概路を示す断面図であり、図
10はその印字部の概略を示した斜視図である。
【0100】以下、前述の各実施形態に適用可能な記録
装置、不吐ノズル検出装置及び不吐検出から不吐ノズル
の補完記録に係る制御について、図を参照して詳細に説
明する。
【0101】図9に示す装置の本体下部に装填されたロ
ール状の印刷用紙211は、案内ローラー212および
送りローラー213により、適宜必要な長さに切断する
カッター214を経由して印字部215に送られる。印
字部215に送られた印刷用紙211は、印字部215
で印字された後、排紙口216から排出される。
【0102】図10を用いて印字部215について詳細
に説明する。
【0103】印字ヘッド列217は、それぞれ異なる色
の印字を行う複数の、インクジェット方式のプリントへ
ッドからなる。印字を行う各色は、ブラックBk、シア
ンC1、シアン系特色C2、マゼンタM1、マゼンタ系
特色M2、オレンジ系特色O、イエローY、の7色であ
る。ここで、特色とは、従来の4色(Bk,Y,M,
C)からの混色ではかなか得られない色であり、混色で
得にくい色を記録画像中に精彩に再現するとともに、広
範な色再現範囲を持たせることが可能となる。この印字
ヘッド列217は、レール231(図9参照)で直線案
内されている走査キャリッジ218に一体に搭載されて
いる。
【0104】ヘッド列217は、図10の矢印D方向
(主走査方向)に左端から右に印字しながら右端まで往
動し(主走査)、左側にむかって復動する。1行の印字
が終ると、印刷用紙211は矢印F方向(副走査方向)
に印字の幅だけ送られて(副走査)次の行の印字を行
う。
【0105】印刷用紙211の側方には、異常検出パタ
ーン220が設けられる異常検出用紙219が配置され
る。異常検出用紙219は、印刷用紙211とは別に、
図9に示す送り出しローラー225から印字部215を
通って後述する異常ノズル検出の読み取りのために間欠
的に送られ、巻取りローラー226に巻き取られる。異
常検出パターン220は、印字ヘッド列217が異常検
出用紙219と対向する位置に走査されたときに、各ヘ
ッドにより印字されたパターンであり、異常が検出しや
すいように、各色がそれぞれおおむね100%デューテ
ィの濃度で印字される。
【0106】印刷用紙211の方は、図11に示すよう
に印字幅W’のピッチで精密に副走査方向(矢印F方
向)へ送られ、各行が連続するように印字が行われる。
【0107】不吐ノズルを検出するための異常ノズル検
出装置としては、特開平6−79956号公報において
本出願人が提案し詳述したものを適用することができ
る。
【0108】特開平6−79956号公報に開示される
異常ノズル検出装置は、不吐ノズルを検出する性能とし
ては十分なものである。これによると個々のドットを検
知して、個々のノズルの不吐、よれ、過大または過小ド
ットを吐出するノズルまでの判定がなされているので、
異常が発生したノズルが多数あったとしても、補完記録
時に主走査で記録されなかった白すじの領域と、異常が
発生したノズルがオーバーラップする確率は少なくなり
補完機能が長期にわたって維持される。
【0109】本発明においては、異常の発生したノズル
を、更に簡単な構成で検出する方法を提供する。以下、
図10〜12を用いて詳細に説明する。
【0110】異常ノズル検出装置221は異常検出用紙
219に対向して配置されており、異常検出パターン2
20を光学的に読み取るために、異常検出パターン22
0の各色にそれぞれ対向し、その読み取りの中心222
が各色のパターンの移動線上に位置するように配置され
た読み取り装置を有する。各読み取り装置は、図2に示
すように、ランプ223と光学受光素子224の対とな
って構成されている。またその上下方向の幅は、不吐ノ
ズルが検出できるよう狭く、また主走査方向の幅は同一
ノズルからのドットの変動が平均化されるように幅広に
読み取るように構成されている。ここで、上下方向の幅
は、必ずしも個々のノズル毎の印字が識別できるほど狭
く構成する必要はない。
【0111】上述のように、固定した異常ノズル検出装
置221の前面を、異常検出パターン220は図11お
よび12に示す矢印F方向へ通過し、その濃度を読み取
ることによって異常ノズルの検出を行う。
【0112】図13に光学受光素子の読取出力を示す。
図13において、不吐出が発生したノズルがある場合、
異常検出パターン220には不吐部分231が発生す
る。不吐部分231は、読み取り領域225に比較して
微細であるが、その出力232には対応する部分233
が現れる。不吐出判定のためのあるレベル234を定
め、これより読取出力の大きい(検出パターンからの反
射光が強い)部分を不吐出ノズルが存在する領域である
判定する。この検出結果からは、実際に不吐出が発生し
たノズル(1本)を検出することはできないが、不吐出
ノズルを含む前後数ノズル分に不吐出ノズルがあるもの
として判定されることになる。
【0113】異常検出パターン220は、全ノズルで印
字されたもの(幅W)であるが、実際に印字する1行の
幅は、不吐検出出力のうち、ノズル列の両端に位置する
ノズルに対応した出力がいわゆる「肩のだれ」の如く下
がった領域を避けた部分(幅W’)であって、この実印
字幅W’の端に不吐出が発生しても判定できるようにし
てある。両端部数ノズルの検出は正確に行うことはでき
ないが、異常ノズル検出装置が上述のように非常に簡便
に実現され、かつ一度の光学センサによるスキャンで直
ちに不吐ノズルの判定が行われ、従って読み取りから不
吐判定、データ除去までにかかる時間を短くできるため
印字スピードが低下しないなど、本装置がコストパフォ
ーマンスのよいものとなる。
【0114】また、上述の異常ノズル検出装置の構成に
おいても、記録と副走査を組合わせて2回の記録により
副走査方向に連続した検出用パターンとし、そのつなぎ
目を検出することで、ヘッドのノズル列の端部に不吐ノ
ズルが存在するかを検出することも可能である。
【0115】図14および図15は、本実施形態での不
吐ノズルの検出から補完印字までの制御フローを示す。
なお、図14と図15とは、*aおよび*bにてつなが
っている。
【0116】まず、印字スタートし(ステップS10
1)、異常検出用紙219に異常検出パターン220の
印字を行う(ステップS102)。図10において、走
査キャリッジ218は、ホームポジションHPから一度
HP’の位置まで前進し、ホームポジションHPに戻る
ときに異常検出用紙219に各色の異常検出パターン2
20を印字する。
【0117】異常検出パターン220の印字が終ると直
ちに異常検出用紙219は矢印F方向へ送られ、異常ノ
ズル検出装置221により異常検出パターン220を読
み取り、図13に示す読み取り出力を得る(ステップS
103)。次に、得られた読み取り出力から不吐出ノズ
ルの位置と幅を各色毎に得る(ステップS104)。不
吐出が発生したノズルがないと判定されたとき、走査キ
ャリッジ218の主走査により通常の印字を行う(ステ
ップS118)。ここで、すべてのノズルについて、駆
動回数P1がカウントされる。印字が終了したら、次の
行のために異常検出パターン220を印字し(ステップ
S119)、副走査送りを行う(ステップS120)。
次いで、各ノズルごとに、通常の印字におけるノズルの
駆動回数P1の総和と、補完印字におけるノズルの駆動
回数P2の総和とを加え、総駆動回数P3を求める(ステ
ップS121)。そして、次の行も印字するか否かを判
定し(ステップS105)、印字しなければ動作を終了
するし、印字する場合には、再び異常検出パターン22
0を読み取る(ステップS103)。
【0118】ステップS104において不吐出ノズルが
検出されたとき、不吐出ノズルがヘッドの下流端にある
か否かを判定し(ステップS106)、下流端になけれ
ば、検出された不吐出ノズルの最大幅分L1だけ副走査
送りすると仮定し(ステップS107)、主走査で記録
された画像中の白すじと戻りの補完印字のときの不吐ノ
ズルが重なるかを判定する(ステップS108)。
【0119】両者が重複しないものと判定されたとき、
検出結果に応じて主走査の前進時にノズル列のどの部分
の印字データを取り除くかということと、補完印字のた
めの副走査送り量を検出された不吐出ノズル(群)の最
大幅分にすることを決定する。以下決定された条件に従
って主走査の記録と副走査、戻り動作時の補完印字を行
う。
【0120】補完印字後、印字用紙211は1行の送り
幅から補完記録に先立ち副走査を行った量を差し引いた
量だけ副走査送りをして次の行の印字に備える。次の行
について、ステップS105にて印字を行うか判定を行
う。
【0121】また、ステップS108にて白すじの領域
と不吐ノズルとが重複すると判定された場合、ステップ
S107で仮定した副走査送り量L1に、さらにその重
複する量を加えた量L2だけ、補完のために副走査送り
するものと仮定する(ステップS109)。さらに、先
の記録で記録されなかった白すじと不吐ノズルとが重複
するかどうか判定をし(ステップS110)、重複しな
いものと判定された場合、ノズルの下流端側について判
定を行う(ステップS111)。現時点のヘッドと記録
領域との相対位置で問題がなければ、補完のための副走
査送りをそのように定めて、以下前述のように印字と補
完印字を行う。
【0122】ステップS110またはステップS111
にて、正確に補完ができないものと判定されたときに
は、警告を表示して装置を停止させる(ステップS11
2)。
【0123】ステップS141においては、補完のため
の副走査送り量Lとして、ステップS108で“N”の
場合にはL1を、“Y”の場合にはL2を入力する。次
に、補完用ノズルとして用いるノズルについて、これま
での総駆動回数P3が参照値P*を超えているか否かを判
定する(ステップS142)。超えていない場合には、
不吐ノズルに対応するデータを除いて1行分の印字を行
い(ステップS113)、このときのノズルの駆動回数
1をカウントする。
【0124】一方、総駆動回数P3が参照値P*を超えて
いる場合には、補完のための副走査送り量を、ステップ
S141で定めたLの値の整数倍に設定し直す(ステッ
プS143)。以降は、ステップS107〜S112に
対応する手順で、補完のための副走査送り量Lを設定す
る(ステップS144〜S150)。これにより、補完
用ノズルが新たなものと切り替えられる。補完のための
副走査送り量を設定したら、不吐ノズルに対応するデー
タを除いて1行分の印字を行い(ステップS113)、
このときのノズルの駆動回数P1をカウントする。
【0125】次いで、先に設定された補完のための副走
査送り量Lだけ副走査送りし(ステップS114)、主
走査の戻り時に、不吐出データを補完印字する(ステッ
プS115)。このとき、補完印字の際のノズルの駆動
回数P2をカウントする。補完印字が終了したら、次の
行のために異常検出パターン220を印字し(ステップ
S116)、副走査送りを行った(ステップS117)
後、ステップS121に進む。
【0126】また、ステップS106にて、不吐ノズル
がヘッドのノズル列の最下流端にあると判断された場
合、そのノズルを存在しないものと想定し、行の印字幅
をその分だけ減らして印字を行う。ステップS122以
降、上述と同様に印字、補完印字を行う。
【0127】以上の説明では、補完印字のための副走査
送りは順方向に送り、不吐ノズルによる画像中の白すじ
と補完印字時の不吐ノズルの領域が重複しないかを判定
していたが、逆方向に副走査を行い、適正な副走査量を
算出していく方法や、あるいはその組み合わせもある。
【0128】以上の制御フローの説明では、1色のヘッ
ドについて説明したが、何色ものヘッドを持つフルカラ
ー印刷機の場合は、すべての色の検出パターンについ
て、その中の最大の不吐出幅を補完のための副走査送り
としてみて不都合はないか、また適切に補完印字が行え
るか副走査送り量を判定し、補完印字に先立つ副走査送
り量が全ヘッドについて適切となるように決めていくこ
とになる。
【0129】以上説明した、異常ノズルを検知する構成
は、先に説明した各実施形態に適用可能なもので、簡単
な構成の検出装置を用い、不吐ノズルによる記録画像の
劣化を適切に補完することができる。
【0130】(その他の実施形態)上記説明した実施形
態においては、不吐出等の異常が発生したノズルの検出
を、印字パターンを光学的に検出して行ったが、本発明
はこれに限らず、吐出ヒータの断線を検知する構成につ
いても適用することができる。吐出ヒータの断線検知
は、印字中に画像データに従って印加される吐出パルス
の間で抵抗チェックを行い、吐出ヒータが断線していな
いか検知することができる。
【0131】ヒータ断線検出を併用すれば、不吐出ノズ
ルを正確に検知できるだけでなく、所定行を印字中に異
常が発生した場合についても、異常が発生した位置を検
出することもできるため、それに従った補完動作を行え
ば適切な補完動作が行え、欠陥のない記録画像を得るこ
とができる。
【0132】また、上記各実施形態ではプリントヘッド
の戻り動作時に補完印字を行ったが、プリントヘッドを
ホームポジション側へ戻した後、再度補完印字のための
主走査を行い、補完印字を行う構成であってもよい。こ
の場合、印字速度は低下するものの、データの読み出し
順を戻りの走査にあわせて逆順に読み出す動作が不要と
なり、さらにはカラー印字時の各色の重ね順が良好なノ
ズルと同じになるため、補完印字されたドットの色味が
他のドットと同じとなり、さらに良好な不吐補完印字を
行うことができる。また、印字スピードが低下すること
を考慮し、不吐補完印字を戻り動作時に行うか、再度主
走査を行い補完するかを操作者に任意に選択できるよう
構成しても良い。
【0133】なお、本発明は、インクジェットプリント
方式を採用する場合には、その中でも、インク吐出を行
わせるために利用されるエネルギとして熱エネルギを発
生する手段を備え、前記熱エネルギによりインクの状態
変化を生起させる方式、すなわちキヤノン株式会社が提
唱するバブルジェット方式のプリントヘッド、プリント
装置を用いることで優れた効果をもたらすものである。
かかる方式によれば、プリントの高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0134】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、プリント情報に対応していて核沸騰を越え
る急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を
印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発
生せしめ、プリントヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状
の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細
書、同第4345262号明細書に記載されているよう
なものが適しでいる。なお、上記熱作用面の温度上昇率
に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記
載されている条件を採用すると、さらに優れたプリント
を行うことができる。
【0135】プリントヘッドの構成としては、上述の各
明細書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変
換体の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基いた構成と
しても本発明の効果は有効である。すなわち、プリント
ヘッドの形態がどのようなものであっても、本発明によ
ればプリントを確実に効率よく行うことができるように
なるからである。
【0136】加えて、プリントヘッドは、プリント装置
の形態に対応して構成できるのは勿論であり、所謂ライ
ンプリンタ形態のものに対してはプリント媒体の幅に対
応した範囲にわたって吐出口を配列したものとすればよ
い。また、上例のようなシリアルタイプのプリントヘッ
ドとしては、装置本体に固定されたプリントヘッド、あ
るいは装置本体に装着されることで装置本体との電気的
な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換
自在のチップタイプのプリントヘッド、あるいはプリン
トヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカー
トリッジタイプのプリントヘッドを用いた場合にも本発
明は有効である。
【0137】また、本発明のプリント装置の構成とし
て、プリントヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段
等を付加することは本発明の効果を一層安定できるの
で、好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
プリントヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれと
は別の加熱素子或はこれらの組み合わせを用いて加熱を
行う予備加熱手段、プリントとは別の吐出を行なう予備
吐出手段を挙げることができる。
【0138】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用プ
リント信号付与時にインクが液状をなすものを用いても
よい。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形
状態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せ
しめることで積極的に防止するため、またはインクの蒸
発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化
するインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギ
のプリント信号に応じた付与によってインクが液化し、
液状インクが吐出されるものや、プリント用媒体に到達
する時点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エ
ネルギの付与によって初めて液化する性質のインクを使
用する場合も本発明は適用可能である。このような場合
のインクは、特開昭54−56847号公報あるいは特
開昭60−71260号公報に記載されるような、多孔
質シート凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持
された状態で、電気熱変換体に対して対向するような形
態としてもよい。本発明においては、上述した各インク
に対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行
するものである。
【0139】さらに加えて、本発明の形態としては、コ
ンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として用い
られるものの他、リーダ等と組合せた複写装置の形態を
採るもの等であってもよい。
【0140】また、本発明は、インクジェット記録方式
を用いて布帛上にプリントを行うインクジェット捺染装
置に広く適用可能である。インクジェット捺染装置は、
従来のスクリーン捺染技術に比べ、データ化されたプリ
ント情報(画像、文字、色等)に従い、高速で布帛上に
プリントが行えるもので、インクジェット記録方式の特
徴を有効に用いている。
【0141】布帛にプリントを行うという特殊な用途の
ため、工業的要素が強く、その性格上、高速化、低コス
ト化、長寿命化、メンテナンスの容易さが望まれる。そ
のため、本発明の補完記録技術により、連続して欠陥の
ない画像をプリントでき、高速性、コストパフォーマン
スにおいて優れた効果を奏するものである。
【0142】次に、インクジェット捺染用布帛として
は、(1)インクを十分な濃度に発色させ得ること、
(2)インクの染着率が高いこと、(3)インクが布帛
上で速やかに乾燥すること、(4)布帛上での不規則な
インクの滲みの発生が少ないこと、(5)装置内での搬
送性に優れていること、等の性能が要求される。これら
の要求性能を満足させるために、本発明において、必要
に応じて布帛に対し、あらかじめ前処理を施しておくこ
とができる。例えば、特開昭62−53492号公報に
おいてはインク受容層を有する布帛類が開示され、ま
た、特公平3−46589号公報においては還元防止剤
やアルカリ性物質を含有させた布帛の提案がなされてい
る。このような前処理の例としては、布帛に、アルカリ
性物質、水溶性高分子、合成高分子、水溶性金属塩、尿
素およびチオ尿素から選ばれる物質を含有させる処理を
挙げることができる。
【0143】アルカリ性物質としては、例えば、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属、
モノ,ジ,トリエタノールアミン等のアミン類、炭酸ナ
トリウム,炭酸カリウム,重炭酸ナトリウム等の炭酸も
しくは重炭酸アルカリ金属塩等が挙げられる。さらに酢
酸カルシウム、酢酸バリウム等の有機酸金属塩やアンモ
ニアおよびアンモニア化合物等がある。また、スチーミ
ングおよび乾熱下でアルカリ物質となるトリクロロ酢酸
ナトリウム等も用い得る。特に好ましいアルカリ性物質
としては、反応性染料の染色に用いられる炭酸ナトリウ
ムおよび重炭酸ナトリウムがある。
【0144】水溶性高分子としては、トウモロコシ,小
麦等のデンプン物質、カルボキシメチルセルロース,メ
チルセルロース,ヒドロキシエチルセルロース等のセル
ロース系物質、アルギン酸ナトリウム,アラビアゴム,
ローカスイトビーンガム,トラガントガム,グアガム,
タマリンド種子等の多糖類、ゼラチン,カゼイン等の蛋
白質物質、タンニン系物質,リグニン系物質等の天然水
溶性高分子が挙げられる。
【0145】また、合成高分子としては、例えば、ポリ
ビニルアルコール系化合物,ポリエチレンオキサイド系
化合物,アクリル酸系水溶性高分子,無水マレイン酸系
水溶性高分子等が挙げられる。これらの中でも多糖類系
高分子やセルロース系高分子が好ましい。
【0146】水溶性金属塩としては、例えば、アルカリ
金属、アルカリ土類金属のハロゲン化物のように、典型
的なイオン結晶を作るものであって、pH4〜10であ
る化合物が挙げられる。かかる化合物の代表的な例とし
ては、例えば、アルカリ金属では、NaCl,Na2
4,KClおよびCH3COONa等が挙げられ、ま
た、アルカリ土類金属としては、CaCl2およびMg
Cl2等が挙げられる。中でもNa,KおよびCaの塩
類が好ましい。
【0147】前処理において上記物質等を布帛に含有さ
せる方法は、特に制限されないが、通常行われる浸漬
法、パッド法、コーティング法、スプレー法などを挙げ
ることができる。
【0148】さらに、インクジェット捺染用布帛に付与
される捺染インクは、布帛上に付与した状態では単に付
着しているに過ぎないので、引き続き繊維への染料等イ
ンク中の色素の定着工程を施すのが好ましい。このよう
な定着工程は、従来公知の方法でよく、例えば、スチー
ミング法、HTスチーミング法、サーモフィックス法、
あらかじめアルカリ処理した布帛を用いない場合は、ア
ルカリパッドスチーム法、アルカリブロッチスチーム
法、アルカリショック法、アルカリコールドフィックス
法等が挙げられる。また、定着工程は、染料によって反
応過程を含むものと含まないものとがあり、後者の例と
しては繊維に含浸させて物理的に離脱しないようなもの
がある。また、インクとしては所要の色素を有するもの
であれば適宜のものを用いることができ、染料に限られ
ず顔料を含むものでもよい。
【0149】さらに未反応の染料の除去および前処理に
用いた物質の除去は、上記反応定着工程の後に従来公知
の方法に準じ、洗浄により行うことができる。なお、こ
の洗浄の際に従来のフィックス処理を併用することが好
ましい。
【0150】以上述べた後処理工程が施されたプリント
物は、その後所望の大きさに切り離され、切り離された
片は、縫着,接着,溶着等、最終的な加工品を得るため
の工程が施され、ワンピース,ドレス,ネクタイ,水着
等の衣類や布団カバー,ソファカバー,ハンカチ,カー
テン等が得られる。布帛を縫製等により加工して衣類や
その他の日用品とする方法は、例えば「最新ニット縫製
マニュァル」(センイジャーナル社発行)や月刊誌「装
苑」(文化出版局発行)等、公知の書籍に多数記載され
ている。
【0151】なお、プリント用媒体としては、布帛,壁
布,刺しゅうに用いられる糸、壁紙、紙、OHP用フィ
ルム等が挙げられ、布帛とは、素材,織り方,編み方を
問わず、あらゆる織物,不織布およびその他の布地を含
む。
【0152】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
記録素子に異常が発生した場合には、主走査による記録
動作の後、異常が発生していない記録素子で補完記録を
行うことで、欠陥のない記録結果を得ることができる。
特に、補完記録を行う記録素子による記録頻度の総和量
に応じて、補完記録を行う記録素子を変更することで、
補完記録を行う記録素子の寿命の低下が抑えられ、結果
的に、記録ヘッドとしての実質的な寿命を延ばすことが
できる。また、通常の記録ヘッド以外に補完専用のヘッ
ドを備える必要もないので、装置自体の構成を複雑化、
大型化することなく補完記録を達成することができる。
【0153】さらに、補完記録を、補完のための副走査
の後の主走査の戻り走査時に行うことで、スループット
を低下させることなく、異常が発生した記録素子の補完
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を説明する図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の、補完用ノズルの切
り替えを説明する図である。
【図3】本発明の第2の実施形態を説明する図である。
【図4】本発明の第3の実施形態を説明する図である。
【図5】本発明の第4の実施形態を説明する図である。
【図6】本発明の第4の実施形態の、不吐ノズルの位置
が図5と異なる場合の例を説明する図である。
【図7】本発明の第4の実施形態の、不吐ノズルの位置
が図6と比べて補完印字するのに更に困難な場合の例を
説明する図である。
【図8】図7に示した例における、補完用ノズルの切り
替えを説明する図である。
【図9】本発明の第5の実施形態のダイレクト印刷機の
概略を示す断面図である。
【図10】図9に示したダイレクト印刷機の印字部の概
略を示した斜視図である。
【図11】図10に示した印字部の、異常ノズルを検出
する構成を説明する図である。
【図12】図10に示した印字部の異常ノズル検出装置
の断面図である。
【図13】図12に示した異常ノズル検出装置による読
み取り出力の例を示す図である。
【図14】本発明の第5の実施形態の印字動作のフロー
チャートである。
【図15】本発明の第5の実施形態の印字動作のフロー
チャートである。
【図16】本発明が適用されるインクジェットプリント
装置の一例の構成を示す図である。
【図17】図16に示したインクジェットプリント装置
のプリントヘッドの構成を示す図である。
【図18】図16に示したインクジェットプリント装置
の、清掃手段をプリントヘッドの主走査方向から見た断
面図である。
【図19】図16に示したインクジェットプリント装置
の、清掃手段とプリントヘッドとを上方から見た断面図
である。
【図20】図16に示したインクジェットプリント装置
を上方から見た図である。
【図21】図16〜図20に示したインクジェットプリ
ント装置の、本発明の前提となる基本的な動作シーケン
スを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2,2a,2b,2c,2d,201 プリントヘッ
ド 3 ガイドシャフト 4 ベルト 5 駆動モータ 6 プリント用紙 7 搬送ローラ 8A,8B 案内ローラ 9 プリント用紙搬送モータ 10 ノズル 11a,11b,11c,11d インクタンク 12a,12b,12c,12d 供給チューブ 13A,13B,13C,13D フレキシブルケー
ブル 16 制御回路 20 キャッピング手段 31 目詰まり防止手段 50 清掃手段 24a,24b,24c,24d ヘッドドライバ 26 計数部 200 印字域 200a 白すじ 202 不吐ノズル 203,303 補完用ノズル 211 印刷用紙 212 案内ローラー 213 送りローラー 214 カッター 215 印字部 217 印字ヘッド部 216 排紙口 218 走査キャリッジ 219 異常検出用紙 220 異常検出パターン 221 異常ノズル検出装置 223 ランプ 224 光学受光素子 225 送り出しローラー 226 巻取りローラー 231 レール

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録素子が配列された記録ヘッド
    を記録媒体に対して相対的に移動させながら前記記録素
    子を駆動して前記記録媒体上に記録を行う主走査と、前
    記記録ヘッドを前記記録媒体に対して前記主走査の方向
    と直行する方向に移動させる副走査とを繰り返す記録方
    法において、 前記主走査により前記記録媒体に記録を行うステップ
    と、 前記複数の記録素子の少なくとも1つに異常が発生して
    いた場合に、前記記録媒体上の前記異常が発生した記録
    素子が対向していた位置に他の記録素子が対向するよう
    に、補完のための副走査を行うステップと、 前記記録ヘッドを前記主走査方向に移動させながら前記
    他の記録素子で補完記録を行うステップと、 前記他の記録素子による記録頻度の総和量に応じて、前
    記補完のための副走査の量を変更し前記補完記録を行う
    記録素子を変更するステップとを有する記録方法。
  2. 【請求項2】 前記駆動頻度は前記記録素子の駆動回数
    であり、前記記録素子の駆動回数の寿命値に基づいて、
    前記補完記録を行う記録素子を変更する補完参照値を予
    め設定しておき、前記総和量が前記補完参照値よりも大
    きくなったら前記記録を行う記録素子を変更する請求項
    1に記載の記録方法。
  3. 【請求項3】 前記補完記録を、前記補完のための副走
    査を行った後の主走査の戻り走査時に行う請求項1また
    は2に記載の記録方法。
  4. 【請求項4】 前記補完記録を、前記補完のための副走
    査を行った後の次の主走査時に行う請求項1または2に
    記載の記録方法。
  5. 【請求項5】 前記記録媒体に記録を行うための主走査
    に先立ち、前記異常が発生した記録素子を検出するステ
    ップを有する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の
    記録方法。
  6. 【請求項6】 前記記録媒体に記録を行うための主走査
    時に、前記異常が発生した記録素子を除いて記録を行う
    請求項5に記載の記録方法。
  7. 【請求項7】 前記異常が発生した記録素子を検出する
    ステップは、 前記記録媒体とは異なる検出用媒体に、前記複数の記録
    素子の全てを駆動して所定の検出用パターンを形成する
    ステップと、 前記検出用パターンに記録が行われていない部分がある
    か否かを光学的に検出するステップとを有する請求項5
    または6に記載の記録方法。
  8. 【請求項8】 複数の記録素子が配列された記録ヘッド
    を記録媒体に対して相対的に主走査する主走査手段と、
    前記主走査手段による主走査中に前記記録素子を駆動し
    て前記記録媒体に記録を行う記録ヘッド駆動手段と、前
    記記録ヘッドを前記記録媒体に対して前記主走査の方向
    と直行する方向に副走査する副走査手段とを有する記録
    装置であって、 前記記録素子の駆動頻度を計数する計数手段と、 前記複数の記録素子のうち少なくとも1つに異常が発生
    したときに、前記主走査手段による主走査の後、前記記
    録媒体上の前記異常が発生した記録素子が対向していた
    位置に他の記録素子が位置するように前記副走査手段を
    駆動し、前記他の記録素子で前記記録媒体に補完記録を
    行うように前記記録ヘッド駆動手段を駆動するととも
    に、前記計数手段で計数された前記他の記録素子の駆動
    頻度の総和量に応じて、前記副走査手段の駆動量を変更
    し前記補完記録を行う記録素子を変更する制御手段とを
    有することを特徴とする記録装置。
  9. 【請求項9】 前記計数手段は前記記録素子の駆動回数
    を計数するものであり、前記制御手段は、前記計数手段
    で計数された前記他の記録素子の駆動回数が、前記記録
    素子の駆動回数の寿命値に基づいて予め設定された補完
    参照値を超えたときに、前記補完記録を行う記録素子を
    変更する請求項5に記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記補完記録を前記
    主走査の戻り走査後に行うように前記ヘッド駆動手段を
    制御する請求項8または9に記載の記録装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、前記補完記録を前記
    主走査の次の主走査時に行うように前記ヘッド駆動手段
    を制御する請求項8または9に記載の記録装置。
  12. 【請求項12】 前記異常が発生した記録素子を検出す
    る異常検出手段を有する請求項8ないし11のいずれか
    1項に記載の記録装置。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は、前記複数の記録素子
    のうち異常が発生していない記録素子のみが駆動される
    ように前記記録ヘッド駆動手段を制御する請求項12に
    記載の記録装置。
  14. 【請求項14】 前記異常検出手段は、前記記録素子の
    全てを駆動して得られた検出用パターンを光学的に検出
    する光学素子を有する請求項12または13に記載の記
    録装置。
  15. 【請求項15】 前記各記録素子は、それぞれインクを
    吐出する吐出口および前記吐出口からインクを吐出させ
    る吐出手段を有する請求項8ないし14のいずれか1項
    に記載の記録装置。
  16. 【請求項16】 前記吐出手段はインクに熱エネルギー
    を与える熱エネルギー発生体であって、前記熱エネルギ
    ー発生体により発生する熱でインクに状態変化を生起さ
    せ、前記吐出口からインクを吐出させる請求項15に記
    載の記録装置。
  17. 【請求項17】 前記記録媒体として布帛が用いられる
    請求項8ないし16のいずれか1項に記載の記録装置。
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