JPH1177686A - ゴムローラの加硫装置 - Google Patents

ゴムローラの加硫装置

Info

Publication number
JPH1177686A
JPH1177686A JP23555697A JP23555697A JPH1177686A JP H1177686 A JPH1177686 A JP H1177686A JP 23555697 A JP23555697 A JP 23555697A JP 23555697 A JP23555697 A JP 23555697A JP H1177686 A JPH1177686 A JP H1177686A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
vulcanizing
rubber roller
supporting
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23555697A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Izumi
央 泉
Taisuke Hatta
泰典 八田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
Priority to JP23555697A priority Critical patent/JPH1177686A/ja
Publication of JPH1177686A publication Critical patent/JPH1177686A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ないスペースで連続的に加硫成形すること
ができるゴムローラの加硫装置を提供する。 【解決手段】 左右1対のチェーンベルト12によって
金型を搬送する金型搬送手段15の一側(一部)が、熱
風により内部が高温とされる加硫炉17内に位置してい
る。金型搬送手段15の他側において、上側に金型4が
投入される金型投入部18を設け、該金型投入部18の
下側にアンロード用シュート部材19を配設する。金型
投入部18の下側に金型排出部20が位置し、金型4
の、金型搬送手段15への投入・排出が同一の場所で行
われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴムローラの加硫
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真装置や静電写真装置
等のいわゆるOA機器において使用される現像ローラ、
帯電ローラ、転写ローラ、クリーニングローラ等のゴム
ローラは広く知られている。
【0003】このようなゴムローラは、例えば特開平6
−182784号公報に記載されるように、発泡剤を含
有するゴム材を用いてゴムローラより小径の円筒状のゴ
ム素材を形成し、その素材を、成形金型にそれの筒孔に
芯金を挿通させた状態で装填し、この成形金型を加熱し
て加硫させつつ上記発泡剤を発泡させることにより上記
素材を成型金型内で膨張させ、それによって製造され
る。
【0004】そして、連続的に加硫成形するためには、
未加硫のゴムローラが収納された成形金型を、搬送手段
にて、加硫炉内を移動させつつ加硫することが考えられ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにすると、加硫には一定時間を要するため、大きなス
ペースを必要とするという課題がある。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、少ないスペースで連続的に加硫成形することができ
るゴムローラの加硫装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、円筒
状金型を用いてゴムローラを加硫成形するゴムローラの
加硫装置であって、前記金型を部分接触により支持する
支持手段と、該支持手段が設けられたチェーンベルトを
有し該チェーンベルトを循環させることで金型を搬送す
る金型搬送手段と、該金型搬送手段の一側を収納する加
硫炉と、該加硫炉に隣接して前記金型搬送手段の他側に
設けられ前記金型搬送手段に金型が投入される金型投入
部と、該金型投入部の下側に設けられ金型が排出される
金型排出部とを備える。
【0008】請求項1の発明によれば、金型を搬送する
金型搬送手段は、金型が投入される金型投入部の下側
に、金型排出部が形成され、金型投入部から金型を投入
するだけで、加硫炉内を、支持手段にて支持された金型
が、チェーンベルトによって一定時間に亘って循環せし
められる。それによって加硫され、前記金型投入部と同
一場所の下側に、加硫終了後の金型が排出される。ま
た、支持手段は金型を部分接触にて支持していることか
ら、支持手段側から金型への熱伝導は抑制される。
【0009】請求項2の発明は、請求項1のゴムローラ
の加硫装置において、前記支持手段が、金型の各端部が
乗せられるベアリング部材を有し金型を回転可能に支持
する左右1対の支持具と、少なくとも前記加硫炉内に位
置するチェーンベルト上方に設けられ金型の端部の上側
部分が回転可能に接触するレール部材とを有するもので
ある。
【0010】請求項3の発明は、請求項1のゴムローラ
の加硫装置において、前記支持手段が、金型の各端部よ
り若干内方を回転可能に支持するU字状の受け部を有す
る左右1対の支持具と、少なくとも前記加硫炉内の金型
の搬送経路に沿って設けられ金型の中央部が回転可能に
接触するレール部材とを有するものである。
【0011】請求項4の発明は、請求項1のゴムローラ
の加硫装置において、前記支持手段が、回転可能に支持
され金型の一端部に圧接される第1の支持具と、該第1
の支持具に関連づけられ金型を他端部側に付勢するスプ
リング部材と、回転可能に支持され金型の他端部に圧接
される第2の支持具と、該第2の支持具に設けられた係
合部材と、少なくとも前記加硫炉内の金型の搬送経路に
沿って設けられ前記係合部材と係合して金型を回転させ
る回転部材とを有する。
【0012】請求項2〜4の発明によれば、加硫炉内
を、金型が回転しつつ搬送され、金型の周方向の温度の
均一化が図られる。
【0013】請求項5の発明は、請求項1のゴムローラ
の加硫装置において、前記支持手段が、前記金型の端部
を弾性的に接触支持する第1のピン状支持具と、端部よ
り若干内側の側面を弾性的に接触支持する第2のピン状
支持具とを有し、前記金型はが端部に設けられ金型内部
のガスを排出するガス抜き孔を有する。
【0014】請求項5の発明によれば、第1及び第2の
ピン状支持具で金型の端部が、線接触により弾性的に接
触支持され、前記第1及び第2のピン状支持具よりの熱
伝導により金型の端部の温度が上昇しにくくなり、ま
た、金型の端部に形成されたガス抜き孔を通じて金型内
部に発生したガスが無理なく排出される。
【0015】請求項6の発明は、請求項1のゴムローラ
の加硫装置において、前記支持手段が、金型の各端部を
支持する左右1対の支持具と、該左右1対の支持具を金
型に沿って連結する連結板とを有する。
【0016】請求項6の発明によれば、金型の各端部を
支持する支持具が連結板によって連結されていることか
ら、連結板によって熱の放散が抑制され、金型の裏側に
も熱が伝達される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0018】本発明に係るゴムローラを示す図1におい
て、ゴムローラ1は、芯金2の外周面に対し、円筒状の
ゴム部材3が固着されて一体化されている。
【0019】ところで、前述したゴムローラ1のゴム部
材3の形成に用いるゴム素材としては、天然ゴム、クロ
ロプレンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、エチレン・
プロピレンゴム、ブチルゴム、アクリル・ニトリル・ブ
タジエンゴム、シリコンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴ
ム、ハロゲン化ブチルゴム、クロロスルフォン化ポリエ
チレンゴム、水素化ニトリルゴム、エピクロロヒドリン
ゴム等の架橋ゴム、及び、これらの単量体を用いた共重
合体、これらのブレンド物、並びに、ポリオレフィン
系、ポリエステル系、ポリエーテル系、ポリアミド系、
ポリウレタン系等の熱可塑性エラストマー等から適宜選
択することができる。
【0020】そして、上記ゴム素材には発泡剤が含有さ
れている。発泡剤としては、アゾジカーボンアミド、ア
ゾビスイソブチロニトリル、ジアゾアミノベンゼン、ジ
ニトロソペンタメチレンテトラミン、p-トルエンスルホ
ニルヒドラジド、p,p'-オキシビス(ベンゼンスルホニ
ルヒドラジド)等が好ましく使用される。この発泡剤
は、発泡成形によって得られるゴムローラ1の0.5〜
50容量%が気泡となるように、その配合量を設定する
ことが望ましい。すなわち、0.5容量%未満では初期
の効果が得られないためであり、一方、50容量%を越
えると、ゴムローラ1の弾性率が低くなりすぎるからで
ある。
【0021】また、上記ゴム素材には電気抵抗調整剤が
含有される。電気抵抗調整剤としては、カーボンブラッ
クが好適であり、その他にグラファイト、導電性金属粒
子、もしくは、各種界面活性剤等を用いることもでき
る。加えて、ゴムローラ1の硬度を調整する(低硬度に
する)目的で、上記ゴム素材に各種の軟化剤を含有させ
ることもできる。軟化剤としては、アロマチック系、ナ
フテン系、パラフィン系等の鉱物油、DOP,DOA,
DOS等の可塑剤、なたね油、ヤシ油等の植物油等を用
いることもできる。
【0022】さらに、ゴム素材には、必要に応じて、ゴ
ム用薬品、ゴム用添加剤を配合することができる。ゴム
用薬品、ゴム用添加剤としては、硫黄、パーオキサイド
等の加硫剤、亜鉛華、ステアリン酸等の加硫促進助剤、
スルフェンアミド系、チウラム系、チアゾール系、グア
ニジン系等の加硫促進剤、紫外線吸収剤、オゾン劣化防
止剤、粘着付与剤等を使用することができ、さらに、各
種の補強剤、摩擦係数調整剤、シリカ、タルク、クレイ
等の無機充填剤も任意に選択し得る。
【0023】前記ゴムローラ1の成形金型4は、図2に
示すように、円筒管構造とされた筒状部材5と、この筒
状部材5の両端開口を着脱可能に閉塞する1対の環状の
蓋部材6,6とを備える。上記筒状部材5は、内径が前
記ゴムローラ1のゴム部材3(加硫後)の外径に等しい
断面円形のキャビティ5aを有する一方、外径は中央部
分5bが端部部分5c,5cよりも小さく、中央部分5
bは、壁厚が端部部分5cよりも薄く昇温速度を速める
ようになっている。また、上記各蓋部材6は、芯金2の
端部を支持する支持孔6aを中心部に有し、該支持孔6
aの周囲に複数のガス抜き孔6b,・・が貫通して設け
られている。そして、上記ゴムローラ1を上記成型金型
4に装填するには、横置きの筒状部材5の内部に未加硫
ゴム部材7が被着された芯金2を挿入し、芯金2の各端
部を蓋部材6の支持孔6aに嵌合させて保持させ、その
各蓋部材6を筒状部材5に固定する。そして、装填終了
後、上記成型金型4を加熱することにより内部の未加硫
ゴム部材7の発泡、加硫が行われるが、それに用いる装
置を以下に説明する。
【0024】概略構成を示す図3〜図5において、11
は円筒状金型4を用いて無研磨でゴムローラを製造する
ゴムローラの発泡加硫装置で、一定間隔を存して左右に
併設され金型4の端部を支持する1対のチェーンベルト
12,12と、該各チェーンベルト12,12が巻き掛
けられる駆動側スプロケット13,13及び従動側スプ
ロケット14,14とを有する金型搬送手段15を備
え、該金型搬送手段15の一側(一部)が、熱風により
内部が高温とされる加硫炉17内に位置している。前記
金型搬送手段15の他側において、上側に金型4が投入
される金型投入部18が設けられ、該金型投入部18の
下側にアンロード用シュート部材19が配設されて、金
型投入部18の下側に金型排出部20が位置している。
よって、金型4の、金型搬送手段15への投入・排出が
同一の場所で行われる。
【0025】また、前記加硫炉17内には、金型搬送手
段15と並列に4つの送風機21,・・が配設され、送
風機21,・・より吹き出された熱風が、金型搬送手段
15の上方に位置する熱風案内部材22にて案内され、
それの熱風吹き出し口22aを通じて、金型搬送手段1
5のチェーンベルト12の循環によって搬送される円筒
状金型4の中央部に向かって吹き出されるようになって
いる。前記熱風吹き出し口22aの幅は、円筒状金型4
の長さより短く設定されており、金型4の軸線方向の中
央部(筒状部材5の中央部分5b)に当たる熱風の速度
が、端部(筒状部材5の端部部分5c)に当たる熱風の
速度よりも速くなるようになっている。よって、金型4
内部のゴムローラの中央部の昇温速度が両端部よりも速
くなるので、中央部から順に先に発泡し始め、順次、端
部に向けて発泡していく。すなわち、ゴム部材の中央部
が膨張して金型4の内周面に密着し、それから順に端部
に向けてゴム部材の外周面が金型の内周面に密着してい
くことになる。
【0026】前記加硫炉17内に位置する左右の駆動側
スプロケット13,13は、加硫炉17の外部に位置す
るアイドルプーリ23に対し軸部材24にて同軸状に連
結され、該アイドルプーリ23が、減速機25a付の駆
動モータ25にて回転駆動される駆動プーリ27にシン
クロベルト26を介して連係されている。
【0027】前記チェーンベルト14の上側直線搬送部
分に対応する部位には、図6〜図8に示すように、金型
4の離脱を防止するフラットバー31が、下側直線搬送
部分に対応する部位には、金型4の落下を防止する落下
防止ガイド32が設けられている。また、駆動側スプロ
ケット13,13に対応する湾曲部分に対応する部位に
も、別の落下防止ガイド33が設けられている。なお、
39はローラ搬送の直進性を確保するためのチェーンレ
ールである。
【0028】また、前記加硫炉17の外部に位置する従
動側のスプロケット14,14は、図9に示すように、
共通の軸部材34を有し、該軸部材34の両端部は、ガ
イドレール35,36にスライド可能に係合するスライ
ダ37に回転可能に支持され、該スライダ37が、エア
シリンダ38に連結され、スライダ37を移動させるこ
とで、チェーンベルト12,12のテンションを調整で
きるようになっている。
【0029】前記左右のチェーンベルト12,12の、
互いに対応するチェーンリンク41,41は、図10及
び図11(a)〜(c)に示すように、断面L字形状の
金型取付具42を介して連結板43にて相互に連結さ
れ、該連結板43に、金型の両端部を支持する左右の金
型支持部材44が取り付けられている。金型支持部材4
4は、高さが高い外側部材45と、該外側部材4より高
さが低く金型4の端部を受ける半円形状の受け部46a
を有する内側部材46とを備え、金型4の端部を部分接
触で支持する支持手段を構成するようになっている。
【0030】上記のように構成すれば、金型4を搬送す
る金型搬送手段15は、金型4が投入される金型投入部
18の下側に、加硫後の金型4が排出される金型排出部
20が位置するように形成されていることから、前工程
からの金型4を金型投入部18に順次投入するだけで、
同一場所の下側に、加硫後の金型4が順次排出され、次
工程に送ることができる。よって、きわめて効率よく、
加硫を行うことが可能となる。
【0031】また、図12に示すように、送風機21,
・・より吹き出された熱風が、金型搬送手段15の上方
に位置する熱風案内部材22の熱風吹き出し口22aよ
り、金型搬送手段15によって搬送される円筒状金型4
の中央部に向かって吹き出されるようになっている。
【0032】この場合、円筒状金型4に吹き付ける熱風
が、金型4の長さ方向の中央部において両端部よりも速
くなるので、金型内部の未加硫ゴムローラの中央部分の
昇温速度が両端部分よりも速くなる。よって、ゴム部材
は、中央部から順に先に発泡し始め、順次、端部に向け
て発泡していく。その結果、まず、ゴム部材の中央部が
膨張して金型4の内周面に密着し、それから順に端部に
向けてゴム部材の外周面が金型の内周面に密着していく
ことになる。これによって、金型4内に発生するガス
が、中央部から端部に向けて膨張が進行していくゴム部
材により押されて、途中に残留することなく金型4の端
部に集められ、蓋部材6のガス抜き孔6b,・・を通じ
て外部に押し出される。これにより、発泡後のゴムロー
ラのローラ表面が確実に金型4の内周面に密着し、無研
磨で、ローラ表面が平滑になる。
【0033】また、各金型4の下側には連結板43が位
置していることから、図13に示すように、熱風が下方
に移動するのが規制され、熱風が金型4の下側(裏側)
に回り込むこととなり、金型4の上下にかかわらず、周
方向において一様に加熱されることになる。
【0034】また、前述した実施の形態においては、支
持手段によって金型が回転しないように支持されている
が、本発明はそれに限定されるものではなく、金型の周
方向の温度の均一化を図るために、金型が回転するよう
に支持する支持手段とすることも可能である。
【0035】すなわち、例えば図14に示すように、連
結板43に取り付けられる左右1対の金型支持具51,
51の内側に金型4の各端部が回転可能に乗せられる1
対のベアリング部材52a,52bを設ける一方、加硫
炉17内の金型搬送手段15のチェーンベルト12,1
2の上方に金型4の各端部の上側部分が回転可能に接触
するレール部材53,53を設け、金型4の移動によ
り、金型4が加硫炉17内を回転しつつ搬送されるよう
にすることができる。なお、前記レール部材53は、加
硫炉17内において金型4が回転するように少なくとも
前記加硫炉17内に位置するチェーンベルト12,12
の上方に設けられていればよい。
【0036】また、図15に示すように、金型4の各端
部より若干内方を、左右1対の金型支持具61,61の
U字状の受け部(図示せず)で回転可能に支持する一
方、金型4の中央凹部に回転可能に接触するレール部材
62を設けることで、金型4が加硫炉17内を回転しつ
つ搬送されるようにすることもできる。この場合は、レ
ール部材62の金型4との接触部分の形状を湾曲面にす
る等して、摩擦係数を小さくすることで、より回転しや
すくすることも可能である。なお、63,63は金型の
軸線方向の移動を規制する規制部材である。この場合
も、加硫炉17内において金型4が回転すればよいか
ら、レール部材62は、少なくとも前記加硫炉17内の
金型4の搬送経路に沿って設けられていればよい。
【0037】更に、図16に示すように、金型4の各端
部に、回転可能に支持される第1及び第2の支持具71
A,71Bを圧接し、金型4の一端部に圧接される第1
の支持具71Aに金型4を他端部側に付勢するスプリン
グ部材72を適用するようにし、さらに、金型4の他端
部側の第2の支持具71Bは、軸受け75にて回転可能
に支持される軸部76を介してスプロケット部材73
(係合部材)を有し、該スプロケット部材73に係合す
るチェーンベルト74(回転部材)を、前述した場合と
同様に少なくとも加硫炉17の金型の搬送経路に沿って
設け、それらの係合関係で金型4を回転させるようにす
ることもできる。
【0038】また、前述した実施の形態では、金型4と
の接触部分を半円弧状の受け部46aとしているが、そ
れに代えて、図17に示すように、逆山形形状の軸受け
部46bとしてもよいし、さらに、図18(a)〜
(c)に示すように、スプリング特性を有するピン状支
持具を用いて支持するようにすることで、金型4を支持
する側から金型4への熱伝達を極力抑制するのに加え
て、エア抜きが容易となるようにし、ローラ表面にしわ
が発生しないようにすることもできる。具体的には、金
型4の端部を弾性的に接触支持する2本の第1のピン状
支持具81,81と、金型の端部より若干内側の側面を
弾性的に接触支持する第2のピン状支持具82,82と
を有し、金型4の内部が蓋部材6のガス抜き孔6bを通
じて外部に連通している。
【0039】さらに、前述した実施の形態においては、
熱風案内部材22の熱風吹き出し口22aの幅は一定に
設定されているが、本発明はそれに限定されるものでは
なく、それを変更できるようにして熱風の風速を制御で
きるようにすることも可能である。
【0040】すなわち、図19に示すように、断面L形
状の幅調整部材91,91を互いの間隔を調整可能に設
けると共に、幅調整部材91,91の下端部に距離調整
部材92,92を調整可能に設けて熱風案内部材を構成
し、熱風吹き出し口22aの幅、金型2までの距離を調
整することで、加硫炉内での金型の中央部及び端部に当
たる熱風の速度を制御することができる。
【0041】さらに、また、前述した実施の形態は、金
型を搬送しつつ170℃付近の温度で加硫を行うものに
適用したものであるが、本発明は、離型後の加硫ゴムロ
ーラを、130℃付近の温度で再加熱するアニールする
ための装置にも同様に適用することができる。この場合
は、基本構造は、前述したものと同様であるが、図20
及び図21に示すように、チェーンリンク101に加硫
後のゴムローラの芯金2を支持する軸受け部101aが
形成されており、また、図22に示すように、チェーン
レール102に、ワークの落下を防止する落下防止部1
02aが一体的に形成される。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に述べるような効果を奏する。
【0043】請求項1の発明は、上記のように、金型を
搬送する金型搬送手段を、金型が投入される金型投入部
の下側に、金型排出部を形成し、金型投入部から金型を
投入するだけで、同一場所の下側に、加硫終了後の金型
を排出するようにしているので、少ないスペースで、効
率よく、加硫を行うことができる。
【0044】請求項2〜4の発明は、加硫炉内を、金型
を回転しつつ搬送するようにしているので、金型の周方
向の温度の均一化を図ることができる。
【0045】請求項5の発明は、第1及び第2のピン状
支持具で金型の端部を弾性的に接触支持するようにして
いるので、接触部分の面積が小さくなって、端部の温度
が上昇しにくくなり、また、ガス抜き孔を通じて内部に
発生したガスを無理なく排出することができる。
【0046】請求項6の発明は、金型の端部を支持する
支持具を連結板によって連結しているので、連結板によ
って金型の裏側にも熱を無理なく伝達することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゴムローラの斜視図である。
【図2】本発明に係る加硫金型である。
【図3】本発明に係る加硫装置の平面図である。
【図4】同正面図である。
【図5】同側面図である。
【図6】本発明に係る金型搬送手段の駆動スプロケット
側の平面図である。
【図7】同正面図である。
【図8】同側面図である。
【図9】本発明に係る金型搬送手段の従動スプロケット
側の正面図である。
【図10】本発明に係る金型の支持状態の説明図であ
る。
【図11】本発明に係る金型支持具を示し、(a)は正
面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
【図12】熱風吹き出しの作用の説明図である。
【図13】熱風と連結板との関係の説明図である。
【図14】金型を回転させる実施の形態を示し、(a)
は正面図、(b)は要部側面図である。
【図15】金型を回転させる他の実施の形態の説明図で
ある。
【図16】金型を回転させるさらに他の実施の形態の説
明図である。
【図17】金型支持具の他の実施の形態の説明図であ
る。
【図18】金型支持具のさらに他の実施の形態を示し、
(a)は要部正面図、(b)は同平面図、(c)は側面
図である。
【図19】熱風案内部材の他の実施の形態の説明図であ
る。
【図20】他の実施の形態についての図10と同様の図
である。
【図21】ローラ支持具の説明図である。
【図22】他の実施の形態についての図9と同様の図で
ある。
【符号の説明】
1 未加硫ゴムローラ 4 成形金型 6 蓋部材 6b ガス抜き孔 12 チェーンベルト 15 金型搬送手段 17 加硫炉 18 金型投入部 20 金型排出部 22 熱風案内部材 22a 熱風吹き出し口 41 チェーンリンク 42 金型取付具 43 連結板 51 金型支持具 52a ベアリング部材 52b ベアリング部材 53 レール部材 61 ガイド部材 62 レール部材 71A 第1の支持具 71B 第2の支持具 72 スプリング部材 73 スプロケット部材 74 チェーンベルト 81 第1のピン状支持具 82 第2のピン状支持具 91 幅調整部材 92 距離調整部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 105:24 B29L 31:32

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状金型を用いてゴムローラを加硫成
    形するゴムローラの加硫装置であって、 前記金型を部分接触により支持する支持手段と、 該支持手段が設けられたチェーンベルトを有し該チェー
    ンベルトを循環させることで金型を搬送する金型搬送手
    段と、 該金型搬送手段の一側を収納する加硫炉と、 該加硫炉に隣接して前記金型搬送手段の他側に設けられ
    前記金型搬送手段に金型が投入される金型投入部と、 該金型投入部の下側に設けられ金型が排出される金型排
    出部とを備えることを特徴とするゴムローラの加硫装
    置。
  2. 【請求項2】 前記支持手段は、金型の各端部が乗せら
    れるベアリング部材を有し金型を回転可能に支持する左
    右1対の支持具と、少なくとも前記加硫炉内に位置する
    チェーンベルト上方に設けられ金型の端部の上側部分が
    回転可能に接触するレール部材とを有するものであると
    ころの請求項1記載のゴムローラの加硫装置。
  3. 【請求項3】 前記支持手段は、金型の各端部より若干
    内方を回転可能に支持するU字状の受け部を有する左右
    1対の支持具と、少なくとも前記加硫炉内の金型の搬送
    経路に沿って設けられ金型の中央部が回転可能に接触す
    るレール部材とを有するものであるところの請求項1記
    載のゴムローラの加硫装置。
  4. 【請求項4】 前記支持手段は、回転可能に支持され金
    型の一端部に圧接される第1の支持具と、該第1の支持
    具に関連づけられ金型を他端部側に付勢するスプリング
    部材と、回転可能に支持され金型の他端部に圧接される
    第2の支持具と、該第2の支持具に設けられた係合部材
    と、少なくとも前記加硫炉内の金型の搬送経路に沿って
    設けられ前記係合部材と係合して金型を回転させる回転
    部材とを有するところの請求項1記載のゴムローラの加
    硫装置。
  5. 【請求項5】 前記支持手段は、前記金型の端部を弾性
    的に接触支持する第1のピン状支持具と、端部より若干
    内側の側面を弾性的に接触支持する第2のピン状支持具
    とを有し、 前記金型は、端部に設けられ金型内部のガスを排出する
    ガス抜き孔を有するところの請求項1記載のゴムローラ
    の加硫装置。
  6. 【請求項6】 前記支持手段は、金型の各端部を支持す
    る左右1対の支持具と、該左右1対の支持具を金型に沿
    って連結する連結板とを有するところの請求項1記載の
    ゴムローラの加硫装置。
JP23555697A 1997-09-01 1997-09-01 ゴムローラの加硫装置 Pending JPH1177686A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23555697A JPH1177686A (ja) 1997-09-01 1997-09-01 ゴムローラの加硫装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23555697A JPH1177686A (ja) 1997-09-01 1997-09-01 ゴムローラの加硫装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1177686A true JPH1177686A (ja) 1999-03-23

Family

ID=16987741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23555697A Pending JPH1177686A (ja) 1997-09-01 1997-09-01 ゴムローラの加硫装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1177686A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102357954A (zh) * 2011-07-18 2012-02-22 桂林橡胶机械厂 上下锁销底座移动式液压硫化机
CN103817839A (zh) * 2014-02-10 2014-05-28 浙江峥嵘辊业有限公司 一种可隔断式电烘箱

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102357954A (zh) * 2011-07-18 2012-02-22 桂林橡胶机械厂 上下锁销底座移动式液压硫化机
CN103817839A (zh) * 2014-02-10 2014-05-28 浙江峥嵘辊业有限公司 一种可隔断式电烘箱

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TR200003547T2 (tr) Termoplastik materyalin düzenli preform sekanslarını aralıksız olarak iletmek için cihaz
JPH1177686A (ja) ゴムローラの加硫装置
JPH1177705A (ja) 冷却装置
JPH11226968A (ja) 受け渡し装置
JP2014114400A (ja) 筒状発泡ゴムの製造方法、導電性ローラ、および画像形成装置
JPH08244090A (ja) 押出しゴム部材の収縮量を緩和する方法及び装置
CN104341634A (zh) 导电性橡胶组合物、转印辊以及图像形成装置
JPH0999498A (ja) 発泡ゴムロールの製造方法
US3346247A (en) Heating apparatus for rubber or rubber-like strip material
JPH1034675A (ja) ゴム成形品の製造方法及び製造装置
JP2014162103A (ja) 導電性ローラの製造方法、導電性ローラ、および画像形成装置
JPH091577A (ja) ゴム成形品の製造方法及び製造用金型
US3210449A (en) Process and apparatus for making a cylindrical-shaped cellular rubber strip
JP2007293007A (ja) 発泡体ローラの製造方法および発泡体ローラ
JP2002113727A (ja) ポリウレタン発泡体ローラの製造方法及び画像形成装置
JPH091576A (ja) ゴム成形品の製造方法及び製造用金型
JP3373196B2 (ja) 帯電部材
JP5925610B2 (ja) 発泡ゴム部材の製造方法および転写ローラの製造方法
JPH1157570A (ja) ローラ表面へのコーティング材の塗布方法及びその装置
JP2002137234A (ja) 発泡体及び発泡体層を有する成形品の製造方法並びに製造装置
JP4232897B2 (ja) カール取りロール
JP2005133820A (ja) ローラ製造方法及びローラ用成形型
JPH1157569A (ja) ローラ表面へのコーティング材の塗布装置
JPH02235719A (ja) 発泡ゴム成形体の製造方法
JP4137628B2 (ja) 発泡ローラの製造方法