JPH1177701A - 多層体の形成方法 - Google Patents

多層体の形成方法

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JPH1177701A
JPH1177701A JP9267852A JP26785297A JPH1177701A JP H1177701 A JPH1177701 A JP H1177701A JP 9267852 A JP9267852 A JP 9267852A JP 26785297 A JP26785297 A JP 26785297A JP H1177701 A JPH1177701 A JP H1177701A
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JP
Japan
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hollow
molding
forming
paraffin
core
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Application number
JP9267852A
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Inventor
Koichi Araki
公一 荒木
Masahiko Suzuki
政彦 鈴木
Yasuo Nakajima
康男 中島
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Taiei Sales & Engineering Corp
TAIEI SHOKO KK
Original Assignee
Taiei Sales & Engineering Corp
TAIEI SHOKO KK
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  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水処理槽等の覆蓋は幅が広いが、肉厚の薄い
ものが要求されている。これを内実のプラスチックで形
成すると、重いものとなり製造コストの負担が著しい。
中にウレタン等の充填物を内装しても剛性に問題があ
り、かつコストの負担も大きい。この発明は、軽量で、
安価で、剛性に優れた、覆蓋に適した多層体を提供する
ことを目的として開発されたものである。 【手段】 中空部17Aを有するFRP製品の形成方法
において、中空部17Aとなる部分に、繊維強化材12
を周面に装着したパラフィンコア13を介在させて成形
後、前記パラフインコア13を溶融して外部に排除して
中空部17Aを形成する多層体17の形成方法で、成形
方法はオープンモールド法またはクローズドモールド法
が使用される。上下板間に中空部が形成され、複数のコ
ア間の間隙部分に樹脂筋16が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は多層体の形成方法
並に係り、特に水処理槽等の覆蓋に適した多層体の形成
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、下水処理槽等の覆蓋は金属製であ
り、重いという難点がある。これを解決するためにウレ
タン、塩ビ等発泡体コアを内装した樹脂板が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】前記従来の方法におい
ては、コアの素材がウレタンや塩ビ等発泡体なので、軽
いという利点があるが、経時的に中のコアと被覆樹脂層
との剥離が生じるという問題があり、また、幅の広い板
においては強度に難点があった。強度を強化しようとす
れば材料、工程数などのコストがかかって価格面での無
理が生じ、更に製品すべてにウレタン、塩ビ発泡体を内
装したままで製品にするという材料コストがかかった。
この発明は幅が広くても強度に優れ、被覆層の剥離が生
じず、価格的に折り合いのつく覆蓋に適した多層体を提
供することを目的として開発されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決し、目的を達成するために、次のような技術的な手
段を講じた。ここでいう多層体とは、上板と下板間に中
空部を有する成形体を指す。オープンモールド法とは、
下型は使用しても閉ざした型内で成形しないもの、並び
に型を使用しないで、コアに繊維強化材を装着してその
表面に直接流動性樹脂を被覆させるものをいい、ハンド
レイアップ方式或いはスプレイアップ方式が使用され
る。クローズドモールドは型内で成形するものをいい、
複数の型部材とは、成形型の構成が上下分離だけでな
く、複雑な形状に対応して複数の型部材から構成される
ものも含まれている。繊維強化材とは、ガラス、カーボ
ン、ボロン、アラミド、等の鉱物、有機質繊維のマッ
ト、チョツプ、クロス等を指している。流動性樹脂と
は、熱硬化性合成樹脂に、硬化剤と必要に応じて炭酸カ
ルシユウム、水酸化アルミニウム、クレー、タルク、シ
リカ、ガラス短繊維、砂、石、ガラス粉、熱可塑性プラ
スチック、マイクロバルーン、木粉、硫酸バリウム、酸
化マグネシューム、鉱物.有機質繊維の一種或いは複種
の充填材を適宜配合したものを指している。パラフィン
コアのパラフインは、純パラフィンに限定されるもので
はなく、蝋、合成蝋、それらの混合物、適宜な添加物の
含まれたものも含まれる。発明の具体的な内容は次の通
りである。
【0005】中空部を有するFRP製品の形成方法にお
いて、中空部となる部分に、繊維強化材を周面に装着し
たパラフィンコアを介在させて成形後、前記パラフイン
コアを溶融して外部に排除して中空部を形成する多層体
の形成方法。
【0006】前記成形方法はオープンモールド法、クロ
ーズドモールド法のいずれでもかまわない。
【0007】複数の型部材の係合部に中空成形部を有す
る成形型の中空成形部に繊維強化材を配設させる工程
と、繊維強化材をパラフインコアの周囲に装着させる工
程と、繊維強化材を装着したパラフィンコアを前記中空
成形部の繊維強化材上に配列させる工程と、その上部に
繊維強化材を配設する工程と、残部型部材を重合一体に
結合させる工程と、中空成形部に流動性樹脂を充填して
硬化させる工程と、内部のパラフィンコアを溶融して排
除する工程との結合からなる多層板の形成方法。
【0008】前記成形型は中空成形部の周囲に環状導入
路が形成され、流動性樹脂材は環状導入路から同時に均
等圧力で中空成形部に充填される多層体の形成方法。
【0009】前記成形型は、中空成形部に連通している
内圧調整孔に外的加圧ができる圧力調整手段が配設され
て、中空成形部に充填される流動性樹脂の充填度に応じ
て内圧が調整される多層体の形成方法。
【0010】前記パラフインコアは繊維強化材を挟んで
上下に複数積層することができる。
【0011】
【作用】上記のように構成されたこの発明は、次のよう
な作用を有している。
【0012】例えば板状のパラフインコアにガラス繊維
マットのような繊維強化材を付着させて、該繊維強化材
に含浸されている流動性樹脂を硬化させると、パラフィ
ンコアの内装されたFRP(繊維強化プラスチック)板
が形成される。この樹脂板に孔を開けてパラフィンを溶
融させると、開孔から溶融パラフィンが排出されて、パ
ラフィンコアのあった部分が中空になる。この場合、パ
ラフィンコアに上下に貫通する複数の貫通孔を形成して
おくとか、複数のコアを並列させておくと、貫通孔の部
分或いはコア同士の間に流動性樹脂が入るので、コアを
除去すると中空部に複数の樹脂筋、リブが上下板を結合
して形成されるので、広い中空板でも剛性が高い。
【0013】オープンモールド法でもFRP成形には型
が必要であるが、パラフィンコアに繊維強化材を装着し
たものは、パラフィンコアが常温では硬質であるため、
表面の繊維強化材に流動性樹脂を直接付着させて被覆さ
せることができる。
【0014】ハパラフインコアに繊維強化材を付着させ
たものは、そのまま型の中に入れてクローズドモールド
法で成型することができる。
【0015】成形型において中空成形部の周囲の環状導
入路は中空成形部の周囲を囲んでいるために、ここに至
った流動性樹脂はパスカルの原理により、均等な圧力と
速度で中空成形部のすべての部分に入る。このことは、
複雑な形状の角隅部に気泡が生じることはないし、内装
された繊維強化材の繊維間にも樹脂が入るので、完成品
に巣が生じない。
【0016】成形型において、中空成形部に連通した内
圧調整孔に連設した内圧調整手段は、中空成形部に外的
に加圧することができ、すなわち、適度の加圧をするこ
とにより、中空成形部に充填される流動性樹脂が勢いよ
く進入することがセーブされ、繊維強化材の繊維間の微
細な隙間にも毛管現象のように充填させることができ
る。
【0017】成形型の中空成形部に繊維強化材を装着し
たパラフインコアを配列し、必要に応じてコア間の間隙
に所望量の繊維強化材を配置し、その周囲に流動性樹脂
を充填するとき、正確な寸法で多層体の上下板を樹脂筋
を配して形成することができる。また、パラフインコア
を溶融して除去するとき、容易に中空部を形成すること
ができると共に、パラフィンは繰り返しコアの素材とし
て使用することができる。
【0018】上下板の中空部の間に複数の樹脂筋が形成
されるとき、上下板の間隔が正確に保持され、幅が広い
ものであっても、歪み、ねじれ、折れ曲がりが生じにく
く、樹脂筋の数、太さ、形状、繊維強化材の密度等に応
じて剛性が向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態例を図面を
参照して説明する。図1は成形型の縦断正面図、図2は
成形型の一型の平面図である。成形型1は一型1Aと二
型1Bとからなり、その係合内部に、一型1Aにおいて
は凹部2A、二型1Bにおいては突体2Bの係合により
板の肉厚になるように中空成形部2が形成されている。
該中空成形部2の周囲には中空成形部2と近接して環状
導入路3,3が形成され、該環状導入路3,3の周囲に
おいて、一型1Aにはシール材4が装着され、二型1B
にはシール溝5が形成されている。また係合面には位置
決め用のガイド6が形成されている。また二型1Bにお
いては環状導入路3に連通する注入路7が形成され、突
体2B部分には内外に連通する内圧調整孔8,8が形成
されている。図において符号9は材入手段、10は内圧
調整手段、11は制御器である。
【0020】成形方法を図3に示す一型1Bの略示的縦
断面図を参照して説明する。前記中空成形部2は、例え
ば成形したい多層体の大きさが1m×2mで肉厚3セン
チの板状なら、その大きさに設定される。図3において
は製造方法の説明上、型の大きさに比して中空成形部2
の深さを深く表現している。前記中空成形部2にゲルコ
ートの後、ガラスマットからなる繊維強化材12を数枚
配設する。その上にガラスマットからなる繊維強化材1
2を周面に装着したパラフィンコア13複数を配列す
る。このパラフィンコア13,13を近接させても、成
形時には隣接のコア13,13繊維強化材が一体となっ
て後記する樹脂筋16の芯となる。各パラフィンコア1
3同士の間には必要があればガラス繊維マットなど適宜
な間隔保持材14を介在させて、上面に数枚の繊維強化
材12を配設させる。しかる後、前記二型1B一型1A
の上に重ねて型締めを行い、図1に示す材入手段9によ
って、流動性樹脂を注入路7、環状導入路3を経て中空
成形部2に注入する。この場合、内圧調整手段10によ
って、中空成形部2の内圧は1気圧とし、材入手段9が
例えば常圧プラス0.5kg/平方cmで流動性樹脂を
圧入すると、環状導入路3に流動性樹脂が充満して、周
囲から同時に均等な圧力で中空成形部2に入っていく。
このように中空成形部2に流動性樹脂が入っていくと、
内圧が高まってくる。そこで内圧調整手段10によって
あらかじめ外的な加圧を加えて、0.5kg/平方cm
ないし0.15kg/平方cm等に経時的に調節する
と、中に入った流動性樹脂は、ゆっくりと内部の圧力の
小さな方へと移動するので、パラフインコア13周面に
付着させてあるガラス繊維からなる繊維強化材12の繊
維間にも毛管現象のように浸透していく。すなわち、従
来の方法で流動性樹脂を充填すると、内部が負圧なので
勢いよく入り、繊維間に入らない状態で樹脂が繊維束を
覆う状態で通り過ぎて、結果的には巣が生じるが、本発
明方法によると、材入手段9以外から中空成形部2に外
的に加圧しておくこと、並びに環状導入路3から同時に
中空成形部2に流動性樹脂がゆっくりとパスカルの原理
で均一圧力で全域に入るため、巣が生じない。内部が充
満されると、内圧調整孔8へと流動性樹脂が押し出され
る。その時点で材入手段9の樹脂供給は制御器11の作
動によって自動的に停止される。
【0021】経時的に流動性樹脂が硬化した後、二型1
Bを一型1Aから分離させて成形体15を取出して、図
4に示すように下板15Aの任意の箇所に内部のパラフ
インコア13に達するような開口15Cを形成して、成
形体15を加熱すると、パラフインコア13が溶融して
開口15Cから外部に排出されるので、成形体5はパラ
フィンコア13のあった部分が中空となり、各パラフィ
ンコア13とパラフインコア13との間は樹脂筋16…
が上下板15A,15Bの間に形成されて、板状の多層
体17が完成する。前記開口15Cには必要に応じて任
意の栓蓋を装着させることができる。前記開口15Cは
適宜なコア材あるいは型によって形成することができ
る。
【0022】このようにして形成された多層体17は、
中空部17Aが形成されているので軽量であるが、上下
板15A,15B間に複数の樹脂筋16…が形成されて
いるため、上下板15A,15Bの間隔が一定に保持さ
れ、歪み、折曲等に対する剛性が樹脂筋16の数と太
さ、形状などに比例して向上している。またある程度の
重量を要求されるものにおいては、前記開口15Cから
セメント水練物等を充填し硬化させることによって重量
の有る多層体17が得られ、コンクリートの充填による
剛性も向上する。また、前記溶融して取り出したパラフ
インは、コアの原料として繰返して再使用することがで
きる。
【0023】図5は面積が大きく、或いは肉厚の厚いパ
ラフィンコアの作成方法を示めす略示的縦断面図であ
る。図において枠型18はパラフィンコア13を作るこ
とのできる凹型部18Aに、前記樹脂筋16を形成する
ための間隙形成材18Bが立設されている。該間隙形成
材18Bは棒状でも板状でもかまわない。図において符
号19は鉄筋であり、必要に応じて間隙形成材18Bに
仮止めされる。以上の工程後に凹型部18Aに溶融した
パラフインを流し込む。この枠型18を逆にして枠型1
8を取外すと、パラフインコア13は前記間隙形成材1
8Bのあった部分が貫通孔として形成される。従って前
記同様にして使用して成形体15を形成し、中のパラフ
インコア13を溶融すると、間隙形成材18Bのあった
所の貫通孔に樹脂筋16…が形成される。同時に前記鉄
筋19は複数の間隙形成材18Bに接して支持されてい
るので、パラフィンコア13の除去された中空部17A
にセメント水練物を充填して硬化させると、多層体17
の中に鉄筋コンクリートが形成される。
【0024】図6は上下に中空部を形成した多層体17
の形成方法を示す成形型の縦断面図である。前記形態例
と同じ部材には同じ符号を付して説明を省略する。この
形態例は、パラフィンコア13の上に繊維強化材12を
配設し、更にその上にパラフインコア13を配列して上
に繊維強化材12を配設してから前記同様に二型1Bを
重ねて流動性樹脂を充填するものである。流動性樹脂が
硬化した後に型抜きをして、前記同様に中のパラフイン
コア13…を溶融して除去させると、上下中間に中板1
5Dを挟んで二重の中空部17A…のある多層体17が
形成される。この多層体17は、上下の中空部17Aの
双方を中空にしたままで使用することができるほか、上
下のいずれかに充填材、例えば剛性を保持させるための
セメント、保温のための発泡樹脂など、上下で変化させ
て充填させることができる。勿論、中空部17Aを三重
にすること、或いは部分的に二重中空部のように変化さ
せる事が出来る。
【0025】なおこの発明は前記構成に限定されるもの
ではなく、適宜設計変更をすることができる。ここに記
載のない形態例として、クローズドモールド法における
繊維強化材は、そのままか、あらかじめ流動性樹脂を含
浸させたものを使用することができる。オープンモール
ド法においても、繊維強化材に流動性樹脂を含浸したも
のと、そのままのものを使用することができ、また、繊
維強化材を付着させたパラフィンコアに直接、ハンドレ
イアップ法或いはスプレイアップ法の単独或いは併用で
流動性樹脂被覆をすることができる。また用途も覆蓋の
みでなく、他の用途、例えば、オール、航空機のプロペ
ラ、羽根、機材枠、その他、軽くて強度を要求される物
品に使用することができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように構成されたこの発明は、次
のような優れた効果を有している。
【0027】水処理槽等の覆蓋は面積が広く、軽量で肉
厚は3センチ程度と薄い物が要求されているが、軽量で
肉厚が薄い物では剛性が劣るという難点がある。この発
明においては、パラフィンコアを使用して成形後にパラ
フィンコアを溶融して除去することによって中空とした
ので軽量化が達成される効果がある。
【0028】成形時にパラフィンコアを使用し、樹脂筋
を作る為の間隙を形成して樹脂を充填させているため
に、完成した多層体は上下板間に複数の樹脂筋が一体に
結合されているため、肉厚が薄く面積の広い物であって
も歪みや折れ曲がりが生じにくく剛性にすぐれている効
果がある。
【0029】多層体は上下板間に中空部が形成されてい
るので、軽量で搬送に便であるほか、必要に応じて、現
場で開口から中にセメント水練り物等を充填硬化させて
重量を付加させ、また剛性を高めることができる効果が
ある。
【0030】パラフインコアは溶融して取り出した後、
繰り返しココアの素材として使用することができるた
め、発泡体コアのように捨材のコストがかからずコスト
負担にならない効果がある。
【0031】成形型は中空成形部の周囲に形成された環
状導入路から均等圧力で、流動性樹脂を中空成形部に充
填させるように構成されているので、流動性樹脂が一方
向にのみ急速で走ることがなく、中空成形部の周囲から
均等な圧力と速度で中に入り、進行速度も非常に遅くな
るので、隅部や繊維間にも気泡を生じさせることなく完
全に充填することができる効果がある。
【0032】中空成形部には、外的な加圧手段により内
圧調整ができるので、材入手段により加圧されて入る流
動性樹脂が負圧方向へ勢いよく進行することがなく、圧
力の弱い方へとゆっくり移動するので、混み入った繊維
強化材の繊維間にも毛管現象のように隅々までも入り込
み、完成品に巣が生じない効果がある。
【0033】パラフィンコアは周囲に繊維強化材を付着
してあるので、型を使用しなくても容易に多層体を形成
することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 成形型の略示的縦断正面図である。
【図2】 成形型の一型の平面図である。
【図3】 製造方法を示す成形型の略示的縦断正面図で
ある。
【図4】 成形体と多層体の一部を示す縦断正面図であ
る。
【図5】 パラフインコアの製造方法を示す枠型の縦断
正面図である。
【図6】 二重中空部を有する多層体の形成方法を示す
成形型の縦断正面である。
【図7】 二重中空部を有する多層体の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 成形型 1A 一型 1B 二型 2 中空成形部 2A 凹部 2B 突体 3 環状導入路 4 シール材 5 シール溝 6 ガイド 7 材入路 8 内圧調整孔 9 材入手段 10 内圧調整手段 11 制御器 12 繊維強化材 13 パラフィンコア 14 間隙保持材 15 成形体 15A 上板 15B 下板 15C 開口 15D 中板 16 樹脂筋 17 多層体 17A 中空部 18 枠型 18A 凹型部 18B 間隙形成材 19 鉄筋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 22:00 (72)発明者 中島 康男 茨城県下館市女方511番地 泰榮商工株式 会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空部を有するFRP製品の形成方法に
    おいて、中空部となる部分に、繊維強化材を周面に装着
    したパラフィンコアを介在させて成形後、前記パラフイ
    ンコアを溶融して外部に排除して中空部を形成すること
    を特徴とする多層体の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記成形方法はオープンモールド法であ
    ることを特徴とする請求項1に記載された多層体の形成
    方法。
  3. 【請求項3】 前記成形方法はクローズドモールド法で
    あることを特徴とする請求項1に記載された多層体の形
    成方法。
  4. 【請求項4】 複数の型部材の係合部に中空成形部を有
    する成形型の中空成形部に繊維強化材を配設させる工程
    と、繊維強化材をパラフインコアの周囲に装着させる工
    程と、繊維強化材を装着したパラフィンコアを前記中空
    成形部の繊維強化材上に配列させる工程と、その上部に
    繊維強化材を配設する工程と、残部型部材を重合一体に
    結合させる工程と、中空成形部に流動性樹脂を充填して
    硬化させる工程と、内部のパラフィンコアを溶融して排
    除する工程との結合からなることを特徴とする多層板の
    形成方法。
  5. 【請求項5】 前記成形型は中空成形部の周囲に環状導
    入路が形成され、流動性樹脂材は環状導入路から同時に
    均等圧力で中空成形部に充填されることを特徴とする請
    求項3または4のいずれかに記載された多層体の形成方
    法。
  6. 【請求項6】 前記成形型は、中空成形部に連通してい
    る内圧調整孔に外的加圧できる圧力調整手段が配設され
    て、中空成形部に充填される流動性樹脂の充填度に応じ
    て内圧が調整されることを特徴とする請求項3ないし5
    のいずれかに記載された多層体の形成方法。
  7. 【請求項7】前記パラフインコアは繊維強化材を挟んで
    上下に複数積層されることを特徴とする請求項1,2,
    3,4,5,6のいずれかに記載された多層体の形成方
    法。
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