JP4232897B2 - カール取りロール - Google Patents

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本発明は、複写機、ファクシミリ、各種プリンター等の各種OA機器等の各種給紙部位において、カールしてしまった紙葉類を平坦なものに是正するための加圧搬送に用いられるカール取りロールに関する。
従来、各種OA機器の給紙部位においては、特に、両面複写や印刷を行う場合、熱によりカールしてしまった紙葉類のカールを除去するカール取りロールが用いられている。
また、従来から、カールをとるために、低硬度のウレタンゴムやシリコーンゴムからなるロールを搬送ロールに対して大きく食い込むように配置し、カールした紙葉類を逆方向にカールさせるようにしたカール取りロールが用いられている(例えば、特許文献1等参照)。
このようなカール取りシステムでは、ローラの曲率とニップ量とによりカール取り能力が決定される。一方、このようなカール取りロールは、主に定着部に設けられるため、使用環境の温度変化が大きい。従って、従来、スポンジロールは温度変化による外径変化を考慮しないものが多く、ロール設置の際の調整が難しく、使用環境において所望のニップ量が得られるかどうかの判断が非常に難しかった。すなわち、スポンジロールが高温の使用環境で膨張した場合、どの程度のニップ量になるか予測できないという問題があった。
特開2003−165662号公報 (0001〜0006、図1、図2)
本発明は、このような事情に鑑み、設置の際の調整が容易で、所定の温度で所望のニップ量を得ることができるカール取りロールを提供することを課題とする。
前記課題を解決する本発明の第1の態様は、芯金上に発泡弾性体を有すると共に所定の圧力で加圧された状態で紙葉類の給紙または搬送に用いられるカール取りロールであって、使用環境温度10℃〜80℃にて、環境温度に対して前記発泡弾性体の外径が線形的に変化し、温度変化と外径変化との相関を回帰分析した結果の一次回帰直線の傾きX及び相関係数Rが下記式の範囲にあることを特徴とするカール取りロールにある。
1.8×10−3≦ X ≦4.8×10−3
0.988≦ R ≦1.000
発明の第の態様は、第1の態様に記載のカール取りロールにおいて、前記発泡弾性体が、エチレンプロピレン共重合体ゴムからなることを特徴とするカール取りロールにある。
本発明によると、使用環境温度において外径変化が線形的であり、且つ変化率が所定の範囲にあるので、実際の使用温度での外径変化を予測してニップ量を設定することができるので、所望のカール取りを行うことができるカール取りロールを容易に提供することができる。
本発明のカール取りロールは、使用環境温度10℃〜80℃にて、環境温度に対して前記発泡弾性体の外径が線形的に変化し、温度変化と外径変化との相関を回帰分析した結果の一次回帰直線の傾きX及び相関係数Rが下記式の範囲にある。
1.8×10−3≦ X ≦4.8×10−3
0.988≦ R ≦1.000
本発明のカール取りロールは、温度変化に対して外径が線形的に変化し、一次回帰曲線の傾きXが上述した範囲にあるので、使用環境温度10℃〜80℃においてカール取りロールとして最適に使用できる。なお、傾きXが上述した範囲より大きくなると、外径変化量が大きすぎてカール取りロールとして不適となる。
ここで、傾きXは、発泡弾性体のゴム材質、発泡状態、セル径、肉厚などによって決定されるので、これらを適宜調整することにより制御可能である。また、相関係数Rが上記範囲より小さいと、実質的に線形的に変化していないことになる。
また、本発明の発泡弾性層は、従来から公知の、各種発泡ゴムおよび発泡熱可塑性エラストマから選択される材質で製造することができる。具体的には、EPDM、NBR、SBR、NR、ポリウレタンゴム等のゴム材質、ポリエチレン系又はポリスチレン系エラストマ等の熱可塑性エラストマ材質を用いることができるが、特に、EPDMを用いることにより、圧縮永久ひずみや耐摩耗性といった機械的特性の面で十分満足できるものを得ることができる。
本発明の発泡弾性体は、このようなゴム材質に、発泡剤、例えば、有機系のADCA、OBSHや無機系の重曹などを添加して製造することができるが、メカニカルフロス発泡としてもよい。
また、発泡弾性体は研磨仕上げされるが、表面の平均発泡セル径Rが150μm以上400μm以下であるのが好ましい。このようなセル径とするのは、所望の耐摩耗性を得るためである。なお、セル径の調整は、発泡成形時に加圧するなど発泡条件を制御することにより行うことができる。
また、発泡弾性体のゴム硬度が、Asker Cで10°以上40°以下であるのが好ましい。カール取りロールとしての機能を有するためであり、これよりゴム硬度が大きいと所望のニップ量が確保できないからである。
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
(実施例1)
EPDM:100重量部、ステアリン酸:1.0重量部、シリカ:5.0重量部、ファーネスブラック:2.0重量部、オイル:45重量部、酸化亜鉛:5.0重量部、チウラム系加硫促進剤:4.0重量部、チアゾール系加硫促進剤:1.0重量部、硫黄:2.0重量部、有機系発泡剤ADCA:9.0重量部、尿素系発泡助剤:7.0重量部、無機系発泡剤:3.0重量部とを計量し、それぞれを周知のゴム練りロールで混練りして未加硫のロール用ゴム組成物を得た。
ゴムスポンジチューブの作製:得られたゴムをロールでシート出しし、φ9mmの金属製のシャフトに巻き、オートクレーブ中140℃にて20分加硫・発泡し、ついでオーブン中で170℃にて30分追加熱し、ゴムスポンジチューブを作製した。
ゴムスポンジロールの作製:ついで、金属製のφ10.0×長さ300mmのシャフトを上記ゴムスポンジチューブにエアーを用いて挿入し、スポンジ表面のスキン層を研磨し、外径をφ22mmとした。次に、長さ30mmになるよう突切りし、これをφ10mmの金属製のシャフトにエアーを用いて2ヶ挿入し、ゴムスポンジロールを作製した。
(実施例2)
実施例1で研磨後のスポンジロールの寸法外径をφ16mmに変更したこと以外は実施例1と同様に行った。
(実施例3)
実施例1で研磨後のスポンジロールの寸法外径をφ19mmに変更したこと以外は実施例1と同様に行った。
(実施例4)
実施例1で研磨後のスポンジロールの寸法外径をφ25mmに変更したこと以外は実施例1と同様に行った。
(実施例5)
実施例1で研磨後のスポンジロールの寸法外径をφ28mmに変更したこと以外は実施例1と同様に行った。
(実施例6)
実施例1のADCAの添加量を12.0重量部に変更すると共に、尿素系発泡助剤の添加量を7.0重量部にし、更に無機系発泡剤を使用しなかったこと以外は実施例1と同様に行った。
(比較例1):セル径が大きいスポンジロールの作製
実施例1でオーブン中で150℃にて20分加硫・発泡し、更に170℃のオーブンにて30分追加熱し、ゴムスポンジチューブを作製したこと以外は、実施例1と同様に行った。
(比較例2):硬度が40°以上であるスポンジロール(セル径が大きいロール)
EPDM:100重量部、ステアリン酸:1.0重量部、シリカ5.0重量部、ファーネスブラック:2.0重量部、オイル:45重量部、酸化亜鉛:5.0重量部、チウラム系加硫促進剤:3.0重量部、チアゾール系加硫促進剤:1.0重量部、硫黄:2.0重量部、マイクロカプセル型発泡剤:6.0重量部とを計量し、それぞれを周知のゴム練りロールで混練りして未加硫のロール用ゴム組成物を得た。
ゴムスポンジチューブの作製:得られたゴムをロールでシート出しし、φ9mmの金属製のシャフトに巻き、オーブン中150℃にて40分加硫・発泡し、更にオーブン中で170℃にて20分追加熱し、ゴムスポンジチューブを作製した。
ゴムスポンジロールの作製:ついで、金属製のφ10.0mm×長さ300mmのシャフトを上記ゴムスポンジチューブにエアーを用いて挿入し、スポンジ表面のスキン層を研磨し、外径をφ22mmとした。また、長さを30mmになるよう突切りし、これをφ10mmの金属製のシャフトにエアーを用いて2ヶ挿入し、ゴムスポンジロールを作製した。
(比較例3):(市販品)
スポンジロールの基材がウレタンスポンジで、セル径が微小である(セル径が100μm)スポンジロールを比較例3とした。
(試験例1)
実施例1〜6及び比較例1〜3のスポンジロールについて、セル径及びゴム硬度(Asker C)を測定した。また、環境温度10℃〜80℃において外径をレーザ測定器で測定し、回帰分析し、一次回帰直線の傾きX及び相関係数Rを算出した。この結果を表1に示す。また、温度と外径との関係及び回帰分析の結果を図1〜図9に示す。なお、実施例1〜6及び比較例3については、n2のサンプルについて測定した結果の平均値とした。また、比較例1及び2については、n2のデータをそれぞれ示した。
Figure 0004232897
図1〜図6より実施例1〜6の外径変化と環境温度との間に強い相関関係があることがわかった。また、各回帰一次直線の傾きは、図10に示すように、外径の大きさに対して線形的に比例することもわかった。
一方、比較例1及び2では、図7及び図8に示すように、個体毎の外径のバラツキが大きかった。これはセル径が大きいためか、表面に凹部やけば立ち状の凹凸が多いためと考えられる。また、比較例3では、回帰一次直線を設けると、相関係数が0.8より小さくなり、図11に示すように、回帰二次曲線で相関係数が0.95を示すことを考えると、線形的な変化ではないことが明らかである。
実施例1の試験結果を示すグラフである。 実施例2の試験結果を示すグラフである。 実施例3の試験結果を示すグラフである。 実施例4の試験結果を示すグラフである。 実施例5の試験結果を示すグラフである。 実施例6の試験結果を示すグラフである。 比較例1の試験結果を示すグラフである。 比較例2の試験結果を示すグラフである。 比較例3の試験結果を示すグラフである。 実施例1〜6の外径と傾きとの関係を示すグラフである。 比較例3の試験結果を示すグラフである。

Claims (2)

  1. 芯金上に発泡弾性体を有すると共に所定の圧力で加圧された状態で紙葉類の給紙または搬送に用いられるカール取りロールであって、使用環境温度10℃〜80℃にて、環境温度に対して前記発泡弾性体の外径が線形的に変化し、温度変化と外径変化との相関を回帰分析した結果の一次回帰直線の傾きX及び相関係数Rが下記式の範囲にあることを特徴とするカール取りロール。
    1.8×10−3≦ X ≦4.8×10−3
    0.988≦ R ≦1.000
  2. 請求項1に記載のカール取りロールにおいて、前記発泡弾性体が、エチレンプロピレン共重合体ゴムからなることを特徴とするカール取りロール。
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